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2024年9月28日07時10分 〜
記事 [政治・選挙・NHK295] グロテスクな刷新芝居 この総裁選でわかったこと 自民党は解体しかなし(日刊ゲンダイ)

※2024年9月27日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大 文字お越し


※紙面抜粋


※2024年9月27日 日刊ゲンダイ2面


三つ巴の総裁選は醜い“権力闘争”そのもの(C)日刊ゲンダイ

 裏金、統一教会ケジメの総裁選だったはずが、案の定の変容ぶり。「政治とカネ」を語らず、突飛で生煮えの政策論争のバカバカしさ。その票読みは派閥のボスが出てくる国民愚弄。

  ◇  ◇  ◇

 岸田首相が8月14日に退陣表明してから、1カ月半にわたった自民党の総裁選も、ようやく、27日終わる。石破茂・元幹事長(67)、高市早苗・経済安保相(63)、小泉進次郎・元環境相(43)の三つ巴となった選挙戦は、土壇場まで国会議員票の争奪戦が繰り広げられる、醜い“権力闘争”そのものだった。

「三つ巴の戦いになったことで、選挙戦は“仁義なき戦い”に突入してしまった。決選投票に進むためには、上位2人に入らなければならないため、進次郎、石破、高市の3陣営が生き残りをかけ、他陣営にも手を突っ込む、なんでもありの戦いとなった。悲惨だったのが4位以下の陣営です。『死に票になるだけだぞ』と引き抜きのターゲットになり、陣営からは『支援を約束してくれていた議員が他陣営に引きはがされた』と悲鳴が上がっていました」(自民党事情通)

 露骨だったのが、高市陣営だ。24日の選対会議で、わざわざ加藤勝信・元官房長官(68)らの陣営から支援議員の取り込みを目指すことを確認している。

 序盤、先行していた進次郎陣営も、当初は、ライバル陣営についた国会議員に対して「決選投票ではよろしく」と声をかけていたが、途中から余裕がなくなり「1回目から進次郎だ」と迫っていたという。

「3陣営に手を突っ込まれ、他陣営には『このままでは推薦人の20票に届かなくなってしまう』と、悲壮感さえ漂っていました」(前出の自民党事情通)

 3陣営から働きかけられた自民党議員も「勝ち馬は誰なのか」をギリギリまで見定めようとしていた。最後まで国民を度外視した選挙戦だったということだ。

安倍派が暗躍の末期

 この総裁選が、いかに国民世論とかけ離れていたか、象徴するのが安倍派議員の跳梁跋扈だ。

 自民党が国民の信頼を失った大きな原因は「裏金事件」と「統一教会問題」だった。安倍派は「裏金事件の震源地」「統一教会汚染の総本山」なのに、平然と暗躍していた。総勢約100人という数の力をバックに、なかばキャスチングボートを握っていた。

 25日は、数の力を見せつけるように、安倍派議員30人が都内に集結。26日も安倍派の参院議員15人が国会内で会合を開いている。

 さすがに国民も、1542万円の「裏金」をつくり、離党勧告処分を受け、自民党を離れた世耕弘成・前参院幹事長までが、総裁選に介入していた事実には仰天したのではないか。

 朝日新聞によると、9月中旬、自民党議員らと一緒に東京ドームで野球観戦していた世耕は、おもむろに総裁選の話題を切り出し、「国会を乗り切れる候補でないと駄目だ」と口にしたという。周囲は、答弁に不安のある進次郎の否定と受け取ったそうだ。

 自民党から追放され、投票権もない男が総裁選に口を挟むとは、常識では考えられないことだ。

 政治評論家の本澤二郎氏がこう言う。

「呆れたのは、進次郎が24日、世耕議員の事務所を訪ねたことです。票欲しさがミエミエでした。『安倍派5人衆』のひとりだった世耕議員は、いまだに参院安倍派に影響力を持っていますからね。この総裁選の“裏テーマ”は、安倍派の復権です。安倍派議員は、勝ち馬に乗ることで復権をはかるつもりでしょう」

 国民の信頼を失う原因をつくった安倍派議員が蠢いていたのだから、あまりにもグロテスクだ。

政策論争が起きない異常


暗躍、復権…とどのつまりは自民党は裏金事件を問題だとも思っていない(C)日刊ゲンダイ

 本来、この総裁選の最大のテーマは「裏金事件」と「統一教会問題」だったはずである。自民党が国民の信頼を回復したいのなら、この2つにケジメをつけるしかないからだ。国民の多くも、2大テーマが争点になるはずだと思っていたのではないか。

 ところが、9人の総裁候補は、誰ひとり、この問題に切り込もうとしなかったのだから、どうしようもない。

 9候補が揃った13日の共同記者会見。裏金事件の「再調査」に前向きな候補は皆無だった。

 統一教会問題に対する対応も同じだ。17日のTBS系のニュース番組で、司会者から「総裁になった場合、再調査を行う方は挙手を」と求められたが、手を挙げた候補はひとりもいなかった。

「9人の総裁候補は、『新しい事実が出てきたら、再調査をしなきゃいけない』などと、もっともらしいことを口にしていましたが、新しい事実を見つけるためにも『再調査』が必要なことは分かっていたはず。再調査を拒否した総裁候補9人は、どうかしています」(本澤二郎氏=前出)

 そのうえ、事実上、一国のトップを選ぶ選挙だったというのに、聞き応えのある「政策論争」も起きなかった。

「物価高」「少子高齢化」「格差拡大」──と難問が山積している日本は、選挙となったら、候補者の間で激しい論争が繰り広げられるのが当たり前なのではないか。

 なのに、それぞれの候補が「アメリカ本土に自衛隊の基地をつくる」「紙の保険証の廃止時期を延期する」「防衛増税をやめる」──など、思いつきの政策を打ち上げただけだった。

 肝心の「裏金事件」と「統一教会問題」に切り込まず、政策も戦わせないのでは、一体なんのための総裁選だったのか、という話だ。

「古い自民党」そのものだった

 この総裁選でわかったことは、もはや自民党が生まれ変わることは、あり得ないということだ。

「刷新感」を演出するための総裁選だったのだろうが、やっていたことは、「古い自民党政治」そのものだった。

 立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)がこう言う。

「候補者9人の戦いも、一皮めくると、派閥ボス、キングメーカーの争いだった。数を持っている麻生太郎副総裁、菅義偉前首相、そして岸田文雄首相の3人が、影響力を見せつけた形です。出馬会見で『古い自民党を終わらせる』と豪語していた進次郎候補も、終盤になって麻生副総裁と面会し、支援を要請する始末だった。今回の総裁選のポイントは“脱派閥”だったのではないか。もし、自民党に本気で生まれ変わる気持ちがあったのなら、この総裁選で“裏金事件”と“統一教会問題”にケジメをつけようとしたはずです。ところが、候補者9人は、誰もこの問題に決着をつけようとせず、安倍派議員の跋扈を許す状況だった。要するに、ホンネでは、派閥政治を悪いとも思っていないし、裏金事件と統一教会問題についても、反省していないということでしょう」

 一票を持っていた自民党の国会議員も、“選挙の顔”になるなら、新総裁は進次郎候補でも、石破候補でも、高市候補でも、誰でもよかった、というのはホンネなのではないか。

 1カ月半という長丁場だったが、これほどワクワク感に乏しい総裁選も珍しいのではないか。

 選出された新総裁は、「ご祝儀相場」がつづいている間に解散・総選挙に踏み切るつもりだ。グロテスクな「刷新芝居」を見せられた有権者は、近いうちに行われる総選挙で思い知らせるしかない。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/591.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 小泉進次郎氏を選対委員長に起用へ 石破新総裁が方針固める(朝日新聞デジタル)
https://www.asahi.com/articles/ASS9X20L9S9XUTFK006M.html?iref=comtop_7_04



自民党総裁選挙も終わり、国民の関心は否が応でも解散総選挙に移ることになる。

その前の人事と言うべきか、それに向けての人事と言うべきか。

早速、自民党の選挙対策委員長に小泉進次郎氏が起用されるようだ。

自民党の期待通り「選挙の顔」の役割を果たせるのか。

「首切り進次郎」で名を馳せた、自民党総裁選挙の経過を見れば、大いに疑問が残る。

ひとつ間違えば、「客寄せパンダ」の使い捨てに終わりかねない。




以下に記事の全文を転載する。


自民党総裁選から一夜明けた28日、石破茂新総裁が党役員人事に着手し、小泉進次郎元環境相を選挙対策委員長に起用する方針を固めた。高い知名度を誇る小泉氏を選挙対策の責任者とし、近く想定される衆院選の「顔」としての役割を期待しているようだ。

 43歳の小泉氏は、自民党が下野した2009年衆院選で初当選。内閣府兼復興政務官、党農林部会長などを経て、19年に安倍政権の環境相として初入閣した。党4役への就任は初めてとなる。

 今回の総裁選にも立候補し、一時は本命視されたが党員・党友からの支持が伸び悩み、石破氏と高市早苗経済安全保障相に次ぐ3位に終わった。だが、小泉純一郎元首相の次男としても知られ、いまも選挙遊説での集客力は圧倒的だ。

 石破氏は10月1日の内閣発足に先立ち、30日に党役員人事を行う。27日の記者会見では総裁選に出馬した8人の要職起用について「共に戦った方にそれぞれの最もふさわしい役職をお願いをするのは当然のことだ」と語っていた。


記事の転載はここまで。


それにしても、小泉氏の総裁選挙を通しての発言はと見れば、気の毒になってしまうくらい「中身が無かった」。

文字通り、「弁舌さわやかなれど・・・中身無し」。

彼の発言を聞いた人は、???・・・空っぽ?

前評判で国民の期待が大きかった分、その反動も又大きなものとなってしまった。

拍車をかけたのが、「解雇規制緩和」の発言と、その後の狼狽ぶり。

「なぜ君は総理大臣になれないのか」

その答えがそこにある。

そんな「首切り進次郎」が、間を置かずに「選挙の顔」となれば、有権者の脳裏には「解雇規制緩和」の恐怖が湧き上がり、反発しか起きないだろう。


攻める立憲民主党は誰が務めるのか。

「25%の増税男」の異名をとる小川淳也幹事長ということになるのだろうか。

「なぜ君は総理大臣になれないのか」

その答えはその異名にある。

消費税増税男の悪名を払拭するには、消費税減税を打ち出すしかない。

その上で、進次郎対策として、

現行保険証の継続

非正規労働者者の規制緩和の見直し。

若者の就職支援

などなどを打ち出すことが肝要ではないか。

その上で、「どちらが先に総理大臣になるか」を競うつもりで総選挙に臨め。


今や、小泉と言えば「首切り進次郎」。

小川と言えば、「25%の増税淳也」。


どちらも問題だ。

どちらが早く前言撤回するかが、総選挙の勝敗に直結する。

「選挙の顔」とはイメージ戦略の言い換え。






http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/592.html
記事 [政治・選挙・NHK295] 立憲・小沢グループに激震!党人事で「また煮え湯か」と疑心暗鬼…事実上の選対トップ案も具体化なし(日刊ゲンダイ)

立憲・小沢グループに激震!党人事で「また煮え湯か」と疑心暗鬼…事実上の選対トップ案も具体化なし
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/361071
2024/09/26 日刊ゲンダイ


露骨に身内で要職を固めた「平成のA級戦犯」は…(C)日刊ゲンダイ


小沢一郎氏(C)日刊ゲンダイ


小沢氏不在の新執行部(C)日刊ゲンダイ

 政党トップに返り咲いた立憲民主党の野田佳彦新代表(67)が本格始動した。執行部人事の発表から一夜明けた25日、東武東上線ときわ台駅前で気分上々の街頭演説。「自民党に深い反省があるとは思えず、衆院選でペナルティーを与えなければならない」と威勢は良かったが、論功行賞人事は新たな党内対立に火をつけた。さらに大きな火種となりそうなのが、恩讐を乗り越えて野田を担いだ小沢一郎衆院議員(82)の処遇だ。

 代表選出直後は「きょうからノーサイド」とか言っていたくせに、野田人事は露骨だ。枝野幸男元代表(60)を推した「サンクチュアリ」を告示直前に抜け、野田支援に回った小川淳也元政調会長(53)をナンバー2の幹事長に抜擢。重徳和彦政調会長(53)も、笠浩史国対委員長(59)も野田の推薦人。要は身内で要職を固めたわけだ。街頭演説では「中堅議員に大きな役割を果たしてほしい気持ちは前から持っていた」とエクスキューズしていたが、空々しい。

 とりわけ疑心が渦巻くのは小沢グループだ。ボスの小沢をめぐり、事実上の選対トップである総合選挙対策本部の本部長代行への起用案が浮上しているものの、具体化していない。「また煮え湯を飲まされるのか」との不信の声が聞こえてくる。

“A級戦犯”は何度でも裏切る?

 というのも、野田と小沢は不倶戴天と言っていいほどの関係だった。野田は民主党政権の首相時代、消費増税と社会保障の一体改革の大綱を閣議決定。公約になかった増税強行に反発した小沢は集団離党した。政権が弱体化する中、野田は野党トップの自民党総裁だった安倍元首相の口車に乗せられ、衆院解散・総選挙を予告して大敗。第2次安倍政権を誕生させた「平成のA級戦犯」なのである。

「重たい歴史を乗り越えて小沢氏が野田氏に歩み寄り、代表選出馬を促したのは、自民党を引きずり降ろして政権交代を成し遂げる最大の好機到来と見たからです。3年前は泉健太氏の若さに期待を寄せて支援に動きましたが、泉体制発足後は遠ざけられ、冷や飯食いに遭った。まさか2連発はないでしょうが……」(中堅議員)

 有権者を平然とコケにする人間にとって、裏切りなんて屁でもないのかもしれない。A級戦犯、そしてユダ幹事長と仲間たち。政権交代どころか、野党第1党の分裂なんて目も当てられない。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/593.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 維新はW選に戦々恐々…兵庫県「出直し知事選」で問われる“製造責任”、衆院比例票は消滅危機も(日刊ゲンダイ)

維新はW選に戦々恐々…兵庫県「出直し知事選」で問われる“製造責任”、衆院比例票は消滅危機も
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/361143
2024/09/28 日刊ゲンダイ


しょせんは風頼み(C)共同通信社

 パワハラ知事の製造責任が重くのしかかる。兵庫県議会の不信任決議を受けた斎藤元彦知事が26日、自動失職した上で「出直し知事選」への出馬を表明。投開票は11月10日か17日が想定され、早期解散論が渦巻く衆院選の日程と重なる公算は大きい。

 ダブル選に恐れをなすのが日本維新の会だ。2021年の知事選で斎藤氏を推薦。当時代表の松井一郎・前大阪市長と同副代表の吉村洋文・大阪府知事が街頭で全力応援し、初当選を後押し。いわば斎藤の“生みの親”だ。

「3年前は自民も斎藤知事を推薦。むしろ擁立を主導した立場ですが、維新は当選後に『大阪以外で初の維新系知事』と喧伝。斎藤知事の告発者つぶしが問題になると自民はサッサと見切りをつけたのに、維新は当初『事実解明を優先』と静観の構え。斎藤知事イコール維新の印象を与えたのは、対応が後手に回った維新の自業自得です」(県政関係者)

 維新は大阪・関西万博の不人気や相次ぐ不祥事で党勢に陰りが見え、斎藤氏の疑惑が本拠地・大阪の地方選にも飛び火。8月の箕面市長選では現職が初めて敗れ、今月22日の府議補欠選挙も勝利を逃した。斎藤氏の出直し知事選と衆院選のバッティングは、落ち目の維新には追い打ちとなる。

 それでも執行部は強気だ。立憲民主党の野田新代表が衆院選の候補者調整に向け「誠意ある対話」を呼びかけても、「選挙協力はやらない」(馬場代表)と拒否。つれない態度に若手は危機感を募らせ、25日の両院議員総会では立憲との協議を求める意見が噴出。「自民候補を落とすためだったら私は立候補を辞退してもいい」との声まで出る始末で、前回21年衆院選の躍進がウソのような凋落ぶりである。

 維新は前回41議席を獲得し、公示前11議席から約4倍増。要因は大阪で候補を立てた15の小選挙区で全勝したのに加え、北海道を除く全国の比例10ブロックで計25議席を得たのが大きかった。東北、東京両ブロックでの議席獲得も初めてで、小選挙区での惜敗率50%未満での比例復活当選者が相次いだほどだ。

「辞めへん騒動」で知れ渡ったヤバさ

 当時はコロナ禍で吉村氏のメディア露出が増え、知名度は全国区に。計800万を超す比例区の得票に貢献した。逆に今回は「辞めへん知事」の露出増で維新のヤバさが全国に知れ渡り、数百万票レベルで比例票を減らすに違いない。しょせん維新の選挙は風頼み。逆風が吹き荒れれば、空中分解は必至である。

  ◇  ◇  ◇

「出直し知事選」への出馬を表明した兵庫県の斎藤知事。果たして勝算はあるのだろうか。●関連記事【もっと読む】『失職決断の兵庫県・斎藤元彦知事やっぱりヤル気満々 出直し選挙で「同情票」狙いの勝算』で、詳報している。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/594.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 三つ巴の闘いになる次期総選挙(植草一秀の『知られざる真実』)
三つ巴の闘いになる次期総選挙
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2024/09/post-7614e3.html
2024年9月26日 植草一秀の『知られざる真実』

明日9月27日に自民党の党首選が投開票日を迎える。

立憲民主党は9月23日に新党首を選出した。

斎藤元彦兵庫県知事は本日9月26日に会見を開き、知事失職と出直し知事選への出馬意向を表明する見通し。

国内政治が激動している。

自民党の新党首が選出されると直ちに新政権が発足する見通し。

10月1日に国会が召集され、新内閣が発足する見通しだ。

新内閣の支持率は過去の通例で高く示されることが多く、内閣支持率が高い間に次期衆院総選挙が挙行される可能性が高い。

自民党党首選に立候補している小泉進次郎氏は、提示した三つの公約を1年以内に実現すると述べていたから、小泉氏が首相になる場合には、衆院の残り任期1年で三つの公約を実現して総選挙で信を問うのが順当だ。

しかし、この小泉氏も首相に就任したら直ちに衆院総選挙に打って出る考えを示している。

石破茂氏などは新内閣発足後、国会で一定の論戦を展開する必要があると述べているが、いずれにせよ、新内閣が発足すれば、間を置かずに衆院総選挙が挙行される可能性が高い。

兵庫県知事の斎藤元彦氏は自己の正当性を主張して知事再選を目指すと報じられているが、兵庫県職員が2名も自ら命を絶たれていることの重みは大きい。

阪神優勝パレード実施にあたり、寄付金が不足する事態を回避するために補助金を増額して、その一部を寄付金としてキックバックさせたとの疑いが持たれている。

これが事実であれば法律に抵触する犯罪行為であるとの指摘もある。

違法行為を強要された県総務課長が苦境に追い込まれて自死に至ったと見られている。

県局長の内部告発に際し、告発者探しを指揮し、告発者に対して脅迫行為を実行させて告発者が自死に追い込まれたと見られている。

内部通報者を保護する義務を負う県が告発者を脅迫して自死に追い込んだとの疑いが濃厚に存在する。

最大の問題は斎藤知事が「嘘八百」、「公務員失格」と宣言して一方的に懲戒処分を実施したこと。

これらの行為の非正当性、不法性は明らかだと考えられる。

また、公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構理事長の五百旗頭眞氏が急性大動脈解離のため急逝した背景として、片山安孝副知事が同財団副理事長2名を解任する方針を通告したことが指摘されている。

突然の解任通告を五百旗頭氏が憤慨していたとも伝えられている。

死亡と解任通告との因果関係の立証は困難だが、解任通告の直後に五百旗頭氏が急逝されたのは事実である。

これらの事実関係を踏まえれば知事が責任を取って辞職することは当然の帰結と考えられる。

出直し選を実施して斎藤氏が知事に選出されるとは考えられない。

権力の座にしがみつく斎藤氏の行動は斎藤氏自身に対する評価をさらに貶めるものになると考えられる。

しかし、出処進退を決するのは本人でしかない。

「政治家の美学」が問われる事案である。

衆議院総選挙が実施される日が迫っている。

立憲民主党は野田佳彦氏を新党首に選出したが、このことが党勢をさらに低落させることになると考えられる。

2017年に創設された立憲民主党が躍進した最大の理由は、この政党が自公政治に対峙する野党共闘の要になると期待されたからである。

立憲民主党躍進を側面支援した中核は共産党である。

対米隷属・大企業利益追求の経済政策という自公の基本路線に反対する主権者国民の層が厚い。

この主権者の意思を反映させる野党共闘を牽引する存在として立憲民主党が期待された。

ところが、2021年の総選挙を境に党首の枝野幸男氏が「転向」した。

共産党を含む野党共闘を否定して「第二自公」を目指す方向性を明示した。

この瞬間から立憲民主党凋落が始動。

その後、泉健太氏を経由して野田佳彦氏が党首に就任したが、「第二自公」を目指す方向性がより顕著になりつつある。

こうなると、現在の自公政治に対峙する考えを持つ主権者は立憲民主党から完全に離別することになるだろう。

野田氏は共産党排除の方針を明示したため、共産党は多くの選挙区で独自候補を擁立することになると考えられる。

この結果、次の衆院総選挙は三つ巴の闘いの構図になる可能性が高まる。

自公と第二自公と反自公である。

「自公があるのに第二自公はいらない」と考える主権者が多数になるのではないか。

立憲民主党が主導する「第二自公」は凋落し、「反自公野党連合」が躍進する可能性が高い。

「三つ巴衆院総選挙」を想定することが必要だ。

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記事 [政治・選挙・NHK295] 安倍元首相と統一教会…総裁応援室スクープで進む「答え合わせ」 安倍元首相と統一教会…総裁応援室スクープで進む「答え合わせ」(日刊ゲンダイ)

安倍元首相と統一教会…総裁応援室スクープで進む「答え合わせ」 安倍元首相と統一教会…総裁応援室スクープで進む「答え合わせ」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/361147
2024/09/27 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し


行く末は、旧統一教会系に安倍晋三元首相はビデオメッセージ(NGO「天宙平和連合(UPF)」集会=ユーチューブから)

「統一教会問題、忘れていませんよね?」

 前回のコラムの最後に、私は各政治家へこう問いかけた。予言したわけではないが、9月17日付の朝日新聞1面トップに衝撃的なスクープが掲載された。2013年の参院選公示直前、自民党総裁応接室で行われた統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の幹部と安倍晋三首相との面談を証拠写真とともに報じたのだ。

 当時は総裁特別補佐だった萩生田光一氏と実弟の岸信夫衆院議員を従えた安倍氏が、統一教会会長、国際勝共連合会長、関連団体の総会長らと面談。比例候補での初出馬で苦戦が予想された北村経夫氏(現参院議員)への支援について確認したというものだ。2人のつながりは祖父母の代までさかのぼり、北村氏は安倍氏の肝いりだった。

 私が当時入手した教団内部のFAXには北村候補への「後援」、つまり組織票による支援を「首相からじきじき」に「依頼」されたとの記述がある。その場がくだんの総裁応接室だったことになる。

 それにとどまらず、警察が摘発に動いているとの情報を入手した教団が「ある自民党の有力な議員を通じて安倍政権に接近した」との内部情報を得ていた。この「有力な議員」とは誰を指すのか。総裁応接室でのトップ面談をセッティングできた人物は限られる。

 実は安倍氏は2005年の時点で、ある人物にこう話している。

「祖父や父は統一教会と親しくしていたけど、僕はあの教団は嫌い」

 反ジェンダーなど思想的な共鳴関係にはあったものの、統一教会とは一定の距離を置いていた安倍氏。8年を経て、なぜ組織票を教団トップに直接依頼するまでになったのか。そこには両者を近づけた仲介者の存在があったはずだ。

 第1次政権を投げ出した失意の安倍氏に、総理総裁へ再挑戦するよう励ました教団関連団体トップをはじめとする古参幹部ルートのほか、有力なラインとして政界ルートを追ってきた。それが一連の疑惑を埋める最後のピースだからだ。当時の菅官房長官の関与をめぐる情報も得ていた。だとすると、事は自民党だけに収まらず、政権中枢にまで及ぶことになる。

 癒着の実態を解明するには、2年前の自民党による簡易な自己申告点検では不十分だ。第三者委員会の設置や、国政調査権を発動して当たるべき問題であることが改めて示されたと言える。


鈴木エイト ジャーナリスト

1968年生まれ。日大卒。日本ペンクラブ会員。ニュースサイト「やや日刊カルト新聞」主筆。日本脱カルト協会理事。「自民党の統一教会汚染 追跡3000日」「『山上徹也』とは何者だったのか」などの著書のほか、共著・編著多数。

関連記事
<スクープ>安倍首相と旧統一教会会長の「会談写真」を朝日新聞が掲載…2013年参院選直前に支援要請していた(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/530.html

安倍元総理と旧統一教会の幹部らが選挙直前に“面談”報道 内部文書には「首相からこの方を後援してほしいとの依頼」 教団による選挙支援の実態<報道特集>
http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/554.html

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/596.html

   

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