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2024年12月21日00時05分 〜
記事 [政治・選挙・NHK296] 「103万円の壁」撤廃を素直に喜ぶのは単純すぎる 二極化・格差社会の真相(日刊ゲンダイ)

「103万円の壁」撤廃を素直に喜ぶのは単純すぎる 二極化・格差社会の真相
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/365049
2024/12/17 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し


非課税枠引き下げを大義名分で謳うが、その向こうには…(C)日刊ゲンダイ

 不安でならない。自民、公明、国民民主の3党が先週、例の「年収103万円の壁」を、178万円を目標に引き上げることで合意した件である。

 主唱していた国民民主に連立与党が譲歩した形。はたして両者は一体化しつつあり、問題大アリの今年度補正予算も17日には成立する見通しだ。

 自公は防衛費増額の財源となる所得税の増税時期決定を先送りし、これも国民民主主導の、ガソリン税の上乗せ暫定税率の廃止でも合意した。どれも市民生活にとって“いい話”のはずなのだが、素直には喜べない。

 非課税枠の引き上げは税収減を招くだろう。今回の合意通りなら減少幅は7兆〜8兆円だと、政府は試算している。

 減税効果による経済活性化は税収増にも通じるので、実際のところはわからない。政府試算をうのみにするより、数字に込められた徴税当局の怨念に留意しよう。

 なにしろ、2027年度には防衛費がGDP(国内総生産)の2%へと膨れ上がる。1%だった従来の、ざっと2倍だ。必要な追加財源約14.6兆円の大部分は歳出改革や決算剰余金の活用、税外収入等の積立金等で手当てするとして政府は、約1兆円程度だけを法人税やたばこ税、所得税の増税で賄うとPRしてきた。 

 大増税の伴わない大軍拡などあり得るのか? 否、政財官マスコミの首脳らは、いずれ消費税率の大幅引き上げに持っていく腹だと断じたい。

 状況証拠は山ほど。政府の「国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議」は22年11月、安保3文書改定直前の報告書で「(軍拡の)財源は、今を生きる世代全体で分かち合っていくべき」だと強調。ことさらに社会保障制度の維持を持ち出し、消費税増税を「有力な選択肢」だと叫んだのは、経団連による昨年9月の提言だ。

 財務省やマスコミのご託宣とは裏腹に、消費税が異常な不公平税制である実態は周知の通り。また経団連には10年ほど前、なんと消費税率19%と法人税減税をセットで論じていた前科もある。

 軽減税率のエサで飼われた新聞が、消費税増税に批判的な論陣を張る可能性は皆無に近い。引き下げをうたっていた国民民主が、いつの間にか消費税には触れなくなったのも、あうんの呼吸の産物か。

 大軍拡だから大増税、なら反対で盛り上がるだろう世論も主婦や学生らの生活改善を大義名分にされれば和らぐ。「103万円の壁」引き上げは大増税劇の序幕かもしれないと知るべきだ。


斎藤貴男 ジャーナリスト

1958年生まれ。早大卒。イギリス・バーミンガム大学で修士号(国際学MA)取得。日本工業新聞、プレジデント、週刊文春の記者などを経てフリーに。「戦争経済大国」(河出書房新社)、「日本が壊れていく」(ちくま新書)、「『明治礼賛』の正体」(岩波ブックレット)など著書多数。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/341.html

記事 [政治・選挙・NHK296] 「反省ゼロ」の自公にスリ寄り 有権者に透けて見える維新と国民の浅ましさ(日刊ゲンダイ)

※2024年12月20日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大 文字お越し


※文字お越し


※2024年12月20日 日刊ゲンダイ2面


擦り寄り擦り寄り手玉に取られ、喜んでいる場合か!(C)日刊ゲンダイ

 政倫審の弁明、全員が「派閥のせい」の居直りに国民は唖然だったが、そんな与党の手玉に取られる国民と維新。その裏に見え隠れする両党の権力への浅ましさ。

 国民は「123万円では本予算に賛成しない」そうだが、裏を返せば額次第。他のデタラメ予算は容認ならば仰天の裏切り。

  ◇  ◇  ◇

《茶番にも程がある》《全く反省していない》《国民を愚弄している》──。SNS上は国会中継を見た国民の怒りの声であふれていると言っていい。自民党旧安倍派などの政治資金パーティー裏金事件を巡って開かれた18日の衆参両院政治倫理審査会(政倫審)に出席した裏金議員の弁明のことだ。

「パーティー収入の扱いに関与する立場にも知り得る立場にもなかったことは明確に申し上げたい」

 2022年までの5年間の不記載額が2700万円超にも上った萩生田。故・安倍元首相の死後、旧安倍派を実質的に仕切った「5人衆」のひとりとして発言に注目が集まったのだが、「不記載は(報道後に)初めて認識した」とシラを切り、不記載が始まった経緯についても、04年に事務所担当者が「収支報告書に記載しない取り決めがあると聞いた」などと説明。

 22年4月に安倍の指示でキックバック廃止を決めたり、直後の同年8月に幹部会合で再開について話し合ったりした際の様子を問われると、「協議に参加する立場になかった」と関与を否定。

 最後までノラリクラリすっとぼけ続けていたからあきれてしまう。

 他の出席者も「(不記載は)報道で知った」(田畑)、「14年ごろに派閥事務局から秘書に『収支報告書に計上しない対応を取ってほしい』旨の要請があった」(柴山)……などと全員がそろって「派閥のせい」と言わんばかりだった。

闇バイトに応募した悪ガキの釈明と変わらない

「不審に思ったが、法に触れるような処理はしないだろうと考え、派閥の方針に従うことにした」「裏金といわれているが、私腹を肥やしたわけではない」

 柴山に至っては子供の言い訳のよう。東大法学部を卒業し、司法試験に合格するなど法曹資格を持ちながら、派閥の事務局から「不記載にしろ、大丈夫だ」と言われて「はい分かりました」と受け入れるのか。「不審に思った」のであれば、総務省なりに確認して適法に処理するのが国会議員だろう。これでは闇バイトに応募して強盗を働いた悪ガキが「悪い事とは思わなかった」と釈明しているのと変わらない。

 東京地裁は、旧安倍派の会計責任者に政治資金規正法違反(虚偽記載)の有罪判決を下す一方、派閥幹部の指示に従わざるを得ない立場だった、とも認定している。

 その幹部とは一体誰なのか。いつから、なぜ裏金づくりを始めたのか。国民が知りたいと思っていることには何一つ答えず、「私的流用していないので(脱税には)当たらない」(山谷)と言い放つ。「私の何がいけないのか」とも受け取れるような居直りの態度に国民も唖然呆然だっただろう。

 こうなれば何が何でも22年8月の会合に出席していた世耕、西村両衆院議員らを証人喚問し、洗いざらい聞き出す必要があるのは言うまでもない。

 裏金議員を脱税の疑いで刑事告発した「自民党のウラガネ・脱税を許さない会」の藤田高景代表はこう言う。

「この期に及んでも真実を隠し、人に責任を押し付けるかのような弁明にはあきれました。来夏の参院選向けのアリバイづくりが目的なのでしょう。年内にケリをつけたい姿勢がありありで、全く反省していないと言わざるを得ません」

漁夫の利を得るのは自公なんて冗談ではない


子どもの言い訳(柴山昌彦元文科相)、「何がいけないのか」とも取れる居直り(山谷えり子元国家公安委員長)/(C)共同通信社

 そんな「反省ゼロ」の自民にスリ寄っているのが国民民主と日本維新の会だ。

「与野党多くの協力で成立したのは非常にありがたい。なるべく丁寧な説明に努めたつもりだ」

 石破政権初の総合経済対策の裏付けとなる2024年度補正予算が17日の参院本会議で成立。

 臨時国会最大のヤマ場を切り抜けた石破首相は官邸でこう笑みを浮かべていた。賛成に回ったのは自民、公明両与党に加え、国民民主、維新だ。

 国民民主は衆院選で訴え続けてきた「年収103万円の壁」の引き上げを巡り、178万円を目指すとした自公幹事長との合意を踏まえ、衆院に続いて賛成。維新は、所得制限なしの高校授業料無償化や小中学校の給食費無償化などについて、自民が協議体の設置に応じるとしたため与党と歩調を合わせた。

 だが自公国の協議では引き上げ額が「123万円」で足踏みしたまま。国民民主は協議打ち切りという強硬姿勢に出たものの、与党は金額を変えず25年度税制改正大綱に明記する方向で調整に入ったことが報じられた。

 つまり、自公は補正予算さえ通してしまえば、後はどうにでもなると考えていたわけで、国民民主の玉木代表(役職停止中)が今さら、《財務省の戦略は、最も『安上がり』の政党と握るということだったようだ。日本維新の会と握る算段がついたということなのだろうか》(X=旧ツイッター)と嘆いたところで、どうにもならない。

自民から見れば国民民主も維新も「愛いやつ」

 国民民主は「123万円」のままであれば本予算に賛成しないそうだが、裏を返せば額次第ということ。他のデタラメ予算は容認ならば仰天の裏切りと言っていい。

 国民民主に一票を投じた有権者は裏金自民を嫌って少数与党に追い込んだのだ。それなのに「国民からNO」を突きつけられた自公がつくった予算がどんどん通るなんて冗談ではないだろう。

 繰り返すが、数の力では野党が上回っているのだ。

「自民 維・国を『両てんびん』」「両にらみで連携を模索」──。19日付の読売新聞はこんな見出しで国民民主や維新を揺さぶる石破自民の様子を描いていた。

 要するに両野党は弄ばれているに等しいわけだが、そういう展開になるのもある意味、当然だろう。ともに権力への浅ましさが裏に見え隠れしているからだ。

 もともと維新は「第2自民党」を公言していたし、国民民主も「自民党のアクセル役になりたい」(玉木)と言い放っていたから、自民から見れば「愛いやつ」と映っているに違いない。

「政策について協議してもいいよ」「検討するよ」などと甘言を弄せば、赤子の手をひねるよりも簡単に協力してくれる。そんな薄っぺらな性根が透けて見えているから、石破自民も余裕しゃくしゃくなのだ。

 政治アナリストの伊藤惇夫氏がこう言う。

「国民民主も維新も自民に操られているかのようです。自公は維新カードをチラつかせ、国民民主に年収の壁の引き上げ額を巡って妥協を迫り、応じなかったらそれはそれで構わないと考えているフシも見られる。維新は自民寄りの前原共同代表の姿勢に党内でも異論が出始めていて、与党がさらなる揺さぶりをかけるかもしれません。いずれにしても、このままだと国民民主は成果ゼロで支持は下落。維新も党内のゴタゴタが表面化すれば、有権者から見放されるでしょう」

 結局、漁夫の利を得るのは自公なんて冗談ではない。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/342.html

記事 [政治・選挙・NHK296] 共産党の市議が研修医らに暴行か 酒に酔って搬送、愛知・津島(共同通信)他

共産党の市議が研修医らに暴行か 酒に酔って搬送、愛知・津島

愛知県津島市は18日、市民病院の研修医ら3人が、酒に酔った状態で搬送されてきた共産党の松井由美子市議(48)から暴行を受けたと発表した。他に被害を訴えているのは看護師と市消防本部の救急隊員で、3人は県警に被害届を提出した。共産党尾張南地区委員会は取材に「本人に当時の記憶がなく、事実関係を確認している段階なのでコメントは控える」としている。

 市によると、13日午後11時25分ごろ、市内の路上で倒れている松井氏を近隣住民が見つけ、119番した。救急隊員らが駆けつけると、アルコール臭がし、あごを負傷していたため搬送した。

 到着後、診察した20代の研修医の胸ぐらをつかんだり、体温計を投げつけたりした。40代の看護師が胸や背中を蹴られて打撲を負い、止めに入った救急隊員も腹を蹴られた。病院は警察に通報し、松井氏は警察官に付き添われて院外に出た。

 その後、松井氏は被害者に謝罪を申し出たという。記者会見した日比一昭市長は「公職者としていかがなものか。誠に遺憾だ」と話した。

2024年12月18日 21時05分 共同通信
h ttps://www.47news.jp/11920390.html



18: 名無しどんぶらこ gw3abLfR0 2024-12-18 22:00:53

この程度で通報するなんて、この研修医はネトウヨか?
逮捕者を一人も出したことがない、と公言する共産党に最初の汚点を刻む気か

22: 名無しどんぶらこ XeKGenXS0 2024-12-18 22:05:03
>>18
都合の悪い存在は全てネトウヨッッ

40: 名無しどんぶらこ hGiZYagH0 2024-12-18 22:13:12
>>18
お前も泥酔したババアに
服を破られて全治一週間の怪我を負ってから言えよ

171: 名無しどんぶらこ ehDuwdve0 2024-12-19 07:45:56
>>18
>逮捕者を一人も出したことがない、と公言する共産党
マジか?

173: 名無しどんぶらこ wb6dz49h0 2024-12-19 07:47:11
>>171

マジのワケないだろ。
戦時中には治安維持法違反でバンバン逮捕されまくったんだから。

176: 名無しどんぶらこ sgdbCkuM0 2024-12-19 07:48:56
>>171
銀行強盗で捕まったりしてるぞ

180: 名無しどんぶらこ Jc2gqJC/0 2024-12-19 07:54:39
>>171
生出光 JKの自転車のサドルに体液を付けて汚し器物損壊容疑で逮捕、その後強制わいせつの容疑で再逮捕

172: 名無しどんぶらこ t/4o+EIZ0 2024-12-19 07:47:04
蟹江高校(偏差値39)
中部美容専門家学校

うわぁ…

逆にこんなのを市議にしてしまう津島市民が悪い
ちゃんと選挙行かないからだぞ

175: 名無しどんぶらこ Qx0yP80O0 2024-12-19 07:48:51
>>172
市議なんてなりたいヤツいないから、みんなこんなもん

asahi.5ch.net/newsplus/dat/1734526634.dat
http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/343.html
記事 [政治・選挙・NHK296] 石破降ろしの号砲か? 岸田前首相と旧安倍派裏金議員が“アジア脱炭素化”議連立ち上げのキナ臭さ(日刊ゲンダイ)


石破降ろしの号砲か? 岸田前首相と旧安倍派裏金議員が“アジア脱炭素化”議連立ち上げのキナ臭さ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/365247
2024/12/21 日刊ゲンダイ


一体狙いは何か?(「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」構想に関わる議員連盟が発足)/(C)日刊ゲンダイ

 どうもキナくさい動きだ。

 自民党有志が19日、日本の技術でアジア各国の脱炭素化を進める「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」構想に関わる議員連盟を立ち上げ、国会内で設立総会を開いた。会長に斎藤健前経産相が就任。議連トップの最高顧問に「最近妙に元気」(永田町関係者)と囁かれている岸田文雄前首相が就いた。

 総会には、裏金事件で前日に衆院政治倫理審査会(政倫審)に出席した旧安倍派の萩生田光一元経産相や、梶山弘志元経産相、小泉進次郎元環境相が出席。呼びかけ人には、やはり前日に政倫審で弁明した旧安倍派の関芳弘、鈴木英敬両議員が名を連ねている。19日は欠席だったが、旧安倍派の事務総長経験者の西村康稔元経産相も呼びかけ人のひとりだ。

 脱炭素化がテーマだから、経産、環境大臣経験者が集まるのは理解できるが、メンツが濃すぎるため永田町で「政局か」と囁かれているのだ。

「AZECは2022年1月、当時の岸田首相が施政方針演説で提唱。岸田政権下で首脳会合も行われています。肝いりの構想なのは分かるのですが、なぜこのタイミングで議連発足なのか。総会終了後、報道陣にその点を突っ込まれた斎藤会長は『グローバルサウスとの関係を深化させていく上で大変重要な取り組みだ』と正面から答えなかった。だから、政局的な動きではと臆測を呼んでいるのです」(永田町関係者)

 どんな思惑があるのか。

「先の衆院選で自公が大敗し、石破政権は短命に終わるとみられています。来夏の参院選前に『石破降ろし』が始まる可能性がある。どうやら岸田さんは再登板に色気ありとみられ、今回の議連発足は『その時』のための下準備だと囁かれているのです。いわゆる『仲間づくり』です」(官邸事情通)

 安倍派5人衆と呼ばれた萩生田氏、西村氏にも狙いがあるようだ。

日刊ゲンダイの直撃に「石破さん、頑張ってほしい」


それぞれの思惑が…(左から岸田前首相、萩生田元経産相、西村元経産相)(C)日刊ゲンダイ

「2人とも裏金事件でボロボロですから、復権のきっかけが欲しいのでしょう。『石破退陣』を見据え、どう立ち回るのがベストか。2人とも旧安倍派の議員には顔が利きますが、裏金派閥のメンバーだけで固まっても上がり目がない。そのため、9月の自民党総裁選の決選投票で石破勝利の流れをつくり『陰の勝者』と言われた岸田さんに接近したのではないか。いずれにせよ、復権の足がかりにしたいのは間違いないだろう」(同前)

 皆、石破退陣シナリオに備えているということか。日刊ゲンダイ記者は総会終了後、岸田前首相本人を直撃。「今回の動きは、仲間づくりの一環か」と質問すると、目も合わせず「それは知りません」と一言。石破首相の政権運営について聞くと、かすかに笑みを浮かべ「うーん、頑張って欲しいと思っています」と、どこか思わせぶりだった。

 さらに、萩生田氏にも直撃し「政局的な仲間づくりでは」と聞くと「いやいや、そんなことないっすよ(笑)」と否定。前日の政倫審で説明責任を果たせたかとの問いには「説明はできたと思う」とヤケにスッキリとした表情だった。

 2人とも、今後に向けて「準備万端」ということかも知れない。

 ◇  ◇  ◇

 国会では答弁以外は椅子にダラッと座っていたり、首相指名では投票の最中に居眠りをしていたり、石破首相に健康不安説がささやかれている。●関連記事【もっと読む】『石破首相にささやかれる「睡眠時無呼吸症候群」説…居眠り&寝坊でビジュアルにも変化』で詳報している。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/344.html

記事 [政治・選挙・NHK296] 大阪万博チケットさっぱり売れず…1100万枚完売しないと赤字に、損益分岐点1840万枚なのに販売済み約744万枚(日刊ゲンダイ)

大阪万博チケットさっぱり売れず…1100万枚完売しないと赤字に、損益分岐点1840万枚なのに販売済み約744万枚
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/365281
2024/12/21 日刊ゲンダイ


お・も・て・な・し(儀典長に任命された植田副知事=右と吉村府知事)/(C)共同通信社

 開幕まで4カ月を切った大阪・関西万博の前売りチケットが売れていない。目標1400万枚のうち経済界に割り当てた700万枚を超えた途端、売り上げペースが急失速。万博運営費1160億円の約8割をチケット収入で賄う計画のため、販売不振は赤字に直結する。埋め合わせに税金が投入される可能性も否めない。

  ◇  ◇  ◇

 大阪府・市は20日、万博に訪れた国内外の賓客を接遇する担当部署として「大阪儀典室」を設置。吉村府知事と「儀典長」に任命された元大阪府副知事の植田浩氏が、アジア太平洋トレードセンター(住之江区)内で看板を掲げた。

 儀典室は皇室関係者の訪問や万博関連行事への知事の出席など、総合調整を担う。ビジネス目的で滞在する海外要人と地元企業のマッチングを促す役割もあるという。

「おもてなし」の強化に加え、ビジネスチャンスの創出にもガメついあたり、さすが「商人の町」。だが、肝心のチケットは“商売あがったり”の様相を呈している。

 主催者の万博協会は来場者延べ2820万人を想定し、全体で2300万枚の販売目標を掲げる。前売りは18日時点で約744万枚をさばいたものの、目標の1400万枚の半分程度だ。9月は週あたり平均40万枚ほど売れたが、企業負担分の700万枚を突破した10月中旬以降、平均約3万枚に落ち込んだ。

 販売不振を受け、万博協会は協賛企業である関西電力と大阪ガスに5万枚ずつの追加購入を提案。関電は当初の20万枚から25万枚、大阪ガスは15万枚から20万枚に“ノルマ”が増えた。

 残りの運営費を賄うグッズ展開にも必死だ。公式オンラインストアにはサンリオの人気キャラクターや阪神タイガースなどとコラボした商品が並ぶ。現時点で掲載中の計1393品のうち36商品は品切れ。低価格帯が中心だが、ミャクミャクをあしらった高崎だるま(税込み5940円)や法被(同1万1000円)などもソールドアウトだった。

 チケットやグッズの販売状況について、万博協会に問い合わせたが「すぐには回答できない」(広報担当)とのこと。

 実際、赤字ラインはどこなのか。18日の衆院経済産業委員会で、経産省の事務方は「想定の約80%の来場でも収支相償となる」と説明した。つまり、損益分岐点はチケット1840万枚。赤字回避には残り1100万枚を売り切る必要がある。

国は対応を万博協会に丸投げ

 赤字問題は経産相直轄の万博予算執行監視委員会も問題視。18日の衆院経産委で共産党の辰巳孝太郎議員が、監視委員から「何を削るのか議論しておく必要がある、と再三にわたって出されている」と指摘し、支出削減について追及した。

 ところが、武藤経産相は「(監視委からの)指摘は承知している」とする一方、「具体的な対応方針については、博覧会協会において、支出抑制だけでなく収入の拡大策も含めて検討を進めていると認識している」とノラリクラリ。万博協会に丸投げの姿勢だった。

 万が一、赤字の場合にどう補填するのかは中ぶらりんのままだ。負担するのは、国か大阪府・市、はたまた財界か──。いずれにせよ、税金で穴埋めは許されまい。

  ◇  ◇  ◇

 今回の万博のシンボルとなるのが、外周2キロを誇る世界最大の木造建築物「大屋根」(リング)だが、パクリ疑惑について建築家の山口隆氏が疑問を投げかけている。●関連記事【もっと読む】で詳報している。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/345.html

   

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