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2024年9月26日00時40分 〜
記事 [政治・選挙・NHK295] 安倍政権の“生みの親”野田立憲では政権交代は起きない 永田町の裏を読む(日刊ゲンダイ)

安倍政権の“生みの親”野田立憲では政権交代は起きない 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/361027
2024/09/25 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し


安倍政権の“生みの親”(C)日刊ゲンダイ

 このことは実は本欄で今までに2回も書いているが、あえてもう一度書かせていただく。私が野田佳彦だけは立憲民主党にせよ何にせよ、旧民主党の系譜を引くリベラル政党の責任ある立場に就かせるべきでないと考える理由である。「2回」というのは、2016年9月に蓮舫が民進党代表となり野田を幹事長に指名した時と、22年9月に彼が安倍晋三元首相の“国葬”に出席するくらいならまだしも自民党から請われて弔辞まで読み上げた時である。

 形式面で言うと、野田は、やらなくてもいい総選挙を安倍に持ちかけて、結果としてその当時政権党だった民主党の同志173人を落選させて同党を壊滅状態に追い込んだだけでなく、この日本を決定的にダメにした安倍政権の生みの親である。

 内容面で言うと、これを私は本欄で3回目となるのをいとわず繰り返すのだが、第1に、安保法制。野田政権の国家戦略会議フロンティア分科会が憲法解釈を変えて集団的自衛権の行使を認めるべきだと提言した。

 第2に、武器輸出。藤村修官房長官が武器輸出三原則を見直す案を発表。第3に、オスプレイの沖縄配備を何ら疑問を挟むことなく受忍した。

 第4に、尖閣国有化。第5に、原発再稼働。第6に、TPP。最初に「参加を検討する」と言ったのは菅直人首相だが、野田は「参加のため関係国と協議に入る」と表明。

 第7に、消費増税。野田内閣は12年2月に「社会保障・税一体改革」大綱を閣議決定し、8月に「14年に8%、15年に10%」とする消費税法改正案を成立させた。

 つまり、安倍政権で起きた禍々しいことのほぼ全ては、野田政権の時代に始まっていたということである。どうしてそうなのかといえば、理由は簡単で、野田も安倍も共通して、自分には何の政策能力もなく、外務・財務・経産などの小ざかしい官僚が言うことを素直に受け入れたからである。

 野田は「今度こそ政権交代を」と叫んでいたが、彼の下では政権交代は起こらないし、起きても意味がない。


高野孟 ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/573.html

記事 [政治・選挙・NHK295] まだ決まらないのは訳がある 総裁選セレモニーは壮大な失敗(日刊ゲンダイ)

※2024年9月25日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大 文字お越し


※紙面抜粋


※2024年9月25日 日刊ゲンダイ2面


ますます政治不信を深堀りに(C)日刊ゲンダイ

「ポスト岸田」を決める自民党総裁選の投開票まで残り2日。見どころが全くない長丁場のお祭り騒ぎがようやく終わる。選挙期間は過去最長の15日間。立候補者は過去最多の9人。異例ずくめと評され、鳴り物入りでスタートしたものの、刷新感の演出は奏功せず、かえって人材払底を露呈してしまった。総裁選セレモニーは政治不信を深掘りする壮大な失敗となること必至だ。

 当初は5度目の挑戦となる石破茂元幹事長と小泉進次郎元環境相による決選投票へともつれ込み、党内随一の「客寄せパンダ」の進次郎が勝利するとみられていた。憲政史上最年少首相の誕生で進次郎フィーバーが巻き起こり、岸田首相を再選断念に追い込んだ統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との癒着も裏金事件も雲散霧消。早期の衆院解散・総選挙に打って出れば、自公政権を維持できると期待されたからだ。反日カルトべったり議員も裏金議員もつつがなく永田町へ戻り、みそぎを済ませたと押し切る算段である。

 ところが、電波ジャックで総裁選を大宣伝したことが裏目に出た。「決着 新時代の扉をあける」をキャッチフレーズにした進次郎は、解雇規制の緩和をブチ上げて序盤から労働者を敵に回し、「進次郎構文」と揶揄される空疎な正体をさらけ出してみるみる失速。安倍晋三元首相の後継者を自任し、えげつなく票集めする高市早苗経済安保相の猛烈な追い上げを食らい、三つ巴から滑り落ちそうな展開だ。

「岸田再選が良かった」

 立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)はこう言う。

「自民党は戦術を誤った。候補者による論戦を一日でも長く見せることで、自民党に対する不信を吹き飛ばそうという企みは、朝日新聞の特報によって砕け散った。安倍元首相を媒介とした統一教会との組織的なつながりが浮き彫りとなり、ごまかしが利かなくなりました。癒着議員にも裏金議員にも1票を持たせ、各陣営に入り込んでいる。候補者がどう言いつくろおうが、説得力がありません。統一教会との関係にしろ、裏金事件にしろ、臭いものにフタ。どの候補者も実態解明に動く気はサラサラない。国民の多くがそう受け止めているでしょう」

 政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう指摘する。

「今さらながら、自民党内では〈岸田首相が再選された方が良かった〉という声が上がっています。そりゃそうでしょう。この総裁選はトンチンカンも甚だしい。上川陽子外相は外遊で抜け、林芳正官房長官は能登豪雨対応に追われ、討論会などにはそれぞれ代理が顔を出していた。事実上の次期首相を決める総裁選に片手間で挑んでいると白状したようなものです。現職閣僚や党4役が立候補するなんて、考えが甘過ぎる。政治空白を突いてロシア軍機が3度も領空侵犯し、航空自衛隊が火炎弾(フレア)を使用して警告する事態まで発生している。もっとも、この局面で退任間際の首相を惜しむ声が上がるのは、自民党、ひいてはこの国のショボさを如実に示していると言えます」

あめ玉並み「愛国心」の叩き売り


鎖国化へまっしぐら!(C)日刊ゲンダイ

 岸田よりは国民受けが良さそうな「選挙の顔」を担いで衆院解散になだれ込み、野党を蹴散らすもくろみは木っ端みじん。岸田に引きずり降ろされた怨念に突き動かされる菅義偉前首相や、安倍派の復権に執念を燃やす森喜朗元首相をバックにしながら、脱落寸前の進次郎の悪あがきもアダとなりそうだ。「愛国心」の叩き売りである。

「私が人生の選択肢を増やしたいと思うのは、愛国心があるからです」

「愛国心を持って新しい日本をつくるために戦ってまいる」

「日本のどこかが被災地になることに、自分の体がもがれるような思いを持っている。愛国心の表れです」

 19日に東京・秋葉原で行われた街頭演説会で、握りこぶしを振り上げながらこう連呼。自民党内で賛否が割れる選択的夫婦別姓制度の1年以内の導入を掲げたことで支持離れを招いたとみて、リベラルなイメージ払拭のために「愛国心」を持ち出しているという。岩盤保守層への不気味なすり寄りには全国民が唖然としているが、自民党支持者もナメられたものである。「愛国心」はあめ玉なのか。

「情勢調査の結果に大慌てして修正を図ったのでしょうが、手遅れでしょう。進次郎陣営は引きはがしの草刈り場となっていますし、進次郎人気に乗っかって次期衆院選で勝ち逃げしようと集った面々は〈引きはがしてくれ〉と言わんばかりの状況。ですが、高市政権が発足すればこの国は鎖国状態に陥りかねない。高市氏は首相就任後も靖国神社への参拝を続ける意向を示しています。実行すれば中国や韓国の猛反発は避けられない。日米韓3カ国の連携を重視する米国も当然、黙ってはいないでしょう。第2次政権発足1年後に靖国参拝した安倍元首相に対し、オバマ政権は即座に〈日本の指導者が隣国との緊張を悪化させる行動をとったことに、米国は失望している〉とする強烈な非難声明を出したほど。岩盤保守層に刺さる勇ましい言動はこの国の孤立化、そして東アジアの不安定化と地続きなのです」(角谷浩一氏=前出)

石破vs高市は軍国カード

 3年前の総裁選では、岸田と決選で争うほど勢いのあった河野太郎デジタル相は見る影もない。本人が手柄として語っているマイナカードのゴリ押しやマイナ保険証への一本化強行は、国民生活の混乱を引き起こしている。独善的な人間性が周知されれば、目が消えて当然なのだ。終盤戦入りしても、いまだ本命がハッキリしないのは、キズ物と嫌われ者ばかりの裏返しでもある。

「周囲の懸念通りに馬脚を現した進次郎氏が沈み、論客とされる石破氏と高市氏が浮上しているのは、国民にとっては不幸な展開です。軍事オタクの石破氏はアジア版NATO(北大西洋条約機構)の必要性を訴え、憲法9条を骨抜きにする集団安全保障に前のめりです。タカ派の高市氏はさらに突っ走り、自民党がセーブしていたポイントをやすやすと突破するでしょう。そうでなくても、岸田首相は2022年末に安保関連3文書を改定し、米国の意向に沿って防衛費倍増や敵基地攻撃能力の保有を決定。今年4月の国賓待遇での訪米でグローバルパートナーになると宣言しました。米国に惜しみない軍事協力を誓い、今回の訪米でそれを再確認したのです。自民党が政権を握っている限り、その路線は継続される」(金子勝氏=前出)

 経済衰退に反比例して加速する右傾化。立憲民主党の新代表に政権交代を掲げる野田佳彦元首相が就いたが、どこまで本気なのか。野党第1党まで補完勢力に成り下がれば、この国には本当に救いがない。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/574.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 立憲民主党「新体制」に入り交じる期待と不満…危うい小川淳也に「なぜ君は幹事長なのか」(日刊ゲンダイ)

立憲民主党「新体制」に入り交じる期待と不満…危うい小川淳也に「なぜ君は幹事長なのか」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/361014
2024/09/25 日刊ゲンダイ


(右から)立憲民主の野田新代表、重徳和彦政調会長、小川淳也幹事長(C)日刊ゲンダイ


本誌のインタビューに応じる小川淳也氏(2020年撮影)(C)日刊ゲンダイ


本誌のインタビューに応じる小川淳也氏(2020年撮影)(C)日刊ゲンダイ

「この人事がプラスになるように頑張らないと」──。立憲民主党の新執行部に、ある所属議員は複雑な心境をのぞかせた。野田佳彦元首相を新代表に選出した立憲が24日、両院議員総会で執行部人事を決定。来たる総選挙に備えて一致団結、新たな船出と行きたいところだが、そう単純でもないようで……。

 3人の代表代行は新たに長妻昭前政調会長を起用し、辻元清美参院議員は留任。大串博志衆院議員が選対委員長を続投のうえで代表代行を兼務する。幹事長に小川淳也元政調会長、政調会長には重徳和彦衆院議員を抜擢した。

 従来のメンバーを残しつつ、中堅を要職に据えることで「刷新感」を打ち出す狙いだが、早くも聞こえてくるのは不協和音。「露骨な論功行賞じゃないか」との声が漏れている。

「野田代表は『挙党体制で政権を取りに行く』と意気込んでいますが、執行部の顔ぶれは『野田応援団』の面々です。刷新感と言えば聞こえはいいものの、両院議員総会での新執行部の発表に拍手はまばらで、ドッチラケの雰囲気が漂っていました」(立憲関係者)

 シラケムードになるのも無理はない。新政調会長の重徳は代表政務室長として泉健太前代表を支える立場だったはずが、野田に代表選出馬を要請して支援。新幹事長の小川は代表選の告示直前、枝野幸男元代表を推す党内最大グループ「サンクチュアリ」から離脱して野田支持に回った経緯がある。

「特に小川さんへの不信感が根強いようです。映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』で脚光を浴びて以来、次期代表との呼び声は高い一方、言動に危うさが拭えない。2021年の衆院選で、自民党の平井卓也元デジタル相との一騎打ちとみられていた自身の選挙区である香川1区に維新候補が割って入った際、維新側に擁立を見送るよう直談判した一件が評判に影を落としています。直情径行な性格で、党内のまとめ役である幹事長が務まるのかどうか」(前出の関係者)

選挙見据えた「暫定人事」


野田佳彦新代表と小川淳也新幹事長で新体制発足(C)日刊ゲンダイ

 党内から「なぜ君は幹事長なのか」と不安視する声が出ているが、ある中堅議員は達観した様子で言う。

「近く総選挙があるとされる中で四の五の言ってられませんし、議員の多くは『暫定的な人事』と受け止めていると思います。選挙だけを見据えた結果、幹事長は誰でもよかったのではないか」

 不満くすぶる党内をまとめられるのか。新執行部の手腕が問われる。

  ◇  ◇  ◇

 野田佳彦新代表の最初にして最大の試練は、持論である野党候補の一本化だ。その“舞台裏”について、●関連記事『【もっと読む】どうする? 野党候補一本化「競合88選挙区」…立憲・野田新代表「最初にして最大の試練」』で詳報している。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/575.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 袴田巌さん再審無罪判決 裁判長が三つの証拠捏造を認定 静岡地裁(毎日新聞):事件板リンク 
袴田巌さん再審無罪判決 裁判長が三つの証拠捏造を認定 静岡地裁(毎日新聞)

http://www.asyura2.com/17/nihon32/msg/376.html



http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/576.html
記事 [政治・選挙・NHK295] 総裁選いよいよ最終盤、蠢くキングメーカーたちの思惑…自民議員は彼らを一掃できるのか?(日刊ゲンダイ)

総裁選いよいよ最終盤、蠢くキングメーカーたちの思惑…自民議員は彼らを一掃できるのか?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/361017
2024/09/25 日刊ゲンダイ


水面下の動きも活発に…(C)日刊ゲンダイ


小泉進次郎候補と面談した麻生太郎副総裁(C)日刊ゲンダイ


小泉進次郎候補を応援する菅義偉前首相(C)日刊ゲンダイ


”卒業旅行”から帰国した岸田文雄首相(C)日刊ゲンダイ

 自民党総裁選は投開票日(27日)まであと2日となり、議員票の多数派工作が激しくなっている。

 現状、石破茂元幹事長、小泉進次郎元環境相、高市早苗経済安保相の3人に絞り込まれ、このうち上位2人の決選投票になるのはほぼ確実。「石破vs小泉」「石破vs高市」「小泉vs高市」の3パターンが想定され、決選での投票先をめぐって「勝ち馬」探しで情報収集する者がいれば、勝利後のポストをぶら下げて議員票の上積みを狙う陣営もあるなど、駆け引きが展開されている。

 キングメーカー狙いの3人の水面下の動きも活発になってきた。

“卒業旅行”で訪米していた岸田首相は、4日間の日程を終え、24日夜に帰国。国連総会での一般討論演説を見送ってまで帰国の途を急いだのは、決選投票での投票先を決める“謀議”のためだ。

「岸田派(46人)は解散したとはいえ結束が固い。所属議員は林芳正官房長官の支持が中心で、一部、上川陽子外相と小泉氏に分散しているが、決選ではまとまって動こうと呼びかけている。これから最終の分析をすることになる」(岸田派関係者)

 党内で唯一、54人の派閥を維持している麻生副総裁は、石破と小泉の決選投票なら「引退危機」とまで囁かれていたが、高市の追い上げで息を吹き返した。24日は小泉が麻生詣でをして、支援を頼んだという。

「小泉氏のバックには菅前首相、石破氏とは個人的な確執で、麻生氏はどちらにも行きにくかったが、高市氏を入れた三つ巴となったことで、麻生派の数をより高く売れるようになった。麻生派の支持は河野太郎デジタル相がメインで上川氏にも結構行っているが、高市氏を決選に残すため、1回目の投票から少し高市氏に票を寄せるよう麻生氏が指示を出したという話もある」(ベテラン議員)

 落ち目の小泉陣営でも、後見人の菅が必死の号令。決選に残るため、すでに50〜60票を集めたとされる議員票の積み上げに懸命だ。

決選投票でボスの指令に配下議員が従わない

 しかし一方で、今回はボスの指令の通りには動かないという見方も。

「河野氏をやってて、政治姿勢の全く異なる高市氏を決選で推すのは難しいと話す麻生派議員もいる。派閥流動化で、岸田氏や麻生氏、菅氏の言う通りに配下の議員が動くのかどうか。党員票の結果を覆すような行動は党員の理解を得られず、総選挙にも影響する」(中堅議員)

 これまで通りのボスの締め付けが利くのか、それとも権威失墜でキングメーカーが一掃されるのか。見ものだ。

  ◇  ◇  ◇

 進次郎陣営が票集めに奔走し、寝返らせるために大臣ポストを約束する“空手形”が飛び交うとの声も…。●関連記事『【もっと読む】進次郎陣営「大臣手形」乱発で“寝返り画策”か? 党員票は石破&高市の半分で危うし決戦投票』で詳報している。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/577.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 非核三原則見直し、アジア版NATO、原潜配備、核共有… 自民党総裁選候補がうたう安保政策の「危うい議論」(東京新聞TOKYO Web)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/356571?rct=politics



「非核三原則」の内容は、記事の最後にある『解説』を参照してもらえばいいのだが、これは法律ではないことを、最初に確認しておく必要がある。

何かといえば「国会で決議された方針」。

1978年5月23日に衆議院で、・・・「非核三原則を国是として堅持する我が国」という表現を含む決議を採択した。

国是とは、その国の大部分の政策の方向性を決定付ける、国民の支持を得た「方針」のことだ。

法律ではないから法的拘束力はないのに、何故か「方針」で終わっている。

国会とは、別名「立法府」と言われている、法律を作る国権の最高機関だ。

法律を作ればいいだけなことは誰もが知っていても、知らんふり。

何とも、不思議な国だ。

現実には「核を持ち込まない」という原則が守られていないことを誰もが知っていても、知らんふり。

何とも、不思議な国だ。

そのことについて、日本の政党で知らんふりをしていないのは、「共産党」と「れいわ新選組」くらいではないか。それと、小さいけど「社民党」。

自らは法治国家と言いながら、国是も守らない、憲法も守らない。

それでも怒らない国民。立ち上がらない国民。

本当に、不可解な国だ。



以下に記事の全文を転載する。


自民党総裁選で一部の候補者が、歴代政権が堅持してきた非核三原則の見直しや、北大西洋条約機構(NATO)のような集団安全保障の枠組みをアジアに設ける構想などを訴えている。これらは日本の防衛政策の大転換につながる主張なだけに波紋を広げている。


◆タカ派色強い主張が次々と…

 「戦後最も複雑で厳しい安全保障環境に向かい合うリーダーを選ぶ選挙になっている」。小泉進次郎元環境相(43)は25日、中国の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を受け、記者団に語った。23日にはロシア軍機が領空侵犯。日本を取り巻く安保環境の厳しさを示す事案が続発する中、安保を巡る論戦ではタカ派色の強い主張が相次いでいる。

 高市早苗経済安全保障担当相(63)は9日のBS番組で、核兵器を「持たず」「つくらず」「持ち込ませず」とする非核三原則の「持ち込ませず」の見直しに言及。現状では核兵器を搭載した米艦や米軍機が国内に立ち寄れないとし、「これでは日本の安全を守れない」と強調した。

 石破茂元幹事長(67)も「持ち込ませず」の見直しに同調。16日の討論会では、米国の核兵器を日本で運用する「核共有」は「非核三原則に触れるものではない」と指摘し、検討に前向きな姿勢を見せた。

 また、石破氏は「アジア版NATO」の創設を掲げる。16日の討論会では、集団的自衛権の行使について「権利なので(他国防衛を)やらないとも言える。それでは安全が確実なものにならない」と主張。互いに有事となれば武力による防衛が義務となる体制を目指すとした。

 河野太郎デジタル相(61)は5日、中国の海洋進出を念頭に、自衛隊への原子力潜水艦(原潜)配備を議論する必要性に言及した。米英豪の安全保障枠組み(AUKUS)に加わる構想を披露し「東シナ海から太平洋へ出るところを押さえる戦略を議論する時代になっている」と述べた。

◆防衛省からも「国内に技術ない」「非現実的」

 こうした論戦に対し、「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」国際運営委員の川崎哲さんはシンポジウムで「抑止力の強化一辺倒では危険。有事に真っ先に被害を受けるのは私たちだ」と批判。「武器取引反対ネットワーク(NAJAT)」の杉原浩司代表も会見で「危うい議論が行われている」と話した。

 防衛省関係者は原潜保有について「コストがかかる上、安全に管理する技術が国内で確立されていない」と戸惑う。同省幹部もアジア版NATOに関し「非現実的だ」と指摘した。(大野暢子)


 『非核三原則と核軍備』
 核兵器を保有しない、製造しない、持ち込まないとする原則。1967年、佐藤栄作元首相が国会で表明、71年には国会も決議した。安倍晋三元首相が議論を提起した「核共有」について、岸田政権は「認められない」との立場だが、「核抑止力を含む米国の拡大抑止の信頼性を維持、強化していくことは不可欠」(木原稔防衛相)との認識も示す。原子力潜水艦の保有は「原子力基本法の現行解釈に従えば難しい」(林芳正官房長官)とする。

記事の転載はここまで。


今、「自民党総裁選で一部の候補者が、歴代政権が堅持してきた非核三原則の見直しや、北大西洋条約機構(NATO)のような集団安全保障の枠組みをアジアに設ける構想などを訴えている」が、そのことはすべて、見事なまでに、すべて「憲法違反」。

憲法に対しての無知ぶりを、見事なまでに世間に晒しているその姿は、その無恥振りは、もはや天晴れと言うしかない。

人間とは、ここまで恥知らずになれるものなのか。

今更「核持ち込ませず」の見直しに言及というのも、白々しい。

少なくとも「非核三原則」は日本の国是とされているが、現実には「核を持ち込まない」という原則が守られていない。
それでも、「核抑止力」を確保する点においては「あからさまに核を持ち込事になり」、そのことで「非核三原則」特に「核持ち込ませず」の原則は邪魔物でしかないといった認識に立っているのではないか。

「核兵器を持たず、作らず」の日本独自の核兵器の保有・製造に関する2項目については、1955年に締結された日米原子力協力協定や、それを受けた国内法の原子力基本法および、国際原子力機関(IAEA)、核拡散防止条約(NPT)等の批准で、一応は法的に禁止されている。

非核三原則は国会決議ではあるが法律や条約ではないため、非核三原則の一つである「核兵器を持ち込ませず」には法的な拘束力はないとされていることに目を付けたか。

どっこい、他国はいざ知らず、法治国家を自称する日本の場合は、法律の上に「憲法」という最高法規が存在する。

その憲法9条には、次のように定められている。

日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、
武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権は、これを認めない。


「核の持ち込み」も、「核抑止」も「核共有」も、アメリカを頼った「拡大抑止」も、「敵基地攻撃能力の保有」にしても、全て「抑止力」として正当化しているわけだが・・・。

「抑止力」を語るとき、安全保障の分野では「拒否的抑止」と「懲罰的抑止」の2種類に分けて議論される。

平和憲法の理念から導き出される「専守防衛」を国是としている日本においては、「抑止力」として認められるのは「拒否的抑止」力までだ。すなわちミサイル防衛システムなどがこれに相当するのだが・・・。

一方、「敵基地攻撃能力の保有」とか、「核抑止」などということが、「抑止力」という方便の下で語られるとき、そこで言う抑止力とは「懲罰的抑止」力に違いない。

「懲罰的抑止」を成立させるためには、@相手に対する(堪え難い)報復能力の保持、A相手に対する報復意思の明示、B相手が@Aを理解すること、という3条件を満たすことが必要となる。

そのことは、まさに憲法9条で禁じている、「戦力を備え、その武力を行使するぞと表明し、相手を威嚇すること」そのものではないか。

更に、「集団的自衛権の行使」は、日本が直接攻撃されている「武力攻撃事態」でもないのに、同盟国が攻撃を受けたことをもって日本の「存立危機事態」を宣言し、同盟国に攻撃を仕掛けている国に攻撃をくわえるというものだが。

それはそのまま、「国権の発動たる戦争」となる。

日本は、相手国に「宣戦布告」もせずに、奇襲攻撃をくわえるとでもいうのだろうか。

しかし、その場合でも、「武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」とした規定に違反することは言うまでもない。

自民党には望むべくもないが、せめて立憲民主党としては、「安保法制」の違憲性を再確認し、「安保法制は違憲」と断罪してきた従来の「立憲民主党」を取り戻すべきだ。

この「安保法制」を容認することは、「自衛の為」という一言で、憲法9条を死文化するに等しい。

近い将来、あの「忌まわしい戦争」の歴史を繰り返すことになる。















http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/578.html
記事 [政治・選挙・NHK295] 石破茂vs高市早苗「最終決戦」の行方…総裁選あす投開票“三つ巴の争い”も進次郎は脱落ムード(日刊ゲンダイ)


石破茂vs高市早苗「最終決戦」の行方…総裁選あす投開票“三つ巴の争い”も進次郎は脱落ムード
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/361073
2024/09/26 日刊ゲンダイ


決選投票に残る公算大の石破茂元幹事長(C)日刊ゲンダイ


安倍路線の継承が足かせに(C)日刊ゲンダイ


過去の因縁が尾を引くか(C)日刊ゲンダイ


議員票に不安を残す石破茂元幹事長(C)日刊ゲンダイ

 過去最多9人が乱立した自民党総裁選は27日投開票。1回目の投票では誰も過半数を得られず、上位2人による決選投票は確実な情勢だ。事実上、次の総理を選ぶ最終対決を左右するのは結局、キングメーカー同士の恨みつらみと選挙に勝てる「顔」を求める保身のようで……。

  ◇  ◇  ◇

 現状は石破茂元幹事長(67)、高市早苗経済安保相(63)、小泉進次郎元環境相(43)の三つどもえの争い。当初は断トツだった進次郎が伸び悩み、高市が党員・党友の支持を一気に広げている。進次郎急失速の理由は発言の軽さだ。奨学金返済の負担を巡る質問に「大学に行くのが全てではない」と答えるなど、トンチンカンな進次郎構文を連発。投開票まで持たず、早々にメッキがはがれた格好だ。

「立憲民主党の新代表に弁の立つ野田佳彦氏が選ばれたのもマイナス材料。野田さん相手では『論戦にもならない』とますます不安がられています」(自民党関係者)

 正確性に定評のある日本テレビの情勢調査でも、進次郎は苦しい。党員・党友が対象の調査結果を368票の地方票に換算すると、石破121票、高市110票、進次郎54票。50票強の支持を集めた国会議員票を合わせても石破と高市に及ばない。よっぽど議員票を積み増さない限り、すでに進次郎は脱落ムードだ。

 決選投票には石破と高市が残る公算は大だ。決選投票の地方票は各都道府県1票のみ。国会議員票の争いとなり、モノを言うのは「数の力」。旧態依然とした派閥単位の票の動きだ。議員票の勝負だと、石破は厳しい。読売新聞の議員動向調査で石破支持の議員は30人に届かず、派閥のボスからの嫌われ方もハンパない。

高市には「安倍派継承」が足かせに


議員票では高市早苗経済安保相が有利だが…(C)J M P A

「所属議員54人を抱え、党内唯一の派閥を率いる麻生副総裁は大の石破氏嫌い。首相時代に退陣を求められて以来、石破氏を忌み嫌っている。決選投票では一致団結し、派閥の力を見せつけたいようですが、石破氏への投票は考えにくい。進次郎氏の背後に控える菅元首相と二階派の武田良太元総務相とも犬猿の仲。石破氏と良好関係の菅氏の一存で、進次郎陣営が石破氏支持に回れば麻生氏は必ず高市氏に恩を売る。菅氏には絶対にキングメーカーの座を渡さないはずです」(別の自民党関係者)

 議員30人超の支持を集める茂木敏充幹事長(68)とも石破は折り合いが悪く、40人程度の議員票をまとめた小林鷹之前経済安保相(49)も、前回総裁選では高市を支援した。あとは静観を決め込む岸田派頼みと石破は分の悪い状況だ。しかし「安倍路線の継承」を訴える高市に安倍派の大半が流れれば「高市新総裁誕生」の足かせとなる。

「安倍元首相と対立してきた石破さんに安倍派は乗るわけにいかないが、裏金事件の総本山である安倍派に支えられた総理・総裁が『選挙の顔』にふさわしいのか。高市さんは首相になっても靖国参拝を続ける意向を示すなど外交面も不安。あまりに右に寄り過ぎると、中道保守を掲げる立憲の野田新体制に票を奪われかねない。1回目の地方票で石破さんが圧倒すれば恩讐を超え、安定感を求めて多くの議員が雪崩を打つ可能性は十分にある」(ある自民党議員)

 決選投票の行方はフタが開くまで分からない。

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