ーーC,M,ブリストル
思考と想像力を絶えず集中すると、私たちは目的物を自分の方に
引っ張ることができます。その効果が磁力エネルギーであるか、
電気エネルギーなのかは明らかでありません。人類は、まだそれを
明らかにしえないにしても、思考の力に引力があることは確かな
ことで、その現象は、日常生活に絶えず見受けられます。思考する
心の周辺は電磁場のようなものです。普通の人々は長く精神集中
することは、難しく、心に描くイメージを消さずに持ちつづけることも
たやすくありません。あなたも、自分の過去を思い出してごらんなさい
思念、考察、空想などは驚くほど速く、絶えず心の中を去来して
動揺しつづけているものです。私どもは読むもの、聞くもの、見るもの
などにたえず動かされます。そのために体内の創造力の中には、
そのいろいろなものが雑然と区別もなく入り乱れた混乱の固まりと
なっており、欲求の物へのはっきりとしたイメージを心の中に将来を
めざして持ち続けることは、たやすくありません。だから、潜在意識の
奥深くに手を届かすためには、思いを一点に集める合理的な技術を
訓練する必要性があります。
−−信念の魔術 ダイヤモンド社
(コメント)
人間の思考に物質を動かす力があるかどうかで、議論になってるもので、
有名なのに、ユリ・ゲラーのスプーン曲げがありますが、本当なのかどうかは
別問題として、スプーンが曲がる以前に私たちが、思考するだけで、なぜ
手足や体の部分が動くのでしょうか。もしこれを科学者に聞けば、<それは、
神経にある種の電気的信号を送ってるから、筋肉がそれに反応するのだ。>
との答えが帰ってきそうなものですが、では、その<ある種の信号>とやらは、
なぜ、思考が支持すれば、筋肉へ信号を送るのか?こうやって、細かく考えて
ゆくと、いずれミクロの世界では、思考が物質を動かすと考えざるをえなく
なることに、ならないでしょうか?もしこのことを理解すれば、思考によって
物質であるスプーンを曲げられても不思議ではないような気がします。
なぜなら、自分の手足を思考によって、動かしていても、不思議がる人
などは、誰もいないのですから。