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TUP速報186号 03年10月10日
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パンタ笛吹の帝国現地レポート(16)
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カリフォルニアに、シュワルツェネッガー州知事が誕生して、メディアがにぎ
わっています。
評論家たちがさまざまな分析を発表しています。例えば・・・
「政治はショービジネスだ。カリスマのあるパフォーマーがテレビを独占する」
「州民が、民主党でも共和党でも、プロの政治家にいやけがさした結果だ」
「プロレスラーのヴェンチュラ州知事を選んだミネソタ州みたいになるだろう」
「外国生まれの人間でも大統領になれるように、憲法28条の改正キャンペーン
をさっそく始めよう。ブッシュでは来年の大統領選に勝てそうにないから、シュ
ワルツェネッガーを共和党の大統領候補に立てよう」
(バンタ笛吹/TUP)
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★(S)x(H)=サダム・フセイン
イラクでは小学校の新学年が始まった。ところが新しい教科書がまだ当分でき
ないので、教室では、子供たちが教科書からサダムの写真を破りとっている。
ここで、「解放前」までのイラク教科書の一部を紹介しよう。
*算数の教科書で、方程式に使うのは、XとYではなく、SとHを代用。
*地理の教科書では、クエートがイラクの領土として描かれている。
*歴史の教科書では、「わたしたちの偉大な大統領は、イスラム聖地を占領して
いるアメリカやシオニストに対して立ち上がるよう命じている」とある。
*小学6年生の国語の問題 次の文に、「・・・ではない」を入れなさい。
(問題文)「イラン人は勇敢です」 (答え)?
★ピンハネ戦争成金
レーガン大統領時代の国務長官、シュルツ氏が役員をしているベクテル社は、
入札も競争もなく、ブッシュ政権からイラク復興の契約を受け取った。
そのベクテルは、新学年が始まる今週までに、イラクの小中学校、1200校
を開校する責任を負っていた。しかし、バグダッドの600校のうち、たったの
43校しか開いていない。
ベクテルは学校建設などを、イラク企業に下請けさせる。ブッシュ政権はベク
テルに、建設費として10億ドルを支払うのに、その中で実際に工事をするイラ
ク企業に払ったのは、9月末までに、わずかに四千七百万ドルのみだ。
ベクテル社は、米政府との癒着と「口利き」だけで、巨額の分け前をピンハネ
できるわけである。
http://www.truthout.org/docs_03/printer_100703G.shtml
★ブレマーの大盤ぶるまい
イラク統治評議会は、ブレマー率いるCPAが復興費用のムダ使いをしていると
非難している。 例えば・・・
*CPAはイラク警察のために、新品のカラシニコフ銃を20000丁、リボル
バー銃を500000丁、10000000発の弾薬を二千万ドルで購入。
旧イラク軍から押収したカラシニコフ銃がゴマンとあるのにである。
*CPAは3万5千人のイラク警察官を、わざわざヨルダンで訓練すると決定。
その費用として、12億ドルをヨルダンに支払う。
ドイツとフランスが、警察官の訓練を無料ですると申し出ているし、もしイラ
ク国内で訓練すれば、わずかの費用でできるのにである。
*ブレマーは、サダムの宮殿に貯蔵された超高級ワインを飲み、豪奢な生活をし
ているという。ブレマーの服は洗濯のために、わざわざクウェートまで運ばれ
る。そのクリーニング代だけで2万ドルを使っている。
http://www.truthout.org/docs_03/100503E.shtml
★この戦争は、石油のためじゃない!?
日本政府はイラク復興支援で、55億ドルを拠出する方針だという。しかし、
イラク復興費用の多くは、石油のために使われる可能性が高い。
*油井とパイプラインの修理に10億ドル。
*石油関連施設の警備費用に約100億ドル。
*石油生産のための電力網の整備に200億ドル。
*石油生産を日産6百万バレルにするのに、さらに300億ドル。
★市民も巻きぞえ? ノー・プロブレム!
イラク戦争中に、少なくとも1万人以上の一般市民が殺された。
軍事目標に正確に命中するハイテク爆弾だから、市民の犠牲を最小限に留めるこ
とができる、とブッシュ政権はことあるごとに自慢していた。
ところが、モースリー米軍司令官が明らかにしたところによると、「30人以
上の一般市民が巻き添えになりそうな空爆は、前もって、ラムズフェルド国防長
官が個人的に認可を与えなければならない手順になっていた」ということだ。
そのようにして、50回以上もの(多数の市民も殺す)爆撃計画が提案された
が、ラムズフェルド国防長官はそのすべての空爆を認可した。
http://truthout.org/docs_03/072403J.shtml
★レジスタンス抵抗運動だ、テロリストではない
米軍を襲っているジハード(聖戦部隊)の司令官Aは、秘密裏におこなわれた
インタビューにこう答えた。
「われわれは、自分の家や自国の威厳を守る権利があると信じている。われわれ
はテロリストと呼ばれることを拒否する。これは、占領軍から国を取り戻すレジ
スタンス抵抗運動だ。
何千人という仲間たちが米軍を追い出すために死ぬ用意ができている。米兵を
捕虜にしてアルカイダに渡す作戦も立てている。これから激しくなるわれわれの
攻撃に比較すれば、米軍はヴェトナム戦争が遊園地での遊びだったかのように感
じるだろう」 10月7日 ニューヨーク・タイムス紙
http://truthout.org/docs_03/100803B.shtml
★母さん、ぼく、苦しいよ
ショーンの両親は、バグダッドの野戦病院に派遣された息子から、手紙を受け
取った。
「戦闘で殺された兵士を洗って、死体袋につめなくちゃいけないんだ。自分のか
らだも血だらけになってね。今日、死んだ兵士のポケットから財布を取りだして
写真を見たら、そいつは、ぼくがちょと前に会って、防護服を着せるのを手伝っ
てあげたやつだったんだ。
財布の中には、彼の奥さんと子供の写真もあったよ。その写真は、ぼくを見す
えているようだった。
ああ、母さん、ぼくは苦しくてたまらないよ。『戦争は終わった』だって?
冗談じゃない、この死んだ兵士たちの家族にそう言うがいいさ」
http://truthout.org/docs_03/071503H.shtml
★ほ〜んとかなあ?
米国防総省の財務次官、ザッケイムは、バグダッドの視察から帰ってきた。
イラクで米兵士の士気が落ちて、不満がたまっているという心配については
「絶対にそんなことはない」と強く否定した。
「バグダッド駐留軍の兵士たちは、本当に現地に居続けたいようだ。病院にも視
察に行ったが、戦闘で負傷したわが兵士たちでさえ、彼らの第一希望は、『早く
よくなって、仲間の部隊と合流し、現場に復帰したい』ということだった」
http://www1.iraqwar.ru/iraq-read_article.php?articleId=11706&lang=en
★新生イラクの王様、チャラビさま
ラムズフェルド国防長官のお気に入りで、イラク統治評議会のドンにおさまっ
たアーメド・チャラビは、国連でも新生イラク代表として演説した。
チャラビって、いったいどんな人?
*12歳でイラクを亡命。今年まで一度も帰国したことがなかった。
*ヨルダンで31件にのぼる重大犯罪で起訴され、いまでも逃亡中。
*チェイニー、パール、ウォルフォウィッツ、マケイン、リバーマンらの友人で
もあり、米議会から9千7百万ドルを自分のグループに拠出させる。
*着ているスーツはアルマーニ、腕時計はローレックス。
*戦争前の大量破壊兵器に関するウソ情報は、ほとんどチャラビの証言。
*1993年にすでに、「いまこそサダムを追い出すときだ!」と発表した。
http://www.commondreams.org/views03/1004-02.htm
★アメリカンドリームって、社長になること?
社長が社員よりもたくさん稼ぐのは納得がいく。
では、何倍くらいが妥当なんだろう? ここに数字をあげてみよう。
【$】スウェーデンでは、社長が社員の平均給料の(13倍)受け取る。
【$】ドイツでは、社長が社員の平均給料の(15倍)受け取る。
【$$】イギリスでは、社長が社員の平均給料の(24倍)受け取る。
【$$$$】アメリカでは、社長が社員の平均給料の(411倍!)受け取る。
http://www.guardian.co.uk/g2/story/0,3604,1057325,00.html
★ホワイトハウスのホームページに、
いまだに掲載され続けている政府情報
(ぜひ、訪れてみてくださいな)
サダム・フセインは、以下にあげる生物化学兵器を作る原料を所有している。
*数百万人を殺せる26,000リットルの炭疽菌
*38,000リットルのボツリヌス菌
*500トンのサリン、マスタードガス、VX神経ガス
*30,000発の生物化学兵器を搭載できるロケット弾
http://www.whitehouse.gov/response/disarm.html
★アフガニスタンはいま・・・
たとえば、西部の街へラートでは、女性が車を運転すると逮捕される。女性は
家族や親類以外の男性と旅行することも禁じられている。タクシーの運転手とさ
え、一緒に乗ることができない。もし捕まれば、彼女らは「貞淑テスト」を受け
させられる。
また、へラートでは、助産婦の介護で出産できる女性は、妊婦のうちの1%し
かいない。ユニセフによると、出産時の母親の死亡率は、世界一である。
このへラートの街を支配するのは、軍閥であるカーン将軍だ。ラムズフェルド
国防長官は、カーン将軍を評して、「将軍は、慎重で思慮深くて、魅力的な人物
だ」と語っている。
爆弾でがれきになった靴工場に行くと、村人たちが恐怖におののきながら避難
していた。電気もなく、むき出しの床の上で暮らす彼らの食べるものは、パンと
お茶だけだ。
「軍閥たちが定期的に村を襲い、略奪し、妻や娘たちを誘拐し、強姦し、身代
金を払わなければ返してくれないから自分たちはここに逃げてきたのだ」と彼ら
は語った。
あるアフガン女性は、「タリバーンのもとでは、墓地で暮らすようなものだっ
たけど、少なくとも安全でした。タリバーン時代の方がよかったという人々もい
ます」と言った。
ジョン・ピルジャー 9月22日
http://www.zmag.org/content/showarticle.cfm?SectionID=40&ItemID=4230
(抄訳・パンタ笛吹/TUP翻訳チーム)
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