断食の根底にある霊的科学
−−パラマハンサ・ヨガナンダ
断食はあなたの心を、高揚させます。断食によってあなたの
心をそれ自身の力に頼るようにさせなさい。その力が、現れて
くると体内の生命力は、身体を取りまいている宇宙エネルギー
から延髄を通って絶えず脳と脊髄に流れ込んでいる不滅の
エネルギーに、より多く依存し補強されるようになります。
そうして、食物という外的エネルギー源に対する依存から次第
に離れるにつれて、あなたは、自分の生命力が、内なるものに
支えられてることが、わかるようになります。そして、体が頼って
いた食物その他の物質は、エネルギーが固まって形をあらわ
したものにすぎない、生命力こそ純粋なエネルギーで、純粋な
意識であることを悟ります。その時、あなたの心が生命力の
意識に発する命令は、何でもそのまま実現するようになります。
心の力は全能です。あなたの生命力と肉体を心の力で強化して
苦悩など入り込む余地のないようにしなさい。長い断食を行な
えば、全てが、心しだいであることがわかるようになります。
あなたは、夢を見ているときと同じ方法で、この現実の世界でも
想ったことを具象化させる力があるのです。もしあなたが、断食
して、体が衰弱すると思うとそうなります。しかし反対に自分の
体は丈夫で、少しも衰弱を感じないと確信をもてば、衰弱を感じ
ないどころか偉大な力を感じます。ほとんどの方が実際ためした
ことがないので、それを知らないのです。心の力は、あなたが、
その機会を与えない限り奇跡をあらわしません。また、物質に
頼ってる間は、働こうともしません。だから、驚異的な力も一般
の人々の目に触れないのです。しかし、断食を実行して心の力に
頼ることを学べば、それは、病気を治すためにも、事業に成功
するためにもすべてのことに働きはじめます。
ーー人間の永遠の探求 森北出版
パラマハンサ・ヨガナンダ
ヨガの修行者
「あるヨギの自叙伝」「人間の永遠の探求」ヨナガンダ著
この本は、世界16カ国語に翻訳されています。
ビートルズのメンバーのジョージ・ハリソンは、ソロで、
ヨガナンダに捧げる曲を数曲書いています(例"Life Itself")。
エルビス・プレスリーはヨガナンダの教えに傾倒し、
ヨガナンダ師が創設したSRF(ヨガナンダの団体)に入会。
アップル・コンピューターの創業者で現CEOである
スティーブ・ジョブズもこの本を座右の書としています。
他にアメリカのノーベル科学賞受賞者ルーサー・バーバンクや
同じくノーベル平和賞受賞者マハトマ・ガンジーにヨガの手ほどきをし、
しているのは、本文にも記載されています。
(コメント)
引用してる人は、欧米人がやたらと多いですね。などの
ご感想を頂いていております。たしかに、潜在意識を
利用した自分の信念を現実のものとする法則は、アメリカ
社会では、ニューソートと呼ばれ、それを利用した
成功哲学をとなえる人々のほとんどが、アメリカ人なの
ですか、実をいうとこのニューソートの唱える成功哲学の
根本には、古代の東洋思想が多分に入っており、
その東洋思想に感銘を受けたアメリカ社会の哲学者たちが、
そこから宗教的表現を抜きとって一般人にもなじめるように
変化させたものであり、それらが、日本に逆輸入されている
というのが現状なのです。現にアメリカでは、ダイエットを
する人口よりも、ヨガや瞑想を実践する人口の方が多いとも
いわれてるほどヨガが、ブームなのです。東洋の社会では
それらは、迷信や宗教的な儀式として一般社会から、排除
されてしまい、逆に西洋社会では、現代人でもなじめるように
アレンジをして、ビジネス、心理学、哲学、スポーツ、医学など、
様々な場面で、その良い面を活用されているのも皮肉な話ですね。