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【ワシントン中島哲夫】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の直前に米国務省を辞任したプリチャード前朝鮮半島和平担当特使(現・ブルッキングズ研究所客員研究員)が7日、毎日新聞など日韓の一部メディアとの会見に初めて応じた。同氏は北朝鮮が年間30個以上もの核兵器を製造する可能性を指摘し、ブッシュ政権が拒否している米朝単独交渉を集中的に行うべきだと強調した。また6カ国協議について、次回で進展がなければ継続できないだろうと明言した。
プリチャード氏は辞任の理由に関して、4月の米朝中協議の際に北朝鮮代表を最もよく知る自分がホワイトハウスの意向で米代表に任命されず、政権に留まる理由がなくなったと指摘。パウエル国務長官の要請で6カ国協議の準備を整えるまで辞任を遅らせたと説明した。
また、北朝鮮への関与政策を続けた前政権と異なり、ブッシュ政権には内部の意見対立を調整し、まとめることの出来る人物が全くいないと批判的に述べた。
同氏は使用済み核燃料棒8000本の再処理を完了したという北朝鮮の主張は信じないとしながらも、数個の核兵器を既に保有している可能性があり、核開発は現実に進行中だと明言した。米朝枠組み合意で建設が中断されていた5万キロワット、20万キロワットの原子炉が完成すればプルトニウムが量産され、年間30個以上の核兵器が製造可能になると警告した。
こうした事態を阻止するためには米朝間の長期間にわたる集中的な交渉が必要だと同氏は断言。4月の米朝中協議での米朝間の単独接触は数分間、9月の6カ国協議でも通訳の時間を勘案すれば実質10分程度に過ぎなかったと指摘し、6カ国協議の枠内であれ米朝交渉を進めねば問題は解決不可能だと強調した。
北朝鮮は次回6カ国協議への出席を拒否する構えをちらつかせているが、最終的に応じるだろうと同氏は予測。しかし次回で問題解決に向けた進展がなければ「それが最後になると確信している」と述べた。
同氏は北朝鮮が要求している安全の保証について、米国が北朝鮮との交渉を通じて文書を作り、6カ国協議で承認する方法を提唱した。
[毎日新聞10月8日] ( 2003-10-08-13:20 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20031008k0000e030051000c.html