腰痛は怒りである
実は怒りの根源となリ得るストレスを書き出してもらいたいのです。
怒りは、日常生活上のストレス、幼少期のトラウマ、完全主義者や
善良主義に関連した内的葛藤から生まれます。そうした、ストレスの
リストを作成するのです。腰痛が発祥するのは、怒りに気づいて
いないからです。ならば、その怒りの根源となりえる出来事を明らか
にし、抑制または、抑圧された怒りをしっかり確認できれば、その
作業自体が、強力な治療法になるのです。頭で考えるより、ノートに
書き出したほうが問題がよりいっそう明確になります。しかし、いくら
それを理解していても、怒りの存在に気づく余裕もないような多忙な
生活を送っていては、改善も望めないケースもあります。こういう
仕事中毒のような患者こそ、毎日瞑想か熟考をするべきだと勧めて
います。ひとり静かに座って、よくなるためには、何をすべきか、
ゆっくり考えてみる時間を確保せよというのです。とりわけ瞑想には、
防衛機制を解除したり、条件づけを消去したりする働きがあると
いわれています。無意識下に抑圧された怒りを見つけ出し、活動
制限を克服するには、非常に有効な方法だと思います。さらに
最近では、瞑想に関する臨床医学的研究が進み、高血圧症、環状
動脈疾患(心筋梗塞等)気管支喘息、がん、エイズ、アルコールや
薬物の依存症、不眠症、不安神経症、ある種の恐怖症などの治療に
有効だという報告が、相次いで発表されています。あと、
アファーメイションをすることも有効です。アファーメイションとは、確信に
満ちた言葉を口にしたり、紙に書いたりすることによって、感情や行動
固定観念を変化させるテクニックです。<呪い>をかけて凝り固まって
しまった腰痛患者の信念体系を変えるにはうってつけの方法なのです。
ーー腰痛は怒りである 春秋社 長谷川淳史
サ−ノ博士の説く腰痛の新治療法[Healing Back pain]は、アマゾン
ドットコムで、4週間以上に渡って全米ノンヒィクション部門で、第一位を記録
しました。<腰痛は怒りである>はその日本語版解説書的なものです。
(コメント)
もうお気づきかと思いますが、上記のサーノ博士の腰痛新治療法は
潜在意識活用のテクニックそのものです。それを活用する代表的なもの
としてあげられるのが、瞑想と復唱(アファーメイション)することです。
このメルマガは、どうしていろんな人のいろんな話に飛ぶんですか、との
感想をたまにいただくのですが、理由の一つとして、著者が気まぐれな
気分屋であるということと、様々な分野の様々な人々の話題をだすことに
よって広範囲の人に興味をいだいてほしいのと、いろんな業界のトップ
クラスの人たちが唱える話は、突き詰めていけば、たった一つの共通
する真理を説いてるのですよということをご理解していただきたいがため
にそうしております。