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2024年9月15日06時45分 〜
記事 [政治・選挙・NHK295] 世紀の三文芝居が幕開け 裏金幕引き 刷新感劇場に国民は辟易(日刊ゲンダイ)

※2024年9月13日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大 文字起こし


※紙面抜粋


※2024年9月13日 日刊ゲンダイ2面


まるで「ひな壇芸人」/(C)J MPA

 唐突で奇抜な思い付きをよくもまあ、これだけ並べたものだ。国民騙し、国民愚弄、言いっ放しの無責任。裏を返せば、9人乱立の目くらまし選挙こそが、自民党政治の限界と終焉の象徴なのではないか。それを国民は肌で感じ取っている。

  ◇  ◇  ◇

 事実上「日本の首相」を選ぶ大事な選挙だというのに、これほど高揚感のない総裁選も珍しい。

 12日告示された自民党総裁選。抽選で決まった届け出順に高市早苗経済安保相(63)、小林鷹之前経済安保相(49)、林芳正官房長官(63)、小泉進次郎元環境相(43)、上川陽子外相(71)、加藤勝信元官房長官(68)、河野太郎デジタル相(61)、石破茂元幹事長(67)、茂木敏充幹事長(68)の9人が出馬して、「刷新感劇場」の幕が開いたが、岸田首相が8月14日に不出馬を表明してから約1カ月間、候補者の顔をテレビで見ない日はない。ようやく告示されて本格スタートした時点で、すでにすっかり食傷気味だ。

 しかも、今回の総裁選は告示から投票日までの期間も長い。現在の規定が設けられた1995年以降、最長だ。12日の立会演説会を皮切りに、13日は共同記者会見、14日は日本記者クラブ主催の討論会、その後も全国8カ所で9人がガンクビ並べた演説会や討論会が行われる。それ以外にも、連日のテレビ出演が予定されている。

 これから27日の投開票まで15日間、このバカバカしい三文芝居を見せつけられるのかと思うとウンザリしてしまう。

 だいたい、討論会といったって、候補者が9人もいたら議論が深まることはない。順番に一言、二言しゃべって終わりだ。どうしたって言いっ放しになる。

「無難なことを言っておけばいいのだから、議論が不得手な候補者にとっては、ボロを出さずに済むというメリットはあるかもしれない。石破氏や小泉氏が人気先行で逃げ切る展開が考えられます」(政治評論家・本澤二郎氏)

口先だけの大風呂敷にウンザリ

 12日、党本部8階のホールで行われた演説会では9人の候補者が持ち時間10分で所見発表を行ったが、会場で演説を聞いた中堅議員はこう言っていた。

「自分はどの陣営にも属していないので、全員の演説や論戦を聞いて誰に投票するか決めるつもりだけど、9人の演説をじっと聞くのは正直言って疲れる。みんなアレもコレもと並べ立てるから、争点がバラけて、結果的に差異が分かりづらくなってしまう。ふだんから候補者たちと接している自分でもそうなのだから、国民にはまったく響かないんじゃないか」 

 話が面白ければまだいいが、そろいもそろって上っ面だけで、「所得倍増」だとか大風呂敷を広げ、思い付きみたいな政策を並べ立てるばかり。それでいて、裏金事件の解明や裏金議員の処遇には極力、触れないようにする。あまりに無責任で、国民を愚弄していると言わざるを得ない。

 唐突に政策活動費を廃止すると言い出した茂木なんか典型例だ。「次の総理にふさわしい人」の世論調査などでは、五十音順で最後の方になることが不利だからといって、「『アライ』とかに生まれれば良かった」とボヤいていたが、届け出順でも最後になった。「分校出身」をウリにして、総裁選では「結果にコミット」が決めゼリフ。3年近くも与党幹事長をやっているのだから、政策活動費の廃止が持論なら、さっさとやって結果にコミットすればよかったのではないか。

 茂木だけではない。裏金事件に翻弄された通常国会で野党と公明党が政策活動費の廃止や使途公開を要求した際、あーだこーだ言って突っぱねたのが自民党だ。その時は口をつぐんでいた小林や小泉も、今になって政策活動費の廃止を言い出した。こんな茶番には辟易する。

物価高に苦しむ国民生活を顧みず夢物語の政治家たち


夢物語。古い景色のまま生まれ変われず(上川陽子外相、小林鷹之前経済安保相=上)/(C)日刊ゲンダイ

 米大統領選では、国民生活を脅かすインフレ対策が大きな争点になっている。日本でも国民の関心事は足元の物価高や経済政策だ。ところが、自民党総裁選では物価高対策は置き去りにされている。経済対策にしても、候補者の口から出てくるのは、解雇規制の緩和だのスタートアップ支援だの国民の実情からかけ離れた話ばかりだ。

「自民党のボンボンやエリート政治家たちには、物価高に苦しむ国民生活が見えていないかのようです。物価高の大きな要因になっている円安を引き起こしたアベノミクスの総括に言及する候補者もいない。それどころか、そろいもそろって改憲を語り、緊急事態条項や9条への自衛隊明記を訴えている。これでは、誰が新総裁になっても、安倍政権から菅政権、岸田政権に引き継がれてきた安倍軍拡路線の継承になりそうです。自民党の刷新なんて、期待するだけ無駄ということが国民にもハッキリ分かったのではないでしょうか」(本澤二郎氏=前出)

 そう言われてみれば、各候補者の所見演説には安倍元首相を彷彿とさせるフレーズが散見された。

「わが国の伝統と文化と歴史にまっすぐな思いを持って、誇りを持つ自民党」(高市)

「世界をリードする日本に」「もう一度日本を世界の真ん中に」(小林)

「日本総活躍プランを実行」(加藤)

「必要に応じて世界の平和、地域の安定を守るために行動する」(河野)──。

 人数だけは多い旧安倍派の議員票欲しさに、色目を使っているように見える。だからアベノミクスの評価に誰も言及しないし、裏金事件の実態解明にも後ろ向き。本来は「政治とカネ」問題が最大の争点になるはずなのに、腫れ物にさわるような、なんとも薄気味悪い総裁選なのである。

自民党全体がダメなことを証明

 政治評論家の野上忠興氏は「こんな総裁選では、自民党にとってプラス効果はない」と手厳しい。こう続ける。

「9人も立候補したのに、みな当たり障りのないことばかり言っていて、新鮮味がない。捨て身の覚悟で裏金事件の解明に切り込む候補者がいれば、新たなスターが誕生したかもしれませんが、党内向けのアピールに終始している印象で、刷新感とは程遠い。この9人の中から次の総理が選ばれると思うと、見ている国民もゲンナリじゃないですか。総裁選のお祭り騒ぎで注目を集め、新総裁で支持率アップしたところで解散・総選挙というのが自民党のシナリオでしたが、この調子では、新総裁が選ばれても、たいして上積みは望めないかもしれない。この総裁選は、自民党全体がやはりダメなのだというイメージを国民に与えるだけでしょう」

 政府・与党は次の首相を選出する臨時国会を10月1日に召集する方針だ。自民党総裁選で27日に選ばれた新総裁が首相に指名され、すぐさま新内閣が発足。考えうる最短のスケジュールである。

 新たな首相のご祝儀相場で解散・総選挙になだれ込む算段だから、この総裁選は、誰が表紙なら裏金事件に幕引きして総選挙に勝てるかが最優先。9人による論戦は単なる演出でしかなく、自民党議員の大半が、実は政策論争なんて気にしちゃいないのだ。

 そういう姑息と不誠実を国民が肌で感じ取っているから総裁選は盛り上がらず、早くもシラケたムードが漂っている。

 候補者乱立の目くらまし選挙は、自民党政治の限界と終焉を象徴しているとしか言いようがない。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/509.html

記事 [政治・選挙・NHK295] (加筆修正稿)自民党総裁選、筆者が候補者なら政策をこう主張する(アゴラ)

■自民党総裁選、筆者が候補者なら政策をこう主張する(アゴラ)

・9条改正は必要。緊急事態条項は不要
・年金は積み立て方式、延命医療等は健保適用外に
・自主防衛力で主体性を取り戻せ
・国税庁を分離、増税翼賛体制を解体
・移民でなくロボット・AI化中心で
・食糧自給権確立・・・

https://agora-web.jp/archives/240911063719.html

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/510.html
記事 [政治・選挙・NHK295] 「台湾有事」日本人保護めぐり自民総裁選9候補が議論 拉致問題では被害者の速やかな救出に取り組む考えを強調(FNNプライムオンライン)
https://www.fnn.jp/articles/-/759096






いわゆる「台湾有事」の際の日本人保護について、日本政府として、そのために交渉すべき相手すら決められていないようだ。

自民党が、しきりに「台湾有事」が間近と煽り、敵基地攻撃能力の保有を正当化したり、集団的自衛権の一部行使が出来ると強弁したりしてきた、その割には、人命については全く思慮していないことが、図らずも露呈した討論だったと言えよう。


余りにも国民を愚弄した話ではないか。

机上での戦争ごっこで勇ましさを競っても意味はない。





以下に記事の全文を転載する。


自民党総裁選に立候補した9候補は15日朝、フジテレビの「日曜報道 THE PRIME」に出演し、安全保障問題や、拉致問題について討論を行いました。

9候補は、台湾海峡で中国が武力を行使する、いわゆる「台湾有事」での日本人保護について議論を行い、救出活動の合意を得る相手や対応について訴えました。

小泉進次郎元環境相:
(台湾有事を)起こさないための、あらゆる努力が必要だと思います。この万が一の事態に何ができるかということを含めた詳細なシミュレーション。日本は危機管理、この万が一の有事の時のシミュレーションは弱かったと思います。

石破茂元幹事長:
それはやはり台湾でしょうね。中国と交渉するというお話にはならんだろう。国際法に触れるものなので、まず国際社会に提訴するってこと。

林芳正官房長官:
ちゅうちょしていて、もし邦人が救えなかったら、それは総理の政治責任だと思います。私は総理になった時は、法律を少し超えるとこがあってもそれはやりたいと思います。その後、責任を取って辞任します。

河野太郎デジタル相:
平時はひとつの中国ということを日本は言っておりますけども、こういう危機的な状況の場合には、そこを誰がコントロールしているかということで、われわれは判断をして出す。

上川陽子外相:
今の台湾は一つの中国という形の中で、日本としても外交を進めているところであります。世界にいる邦人の生命を守る、これは国家としての責務であります。

茂木敏充幹事長:
緊急時においては、独立国かどうかという問題よりも、オペレーションのカウンターパートとして、誰と対話するかということで救出する。オペレーションの主体になるのはおそらく台湾です。

加藤勝信元官房長官:
国交を承認している国に限らないという。確か、政府答弁が私あったと記憶しております。少なくとも、それはいわゆる国交承認をしている国に限る必要はない。台湾とやっぱりコミュニケーション。また、アメリカとのコミュニケーション、これが非常に大事だ。

高市早苗経済安保相:
すごく大事なことは、情報を早く取る。とにかくインテリジェンス能力を高めると。情報を早く取って、できるだけ早く退避をしてもらうだけ。やっぱりシミュレーションですよね。

小林鷹之前経済安保相:
段階的な措置というのが、私は必要だと思っていて、事態がエスカレーションしてきた場合には、人道回廊を設定するために、もう総理自らがその国際交渉、国際社会に対して訴えていく。

また拉致問題については、さまざまなルートで情報収集を行い、アメリカとも連携して北朝鮮と交渉し、被害者の速やかな救出に取り組む考えを各候補が強調しました。


記事の転載はここまで。



これらが日本の次期首相を決めることになる自民党総裁選の立候補者の言葉だと思うと、愕然とする。

具体的なことは何もなく、抽象論にもなっていない。

名付けるとしたら「ピンボケ論」

本当に何も検討していないのだと分かって、「台湾有事」よりも、その神経が空恐ろしい。


「台湾」に関して、日本政府の公式立場は、

『1972年の日中共同声明』で示された、「台湾は中華人民共和国の不可分の一部であるとの中国政府の立場を十分理解し尊重する」ということではないのか。

すなわち、いわゆる「台湾有事」なるものは、日本から見れば、中国の内政問題の一つということになる。

中国を代表する唯一の政府は中華人民共和国政府との認識に立てば、最初にくる外交交渉相手は、当然「中華人民共和国政府」となる。

しかし、「台湾」側に立つ米国に隷従する日本は、米国のいいなりで中国にミサイルの照準を合わせている。

日本は「台湾有事」の際に、本気で自衛隊を使って武力介入をしようと考えているのか、また、それが出来ると考えているのか。

司会者は、この問題の核心として、そのことを問うべきだった。

米軍が武力介入し、中国の反撃に遭遇して危機的状況に陥ったとき、日本の「存立危機事態」を宣言し、集団的自衛権の行使を名分として、自衛隊を台湾近海に派遣し、中国軍と相まみえ、武力を行使して中国軍人を殺傷し、米軍を支援するのか。

そして状況によっては、中国本土に向けて、中国の海軍基地、空軍基地、ミサイル基地の殲滅を目論んで、トマホークを発射するというのか。

その際、日本は中国に「宣戦布告」をするのかしないのか。

宣戦布告なしで、中国軍に「奇襲攻撃」をかけるのか。


憲法9条がある以上、そんなことが許されるわけがない。

日本は、近隣諸国に対して「軍事的脅威にはならない」と宣言し、自国防衛については「専守防衛」を国是としている。

そんな日本が、「台湾有事」を想定するのであれば、まずはそのような事態が起きないように、主体性を持って外交努力を積み重ねるべきなのだ。

その上で、万万が一「台湾有事」は惹起してしまった時は、日本人保護について優先的に考慮されるよう、常日頃いから外交努力をする。

ということではないのか。

当然、双方に交渉の窓口は常に開いていなければならない。

問題が発生してから、交渉窓口を探すようでは、外交の体を成していないということになる。

「台湾有事」の際の日本人保護を最優先に考えるならば、日本が武力介入しないことが大前提ではないか。

「抑止力」として「武力の行使を宣言」することも、憲法9条は禁じている。


やはり、「憲法9条」と「専守防衛」の理念が日本人の生命と安全を守る要に違いない。





http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/511.html
記事 [政治・選挙・NHK295] <石破氏に次いで2位に浮上>高市早苗が総裁選で猛追!「選挙の神様」が陣営に加勢 都知事選で石丸伸二を2位に押し上げたプランナー(日刊ゲンダイ)

高市早苗が総裁選で猛追!「選挙の神様」が陣営に加勢 都知事選で石丸伸二を2位に押し上げたプランナー
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/360595
2024/09/14 日刊ゲンダイ


ゴキゲン(C)日刊ゲンダイ

 小泉進次郎元環境相(43)が本命視されている自民党総裁選(27日投開票)は、分からなくなってきた。日本テレビが実施した党員・党友調査(12日実施)で、高市早苗経済安保相(63)が追い上げ、首位の石破茂元幹事長(67)に次ぐ2位に浮上。上位2人による決選投票のカードは見通せない。

 日テレ調査によると、石破、高市、進次郎が他を引き離し、トップ集団を形成。それぞれ25%、22%、19%の支持を集めた。当初は進次郎vs石破の構図で決選にもつれ込み、党内きっての人寄せパンダの進次郎が逃げ切るとみられていたが、横死した安倍元首相の後継を自任し、保守層に訴える高市が猛追している。

「一回り以上も若いタカ派の(前経済安保相の)小林鷹之氏(49)が一番乗りで手を挙げ、高市氏は推薦人集めで苦戦した。若手を中心とした〈古い右翼を一掃して保守の顔を刷新させたい〉という思いは強い。ただ、地方では高市氏の名前が浸透している分、しぶとい」(ベテラン議員)

女性議員は遠巻き

 焦る高市の戦い方はえげつない。「カネのかからない総裁選」を掲げる総裁選挙管理委員会による告示前の文書郵送を禁じる通知に先んじて、全国の党員らに政策リーフレットを郵送。他陣営から「卑怯だ」と猛批判され、選管から注意された。幸先が悪いが、陣営に「選挙の神様」を迎え入れ、逆転を狙う。

「7月の東京都知事選で石丸伸二氏(42=前広島県安芸高田市長)を次点に押し上げた選挙プランナーの藤川晋之助氏が1週間ほど前から加勢しています。力強い援軍を得たと陣営は大いに盛り上がっている」(自民党関係者)

 もっとも、やたらに拳を振り上げ、好戦的な高市は同性からの支持はイマイチ。推薦人に名を連ねたのは、差別主義者の杉田水脈衆院議員(57)、日本会議とベッタリの有村治子参院議員(53)の2人だけ。メンズクラブ化した石破や林芳正官房長官(63)よりはマシかもしれないが、女性議員の浮動票は上川陽子外相(71)に流れそうな展開だ。山東昭子前参院議長(82)や今井絵理子参院議員(40)ら、重鎮から若手まで7人が推薦人に名を連ねた。

「生まれ変わった自民党をアピールする総裁選なのに、ゴリゴリの高市サンに女性議員を代表されたらたまりません。上川さんは政策の勉強に熱心だし、公務を抱えながら一人一人に電話し、支持をお願いしていた。最終的に麻生派が人を貸してくれて本当によかった」(中堅女性議員)

 初の女性首相誕生への道のりは遠い。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/512.html

   

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