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2025年2月05日05時50分 〜
記事 [政治・選挙・NHK296] ご機嫌取りの訪米メニュー いまトランプに媚びれば世界から孤立(日刊ゲンダイ)

※2025年2月4日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大 文字お越し


※紙面抜粋


※2025年2月4日 日刊ゲンダイ2面


世界がトランプ暴挙に身構えるなか、訪米して何をどう交渉するのか。毅然と交渉できるのか(C)日刊ゲンダイ

 この日の株価が象徴だが、自由貿易からの逆行、貿易戦争への懸念から世界が身構えているトランプ暴挙。緊迫の中、訪米する石破首相は何をどう交渉するのか。

 米国のガスを買い、ともに中国敵視で歩調を合わせ、武器爆買いの朝貢外交を今、世界はどう見るのか。

  ◇  ◇  ◇

「不法移民やひどい薬物によって多くの市民が殺されている。私は米国民を守らなければならない」──。「タリフ(関税)マン」は、カナダとメキシコへの25%の関税と中国への10%の追加関税を課す大統領令に署名し、直後に自身のSNSにこう書き込んだ。「アメリカ・ファースト」全開である。

 4日の関税発動を前に、3日の東京株式市場はトランプ・ショックで大パニック。日経平均株価の終値(3万8520円09銭)は前週末比1052円40銭安と大暴落し、ほぼ全面安の展開だった。報復合戦への懸念と世界経済の先行き不透明感が高まり、今年最大の下げ幅となった。

 下落が目立ったのは、関税政策で打撃を受ける自動車関連株だ。カナダとメキシコには、トヨタや日産など日系の自動車メーカーや部品メーカーが米国向け輸出拠点として工場を構える。自由貿易協定(FTA)が前提だっただけに影響は甚大で、「関税分を値上げすれば販売台数を維持できない」(自動車メーカー関係者)と悲鳴が上がった。

 カナダやメキシコは、すぐさま報復関税をかけると発表し、中国もWTO(世界貿易機関)に提訴すると表明。しかし、発動が迫ると、3日のトップ協議で急転直下、対メキシコの関税発動を1カ月延期することで両国が合意。メキシコのシェインバウム大統領は、麻薬問題について対処するため国境管理を即座に強化することでトランプ大統領と合意したと明らかにした。またカナダのトルドー首相も日本時間4日朝、自身のXで、トランプと協議した結果、同国に対する25%の関税発動が1カ月延期されると明らかにした。

 まさに北朝鮮もびっくりの瀬戸際外交。もっとも、いったん、延期とはいえトランプの暴挙はとどまるところを知らない。世界は身構えるとともに怒りに震えている。

「掘って掘って掘りまくれ」に呼応

 そんな緊迫の中、飛んで火に入る夏の虫が石破首相だ。今月6〜8日の日程で訪米し、7日に首脳会談を予定している。

 石破訪米について記者団に聞かれたトランプは、「日本に多大な敬意を抱いている。日本が好きだ。楽しみにしている」と好反応を示した。大統領就任後にトランプが会う外国首脳としては、4日に会談予定のイスラエル・ネタニヤフ首相に次ぐ2人目となる見通し。石破周辺は「日米関係を重視する表れ」だと気を良くしているらしい。

 石破は会談を通じて「日米両方の国益を満たす新しい形の日米同盟」の構築を目指すのだという。そのためのトランプご機嫌取りとも言える「訪米メニュー」も準備中だ。日経新聞などによれば、防衛力強化の取り組みや、日本が米国への最大の直接投資国であることを説明しつつ、「米国からの液化天然ガス(LNG)輸入拡大に前向きな考えを示す」という。トランプの「掘って掘って掘りまくれ」のエネルギー政策に、いち早く呼応しようということだ。

 中国抑止でも米国と歩調を合わせ、「開かれたインド太平洋」の実現への協力を確認する。防衛分野を念頭に人工知能(AI)などの先端技術や装備品の共同開発・生産も話し合う見通しだ。トランプに年内の来日も要請するという。

 あらゆる手を尽くしてトランプを喜ばせ、日本への直接の関税攻撃を回避しようという戦略か。これは奏功するのか。世界はどう見るのか。

 元外務省国際情報局長の孫崎享氏が言う。

「日本は長年、ジャパンハンドラーの要請に応えてきました。しかし、その延長線上でトランプ政権向けのメニューを作って、『日米関係を強化する』『自由主義を守る』などと訴えても意味がない。なぜなら、ジャパンハンドラーは今や民主党寄りで、トランプ大統領にとっては“敵陣営”の要請であり、望むものではないからです。トランプ氏が何を求めているのかを見極めないままの石破首相の訪米は、単なる表敬訪問でしかない。トランプ氏に『愛いやつだ』と思ってもらいたいがための、自身の政権延命策でしょう。世界各国はトランプ氏と真剣にディール(交渉)をしなければならないと身構えているので、むしろ今は様子見をしている。首脳会談を急ぐ日本は、米国に媚びていると見られるでしょうね」

米国にとって都合よく富をくれる国


安倍元首相の負の遺産「イージス・アショア」/(C)共同通信社

 石破は3日の衆院予算委員会の答弁でも、中国を念頭に、「力による現状変更は認められないこと、法の支配の概念をトランプ大統領と共有する」と強調していた。

 トランプとの首脳会談で、やはり気になるのは、防衛費増額を要求されるのかどうかだ。

 先月31日、中谷防衛相がヘグセス米国防長官と初の電話会談を行った。そこで、沖縄県の尖閣諸島について、米国による防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条が適用されることを改めて確認。日米同盟を強化する取り組みをトランプ政権下でも継続する方針で一致したという。

 あわせて、中谷は日本が2022年に策定した防衛3文書に基づき、防衛費をGDP(国内総生産)比2%に増額する方針を説明。ヘグセスはこれを歓迎した上で、さらなる増額を含む取り組みの必要性を示唆したというから、不穏な空気である。

 第1次政権時のトランプは口を開けば、安倍元首相に「武器を買え」と押し売りしてきた。それを受け入れ、安倍が米国の武器輸出制度である「対外有償軍事援助(FMS)」の支払額を以前の10倍超にまで膨らませたことを思い出す。

 防衛ジャーナリストの半田滋氏はこう言う。

「トランプ大統領はここまで日本についてほとんど言及していない。それは原体験から、日本は黙っていてもすり寄ってくる国だと分かっているからでしょう。米国にとって都合よく富をくれる国だと思われているわけです。実際、安倍元首相はトランプ氏に要求されるがまま武器を爆買いしてきた。陸上配備型迎撃ミサイルシステム『イージス・アショア』を購入する契約をしたはいいが、地上に配備できず、仕方なく艦船に載せるという“負の遺産”まで残した。トランプ氏はNATO加盟国に防衛費のGDP比5%への引き上げを主張していますから、日本へも同様の要求をしてくる可能性はある。『防衛費をもっと増やせ』というのは『武器をもっと買え』ということ。次は米陸軍が採用を決めたオスプレイ後継機『V280バロー』をトップセールスしてくるのではないか」

トランプに法の支配は通用しない

 訪米日程がなかなか決まらず、トランプ面会では安倍昭恵氏にも先を越され、自民党内で冷ややかな目を向けられている石破。党内向けの配慮とパフォーマンスで、安倍時代のような「ドナルド=シンゾー」とファーストネームで呼び合う親密関係を構築しなければいけないと考えているのか。

「トランプ大統領にどんなお土産を持っていったらいいか、石破首相がいろんな人に聞いて回っている」(官邸事情通)というから、大丈夫か、と言いたくなる。

「石破首相は焦って訪米すべきではなかった。日米関係において重要なのは対中国政策ですが、トランプ政権内ではまだこれが固まっていない。ヘグセス国防長官は軍事面でこれまで通りの対中強硬路線を推し進めていますが、今やトランプ最側近のイーロン・マスク氏は貿易や経済で中国から利益を得ようという路線。両者がせめぎ合っている状態です。対中政策の方向性が決まるまで、訪米は待つべきでした」(孫崎享氏=前出)

「両国の国益を満たす新しい形の同盟築く」と言うはやすしだが、トランプを目の前にして、石破は日本の国益を主張できるのかどうか。

 そもそも、法の支配が通用しないのがトランプである。狂乱の大統領令乱発と米国内の混乱を見せつけられ、世界の国々は次のターゲットになることに怯えながらも、トランプ政権の行方を冷静に見極めようとしている。そんな中で、石破が朝貢外交をやれば、世界で孤立してしまいかねない。日本はこれまでと変わらぬ対米追従で、米国と心中することになるのか。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/580.html

記事 [政治・選挙・NHK296] N国党党首・立花孝志の保身と押し付け…反発した者には常軌を逸する卑劣攻撃 立花孝志はなぜ選挙モンスターになったのか(日刊ゲンダイ)

N国党党首・立花孝志の保身と押し付け…反発した者には常軌を逸する卑劣攻撃 立花孝志はなぜ選挙モンスターになったのか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/367250
2025/02/05 日刊ゲンダイ


大津綾香氏との闘争は泥沼化(C)日刊ゲンダイ

 言葉は人を殺す──。

 我々が常々肝に銘じておかなければならないことだ。

 参院で2議席を有する政治団体「NHKから国民を守る党」(N国党)の党首・立花孝志は、昨年の兵庫県知事選で大量のデマを流し、知事の斎藤元彦らを県の百条委員会で追及する県議たちを犯罪者扱いしている。

 標的となった元県議の竹内英明は命を絶った。生前、同僚議員らに「立花が怖い」と漏らしていたという。

 ──立花が怖い。

 その感覚は十分すぎるほど理解できる。

 立花やN国信者らがこれまでにやってきたことを振り返れば、恐怖心を感じない方が不思議なくらいだ。

 N国党の前身が2022年に参院議員に押し上げたガーシーこと東谷義和が、一度も国会に登院せずに除名された際、立花は批判の矛先が自分に向くことを恐れ、アイドルと政治家の融合を掲げた政治団体「政治家女子48党」に参加していた大津綾香を党首とし、党名も変更すると発表した。

 この時、立花は会計責任者となり、「党のお金はすべて責任を持つ」と豪語したが、すぐに手のひら返し。立花が支援者から借り入れた10億円超の債務を大津に押し付け、政治団体の破産を宣言した。

 当然、大津は抵抗。不正会計を明らかにすると反発されると、立花は代表辞任を懇願するようになり、代表権争いに発展する。

 立花や支持者らによる大津攻撃は、卑劣で常軌を逸していた。

女性党首の自宅住所から間取りまでさらす

 当時30歳の女性党首の自宅住所から間取りまでさらすほどの悪質さ。家族の氏名や顔写真、勤務先も垂れ流し、父親が経営する会社のネットレビューには低評価の書き込みが殺到した。

 昨年7月の東京都知事選では、大津の顔写真が無断使用され、「お金を返してください」と書かれた選挙ポスターを自宅周辺に大量に貼られた。大津は近所で指をさされた。ポスターのQRコードを読み込むと、支持者が作ったユーチューブチャンネルに飛び、そこでは大津が政治資金集めでSMパーティーを開いたという虚偽内容のアニメが流されていた。

 N国党という反社会的カルト集団に狙われると、執拗な嫌がらせによって生活を破壊されてしまう。警察に被害届や告訴状を提出しても、公権力は動いていない。(敬称略=つづく)

▽選挙ウォッチャー ちだい 全国の選挙現場を取材、「note」などで報道。「『NHKから国民を守る党』とは何だったのか?」を上梓。N国党から名誉毀損で提訴されたが、昨年11月に1審勝訴。

  ◇  ◇  ◇

 シリーズ初回の●関連記事『【もっと読む】N国党はデマを武器に強さを噛みしめ、反社会的カルト集団へと化した〜立花孝志はなぜ選挙モンスターになったのか #1』も合わせてどうぞ。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/581.html

記事 [政治・選挙・NHK296] 旧安倍派・長峯誠議員が参院政倫審で“爆弾発言”「これまでの証言に矛盾」「より違法性の高い行為」と派閥元幹部を糾弾(日刊ゲンダイ)
旧安倍派・長峯誠議員が参院政倫審で“爆弾発言”「これまでの証言に矛盾」「より違法性の高い行為」と派閥元幹部を糾弾
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/367352
2025/02/05 日刊ゲンダイ


ついに旧安倍派議員からも…(C)日刊ゲンダイ

 これは何が何でも旧安倍派で会計責任者(当時)だった松本淳一郎元事務局長の参考人招致を実現させるべきだろう。

 自民党派閥の政治資金パーティーの裏金事件を巡り、5日開かれた参院政治倫理審査会(政倫審)で、渦中の旧安倍派議員から“爆弾発言”が飛び出した。

 出席した長峯誠議員(55)がパーティー券の販売ノルマ超過分のキックバックについて、故・安倍晋三元首相が廃止を決めたにもかかわらず、同氏の死去後に再開された経緯について「今出ている証言を全て突き合わせると矛盾がある」と発言。あらためて幹部のさらなる説明が必要との認識を示したのだ。

 長峯氏は2020年に秘書からの報告でキックバックの仕組みを把握したと証言しつつも、「私も含めて責任があると思っているが、途中でやめた話を違法性の認識を持ちながら再開したのは、より違法性の高い行為だ」などと踏み込んだ。

 裏金事件を巡っては、衆院予算委員会で松本氏の参考人招致が51年ぶりに議決されたものの、松本氏は3日付の文書で「検察の事情聴取や、刑事裁判の法廷でも述べた通りであり、これ以上、申し上げることはございません」などと招致に応じない意向を示している。

 同委は4日の理事会で対応を協議し、安住淳委員長(立憲民主党)が再び出席を求める文書を出すことを決めたが、“震源地”となった旧安倍派議員からも「これまでの証言に矛盾がある」「違法性の認識を持ちながら再開したのは、より違法性の高い行為」などと糾弾する声を上げたのだから、これは見逃せないのではないか。

 石破政権発足後、参院政倫審に出席を希望したのは27人。うち5日までに弁明を終えたのは20人で、残りは7人。今後も“爆弾証言”が出てくる可能性がある。真相解明にはやはり松本氏の参考人招致か、応じない場合は証人喚問しかないだろう。

 野党は今こそ、少数野党に転じた自民党の悪行を白日の下にさらす時だ。

  ◇  ◇  ◇

 真相解明が進まない裏金事件。●関連記事【もっと読む】で『旧安倍派会計責任者は「証人喚問」しかない! 野党側に問われる自民裏金事件への本気度』【さらに読む】で『自民が裏金参考人招致に「大変遺憾」連発どの口が? ご都合主義で反発するお門違いの深刻度』を取り上げている。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/582.html

   

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