−−C・M・ブリストル
祈りをしたり、呪文を唱えたり、願をかけたり、その他これに類するいろいろな
ことをするのはすべて、、潜在意識に働きかける暗示の力を強めるために役
立つことです。だから、そんなふうに、して自分の欲求するものごとを表す簡単
なことばや文句を、ひそかに、または声高く繰り返していると、自然に潜在意
識をかためてゆくことになるわけです。どんな形式でやってもかまいませんが、
要は自分の心に自分で暗示することによって効果が現れます。潜在意識は
非常に感受性が強いもので、ほんとうであろうと、うそであろうと、または進歩
的であろうが敗北的なものであろうが、あなたのいうことはなんでもそのまま、
まるのみにして心の底に固めてしまうものです。ひとたびそれが潜在意識の
なかに根をおろすと、全能力と全精力をかたむけて、そのことをそのまま世の
中に出現するように、働きはじめて、ついにそれを人生の現実社会の出来
事にしてしまうのです。自分の思いや望みを実現するために、潜在意識へ送
り込みたいときには、できるだけ簡潔な言葉でそれを表現するほどよろしい。
例えば、現在もし不幸な生活をしているとすれば、その願いは簡単に<私は
しあわせだ>という積極的な表現だけでよろしい。ただ自分自身に向かって
20回か30回その言葉を繰り返すのです。<私は強い><私は幸福だ>
<私には説得力がある><私は親切だ><なにもかもうまくいってる>など
という、簡単で建設的な言葉を繰り返していると、いつのまにか自分の心を
持ち替えて、良い方向へ、向けることができます。しかしその効果を長続きさ
せるためには、自分の欲求してることがらが現実のものとなって現れてくる
まで、たえずこういう積極的な言葉をいいつづけることが必要です。
−−信念の魔術 ダイヤモンド社
(コメント)
戦争の時に歌う軍歌や、仏教のお経、教会の賛美歌、選挙の時に車のマイク
で立候補者の名前を連呼すること、テレビのコマーシャルソングなど、様々な
ところで、この言葉の繰り返しの効果を利用したものがあります。その目的の
良し悪しは別問題として、それらのものはすべて、あなたの潜在意識に刷り
込みをされ、実生活上に知らず知らずのうちに、なんらかの影響をあたえてい
ます。どうせなら、自分の望むものを刷り込みしたいものですね。