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2024年11月21日04時33分 〜
記事 [政治・選挙・NHK296] <2022年参院選の官邸のとんでもない秘策><謎の資金源><73人×300万円の供託金はどこから出ているのか>
板垣英憲氏が2022年6月7日の
参院選直前に出した記事。
https://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/d/20220607

自民党は、次の参議院選挙を圧勝するために、あるとんでもない秘策を練っている。

その秘策の話し合いのため、安倍晋三元首相と麻生太郎副総裁それぞれが、菅義偉前首相を会食に誘った。

◆〔特別情報1〕
 これは、自民党の内部に精通した情報通からの極秘情報である。

 自民党は、次の参議院選挙を圧勝するために、あるとんでもない秘策を練っている。

その秘策の話し合いのため、安倍晋三元首相と麻生太郎副総裁それぞれが、菅義偉前首相を会食に誘った。

その秘策は、菅が官房長官時代から試験的に始めていたことだというが、

今回の参院選では大々的に試みる予定らしく、

そのために各都道府県でカネをバラマキ始めているのだという。その秘策とは。

以上 引用

そのあとに出てきたのが
これである。

https://mainichi.jp/articles/20220630/k00/00m/010/003000c
選挙区に自民超える大量候補者 異例の戦略、N党は何を狙う?



毎日新聞
2022/6/30


参院選が公示され、第一声を終えて記者に囲まれながらポーズをとるNHK党の立花孝志党首

 7月10日投開票の参院選で、NHK党は82人の候補者を擁立した。

全45の選挙区では最大与党の自民党の候補者数(49人)を上回る73人が立ち、

それぞれが自身の主義や主張を訴えている。N党の戦略は何か。

「当選は目的ではない」

 「NHK党の選挙区での立候補者は当選を目的としていません」

以上 引用

この73人×300万円の供託金は一体どこから出ているのか?
http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/157.html
記事 [政治・選挙・NHK296] 物議醸す石破首相の「座ったまま握手」は外務省の大失態! 外交デビューにミソ、元国際情報局長バッサリ(日刊ゲンダイ)

物議醸す石破首相の「座ったまま握手」は外務省の大失態! 外交デビューにミソ、元国際情報局長バッサリ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/363707
2024/11/20 日刊ゲンダイ


着席したままカナダのトルドー首相(左)と握手する石破首相(首相官邸ホームページから)

 首相の“対応”が波紋を呼んでいる。

 南米ペルーで開かれていたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議が16日(日本時間17日)、閉幕した。第2次内閣を発足したばかりの石破首相にとって、本格的な外交デビューの舞台となったが、どうもミソをつけてしまったようだ。

 新米首相の石破首相は本来、各国首脳に積極的に話しかけ、人間関係を構築することが重要だったはず。ところが、首脳会議の前、各国首脳が談笑する中、石破首相はポツンと椅子に座ったままスマホをポチポチ。かと思えば、手元の資料をペラペラとめくるなど、各国首脳に話しかけることもなく1人でたたずんでいた。

 物議を醸したのは、その後だ。マレーシアのアンワル首相や、ペルーのボルアルテ大統領、さらにカナダのトルドー首相が駆け寄ってきた際、石破首相は立ち上がることなく、席に座ったまま握手を交わしたのだ。

「日本の恥」がトレンド入り

 こうした立ち居振る舞いに対し、さすがにネット上では<座ったままの挨拶は失礼ではないか><石破さんは礼儀がわからないのか>といった疑問の声が相次ぎ、Xでは「日本の恥」がトレンド入りした。

 これまで石破首相が就いたのは防衛大臣や農林水産大臣、地方創生大臣など。外交経験がほとんどない。経験不足がモロに出た可能性がある。元外務省国際情報局長の孫崎享氏は「周りがフォローするべきだった」と、こう続ける。

「確かに、石破首相の振る舞いは各国首脳に失礼に映ったと思います。ですが、首相は本格的な外交の場は初めてで、身のこなしに慣れているわけではない。そばにいた秘書官が『こうされてはどうですか』と、アドバイスを送るべきでした。私が外交官だった時には、外交の場で首相がどう振る舞うべきかを事前に話し合っていました。こうした打ち合わせをしなかった外務省の失態とも言えます」

 しかし、わざわざ相手が挨拶に来てくれているのだから、立って対応するのは人として最低限のマナーのはず。就任以降は衆院選で惨敗するなど、まるで良いことがない石破首相。立つこともできぬくらいお疲れだったのだろうか……。

  ◇  ◇  ◇

 APEC会場内での石破首相の“ふんぞり返ってニンマリ姿”に野党議員からも苦言が……。●関連記事『【もっと読む】石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS』でも詳報している。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/158.html

記事 [政治・選挙・NHK296] これで景気が回復するわけじゃない 「103万円の壁」という巧妙な目くらまし(日刊ゲンダイ)

※2024年11月20日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大 文字お越し


※紙面抜粋


※2024年11月20日 日刊ゲンダイ2面


不倫スキャンダルで失速ぶん、点数稼ぎに必死(C)日刊ゲンダイ

 経済対策はあたかも「103万円の壁」が実現するかどうかにかかっているかのような報道だが、雀の涙の手取りが増えたところで、何も変わりゃしない。どこかで増税の辻褄合わせ、防衛費は青天井、法人税は野放し、円安放置、抜本的な経済対策は先送り。自民党、財務省に任せていたら、同じことの繰り返し。

  ◇  ◇  ◇

 政府が取りまとめを急ぐ総合経済対策をめぐり、自公与党と国民民主党が連日、ガチャガチャやっている。

 12日に始まった3党の政調会長会談は20日で5回目。総選挙で躍進した国民民主の公約「手取りを増やす」の具体的メニューについて、どこまで経済対策で触るのか。所得税がかかる年収の最低ライン「103万円の壁」の見直し、ガソリン減税の扱いをどう書き込むか。財源となる今年度補正予算案は、28日召集の臨時国会に提出される運びだが、衆院で過半数割れした自公だけでは成立させられない。一方の国民民主は玉木代表の不倫スキャンダルで失速し、何としても点数稼ぎをしたいところ。互いに足元を見て、喧々囂々やっているわけだ。

「国費13兆円、事業総額37兆円が昨年の補正予算だった。それを上回る大きな補正予算を国民に問い、国会の審議をたまわり成立させたい」

 石破首相が衆院選公示後の第一声でこうブチあげた経済対策は、真水で13.5兆円規模が見込まれるものの、内容は従来通り総花的だ。賃上げ、地方創生、投資促進、災害対応、国土強靱化など、何でもあり。物価高対策としては、住民税非課税世帯に1世帯当たり3万円給付、子育て世帯には子ども1人当たり2万円を加算、電気・ガス代補助の来年1月から3月までの再開が盛り込まれる。

グランドデザインはさっぱり

 インフレは3年超も続いているのに、賃上げはちっとも追いつかず、実質賃金は2年以上もマイナス。疲弊した庶民の不満はたまりにたまっている。秋の風物詩化したバラマキでは、暮らしが底上げされないことは分かり切っている。そこで、課税最低ラインを178万円に引き上げるという分かりやすい政策を訴えた国民民主が急浮上したわけだが、その主張が通ったところで、景気が回復するわけじゃない。「103万円の壁」をめぐる駆け引きは、巧妙な目くらましだ。

 ジャーナリストの青木理氏はこう言う。

「いわゆる『年収の壁』はいくつも存在する。年金や社会保険料の負担が生じて手取りが減る『106万円の壁』『130万円の壁』、配偶者特別控除が満額適用されなくなる『150万円の壁』などがある。国民民主党が言う〈手取りを増やして消費を拡大し、企業の売り上げ増を図って賃上げにつなげる好循環〉が実現するに越したことはありませんが、『103万円の壁』にだけ手を付ければいいのか。労働人口増加を見通して、労働法制を整備する必要はないのか。そもそも、少子高齢化に歯止めがかからない中、どういう社会を展望するのか。全体的な制度設計をした上で、じっくりと議論を進めるべきテーマでしょう。民主党政権は良かったと言うつもりは毛頭ありませんが、『社会保障と税の一体改革』のようなグランドデザインを描かなければ、新たな壁をつくるだけ。そもそも、格差拡大を助長するアベノミクスの総括をせずして、景気浮揚も何もないでしょう」

野党を最大限悪用した“食い逃げ”か


連日ガチャガチャ、きょうで5回目(自公国政調会長会談)/(C)共同通信社

 経済対策について、石破政権は22日の閣議決定を目指している。そこから逆算し、玉木は19日も「仮にゼロ回答であれば今後、与党と協議を継続することはない」と揺さぶり。経済対策の成否は、あたかも「103万円の壁」の解消にかかっているかのような報道が相次いでいる。雀の涙ほどの手取りが増えたところで何も変わりゃしない、なんておこがましいことは言えない。1万円だろうと、2万円だろうと、収入は増えた方がいいに決まっている。だからこそ、裏金議員は派閥によるキックバックに異を唱えることなく、机の引き出しに現金を忍ばせたりしていたのだろう。

 とはいえ、ガス抜き程度の手取り増は、いつかどこかで増税による辻褄合わせをさせられる。国民民主の要求通りに非課税枠を75万円引き上げた場合、国・地方を合わせて年間7兆6000億円の減収が見込まれている。そのうち、4兆円程度を占める地方の首長らは大反発。全国知事会長を務める宮城県の村井知事は「国民民主党のおっしゃる通りやった場合は、たちどころに財政破綻するだろう」「私が総理ならば首を縦に振らない」と猛批判し、きのうは知事会として自民の宮沢税制調査会長に配慮を求めた。自公国3党は20日、政調会長会談とは別建てて税調会長会談を予定している。

 立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)はこう指摘する。

「減収の解決策について〈政府・与党の責任だ。我々は予算の全体像はわからない〉と言ってのけた玉木代表に対し、島根県の丸山知事が〈責任感に欠ける。予算の中身が分からないなら連立与党に入るべき〉と苦言を呈していましたが、まさにその通り。彼らがやろうとしているのは“食い逃げ”です。与党と一緒に泥をかぶって実現しようという気はサラサラなく、野党のポジションを最大限悪用していると言える。財務官僚出身の玉木代表はハレーションが起きることは承知の上なだけに、無責任極まりない」

家制度に基づく税制の改正を

 そうでなくても、岸田政権が推し進めた米国隷従の軍拡により、防衛費は青天井。にもかかわらず、2027年度までの5年間で43兆円に倍増した防衛費の財源はいまだ確保されていない。米国第一主義のトランプ前大統領の返り咲きで、負担増に拍車がかかるのは必至だ。第2次安倍政権が強行した2度の消費税増税の裏で実行された法人税減税は野放し。言うまでもなく、アベノミクスの負の遺産である円安は放置されたまま。一刻も早くなされるべき抜本的な経済対策は先送りされ続けている。

「国民民主党による問題提起は一定の評価はできますが、ジェンダー平等が推進される時代に、家計を支える主婦を念頭に置いた課税ラインの引き上げだけで税制改正は十分なのか。日本の税制は女性が家庭に入り、妻は夫に扶養されることを前提としています。自民党が固執する家制度が土台にある。その一方で、少子化による人手不足を緩和するため、女性活躍や生産性向上の旗を振っている。国民民主党は『103万円の壁』を入り口に、女性が働きやすい税制改正へ議論を発展させなければウソでしょう。そこまで踏み込まなければ、経済の好循環は絵に描いた餅。予算を通せなければ内閣は必ず倒れます。熟議の民主主義へと向かう好機を生かしてほしい」(金子勝氏=前出)

 伝統的家族観にこだわる自民党、税収の4割を占める所得税のあり方の見直しは何が何でも避けたい財務省に任せていたら、何事も一歩も前に進まない。それだけは確かだ。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/159.html

記事 [政治・選挙・NHK296] <参院選で10議席超つくり出すぞ>れいわ、次に向けて動き出す 9人の衆議院議員が初登院 減税と生活の底上げを掲げ 来年に向け国会の内外で揺さぶる決意(長周新聞)
れいわ、次に向けて動き出す 9人の衆議院議員が初登院 減税と生活の底上げを掲げ 来年に向け国会の内外で揺さぶる決意
https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/32800
2024年11月18日 長周新聞

(2024年11月13日付掲載)

衆院選後に初登院したれいわ新選組公認の議員たち(11日、国会正門前)

 衆議院で11日、首相指名選挙のための特別国会が開かれ、今衆議院選挙で当選したれいわ新選組(山本太郎代表)の衆議院議員9人も初登院した。同日、山本太郎代表、櫛渕万里、大石晃子の両共同代表、高井崇志幹事長が不定例会見を開き、その後、池袋駅西口前で山本代表と衆議院議員全員が街宣をおこなった。会見や街宣では、各議員が全国の有権者と繋がり、真の草の根政党として国会の内外で国民の世論や課題と向き合い、与野党と対峙していく決意をのべた。代表の山本太郎参議院議員は今後党勢を拡大していくために来年の参議院選挙に向けて勢いを緩めず、たたかい続ける姿勢を示した。衆院選後の会見と街宣で山本代表をはじめ各議員が語った主な内容を概括して紹介する。


不定例会見に臨むれいわ新選組の山本太郎代表(11日)

 記者 石破総理大臣が決選投票で第103代総理大臣に選出された。山本代表の率直な受け止めは? また、過半数割れのなかで石破政権が続くことになるが、れいわ新選組の今後の戦略や方針は?

 山本太郎 私たちは旗揚げのときからずっとぶれていない。30年に及ぶ不況に加えコロナに物価高という状況のなかで、まず必要なのは減税であり、悪い物価高が収まるまでの現金給付だ。自民党も立憲民主党も国民民主党も維新もみな新自由主義へと傾いている。この国の病の実態をしっかりと見つめようとせずに対処療法だけで乗り切ろうとしており、弱い者たちは切り捨てていくという考え方だ。

 今回の衆議院選挙前や選挙中に「減税」を訴えていた政党たちは、国民に対しての約束を履行する責任がある。国民生活や事業者の現状をまったく考えず、時限的に(消費税の)5%や8%などという小ぶりな「減税」を訴えていたが、選挙が終わればそれさえも訴えないなんてあり得ない話だ。

 「103万円の壁」については、パート・アルバイトの賃金が上がっている現状のなかでその壁を上げていくことは必要だ。しかしそれ以上に国全体の景気を回復させなければならない。私たちは一人一人の購買力を高めるために減税、給付が必要だということを国会のなかで主張していく。そしてなによりも、国民のみなさんとそのような運動を国会の中と外でくり広げていく必要がある。

 記者 れいわ新選組の衆議院の議席が3議席から9議席になったが、このペースでは政策を実現させることは難しい。今後来年の参議院選挙も含め、どのような戦略・構想を描いているか?

 山本 れいわ新選組は山本太郎1人の政治団体から始まった。最初の参院選で2議席を獲得し、次で5議席、その次に8議席、そして今回で衆議院は3倍増となり、衆参合わせて14議席まで伸びた。ただ、この数では国会の中で主導権を握るのは難しい。だからこそ、これまでいい続けてきたようにキャスティングボートを握ることが大事だ。

 まさに今回、それを握っていたのが国民民主党だった。正直にいうと、私たちがあのポジションに行きたかった。ただ、それを手に入れた後にどう動くかというのはそれぞれのセンスや考え方が問われる。一有権者として、今の国民民主党の立ち位置は「もったいないな」というのが私の感想だ。自民党と立憲民主党の両方に対して「どちらが消費税減税するのか? 消費税減税をやる方に力を貸す」というような立ち回りで政策を前に進めていくことができればいいのだが、そこが「103万円の壁」だけになっている。

 103万円の壁を上げることは確かに必要だが、控除の中身をあまり分からないまま踊らされていた方が多かったのではないかと思う。この国の控除には「所得控除」と「基礎控除」があり、所得控除は累進課税と相性が悪いのは有名な話だ。所得控除は高額所得者を優遇するためのものであることは明らかであり、諸外国ではこの20〜30年の間で制度を変えている。こうしたマイナス面に関しては財務省が一番理解しているはずだ。

 30年の不況のなかで低所得や中所得層に対して支援が十分でないなか、さらに国が貧困化して一部の者たちが大きくもうけて格差が開いている。そのことを考えると、基礎控除を200万〜300万円近くまで上げ、そこまでは無税という形にするというような、わかりやすい大胆な政策によって国の景気を回復させていく必要がある。こうした提案ならおおいに歓迎するし、この国に必要な処方箋になると思う。ただ、それよりも消費税の減税や廃止、悪い物価高が収まるまでの現金給付の方が、経済効果が高く、お金が使えるようになる人が確実に増える。

 「もっと働けるようにしてやる」という状況を変えないといけない。今以上に学生が働かなければならない社会にするのか? 今以上に主婦が家の仕事以外にも仕事をする時間を増やさなければならない社会にするのか? それはもう地獄だ。また、そのような社会が実現して喜ぶのは資本家側だ。対症療法ではなく根本治療が必要だ。そのことを考えると、選ばれるべき政策の焦点は自然と狭まっていくはずだ。

 私たちはキャスティングボートを握ることを諦めていない。次の参議院選挙では10議席をこえる必要がある。今回、党として2桁の議席を得た。資本家などから応援してもらえないなかで、本物の草の根で伸ばしていくには一定の時間はかかる。私たちの訴えはぶれることなく、目的もはっきりしているので、時間をかければ間違いなく浸透し拡大していくという自信は十分にある。だが時間をかけているほどこの国に余裕はないし、壊れていく速度の方が早いなかで焦りもある。一刻も早く拡大させていくためにも、次の参議院選挙は大きな勝負になる。

 記者 政策面で相容れる党は今のところないのか?

 山本 相容れる党があればとっくに一緒になっている。ただ、たとえば今回の選挙のように「ショボいけど消費税減税をいっているな」というところとは今後も力を合わせられる。しかし、選挙が終わってから今のところは維新から「消費税8%」とか、国民民主から「消費税5%」などという声があまり聞こえてこないので、選挙のために詐欺的にいっただけじゃないだろうな? という見方もしてしまう。決してそんなことはないとは思うが。

 記者 いつ頃までに消費税を廃止するという目標を持っているのか?

 山本 なんの後ろ盾もない本当の草の根政党が1議席から14議席まで増えた。これは国会の中からすると「悪い冗談ではないか?」という話だと思う。2019年時点で「消費税減税」なんて話はほとんど出ていなかったし、共産党でさえ「消費税10%への増税反対」というのが公約だった。当時は消費税減税や廃止を訴えること自体ありえない存在だった。だが2021年の衆議院選挙から一気に「減税」というキーワードが出てくるようになった。そして今回は自民・公明・立憲以外は軒並み「減税」にシフトした。国会の中で、なぜ消費税がダメなのかということをしつこく理論的に説明しつつ、国会の外の人たちと繋がって一緒に揺らしていくことによって風穴は開けられる。私たちがそれを実現したと思っている。ここからさらに減税に進んでいくために国会の中で訴えるだけでなく、国会の外とも力を合わせて国民運動にしていくことが必要だ。

 れいわ新選組では、次の参議院選挙と地方自治体議員選挙で候補者を公募している。ぜひホームページから気軽に応募してほしい。そしてもう一つ、来年の参議院選や地方自治体選挙に向けて、第2回れいわ政治塾を開校する。11月からスタートし、参加費用は1000円、れいわオーナーズ会員は無料だ。まずは政治がより面白くなるためにみんなで勉強していきたい。

9人の衆院議員が決意


多くの支持者が集まったれいわ新選組の街宣(11日、池袋駅西口)

 山本 「このままで日本は大丈夫なのか」という一人一人がれいわという存在を横に広げた結果、この衆議院選挙では3議席から9議席、全部で14議席となり、中規模政党の入口に立つことができた。風穴は開いた。ここからさらに消費税廃止に向けてまずは減税へと背中を押してほしい。今回選挙に行かなかった人とも今後一緒に力を合わせていきたい。消費税をやめれば中小企業も助かるし、あなたが使えるお金も年間20万〜30万円増える。30年の不況に加えてコロナに物価高の今こそ、あなたの使えるお金を増やす本気の政策を政治にやらせてほしい。今回の選挙で当選した9人の衆議院議員を紹介する。


 櫛渕万里(比例東京・共同代表) 仲間が3人から9人へと3倍に増えて、国会本会議場の風景も様変わりしている。全国の草の根の力で変わるということを実感したし、ここからが新しいスタートだ。山本代表がたった1人で立ち上げ、当初はいわば「都市型政党」だったかもしれないが、今回の選挙が全国的な「国民政党」への第一歩になったのだと身が引き締まる思いだ。失われた30年をとり戻すことと絶対に戦争はさせないという決意で、いただいた任期をまっとうしたい。


 大石晃子(比例近畿・共同代表) 3年前に衆議院選挙で初当選したときは465議席のうち、最後の465議席目の比例復活当選だった。素人の選挙で偶然当選した選挙で、その1期を完全燃焼して暴れてやるつもりで国会議員になったのを覚えている。今もその気持ちは変わらないが、今回の選挙では党の共同代表となりテレビ等での露出も増えているなかで、党全体の支持率を上げていかなければならず、さらに再選は当然という立場のなかで臨んだ。そのなかで自分が十分な結果を出せたのかということについては、反省点が多い。国民運動としてこの党を引っ張っていくという役割の大きさと、自分の小ささに衝撃を受ける日々だが、諦めずに元気に国会で暴れていきたい。


 高井崇志(比例北関東・幹事長) この間、国会議員でもないのに幹事長を任されてきたが、やはり国会議員でなければダメだと思うことや力不足を感じることも多かった。そのなかで今回、国会議員になって、与野党をこえた再編が起き、れいわ新選組の政策を実現させていくためのキャスティングボートを握れるよう幹事長として全力を尽くす。今回の選挙は9議席を獲得して躍進したが、実はもう少しがんばればあと4議席は増やせていたし、さらにもう少しがんばれば20議席が見える所まで来ている。れいわ新選組が5年間、地道に全国津々浦々で街宣やおしゃべり会、デモをやってきた成果でもあるし、これを続けていきたい。来年は参議院選挙や東京都議選、地方選挙と続き、衆議院選挙も次いつあるか分からない状況のなかで、一致結束して党勢拡大に努める。


 佐原若子(比例東北) 東北の心を運んで国会で戦いたい。絵に描いた餅である核燃料サイクルをやめさせることを故郷に約束して来た。フランスにある核燃料再処理施設ラ・アーグに行ったときに、「怒れる母たち」というグループの母親たちから「ここの子どもたちが白血病になったのはあなたたち日本人のせいだ」といわれた。日本人は自分たちのことばかり考えてエネルギー安全保障などといっているが、世界中に悲しい思いをさせている。今ある自然は私たちが先祖から受け継いだものではなく、将来の子どもたちから借りているものだ。戦争をしない、させない、みんなが笑って幸せに暮らせる社会をみんなの力で成し遂げよう。


 上村英明(比例東海) 人権を空気のように感じられる社会を目指そう。空気は大事だが目には見えない。経済と人権は実はよく似ている。今の与党は国が困った状況をつくりながら「自己責任」で押しつけ、責任を持って国民の面倒を見ない。そうではなく、政府が責任を持って経済も人権も守らなければならない。時間はかかっても、いろいろなアイデンティティを持った人たちが生きやすい社会を創っていきたい。


 八幡愛(比例近畿) 今日初登院したが、一人ではできなかったことだ。ようやくスタートに立てた。本会議に出て魑魅魍魎(ちみもうりょう)さんたちを見ながら、「自分にはなにができるか」と考えたが、愛ある政治をとり戻さないといけない。「泣きながらご飯を食べた人は生きていける」――これは、私が心のお守りとして大切にしている言葉だ。今の時代、悔しいことの方が多いし、泣きながらご飯を食べた経験は私にもみなさんにもあるはずだ。そんな人たちの思いを背負って国会に行く。政治こそが最後の希望であるし、れいわ新選組がみなさんの希望になりたい。


 阪口直人(比例東海・副幹事長) 私は長年、国連や国際NGOで平和構築という分野に携わってきた。カンボジアで自由で公正な選挙の支援をしていたときに、銃撃を受けて同僚が殺害され、私自身も何度か銃撃を受けたことがある。戦争の現実は本当にむごたらしい。人の頭が吹き飛び、人間が肉の塊になる。一方で国会には、自分は安全な所に居ながら口だけ勇ましく、国民に対しては血を流す覚悟を求める政治家がいる。冗談じゃない。体を張ってでも平和を守る仕事を、れいわ新選組みんなでやっていく。平和外交は、野党でもできることがたくさんある。私がかつて自由で公正な選挙の支援をやったときは、野党のときに2億円の予算で実施した。また紛争地域の武装勢力と政府を結ぶ仕事は、政府でなくフリーなポジションでいた方がやりやすい。平和外交を積み重ねて日本が尊敬され、信頼される国になることの方が、アメリカの抑止力に頼るよりもはるかに日本の安全保障の柱になる。


 多ケ谷亮(比例南関東・副代表) 私は中小零細企業を36年経営している。中小企業がこの間どんな思いでやってきたのかは、自分自身が体験してきてよくわかる。消費税の導入から様々な困難があったが、私はそこを変える税制改革をやりたい。大手企業を優遇する税制ではなく、中間から底辺層をしっかりと下支えする税制の大改革を実現させたい。


山川仁(比例九州・国対委員長) 今日初登院して、山本代表がよくいう「与党も野党も茶番」ということを目の当たりにした。その茶番をさせないように、私たちがしっかりと緊張感を高めていく。今、必要な財源は国がしっかり持っている。そのお金を皆さんに届けていく。そして減税、消費税廃止を一丸となって勝ち取っていくために頑張っていく。

れいわの議員の姿勢とは

 山本 今までは参議院で必死に抵抗してきたが、衆議院では数が少なすぎてあまりにもひどい扱いを受けてきた。しかし、今回の選挙では衆議院でもまともに戦える状況まで数を増やすことができた。これからは衆参ともに手を緩めずに求め続け、主張し続けていく。

 少なくとも国民民主党の玉木代表の「下半身問題」(不倫問題)で国民が命を奪われることはない。そんなことよりも、選挙の公約にあげていた消費税5%への減税をさっさとやることの方が国民の命に直結する。「103万の壁」の引き上げも確かに重要で、緊急的に必要であることには同意する。だが、消費税減税を急がなければ、このままでは中小零細企業はバタバタ潰れていく。倒産している中小零細企業の8割が不況型倒産だ。(国民民主党は)自民党と立憲民主党から「俺たちと一緒にやらないか」と甘い言葉をかけられているのなら、「消費税減税を進める方と一緒にやる」くらいのことをいってみろと思う。「まずは小さなゴールを決めてから…」というようなせこい話をしていないで、政治のダイナミズムを見せてみろといいたい。

 ものわかりが良い国会議員が多すぎる。「与党がいっているからここは乗っておこう」ということを30年続けてきたからこの国はここまで壊れた。日本経済を破壊したのは自民党だけでない。与党側にすりよって何かしらのアメ玉をもらおうとご機嫌とりをする野党自身にも責任がある。だから徹底的にやる必要があるし、れいわ新選組がこの先もさらに力強く進んでいかないといけない。

 れいわ新選組には宗教団体や大きな企業といった後ろ盾はなにもない。れいわの新人議員には、一人一人が自己完結できることだけでなく、私たちのグループを支えるさまざまな仕事に関わってもらわないといけない。そういう意味では、事務方としての能力も求められるし、一般的な政党よりももっと忙しい。一般的な議員であれば、政党という大きな船に乗って議員1人分の仕事をしている方が楽だ。今回議員として当選した新人の方々はこの先やらなければならないことがかなり増えるだろうが、それを一つ一つこなしていかなければより大きくなった船を動かしていくことはできない。

 国会議員は良い給料をもらえているというイメージがあるかもしれないが、まじめに活動している議員であれば全国あちこち飛び回らなければならず、ほとんどお金なんて残らない。政治家が街に出て、人々の課題を受けとったうえで国会で戦うことは政治の基本だ。私たちの活動は、お金を得るための仕事として議員をやっていたのでは続かない。はっきりいえば、給料と見合っていないくらいみんな働いているし、何人分もの仕事を一人でしている。政治の現場が一番非人道的なのだ。

 それでも、「世の中を変えるためにやっているんだ」という基本原則を誰も忘れていない。今自分たちがやっていることに対して、どうしようもないくらいのやりがいを感じてエンジンにしていかなければ続けられない。「やってられない」と思ってしまうようなことの連続だが、それでも乗りこえられるのは、世の中を変えたいからだ。そういう思いで新人のみなさんもいてくれると思う。みんな覚悟を決めてやっている。それぞれに課題を持った即戦力であり、みんなでさらに国会を揺らしていく。

 

衆院選結果分析と解説

 高井 2024年衆議院選挙のれいわ新選組の比例票は、全国で380万5060票で、前回(221万5640発表)から71%(1・7倍)増となった。各比例ブロックの分析結果を見ていく。

 北海道ブロック…最後の最後に「民主党」の案分票で国民民主党に抜かされてしまった。定数8に対してれいわは9番目で、1議席獲得まではあと1万4683票必要だった。

 東北ブロック…定数12のうち10番目。全体で7・2%にあたる27万1855票を得て1議席を獲得した。共産党や維新よりも上に行っている。北海道や東北での議席獲得は厳しいかなと思っていたが、立派に東北は1議席取れた。

 北関東ブロック…7・2%の得票で1議席を獲得。定数19に対してれいわは9番目。41万9511票を獲得した。2議席目まではあと3万8673票必要だった。あと1割増やしていれば、北関東ではもう1議席いけた。

 南関東ブロック…6・6%の得票で1議席を獲得。定数23に対してれいわは10番目。47万2519票を獲得し、2議席目まではあと4万8118票必要だった。ここでもあと全体の票の1・1倍増やせていたら南関東でもう1議席取れていた。

 東京ブロック…7・1%の得票で1議席を獲得。定数19に対してれいわは11番目。45万1865票を獲得し、2議席目まではあと6万4745票必要だった。ここもあと少しで2議席目を狙えており、惜しかったといえる。

 北信越ブロック…6・6%の得票で議席獲得はならなかったが、定数10に対してれいわは11番目。20万6659票を獲得し、1議席獲得まではあと1万1958票必要だった。共産党を上回り、維新とギリギリの差だった。善戦したといえる。

 東海ブロック…7・8%の得票で2議席を獲得した。定数21に対して8番目と21番目だ。50万6112票を獲得し、3議席目まではあと25万3056票必要だった。

 近畿ブロック…6・3%の得票で2議席を獲得した。定数28に対して、れいわは12番目と28番目。55万7899票を獲得し、3議席獲得まではあと27万8949票必要だった。

 中国ブロック…5・9%の得票で議席獲得はならなかったが、定数10に対して14番目。20万8109票を獲得し、1議席獲得まではあと1万7244票必要だった。定数が少ないので厳しいといわれていたが、あと全体の1・1倍増やせば議席が獲得できるところまできた。

 四国ブロック…6・2%の得票で議席獲得はならなかったが、定数6に対して12番目。9万5973票を獲得し、1議席獲得まではあと6万3972票必要だった。善戦したといえる。

 九州ブロック…7・8%の得票で1議席を獲得した。定数20に対してれいわは8番目。ここも維新や共産を抜いている。46万1425票を獲得した。2議席獲得まではあと1万9370票必要だった。5%増やせばもう1議席とれた。

 こうした結果を見てみると、あと1・1倍くらいの頑張りで4〜6議席くらいは増やせるし、9議席のところが14〜15議席まで増やせることが見えてきている。

 山本 次は(来年の)参議院選挙だ。れいわ新選組の参議院議員は今は5議席だが、10議席を獲得できればかなり話が変わってくる。ただ、参議院の方が議席を増やすのが難しい。比例でも1議席100万票が必要となり、選挙区も全県での戦いになる。なんとしても10議席をこえられるようにと気合いを入れて今考えているところだ。れいわがこれだけ拡大したのは、あなたがれいわを育てたからだ。ここからさらに大きくしてほしい。風穴を大きな穴に変えて根底から変えていこう。まずはキャスティングボートを握る、それを目標に頑張りたい。



【LIVE 記者会見】山本太郎代表、くしぶち万里・大石あきこ共同代表、高井たかし幹事長(11月11日 国会内)

2024/11/11 れいわ新選組 公式チャンネル

【 #山本太郎 不定例記者会見を行いました】
東京・国会内
2024年11月11日
山本太郎(れいわ新選組 代表)
くしぶち万里(衆議院議員 / れいわ新選組 共同代表)
大石あきこ(衆議院議員 / れいわ新選組 共同代表)
高井たかし(衆議院議員 / れいわ新選組 幹事長)

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https://reiwa-shinsengumi.com/activit...

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0:00:00 配信スタート
0:00:11 [山本太郎]れいわ新選組 代表
0:00:35 [記者質問]首相指名選挙で石破茂氏が第103代総理大臣に選出された件 
0:02:14 [記者質問]自公過半数割れの中で、れいわ新選組が訴えてきた経済政策など含めて今後はどのように?
0:05:12 [記者質問]選挙期間中にリリースされたTikTokで人気のインフルエンサーのパロディされた動画が在日コリアンの団体から差別的だと指摘されている件 
0:10:07 [記者質問]今後、選挙権を持たない在日コリアン、外国人労働者から話し合いをしたいと要望があった場合に積極的に受けられるか?
0:13:17 [記者質問]れいわの議席が3議席から9議席となったがこのペースだといつまでも政策実現するのは難しいが今後はどういう戦略、構想か?
0:21:56 [記者質問]くしぶち万里さんは選挙区が変わり大差をつけられた、有権者の気持ちをどのように判断しているか?
0:25:33 [記者質問]いつ頃までに消費税廃止するという目標を持ってやるのか
0:28:39 [記者質問]大石あきこさんの記載漏れについて
0:32:49 [山本太郎]国会初日 初登院された3名から一言を
0:33:21 [くしぶち万里]衆議院議員 / れいわ新選組 共同代表
https://reiwa-shinsengumi.com/member/...
0:35:13 [大石あきこ]衆議院議員 / れいわ新選組 共同代表
https://reiwa-shinsengumi.com/member/...
0:38:05 [高井たかし]衆議院議員 / れいわ新選組 幹事長
https://reiwa-shinsengumi.com/takashi...
0:39:58 [山本太郎]最後に一言
0:42:24 [エンディング]インフォメーション
参議院議員選挙 候補者公募>> https://reiwa-shinsengumi.com/goto202...
自治体議員選挙 候補者公募>>https://reiwa-shinsengumi.com/jichita...
れいわ政治塾>>https://reiwa-shinsengumi.com/jyuku20...

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記事 [政治・選挙・NHK296] 吉村洋文府知事しつこく大阪都構想「3度目の挑戦」示唆…2度「NO」なのに執着するワケ(日刊ゲンダイ)


吉村洋文府知事しつこく大阪都構想「3度目の挑戦」示唆…2度「NO」なのに執着するワケ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/363768
2024/11/21 日刊ゲンダイ


諦め悪いんとちゃう?(C)日刊ゲンダイ


2020年10月、街頭演説で大阪都構想の重要性を説く吉村氏(C)日刊ゲンダイ


大阪都構想が住民投票で否決され、会見を行った吉村氏(左)と松井氏(右)(C)日刊ゲンダイ

 一体、何回挑戦すれば気が済むのだろうか。

 国政政党の代表選まっただ中の日本維新の会だが、ひと足早く地域政党「大阪維新の会」の代表選で大阪府の吉村洋文知事が19日、再選された。その吉村氏が住民投票で2回否決された「都構想」の実現に向けて新たな制度案を作ると表明。2026年11月までの任期中に、大阪維新として「シン都構想」を練り上げるという。

 大阪市を4つの行政区に分割する都構想は15年と20年の住民投票で否決。2回目の否決の後、吉村氏は「僕自身が大阪都構想に政治家として挑戦することはない」と繰り返し強調する一方、「大阪の大都市機構としては都構想がふさわしい」と未練タラタラだった。

 吉村氏と一蓮托生で都構想を進めてきた松井一郎元大阪市長は2度の否決を受けて政界を引退。「大阪市を廃止して特別区を作り替える、この構想は終了」と宣言した。

 ところが、吉村氏は前言撤回とばかりに「3度目の挑戦」を示唆。代表選へ立候補する際、「3度目の都構想に挑戦するという宣言ではない」と断言していたが、代表再選後は「民主的なプロセスを経ることなく、住民投票を実施するつもりはない」と留保を付け始めた。

「都構想の実現にはまず、府・市議会が制度案を承認する必要があります。それから住民投票にかける。府・市議会は維新が過半数を占めており、新制度案を出したら承認されることは、ほぼ間違いありません。『民主的なプロセスを経て』と言っていますが、要するに形式的な手続きを踏まえると言っているに過ぎず、事実上、『3度目の挑戦』を表明したも同じです」(ジャーナリスト・横田一氏)

 大阪の住民から2度も「ノー」を突き付けられた都構想に、こうまでこだわるのはなぜなのか。

「端的に言って、他に目玉政策がないからでしょう。先の衆院選で維新は国政政党化どころか、地域政党を脱しきれないことがハッキリしました。都構想は地域政党たる維新のアイデンティティーですし、大阪万博やカジノ以外に唯一、アピールできる材料です。今さら都構想を引っ張り出してきたのは、国政政党としてよりも、地域政党として生き残りを図るという決意表明とも受け取れます。都構想に何度も挑戦して税金を無駄遣いしては、『身を切る改革』『無駄削減』も看板倒れです」(横田一氏)

 しつこい人は嫌われまっせ、吉村サン!

  ◇  ◇  ◇

 前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が来夏の都議選に向け地域政党をつくることを表明した翌日、吉村氏が「ぜひやってもらいたい」と応援コメント。その狙いと危うさとは……関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。

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記事 [政治・選挙・NHK296] 自民「政策活動費」廃止は“やってる感”のエセ政治改革 裏金の“入り口”「企業・団体献金」には手をつけず(日刊ゲンダイ)


自民「政策活動費」廃止は“やってる感”のエセ政治改革 裏金の“入り口”「企業・団体献金」には手をつけず
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/363770
2024/11/21 日刊ゲンダイ


別の名目で非公表の“使途不明金”は温存(C)共同通信社


同本部事務局長を務める小泉氏は「廃止の方向性を出すべきだ」と言うものの…(C)日刊ゲンダイ


本気の政治改革ができるのか(自民党本部)(C)日刊ゲンダイ

「自民 政策活動費廃止へ」──。メディアが一斉にこう報じた。政党から政治家個人に支出され、使途公開義務のない「政策活動費」について、自民党の政治改革本部が19日、「廃止」を打ち出す方針を確認。政治資金規正法再改正の自民案として、21日の全体会合で決定した。

 使途を明かさなくていい政策活動費は政治家への“掴み金”であり、事実上の「裏金」だと批判されてきた。

 19日に外交日程を終えた石破首相もブラジルで行った記者会見で、政策活動費の廃止について「国民の信頼確保に資するよう早急に結論を得る」と強調していたが、廃止は当然とはいえ、「おっ、自民党も衆院選惨敗で少数与党になったから心を入れ替えたか」と思ったら大間違いだ。

 自民案では「政策活動費を法律上廃止し、党の支出の透明化を進める」とする一方で、「外交上の秘密やプライバシーなど公表に配慮が必要な支出は、第三者による監査を行う」としている。法律上廃止する政策活動費とは別に、非公表の支出も温存するのだ。政治資金を監視する第三者機関の設置も議論されているが、それで裏金がつくれなくなるのかどうか。

 実態が不透明な政策活動費は、「幹事長の軍資金」や「選挙の陣中見舞い」に使われていると言われる。党勢拡大の名の下、支援者との飲食代などに支出されているという話もある。いまだ裏金事件の実態解明に後ろ向きで、裏金政治にどっぷり漬かった自民党が、本気の政治改革などできるのか。

「『廃止しました!』とアピールする姑息なやり方」


12日、党政治改革本部の会合が開かれた(C)日刊ゲンダイ

 政治資金に詳しい神戸学院大教授の上脇博之氏はこう言う。

「政策活動費を廃止しても『調査費』など別の名目にすれば“使途不明金”をつくることはできる。政党や政党支部から公職の候補者(国会議員など)への寄付は禁じられているのに、『使途は党や支部が決めているので個人への寄付ではない』と強弁して、政策活動費を議員個人に支出してきたのが自民党です。その“解釈”を改めない限り、抜け道は残る。それに、政策活動費という『支出』の裏金は廃止しても、政治資金パーティーや企業・団体献金という『入り口』の裏金には手をつける気がまったくないわけです。政策活動費に論点を向けさせ、自分たちの都合のいい形で決着させて、『廃止しました!』とアピールする姑息なやり方です」

 自民党は、政策活動費の廃止、第三者機関の設置、調査研究広報滞在費(旧文通費)の使途公開の「3点セット」で“やってる感”を出そうとしている。だが、政治改革の肝は、立憲民主党などが主張する「企業・団体献金の廃止」だ。そこまでやらなきゃ「エセ改革」のそしりを免れない。

  ◇  ◇  ◇

 1週間前に自民からは「個人献金の税制優遇」という改革案が浮上していた。当然ながらSNSでは大フーイングで……関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/162.html

記事 [政治・選挙・NHK296] 斎藤元彦知事「百条委」の欠席理由「全国知事会」はそんなに重要? 自身の過去出席率は4割弱(日刊ゲンダイ)
斎藤元彦知事「百条委」の欠席理由「全国知事会」はそんなに重要? 自身の過去出席率は4割弱
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/363758
2024/11/21 日刊ゲンダイ


真相解明は続く(C)日刊ゲンダイ

《今回の県知事選の争点から言っても、今回は百条委員会出席が優先だと思う》

 元宮崎県知事でタレントの東国原英夫氏(67)が19日、自身のX(旧ツイッター)を更新。

 17日に投開票された兵庫県知事選で再選を果たした斎藤元彦知事(47)が、県議会の調査特別委員会(百条委員会)が予定する25日の証人尋問に欠席する意向を示したことについて言及した。

 斎藤氏のパワハラ疑惑などについて調査を進めてきた百条委はいまだに真相解明が進んでいないとして、引き続き審議を進める方針。これに対し、斎藤氏は審議には応じる姿勢を見せつつも、25日は政府主催の全国知事会が東京都内で開催されるとして、「出席が難しい」との認識を示しているという。

 東国原氏は知事会の議題について、国民民主党が求めている《103万円の壁》と予想。すでに税収減につながるとして反対している知事が少なくないことから、《知事会の結論は見えている》などと持論を展開した。

 斎藤氏の欠席判断を受け、百条委が証人尋問の日程を変更すればいいわけだが、それにしても斎藤氏にとって全国知事会はそれほど重要な公務なのだろうか。

自身の疑惑を晴らすためにも百条委を優先した方がいいのでは……

 総務官僚出身で元大阪府財政課長だった斎藤氏が兵庫県知事選に初めて出馬して勝利し、知事に就任したのは2021年8月1日だった。

 全国知事会のホームページを見ると、全国知事会への斎藤氏の出欠状況が確認できるが、それによると、同年8月30日に東京・都道府県会館で開かれた会議は東京事務所長が出席。そして、22年11月7日は副知事、23年8月24日は東京事務所長、同年11月13日も東京事務所長が出席している(いずれも同会館)。

 斎藤氏は21年年11月26日(都道府県会館)と、22年7月28〜29日(奈良県奈良市)、23年7月25〜26日(山梨県北杜市)に行われた会議に出席したものの、24年8月1〜2日(福井県福井市)は欠席している。

 福井市の会合は自身のパワハラ告発文書問題もあり、出席どころではなかったとはいえ、全国知事会の出席率は4割にも満たないわけだ。

 自身の疑惑を早く晴らすためにも、東国原氏が指摘する通り、百条委を優先した方がいいのでは……。

  ◇  ◇  ◇

 出直し選で勝利したとはいえ、難しい県政のかじ取りとなる斎藤知事。●関連記事【もっと読む】で『別の百条委メンバーも兵庫県知事選中に「脅迫された」…自宅前に県外ナンバーの車、不審人物が何度も行き来、クレーム電話ひっきりなし』【さらに読む】で『斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々』を取り上げている。

http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/163.html

   

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