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2025年4月07日01時35分 〜
記事 [政治・選挙・NHK296] 支配者が最大の警戒を払った人物(植草一秀の『知られざる真実』)
支配者が最大の警戒を払った人物
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2025/04/post-682f0b.html
2025年4月 5日 植草一秀の『知られざる真実』

日本政治にはいくつかの分岐点があった。

それらの分岐点の決着が異なるものであったなら、その後の歴史は異なるものになった。

歴史のIfは意味がないと言われるが過去の検証は重要だ。

2006年4月に小沢一郎氏が民主党代表に就任した。

前原誠司氏が「偽メール問題」の処理を誤り、民主党が信認を失った局面。

「火中の栗」を拾うかたちで小沢一郎氏が民主党代表に就任した。

ここから民主党が大躍進した。

結果として2009年8月総選挙で民主党政権が樹立された。

樹立されたのは鳩山由紀夫内閣で小沢一郎内閣ではなかった。

しかし、民主党を基軸とする新政権が総選挙での主権者の選択によって誕生したことは間違いない。

本来は小沢一郎内閣が誕生した局面だったが、小沢氏と鳩山氏は連携して政権を樹立したから意味は同じだ。

小沢氏が民主党代表に就任した2006年から2011年までに多くの重要な事象があった。

このすべてが歴史の転換点を創出した。

そして、そのすべてが、ある一つの「大きな意思」によって規定されてきた事実がある。

その洞察が重要だ。

全体を貫く「大きな意思」をは、小沢−鳩山ラインによる政権を妨害するというもの。

この点を洞察することが重要。

2006年4月に小沢一郎氏が民主党代表に就任した直後、千葉7区で衆院補選が実施された。

民主党候補太田和美氏が奇跡的な勝利を収めた。

ここから小沢民主党の大躍進が始動。

2007年参院選で民主党が大勝。

参院での第一党に民主党が躍り出た。

このことによって衆参ねじれが生じ、政治に良い意味での緊張感がもたらされた。

そして、決戦の総選挙が2009年8月30日に実施され、鳩山民主党が歴史的大勝を得て民主党を基軸とする連立政権を樹立した。

しかし、振り返ると小沢氏が民主党代表に就任してから、直ちに小沢氏の影響力を排除しようとする「工作」活動が本格化した。

2007年の参院選で民主党が大勝。

参議院で民主党が第一党に躍り出た。

このなかで福田康夫首相は民主党との大連立を模索する。

小沢氏による日本変革断行よりも小沢民主党を政権に取り込んだ方が、ダメージが少ないとの判断だったと考えられる。

大連立は民主党内の反対多数によって消滅した。

2008年春の日銀幹部人事。

私は財務省天下りを阻止するために民主党の全国会議員に書簡を送付した。

このことも大きく影響したと思う。

日銀幹部人事で財務省天下りを排除する動きが拡大。

この結果として武藤敏郎氏の日銀総裁就任が消えた。

このなかで、財務省財務官経験の渡邊博史氏の副総裁就任案が浮上。

しかし、小沢氏は財務省天下り排除の方針を貫徹した。

この過程で仙谷由人氏を中心に渡邊博史氏の副総裁就任を容認する動きが本格化した。

その狙いは民主党内での小沢一郎氏の求心力を低下させることにあったと思われる。

小沢氏の影響力排除に最も熱心だった一人が仙谷由人氏である。

私は当時、仙谷氏からメール等で直接の連絡を受けていた。

結果として渡邊氏の副総裁就任は排除された。

小沢氏は影響力低下の危機を乗り越えた。

この年の秋に民主党代表選があり、メディアが複数候補による代表選実施の大合唱を演じた

小沢氏を代表から引きずり下ろす工作だった。

この攻撃もかわして総選挙が行われる決戦の2009年を迎えたところで小沢氏攻撃は頂点を迎えた。

3月3日に「西松事件」が創作されたのである。

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記事 [政治・選挙・NHK296] 入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず(日刊ゲンダイ)

入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/370126
2025/04/07 日刊ゲンダイ


テストランが行われた万博会場(小堀セイジ堺市議のXから)

 いよいよ開幕まで1週間。先週金曜から6日まで、大阪・関西万博のテストランが実施された。会場を試験的にオープンし、運営上の課題を最終確認する目的。3日間で約9万人の大阪府民が訪れた。

 万博協会はテストランの取材を認めなかったため、日刊ゲンダイを含む報道機関は入場できなかった。X上では、実際に会場を訪れた参加者から<入場に1時間以上待たされた><正直、期待外れ>といった声が上がったが、実際はどうだったのか。2日目のテストランを視察した小堀セイジ堺市議(立憲民主党)が、現場の様子を教えてくれた。

 小堀市議がまず面食らったのが、入場できるまでの待ち時間だという。

「正午前から入場ゲートに並び始めたのですが、列が一向に進まず、午後1時51分にようやく入場できました。待ち時間はなんと119分。私が視察した日は東ゲートの一部しか開放していなかったという事情はあるようですが、それでも手荷物検査などのスタッフが目に見えて作業に不慣れな様子でした。開幕までの短い期間で、スタッフの習熟度をどこまで上げられるのでしょうか」

 こうしたトラブルを受け、万博協会幹部は記者団に対し「入場遅れの原因を分析し、改善していく」と述べている。

関係者も「開幕に間に合わない」


いまだ工事中の場所も(小堀セイジ堺市議のXから)

 また、かねて指摘されてきたのは、パビリオンの工事の遅れだ。SNSには<工事の音がテストラン中も会場に響き渡っていた>という投稿もあった。

「私が視察していた時も、現在進行形で作業員が工事をしていました。やはり、中には進捗が芳しくない現場もあるようで、ある国のパビリオン関係者は『展示の準備が開幕までに間に合わない』と打ち明けました」(小堀市議)

 万博では、大阪府内の小中学校への「無料招待」も企画されている。昼食の際は「団体休憩所」が利用できるとしているが、落ち着いて食事できる場所ではなさそうだ。

「背もたれのないベンチと屋根が設置されているだけ。荒天時には風も強く、雨の吹き込みも激しいでしょう。子どもが食事をするのにもっと適した場所があったのではないでしょうか」(小堀市議)

 テストランではその目的通り、さまざまな問題が浮き彫りになった。とても短期間で改善できるものではなさそうだが、本番では一体どうなってしまうのか。

  ◇  ◇  ◇

 大阪・関西万博への期待感は低いままだが、肝心の海外パビリオンも多くは建設が終わっていない。赤字になったら誰が責任を取んねん? 万博問題を追い続けるジャーナリスト・今井一氏を直撃した。●関連記事『【もっと読む】大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」』で詳報している。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/898.html

記事 [政治・選挙・NHK296] 自民党で本格的な「石破降ろし」が始まった…アンチ議員が続々と“司令塔”麻生元首相のもとへ 永田町番外地(日刊ゲンダイ)


自民党で本格的な「石破降ろし」が始まった…アンチ議員が続々と“司令塔”麻生元首相のもとへ 永田町番外地
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/370104
2025/04/06 日刊ゲンダイ


実は有名な“犬猿の仲”(C)日刊ゲンダイ

 夏の参院選で苦戦必至の自民党は2日、松山政司・参院幹事長が首相官邸に石破茂首相を訪ね、後半国会、食料品やガソリンなど高騰に悲鳴を上げる国民の生活支援策をきめ細かく実施するよう強く求めた。

 石破首相が予算成立直後に、それまで前向きな姿勢を見せていた食料品などの消費税率の減税について、「税率引き下げは適当ではない」として前言を覆したことから、松山が危機感募る参院自民党の総意をくんでの直談判であった。

 会談後、松山は記者団を前に「私の意向をしっかり受け止めてくれたと思う」と述べていたが、石破の腹の内は違っていた。

「首相は表向き真摯に耳を傾けていましたが、実のところ、参院選に向けて焦る自民党内のこうした声を半ば楽しんでいるようにも見えます」とは、ある首相官邸スタッフの談。

 石破はまた、「参院選で負けそうだから、と言いながら、彼らを復権させろって言うのはね」と周辺に漏らし、冷ややかな笑みを浮かべたそうだ。

 何のことかといえば、松山が前日の記者会見で、派閥裏金事件で役職停止、党員資格停止処分を受けた統一教会系旧安倍派幹部の西村康稔元経産相と萩生田光一元政調会長を念頭に「政策に精通し、閣僚など重要な役職を担っていた人もいる。しかるべきポストで国民のために汗をかいてもらうべきだ」と語り、3日の処分明け後の要職起用を求めていたからだ。

旧安倍派幹部の西村康稔は“決意表明”

 軌を一にしてこの前日、当の西村は、はやる気持ちを抑えきれず、石破降ろしの司令塔とも目される元首相の麻生太郎を訪ね、「安倍晋三元総理のご遺志を胸に、これまでの経験を生かし、襟を正して日本の国益、国民のために全力を尽くしたい」と、ポスト石破への意欲をあらわにしていた。

「麻生さんは石破の商品券問題が浮上してから、番記者たちを追い払い、議員会館の自室に反石破系議員を頻繁に呼び込んで接触を重ねています。参院選を前に倒閣に走る気満々ですよ」とは、全国紙記者。

 もっとも、麻生も含め、彼らは先の衆院選で自民党を苦境に追い込んだ“咎人”だ。しかも、麻生は首相時代、旧民主党に政権を明け渡した“重罪”を犯している。

 麻生政権下、石破が閣内にいながらにして麻生降ろしを画策したのは周知の事実。両者はそれ以来の犬猿の仲だが、ところ変わって今度は麻生が石破政権の足を引っ張る歪な自民党内政局である。

 2025年度予算は紆余曲折を経て年度内成立したが、石破は憲政史上初の衆参両院での予算案修正に追い込まれて大恥をかいた。

 実はその裏に麻生の存在があることは意外に知られていない。次回、説明したい。 

(特命記者X)

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/899.html

記事 [政治・選挙・NHK296] 「玉木とヤギはウソつかない」国民民主・榛葉氏「玉木首相」目指す 「国会終盤は大政局」(産経新聞)
https://www.sankei.com/article/20250405-UARTIVROFRANRGC2OWNAMIT3ZA/




榛葉氏の言葉の端々に、「早く国民民主党を自公政権に加えてくれ」との、スケベ心が見え隠れする。

「玉木とヤギはウソつかない」とウソを言う、嫌な奴。

「小さな真実の中に大きな嘘を隠す」姑息な手口も卑劣な奴という証だ。

スケベといえば、玉木氏。

榛葉氏に「飼育されている」ことがバラされてしまった。

飼い主は俺だと。

それにしても、従順なヤギと同列で論じるのは、どうかと思うぞ・・・。

実態はどうあれ、公共の電波に乗せて、家畜扱いを公にするのは拙い。


そもそも、玉木氏は平気で「ウソ」は吐くし、吐いた「ウソ」をすぐに忘れるから始末が悪い。


「出処進退は自分で判断する・・・」

「企業・団体献金は禁止・・・」

等々。

思い出したかな?

若い肉体との愛欲の快楽は忘れても、「不倫したこと」は忘れるなよ・・・な。

そして「出処進退」。




以下に記事の全文を転載する。


国民民主党の榛葉賀津也幹事長は4日夜、インターネット番組「言論テレビ」でジャーナリストの櫻井よしこ氏と対談し、最大野党の立憲民主党が石破茂内閣への不信任決議案を提出するとの見通しを示し、「この国会の終盤は大政局になる」と述べた。改めて国民民主の玉木雄一郎代表の首相就任を含め、政策実現にこだわる考えを強調した。

■石破首相は「最初から負け」

榛葉氏は、トランプ米大統領が発表した相互関税措置をめぐる首相の対応を批判した。「何も手を打たなかった。対米交渉は『積み上げでやっている』『岩屋毅外相に任せている』と言った。トランプ氏はトップダウンなのに、うちが役所から積み上げても交渉にならない。最初から交渉に負けている」と述べた。

榛葉氏は、トランプ氏が措置を発表した際に安倍晋三元首相に言及したことや、安倍氏とトランプ氏による日本の自動車や自動車部品に米国が追加関税を課すことはないとした日米の合意に触れ、「首相はトランプ氏とケミストリー、波長が合うというなら、電話をして、何なら会うぞ、行くぞというくらいの気迫・気概を持って、『あなたの親友であったシンゾーアベとの約束がまだ生きてるんじゃないか、あの約束を破棄するのか』と(言ってほしい)」と訴えた。

櫻井氏から「石破さんを見ていると、日本の国益に全くなってないし、国民のための政治にもなってない」と水と向けられ、榛葉氏は「全くその通りだ」と同意した。

■「猛者、出てきて」

衆院で過半数を持たない少数与党の状況で、今後は内閣不信任案の行方が焦点となる。榛葉氏は「立民が不信任案を出さないことはあり得ない。出さなかったらもたない」と述べた。理由として「政権交代を訴えてるんだから、石破さんでずるずるやって、そうしたら(夏の)参院選は何議席か自分たちが増えるからいいね、とういうのは迫力がなさすぎる。出さなかったら政権交代から逃げたことになる」と主張した。

不信任案が出た場合の国民民主の対応については「その時の状況だ。年収103万円の壁とガソリン税抜本的見直し、賃上げを含めた手取りといった問題をきちっとやり切って、国民が元気になると思えばどう判断するか分からない」と述べるにとどめた。

そのうえで「自民党と公明党は衆院で過半数がないということを早く自覚しなければいけない。つまり、この国会の終盤は大政局だ。不信任案が通る前に、自民の中で、どうするのかという話になる。みすみす野党にクビを斬られてよいのか、衆院解散ができるのか、という話が出てこなければおかしい」と述べた。「自民の顔を変えるだけではなくて、野党も巻き込んで、政策実現をする、強い日本を取り返すために安定した政治をどう作るのか。各党からいろんな猛者が出てきてほしい」と語った。

櫻井氏から「表紙(=首相)は誰でもよいのか」と問われた榛葉氏は「玉木が一番いい」と明言した。榛葉氏はヤギを飼育しているが、「玉木とヤギの共通項は、ウソをつかない。真っ直ぐな男で、意地悪をしない」と述べた。選択的夫婦別姓制度や安定的な皇位継承に関する玉木氏の考え方への不安をぶつけられ「国柄や国の歴史を考えて大事にする政治家だ。大丈夫だ」と強調した。


記事の転載はここまで。


「ウソをつかない。真っ直ぐな男で、意地悪をしない」

「虚像つくり」に必死ですね。

不倫はするけど・・・と言い添えれば真実味が増したかもしれないが。

「不貞野郎」の今更の「虚像つくり」、「無駄な足掻き」とはこのことを言う。

榛葉氏の発言、

「自民の顔を変えるだけではなくて、野党も巻き込んで、政策実現をする、強い日本を取り返すために安定した政治をどう作るのか。・・・」

榛葉氏がここで言う野党とは、もちろん「国民民主党」。

「国民民主党」を自公連立政権に加えれば、安定多数の政権が出来る・・・と。

そういう状況に追い込むためには、立憲民主党さん「内閣不信任決議案」出してね、と言ってるんだね。

事情があって、国民民主党が出すわけにはいかないからと。

「・・・不信任案が出た場合の国民民主の対応については「その時の状況だ。・・・」

だとさ。

国民民主党、連立入りする気満々。

余りに党利党略が見え見えで、えげつない。

玉木氏の飼育で味を占めたのだろうが、

他人を操ろうとする言動は、厳に慎むべし。

榛葉氏のそんな言動には、誰もシンパシーすら湧いてこないだろう。

言葉にセンスも無いし。


それにしても、ヤギに玉木はないなぁ〜。







http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/900.html
記事 [政治・選挙・NHK296] 財務省の経済政策敗戦(植草一秀の『知られざる真実』)
財務省の経済政策敗戦
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2025/04/post-b4732f.html
2025年4月 7日 植草一秀の『知られざる真実』

昨日、4月6日、ISF(独立言論フォーラム)主催の〈トーク茶話会〉が開催された。

参加くださった方に感謝を申し上げたい。

2時間の予定が3時間になる充実した時間をすごせた。

冒頭の1時間のプレゼン部分は後日公開されるとのこと。

日本の失われた30年、バブル生成からの40年の経過を足早に解説させていただいた。

これとは別に日本の刑事司法の重大な欠陥についても話させていただいた。

日本でバブルが生成されたのは80年代後半。

90年の到来と同時にバブル崩壊が始動した。

バブルが生まれる契機は1985年9月の〈プラザ合意〉。

NYマンハッタンにあるプラザホテルでG5蔵相・中央銀行総裁会議が開催された。

ここで、主要通貨に対するドルの切り下げが決定された。

ドル円は1985年の1ドル=260円から1987年の1ドル=125円へと暴落。

円高によって日本の金利低下が進行。

金利低下が日本の資産価格を押し上げた。

円高=金利低下=資産価格上昇のメカニズムでバブル生成が始動した。

米国がドル切り下げ政策を求めた背景は米国の双子の赤字。

米国の財政収支と経常収支の赤字が激増。

背景にレーガノミクスがあった。

1981年にスタートしたレーガン政権が、1.金融引き締め、2.減税、3.規制緩和、4.歳出削減の方針を提示。

歳出削減が実行されなかった一方で大規模減税が実行されて財政赤字が拡大した一方、金融引き締めでドル高が生じた。

経常収支が悪化するのにドル高が進行。

米国で保護主義の嵐が吹き荒れ始めた。

レーガンは自由貿易を掲げていたため苦境に陥った。

打開策として、人為的なドル切り下げ政策が選択された。

しかし、ドル安政策推進によって新たな矛盾が生まれた。

〈日本の突出〉だ。

〈ジャパンマネーのオーバープレゼンス〉が問題になった。

ジャパンマネーが席巻し、米国の代表的資産が次々に日本資本支配下に移行。

88年大統領選でジョージ・ブッシュ父は〈強いドル・強い維アメリカ〉をスローガンに掲げた。

88年11月の大統領選を境に円高トレンドが円安トレンドに転換。

日本の金融環境の逆流が始動した。

私は89年2月に〈USC〉と題するプレゼンを行った。

USCとは”Unrecognized Significant Crisis”の略。

〈認識されていない重大な危機〉である。

円高=金利低下=資産価格上昇のメカニズムが早晩、円安=金利上昇=資産価格下落のメカニズムに転換する。

日本の金融環境が大逆流することを警告した。

1990年の到来とともに逆流は始動した。

私は『金融財政事情1990年2月19日号』にプレゼン内容の一部をまとめた論考を寄稿した。

ブッシュ大統領の目論見通りに日本は円安進行で危機に直面した。

他方、BIS(国際決済銀行)は日本の金融機関弱体化のための装置を埋め込んだ。

自己資本比率規制だ。

日本の金融機関に対しては、株式含み益を自己資本に組み入れる措置が取られた。

株価暴騰期には、この計算式によって日本の銀行が融資を激増させた。

ところが、株価が暴落に転じたために自己資本が急激な減少に直面。

金融機関の猛烈な〈貸しはがし〉が実行された。

また、1987年10月にはブラックマンデー発生で日本の利上げ政策中止が命令された。

真正バブルが生まれたのは88年から89年の2年間。

米国の命令に従ったために日本の真正バブルが生成された。

日本経済を立て直すためには、過去の検証が必要不可欠。

過去の間違いを正視して、その教訓を現在の政策運営に反映させる必要がある。

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