ーー 松崎博
私の英語人生の第一番の恩師は米国人キリスト教宣教師の CarlE.
Luedears先生です。英語に興味をもつきっかけは彼との出会いに
あったと思います。彼のかばん持ちを買って出て 時間さえ許せば
私はどこでも彼の後をついて行きました。興味をもつと凄いエネルギー
が湧き出てくるものですね。当時の米軍放送FEN(現AFN)を何時間も
聴いて全く飽きないのです。 でもFENの内容は聴いて聴いても
チンプンカンプン。全然分かりませんと正直に報告すると、先生は
あまり上手でない日本語で「出来ると信じて学びなさい。夢は必ず
実現します。」と言われました。今から３０年以上も前のことですが、
この時の状況と言葉は今でも鮮明に頭に焼きついています。
彼はもっと勉強しなさい、と言ったのではなく、聴けるようになると
信じなさいと私に言ったのです。その本当の意味は長い間わかりま
せんでした。 大学で教壇にあがり、アルクの「１０００時間ヒアリング
マラソン」の講師をし、また３０冊の英語関係著作物を持ち英語学校も
運営しているというプロフィールから 時には「特別な才能をもった人」
と誤解されることがあります。が、会って見ればわかりますが、現実は
ただのおじさんです。 ただの高校生が、３０年前に米国人宣教師
から言われたことば、「出来ると信じて学びなさい。夢は必ず実現
します」を柄にもなく純粋に信じて、しかも３０年の長きに渡り「ならば
あの不可能と思われたFENが分かるようになるときがきっと来る」と
思い続けて英語とともに生きてきた。あっ！と気がついたら大学で
教師をし沢山の本を書いていた。そんな感じがしてなりません。
私は決して勉強家ではありませんが、信じて色々なチャンスを引き
付けてきたのです。 信ずることの凄まじいパワーが人間に何を
もたらすか。この３０年間たくさんの例を見させてもらいました。私が
主宰する英語学校アメリカンハウス（東京都西東京市）の例ですが、
高校時代少し不良していた女の子が、米国の４大に留学、
在学中にＣＰＡ（米国公認会計士）に受かり米国第五位の大手
会計経理事務所に勤務したことがあります。彼女は自分が
留学して人生をやりなおせるんだと信じることが出来たときから、
がらりと生活態度が変わりました。
ーーメルマガ『Listen and Repeat』英語学習革命より引用
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松崎 博（まつざき ひろし）
1947年生まれ。青山学院大学卒業後、デンマークおよび
フィンランドに留学。帰国後、英語学校アメリカンハウスを設立。
その運営に携わりつつ、東京外語専門学校講師、大正大学講師
などを務める。「Kiddy CAT 児童英語教師養成講座」(アルク)の
教材執筆を担当。『短いフレーズで超かんたん英会話』(旺文社)
のほか、著書も多数ある。
（コメント）
自己の想念の力に一度気づき始めると、いたるところに、その力が
働いていることが、実感として、感じるようになってきます。まさに、
生活することそのものが、想念の実現の連続から、成り立っています。
現在の生活は、過去に自分が想い描いたことでできています。
それが自覚できれば、現在の自分の想念を自らが観察することにより
未来にどのような事が起こるのかが、予測できるようにも、なってきます。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。