バカがバカ集団に票を投じるからバカな国になる 適菜収「それでもバカとは戦え」
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2024/11/15 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
女性、特に被害者の女性に異様に攻撃的(C)日刊ゲンダイ
日本保守党代表の百田尚樹がユーチューブの番組で少子化対策を議論した際、「小説家のSFと考えてください」と前置きした上で「女性は18歳から大学に行かさない」「25歳を超えて独身の場合は、生涯結婚できない法律にする」「30超えたら子宮摘出とか」と発言。これがSNSなどで批判されると、百田は「切り取り」だと反発。
〈つまり、「出産年齢の限界」を女性たちに意識させるには、これくらいの突飛もないSF的なものにしないと難しい、という意味で言っている〉と説明した。女性にはこうでも言わなければ理解できないというわけだ。女性、特に被害者の女性に異様に攻撃的になるのが百田である。
2018年4月、元朝日新聞の女性記者が新人時代の体験として〈取材相手に突然胸をわしづかみにされ、社に戻って男性の先輩に相談したところ、「これくらい我慢しろ」といわれてしまった〉と告白すると、百田は<なるほど! これから朝日新聞の女性記者に取材されたら、オッパイを鷲掴みしよう。文句言われたら、「それくらい我慢するのが社の方針というのを知らないのか!」と言ってやる〉とSNSに投稿。
セクハラ問題を追及する野党女性議員らの写真については〈中央に、誰からもセクハラされそうにないオバチャンが立っている〉。
そもそも百田は社会性の欠片もない人物である。〈僕の若い頃、ビジネスホテルには100円入れるとエロビデオが見れる機械があった。その100円を入れる穴に針金を突っ込んで上手く操作すると、タダで見れた。だから出張に行くときは針金は必需品だった〉とSNSで述べているが、社会のルールを守ることができない人間は、政治に関わるべきではない。
百田は〈1割の善良なバカを騙せば、国会議員になれますから〉とも投稿している。百田の政治に対するスタンスを如実に示す言葉だが、騙されるほうも相当悪い。バカがバカな集団に投票するからバカな国になるのだ。
百田はSNSで言う。
〈ふと思う… わしみたいな天才作家が、政治みたいなクソくだらんものをやっていていいのか、と。その時間、執筆に費やしていたら、後世に残る傑作をどれだけ書けることか〉
では、その「クソくだらんもの」にたかっている百田は蠅か蛆虫だな。
適菜収 作家
近著に「安倍晋三の正体」「ニッポンを蝕む全体主義」「思想の免疫力」(評論家・中野剛志氏との対談)など、著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も発行。本紙連載を書籍化した「それでもバカとは戦え」も好評発売中。6月28日には第2弾「続 それでもバカとは戦え」が発売予定。
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