−−C.M.ブリストル
ある会社では、小さい神棚や仏陀の巨像があり、オフィスの壁には<我々
はいつでもどこでも、不可能を可能にする><人がすることなら、我々にも
できる。><すぐに実行せよ>などと書いてありました。事業界のナポレオ
ンと言われたF.W.ウルワースのオフィスは、ナポレオンの模型がかざられ
ているようでした。そんなものを見たり聞いたりした人は、多いでしょうが、こ
れがはたしてどういう意味をもつのか、あなたは深く考えたことがあるでしょう
か。べつにこれということは、ないようでも、こういう部屋に座る人に、誰でも皆
古人と同じようなことが出来るのだと言う事を思い起こし、それを暗示として
古人の姿をイメージに描いて心に深く焼き付けるためです。つまり、潜在意
識へ、掘り下げてゆく一連の暗示の役目をするわけです。潜在意識に焼き
付けられたものは、確実に活動を起こします。心に描く姿そのままを現実の
世界に実現するために、それが働きだすまで、心の底で活動力を養ってる
わけです。だから私どもは、一つの暗示に心を集中し、それをたえず繰り返
して、ついにはそれを信念にまで高めてゆく必要があるのです。
−−信念の魔術 ダイヤモンド社
(コメント)
上記の物は、どこの会社や商店でも、その効果に気づく気づかないは、別
問題としてどこでも見られる光景であると思います。心の方向性、思考の
内容は常に移ろいゆくものですが、その思考の内容を紙に書いたり、イメ
ージできるような写真としていつでも目につくように飾っておけば、例えその
目標が、時間がたち、思考が違う物に向きはじめても、それらを目にするた
びに、その対象物に注意を引き戻され、おのずと反復して、そのこと自身
に意識を何度も集中することになり、しだいに潜在意識に焼きつくような、
強烈な信念へと、変わって行きます。あなたの目に付く所には、何が飾ら
れてありますか?