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G.M.C.
株式会社 総合経営研究所
このたび、世間をお騒がせしていることに対し、深くおわび申し上げます。
今回の一連の姉歯建築士による構造計算書偽造問題に関し、当研究所が開業の運営指導を行った幾つかのホテルにおいても偽造が発覚し、大変迷惑を受けているホテルも多々あり、大変遺憾なことと思います。
全国の中小ゼネコンや宿泊特化型ビジネスホテルの開業時の運営指導をこれまで誠実に行ってきましたが、寝耳に水の出来事であり、腹立たしさで一杯です。
今回の偽造問題では、当研究所が、主導的な役割を果たしているかのような報道もありますが、事実と異なる報道、誤解を受けるような報道もあり、当研究所の信用問題に発展しているため、ここに当研究所としてのコメントを発表させていただきます。
1.平成17年12月1日付読売新聞について
姉歯建築士を「この男なら安くなる」と紹介したとの記事の件
これまでの回答では、当社の代表者である内河が、姉歯建築士と面識のない旨を回答しました。
それと平行して全社員の姉歯建築士との面識を調査しました。
その結果、1名のみ姉歯建築士と面識があったことがわかりました。
1回目は平成15年11月10日です、その時に平成設計が、姉歯建築士を同行させていました。2回目は平成16年3月8日、平成設計が設計図を提出する際に、同じく同行していました。
まず、平成15年11月、
この時、姉歯建築士は平成設計が連れてきたものであって、当社が姉歯建築士を「この男なら安くなる」などと紹介したことは、一切ありません。
平成16年3月、平成設計が設計図を作成し、提出致しました。
その際、同席していた
従って当社としては姉歯建築士の計算した建築図面は、採用されていないと考えておりました。さらに以後の他のプロジェクトについても「平成設計は、姉歯建築士に構造設計を依頼すべきでない」と言い、平成設計の山口社長からも了解した旨を確認しました。
なお、当該プロジェクトは、他社設計会社及び他社施工会社の施工で完成に至っていると聞いております。
いずれにしろ、当社が姉歯建築士を設計会社に紹介してということは一切ありませんし、姉歯建築士とは直接の関係はありません。
2.木村建設との関係について
木村建設とは、20年以上前になりますが、当社のセミナーに参加され、経営指導を申し込まれてきたことがつきあいの始まりと認識しております。指導は2年以上も前に途切れておりますが、過去の経営指導の重点は経営数値から経営方針をたて、経営方針に基づいての経営管理を重点的に指導しておりました。
工期の短縮及びコストダウンは海外から導入した型枠を用いて、工法から変えていったことによるもので、決して鉄筋を減らせなどという指導は致しませんし、人命を無視して建物を建てることなどもってのほかです。
3.平成設計との関係について
弊所ホテル指導部門はビジネスホテルの開業指導を行っておりますが、平成設計はビジネスホテルの設計を数多く手掛けており、ビジネスホテルの仕様、デザイン、設備等について非常に理解しており、信頼できる業者としてのお付き合いをしておりました。実際には平成設計とは人的交流も資本関係も全くございません。
4.弊社所有ビルに木村建設、平成設計が入居していることについて
木村建設が総研ビルに入っていたり、平成設計が水道橋のビルに入っているのは、当社のビルが空いたときに、賃貸させてほしいという希望がありましたので、お貸ししたということだけであり、一体的に営業をしていたということではありません。
5.内河の体調、黒幕、指南役説について
弊社所長内河は海外業務から帰国後の体調不良と高齢、さらに多数のマスコミからの取材の申し込みを受け、個別に対応することはとても困難な状況です。
資格を有する一級建築士がこのような偽造に関わっていたこと自体、今も信じられない気持ちです。
耐震強度偽造については、すべてがまだはっきりわかっていない状況なので、具体的な方向性は見えません。しかし、一級建築士のモラルの問題が最も大きいと思われることと、確認検査制度そのものの改善も必要なのではないかと思っております。
一部報道にある「黒幕」説は全く事実に反するものであり、大変迷惑を被っている次第であります。
これまで誠心誠意お客様のことを考え、仕事をして参りましたが、ひとりの、今まで存じ上げなかった建築士により、これまで築き上げてきました信頼を失うことは、青天の霹靂です。お客様に迷惑をかけることになっていることについては、情報収集に努めており我々が協力できることについては、現在検討中であります。