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2024年11月08日12時25分 〜
記事 [政治・選挙・NHK295] NYタイムズ紙が「混迷期に入った」と報じた日本政治は今後、どうなっていくのか 日本外交と政治の正体(日刊ゲンダイ)

NYタイムズ紙が「混迷期に入った」と報じた日本政治は今後、どうなっていくのか 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/363104
2024/11/07 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し


我々の誰が、韓国、台湾よりも下位に位置する将来を予想したであろうか…(C)日刊ゲンダイ

 衆院選が終わった。定数465議席で、過半数は233議席である。

 自民党は公示前の247議席から191議席となった。過半数割れである。連立を組む公明党は32議席から24議席。自公合わせても215議席で過半数に届かない。

 2012年12月の総選挙で、自民党は294議席を獲得。自公政権の誕生以降、長く続いてきた自民党の独裁的政治が終焉を迎えたのである。

 確かに契機は裏金問題だ。しかし、その背景には「アベノミクス」という言葉に騙され、物価高に苦しみ、生活の困窮を感じ始めた国民の怒りがある。

 24年1〜8月のエンゲル係数(2人以上世帯)は28.0%で、1982年以来の高い水準となった。そして米国CIAの「ワールド・ファクトブック」によると、1人当たりGDP(購買力平価ベース)で、日本はG7の中で最下位。それだけでなく、アジアのシンガポール、香港、韓国、台湾よりも下位である。

 70〜80年代、日本国民の誰が韓国、台湾よりも下位に位置する将来を予想したであろうか。

 日本経済は今、一朝一夕では回復できないほど落ち込んでいる。石破首相の唱える「地方創生」だけで日本経済は立ち直らない。おそらく近い将来、国民が自民党支持に復帰することはない。

 公明党は比例区で、05年は898万票を獲得したが、現在は596万票にとどまっており、ここでも自公支配の要因が消滅している。

 今選挙の解説で、米ニューヨーク・タイムズ紙は「日本の長期政権政党が過半数を失う」と題し、「日本の政治はここ数年で最も不確実な時期に陥った」と報道。「イデオロギーや大きく異なる政策綱領をめぐって有権者が分裂している他国とは異なり、日本の有権者は、どの選択肢も刺激的ではなかった」としている。

 日本が衰退の坂を転げ落ちている中、本来は「対米隷属はやめる」や「企業・富裕層への税負担を増し、その分、大多数の勤労者の手取りを増やす」など、抜本的政策転換を提起する有力政党があっていいはずだ。

 自公は多数を確保できなかったが、第2政党である野党の立憲民主が安定した政権をつくれるはずもない。日本政治は今後、国会という「コップの中の嵐」を展開していくのであろう。


孫崎享 外交評論家

1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/878.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 祝トランプ大統領。アメリカ国民が羨ましい。裏金事件は、マスコミ・検察・総務省等が真犯人。日本国民は、このザマ!トホホ。
おめでとう御座います。トランプ大統領。
これで、日本に核ミサイルが雨あられとなるのは、だいぶ先になりそうですね。
【後述の、私のブログの【通報3】参照】
2016年6月当時、バイデン副大統領は、習近平国家主席に、『日本が明日にでも核を保有したらどうするのか。彼らには一晩で実現する能力がある』と、言っちゃったのです。
習近平国家主席は、『中国は日本の核武装を絶対に容認できない』
『それを食い止めるために、中国は戦争も辞さないだろう』

★『皆さん、よもや、お忘れでは無いでしょうね?』
それなのに、日本の国会議員達は、『憲法第九条改正』を、やろうとしています。
本気ならば、『核シェルターの配備を、何故、叫ばないのだ?』

バイデン政権と、日本の内閣等国会議員の『無能さ』は、そっくりです。
上記の通り、バイデンは、日本が核ミサイルを造れると、習近平国家主席を、脅しました。
これは、バイデン【や、ハリス】は、自分の考えを持っていないと言う証拠です。
ブレーン達に、教えて貰った通りに、行動しているだけです。

日本の内閣等国会議員達も同じです。特に、悪の根源である、立憲民主党は、
検察のデッチアゲによる裏金事件を、これ幸いに、内閣【政府:国家】を崩壊させました。

マスコミは、『裏金事件の真相』を、一切、報道していません。
『陸山会事件の真相』も、『ジャニーズ事務所騒動』の真相も、一切、報道していません。
【後述の、私のブログ参照】


■『さて、皆さんは、裏金事件は、もう、終わった。と、思っているのでしょうね?』
■『実は、全て、検察のデッチアゲでした。マスコミは、その証拠を隠蔽し、世論操作しました。』
●【検察ストーリー】
【1】パーティー収入【ノルマ分しか計上されていない】:【対価の支払いをした者の数『不明』】
【2】派閥所属議員へのキックバック【費目は、寄附金】:【出金日『不明』】
【3】清和政策研究会からの裏金【寄附金収入】:【入金日『不明』】

★『収支報告書は、いくらでも、改ざんできますが、『現金預金出納帳』は、できません。』
★『そこで、検察ストーリーの『現金預金』の動きを追って、真相を、究明したいと思います。』

【1】:『入金額は、総額。裏金【ノルマ分以外の金額】分を、出金【ねこばば。横領とも言う】』
★★『清和政策研究会の、『現金預金出納帳』は、『裏金金額』の減額。』

【2】:『派閥所属議員へキックバック:『裏金金額』を出金【ねこばば。横領とも言う】』
★★『清和政策研究会の、ここまでの『現金預金出納帳』は、『裏金金額』の2倍の減額』

【3】:『派閥所属議員側に裏金【キックバック】入金:『裏金金額』を入金』
★★『派閥所属議員側の『現金預金出納帳』は、『裏金金額』の増額』

■『どうですか。検察の幼稚な、幼稚な、検察ストーリーの、ご感想は?』
『清和政策研究会』と、『派閥所属議員85名』の『現金預金出納帳』を結合すると、
残ったのは、『清和政策研究会』の『裏金金額【横領】』の減額だけとなります。

よって、検察が、『裏金事件』を、デッチアゲした目的は、政府崩壊だった。と、いうことです。
『松本淳一郎氏の横領【裏金金額相当】を、『派閥所属議員85名』に、なすりつける』
というのが、検察ストーリーだったということです。

■『派閥所属議員85名』の『現金預金出納帳』の令和5年の『前年からの繰越額』と、
収支報告書の『前年からの繰越額』が、一致していないことを、確認して下さい。
このまま放置すると、永久に『裏金金額』分の残高が『過大』となったままですよ。

もうじき【2024年11月末頃】には、『令和5年分の収支報告書の公表』があります。
その時は、『派閥所属議員85名』の、令和5年分の収支報告書の『前年からの繰越額』に、
『裏金金額』分の訂正が、行われているかを、確認して下さい。
訂正が、行われていれば、その訂正は、永久に続くのですよ。
訂正が無い場合は、『裏金事件』は、『全て嘘だった』という、『動かぬ証拠』です。

■『おまけ:補足と解説】』
85名からの派閥所属議員から、『パーティー売上収入明細書【仮称】』が届きます。
それには、収支報告書への記載事項の明細情報が書かれています。
【パーティー売上収入明細書】
・売上総額
・対価の支払いをした者の数
・20万円以内の支払いをした者の人数
・20万円以内の支払いをした者の支払合計
・20万円超の支払いをした者の次の明細
◆『収支報告書の作成【総務省】』の37頁に、
『一の政治資金パーティーの対価に係る収入のうち、同一の者からの対価の支払で、
その金額の合計額が20万円を超えるものがある場合』
・対価の支払をした者の個人情報
・対価の支払に係る収入の金額、年月日
・前年以前において収受されたものに係る収入の金額及び年月日
★『を、内訳に、記載することと、記述されています。』

●『松本淳一郎氏は、上記、情報により、収支報告書を作成します。』
●『なので、この時点では、『ノルマ分の金額』なんぞ、まったく、必要ありません。』
●『よって、対価の支払いをした者の数『不明』って、ありえません。』

★『だいたい、ノルマ分しか計上されていない、って、ありえません。』
上脇教授が、『5年分の85名分のノルマ分リスト』を、手に入れられる訳が無い。
【だいたい、収支報告書の公表は、3年間分だけですから。】
それに、『ノルマ分』と、『裏金』とは、何の因果関係も無い。
だって、『キックバックは、その時の現金預金出納帳の残高から出金される』のですから。

ノルマ分しか計上されていようが、いまいが、『裏金』は、発生する余地は、ありません。
『政治資金規正法8条の2』:『松本淳一郎又は派閥所属議員が政治活動に支出すること』
と、されております。つまり、『キックバックは、ご自由に!』と、記述されております。

●『キックバックの会計処理は、派閥所属議員側で『預り金』とする方法があります。』
『キックバック』を受けたら、『預り金【補助簿:収支報告書へは不記載事項】』と、します。
政治活動費の明細書と、残金を、派閥本部【清和政策研究会】に返金します。
これにより、パーティー売上収入に対応する政治活動費が、
派閥本部【清和政策研究会】の収支報告書に記載されることになります。

■『本投稿の内容を、下記、私のブログに、歴史の記録として、残す所存です。』
『日本滅亡を回避せよ!〜『陸山会事件の真相布教』より 〜』
https://ajari4704.seesaa.net/
『【第40回:最終回】国民の皆様、これを読んで洗脳から醒めて下さい。』
https://ajari4704.seesaa.net/article/201908article_1.html

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/879.html
記事 [政治・選挙・NHK295] 「103万円の壁」攻防もデキレースで決着か…気がつけば政界中枢に“財務省マフィア”がウヨウヨ(日刊ゲンダイ)

「103万円の壁」攻防もデキレースで決着か…気がつけば政界中枢に“財務省マフィア”がウヨウヨ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/363152
2024/11/08 日刊ゲンダイ


2人とも元大蔵官僚(国民民主の玉木代表と古川国対委員長)/(C)日刊ゲンダイ


宮沢洋一自民党税制調査会長(1974年入省)(C)日刊ゲンダイ


後藤茂之元厚労相(80年入省)(C)日刊ゲンダイ


小林鷹之元経済安保相(99年入省)(C)日刊ゲンダイ


木原誠二元官房副長官(93年入省)(C)日刊ゲンダイ


立憲民主党の大串博志選対委員長(89年入省)(C)日刊ゲンダイ

 衆院選後の一大テーマとなっているのが「年収の壁」問題だ。国民民主党が掲げた非課税枠を103万円から178万円へ引き上げる公約をめぐり、政府が「7兆〜8兆円の税収減になる」と難色を示せば、国民民主の玉木雄一郎代表は「予算の使い残しや税収の上振れ分で賄える」と反論。これにはSNSなどでも、「財源なく減税を主張するのは無責任」「いや、壁を取り払うことで経済活動が活発化する」と賛否両論が渦巻く。

 少数与党の石破政権は野党の協力を得なければ法案も予算案も通せない。玉木氏の主張する「手取りを増やす」が実現するのかどうか。年末の税制改正に向け、政府・自公vs国民民主の攻防が注目されているが、「関係者はみな財務省マフィアだから、本気のバトルにはならない」(自民ベテラン)との囁き。どういうことか……。

「103万円の壁」は税制に関係する。自民党の宮沢洋一・税制調査会長は1974年入省の元大蔵官僚。税調幹部の後藤茂之・元厚労相(80年入省)と小林鷹之・元経済安保相(99年入省)もそうだ。自民執行部では、辞任した小泉進次郎・前選対委員長の後任に名前が挙がる木原誠二・元官房副長官(93年入省)が元大蔵官僚である。そして、国民民主党は代表の玉木氏が木原氏と同期の93年入省組。古川元久・国対委員長も88年入省、とまあ財務省(大蔵省)出身者ばかりなのだ。

 自民党では麻生太郎・最高顧問が財務大臣を戦後最長の8年9カ月務め、財務省にとっては最強の後ろ盾だ。「岸田政権時に、麻生さんが財務省つながりで玉木・国民民主党を連立政権に引き込もうと画策し、木原氏を仲介役にして連絡を取っていた」(前出の自民ベテラン)という。

 もっとも、野党第1党の立憲民主党の中枢にも財務省マフィアはいる。大串博志・選対委員長が89年入省組。野田佳彦代表は財務大臣経験者だ。

 財務官僚は霞が関の府省でもエリート中のエリート。選ばれし者の意識が強く、とりわけ出身者の結束が固いと言われる。

「みんな裏でつながっていて、『年収の壁』見直しはデキレースになるんじゃないか。事務方の財務省が落としどころを用意しているだろう。玉木代表の要求がある程度通ったという形で見せ場をつくりつつ、財務省の傷(税収減)をできるだけ抑えるような計算をしながらやっている」(政治評論家・野上忠興氏)

 抜本的な改革になるのかどうか。財務省マフィアに騙されないよう、議論の行方をしっかり注視する必要がある。

  ◇  ◇  ◇

 ラサール石井さんは自身のコラム『東憤西笑』(関連記事【もっと読む】)で、玉木代表が「よく見ていないと危険な人物」と看破している。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/880.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 相手にされないか、毟り取られるか トランプに弄ばれる石破短命政権の今後(日刊ゲンダイ)

※2024年11月7日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大 文字お越し


※紙面抜粋


※2024年11月7日 日刊ゲンダイ2面


「もしトラ」「ほぼトラ」が「確トラ」になった(C)ロイター

 それにしても、連邦議会議事堂乱入の乱暴者が堂々の復活に世界の緊迫。予測不能の混乱は間違いないが、「地位協定の見直し」と勇んでいた石破・対米外交はどうなるのか。政権基盤の弱さに加えて、ディールのトランプ相手に短命政権の漂流は必至。

  ◇  ◇  ◇

「もしトラ」「ほぼトラ」「確トラ」と言われてきたが、やっぱりトランプだった──。

 現地時間5日に投開票された米大統領選は、共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)が女性初の大統領を目指した民主党のカマラ・ハリス副大統領(60)に勝利した。大統領の返り咲きは19世紀のクリーブランド以来132年ぶりで、史上2人目だという。

 大接戦のため勝者が確定するのに数日かかると懸念されたが、フタを開けてみれば、開票はスムーズに進んだ。南部フロリダ州で開票を見守ったトランプは、現地6日未明の午前2時半(日本時間6日午後4時半)に支持者の前に登場し、「米国の真の黄金時代がやってくる」「米国を再び偉大にする」と勝利宣言。トランプはいわゆる激戦7州で次々、勝利を重ねた。

 それにしても、だ。前回の大統領選後に「選挙が盗まれた」と大騒ぎし、支援者をけしかけて連邦議会議事堂を襲撃させた乱暴者が、堂々の復活である。一体、米国民は何を考えているのか。トランプは民主主義の脅威ではないのか。トランプ復活に世界が驚き、落胆し、「米国第一主義」を押し付けられる悪夢の再来に身構えている。

 上智大教授の前嶋和弘氏(現代米国政治)はこう言う。

「世論調査通りの結果だったと思います。ハリス氏にもチャンスはあった。トランプ氏勝利の最後の決め手は、どちらに入れるか決めかねている人をいかに投票に向かわせるか、いかに民主党支持層のやる気をなくさせるかという争点づくりでした。トランプ氏の『女が大統領になっていいのか』という訴えはマッチョな層に響いた。特に民主党支持層の多い黒人男性に影響しました。また、ヒスパニック系には『バイデン政権は不法移民対策を何もやっていない。だから合法的な移民も不法移民と一緒にされてしまう』という主張が響いた。そして『バイデンフレーション』です。『バイデンのインフレ』という意味の造語ですが、いまの物価高はバイデン政権がつくったという訴えを浸透させることに成功した」

民主主義よりインフレ対策

「不法移民がペットの犬や猫を食べている」などと、平気でグロテスクな嘘をつくトランプである。人間の邪悪な深層心理に訴えかけるのはたやすいことなのだろう。加えて、多数の米国民にとってはハリスが訴えた「人工妊娠中絶を認める女性の権利」や「民主主義を守る」ことより、目の前のインフレ対策、つまりカネと生活の方が大事ということだ。

 トランプは大統領経験者として初めて起訴され、4つの刑事裁判を抱えている。だが、多くの米国民が「そんなの関係ねぇ!」とトランプを支持。刑事事件で有罪評決を受けていようが、一国のリーダーにふさわしくない暴言を吐こうが、経済を良くしてくれるなら構わない、米国を脅かす不法移民をどうにかしてくれ、ということである。

 ハリス勝利なら「内戦が起きるかもしれない」と警戒されたが、トランプ勝利でその懸念は後退した。だが、米国内の分断は深刻で、さらに深まりそうだ。

「トランプ氏は今回、分断をより大きくすることで勝利したわけですからね。来年1月に大統領に就任したらすぐ、自らの恩赦とともに、連邦議会議事堂を襲撃した支援者らも恩赦するのではないか。自分を追い込んだバイデン政権のメンバーの訴追に動く恐れもある。かねて就任初日は独裁者になると公言しているのがトランプ氏です。不法移民の強制退去やバイデン政権で復帰した気候変動対策『パリ協定』の再離脱なども、やりかねません」(前嶋和弘氏=前出)

 予測不能の混乱になるのは間違いない。敵か味方かしか頭にない独裁者の再登板に世界が緊迫している。

えげつない商売人に「巻き込まれる」「買わされる」


大丈夫か(C)共同通信社

 11日召集の特別国会での首相指名を経て続投する見通しの石破首相は、トランプとどう付き合うのか。

 日本への影響としてはまず、日本製鉄によるUSスチールの買収がご破算になる可能性が高い。「関税を引き上げる」とすでに公言しているため、自動車メーカーなど輸出企業が打撃を受けそうだ。

 そして、在日米軍の駐留経費の日本側負担(思いやり予算)の増額。前のトランプ政権では4倍増を突き付けられた。ディール重視のトランプのことだ。前回同様の「バイ・アメリカン」で、米国製武器の爆買いも強要されるだろう。

 トランプの勝利宣言を受け、6日石破は「日米同盟をさらなる高みに引き上げていきたい」「今後、トランプ氏と接点を早急に持つべく努力していきたい」と発言していた。どうやら、ブラジルで今月18日から開催される20カ国・地域首脳会議(G20サミット)からの帰国途中に米国に立ち寄り、トランプとの初顔合わせを目指すことで調整しているようだ。

 一日でも早く新大統領と会いたいのは、「個人的な関係を構築するため」などとされるが、「シンゾー・ドナルド」ばりに石破も米国に媚びるポチ外交を展開するのか。あれほど毛嫌いしていた安倍元首相の「悪夢の民主党」というフレーズを使った石破である。「シゲル・ドナルドの関係が重要」とか言い出しかねない。

“やぶへび”になる恐れ

 しかし、だ。石破は現在の日米関係を「非対称な関係」だと問題視してきたではないか。「日本は主権独立国家だ」と繰り返し、在日米軍に法的な特権を認めた「日米地位協定の見直しに着手すべき」と勇んでいた。トランプ相手に、地位協定改定が進むのか。

 沖縄国際大学大学院教授の前泊博盛氏は言う。

「そもそも石破さんが『日米地位協定』について十分に理解しているのか疑わしい。密約が多いうえ、交渉できるだけのパワーのある官僚も政治家もいない。見直しの実現にはほど遠い状況です。そうした中でトランプ氏が相手となると、1つ要求したら逆に10の条件をのまされるなど、交渉が“やぶへび”になりかねません。ただでさえ地位協定で決められたことすら守られていない現状がある。プロジェクトチームを組み、優先順位をつけて取り組まないとどうにもなりません」

 対米外交にも不安がいっぱいだ。石破は防衛相こそ経験しているが、外相や経産相など対米交渉を担当する重要閣僚に就いたことはない。

 そこへ、あの強引なトランプである。前回以上に「米国第一主義」を振りかざし、やりたい放題を仕掛けてくる可能性が高い。

「安全保障面では日本が危険な状況になりかねません。トランプ氏は中国を力ずくでねじ伏せると言っているので、日本が巻き込まれる恐れがある。特に沖縄は厳しい状況です。日本には独自の対中外交が求められる。防衛費についても、5年で43兆円どころか、さらなる支出を要求されかねません。前政権時に当時の安倍首相がステルス戦闘機F35を100機も追加購入させられ、『シンゾー、ありがとう』とトランプ氏に明かされるという事例がありましたからね。とにかく『巻き込まれる』『買わされる』をどうしたら避けられるのか、ということです」(前泊博盛氏=前出)

 来年1月に正式に第47代大統領に就任するトランプは、この先、4年間は安泰だ。一方の石破は少数与党で政権基盤が不安定。「持って年度末か、来夏の参院選までか」(自民党関係者)だから、足元を見られ、えげつない商売人のトランプに弄ばれかねない。短命政権の漂流は必至。今ごろ石破は、自らに課せられた苦難に狼狽しているのではないか。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/881.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 今や日米軍事同盟のほうが北朝鮮とロシアより「一体化」している 二極化・格差社会の真相(日刊ゲンダイ)

今や日米軍事同盟のほうが北朝鮮とロシアより「一体化」している 二極化・格差社会の真相
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/362973
2024/11/05 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し


日米共同統合演習での米海軍揚陸艦「サンディエゴ」艦内、手前は陸上自衛隊「水陸機動団」のボート=長崎県佐世保市(C)共同通信社

 先月23日から全国各地で展開されていた日米共同統合演習「キーン・ソード(鋭い剣)25」が、1日に終了した。1986年以来、2年に1度の頻度で重ねられてきた実動訓練だが、自衛隊3万3000人、米軍1万2000人の合計4万5000人が参加し、艦艇40隻、航空機370機が投じられた今回は過去最大。一部にはオーストラリア軍とカナダ軍も加わっていた。

 規模だけではない。訓練は那覇、新石垣、与那国、熊本、長崎などの空港や、那覇、平良、鹿児島などの港湾でも実施された。軍事利用された民間空港・港湾は、沖縄・九州を中心に、全国で三十数カ所にも上る。台湾有事における対中戦争が念頭に置かれていることは言うまでもない。

 米海兵隊の移動式の高機動ロケット砲システム「ハイマース」が持ち込まれたのは石垣島である。ウクライナに供与され、対ロ戦に用いられている新兵器だ。与那国では陸自の垂直離着陸機「オスプレイ」が機体の損傷を伴う事故を起こした。

 事の重大性に照らして、たとえば東京ではなぜかあまり伝えられない事実の数々。それらを沖縄のメディアで確認しながら、筆者は今、痛切に思う。

 ひとつは昨年12月に沖縄本島本部の公園で米兵に誘拐され、性的暴行を受けた少女のことである。ブレノン・ワシントン被告(25、嘉手納基地所属)は最近、那覇地裁で懲役7年を求刑されたが、地元紙がスクープするまでは公表もされなかった事件だ。起訴前には身柄の引き渡しを求める県警に警察庁や外務省が難色を示した経緯もある。つまり下手をすればウヤムヤにされていた。そんな連中の、何が同盟か。共同演習か、安全保障か。

 もうひとつは、ロシアのウクライナ侵攻に1万人規模の北朝鮮兵士が有償で派遣されたこと。本来は関係のない戦争に駆り出されていく彼らは、まさに傭兵そのものだ。成り行き次第で対立軸が東アジアにまで拡大してくる可能性なしとしない。

 折も折、「キーン・ソード」で示威された日本と米国の関係は──。

 米軍は傭兵の人件費を支払う気などないだろう。日米は北朝鮮とロシアよりもはるか強烈に一体化し、組織化されているに違いない。だがそれは、喜ばしいことなのか?

 何のことはない。2つの組み合わせは、醜く歪な合わせ鏡なのである。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は、北朝鮮の派兵について、「世界大戦の始まりになる」と語っている。レトリックとばかりも言えまい。


斎藤貴男 ジャーナリスト

1958年生まれ。早大卒。イギリス・バーミンガム大学で修士号(国際学MA)取得。日本工業新聞、プレジデント、週刊文春の記者などを経てフリーに。「戦争経済大国」(河出書房新社)、「日本が壊れていく」(ちくま新書)、「『明治礼賛』の正体」(岩波ブックレット)など著書多数。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/882.html

記事 [政治・選挙・NHK295] トランプ復権に“高市一派”が大ハシャギ…クセ強大統領と渡り合えるのは「早苗総理」だけ?(日刊ゲンダイ)


トランプ復権に“高市一派”が大ハシャギ…クセ強大統領と渡り合えるのは「早苗総理」だけ?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/363154
2024/11/08 日刊ゲンダイ


わりとご満悦?(C)日刊ゲンダイ

 一気に「石破降ろし」の流れになるのか。

 衆院選の大惨敗を受け、自民党が7日、両院議員懇談会を党本部で開催。参加者は約200人で50人程度が発言し、予定していた2時間を1時間も超過。石破首相の責任を問う声が上がり、大荒れだった。

 参加した議員が言う。

「懇談会では、惨敗に対する総括と検証を求める声が相次ぎました。青山繁晴参院議員からは『しかるべきタイミングで辞意を表明すべき』との発言も飛び出した。ある若手は『この会合をガス抜きにして終わりにすることは許されない』と厳しく批判。石破総理は最終的に『ガス抜きで終わらせてはいけない』と険しい表情で語っていたものの、具体的に何をするかは語らずじまい。まあ、実態はガス抜きだったとしか思えませんね」

 政権発足から1カ月ちょっと。早くも来夏の参院選に向けて「石破じゃ戦えない」なんて声が上がるありさまだが、妙な注目を浴びているのが高市早苗前経済安保相(63)だ。原因は、トランプ前大統領の132年ぶりの返り咲き当選である。かつてトランプ氏と良好な関係を築いたとされる安倍元首相の後継者を自任する高市氏なら、クセの強いトランプ氏と、石破首相よりもうまく付き合えるはずだ、と期待の声が上がっているのだ。

待望論で騒いでいるのはシンパだけか?


トランプ前大統領の返り咲き、自任・安倍元首相後継者というのなら…(C)ロイター

 例えば、保守系のジャーナリスト・門田隆将氏はトランプ当選を評価した上で〈待望 高市早苗総理〉とX(旧ツイッター)に投稿。日本会議の活動にも参画したことがあるウクライナ出身の政治評論家、アンドリー・ナザレンコ氏は〈今、高市氏が総理大臣だったら、日米関係がどれほど守られ、強化されたことだろう。過半数の自民党議員が完全に国際情勢を見誤った。リベラルの時代が終わったって!〉と書いている。他にも、トランプ氏と高市氏の連携に期待する声が上がっている。

「2021年の自民党総裁選の際、出馬した高市さんを応援するデモ行進が企画されたのですが、主催者は高市さんのみならずトランプのことも信奉していた。保守的な思想で両者の支援者は共通するのでしょう」(政界関係者)

 高市氏本人もまんざらでもないのか、Xでトランプ氏当選について〈心より祝意を表します〉などと祝福コメントを12行にわたって投稿。たった3行だった石破と違って、随分と恭しい内容である。

 今後、シンパの期待に応える形で、高市は一気に「石破降ろし」に打って出るのだろうか。

「高市さんが総理を狙っているのは確かでしょうが、今、動こうとは思っていないはずです。衆院選で与党が過半数割れし、衆院予算委員長のポストを立憲民主党に渡してしまったほど。こんなボロボロの政権のトップに立っても、ダメージを受けるだけです。高市待望論で騒いでいるのはシンパだけでしょう」(自民党関係者)

 安倍後継の高市氏とトランプ氏の連携とは……、想像するだに恐ろしい。

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 高市早苗氏は自伝で、自身の“肉食”ぶりをブチまけていた! 関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/883.html

   

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