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2024年9月04日06時30分 〜
記事 [政治・選挙・NHK295] 「麻生派でも裏金作り」毎日新聞スクープの衝撃!党政治刷新本部座長の派閥議員は国会で虚偽答弁か(日刊ゲンダイ)

※補足 2024年9月2日 毎日新聞1面トップ 紙面クリック拡大

「麻生派でも裏金作り」毎日新聞スクープの衝撃!党政治刷新本部座長の派閥議員は国会で虚偽答弁か
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/359965
2024/09/02 日刊ゲンダイ


キングメーカーから完全脱落(C)日刊ゲンダイ

 候補者乱立の自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)は、小泉進次郎元環境相を推す菅義偉前首相(75)と、河野太郎デジタル相(61)が所属する麻生派(志公会)を率いる麻生太郎副総裁(83)による水面下の“キングメーカーの争い”などとも揶揄されてきたが、麻生氏は総裁選に関わっている場合ではなくなってきた。

 9月2日の毎日新聞が、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金作りについて「麻生派(志公会)」でも行われていた可能性がある、などとスクープ報道したからだ。

 毎日の報道によると、2022年の政治資金規正法違反事件で罰金などの略式命令を受けた薗浦健太郎元衆院議員(52)=自民党を離党=の元公設秘書が東京地検特捜部の調べに対し、薗浦氏が所属していた派閥「為公会」(現・志公会)からキックバックされた約380万円を収支報告書に記載せず、事務所の裏金口座で管理していた--と具体的に証言していたというのだ。

 このパーティーは17年開催のため、すでに政治資金規正法の公訴時効(5年)が成立している。とはいえ、麻生派といえば裏金事件で安倍、二階、岸田の各派が立件される中でも、「適正に処理していた」などと説明し、いまだに派閥の解消もしていない。

 元公設秘書の証言は、毎日の記者が東京地検に閲覧申請し、開示された刑事裁判の確定記録。つまり、司法の場で認定された「事実」。麻生派関係議員らの「適正に処理」が大噓だったのは明々白々だろう。

「麻生派は合法な形で処理」と明言


薗浦健太郎元衆院議員(C)日刊ゲンダイ

 裏金事件を受けて開かれた今年5月24日の衆院政治改革に関する特別委員会でも、麻生派の裏金作りに関するやり取りがあった。

 日本共産党の塩川鉄也議員(62)は「麻生派、以前の為公会は、山東派の番町政策研究所などと合流をし、志公会となった後の2018年分から、キックバックの収支を派閥側、議員側共に政治資金収支報告書に記載し始めたのではないかと見られるわけであります」と言い、こう問うていた。

「安倍派、二階派、岸田派の裏金が規正法違反で立件されましたが、違法行為を行っていたという点では、麻生派も五十歩百歩なんじゃないでしょうか。このような自らの派閥である麻生派の裏金疑惑について、調査、検証し、国民の前に明らかにすべきではありませんか」

 すると、為公会に所属していた自民党政治刷新本部座長の鈴木馨祐議員(47)はこう強く反論したのだ。

「私が所属をしておりました、かつて存在をした為公会でありますけれども、私の知る限り、適法に様々な処理をしていたと承知をしております。政治資金規正法上の通りに処理をしているというふうに承知をしております」

「麻生派と言われる、政治団体としては志公会ということになりますけれども、この団体におきましては、派閥の政経セミナーのパーティー券、政治資金パーティー券についての目標額というものを設定してございました。そして、それを超えた部分について派閥から寄附を受けるという形、これは記載をしてございますので、そういった意味では、今の法制度の中で合法な形で処理をしているものであります」

 鈴木氏は裏金作りを承知で虚偽答弁したのか、それとも事実関係を調べないまま、うっかり答えてしまったのか。いずれにしても「党政治刷新本部座長」がこの姿勢では「刷新」など期待できるはずがないだろう。

 麻生氏も総裁選のキングメーカーを気取る前に説明するべきことは山ほどある

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/438.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 野田元首相、安保法制の継続を示唆 「すぐの変更、現実的でない」(朝日新聞デジタル)
https://www.asahi.com/articles/ASS924W9MS92UTFK01FM.html?iref=pc_politics_$PAGE_TYPE_EN_list_n



野田氏が言う。

「(立憲が)政権を取って百八十度、政策転換なんてことをやってしまったら、もう国際社会からは相手にしてもらえない」

という一般論。

これは、

集団的自衛権の行使容認を盛り込んだ安全保障法制について、立憲民主党の正式見解は「違憲部分については正す」となっていることに対して、「すぐに何かを変えるのは現実的ではない」と述べた、

そのことに対する、言い訳としての発言だ。

すなわち、憲法違反の法令を放置する言い訳に、件の一般論を言っているということ。

明かな「詭弁」。

日米安全保障条約は、「それぞれの国の憲法に従う」ことを前提にし、そのことを求め、明文化している。

また、日本国憲法前文には次のように記されている。

「・・・この憲法は、 かかる原理に基くものである。 われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。・・・」

と。

日米安保条約は憲法に従うことを求めているし、日本国憲法は、憲法に違反する法令は「排除」することを求めている。

「立憲民主党の正式見解は違憲」、それと違う「野田氏の見解」に妥当性は一切ない。

むしろ、憲法違反の法令を放置するという憲法違反を犯していることになる。

立憲民主党に在籍しながら、立憲民主党の公式見解を否定する発言をメディア上ですること自体、懲罰ものではないのか。

立憲民主党のガバナンスはどうなっているのか?

(立憲が)政権を取って、堂々と憲法違反を放置なんてことをやってしまったら、もう国際社会からは相手にしてもらえない。

勿論、日本国民からも・・・。




以下に記事の全文を転載する。


立憲民主党の代表選(7日告示、23日投開票)に立候補を表明している野田佳彦元首相(67)は2日夜、BSフジの番組で、集団的自衛権の行使容認を盛り込んだ安全保障法制について、「すぐに何かを変えるのは現実的ではない」と述べた。立憲は2022年の参院選公約で安保法制の「違憲部分の廃止」を掲げていたが、野田氏はこれを見直す考えに言及した。

 野田氏は番組で、「(立憲が)政権を取って百八十度、政策転換なんてことをやってしまったら、もう国際社会からは相手にしてもらえない」と述べ、外交・安全保障では政策の継続性を重視する姿勢を強調。「(同法制定後に)どんなことがあったのかの検証を、丁寧にやっていくことが必要だ」とも語った。

 立憲の現状については、「中道と言っていたけれども、『リベラルな方向と仲良くやりすぎているのではないか』というイメージが出来上がっている」と指摘。そのうえで「それを崩さないと政権を取りにはいけない」と主張した。(小林圭)


記事の転載はここまで。


「(同法制定後に)どんなことがあったのかの検証を、丁寧にやっていくことが必要だ」とも語った。

このことも、その場の時間稼ぎでしかない。

検証したところで、憲法違反の法令が無くなるわけではない。

検証するのなら、(同法制定前に)なされた閣議決定に至るまでにどんなことがあったのか・・・ということではないのか。

いつの間にか、日本の「閣議決定」なるものが、国会を超越し、憲法をも超越する「神のごとき存在」になってはいないか。


共産党の小池書記局長が警告。

共同通信が報じている。

「共産、安保法制反対維持を要求 立民代表選候補に」

https://nordot.app/1203651046600261983

共産党の小池晃書記局長は3日の記者会見で、立憲民主党代表選(7日告示、23日投開票)の立候補予定者に、集団的自衛権行使を容認した安全保障関連法への反対を貫くよう要求した。「戦争法廃止が野党共闘の一丁目一番地だ。否定するなら共闘基盤を失うことになる」と野党連携に影響しかねないと警告した。

 共産との選挙協力を見直すよう求める立民内の声にも反発。「2021年衆院選で共産は擁立済みの候補を降ろしてまで協力した。誠意も敬意も感じられない議論はいかがなものか」と述べた。


共同通信の記事の転載はここまで。


共産党の小池書記局長の批判は当然だ。

壊れてしまった信頼関係を修復する責任は、立憲民主党にある。


日米安全保障条約第五条を見て見よう。

第五条 各締約国は、日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃が、自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め、自国の憲法上の規定及び手続に従つて共通の危険に対処するように行動することを宣言する。
 (以下 略)


「・・・自国の憲法上の規定に従って・・・」と明文化されている。

ということは、憲法違反の法令に従うことは、論理的には日米安全保障条約に違反することにもなる。


そして、立憲民主党の2022政策集には次のように明記されている。

現行の安保法制については、立憲主義および憲法の平和主義に基づき、違憲部分を廃止する等、必要な措置を講じ、専守防衛に基づく平和的かつ現実的な外交・安全保障政策を築きます。

つまり、現行の安保法制に対する立憲民主党の正式見解は、「憲法違反」。


消費税にしろ、安保法制にしろ、平然と「立憲民主党の正式見解」と違える発言をするのは、どういう感覚をしているのだろうか。

内容は「変節」に近い。

これでは、野田氏は本当に立憲民主党を代表する人物として相応しいのかという点で疑念を禁じ得ない。

立憲民主党内から批判の声が出てこないことにも、理解に苦しむ。

野田氏に諫言する人すらいないのか。

有権者、特に立憲民主党支持者に対しては、明かな背信だろう。

有権者は、立憲民主党の政策を何をもって知り、信ずればいいのか。

野田氏の行動は、野党共闘の為「小異を捨てる」とは、様相が大分違うようだ。

ミイラ取りがミイラになりそうな懸念と予感。

「どじょう」の燻製など、誰も見向きもしないと思うけど・・・。。


ここしばらくは、小沢氏の様には、なかなか「乗り越え」られそうにない。





http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/439.html
記事 [政治・選挙・NHK295] 『沈む日本 4つの大罪』(植草一秀の『知られざる真実』)
『沈む日本 4つの大罪』
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2024/09/post-82f1fe.html
2024年9月 4日 植草一秀の『知られざる真実』

『沈む日本 4つの大罪』(ビジネス社、植草一秀・白井聡著)
https://x.gd/3proI


好評販売中。

出版元による紹介

経済、政治、外交、メディアの大嘘にダマされるな!

捏造と欺瞞、狡猾と策略で、夢も希望も失った日本人に告ぐ!

奴隷国家に堕した日本の国難に打ち勝つ再生への処方箋

経済学の論客と気鋭の政治思想家が日本のタブーに斬り込む!

◆Round 1 経済を読む!
ジリ貧、ドロ沼、制御不能!
迷走ニッポン丸の針路を導く

◆Round 2 政治を診る!
さらば自民! なるか政権交代!
政界動脈硬化、その処方箋

◆Round 3 外交を解く!
ウクライナ、ガザ、そして、台湾。
ニッポンの立つべき位置や如何に?

◆Round 4 メディアを斬る!
ジャニーズ、松本人志問題から、
LGBTQ、コロナワクチンまで

著者の白井聡氏は9月2日放送のUIチャンネルにも出演された。

「選挙のための顔選び、新リーダーは日本を救えるか」
https://www.youtube.com/watch?v=bs1xClsSktU

自民党、立憲民主党の党首選を考察している。

日本の進むべき道を探らねばならない。

白井氏は「2012年体制」と表現する。

この体制が築かれ、いまなお続く。

この2012年体制を打破することができるのか。

米国支配・官僚支配・大資本支配の日本政治構造が固定化されつつある。

本来はこれに対峙する野党が国民支持を集めて政権交代を迫るべきところ、野党自体が自公政権にすり寄る姿勢を強めている。

絶望に近い状況。

しかし、絶望は敗北である。

「絶望の山に分け入り、希望の石を切り出す」作業が求められている。

冒頭に紹介した『沈む日本 4つの大罪』のレビューを高橋清隆氏が掲載くださった。

https://x.gd/ghAj8

ご高覧賜りたく思う。

「経済学者の植草氏と社会学者の白井氏による対談本。

副題にある通り、経済・政治・外交・メディアの現状についてざっくばらんに論じている。

植草氏の金融・経済に精通した解説と、白井氏の実体験に基づく考察が光る。」

過分なお言葉を賜り、大変恐縮に感じる。

以下、高橋清隆氏の書評から一部を転載させていただく。

「エリートの堕落について話が及ぶと、白井氏が次のように回想する。

「大学時代、官庁へ入りたがる東大生が集まるサークルと交流したことがあるんです。非常に気持ちの悪い人たちでした。学生のくせになぜかすでに官僚気取りで物を言う、歪(ゆが)んだエリート意識の塊みたいな人たちでした。

そういう人間が集まれば、どんな役所になるか、考えるまでもない」と突き放す。

最も痛快だった節の見出しは、「害悪でしかない早稲田の政治サークル」。

永田町での活躍を夢見て人生の進路を取る人種はどうしようもないとのくだりで、白井氏が学生時代にキャンパスで見た政治サークルの連中を描写する。

「政治学じゃなくて政治サークル。勉強はしないが政治論議、それも憲法問題と国防問題をやたらに好む傾向があった」

「彼らはなぜかいつもスーツを着ていた。学生時代から政治ごっこをやって、政治家にコネを作って、政治家になりたいと思っている滑稽(こっけい)な連中」。

その手の人種に心当たりがあり、思わず膝を打った。」

本文では実名も紹介されている。

現代日本を理解する上で参考になる書であると思う。

ぜひ、手に取ってご高覧賜りたい。

気鋭の政治学者・政治思想家である白井聡氏との共著が好評販売中です。

『沈む日本 4つの大罪
経済、政治、外交、メディアの大嘘にダマされるな!』
(ビジネス社)


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ぜひご高覧賜りたい。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/440.html

記事 [政治・選挙・NHK295] とうとう派閥に裏金発覚、自民総裁選を直撃!麻生太郎氏はキングメーカー争いから脱落確実(日刊ゲンダイ)


とうとう派閥に裏金発覚、自民総裁選を直撃!麻生太郎氏はキングメーカー争いから脱落確実
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/360005
2024/09/03 日刊ゲンダイ


麻生派に新たな裏金疑惑(C)日刊ゲンダイ

 くすぶり続けた麻生派の裏金疑惑が、とうとう炸裂した。

 2022年に政治資金規正法違反で薗浦健太郎元衆院議員(自民離党)が罰金などの略式命令を受けた事件。元秘書が東京地検特捜部の調べに対し、薗浦氏が所属していた派閥「為公会」(現・志公会=麻生派)からキックバックされた約380万円を収支報告書に記載せず、事務所の「裏の口座」で管理していたと証言していたというのだ。2日の毎日新聞朝刊がスクープした。

 問題は、17年4月に為公会が開催したパーティー。薗浦氏と為公会双方の収支報告書に380万円の記載がなく、派閥側も裏金づくりに関与していた疑いがある。不記載は政治資金規正法の公訴時効(5年)が成立しているとはいえ、安倍、二階、岸田各派に加え麻生派にも裏金がはびこっていた格好で、政治的責任が残る。

 麻生派には以前から裏金疑惑がくすぶっていた。麻生派は17年7月に山東派などと合併し「為公会」から「志公会」に名称変更。18年以降はキックバックの収支が派閥・議員双方の収支報告書に記載されている一方、17年以前は記載がない。そのため、合併前は長年、裏金づくりをしていたのではないかと国会で追及されていた。毎日新聞電子版は2日、為公会時代に所属していた元議員が裏金づくりを認める証言をしたと続報。組織的な裏金化の可能性が高まってきた。

 いずれにせよ、総裁選のさなかの疑惑噴出は派閥会長の麻生副総裁と支援を受ける河野デジタル相にとって大ダメージだ。

「これまで麻生派は政治資金について『適切に処理している』と説明してきた。河野さんは今後、本当に適切だったかメディアに問われるだろう。曖昧な答えに終始していると、裏金に敏感な党員からソッポを向かれ、票を減らすのは確実。河野惨敗なら麻生さんの求心力低下は避けられません」(自民党事情通)

他の総裁候補から“口撃”のネタに


「為公会」時代は記載がない(C)日刊ゲンダイ

「他の総裁候補から“口撃”のネタにされるだろう」と言うのは、ある陣営を支援する議員だ。

「早速、小泉元環境相と石破元幹事長から麻生派に対し説明責任を求める発言が出た。彼らは今後も攻めてくるだろう。標的は河野さんではなく麻生さん。多くの議員が本音では『早く引退しろ』と思っているからね」

 麻生氏は、河野氏のみならず小林前経済安保相や茂木幹事長の陣営との連携も模索。1回目の投票で小泉元環境相が1位になり、決選投票にもつれ込むことを見越して「反小泉で結集し、最後に勝ちを狙う絵を描いている」(永田町関係者)とされる。しかし、麻生派の組織的裏金づくりが明らかになれば、所属議員は各陣営から敬遠されかねない。麻生の戦略は崩れ、キングメーカー争いから脱落してもおかしくないのだ。

「もう一人のキングメーカー候補は小泉さんをバックアップする菅前首相で、麻生さんとの関係は最悪です。麻生さんは、菅さんを追い落とすためには何をやってきてもおかしくない。険悪な石破さんと握ることも考えられます。派閥が抱える54人の『数の力』を他陣営に売り込み、なりふり構わず生き残りをかけて動く可能性もあります」(自民党事情通=前出)

 おぞましい政争である。

 ◇  ◇  ◇

 ついに発覚した麻生派の裏金。●関連記事『【もっと読む】「麻生派でも裏金作り」毎日新聞スクープの衝撃!党政治刷新本部座長の派閥議員は国会で虚偽答弁かで詳報している。

関連記事
「麻生派でも裏金作り」毎日新聞スクープの衝撃!党政治刷新本部座長の派閥議員は国会で虚偽答弁か(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/438.html

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/441.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 「茶番劇」の自民党総裁選 裏金議員が「国家ビジョン」を語る危うさ 金子勝の「天下の逆襲」(日刊ゲンダイ)

「茶番劇」の自民党総裁選 裏金議員が「国家ビジョン」を語る危うさ 金子勝の「天下の逆襲」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/360019
2024/09/03 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし


裏金を罪とも思わない金権腐敗集団の、まさに芸能ニュース(C)共同通信社

 自民党総裁選を巡るテレビの報道がひどい。裏金問題にはほとんど触れず、小泉進次郎元環境相をもてはやすような報じ方はまるで芸能ニュースレベル。

 進次郎の後ろ盾は森元首相と安倍派の中堅・若手だとされるが、安倍派に気を使っているせいか裏金問題について、ほぼ言及しなくなった。出馬表明も遅らせて表で話す機会を減らし、イメージだけで乗り切ろうという戦略のようだが、テレビはそのお先棒を担いでいる状態だ。しかし、進次郎が空っぽであることはすでに明らかである。

 他の候補者にも期待できない。石破茂元幹事長は一度は裏金議員の非公認に踏み込んだが、あっという間にトーンダウン。河野太郎デジタル相は裏金の国庫返納に言及したが、泥棒した犯人が盗んだものを返せば許されるのか。

 野田聖子元総務相は政倫審への出席が党公認の基準のひとつだと言った。しかし、政倫審に出席した安倍派幹部の発言は、同派の元会計責任者の法廷での証言から嘘であることは明らか。事実解明の方が先決だろう。小林鷹之前経済安保相に至っては、安倍派議員がバックについているからだろう、裏金問題は終わったと言わんばかりである。

 二階派の武田良太元総務相は1926万円の裏金が発覚し、1年間の「党の役職停止」処分が下されたにもかかわらず、「総裁選では党改革より国家ビジョンを競うべき」などと発言している。恥知らずにもほどがある。法を犯し、脱税までした議員たちが憲法を変え、国家ビジョンを議論するなど、もはや民主主義国家の体をなしていない。

 そもそも、裏金問題というのは単なる不正や汚職といったレベルの話ではない。日本を破滅に導きかねない宿痾である。

 中選挙区の時は同じ選挙区内で自民党候補同士が政策論争をしていたのだが、小選挙区になって、地盤、看板、カバンを持った世襲議員が地元選挙区内でカネを配り、公明党や旧統一協会の支援がもらえれば、楽々当選できるようになった。政治の質が著しく劣化した。世襲議員は縁故主義で動き、政治献金することで優遇された一部の企業ばかりが潤う。いわゆる利益共同体がつくられ“仲間内資本主義”が蔓延するのだ。原発回帰に円安インフレ、防衛費倍増もマイナ保険証強行も全て政治資金企業のためだ。

 つまり、裏金問題に切り込むということは、今の自民党の腐敗政治と経済衰退を正すこととイコールなのである。ところが、残念ながら総裁選を見る限り、自民党に自浄能力はなく、自民党の常識は世間の非常識である。この茶番劇をしっかり見届けて、国民の手で政治を転換していかなければなるまい。


金子勝 淑徳大客員教授

1952年6月、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。法政大学経済学部教授、慶應義塾大学経済学部教授などを経て現職。慶応義塾大学名誉教授。文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」などにレギュラー出演中。近著「平成経済 衰退の本質」など著書多数。新聞、雑誌、ネットメディアにも多数寄稿している。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/442.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 河野太郎氏の「解雇規制緩和」強気発言にSNS《自民党議員からクビに》のド正論(日刊ゲンダイ)
河野太郎氏の「解雇規制緩和」強気発言にSNS《自民党議員からクビに》のド正論
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/360102
2024/09/04 日刊ゲンダイ


解雇規制緩和の適用第一号は「居眠り太郎」(C)日刊ゲンダイ

 居酒屋では積極的に行動して目立つものの、職場では意欲が感じられずに存在感ナシ。ITスキルは低く、自席にいるよりも喫煙室でタバコを吸っている時間の方が長い。

「終わったぞ〜」などと連呼して忙しいふりをするだけで何もせず、若い社員から嘲笑されていることにも気づかない。そんなバブル時代を謳歌した「働かないおじさん」にとっては驚きだったろう。自民党総裁選(12日告示、27日投開票)に出馬表明した河野太郎デジタル相(61)が、「解雇規制の緩和」に意欲を示していることだ。

 河野氏は8月29日のテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」に出演した際、「雇用の流動性を高めるためには解雇の金銭解決制度などを導入し、解雇規制を緩和すべき」などと発言。たちまち、ネット上では《クビ切り自由となったら経営者はやりたい放題。社員は使い捨てになる》《派遣の次は首切り自由化か。ふざけるな》と猛反発の声が上がった。

 解雇とは使用者側が一方的に労働契約を解除することで、労働者が不当な理由で解雇されないようにするための法律や規制が解雇規制だ。労働基準法では、使用者による解雇権の濫用を防ぎ、労働者の権利を保護するために一定の制限を設けている。

ロクに働かず、裏金をためるばかりで生産性の低い自民党議員からクビに

 だが解雇規制によって、すでに “社内失業”しているとされる「働かないおじさん」をなかなかクビにできないため、経営者側からは規制緩和を求める声は以前からあった。

 河野氏の発言はこの要望に応えた形で、SNS上でも《社内失業者を早くやめさせる仕組みがほしい。他の社員の収入が増えない》《解雇規制の緩和に賛成。ただし、新卒、既卒の採用ハードルも下げるのが条件》などと規制緩和に一定の理解を示す声もみられた。

 さらに2日配信の「ABEMA TIMES」によると、河野氏は「ABEMA的ニュースショー」で、「効率が上がらない企業は一回終わりにして、そこで働いている人はセーフティーネットで生活を保障しながら、新しい技術を身につけてもらう。今はこういう時期でどこも労働力が不足していますから」などと主張していたことが報じられ、これまたネット上で《生産性、効率の上がらない企業は潰せと。誰が判断するの?》《セーフティーネットを削り続けているのが自民党ではないか》と論争になった。

「解雇規制の緩和」「効率の悪い企業は終わり」ーー。踏み込んだ発言を続けている河野氏だが、SNSではこんな皮肉交じりの意見も。

《ならばロクに働かず、裏金をためるばかりで生産性の低い自民党議員からクビにして》

《河野大臣は偉そうな事いっているけれど、いつも予算委員会で居眠りのアナタは何?自分自身の働きは効率がいいと思っているのか?》

「隗より始めよ」だ。

  ◇  ◇  ◇

【もっと読む】では『自民総裁選・河野太郎氏の目に余るご都合主義…「総理誕生」での脱派閥とマイナ普及は矛盾だらけ』、【さらに読む】では『河野太郎3度目の総裁選も「変節の異端児」に出る幕なし…脱原発は棚上げ、裏金議員にも大甘』など、河野氏の人物像や評判などを取り上げている。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/443.html

   

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