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2025年1月28日02時10分 〜
記事 [政治・選挙・NHK296] 追い詰められていた元兵庫県議の竹内英明さん 「でっち上げ」と発言した立花孝志氏は<報道特集>(TBS)
追い詰められていた元兵庫県議の竹内英明さん 「でっち上げ」と発言した立花孝志氏は【報道特集】
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1689385
2025年1月25日(土) 21:11 報道特集 TBSテレビ

追い詰められていた元兵庫県議の竹内英明さん 「でっち上げ」と発言した立花孝志氏は【報道特集】

2025/01/25 TBS NEWS DIG

兵庫県知事の疑惑を追及していた元県議の竹内英明さんが亡くなりました。自殺とみられています。SNS上に拡散された竹内元県議への誹謗中傷。その真偽を検証します。

「社会にも、もう希望が持てない」竹内元県議を追い込んだものは…

兵庫県議を務めていた竹内英明さん(50)。兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを調べる百条委員会の委員として、斎藤知事を追及してきた。


兵庫県 竹内英明県議(2024年8月・当時)
「ご自身は今でもパワハラをお認めにならないんですか」

竹内さんはほぼ毎日ブログを更新していた。

2023年2月9日のブログ
「信号機が設置されました!お子さんが自転車で衝突事故にあうという衝撃的な出来事があり、要望を続けてきました」

2024年3月18日のブログ
「姫路駅前、定例の朝の街頭演説。初心にかえる、いい機会」

竹内さんは、なぜ追い込まれていったのか。

同じ会派の上野英一県議は竹内さんに異変がみられたと証言する。


兵庫県 上野英一県議
「県知事選挙中に立花発言があったり、その時分からではないか。ほとんど家にいて、暗くなってからしか出ることができないと」

斎藤知事をサポートするため知事選に出馬したNHKから国民を守る党の立花孝志党首。選挙戦の中で、亡くなった元県民局長の告発文書の作成に竹内さんが関与していたと主張していた。

立花孝志氏(2024年11月1日)
「自殺した人が1人で作ったと思っている人いません?違うんですよ。違う人物も関与していた。確実に言っていい人、1人だけいます。竹内さん、竹内県議、あっ言っちゃった」

その後、百条委員会の奥谷委員長の事務所前で…


立花孝志氏(2024年11月3日)
「出て来い奥谷。一応チャイムだけ鳴らしておこ。あまり脅して奥谷さんが自死されても困る。竹内さんのところにも行きますよ。どうやって会おうかなと思ってた」

ほかにも立花氏は竹内さんを「斎藤を貶めた主犯格」と決めつけた動画を引用し投稿。249万回閲覧されている。

知事選の翌日、竹内さんは「家族を守らないといけない」として議員辞職したが、匿名の誹謗中傷は止まらなかった。


実際の投稿
「竹内英明、フザケルな。消えてまえ」
「辞職すれば済む話じゃない。犯罪者じゃないか」

同僚の迎山志保県議は竹内さんの辞職後も連絡を取り続けていた。

立花氏による「竹内さんのところに行く」との動画が投稿された後には…

竹内さんからのLINE(2024年11月5日)
「妻が警察に連絡してほしいと昨日言ったので、電話した。立花の事務所襲来エックスなどを見てしまっていて怖いと言ってます」

そして、竹内さん自身も鬱状態に陥っていく。


竹内さんからのLINE
「(気持ち、少しは落ち着かれましたか)逆に酷くなってる。病院行ったけど診断も厳しい」(2024年11月23日)
「またうちに攻撃とかあったら耐えられません」(2024年12月1日)
「薬の助け借りてなんとか眠ってる。心配かけてごめん」(2024年12月7日)

県 迎山志保県議
「信頼関係があると思っている身近なリアルの方からも、嘘の情報を前提にしたような心配をされたりとか、『自分は本当に真摯に政治や県民に向き合ってきたつもりだったが、これまでの自分の人生も何だったんだろうかなと思うし、こういうことがまかり通っていく社会にも、本当にもう希望が持たれへんな』って」

1月18日、竹内さんは亡くなった。自殺とみられている。竹内さんが使っていた議会の机には、花が手向けられていた。


兵庫県 迎山志保県議
「竹内さん、すごく勉強家ですべての資料を置いてて。正義感に溢れている、正しいことは正しい、間違っていることは間違っていると、臆面もなく言い切れるような青臭い人だったなって」

竹内元県議の“逮捕の予定” 県警トップが完全否定し立花氏は…

竹内さんの死が報じられると、立花氏は「竹内元県議が亡くなった理由」とする動画を投稿し、持論を展開した。

立花孝志氏(1月19日公開・現在は削除)
「竹内元県会議員、明日逮捕される予定だったそうです。メディアは相変わらず誹謗中傷が原因とか。誹謗中傷で何で死ぬねんって話じゃないですか」

これに対し、兵庫県警のトップが異例の発言をした。


兵庫県警 村井紀之本部長
「任意の調べをしたこともありませんし、ましてや逮捕するという話は全くございません」

すると立花氏は「逮捕が怖くて命を断った」という主張は間違いだったと訂正し謝罪。しかし、誹謗中傷はしていないと反論した。

立花孝志氏(1月20日公開)
「竹内さんに対して、僕自身は批判や誹謗中傷した記憶はない。これぐらいのことで自ら命を絶つような人が政治家しちゃいかん」

だが、この2日後にも…


立花孝志氏のXより
「故人が悪事を働いていた事は、明らかですが、、、その悪事が警察が把握してなかっただけ!あるいは警察が裁けない悪事だっただけでしょう!」

批判や擁護…SNS投稿の変化に専門家「メディアの役割」指摘

竹内さんに関する、Xの投稿はどのように変化したのか。東京大学の鳥海不二夫教授の分析をもとに検証した。

竹内さんを批判する投稿は、県議を辞職した11月18日に増加。

そして、1月19日昼ごろに竹内さんが自殺したとみられることが報道されると、その動機を「逮捕を恐れて死んだ」などとする投稿が一気に拡散された。


しかし、19日夕方、新聞3紙が県警関係者への取材をもとに「そうした事実はない」と報道すると、竹内さんを擁護する投稿が批判の4倍拡散された。

鳥海教授はメディアが誹謗中傷に歯止めをかけるため果たす役割は大きいと話す。


東京大学 工学系研究科 鳥海不二夫教授
「大手メディアを含め、きちんとしたところが間違った情報には『間違っている』、『正しい情報はこうですよ』、信頼を置ける形で情報を発信することは一つの大きなポイント」

立花氏が指摘するメールの“でっちあげ” 担当職員が否定

立花氏は、謝罪動画を出した後もなお、「竹内県議がでっちあげをしていた」との主張は変えていない。


立花孝志氏(1月20日公開)
「とにかく竹内議員が、かなりでっちあげをしていた。特に、彼自身が元県民局長の奥様に代わって、百条委員会あてに送ったメール」

でっちあげの事例として挙げた一つが、告発者である元県民局長の妻が県議会の議事課に送ったメールだ。


元県民局長の妻が送ったメール
「主人が最後の言葉を残していました。そこには一死をもって抗議をするという旨のメッセージ。そして、百条委員会は最後までやり通してほしいことが記されていました」


メールは7月12日に届いた。生前のメッセージが残っていることは、7月11日の早朝5時に新聞で報じられた。その2時間後、竹内さんがブログで記事をそのまま引用した。

立花氏はメールが届く前に竹内県議がブログを書けたのは、彼自身がメールを偽造したからだと主張している。

立花孝志氏(1月20日公開)
「元県民局長の妻のメールを、なにか偽造したのではないか」

メールの送付先である議事課が、報道特集の取材に応じた。

議事課の職員
「奥様からいきなりメールが送られてきたわけではありません。元局長が亡くなられた後、奥様からこういうメールを送りたいというお話があり、ご本人と3回やりとりした上で送信されてきたので、奥様の意思で送られたものに間違いありません」

斎藤知事の“要望”は事実か?「マスコミがちゃんと取材し報道していたら…」

さらに立花氏は、竹内さんが「ゆかたまつり」について、事実無根の追及をしてきたと主張する。

立花孝志党首(1月20日公開)
「事実無根のゆかたまつりなんかの、事実ではない根拠をもとに(知事を)責めてた」

2023年に姫路市で行われた「ゆかたまつり」。夏の風物詩に、姫路市長らと並び斎藤知事も出席。


その際知事は他の来賓と同じように、地元の公民館でボランティアによる着付けを受けることになっていた。しかし、竹内さんはブログでこう指摘した。

「知事は着付けを当日直前にキャンセル。他の来賓とは別に自分だけ着付けができる専門店に行って着付けした。公費で払うことになり、秘書課が負担することになった」

その後、百条委員会の県職員アンケートで「知事が激高し、翌年度から出禁」になったという回答内容が公開されると、それがあたかも竹内さんの発信としてネットに拡散され、立花氏も「竹内県議がデマをまき散らした」と投稿した。

現場で何が起こっていたのか。姫路ゆかたまつりの当日、知事をアテンドしていた芳賀一也氏が取材に応じた。

ゆかたまつり奉賛会 芳賀一也氏
「(Q.知事はボランティアスタッフの着付けで着る予定だった?)それは間違いない。婦人会にお願いして、着付け経験のある方お願いしますっていう」

他の来賓が公民館で着付けを受けるなか、知事は呉服屋で衣装を借りたいと言い出したと証言する。


ゆかたまつり奉賛会 芳賀一也氏
「わがまま言ったとか僕は全く知らんけど、当日午後2時くらいに電話があったのは間違いない。(Q.その電話の内容は?)要するに、衣装借りたいって知事が言っているから、(呉服屋を)紹介してくれと」

直前のキャンセルと呉服屋での着付け。竹内さんの発信に誤りはなかった。しかし、真偽不明の情報はネットで広がり続けている。


ゆかたまつり奉賛会 芳賀一也氏
「僕ら現場の人間からすると(知事は)めっちゃ機嫌良かった。ボランティアに罵声かけたん?そもそも公民館行ってへんから。あの時にマスコミがちゃんと取材して、何が正しくて何が間違ってるのかをちゃんと報道してたら、SNSに振り回される必要なかった」

立花氏に問うと…「”でっちあげ”というか僕は”疑惑”と言ったつもり」

立花氏は一体何を根拠に、竹内元県議の主張を「でっちあげ」、「事実無根」としたのか。直接、立花氏を問いただした。

日下部正樹キャスター
「『ゆかたまつり』は問題ですか?」


立花孝志氏
「『ゆかたまつり』が問題かどうかについては、私自身は実際ツイートした人からも姫路で名刺をいただいて、ただ正直こんなものを、そもそもあの(元県民局長の告発の)7つの文書に入っていない。だから全く取材していません。どうでもいいです」

元県民局長の妻が県に送ったメールについては…

立花孝志氏
「県民局長の奥様の遺書というか陳述書についても、公になる前に竹内さんは自らのフェイスブックで出しておられた。これが本当に県民局長の奥様が作られたものなのか疑惑がかかっているということです」

竹内さんがブログに掲載していたのは遺書や陳述書ではなく、それを報じた産経新聞の記事だった。「でっちあげ」と発言したことを問いただすと…


立花氏「でっちあげというか僕は疑惑と言ったつもり。(竹内氏は)疑惑に対してちゃんと弁明されたらよかった」

日下部キャスター「『でっちあげ』と絶対どこかで見た」

立花氏「疑惑とでっちあげとなると、ちょっと印象が違いますよね。僕でっちあげなんて言ってませんよね。疑惑ですよね」

立花孝志氏のYouTube(1月20日)
「とにかく竹内議員がかなりでっちあげをしていたことは、多くの人はわかっていらっしゃると思うので」


「デッチあげ」とホワイトボードに書き、発言していたにも関わらず、動画を公開したわずか4日後の24日「疑惑と言ったつもり」と発言が変わった。

立花氏「僕はそういう疑惑があるということを言っているだけ。そんなことに対して僕は別に興味がないから言ってないもん」

日下部キャスター「急に興味がなくなっちゃった」


立花氏「いやいや、そんなに強く興味がないから。疑惑であって、興味がないと言っているのは、間違えないで欲しいのは、その疑惑の真相を追究するほどの興味がないって意味です」

竹内元県議めぐる投稿「50%は13個のアカウントから」 “情報”どう見るべきか?

竹内さんを批判する投稿は減ったが、2か月にわたって残り続けていた。東京大学の鳥海教授は…

山本恵里伽キャスター
「なぜ批判は持続性を持ってしまったのでしょうか」


東京大学 工学系研究科 鳥海不二夫教授
「一般的な炎上は3日あると収まるといわれています。今回のケースだと立花氏とかがいろいろ動画で話していた。ずっと情報を出し続けている人たちが一定数いたということで、その影響がかなりあったのではないか」

批判的な投稿が1年間で11万回以上拡散された一方で、発信した人の数は…


東京大学 工学系研究科 鳥海不二夫教授
「今回の場合は、それほど多くのアカウントから発信されたというわけではなかった。拡散された全ポスト数に対して、50%ぐらいは13個のアカウントから発信。2番目に拡散が多かったアカウントは立花氏のアカウントだった」

立花氏以外のフォロワー数の多い人が拡散に関わっていたことも投稿数が増えた要因だと分析した。

東京大学 工学系研究科 鳥海不二夫教授
「今の情報空間はこういうものなんだときちんと理解したうえで、情報を摂取していくことを考えないと、同じようなことがまた起きるのではないか」

東国原氏がXに投稿した理由


タレントで元宮崎県知事の東国原英夫氏(67)は、竹内英明元県議が亡くなったというニュースをネットで知った直後、「警察から事情聴取もされていたと聞く」とXに投稿した。こうした発信がデマを拡散したという認識はあるのだろうか。

元宮崎県知事 東国原英夫氏
「そういう話も“聞く”がという表現にしたが、真偽不確かであるということで反省して、反省の文と削除をさせていただいた」

投稿の根拠として、竹内さんが県警から話を聞きたいと言われていたという情報をみたという。


山本キャスター
「竹内元県議が『事情を知りたいと警察からいわれている』という話はどこで見聞きしたのですか」

元宮崎県知事 東国原英夫氏
「ネットです」

山本キャスター
「ネットの情報ということですね?」

元宮崎県知事 東国原英夫氏
「そうです。信憑性にかける、真偽不明というならそうかもしれませんが、そういう状況証拠を全体として自分なりに判断して。(県関係者の知人から)『どうも事情聴取を受けたということは事実らしいよ』と聞いたので、私はネットに書き込みました」

山本キャスター
「事実ではなかったことを投稿したということですよね」


元宮崎県知事 東国原英夫
「そういうことになるんですかね。疑惑があるというのは、僕の解釈です、疑惑があるというのは事実」

東国原氏は、不確かな情報であっても自分なりに精査すれば“疑惑”として発信することは問題ないという認識を示した。これは立花氏の主張と共通する。

元宮崎県知事 東国原英夫氏
「疑惑があったことが事実なら『疑惑がありましたよね』と書く。疑惑が本当かどうかまでは追及できません」

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/533.html

記事 [政治・選挙・NHK296] 今ごろ、動き出す奇怪 自民党政権とフジテレビの怪しい関係(日刊ゲンダイ)

※2025年1月25日 日刊ゲンダイ2面 紙面クリック拡大 文字お越し


※紙面抜粋


フジテレビは崩壊の危機(C)日刊ゲンダイ

 フジテレビに関して、村上総務相や林官房長官がようやく、コメントや注文を出し始めたが、アリバイづくりのような愚鈍な動き。選挙報道の中立性にはすぐに目くじらを立てて、ドーカツするくせに人権軽視や隠蔽体質には様子見の身勝手。右寄りメディアとの癒着を勘繰りたくなるというものだ。

  ◇  ◇  ◇

 石破政権として初めて臨む通常国会が24日召集されたが、この日の全国紙はどこもその話題を1面で扱わなかった。代わりに優先したのが中居正広の芸能界引退とガバナンス不全を露呈しまくっているフジテレビの問題だ。世間の関心の高さを物語る。

 中居の9000万円女性トラブルに端を発したフジの危機は日ごとに深刻度を増している。スポンサー離れは止まらず、80社前後がCMを差し止め。生じた損失補償を求める動きも拡大し、フジはACジャパンに差し替えた1月のCM料金を請求しない方針を通知したという。極めて異例だ。

 4月の番組改編時にスポンサーが戻らなければ、CM枠はスカスカ。1959年の開局以来初めて通期での赤字決算が現実味を帯びるが、地獄のCM中止ドミノは自業自得だ。気になるのは政権の動きの鈍さである。

 24日の閣議後会見で、「早急に事実関係を明らかにし、視聴者やスポンサーの信頼回復に努めていただきたい」とフジに注文をつけたのは放送事業を所管する村上総務相だ。第三者委員会の設置を受け、23日に放送行政のトップである情報流通行政局長からフジの嘉納修治会長に迅速な調査と適切な措置を電話で要請したと言ったが、対応がヌルすぎやしないか。

 村上は21日にも「独立性が確保された形での早期調査」を求めたが、フジ側に直接、申し入れていなかったわけだ。放送局を監督する立場なのに、対応はフジに丸投げ。あくまで静観の構えだ。

 24日は林官房長官も会見でフジの問題に言及。政府として各府省庁にフジ関係の広報啓発事業の有無を照会したと明かしたが、理由は「現状把握のため」。事業打ち切りの可能性は「今後の同社調査などを踏まえ、必要があれば適切に対応する」と語るにとどめた。

 ようやく、政権側がコメントや注文を出し始めたが、“何も言わないわけにもいかないよな”と、アリバイづくりのような愚鈍な動きである。

内輪で秘密を守り、必死の訴えを握り潰し

 もちろん、政治介入は慎重であるべきだ。ただ、報じられているように、フジの編成幹部が女子アナをタレントに“上納”することが常態化していたとすれば、重大な人権問題だ。TBSの報道により、フジのコンプライアンス推進室の室長が、23日の社員説明会で「去年12月に週刊誌の記者の取材を受けるまで中居氏のトラブルを知らされていなかった」などと話していたことが判明。室長は「なぜこんなことが放置されていたのか」「誰が判断したのか。あり得ない」と発言したという。

 17日の会見でフジの港浩一社長は「2023年6月の発生直後にトラブルを把握し、中居本人からも報告を受けていた」と発言。発生当時、フジの編成担当の専務だった大多亮・関西テレビ社長も22日の会見で「事案が起きてから程なくして私の耳に報告があった」と認め、その日のうちに港社長に報告した旨を語っていた。

 週刊文春の報道によると、中居の自宅で意に沿わない性的行為を受けた女性は、当時のアナウンス室長と同室部長だった佐々木恭子アナにトラブルを相談。その後、医師を交えて話し合った末、当時の編成制作局長にも報告が上がり、大多、港両氏の耳にも入った。

 ところが、深刻なトラブルを把握しながら彼らは一握りの内輪で“秘密”を共有。コンプライアンス部門に諮ろうともせず、昨年12月にトラブルが報じられるまで放置。その間、女性は入院を余儀なくされ、フジ関連の仕事を離れた。一方、中居は何食わぬ顔で実に1年半もフジのレギュラー番組に出続けた。港社長らは女性の必死の訴えを握り潰したも同然ではないか。

 女性の人権や尊厳よりも、人気タレントのキャスティングが大事。そのためなら“肉弾接待”も暗に命じる。もし女性が泣き寝入りしていれば、今もフジは平気で中居を起用し続け、“性加害者”を「〜だべ、だべ」と増長させていたに違いない。おぞましい人権軽視と隠蔽体質ではないか。

見事にドーカツを逃れてきたのは偶然なのか


日枝久氏(左)と安倍元首相(C)日刊ゲンダイ

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。

「国から免許を得て公共財である電波を独占利用し、巨額の広告収入を得る。今のフジは『その資格があるのか』と問われているのに、当事者の経営陣も免許を与える政権側も重大性を理解しているようには見えません」

 さらに疑いたくなるのは、自民党政権とフジの怪しい関係である。別のテレビ局がこれだけの不祥事をやらかしていれば、今ごろ動き出すような奇怪な対応はなかったはず。自民党には「押っ取り刀」の実績がある。

 14年11月の衆院解散表明当日、TBS系「NEWS23」に当時の安倍首相が生出演。街頭インタビューに「厳しい意見を意図的に選んでいる」とブチ切れると、たった2日後、総裁特別補佐の萩生田光一筆頭副幹事長(当時)らの連名で、在京キー局に選挙報道の「公平中立、公正の確保」を求める文書を送り付けた。

 翌15年3月にはテレビ朝日系「報道ステーション」のコメンテーターだった元経産官僚の古賀茂明氏が番組内で「I am not ABE」のフリップを掲げ、政権を批判。自民は同年4月、この件でテレ朝幹部を党の会議に呼び出し、事情聴取した。この時はNHK幹部も「クローズアップ現代」のヤラセ疑惑の説明を求められた。

 15年5月には当時の高市総務相が放送法の「政治的公平性」の解釈について「ひとつの番組でも判断するケースがある」と国会で答弁。翌16年2月には放送局の電波停止にまで踏み込んだ。

 この政治的公平性の解釈変更を巡る総務省の行政文書が2年前に流出。国会で問題視されたが、番組内容が「偏っている」と政権側がヤリ玉に挙げたのは、TBS系「サンデーモーニング」だった。

 テレビ局へのドーカツは約10年に及んだ安倍・菅両政権の常套手段だったが、見事にフジは難を逃れてきたのである。

率先してゴルフ接待を重ねたフジの天皇

 選挙報道の中立性にはすぐ目くじらを立てるくせに、人権軽視や隠蔽体質には様子見とは、ご都合主義の極みだ。身勝手な“お目こぼし”は決して偶然とは言えまい。フジの創業者・鹿内信隆氏は「反共・国家主義」を提唱したことで知られる。フジは成り立ちから右寄りメディアを運命づけられ、保守政党との接近が至上命令なのではないか。テレビ局の社員には政治家の子息・子女がゴロゴロいるが、とりわけ多いのがフジだ。また、本体を含むグループ企業には、所管の総務省OB4人が天下り。総務審議官や内閣広報官を歴任、現在はフジの取締役を務める山田真貴子氏以下、そろって放送行政を預かる情報流通行政局の元幹部だ。

「どう見ても監督官庁に対する“守護神”役を期待されているのは間違いなく、政・官と結びつくことで『オレたちは何をやっても許される』というフジの企業風土が培われてきた。そうでなければ、今回のような後手対応はあり得ません。おごり高ぶった特権意識のなせるワザです」(高千穂大教授・五野井郁夫氏=国際政治学)

 その象徴こそ87歳の今なお、フジサンケイグループの代表に君臨する「フジの天皇」こと、日枝久氏である。

「率先してフジサンケイクラシックが開催される『富士桜カントリー倶楽部』などで安倍元首相らと“ゴルフ接待”を重ね、メディアが踏まえるべき一線を超えた。時の政権との緊張関係は緩みっぱなしで、もはや権力監視を担う報道機関を名乗る資格はありません」(五十嵐仁氏=前出)

 はたしてフジの女子アナ献上の相手は人気タレントだけだったのか。女性記者に鼻の下を伸ばす自民のオッサン議員を見るにつれ、ゲスの勘繰りを入れたくもなるというものだ。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/534.html

記事 [政治・選挙・NHK296] 「裏金自民都議」の阿鼻叫喚!このままじゃ6.22都議選ほぼ全滅…「非公認の方がありがたい」の声まで(日刊ゲンダイ)

「裏金自民都議」の阿鼻叫喚!このままじゃ6.22都議選ほぼ全滅…「非公認の方がありがたい」の声まで
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/366788
2025/01/26 日刊ゲンダイ


謝罪する自民都議(C)共同通信社

 東京都議会自民党会派の政治団体が舞台の裏金事件をめぐり、中抜きしていた26人の氏名と金額が判明し、参院選の前哨戦と位置づけられる都議選(6月13日告示、22日投開票)への悪影響は必至だ。裏金都議らは阿鼻叫喚。落選続出は不可避だ。

 自民会派の内部調査結果によると、2019年と22年の政治資金パーティーで裏金をつくっていたのは、現職と元職など計26人。総額は計2873万円に上る。幹事長経験者6人を公認なしとし、組織票が見込めず苦しい選挙戦が予想される。ところが、非公認組の地元ではこんな声が上がっている。

「『裏金自民』のレッテルはキツすぎる。むしろ、無所属で戦った方が地元支援者の印象はいい。正直、非公認の方がありがたいですね……」

 何ともオメデタい。もはや公認の有無は問題じゃない。自民は有権者にスッカリ愛想を尽かされており、裏金都議は「ほぼ全滅」の運命だ。

萩生田光一氏のお膝元、八王子がまたピンチ

 中でも危ういのは、旧安倍派幹部で裏金2728万円をつくった萩生田光一元政調会長のお膝元で3選を目指す伊藤祥広都議(八王子市選挙区=裏金194万円)だ。定数は5。自民は4年前、伊藤を含む2人を当選させたものの、次はそうはいかない。

「祥広さんは温厚な性格ですが、押しが弱く存在感が薄い。唯一の特徴は『萩生田の子分』。萩生田さんに続き、祥広さんの裏金も発覚したことで、市民からは『やっぱりね』と落胆の声が漏れています」(市政関係者)

 もう1人は、旧安倍派の事務総長経験者の下村博文元文科相の地元で3選を狙う河野雄紀都議(板橋区選挙区=裏金39万円)だ。

「板橋は5人区。自民は河野さんに加えて、もう1人擁立する方針です。2人とも下村さんの元秘書ですが、河野さんは地元回りに消極的で、イマイチ浸透していない。次は厳しいでしょう」(地元関係者)

 当選7回を数えるベテランの三宅茂樹都議(世田谷区選挙区=裏金251万円)については、地元の自民区議らから「サッサと後進に譲れ」との声が噴出。不協和音が漂う。盤石なのは、ガチガチの保守地盤に支えられる4期目の三宅正彦都議(島部選挙区=裏金332万円)くらいのもの。

「自民は票が割れるのを避けるため、候補者を減らす可能性がある。しかし、それでも落選者続出は避けられない。裏金の影響は甚大です」(都政関係者)

 これぞ因果応報だ。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/535.html

   

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