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2025年1月10日08時10分 〜
記事 [政治・選挙・NHK296] 生活苦の庶民の神経をまた逆撫で 石破さん、「楽しい日本」って何なのさ(日刊ゲンダイ)

※2025年1月9日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大 文字お越し


※紙面抜粋


※2025年1月9日 日刊ゲンダイ2面


経済3団体の新年祝賀会でこの笑顔…(右3)/(C)日刊ゲンダイ

 よほど、この堺屋太一のフレーズが好きなのか、あちこちでしゃべっているノーテンキ首相。本来、豊かさの先に来る成熟なのに、貧しい暮らしのまま、何を楽しめと言うのか。賃上げもお題目だけ、物価高放置で財界団体とはしゃぐ姿に庶民は怒りにも似た違和感ばかり。

  ◇  ◇  ◇

「楽しい日本」の大安売りだ。石破首相はよほどこのフレーズが好きなのか、あちこちで得意げにアピールしまくっている。

 7日にハシゴして回った新年会でこう挨拶していた。

「国家や経済界が主導するのではなく、一人一人がどうやって楽しさを実感するのかが重要になる。大勢の人の意見を聞いて英知を結集し、豊かで楽しくて安全な日本の実現を目指したい」(経済3団体の新年祝賀会)

「強い日本でもなく豊かな日本でもなく、楽しい日本をつくっていかねばならない。前提として平和で安全な日本でなければなりません。健全な言論がないと民主主義は成り立ちません」(時事通信社の新年互礼会)

 2つの会の合間に首相官邸でもこの通り。

「地方の農林水産業やサービス業はまだまだ伸びる余地がある。楽しい日本を皆さん方と一緒に突き詰めたい」(「ディスカバー農山漁村の宝」受賞者交流会)。

 前日6日にも年頭記者会見で、「一人一人が実現する楽しい日本、これを国民の皆さま方と共につくり上げていきたい」と表明していたし、大晦日のフジテレビのバラエティー番組に出演した際も「楽しさを実感できる一年にしたい。楽しい日本を目指す」と2025年の抱負を語っていた。しかし、だ。誰もがうなずきたくなるようなフレーズなら何度聞いても気にならないが、そうじゃないから問題なのだ。

具体的なビジョンを示せ

 石破が「楽しい日本」を最初に口にしたのは昨年12月24日の記者会見だった。肝いりの「地方創生2.0」の「基本的な考え方」という文脈で出てきたもので、“出典”は作家の堺屋太一氏の著書「三度目の日本」だ。明治政府が富国強兵で目指した「強い日本」、戦後の高度成長期の「豊かな日本」、これに代わる第3の価値観として堺屋氏が提唱したのが「楽しい日本」。石破はそこに自らの解釈を加え、次のように強調したのだった。

「今の多様性の時代にあって、自己実現の場として地域の魅力を高め、都市と結びついた『楽しい日本』を実現すると、そのような観点から地方創生の検討、そして実現、これを図ってまいりたい」

 石破がこのフレーズを繰り返せば繰り返すほど、庶民の神経を逆撫でするばかりだろう。楽しいは本来、豊かさの先に来る成熟なのに、貧しい暮らしのまま、何を楽しめというのか。ノーテンキにもほどがある。経済ジャーナリストの荻原博子氏が言う。

「明日どうやって暮らしていこう、仕事がなくなったらどうしよう、と多くの人が不安な気持ちを抱えてなんとか生活しているのに、『石破さんだけ楽しいの?』と国民に誤解されますよ。『楽しい日本』と言われれば言われるほど、気分が落ち込むのが現実。来週16日にはガソリンの補助金が縮小され、5円値上がりします。これでどうやって楽しくなれるのでしょうか。地方創生の充実にしても『またお金を地方にばらまくの?』『また増税なの?』と身構えてしまう。国民はみなマイナス思考になっている。楽しくなれる具体的なビジョンを示して欲しい」

国民がいま求めているのは「令和の日本列島改造」構想じゃない


ただのお披露目だけの武藤容治経産相(経団連会談で)/(C)共同通信社

 8日も国民生活の苦しさをひしひしと実感させる経済指標が発表されている。

 内閣府による昨年12月の消費動向調査で、向こう半年間の消費者心理を示す消費者態度指数(2人以上世帯、季節調整値)が、前月比0.2ポイント低下の36.2となり、2カ月ぶりに悪化したのだ。

 厚労省がまとめた昨年10月の生活保護申請件数は2万1561件で、前年同月比3.2%増だった。増加は4カ月連続。月別データがある12年以降で、10月の申請件数として過去2番目に多かった。

 岸田前首相が昨年、「春闘で大幅賃上げが実現した」と大威張りだったが、実質賃金がプラスになったのはボーナス効果の“特殊要因”があった6月と7月だけ。8月以降は実質賃金マイナスが続いている。つまり、物価高に賃上げが追いついていないのだ。

 帝国データバンクの調べでは、今年の食料品の値上げは昨年を大きく上回る品数になる恐れがある。庶民は必死に安い店を探し回って買い物をしているが、なるべく買わない、なるべく食べない、と慎ましやかに暮らしても限界がある。

 経済評論家の斎藤満氏が言う。

「『楽しい日本』は精神論としては否定しませんが、そう言うのなら、石破首相は日本経済全体を明るくするような政策をつくらなきゃいけない。地方創生を通じて東京一極集中を打破する『令和の日本列島改造』構想は、国民の気持ちと必ずしも一致していない。いま国民が困っているのは物価高であり、生活の困窮です。子ども食堂で食材が足りなくて子どもの貧困が加速するなどの事態も起きています。コメの高騰も深刻。これには減反政策の結果、供給不足に陥っているという政治の責任も大きい。問題山積で楽しくなんてなれませんよ」

“官製春闘”は格差を広げる過剰介入

 石破も出席した経済3団体の新年祝賀会で、大企業の経営者からは今年の春闘について前向きな発言が相次いでいた。8日は武藤経産相が経団連の十倉会長らと都内で会談。武藤は「30年ぶりの高い水準となった昨年の勢いで賃上げをしてほしい」と要請していたが、こんなのお題目だけだ。

 衣料品の「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが、国内グループの新入社員の初任給を30万円から33万円に引き上げるというし、三井住友銀行も大卒初任給を25万5000円から30万円にするというが、大盤振る舞いできるのは大企業に限られる。中小企業にとって賃上げは簡単ではないし、中小の倒産が今年は昨年以上に拡大するとも予想されている。「失われた30年」に先進国で日本だけ賃金がずっと横ばいだったツケは大きすぎる。

 6日の東京新聞1面に興味深い記事があった。役員報酬の多い上場企業上位100社について、役員と従業員の平均年収の格差を調べたところ、平均66倍だったという。10年前は平均39倍。格差がさらに拡大している。グローバル化で役員には世界の水準が報酬増に影響している一方で、従業員はドメスティックに捨て置かれてきたわけだ。

「賃上げが進まないのには、労働分配率が低すぎるという問題がある。もっとも、だからと言って“官製春闘”のような過剰介入はいかがなものか。そもそも経済が成長し、パイが大きくなれば、政府が賃上げした企業に補助金を出す必要もない。賃上げ促進減税の恩恵は大企業により大きく、中小企業との賃金格差を広げるだけです。むしろ政府がやるべきは、物価高を抑える政策であり、省エネや新技術の開発などへの投資。企業の生産性が上がれば、物価上昇圧力に負けない賃上げができます」(斎藤満氏=前出)

 こんな状況で、何が「楽しい日本」なのか。ズレまくりだ。怒りにも似た違和感ばかりが広がっていく。

 国民民主党の主張する「年収の壁」引き上げは、「手取りを増やす」と言ってもあくまで減税にすぎず、賃上げに直結するわけではない。それでも国民が喝采したのは、所得が増えず、痛税感が重いことの裏返しでもある。

 日本経済全体を考えても、日本製鉄のUSスチール買収計画にストップがかけられたように、トランプ大統領の2期目就任で他の日本企業もどう扱われるのかわからない。

 日本中に先行き不安が蔓延し、列島を分厚い雲が覆っている。楽しい気持ちになどなれるわけがない。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/447.html

記事 [政治・選挙・NHK296] 自民裏金ケジメ8億円寄附に「執行部は説明すべき」と苦言…萩生田光一氏に“おまいう”批判殺到の当然(日刊ゲンダイ)

自民裏金ケジメ8億円寄附に「執行部は説明すべき」と苦言…萩生田光一氏に“おまいう”批判殺到の当然
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/366077
2025/01/10 日刊ゲンダイ


自身の「裏金疑惑」は棚に上げて…(C)日刊ゲンダイ

 どういうつもりなのか。

 自民党の萩生田元政調会長が8日にインターネット番組に出演。党が裏金事件のケジメとして8億円を「中央共同募金」に寄付したことについて、「執行部がきちんと判断したのなら(判断理由を)世の中に説明すべき」と苦言を呈したのだ。

「なぜその団体に出した(寄付した)とか言わないと分からない」「最近の自民党、よく分からないですよ」とも物申し、8億円の原資が党員から集めた党費などだったことに関しては「党員の納得感がないとなかなか皆さん理解しづらい」と指摘した。

 確かに、8億円を寄付してケジメとするなど到底理解できない。JNNが今月4〜5日に実施した世論調査では、85%の人が「ケジメにならない」と回答したほどだ。しかし、萩生田氏に文句を言う資格はないはず。自身の裏金は党に処分された議員の中で上から3番目の2728万円だし、所属していた旧安倍派の幹部で派閥裏金の実態を調査すべき当事者。なのに、昨年末に衆院政治倫理審査会で弁明した際、「知らぬ存ぜぬ」を繰り返したからだ。

 自らは説明責任を果たしていないのに、執行部に「説明せよ」とは、一体どの口が言うのか。さすがにX(旧ツイッター)では「おまいう(おまえが言うな)」という言葉が続出している。

「昨年の衆院選で非公認ながら当選しましたから、萩生田さん本人は既に説明を尽くした上で有権者の信を得たと思っているに違いありません。加えて、石破執行部とは距離があり、いくらすり寄っても主流派には入れない。だから、言いたい放題なのでしょう」(官邸事情通)

 萩生田氏は元日に更新したブログで、衆院選で当選したことを受け「様々なご批判の中でも私を信じて、託していただいた皆様に『やっぱり(地元選挙区の)八王子は萩生田だった!』と言っていただけるよう全身全霊で頑張ります」と調子のいいことを書いていた。禊は済んだと思っているのだろうが、フザケた態度である。萩生田氏を知る政界関係者はこう言う。

「彼は昔からフザケた男ですよ。ヒラの議員時代の話ですが、本当に異常なくらいサウナ好きで、国会会期中でも構わずに昼間から知人に『サウナ行こうぜ』と誘っては八王子の温浴施設を訪問。サウナでととのった後は明るい時間からビールをガバガバ。この人は大丈夫かと心配になりましたね」

 石破首相はキチンと指導して、改めて説明責任を果たさせるべきだ。

  ◇  ◇  ◇

 今の自民党は深刻な“金欠”。衆参W選挙を否定しない石破首相に党身内からは、「やめてくれ!」の悲鳴が。関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/448.html

記事 [政治・選挙・NHK296] 一体いつまで? 実質賃金4カ月連続のマイナスに庶民の嘆き《安倍さん、給料が下がり続けて発泡酒が水道水に変わったよ》(日刊ゲンダイ)
一体いつまで? 実質賃金4カ月連続のマイナスに庶民の嘆き《安倍さん、給料が下がり続けて発泡酒が水道水に変わったよ》
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/366066
2025/01/10 日刊ゲンダイ


国民は後遺症に苦しむ(C)日刊ゲンダイ

「はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢっと手を見る」

 明治時代の歌人、石川啄木が当時の労働者の苦しみや悩みを説いたものだが、令和になった現代も変わらないようだ。

 厚生労働省が9日に発表した昨年11月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、現金給与総額(名目賃金)に物価の変動を反映させた実質賃金は、前年同月比0.3%減で、4カ月連続のマイナスとなった。

 電気・ガス代、食料品などの物価上昇に給与の伸びが追い付かない状況が続いているわけだが、物価上昇の理由の一つにあるのは円安だろう。2023年末は1ドル=141円40銭だった為替相場は、24年6月に1ドル=160円台に急落。24年の「円安」関連倒産は83件となり、前年(52件)の約1.6倍に急増した。

 円安を招く引き金となったのは、故・安倍晋三元首相と日本銀行の黒田東彦前総裁(80)がタッグを組んで推し進めた異次元金融緩和「アベノミクス」だ。柱はいくつかあるが、その一つが「国債を大量に買って市場の資金供給量を増やすこと」だった。その結果、24年3月末の時点で国債残高は589兆円余りとなり、年度末としては過去最大となった。

 この「アベノミクス」によって諸外国との金利差が広がり円安が進行したのだが、恐ろしいのはこの流れを止める手段が乏しいことだ。

円安とインフレが止められないアベノミクスの後遺症

 24年6月の参院本会議でも野党議員がこう指摘していた。

「円安の影響で原油などエネルギー価格が上がり、食品も値上がりしました。物価の高騰、この場合、市中金利を高くしてインフレを退治するのがセオリーです。しかし、金利を上げると、日本銀行がこれまでに大量に買い続けた国債の価値が暴落し、日銀が債務超過となってしまいます。日銀が債務超過に陥った途端に、円がドルと交換できなくなるなど、外国から相手にされなくなり、対外的に円が紙くずになってしまいます。だから、金利を上げてインフレ退治をしたくてもできません」

 野党議員はこれを「円安とインフレが止められないアベノミクスの後遺症」と断じていたが、いわば物価高に対して日本政府は「打つ手なし」と言っていいだろう。

 この先も続く可能性が高い物価高、減り続ける実質賃金。そんな中、ネット上で拡散されているのが、安倍元首相が2018年3月の自民党大会での発言を皮肉った投稿だ。

 安倍氏は「『安倍さん、給料が上がったから発泡酒からビールに変わったよ』という若い工員(略)こういっていました。『安倍さん、ずっと給料があがったんで、家飲みから外に飲みにいくことができるようになった。たまにははしご酒したいな』。皆さん、これが経済の好循環なのです」と言っていたのだが、そのビールも資材高騰を受け、アサヒビールは25年4月からビールや酎ハイなど酒類226品目を値上げする予定だ。

《安倍さん、給料が下がり続けて発泡酒が水道水に変わったよ》

《安倍さん、給料ダダ下がりで外に飲みに行くどころか、家飲みも厳しいよ》

《安倍さん、1円でも安い食品を求めて激安スーパーをはしごしているよ》

 笑えない。

  ◇  ◇  ◇

 日本経済を今も苦しめるアベノミクス。●関連記事【もっと読む】で《石破新総裁は「脱アベノミクス」を貫けるのか…株式市場が“大暴落ショック”で洗礼も庶民は大歓迎》、【さらに読む】で《「アベノミクスをやめる」…いわないのではなく、いえないのかもしれん。》を取り上げている。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/449.html

記事 [政治・選挙・NHK296] (速報)玉木氏が103万円の壁財源で自民・森山幹事長に反論「取り過ぎの税金を国民に返せばいい」(FNNプライムオンライン)
https://www.fnn.jp/articles/-/811924





結局は、「財源なんか考えたことなど無い。」と言っているわけだ。

玉木氏、不倫問題に続き、再び「開き直り」という醜態を晒す。

しかも言っていることは支離滅裂。

潔さも、謙虚さも無く、見苦しいことこの上も無し。 




以下に記事の全文を転載する。


国民民主党の玉木衆院議員(代表役職停止中)は9日、自身のSNSに投稿し、年収103万円の壁の引き上げに関し自民党の森山幹事長が、財源の裏付けを求めたのに対して「取り過ぎの税金を国民に返せばいい」などと反論した。

自民党の森山幹事長は8日、熊本市内で講演し、国民民主党が「103万円の壁」を178万円に引き上げるよう求めていることについて、「7兆円、8兆円という財源がいる」とした上で、「財源の裏付けのない話はしてはいけないし、そういう政治をすると、国をおかしくしてしまう」と国民民主党をけん制した。

これを受けて玉木氏は9日、自身のSNSに、「『財源はここにあると言い返すべきではないか』と言いますが、何度も言っています。取り過ぎの税金を国民に返せばいいと。5年間で23兆円も税収を増やし、消費税に換算すると5年間で9%分の税負担増になっています。それを3%分減税し6%分に抑えようと提案しているだけです」と投稿した。


記事の転載はここまで。


俄かに信じ難いが、本当に何も考えていなかったんだろう。

「・・・取り過ぎの税金を国民に返せばいいと。・・・」

玉木氏の認識は、一体誰から税金を取り過ぎたというのか、そして国民の誰に返せばいいというのか、そのあたりを詳らかにしなければならないのではないのか。

それが出来ないというのであれば、・・・

今や日本の予算は水ぶくれし、その25%を国債で賄う借金依存の財政運営が常態化していることを認識し、自覚できていれば、

それは、「国債を発行して減税すればいい」と言うのと同義だ。


驚くべき「政治音痴」ぶりよ。

このような輩が、一時といえども持て囃される日本は、もはや「衆愚政治」極まれりといったところだ。

一方で、自民・森山幹事長がどや顔で「財源示せ!」と国民民主党をいたぶる。

そのくせ、115兆5415億円の予算の25%は財源の裏付けがなく、結局は国債発行に頼る自民党政治。

自民・森山幹事長曰く、

「財源の裏付けのない話はしてはいけないし、そういう政治をすると、国をおかしくしてしまう」

これまた「おまいう」。

「目糞鼻糞を笑う」の類い。


今、国民は、国民民主党が本件で誰もが納得する「財源」を示せるのか、そのことを国民民主党という組織が、まともな政策立案能力を持っているのかを判定するリトマス紙と捉えている。

ここの対応を誤れば、上がった支持率もあっという間に元の木阿弥に・・・。






http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/450.html
記事 [政治・選挙・NHK296] 菅義偉元首相の訪米きっかけに自民でキングメーカー争い再燃!裏で蠢くのは麻生太郎と岸田文雄(日刊ゲンダイ)


菅義偉元首相の訪米きっかけに自民でキングメーカー争い再燃!裏で蠢くのは麻生太郎と岸田文雄
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/366078
2025/01/10 日刊ゲンダイ


なぜ、今回の訪米が菅元首相だったのか?(ワシントンでハガティ米上院議員と会談=5日)/(代表撮影・共同)

 昨年末に死去したカーター元米大統領の国葬に参加するため、石破茂首相の特使として訪米している菅義偉元首相(76)が、ワシントンで共和党のハガティ上院議員と会談した。

 ハガティ氏はトランプ政権1期目の駐日大使で、2期目の閣僚候補に名前が挙がったほど今もトランプに近い。会談で菅氏が「日米同盟を新たな高みに引き上げたい」と述べると、ハガティ氏は「助力を惜しまない」と応じ、石破首相とトランプ氏との対面会談についても意見を交わしたという。

 だが、永田町の一部には、なぜ今回の訪米が菅だったのかと疑問の声がある。トランプとのパイプを考えれば、昨年4月にトランプに面会した麻生太郎元首相(84)の方が適任だったのではないかというわけだ。

「麻生さんは先月、トランプ夫妻との夕食会に招かれた安倍昭恵氏の訪米にも絡んでいるという話もある。麻生さんの力が強くなりすぎるのを石破首相は警戒したのか」(官邸事情通)

 昨年の総裁選以降も菅vs麻生の“冷戦”は続いているとされる。ただ、2人とも高齢だけに健康不安説が度々流れ、権力低下が囁かれた。しかし……。

「菅さんは極寒のワシントンへ13時間かけて飛行したということで、とりあえず健康不安説を払拭できた。麻生さんも元気です。定例の派閥会合も継続している。新年の党の仕事始め式にも顔を見せました。麻生さんにすれば、自分は直接トランプ氏と会っているから、再びトランプ政権となれば菅さんより自分にアドバンテージがあると考えているでしょう」(自民党関係者)

岸田前首相が狙うは「キング再び」

 鼻息の荒い人がもう1人いる。外務大臣として歴代最長の4年8カ月の在任期間を誇る岸田文雄前首相(67)だ。カーター国葬の特使として首相経験者の岸田氏も適格者ではあったが、「年末にモルディブで亡くなった参院議員は旧岸田派所属で、岸田さんが葬儀委員長を務めるため、訪米できなかった」(政界関係者)という。

 年度末の新年度予算案の成立時や夏の参院選前に石破政権が不安定化し、「石破降ろし」になる可能性があるが、今年もまた、この3人がキングメーカーとして蠢くのか。岸田前首相についてはキングメーカーどころか、自ら再びキングに返り咲くことを狙っているというのが永田町の共通認識になりつつある。「安倍元首相が再登板できたのだから、私だって」ということらしい。

 古狸の醜い争いにはうんざり。もう3人ともお引き取りいただきたい、というのが多くの有権者の希望ではないか。

ポスト石破の有象無象…誰も決め手がないチマチマ活動


またぞろ蠢く…(左から麻生元首相、岸田前首相)/(C)日刊ゲンダイ

 総理返り咲きを狙う岸田、菅、麻生の3氏だけではない。昨年の総裁選で石破首相に敗れた面々も、“あわよくば”と動き回っている。

 決選投票で敗れた高市早苗氏(63)はネットや地方行脚でタカ派の持論をアピール中、「選択的夫婦別姓」反対の急先鋒だが、後ろ盾の安倍派議員の多くが落選したため「総裁選推薦の20人は集まらない」(事情通)という状況。若手の小林鷹之氏(50)は、昨年暮れに勉強会を発足させて「2050年に目指すべき国家像を議論する」というから先の長い話だ。

 小泉進次郎氏(43)は総選挙惨敗で党選対委員長を辞任、政治改革法案では国会答弁に立ったが、結局成果なし。石破首相は「いつか総理になる方だ」と持ち上げているが、テイのいいパシリだ。

「林芳正官房長官、加藤勝信財務相は石破政権を支えることがポスト石破の早道と考えているフシがある」(関係者)というからタナボタ作戦。

 茂木敏充氏(69)はショボい勉強会を始めたが、人徳のなさもあって人が集まらないし、河野太郎氏は(62)どこに行ったか分からない。

 誰もネクストバッターズサークルに入れない有象無象。かくして、石破は続くよどこまでも……。

  ◇  ◇  ◇

 自民党の萩生田元政調会長が8日、党が裏金事件のケジメとして8億円を「中央共同募金」に寄付したことについて、「執行部がきちんと判断したのなら(判断理由を)世の中に説明すべき」と苦言を呈したがどの口が? 関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/451.html

   

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