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(回答先: ラムズフェルト米国防長官が9月22日に初訪日 (24日に沖縄進駐軍基地“慰問”) 投稿者 【読売新聞記事】 日時 2003 年 10 月 03 日 04:31:09)
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ブッシュ、イラク復興で日本に1兆円要求か
来月の来日で要請、小泉政権のアキレス腱にも
《写真》
イラク北部のモスルで米兵7人が襲撃でケガをするなど依然として治安が悪化する(AP)なか、ブッシュ米大統領=顔写真上=は小泉純一郎首相に人的貢献に加え、カネの貢献を求め圧力を強めている(AP)
http://img.zakzak.co.jp/top/t-2003_09/image/1t2003092620AParmy.jpg
イラクの戦後復興への財政支援に関し、来月17日に来日するブッシュ米大統領が日本政府に1兆円程度の財政負担を要求することが確実となった。米国はイラク復興に数年間で最大400億ドルが必要と見積もっており、平成3年の湾岸戦争などで日本は国連分担金比率の2割を基準に負担を求められた経緯があり、今回に当てはめると日本円で1兆円程度に達するためだ。11月9日投票で固まっている衆院選では自衛隊の人的貢献と合わせ、カネの貢献のあり方が問われることになる。
《写真》小泉純一郎首相
http://img.zakzak.co.jp/top/t-2003_09/image/1t2003092620koizumi.jpg
小泉純一郎首相はブッシュ大統領との日米首脳会談で、自衛隊派遣について基本的な考えを伝える方針で、ブッシュ大統領は会談の場で、小泉首相に自衛隊による人的貢献を求める。
これに加え、政府筋はブッシュ来日の真の狙いについて、「日本にカネの貢献を強く求めてくることだ」と断言する。
アーミテージ国務副長官は先の朝日新聞との会見で、イラク復興支援への日本の財政的な貢献について「寛大な提案があると確信している。10月23日からのイラク復興支援会議で具体的な方針を示すよう期待する」と述べ、日本に相当額の拠出を求めるなど露骨な圧力をかけてきている。
日本としては、日米関係の重要性から相当額の拠出は覚悟していたものの、景気悪化による税収不足のため、「財政負担を少しでも減らすためには自衛隊派遣を急ぐ必要がある」(自民党国防関係議員)との声が強まってきた。
このため、自衛隊による人的貢献に関して、政府はイラクへの自衛隊派遣を衆院選後の12月にも実施する方針を固め、米国と具体的な派遣準備に入った。
政府は当初、イラク国内の治安状況が悪化していることから、派遣を年明けに先送りする方針を固めていたが、財政負担を減らす狙いから、ブッシュ大統領ら米国のネオコン(新保守)勢力に配慮した形だ。
当面は航空自衛隊のC−130輸送機5機で物資輸送をイラク周辺国とバグダッド間などで行う。治安が比較的安定しているイラク北部の都市に陸上自衛隊を100人規模で派遣し、復興支援を行う方向で最終調整に入っている。
政府内には「自衛隊に多数の犠牲者が出れば、小泉政権が倒れかねない」(防衛庁筋)との懸念も強く、自衛隊派遣の正式発表は衆院選以降に先送りする考えだ。
ただ、1兆円に上るカネの貢献については、日本政府にとっても、かなりの財政負担となり、財源をどうするかなど与野党巻き込み政治問題化することは必至の情勢。
26日に臨時国会が召集され、小泉首相は所信表明演説でテロ対策特別措置法改正案の成立に全力を挙げる方針を表明。解散・総選挙になだれ込みたい意向だが、多額のカネの貢献問題は小泉政権のアキレス腱(けん)になるかもしれない。
ZAKZAK 2003/09/26
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