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2025年2月24日00時30分 〜
記事 [政治・選挙・NHK296] 兵庫・竹内元県議に対する誹謗中傷の拡散 きっかけのひとつの“文書”は誰が作成し、誰が立花孝志氏に渡したのか 証言をもとに検証<報道特集>(TBS)
兵庫・竹内元県議に対する誹謗中傷の拡散 きっかけのひとつの“文書”は誰が作成し、誰が立花孝志氏に渡したのか 証言をもとに検証【報道特集】
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1748361
2025年2月22日(土) 20:25 報道特集 TBSテレビ

兵庫・竹内元県議に対する誹謗中傷の拡散 きっかけのひとつの“文書”は誰が作成し、誰が立花孝志氏に渡したのか 証言をもとに検証【報道特集】

兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑を追及していた竹内英明元県議。誹謗中傷を受けた末、1月亡くなりました。その中傷を拡散したのがNHK党の立花孝志氏です。中傷の根拠とされる文書や音声はなぜ立花氏に渡ったのか?検証しました。

「立花孝志氏に音声データを渡した」名乗り出た人物

兵庫県の竹内英明元県議。斎藤元彦知事のパワハラ疑惑を追及するなか誹謗中傷を受け、先月、亡くなった。自殺とみられている。

その知事の疑惑を告発した元県民局長も2024年7月に自ら命を絶っている。
この2人に対する誹謗中傷を拡散したのが立花孝志氏だ。


立花孝志氏(2024年11月15日)
「竹内県議がようさんデマ流しとるわ。証拠出せ証拠。音声とか録音」

立花氏(2024年10月29日 / YouTubeより)
「元県民局長といわれる人です。こいつは本当悪い奴で」

立花氏はこうした発言の根拠を複数の県議からの情報提供だったとしている。非公開の百条委員会で元県民局長のプライベートに触れた音声などだ。


立花氏(2024年10月31日 / YouTubeより)
「これが、僕が今日、秘密の場所のカラオケボックスでもらった音声です」

音声
「過去10年間に渡ります、複数の女性との…。」


今週、この音声データを立花氏に提供したと名乗り出た人物がいる。百条委員会の理事(当時)で「維新の会」の増山誠県議だ。

知事選では、斎藤氏を支持し街頭演説にも足を運んできた。


増山誠県議(Xより)
「斎藤元彦さんに当選確実が出ました!やりました!」

2月19日、増山県議はYouTubeの配信番組に自ら出演を打診。立花氏に音声データを渡した事を明かした。

(YouTube番組『ReHac』生配信より)
司会「ぶっちゃけ、誰が流出させたんですか」
増山県議「端的に申し上げますと」
司会「端的に言ってください、全部言ってください」
増山県議「端的に申し上げますと10月25日の片山元副知事の発言を録音して、立花氏に渡したのは私です」

2024年9月。増山県議は、報道特集の取材にこう述べていた。


増山県議
「県民局長の方の本当のプライベートな情報は一切出す必要がないし、我々はそんなものを元々必要としていないんです」
「開示してくれとも思ってないので」

だが、このひと月後。非公開で行われた議会の様子を、密かに録音。「外部に漏らしてはならない」との規則を無視し、立花氏に情報を提供していたのだ。

デマ拡散も、投開票日から2週間後に訂正

兵庫県知事選挙が告示された10月31日。
立花氏は政見放送で、亡くなった元県民局長に関するデマを突然口にした。


立花氏(2024知事選政見放送 / 10月31日収録)
「不倫ですよ!10人ですよ!10年間ですよ」

元県民局長の不倫相手が10人もいるという根拠のないデマ。
告示の日は立花氏が増山県議と会い、問題の音声データを提供された日だ。

立花氏(2024年10月31日 / YouTubeより)
「これが、僕が今日、秘密の場所のカラオケボックスでもらった音声です」

音声
「過去10年間に渡ります、複数の女性との…。」

この日までは、立花氏の発言は「不倫」にとどまっていた。


ところが、翌日の11月1日誰かからの情報提供で、元県民局長は「不同意性交をしていた」と表現が変わる。

立花氏(11月2日 / YouTubeライブより)
「不同意性交していた可能性が極めて高いんですよ」

立花氏(11月3日)
「(11月1日の電話について)連絡が来たんですよ。『立花さん、10年で10人、県庁の職員ばかりですよ』と来たんですよ。どう考えても犯罪でしょって。不同意性交罪とか」

そして立花氏はその情報提供者は、カラオケボックスで会った人物と同一人物だと話した。


立花氏(11月5日 / YouTubeライブより)
「カラオケ店の人から電話がありまして。おそらく権力をつかった本物のセクハラですよね。不同意性交じゃないかと疑惑がある」

カラオケボックスで会った人物。つまり、情報提供者は増山県議ではないのか。


これはX上で、斎藤氏の支持を示す「#さいとう元知事頑張れ」を含む投稿の数だ。
立花氏による元県民局長への中傷が「10人と不倫」「不同意性交をした」と過激になるにつれ、拡散されたことがわかる。

立花氏が、不同意性交がなかったと訂正したのは投開票日から2週間後だった。立花氏に“不同意性交”とのデマ情報を伝えたのは、増山県議なのかー。本人に聞いた。


村瀬健介キャスター(2月21日)
「元県民局長の不同意性交についての情報を『増山さんが情報提供した』と立花氏が説明していますけれども、その点はどう説明されますか」

増山県議
「・・・・・」

村瀬キャスター
「不同意性交だという情報を立花さんに提供した事実はありますか?増山さん?」

増山県議
「23日(維新の会見)にお話させていただきます」

文書は、誰が作成し、誰が立花氏に渡したのか


さらに立花氏は亡くなった竹内元県議も誹謗中傷した。そのきっかけのひとつとなったのがこの文書だ。

「元県民局長の自殺を知事の責任に見えるように印象操作」
「黒幕、主犯格は竹内」

この文書は、誰が作成し、誰が立花氏に渡したのか。


立花氏のYouTubeより
「実は片山(元)副知事にお会いするということでホテルに行ったのに、代理人の県議会議員からもらったこの書類が、片山副知事からもらったかどうかについての確認は取れなかったんですが」

立花氏は、片山元副知事と会うつもりで出かけた。だが、その場に片山氏はおらず、文書は岸口実県議から受け取ったという。

さらに2月7日。

立花氏
「岸口議員から(文書を)いただきました。2024年の11月1日の大体5時前後と記憶しています。神戸市内、ホテルオークラの一室で(文書を)もらいました」

その場には、1人の民間人がいたという。

立花氏
「この人は一般人なのでAさんといいます」

会合をセットした一般人Aさんが取材に応じる 証言をもとに検証


これは、そのAさんが立花氏と会った際に撮った写真だ。Aさんが取材に応じた。

岸口県議とは長年の付き合いだというAさん。文書を立花氏に託したのは誰なのか。証言をもとに検証する。


兵庫県知事選挙告示日の2024年10月31日、Aさんは知人から相談を受けたという。

知人
「片山元副知事が立花さんに会いたがっているので、つないでくれないかな」

Aさんは立花氏と面識がないため、立花氏を知る「ごぼうの党」の奥野卓志代表に相談したという。


ごぼうの党 奥野卓志代表
「片山(元)副知事が立花さんに会いたいということで『わかりました』ということで、LINE電話で。出られなくてLINEで書いて、立花さんに連絡しました。で直接つないでという経緯ですね」


奥野氏は立花氏に連絡。Aさんと立花氏とをつないだ。Aさんは神戸市のホテルオークラで立花氏に片山元副知事と会ってくれるよう約束を取り付けた。

だが、その日の夜、知人からこんな連絡が入ったという。


知人
「片山さんが風邪で行けなくなった。別の者が代わりに文書を持っていくよ」

Aさんは片山元副知事が来られなくなると聞き、片山氏と交流がある岸口県議を誘ったという。

そして、翌日の11月1日、午後3時。Aさんと岸口県議が待ち合わせ場所に行くと見知らぬ男性が文書を持って来たという。

A氏
「立花さんと会う直前、私の知らない男性が来て文書を渡していきました。岸口さんはその文書の中身を確認していましたが、私は見てもいません」

約1時間後、立花氏がホテルに到着。

文書の受け渡しが行われた部屋とは 約40分間の会話


村瀬キャスター
「この部屋がですね、まさにその文書の受け渡しが行われた場所です。こちらに入って右手奥に岸口副委員長が座っていました。そしてその向かい側に立花さん」

奥の右側に岸口県議が座り、向かいに立花氏が座った。立花氏と親しい地方議員(四街道市議 宮城氏)が同席。Aさんはあいさつしただけで離席したという。

村瀬キャスター
「岸口副委員長と立花氏は、この場所で約40分間にわたって会話を続けたということなんです」


2月14日、岸口県議に、文書を立花氏に渡したか聞いたのだが。

村瀬キャスター
「文書を渡していないと誰が渡したんでしょうか。同席した民間人が渡したことを示唆したというふうになってますね。そのことが事実でないことは、岸口さんわかってらっしゃるんじゃないですか」

日本維新の会 岸口実 兵庫県議
「いえ、そんなことないですよ」

村瀬キャスター 
「同席した方が渡したと」

岸口県議
「はい」

立花氏に文書を渡したのは誰か。岸口県議“記憶が定かではない”


だが、2月19日には。

岸口県議
「私自身が大変申し訳ないことでありますけれども、物理的にどちらが渡した云々ということはもうそんなことではなくてですね、もう本当にその場に同席をしておりましたし、もう私がお渡しをしたというふうに、捉えるということはもうそれは否定しません」


岸口県議は文書を立花氏に渡す前に見たというが…。

岸口県議
「書いてある内容は、私が事実かどうかの判断つかないものもありましたし、そんなにこのどういうんですか。秘匿性が高いとかね。そんなことを思わない文章だったように感じたと思います。(立花氏に)中身はちゃんと確認してということは、言ってるはずですけどね」

村瀬キャスター
「立花さんに対して? 」 

岸口県議 
「はい」

事実か判断がつかない文書を立花氏に渡した結果。

立花氏
「竹内とか要は1人を狙う。これ、もういじめの原則で、いじめる時っていっぱいいじめたらダメなんですよ。誰か1人いくんですよ。こいつやめさせていったら周りの人がビビってひっくり返る」


この会合に関与した4人は、片山元副知事が立花氏に会いたいと望んだため会が設定されたと認識していた。だが岸口県議は。

村瀬キャスター
「片山さんが行くはずの会談だったっていうのは聞いていないと?」

岸口県議
「ええ。後になって今になっていろんな噂が出て、片山さんということは聞きましたけどね」


我々はその場で、Aさんに連絡、認識の食い違いについては。

岸口県議
「(会合は)片山さんが来なくなって僕が来たという趣旨のものではなかったと思ったんですけど。でもこれも水掛け論になるんでしょうけど、言ったか言ってないか言うたらなかなか思い出されへんもんね」

その日の記憶が定かではないという岸口県議。だが文書を作成した人物については片山元副知事ではないとかたくなに否定した。

村瀬キャスター
「片山さんからの文書だと、立花さんは理解されたということなんですけど」

岸口県議 
「それはそこは違うと思います」

村瀬キャスター
「違う?」  

岸口県議
「ええ」

村瀬キャスター
「そういうふうに説明されたりしていないか」

岸口県議
「いや片山さんからもらった文書だとは言わないというか、言えないと思いますけどね。それはもう本当にわからないです」

問題の文書は片山元副知事が作成し立花氏にわたすよう指示したのか。片山氏に直接、取材を試みた。

だが連絡がつかなかったため片山氏の代理人だという弁護士の事務所に取材を申し込んだところ、文書で回答があった。

「取材はお断りをしております」

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/675.html

記事 [政治・選挙・NHK296] 予算採決、聴取実施が前提 立民野田代表、自民裏金巡り(東京新聞 TOKYO Web)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/387570?rct=politics




未曽有の物価高騰に襲われ、日本国民の多くは経済的困窮によって、憲法25条で保障されている最低限の生活を営むことすら出来ない状況に追い込まれている。

そんな危機に直面している国民の多くは、既に「参考人招致」に対する関心を失っているだろう。

今更参考人招致をしたところで、「参考人招致」では「自民党の裏金事件」の実相が明らかになることはないとの諦めがそうさせている。

あろうことか、検察が蓋をしてしまった「自民党の裏金事件」の真相、実相。

国会が本気で「真相解明」をしようとするならば、「証人喚問」という国政調査権の発動、行使しかないことを国民は知っている。

今やろうとしている「参考人招致」は「談合三兄弟」のアリバイ作りの茶番であると、看破しているに違いない。

国民からは「本気度」を疑われているということだ。


本件については、最初から「証人喚問」を実施すべきだろう。




以下に記事(共同通信配信)の全文を転載する。



立憲民主党の野田佳彦代表は22日、2025年度予算案の衆院での採決に関し、自民党派閥裏金事件を巡る旧安倍派会計責任者の参考人聴取の実施が前提になると強調した。衆院予算委員会による参考人招致の議決に触れ「予算案の年度内成立を阻む気持ちはなかったが、約束の履行が前提だ」と述べた。長野市で記者団の質問に答えた。

 与党は、予算案の年度内成立が確実となる3月2日までの衆院通過を目指しているが、衆院予算委では集中審議を実施する26日から先の日程が決まっていない。野田氏は「(聴取実施が)ほごにされるなら、それ以降の日程は『そうですか』という話ではない」と話した。

 日本維新の会、国民民主党が教育無償化や「年収の壁」を巡り自民、公明両党と協議を進めている現状に関し「合意できるなら良いことだと思うが、手柄争いをしてはいけない」と指摘。企業・団体献金禁止や選択的夫婦別姓制度導入に向け、野党が足並みをそろえるべきだと訴えた。

 立民が発表した3兆8千億円規模の予算案修正案に関し「どの要求も大事だ。全て実現をするよう交渉したい」と自公との協議に意欲を示した。


記事の転載はここまで。


ところで、

「前提となる聴取」とは、野党は「談合三兄弟」だけで、あとの党は排除するとした、ホテルでやる「あれ」かい?

そもそも、「自民党の裏金つくりの犯罪」を暴き、国民に知らせたのは「共産党」ではないか。

そのことは、「自民党の裏金事件」に少しでも関心を持っている国民ならだれもが知っている。

それほど、本件に関して、共産党の貢献度は他の追随を許さないほど大きい。

その功績者の「共産党」が公正な理由も無く「参考人聴取」から排除される理不尽。

共産党の功績に対して「敬意」「尊敬」といったものが少しも感じられない。


「手柄の横取り」とはこういうことをいう。


国民も納得しないだろう。

それどころか、裏で自民党を交えた「談合」によって「よからぬ企て」がなされているのではないかとの不信感が、国民の間に広がっている。

「談合三兄弟」が「ホテルまでお訪ねして・・・」、「聴取にお伺いしました・・・」と、それを非公開で、議事録も取らない、報告は「俺様」が口頭でするから、それを信じろという、聴取される方も、聴取する方も、国民に対しては、共に「恐るべき傲慢さ」よ。

参考人の聴取は、言うまでもなく「公務」であり、その記録は「公文書」として後世まで伝えていかなければならない貴重な資料になるべきものだ。

過去の例を引くまでも無く、「談合三兄弟」のみでやることは、万事がおざなりな対応に終わる。

そもそも参考人招致・聴取は国会でやるべきであって、基本的に全政党の参加があってしかるべきだ。

仮にそのことが出来ない正当な理由があるとしても、真相を究明するためには「共産党」は絶対に外すべきではない。

外すなら不倫男を代表に据えて恥じない「国民民主党」ではないのか。

国民の代表として研ぎ澄まされた「倫理感」、「道徳感」、「正義感」をもって臨んでこそ、初めて意味のある参考人聴取が成り立ち、事件の再発防止につなげることが出来る。

共産党の参加は「国民の最も望む」ところぞ。

参考人招致・聴取が「形式的な儀式」に終わるのであれば、これほど国民をバカにした話はない。

政治不信を助長するだけだ。

そんなものを「人質」に取る政治センスの無さよ。


今の状況では、最初から「証人喚問」を実施すべきだ、と言うしかない。







http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/676.html
記事 [政治・選挙・NHK296] つけあがらせているのは怪しいゆ党 こんな自民の予算案に賛成するのか(日刊ゲンダイ)

※2025年2月21日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大 文字お越し


※紙面抜粋


※2025年2月21日 日刊ゲンダイ2面


“ゆ党”の協力で、少数与党予算案があっさり通過の見込み。こんな政権が存続で本当にいいのか(C)日刊ゲンダイ

 ゆ党がすり寄り、予算通過のめどがついたからだろうが、この政党の本質は何も変わっていないことが満天下に露呈した。ふざけた参考人招致も命を軽視した医療費改悪もあり得ないような政治だ。野党は何でもできるのに、こんな政党が政権存続で本当にいいのか。

  ◇  ◇  ◇

 少数与党には大きな関門──などと指摘されていたが、2025年度予算案は、あっさり衆院を通過しそうだ。

 与党でもなく野党でもない“ゆ党”の「日本維新の会」が、予算案に賛成することがほぼ確実になってきたからだ。野党第2党の維新の会が賛成に回れば、過半数を大きく上回る。

 すでに、予算案採決の前提となる中央公聴会の開催が25日に設定されている。ハプニングがない限り、来週28日には衆院を通過する見込みだ。

 維新の会が予算案に賛成するのは、一枚看板に掲げている「高校授業料の無償化」について、石破首相が予算案を修正して応じると国会で答弁したからだ。

 首相答弁を引き出した前原共同代表は「満額回答に近い」と大喜びし、石破も「維新とはもう大丈夫だ」と、予算案の成立に自信を見せているという。きのう(20日)も前原は、「教育無償化、社会保険料の引き下げで条件が整えば、予算案に賛成する」と記者会見で明言している。

 もう一つの“ゆ党”、「国民民主党」は、いわゆる「103万円の壁」をどこまで引き上げるか、金額をめぐって自民党と駆け引きをつづけているが、いまのところ決裂するつもりはサラサラなく「最後には予算案に賛成するのではないか」とみられている。

 しかし、本来、立場が強いはずの多数野党が、少数与党にスリ寄り、予算案に賛成するのは、どう考えてもおかしいのではないか。

「維新も国民民主も、自民党の両てんびん作戦にまんまとはまっている格好です。少数与党の石破政権は、予算案に賛成してくれるなら、立憲でも、維新でも、国民民主でも、どこでもいいというのがホンネでしょう。ポイントは、1つの政党でコト足りるということです。

 その結果、維新も国民民主も、先陣争いというか、自分たちの政策実現を優先して欲しいと、自民党にアピールする形になっている。今回、石破政権が維新を抱き込んだのは、安上がりだからでしょう。高校教育を無償化しても歳出は6000億円程度ですが、『103万円の壁』を国民民主の要求通り、178万円まで引き上げると7兆〜8兆円の財源が必要になります。それと、関西万博を抱える維新は、どうしても政府の協力が欲しい。石破政権と維新との間には『政府が万博を全面支援する代わりに、維新は予算案に賛成する』という阿吽の呼吸もあったのだと思う。要するに利害の一致、ウィンウィンということなのでしょう」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

がん患者には「治療を諦めろ」ということか


欲しいのは目の前の手柄だけ(C)日刊ゲンダイ

 しかし、維新の会は、この予算案に本当に賛成するつもりなのか。欠陥だらけの予算案を成立させていいと本気で思っているのか。

 なにしろ、総額115兆円と過去最大に膨張した予算案は、ムダのオンパレードである。立憲民主党がちょっと見直しただけで3兆8000億円もカットできるという。

 防衛費も8兆7000億円と過去最大を更新。2023〜27年度の防衛費総額を43兆円にすると決定してしまったため、「規模ありき」で予算が膨らんでいる。

 信じられないのは、人命を軽視する「高額療養費制度」の改悪案まで盛り込まれていることだ。

 高額療養費制度とは、医療機関や薬局での窓口負担が一定額を超えると払い戻されるというもの。長期入院や大きな手術、がんや白血病などで医療費が高額になった患者の負担を抑えるセーフティーネットである。

 たとえば、年収500万円の人が長期入院して医療費が100万円かかった場合、窓口負担は3割の30万円になるが、高額療養費制度を利用すると21万3000円が払い戻され、自己負担は8万7000円で済む。

 ところが石破政権は、この自己負担の「上限額」を引き上げることを昨年末に決定。今年8月から27年8月にかけて段階的に引き上げていく予定だ。

 自己負担額の「上限額」は年収によって異なるが、年収約600万円の人の場合、現在の「上限額」は月8万100円だが、27年8月には月11万3400円になるという。月に3万円も増える。

 この負担増は、利用者には死活問題だろう。とくに、がん患者など治療が長期になるケースでは、命に直結しかねない。がん患者は、仕事を辞めなければいけない場合もあり、ただでさえ経済的に苦しくなることが多いからだ。医療費負担が重くなったら、支払いが難しくなり、治療回数を減らしたり、治療を断念する患者も出てくるに違いない。

 25年度予算案は、この「高額療養費制度」の変更を前提にして組まれている。

「石破政権は昨年末、患者の意見を一切、聞かずに、高額療養費の上限引き上げを決めています。財政が厳しいから上限額を引き上げるというのなら、なぜ、アメリカから購入するミサイルの数を減らさないのか。維新の会は、本当に予算案に賛成するのでしょうか」(五十嵐仁氏=前出)

「分断作戦」にやられている維新と国民民主

 少数与党に陥った自公政権は、野党の協力がなければ、法案を1本も通せず、予算案を成立させることもできない。本来、多数を握った野党は、強気に出られるはずだ。

 なのに、維新も国民民主も、われ先にと自民党に近づいているのだから、どうしようもない。

 昨年、石破政権が補正予算案を提出した時も、維新と国民民主は、先を争うように賛成に回っていた。これでは、自民党になめられるだけだろう。

 その証拠に、あれだけ組織的な「裏金づくり」が批判されたのに、自民党はまったく反省していない。安倍派の会計責任者だった人物の参考人招致を拒否し、やっと国会外での参考人聴取に応じたと思ったら、今度は「日時と場所は非公開にしろ」「質問内容は制限する」などと要求してくるのだから、ふざけるにも程があるというものだ。

 その挙げ句、がん患者など、重い病気を抱える人に容赦なく負担増を突きつけている。

 庶民をバカにし、腐敗堕落した自民党の本質は、少しも変わっていない。

 それもこれも、維新と国民民主が、自民党をつけあがらせているからだ。

「昨年の衆院選で自民党が大敗し、自公政権が過半数を割ったのは、『腐敗した自民党政治はウンザリだ』という有権者のメッセージだったと思う。野党は有権者の意思を重く受け止め、自民党に厳しくあたるのが当然だった。なのに、維新と国民民主は、手柄争いに走り、実績をあげるために、自民党にスリ寄っている状況です。しかも、競い合うだけでなく、いがみ合っている。なぜ、野党同士、タッグを組んで自民党と対峙しないのか。野党が結束して大きな塊となれば、石破政権に対してだって、もっと大きな要求ができるはず。野党が結束していれば、安倍派の会計責任者の参考人招致だって、とっくに実現していたでしょう。ところが、維新も国民民主も、自民党しか見ていない。これでは、少数与党もラクですよ」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)

 おぞましいことに、自民党の「分断作戦」にやられた維新と国民民主は、「邪魔した維新にも責任がある」「他党のせいにするな」と罵りあう始末だ。自民党は高笑いしているに違いない。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/677.html

記事 [政治・選挙・NHK296] 「いざなぎ景気」に並ぶ?どこが? 1月の消費者物価はキャベツ3倍、白菜2倍と大爆騰(日刊ゲンダイ):経済板リンク 
「いざなぎ景気」に並ぶ?どこが? 1月の消費者物価はキャベツ3倍、白菜2倍と大爆騰(日刊ゲンダイ)

http://www.asyura2.com/23/hasan136/msg/522.html



http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/678.html
記事 [政治・選挙・NHK296] 衆院議員・吉田晴美氏「わたしはがんサバイバー」「高額療養費制度は苦しむ人の命綱です」 注目の人 直撃インタビュー(日刊ゲンダイ)

※2025年2月20日 日刊ゲンダイ7面 紙面クリック拡大

衆院議員・吉田晴美氏「わたしはがんサバイバー」「高額療養費制度は苦しむ人の命綱です」 注目の人 直撃インタビュー
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/368006
2025/02/24 日刊ゲンダイ

吉田晴美(立憲民主党衆院議員)


立憲民主党衆院議員の吉田晴美氏(C)日刊ゲンダイ

 医療費が高額になった場合、窓口負担を抑える「高額療養費制度」。多くのがん患者、難病に苦しむ人らが経済的に助かってきたが、ここに無慈悲なメスを入れようとしているのが石破政権だ。8月から負担の上限を引き上げる今年度予算案を出してきて、患者団体が猛反発すると、形だけの修正でゴリ押ししようとしている。立憲民主党は凍結を主張しているが、当たり前の話だ。政治家になったキッカケは「高額療養費制度だった」という衆院議員に話を聞いた。

母親が51歳で脳梗塞に

 ──吉田さんは大学卒業後、客室乗務員や外資系の金融機関で働かれていたと聞きました。政治とは無縁の世界だったんですよね?

 そうですね。恥ずかしながら投票にも行かない、無党派層っていうか、政治に関心がありませんでした。

 ──それが政治の道を目指すようになったのは?

 母が51歳のときに脳梗塞で倒れたんです。わたしも若くてお金がなくて、どうしようと思いました。高額療養費制度があるのを知らなかったんですね。

 ──そんなに家計は大変だった?

 父は八百屋の2代目で中卒。15歳で家業を継ぎました。7人きょうだいの長兄で家族を支えなければならなかったんです。父の代のときに八百屋はスーパーに衣替えしましたが、経営は苦しく、元日以外は働きづめ。当然、母も一緒に働きながら、わたしたち4人の子どもを育てたうえに、姑の介護もあった。それでも店はうまくいかずに結局、手放しました。借金だけ残って、母はパートを3つも4つも掛け持ちしていました。そうしたら倒れて、一命をとりとめても介護が必要になりました。本当に女の一生って何なんだろうと思いましたね。絶望的になっていたときに高額療養費制度を知って、ピンチの人を支えるのが政治の役割なのだと痛感しました。

 ──その後、ご自身もがんに?

 わたしは甲状腺のがんサバイバーです。34歳のときに甲状腺を全摘しました。当時、子どもは小さくて、発達障がいがあった。この先、この子を誰が助けてくれるのか、と絶望しました。手術後は甲状腺がないので毎日チラーヂンを飲み補っています。わたしのようながんサバイバーや、今、がんと闘っている方、そして難病を患っている方は、高額療養費制度は生きるためのセーフティーネット、命綱です。がんを克服し生き延びられた、この先の人生は人のために尽くそうと決意し、政治を志しました。

呪いたくなる理不尽さ


全国がん患者団体連合会は福岡厚労相(右2)に制度改悪の撤回を陳情した(C)共同通信社

 ──内側から政治家への志が熟してきたという感じですね。

 ですから、政府が高額療養費制度の限度額を引き上げると聞いたときは本当に驚いたし、ショックでした。

 ──患者団体から一斉に非難の声が上がったのも当然です。皆さん、好きで病気になったわけじゃありませんからね。あわてて政府も修正しましたが、長期治療を受ける人に限って据え置きという中途半端なものです。弱者を切り捨てるような政治に舵切りした石破政権の姿勢そのものが問われていると思います。

 そうなんです。うちの母もそうでしたが、こんなに頑張っているのになぜ、と理不尽さを呪いたくなりました。治療費がかかる、働かないと払えない。なのに働けない、収入が途絶える。絶望的になる。そうした声に応えるのが政治の根本姿勢なのに、今度の修正は全然応えていない。4回目以降の負担上限は据え置くけど、最初の3回は上げるわけです。それによって月々の負担が約8万円から約13万8000円になる中間層の人もいる。6万円弱の負担増ですから乱暴すぎます。

 ──なぜ、こんな冷酷な仕打ちをするのか。表向きは現役世代の負担軽減とか少子化対策の財源にするなどと言っていますが、加入者1人当たりの負担軽減額は労使折半後は月46〜208円とわずかです。政府の真意はどこにあるのでしょう?

 重い病気で苦しんでいても、治療費がかかるので診察を受けることを控える、あるいは断念する。それによって、全体の医療費が削減されることを見込んでいるのだと思います。そこが悪質です。

 ──治療を断念すれば命にかかわる人も出てきてしまう。

 厚労省が、社会保障審議会医療保険部会に提出した財政検証資料には約2270億円の減額を見込んでいると書かれています。これは、医療費の患者負担が増えると、受診日数がどれだけ減るかという厚労省の経験則からはじいた数字で「長瀬効果」と呼ばれるものです。

患者本位の医療DXを

 ──恐ろしい試算ですが、その一方で、無駄な診療もたくさんあるといわれています。高額療養費制度にメスを入れるのではなく、別の切り口があるのではないでしょうか?

 わたしは一時、外資系のコンサルタント会社にいて、病院を担当していたことがあります。確かに、高額の検査をやる診療科は儲かるので鼻高々で、そうした検査がない小児科や産科は小さくなっているところがある。儲かるから高い検査をやりたがる。セカンドオピニオンを求めると、別の病院でも同じ検査をやる。大いなる無駄です。カルテは患者のものであるという前提に立ち、患者本位の医療DXを推し進めることが必要ですが、健康保険証と一体化するマイナンバーカードひとつとっても、上からの押し付けで患者の視点に立ってない。コロナのときに注目された台湾の初代デジタル発展相のオードリー・タン氏は、徹底して利用者の利便性にこだわったので成功しました。そこが日本との大きな違いだと思います。

 ──ところで、吉田さんは昨年、立憲民主党の代表選に出られました。大きな挑戦だったと思いますが、何か変わりましたか?

 本当にさまざまな経験をさせていただきました。出馬に必要な推薦人は20人。一人一人、積み上げていくものだと思っていたら、20人が見えてきたらストーンと抜け落ちたりするんですよ。わたしが挑戦して結果、責任を負うのは当然ですが、推薦人の方もわたし以上のリスクを背負い、決断が必要なのだということが初めてわかりました。ですから、投票の際にも20人を割るんじゃないかとドキドキしました。28人の国会議員の方が投票してくださり、大きな財産になりました。

 ──今夏の参院選では野党共闘が課題となりますが、全然、進んでいないように見えますね。

 代表選でも訴えましたが、野党がまとまれるイシューを掲げて、これを実現するために集まりましょうよ、という旗が必要だと思います。わたしはそれは教育の無償化、教育の立て直しだと思っています。衆院選で盛り上がってきた政権交代の機運、政治が変わる期待に応えなければいけないと思っています。

▽吉田晴美(よしだ・はるみ)1972年生まれ。立教大文学部卒。英バーミンガム大学に留学し、MBA取得。経営コンサルタントを経て県議、参院選に立候補したものの落選。2021年衆院選の東京8区で自民党の石原伸晃元幹事長を破り、初当選。2期目。昨年9月、立憲民主党の代表選に挑戦した。

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