情熱が成功へとつながる
−−稲盛和夫（京セラ・ＫＤＤＩ創業者）
人物を評価する時、わたしは、その人の才能を見ます。しかし、その人が
持っている情熱を考えに入れることも、同じぐらい重要だと考えています。
それは、情熱と呼べるほどの強い思いさえあれば、まずなんでもやり遂げ
ることができるからです。情熱さえあれば、自分に能力がなくても、有能な
人たちを自分の周囲に配置すれば良いのです。たとえ資本や設備がなく
ても、自分の夢を一生懸命に語れば、それに答えてくれる人たちがでてく
るのです。情熱は､成功の源となるものです。成功させようとする意志や
熱意、そして情熱が強ければ強いほど、成功への確率は高いのです。強
い強い情熱とは寝ても覚めても、24時間そのことを考えてる状態です。
実際に２４時間考えるのは不可能でしょう。しかし、そういう意志を持ち続
けることが大切なのです。そうすれば願望はいつしか潜在意識に到達し、
寝ても覚めてもそのことに意識を集中し続けることができるようになるの
です。自分自身の成功への情熱と呼べるほどの強い思いが、成功への
鍵なのです。
−−成功の情熱 ＰＨＰ
稲盛和夫
京セラ・第二電電（現ＫＤＤＩ）の会長
主な著書＜心を高める、経営を伸ばす＞＜哲学への回帰＞
＜A PASSION FOR SUCCESS＞等がある。
（コメント）
歴史的成功者は例外なく強烈な情熱の持ち主です。それは、時には普通
の人が見ると狂人に見えることすらあります。画家のゴッホは、自分の自
画像を描く時にどうしても自分の耳がうまく描けないので、自らの耳を切り
取って絵に貼り付けたといいます。そのような狂気とも思える情熱が周囲
の人々の心を動かし不可能と思われるような奇跡を引き起こすようです。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。