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2024年11月22日06時45分 〜
記事 [政治・選挙・NHK296] 怪しい連立で自民延命 「103万円」で国民が失ったとてつもないもの(日刊ゲンダイ)

※2024年11月21日 日刊ゲンダイ1面 紙面リック拡大 文字お越し


※紙面抜粋


※2024年11月21日 日刊ゲンダイ2面


裏金自民に塩を送り、まんまと事実上の連立入りで鼻高々(C)日刊ゲンダイ

 案の定、「ゆ党」の本領発揮で、まんまと事実上の連立入りの国民民主。103万円の財源は庶民にツケ回しし、過半数にめどをつけた石破自民。これで企業団体献金もそのまま。腐敗堕落政党が温存、デタラメ経済政策存続では何のための総選挙だったのか。「国民」幹部のニヤけた笑いをマトモな有権者はどう見たか。

  ◇  ◇  ◇

「ゆ党」の本領発揮である。

 自民、公明、国民民主の3党の政調会長が20日、政府・与党が22日の閣議決定を目指す総合経済対策に合意した。国民民主が求める「103万円の壁」の見直しは、「2025年度税制改正の中で議論し引き上げる」と明記。ガソリン減税に関し「暫定税率の廃止を含め、自動車関係諸税全体の見直しに向けて検討し、結論を得る」と記載することで一致した。

 経済対策の裏付けとなる24年度補正予算案の年内成立や、25年度予算案に関する3党の「継続的な取り組み」の重要性など、与党が重視する内容も盛り込まれた。

 また、自民の小野寺五典、公明の岡本三成、国民民主の浜口誠3氏は補正予算案について「年内の早期成立を期する」と記した文書を交わした。浜口は早速、補正予算案への対応について「経済対策が着実に実行されるという条件付きだが、反対することにはならない」と賛成する意向だ。

 野党のはずの国民民主は案の定、自公に塩を送る本領を発揮。まんまと事実上の連立入りを果たした格好である。

 3党はこれまで5回にわたり協議を重ね、「103万円の壁」を巡っては、国民民主が178万円にまで非課税枠を引き上げるよう要求。侃々諤々の議論が交わされてきたかのようだが、果たしてそうか。「既にだいたいの落としどころは決まっている」というのが、永田町関係者の一致した見方だ。

 衆院選で過半数割れし、政権運営がままならない与党・自民と国民民主、財務省のそれぞれの思惑を見れば、どこが「落としどころ」なのか、おぼろげながらに見えてくる。

「自民は政権を安定させるため、とにかく国民民主に補正予算案に賛成してもらいたいのが本音です。一方、国民民主は来夏の参院選に向け『103万円の壁見直し』の実績が欲しい。玉木雄一郎代表が言うように178万円まで非課税枠を引き上げたら、国と地方の税収が約7.6兆円減るとされており、財務省はとても納得できません。何としてでも税収減の幅を減らしたいはずです。今後、3者が妥協できる引き上げ幅を模索するのでしょう」(官邸事情通)

おいしいとこ取りの無責任


手を握った自公国(左から国民民主・浜口氏、自民・小野寺氏、公明・岡本氏の3党幹部)/(C)日刊ゲンダイ

 つまり、3者が追い求めているのは国民生活というよりも、「党利党略」。どうすれば身を守れるのか、いかにして得点を挙げるのか--、ということに拘泥しているのだ。

 中でも目に余るのは、国民民主の玉木だ。19日夜のインターネット番組で、写真週刊誌にすっぱ抜かれた元グラドルとの不倫問題を巡り、自身の進退に関してこう発言していた。

「ある意味、恥を忍んでいま、代表を務めている。『103万円の壁』の問題等、落ち着いたところで最終的には出処進退を自ら判断する」

 ほとんど、代表辞任を明言したに等しい内容である。本当に反省して代表を辞するのだろうか。

「代表を辞めてしまえば、不倫問題で追及される機会が減るはずです。玉木さんとしては、辞任して頭を低くしておこう、という判断でしょう。ただ、国民民主は“玉木党”と揶揄されるほど、彼ありきの政党です。しばらくはほとぼりが冷めるのを待ち、来夏の参院選までに復帰するつもりではないか。代表でなければ、玉木さんの『悲願』といわれる入閣も厳しくなってくるでしょうからね」(永田町関係者)

 立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)はこう言う。

「国民民主が来夏の参院選対策で、おいしいところだけ取ろうとしているのは明らかです。『103万円の壁』見直しは、国民にとってプラスで歓迎すべきことでしょう。しかし、玉木氏は財源については『どこから削るかは政府・与党側の責任だ』と言っている。無責任に“果実”だけいただこうという意図が透けて見えます。本気で国民生活を思い、政策実現したいと考えるなら、政権交代を目指すべき。国民民主にはそこまでの覚悟も国家ビジョンもないのだと思います。結局、自民にすり寄って連立入りすることくらいしか考えていないのでしょう」

国民が示した「NO」の民意を形骸化

 とはいえ、もちろん最も罪深いのは石破自民だ。

「103万円の壁」見直しによる税収減の穴埋めについては、今後、自公国の3党間で協議される見込みだが、簡単に答えが出るとは思えない。借金漬けの日本に、穴埋めのために回す財源の余裕などないからだ。

 大幅な税収減となる地方自治体からは早くも反発の声が上がる。全国町村会会長の吉田隆行広島県坂町長はきのうの町村長大会終了後、報道陣に「地方税収が減れば、行政サービスの低下にもつながりかねない。税収の穴について、政府や国会に、どう対応してもらえるのか心配している」と訴えた。

 最終的に赤字国債での対応となれば、結局、負担させられるのは国民だ。つまり、石破自民は過半数を維持するために、財源を庶民にツケ回ししたわけだ。

 さらに許しがたいことに、「103万円」に世間の耳目が集まる中、政治改革も骨抜きにしようとしている。

 自民は19日、党から議員に支出され、使途の公開義務がない「政策活動費(政活費)」を廃止する方針を決定。今後、与野党協議を経て年内の法改正を目指すという。裏金同然の政活費をやめるというのだが、その一方、党の支出で外交上の機密や支出先のプライバシーにかかわるものは全面公表しないそうだ。それでは、当然ながら政活費の実態は“ブラックボックス”のままである。

 加えて、肝心の企業・団体献金については、「憲法で保障されている政治活動の自由だ」(森山幹事長)という理由を盾に、相変わらず手つかずのままだ。“やっているフリ”なのは明らかで、「これからも裏金づくりを続けます」と言っているに等しい。こちらも、裏金政党の本領発揮である。(関連3ページ)

来夏の参院選まで持たない

 結局、今回の「103万円」を巡る怪しい“連立”で裏金自民はまんまと延命。賃上げ、地方創生、投資促進……と、総花的で新味ナシのデタラメ経済対策を続ける腐敗堕落政党が温存されても、国民は浮かばれない。「自公過半数割れ」という民意を突きつけた、先の衆院選はいったい何だったのか。

 裏金自民に手を貸した国民民主は国民をバカにするのも、いい加減にすべきだ。自公と握ってニヤけた笑いを浮かべる国民民主幹部の姿を、有権者はどう見ただろうか。

 政治評論家の本澤二郎氏がこう言う。

「衆院選で国民民主が躍進したのは、『手取りを増やす』という政策だけでなく、『裏金自民を許さない』というスタンスが支持されたからです。にもかかわらず、裏金自民の延命に手を貸しているのだから、有権者の目には『裏切り』と映るはず。衆院選で下した自民への『NO』の民意を骨抜きにする行為ですから、支持を失ってもおかしくありません。国民民主は実績を残したと思っているかもしれませんが、有権者はそんなに甘くないでしょう」

 来年の参院選では裏金自民と共に「鉄槌」を下されてもおかしくない。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/164.html

記事 [政治・選挙・NHK296] トランプ政権で国際情勢の緊迫感が高まる 日本外交と政治の正体(日刊ゲンダイ)

トランプ政権で国際情勢の緊迫感が高まる 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/363789/2
2024/11/21 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し


APEC出席のペルー・リマで、トランプ次期米大統領との会談見送りを表明した石破首相(C)共同通信社

 米国大統領選が終わり、トランプ政権は主要ポストの指名に入った。

 上院、下院の両選挙でも共和党が勝利し、今後4年間、トランプ色の強い政治が強力に進められていくことになる。

 各ポストを巡る指名では、反対した勢力や人物は外し、忠誠を誓ってきた者は優遇する方針が鮮明に打ち出されている。

 首席補佐官には選対本部長を務めたスージー・ワイルズが任命された。女性初の任命である。

 トランプ政権の1期目、国防総省は対北朝鮮政策、欧州からの米軍の撤退でトランプに抵抗した。その報復人事として、新たな国防長官は、国防総省関係者から選出する伝統を無視し、一貫してトランプ支持の発言を行ってきたFOXニュースの司会者ヘグセスを指名した。

 さらに国務長官にはルビオ上院議員、安全保障補佐官にウォルツ下院議員を任命。ルビオは2016年の大統領選挙時、共和党候補の座を巡りトランプと競ったが、その後、トランプ支持に立場を変えた人物だ。

 こうした人事が国際関係にどう影響するのだろうか。

 トランプは米国の軍産複合体(国防総省と軍需産業)に反対している。

 そのため、トランプは米国の軍事介入に消極的とのイメージがあるが、必ずしもそうではない。

 まずウクライナ戦争である。トランプはウクライナ戦争が起きた当初から、ロシアに対して批判的な発言をしていない。

 この戦争は米国の武器対ロシア軍の戦争と言ってよく、米国のウクライナへの軍事支援は今後、大幅に減るだろう。武器がなければウクライナ軍は戦えず、戦争継続をやめざるを得ない時が来る。

 ガザ戦争に関しては、トランプは駐イスラエル大使に対ハマス強硬派のハッカビー・元アーカンソー州知事を指名。軍事攻撃を続けるイスラエル支持を明確にした。

 当然パレスチナ側は反発するため、中東では軍事紛争が継続するだろう。

 中国関係では、国務長官にルビオ、安全保障補佐官にウォルツという、いずれも対中強硬派の人事となる見込みだ。

 対日関係はどうか。

 日本政府は岸田前首相を筆頭にトランプの政敵バイデンを支持していた。米国は石破首相の「日米地位協定の改定」や「アジア版NATO」を歓迎していない。日米関係の先行きは不安な様相が漂う。今後の国際情勢は緊迫感が漂う展開となる。


孫崎享 外交評論家

1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/165.html

記事 [政治・選挙・NHK296] 兵庫県知事選の結果は長年の自民党の愚民政策で自分の頭で考えないバカな若者が増えたからだ ラサール石井 東憤西笑(日刊ゲンダイ)

兵庫県知事選の結果は長年の自民党の愚民政策で自分の頭で考えないバカな若者が増えたからだ ラサール石井 東憤西笑
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/363728
2024/11/21 日刊ゲンダイ


再選を果たした斎藤元彦兵庫県知事(C)日刊ゲンダイ

 社会の底が抜けた。まさに兵庫県知事選はそんな出来事だった。

 N党、カルト、ネトウヨなどが入り乱れ、まるで兵庫の地に魔方陣が敷かれ、まがまがしいものたちが一気に噴き出したような騒ぎとなった。

 だがそう表現すれば、斎藤氏に投票した県民は反論するだろう。彼らの多くはまさに善意の普通の人だった。「斎藤さんは悪くない」「パワハラは捏造」そう信じて皆投票した。投票率は上がり、市民の力で正義を勝ち取ったと信じている。

 お婆ちゃんがインタビューに「YouTubeで見ました。斎藤さんは悪くない」と答える。SNSを見た若者の7割は斎藤支持者だという。

 これを「ソーシャルメディアとオールドマスメディアの闘い」と分析する向きがあるが、果たしてそうだろうか。

 斎藤支持者は、「マスメディアが嘘をついている」と信じている。しかしテレビや新聞の報道とSNSを比較検討したわけではない。はなからテレビなど見てはいない。だいたい彼らは対抗馬が誰かも知らない。百条委員会も見ていない。ただただ純粋に見聞きしたSNS上のフェイクニュース、斎藤神話を信じている。

 そもそも立花孝志氏が「斎藤氏を応援するために出た。私に票は入れないで」と立候補したのが始まりで、彼はまず内部告発して後に自死した職員が不倫や性加害をしていたと吹聴、その事実を言わなかった斎藤氏が彼をかばったというイメージをつくり上げた。斎藤氏ははめられたのだと主張すると、YouTuberたちがそれを切り取り、編集した動画が量産された。

 立花氏は動画で「バカな人の1票をいかに利用するか、犬や猫と同じ」と豪語しており、まさにそれが実践されたのだ。

 しかも百条委員会の委員の自宅前で演説し、チャイムを鳴らして「出てこい」と叫び「これ以上やって自死されたら困る」とうそぶいた。

 そのうえこれから県会議員86人を1人ずつ攻撃していくという。何のためか。金のためだろう。今すぐ彼を野放しにしない法律を作らなければ、こんな汚い選挙ビジネスがどんどんはびこることになる。

 何故たった1カ月で若者がこれほど熱狂したのか。

 はっきり言うが「バカ」だからだ。自民党が何十年も続けてきた愚民政策で何にも知らない何も自分で考えない人間が、SNSでアルゴリズムで供給される情報を自分の力で探したと思い込み、空っぽの頭に流し込まれてかりそめの「正義」に酔い、一気に行動した。

 まるで昭和の戦争前夜のようだ。私はこのやり方を誰かが、シミュレーションしているように思えて仕方がない。

 来たる憲法改正の国民投票など、このやり方ならあっという間に成立してしまうだろう。


ラサール石井 タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/166.html

記事 [政治・選挙・NHK296] 不慣れな石破外交は早くも岐路に…トランプ豪語「ウクライナ侵攻“24h以内解決”」に協力のジレンマ(日刊ゲンダイ)

不慣れな石破外交は早くも岐路に…トランプ豪語「ウクライナ侵攻“24h以内解決”」に協力のジレンマ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/363846
2024/11/22 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し


大丈夫か?(C)共同通信社

 APEC首脳会議やG20サミットなどに出席するためペルーとブラジルを訪れていた石破首相が21日、政府専用機で帰国した。目玉に期待したトランプ次期米大統領との面会は断念。不慣れな石破外交は早くも岐路に立たされている。

   ◇   ◇   ◇

 石破首相は19日(日本時間20日)、ブラジルで開いた内外記者会見で外遊所感を説明。「APEC、G20の2つの会議を通じて、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の重要性を強調を致しました」とアピールし、こう続けた。

「具体的には、ロシアによるウクライナ侵略を停止させ、一日も早くウクライナの公正かつ永続的な平和を実現すべきであること、中東情勢については、事態の早期沈静化に向け、全ての当事者が自制をし国際法を順守しなければならないことを明確に主張した」

 従来からの「力による現状変更に反対」の立場に従い、「法の支配に基づく国際秩序」を改めて訴えたわけだが、同じ会見でトランプ氏との関係に触れた言葉が引っかかる。

「対峙という考え方は取らない」「共に協力することが日米の国益になると説明し、理解してもらう」と言ったのだ。そこで問題になるのが、ロシアのウクライナ侵攻に対するトランプ氏の考えだ。

 トランプ氏はずっと「私が大統領なら24時間以内に戦争を解決する」と豪語しているが、具体案は示しておらず、ウクライナ支援の継続には後ろ向きだ。ウクライナ側に妥協を迫るような、ロシアの占領地域を「固定化」する案が浮上しているという。

 ロシアのプーチン大統領は停戦についてトランプ氏と話し合う用意がある一方、領土の2割を占領されているウクライナのゼレンスキー大統領は両者の交渉に警戒感を隠さない。頭ごなしに交渉を進められ、妥協を強いられてはたまらない。

元外交官も「力による現状変更」の追認を危惧


G20首脳会談出席のペルー・リマで、トランプ次期米大統領との会談「見送り」を表明した石破首相(C)共同通信社

 こうなると、石破外交の舵取りは極めて難しい。「トランプとの協力」を優先して「占領地域の固定化」を認めてしまっては、間接的にプーチン大統領を利する可能性があるからだ。力説した「法の支配に基づく国際秩序」とも矛盾する。

 元外交官で平和外交研究所代表の美根慶樹氏が言う。

「日本を取り巻く国際情勢を考えるに米国と協調せざるを得ないとはいえ、トランプ氏に同調すれば『力による現状変更』を追認することになってしまいかねません。トランプ氏と対立を避けながら協力しつつ、日本の従来の立場を堅持する必要がある。ジレンマとでも言いましょうか、石破首相は非常に難しい立場にあります。米国による停戦交渉がどうなるかは見通せませんが、少なくとも、トランプ氏がウクライナに妥協を迫るような極端な案を示した場合、日本政府は追従するべきではないと考えます。ウクライナ支援を続ける欧州と共同歩調を取りつつ、何よりもウクライナの考えを尊重するべきです」

 ウクライナ侵攻を機に、ロシアは北朝鮮との軍事協力を深化。北の兵士が前線に送り込まれている。

「北朝鮮はロシアとの関係を深め、軍事面で国際的な影響力を持ち始めています。そのロ朝と対峙する、ひいては台湾有事を想定する意味でも、日本政府は一貫して『力による現状変更は認めない』『国際法の順守』を大前提に据えておかねばなりません」(美根慶樹氏)

 トランプ氏は来年1月、大統領に就任する。石破外交は早くも正念場だ。

  ◇  ◇  ◇
 
 石破首相が立ち上がることなく、席に座ったまま握手を交わしたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議。経験不足がモロに出てしまった。●【関連記事】『物議醸す石破首相の「座ったまま握手」は外務省の大失態! 外交デビューにミソ、元国際情報局長バッサリ』で詳報している。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/167.html

記事 [政治・選挙・NHK296] 国民・榛葉賀津也幹事長「『与党になれ』って言うのかな」壁引き上げへの連合静岡の指摘に反論(日刊スポーツ)
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202411220000736.html



「『与党になれ』って言うのかな」・・・、

いや、とても「与党にはなれないね」という話じゃないか。



政策立案能力、制度設計能力の欠如を、どや顔で晒して・・・いや〜、恥ずかしいわ〜。


そもそも、国家において国民主権が機能している状態とは、

「国民によって選出・構成された国会が立法府として機能し、立法を受けた行政が、首相と内閣の指揮・指導の下で執行されていることである。」

とされている。

榛葉幹事長は現状に疑問を感じていないのだろうか。

現状では、日本の立法は事実上官僚によって行われ、行政も、官僚機構の中で用意された方針を承認・決定するのが実情ではないか。

まるで立法府の責務を果たそうという意識がないことが情けない。

日本が実は、官僚主権国家であることを追認している「その意識」は恥じねばならない。




以下に記事の全文を転載する。


国民民主党の榛葉賀津也幹事長(57)が22日、定例会見を行い、手取り増のために同党が推進する「年収103万円の壁」引き下げについて榛葉氏の地元、連合静岡の角山雅典会長が財源の懸念を示したことに反論した。

報道陣から、角山氏が「財源の心配について、中身が示されていないという懸念がある」と語ったことを聞かれると、質問の途中で我慢できなくなったように「それ悪いけど、総務省と自民党が言っていることでしょう」とやや興奮気味に語り出した。続けて「連合会長は手取りを上げる側じゃないの?」と記者に逆質問するように続け「それが『財源示されない』って。うちは野党なんだから。地方交付税交付金のシステムがよく分かっていれば、そういう発言にはならないと思います」とした。

榛葉氏は「私は連合さんというのは、働く側の方だと思っているので、手取りを増やす(ことを目指す)方ですよね。それに対して『財源がないからおかしい』というのは、それまさに、知事会とか自民党さんが言っている話ですよ」と指摘。「敬愛する連合の角山会長の言葉ですから、重く受け止めますけども、私は…。『与党になれ』って言うのかな。我々、各党と等距離でやっているので。その発言は私聞きましたけど、正直残念でした」と率直に語った。


記事の転載はここまで。



そもそも、国会議員の、そしてその国会議員の所属する国会の最も大きな仕事は、法律をつくることだ。

そして、その法律によって日本の営みのすべて、政治、社会、経済のありようが決まる。

その法律案は、内閣または議員が作成して提出し、国会で審議され、制定されることになっている。

実際は、与党は主に内閣立法を通して、野党は議員立法を通じて党の理念、政策を行政に反映させようとすることになるのだろう。

しかし、現実を見れば、従来の一強多弱の与野党勢力図の中では、野党議員が出す法案はほとんど審議されず、与党に無視されてしまうのが相場だった。

そんなことが続くことは日本にとって不幸極まりない。

そもそも、立法は国会の専権であるはずだ。

従って、行政府の内閣が「条文化され完成した法律案」を提出することに疑問を感じないことがおかしい。

あるべき姿は、行政側から立法要請をする場合は、立法に資する資料を提出し、後は国会にゆだねるべきなのだ。
すなわち、行政府はあくまでも国会に立法を要請するという立場であり、法案の提案主体であってはならない。

そう考えれば、榛葉氏が言う、

「「それが『財源示されない』って。うちは野党なんだから。・・・」

という言葉は、全くズレていることがわかるというものだ。

国会議員が減税に対する議員立法を提案する場合には、当然税制全体を俯瞰し、減収になった税額を歳出削減で賄うのか、富裕層への増税で補うのか・・・等々。

その法律によって日本の営みのすべて、政治、社会、経済のありようが変わるという意識で、政策の財源も当然考慮されたものでなければならないのは、言うまでもないことではないか。


「「それが『財源示されない』って。うちは野党なんだから。・・・」

こんな間違った考え方の国会議員がいることに愕然とする。







http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/168.html
記事 [政治・選挙・NHK296] トランプ返り咲きで「外圧」期待 沸き立つ統一教会界隈 鈴木エイト カルトな金曜日(日刊ゲンダイ)

トランプ返り咲きで「外圧」期待 沸き立つ統一教会界隈 鈴木エイト カルトな金曜日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/363849
2024/11/22 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し


ただのリップサービスに過ぎない(C)ロイター

 米大統領選の結果に統一教会(現・世界平和統一家庭連合)関係のSNSアカウントが沸き立っている。来年1月に返り咲くトランプ前大統領が日本で審理が進む解散命令請求の風向きを変えてくれると期待しているのだ。

 トランプは2021年から22年、3回にわたり統一教会系のオンライン集会にビデオメッセージを送っており、日本政府へプレッシャーをかけてくれるとでも思っているようだ。現に今年8月、ある統一教会幹部は自民党総裁選と米大統領選を「教団のターニングポイント」と言っていたという。教団に厳しい姿勢を示していた石破氏の首相就任は誤算だったかもしれないが、トランプ再選は吉報ととらえたであろう。

 21年の集会には韓国人幹部の指示で日本のフロント団体トップが依頼し、安倍晋三元首相もビデオメッセージを送付。あの事件につながった。

 トランプについては、公的資料によってビデオメッセージ3本で計3億円の報酬を得ていたことが判明しており、リップサービスをしたに過ぎない。よって外圧はあり得ず、日本政府が法的根拠を基に請求した解散命令が取り下げられるようなことは起こり得ない。トランプ再選をにらみ、教団サイドが重宝してきたポンペオ前国務長官がホワイトハウス入りしないとあって、さぞかし関係者は落胆していることだろう。

 私は普段からX(旧ツイッター)における統一教会信者たちのアカウントを観察しているのだが、米大統領選の結果を受けて、奇妙な絡み方をしてくるアカウントが複数あった。自民党が統一教会との関係断絶を表明したことを示し、「なぜ、自民党は統一教会と関係を持ったトランプ次期大統領と断絶すべきだと言わないのか?」と揶揄するものだ。論理破綻していることはお分かりだろう。私が言うとすれば「自民党はトランプに統一教会と関係を断つよう進言すべき」になるからだ。

 そして兵庫県知事選である。さまざまな分析がなされているが、次回のコラムで触れたいと思っている。米大統領選との関連では、駐在経験のある旧知のメディア関係者が兵庫知事選の混乱についてこう述べていたことを挙げておこう。

「あれは酷かったけど、アメリカはもっと酷いから」


鈴木エイト ジャーナリスト

1968年生まれ。日大卒。日本ペンクラブ会員。ニュースサイト「やや日刊カルト新聞」主筆。日本脱カルト協会理事。「自民党の統一教会汚染 追跡3000日」「『山上徹也』とは何者だったのか」などの著書のほか、共著・編著多数。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/169.html

記事 [政治・選挙・NHK296] PR会社が齋藤元彦氏のSNS戦略を「手の内自慢」...問われる公選法との整合性 斎藤氏側は依頼自体を否定(J-CASTニュース)
PR会社が齋藤元彦氏のSNS戦略を「手の内自慢」...問われる公選法との整合性 斎藤氏側は依頼自体を否定
https://www.j-cast.com/2024/11/22498598.html?p=all
2024.11.22 19:37 J-CASTニュース

広報やPRのコンサルティング事業などを行う「merchu(メルチュ)」の代表が、2024年11月17日に行われた兵庫県知事選挙で、再選を果たした齋藤元彦氏の広報・SNS戦略を担当していたとnoteで明かした。これに、報酬を得ていれば公職選挙法違反ではないかとの疑問が相次ぎ、注目が集まっている。実際はどうなのか。弁護士の見解を聞いた。

なお、斎藤氏側はSNS戦略の企画立案は依頼しておらず、あくまでポスター制作等を依頼したとして、公職選挙法への抵触を否定している。


齋藤元彦氏のインスタグラム(@motohikosaito_hyogo)より


折田楓氏のnote記事から削除された画像(アーカイブサイトより)


「#さいとう元知事がんばれ」のハッシュタグも発信

今回の知事選は、パワハラ疑惑による県議会全会一致の不信任を受けた斎藤氏の失職によるものだ。失職当時は批判の声が大きく、齋藤氏にとっての風当たりは強かったが、齋藤氏が県議会の百条委員会で証人尋問を受けるまでの経緯をめぐり、真偽不明のものを含めさまざまな情報がSNS上に飛び交うように。次第に斎藤氏を応援する声が増え、知事へと返り咲いた。再選はSNSの影響も大きかったとされている。

問題となっているのは、メルチュ代表・折田楓氏が20日に公開した「兵庫県知事選挙における戦略的広報:『#さいとう元知事がんばれ』を『#さいとう元彦知事がんばれ』に」と題した記事だ。

記事では、兵庫県知事選挙における斎藤氏のSNS運用について、折田氏が「監修者として、運用戦略立案、アカウントの立ち上げ、プロフィール作成、コンテンツ企画、文章フォーマット設計、情報選定、校正・推敲フローの確立、ファクトチェック体制の強化、プライバシーへの配慮などを責任を持って行い、信頼できる少数精鋭のチームで協力しながら運用していました」と説明されている。

記事によると、斎藤陣営の公式アカウントは、斎藤氏のXアカウント、インスタグラム、公式YouTubeチャンネル「【公式】届け、さいとう元彦の声」、Xアカウント「【公式】さいとう元彦応援アカウント」の4つ。「私のキャパシティとしても期間中全神経を研ぎ澄ましながら管理・監修できるアカウント数はこの4つが限界でした」とあり、折田氏が管理・監修していたようだ。

また、「#さいとう元知事がんばれ」のハッシュタグの発信も行っていたという。ほかにも、プロフィール写真やコピーの一新、公約スライドの制作など、行った広報戦略が紹介されている。

斎藤氏のオフィス訪問の記述や「SNS運用フェーズ」の画像が削除

さらに、記事には22日朝までに文章や画像の一部削除など内容が変更されており、SNSで波紋が広がっている。変更された主な内容は次のようなものだ。

まず、今回広報戦略を担うことになったきっかけは、齋藤氏がメルチュのオフィスを訪れたことだったとする説明だ。折田氏は広報PRの有識者として県の会議に複数出席したことがあったため、斎藤氏とは面識があったとしている。この斎藤氏のオフィス訪問と斎藤氏との面識に関する部分が削除されている。

また、提案資料の一部として公開された「SNS運用フェーズ」と記載された画像も削除されている。大まかなスケジュールを記載した表で、10月1日から13日に「立ち上げ・運用体制の整備」、10月14日から31日に「コンテンツ強化(質)」、11月1日から17日に「コンテンツ強化(量)」と記載されている。

なお、今回の県知事選の告示日は10月31日だ。立候補の届け出以前の段階で「政治活動」は可能だが、当選を目的に投票を勧める「選挙運動」は禁止されている。

さらに、「ご本人は私の提案を真剣に聞いてくださり、広報全般を任せていただくことになりました」との一文も削除されている。

ポイントは「選挙運動員」か「事務員」か

この記事に記載されているメルチュの活動は、公職選挙法違反に当たる可能性はあるのか。特に、報酬を受け取っていた場合はどうか。

J-CASTニュースの取材に応じた弁護士法人ユア・エースの正木絢生代表弁護士は、

「兵庫県知事選における齋藤元彦氏の当選のための得票を目的として運動しているように見えますから、もしも齋藤氏から株式会社merchuにお金が払われていたりしたなら、公職選挙法違反になる可能性があります」

と指摘する。

選挙運動員の買収について、正木弁護士は、「インターネット上での活動であれ、『選挙運動』に対して報酬を支払っていた場合、そのほとんどは公職選挙法違反になる可能性があります」と説明する。選挙運動とは、総務省のサイトによると、「特定の選挙について、特定の候補者の当選を目的として、投票を得又は得させるために直接又は間接に必要かつ有利な行為」。この活動に対して報酬を払う場合、公職選挙法221条1項に該当することが多いという。

しかし、報酬の支払いが認められている例外もある。車上運動員(いわゆる「うぐいす嬢」)や事務員がそれにあたるという。

正木弁護士は、記事を読む限りでは、折田氏らが「選挙運動員に当たるということまでの断言はできません」ともみている。

「選挙活動中も、単なる事務員に対してであれば報酬を払う事が許されており、実際の活動内容によっては、本条の適用外になる可能性もあります」

広報全般を任せていれば「選挙運動員に当たる可能性が高くなる」

記事で削除された「SNS運用フェーズ」の画像について、SNS運用について告示前からのスケジュールが記載されているが、告示前からSNS戦略が行われていたとしたら、公職選挙法違反となるのだろうか。

正木弁護士は、実際に選挙運動に当たるかどうかは裁判所が判断するため「今回のSNS運用が事前の選挙運動に当たるのかどうかを断言はできません」としつつ、「例えばハッシュタグであれば『♯さいとう元知事がんばれ』ですから、特定の選挙を意識などしたものでもなければ投票を呼び掛けるものでもなく、選挙運動に該当しない可能性が高い」とみる。

また、削除された「ご本人は私の提案を真剣に聞いてくださり、広報全般を任せていただくことになりました」との文章についてはどうか。総務省のサイトでは、「一般論としては、業者が主体的・裁量的に選挙運動の企画立案を行う場合」に業者へ報酬を支払うと、買収となるおそれが高いとしている。

折田氏が主体的に企画立案したことを示していることにならないだろうか。

正木弁護士は、あくまで折田氏とメルチュ従業員が「規制対象である選挙運動員に当たるかどうかが重要」とし、実際の活動において「事務作業に留まらず広報全般を任せているなら、それは単なる事務員などではなく、選挙運動員に当たる可能性が高くなるように思います」とした。

報酬を受け取っていない場合の見解は

では、メルチュが斎藤氏から報酬を受け取っていない場合は問題があるのか。

正木弁護士は、「現行法では、株式会社merchuが一私人として行ったSNS運用やハッシュタグの拡散といったSNS戦略での選挙活動の手法を直接規制する規定はありません」という。

しかし、懸念点はあるという。「ウェブサイト等を利用する方法でインターネット上での文書図画の頒布を認める法律」(公職選挙法142条の3)で、頒布者の連絡先を表示させることが義務付けられていることを挙げる。「無責任な頒布を抑止し、反論の機会を確保するため」という。

「違反したからといって罰則はないのですが、ハッシュタグの利用などは、本条の趣旨に反して無責任な情報の拡散に利用される可能性があり、今後の規制も検討されるのではないでしょうか」

メルチュ「現在取材はお断りしている」

J-CASTニュースが22日、兵庫県庁に齋藤氏への取材を申し込んだところ、神戸きらめき法律事務所の奥見司弁護士から回答が届いた。複数の報道機関から11月22日夕を回答期限とする質問があったとして

「時間的制約の関係から現時点で把握できている事実をお伝えすることで、各報道機関への回答に代えさせていただきます」

としている。

それによると、斎藤氏が9月末にメルチュ事務所を訪問したことは事実と認めたが、「知事選挙の準備行為としての写真撮影、ポスター作製等の打ち合わせ」のためとしている。

打ち合わせの際、広報やSNSの活用についての説明を受けたが、「SNS戦略の企画立案などについて依頼をしたというのは事実ではありません」とし、

「依頼をしたのはあくまでポスター制作等、法で認められたものであり相当な対価をお支払いしております。デザイン、色使いなどについて意見をいただくこともありましたが、あくまで当方の指示に従ったものを制作していただきました」

と説明した。

SNSで相次ぐ指摘について、「公職選挙法に抵触する事実はございません」としている。

J-CASTニュースは22日、メルチュにも取材を申し込んだが、「対応を協議中であり、現在取材はお断りしている」との回答だった。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/170.html

   

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