自民党は組織そのものの解体が必要だ ラサール石井 東憤西笑
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/360729
2024/09/19 日刊ゲンダイ
9人揃い踏み(右から左へ、上段から下段へ)高市早苗氏、小林鷹之氏、林芳正氏、小泉進次郎氏、上川陽子氏、加藤勝信氏、河野太郎氏、石破茂氏、茂木敏充氏(C)共同通信社
連日、自民党総裁選のために候補9人揃い踏みのインタビューや討論会が放送され、電波ジャック状態。露出の多さは総裁候補か映画番宣の三谷幸喜氏かという状況だ。
そりゃ出まくれば映画の興行に影響するぐらいだから、自民党支持率も上がるだろう。最新では42%という結果だそうで、日本国民もチョロいもんだ。
まず報道ステーションが最初に9人を呼んだ。裏金問題の質問に、一見厳しそうな意見が相次いだが、林芳正氏が「不記載問題は」と言ったのであきれた。裏金は犯罪であり脱税だ。それをただの「不記載」に矮小化するなら、何の反省もないのと同じだ。何も変わっていない。一気に見る気が失せた。
小泉進次郎氏は話せば話すほど墓穴を掘る。
「菅さんの応援は新しい派閥ということにならないか」と聞かれ、「誰であれ応援してくれるのはうれしいです」と答えて場は一瞬真空状態に。他のインタビューでも「あなたの弱みは」と聞かれ「朝が弱いです」。
驚いた。議員になって15年、何も勉強してこなかったのが丸わかりな答弁の連続だ。
対抗馬と言われる石破氏は、能登に触れ、「台湾に比べて救済措置がなっていない、防災省が必要」という指摘は良かった。しかし、だったら今までに何かやればよかっただろう。この人いつも口だけなのだ。
さらに高市早苗氏は、何より推薦人20人のうち13人が裏金議員とダントツで、その中には杉田水脈議員もいるのだから印象は悪い。まあスネに傷を持つ議員はこれ以上追及されたくないから支持するのだろう。
高市氏は以前、生活保護の話で「さもしい顔してもらえるものはもらおうとか、そんな国民ばかりでは日本が滅びる」と言ったが、いやいやまんまあんたの推薦人のことじゃないか。
それにしても、どのマスコミも揃って旧統一教会のことは聞かない。調べてみたら、各候補満遍なく推薦人の半分の10人は問題議員がいる。これのほうがヤバいだろ。
しかもこうやって総裁選で騒いでいるその裏で、政府は75歳以上の医療費の3割負担対象範囲を拡大することを閣議決定。防衛省は来年度予算に攻撃型ドローンを310機導入するという。イスラエル製でガザ地区の虐殺に使用されているもの。死の商人に加担し、専守防衛の理念から大きく逸脱する。
どう見ても自民党は悪党の集まり。反社のトップを決める跡目争いなどどうでもいい。組織そのものの解体が必要だ。
ラサール石井 タレント
1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。
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