立憲民主党の代表選は埋没しっぱなし…「前現犯新」で争い? 自民に劣らぬ人材払底の深刻
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2024/09/01 日刊ゲンダイ
(左上から時計回りで)枝野幸男前代表、野田佳彦元首相、泉健太代表、吉田晴美衆院議員(C)日刊ゲンダイ
お祭り騒ぎの自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)に便乗しようと日程を組んだはずの立憲民主党代表選(9月7日告示、23日投開票)は埋没しっぱなしだ。出馬表明したのは、3年前の衆院選で惨敗したときの枝野幸男前代表(60)と、12年前の政権転落を招いた“A級戦犯”の野田佳彦元首相(67)。再選を狙う泉健太代表(50)は20人の推薦人確保に苦戦し、見通しは暗い。
大本命とされるのが、泉降ろしの急先鋒に立つ小沢一郎衆院議員(82)らが支援に前向きな野田だ。
自身が率いるグループのほか、中堅若手グループからも推され、「代表選は準決勝、決勝は総選挙。準決勝で負けるようなら政治家を辞めないといけない」などと闘志をムキ出しにしている。
「小沢氏は『泉代表』誕生に汗をかいたのに冷や飯を食わされた上、政権交代が遠ざかる展開に怒り心頭。〈野党共闘を実現できる代表〉にこだわり、最も理想に近い野田氏支持に傾いています。一方、泉代表は自身のグループや前回の推薦人を固めきれず、江田憲司元代表代行(68)や馬淵澄夫元国交相(64)、吉田晴美衆院議員(52)へ流れてしまっている。不出馬が現実味を帯びてきた。とはいえ、江田氏や馬淵氏も推薦人集めで苦労し、ギリギリまで説得工作が続きそうです」(立憲ベテラン)
唯一の女性候補となりそうな吉田は、3年前に東京8区で初当選。自民の石原伸晃元幹事長に比例復活を許さず、時の人となった。
「立憲代表選は『昔の顔』ばかりとの揶揄に危機感を強めた辻元清美代表代行らが『若手、女性を出さなアカン』と担ぎ出したのが吉田氏。今週、小沢氏から呼ばれ、代表選に向けた恥ずかしくない戦い方などをコンコンと説かれ、だいぶ小さくなっていましたが、出馬へのお墨付きを得たということ。代表選に関心を集める起爆剤になってくれればいいのですが」(立憲中堅議員)
新・旧代表、A級戦犯の元首相、女性新人……自民もしかりで人材払底は深刻だ。
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