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この記事からだけでは断定できないし、北朝鮮政府もその曖昧さを政治恫喝に利用
しているようだが、「数千本の核燃料棒の再処理完了=核抑止力ある」と“イコール”
で結びつけるレトリックは、安直に考えれば「北朝鮮はプルトニウム爆弾と投擲運搬
手段(=missile)を持っている」という解釈を促す結果になっている。
ただし、第二次大戦後の超大国が確立したそのような大戦略ではない「抑止力」という
のも存在しうるのかもしれない。
たとえば少量の低品質プルトニウムを他国にこっそり持ち込んで環境汚染テロリズムを
行なうというような……。
西洋金満国家の「大戦略」というパラダイムだけを追っていたのでは、自ら落とし穴に
はまる危険性もあることを、考えておくべきだろう。皮肉な言い方をすれば、スマート爆弾
を最初に実戦で使ったのは“大日本帝国”だった。つまり神風特攻隊とか人間魚雷回天の
ような“人力のスマート爆弾”だったわけだが。これは西洋文明の倫理観や戦略観を
逸脱した方法だったので、欧米の戦略家を驚かせることになった。
これと同じような倫理観や戦略観の断絶はいつの世にもあるわけだから、そのへんも
考慮に入れなければ北朝鮮の戦略的宣伝を正確に評価するにはおぼつかないであろう。
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http://cnn.co.jp/world/CNN200310020016.html
「核抑止力がある」 北朝鮮外務次官
2003.10.02
Web posted at: 15:11 JST
- CNN
国連本部(CNN) 国連総会出席のため訪米中の崔守憲(チェ・スホン)・北朝鮮外務次官は1日、ニューヨークの国連代表部で記者団のインタビューに応じ、「すでに8000本分の使用済み燃料棒を再処理した。核抑止力を持っており、強化し続けている」と述べた。
一方で崔次官は、核抑止力は自国防衛が目的で、「国外に拡散させる意図はない」と強調した。高濃縮ウランの核計画はないとも述べた。
崔次官は、イラク戦争で米国がイラクを攻撃する様子を見て、北朝鮮は核開発の強化を決意したと説明。「米国は今や、北朝鮮を核で先制攻撃すると威嚇しているため、われわれは核抑止力を持つ以外に選択肢がなくなった。そのため、あらゆる手段によって、核抑止力を維持・強化している」と改めて米国の敵視政策を非難した。
米政府当局者はこれまでに、再処理された使用済み燃料棒8000本で、核弾頭6〜12発が作れると推計している。
崔次官は重ねて、米朝関係が過去最悪の状態だと強調し、不可侵条約締結に合意しない米政府を批判した。
また次回6カ国協議の出欠については、「なんの約束もしていない」と繰り返した。
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