目立ちたがり屋の西村元経産相が一転…裏金非公認でコソコソ「ステルス選挙」徹底のダサダサぶり
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/361922
2024/10/15 日刊ゲンダイ
第一声に立った西村康稔元経産相=15日午前、兵庫・明石駅前(C)日刊ゲンダイ
西村康稔元経産相 明石駅前で出陣式(C)日刊ゲンダイ
西村康稔元経産相 明石駅前で出陣式(C)日刊ゲンダイ
西村康稔元経産相 明石駅前で出陣式(C)日刊ゲンダイ
「総理になりたい男」とあだ名される自民党屈指の目立ちたがり屋が、よくぞここまで隠密に徹したものだ。15日の衆院選公示を境に、裏金事件で非公認となった旧安倍派「5人衆」の西村康稔元経産相(兵庫9区)が活動解禁。明石駅南口を皮切りに各地で出陣式を行い、支持を呼びかけた。
地元で10日に開いた会見では、8選を狙う選挙戦について「自分自身との闘い。丁寧に説明すること、今回の事案を糧として改革、改善しないといけないこと。そういったことを訴えていきたい」などとカッコイイことを言っていたが、何のことはない。旧安倍派の還流再開をめぐる謀議に加わった疑いも消えない西村氏は、裏金議員と後ろ指をさされる姿を報じられることを嫌がり、ステルス活動を徹底。今年4月に党員資格停止1年を食らって以降の豹変に「ダサい」と揶揄されている。
「公示前の活動はすべてクローズド。地元メディアの問い合わせにも応じず、こそこそ動き回っていた。何とかして画を撮りたい社は出没しそうな場所に当たりをつけて張り込み、『ニシムラをさがせ!』状態でした」(在阪メディア記者)
ステルス西村氏が選対本部を構えたのは、明石市役所にほど近い後援会事務所から約1キロ離れた目抜き通り。9月に完成した新築マンションの1階だ。先週末に開設したが、公示前までカーテンを下ろし、内部の様子はうかがい知れなかった。
選挙事務所には胡蝶蘭がわんさか
カーテンで閉ざされていた西村事務所(C)日刊ゲンダイ
「あることないこと報じられるでしょ。余裕がないから本人がナーバスになってるの」(西村陣営関係者)
捨てる神あれば拾う神あり。近接する兵庫2区で赤羽一嘉前国交相の10選を目指す公明党が票欲しさで西村氏に推薦を出し、沽券は守られつつある。
「選挙事務所には胡蝶蘭が次々に届けられ、入り口付近を埋め尽くしています」(与党関係者)
3年前は次点に10万票近く差をつけた西村氏に挑むのはいずれも新人。立憲民主党が橋本慧悟前県議、日本維新の会は元国交官僚の加古貴一郎氏を擁立した。
橋本氏は昨年、前明石市長の泉房穂氏の後押しで政界入り。泉氏の「一番弟子」と言われているが、表立った支援は期待薄だという。
「泉さんは選挙が大好きなので血が騒いでいるはずですが、〈特定政党や特定候補の応援に入る予定はない〉と公言された。橋本と並んでマイクを握ってくれたらとは思いますが……」(橋本陣営関係者)
有権者は都合の悪い時に逃げる男をまた選ぶのか。民意が問われる。
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西村氏の販売ノルマを超えたパー券収入のキックバックの額は数十万円程度とされるが、政治資金の使い方はハチャメチャだ。●関連記事【もっと読む】『安倍派「5人衆」西村康稔氏の目をむくバラマキ 2022年「土産代」「差し入れ代」830万円超』で詳報している。
http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/719.html