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2024年8月31日02時15分 〜
記事 [政治・選挙・NHK295] 石破茂にもガッカリだ 自民党にいると政治家はどんどん劣化する(日刊ゲンダイ)

※2024年8月30日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大 文字起こし


※紙面抜粋


※2024年8月30日 日刊ゲンダイ2面


党内世論ばかり気にして口だけ「改革」/(C)日刊ゲンダイ

 党内世論を気にして、口だけ「改革」のメンメンに心底、国民は呆れているが、これが自民党の体質なのだ。

 金と利権にどっぷり漬かり、批判されたらシャッポを取り換えて、反省のフリ。そんな集団にいれば、丸ごと全員腐っていく。総裁選でハッキリした腐敗政党の限界。

  ◇  ◇  ◇

「全て私の順法精神の欠如が原因だ。深くおわび申し上げる」

 公選法違反事件で自民党を離党した堀井衆院議員=比例北海道=が28日、額賀衆院議長宛てに辞職願を提出し、許可された。

 東京地検特捜部が同法違反に加え、所属していた安倍派(清和政策研究会)からキックバックされた裏金を政治資金収支報告書に適切に記載しなかったとして、堀井を政治資金規正法違反罪でも略式起訴すると報じられたことから、自ら辞する道を選んだとみられる。

「絶対にあきらめない」。中学時代からそう自分に言い聞かせ、ひたむきにスピードスケートに取り組んでいた堀井。ストイックに練習に励む姿は多くの国民の共感を集め、1994年のリレハンメル五輪男子スピードスケート500メートルで見事に銅メダルを獲得。

 競技一筋だった真面目で朴訥な青年が政界に転身したのは2007年。当時、自民党北海道連会長だった橋本元五輪相から直接、道議選への出馬を要請されたことが要因だったという。

 その五輪メダリストがたった14年で、私利私欲で刑事事件に触れる罪を犯す人間に「転落」するとは一体誰が予想したであろうか。堀井を支援してきた道民や国民はさぞ驚いているだろうが、これが今の自民党の体質。まさに「悪貨は良貨を駆逐する」かのごとく、いったん足を踏み込んだら最後。たちまち善悪の判断がつかなくなる。まさに反社組織そのものと言っていい。

裏金議員の公認の是非に踏み込みながら一転してトーンダウン

 新聞、テレビが連日、大騒ぎで報じている自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)にもその正体が透けて見える。

 総裁選最大の焦点と言ってもいい裏金事件を巡る各候補の言動だ。

 5度目の挑戦となる石破元幹事長は出馬を表明した24日の会見で、裏金事件への対応として、政治資金規正法の再改正の必要性に加え、裏金議員の国政選での公認の是非にも言及。「責任を持って有権者にお願いできるかどうか、厳正に判断されるべきだ」と踏み込んだ。

 裏金事件で岸田首相(党総裁)は4月に安倍、二階両派の議員ら39人に党員資格停止などの軽い処分を科しただけ。朝日新聞の世論調査(24〜25日)によると、「新総裁は派閥の裏金問題の実態解明を進めるべきだと思うか」との問いに、「進めるべきだ」が7割に達している。このため、石破は裏金事件に中途半端な態度を示せば世論の支持を失いかねず、このまま衆院選に突入した場合、党自体が追い詰められる可能性が高いと考えたのだろう。

 だが、安倍派議員からは「安倍派を守ってほしかった」「単なるウケ狙い。総裁選には逆効果だ」などと反発の声が続出。すると、石破は発言の真意を問い合わせてきた議員に「一律に公認を取り消す意味ではない」などと釈明したといい、翌25日の講演でも、「最終的に公認するのは党総裁だ。党として有権者にしっかり説明できないといけない」と一転してトーンダウン。

 26日のテレビ朝日の番組でも「(公認、非公認の)権限を持っているのは、自民党は選挙対策委員会だ」などと前言撤回とも受け取られかねない発言をしていたから何をかいわんや。ネット上で<石破茂にもガッカリだ>との声が目立つのも無理はないだろう。

 政治評論家の小林吉弥氏がこう言う。

「過去の三角大福と呼ばれた総裁選では、出馬したいずれの候補も命がけで政策を練り、党内、国民世論に懸命に応えようとしていた。しかし、今度の総裁選では、いずれの候補も本気で総裁、総理を狙うという覚悟がみられません。だから発言内容が単なる国民ウケとみられ、党内批判を説得することができないのでしょう」

不公平、不公正な自民党政治「腐ったリンゴは箱ごと捨てるべき」


全員ヒール!(C)共同通信社

 総裁選で「腰抜け」「ヘタレ」と揶揄されているのは石破だけじゃない。河野デジタル相も出馬会見で、裏金議員に政治資金収支報告書への不記載分の国庫納付を求め、応じた議員は公認する──という考え方を示していたのに、28日のテレビ朝日の番組では「国民になるべく納得してもらえるやり方を議論する必要がある」などと、これまた発言内容がぐっと後退していた。

 もっとも河野の返納発言をめぐっては、「パーティー券の購入者でもない国はそもそも返納先になり得ない」「仮に返納できたとしても罪が消えるわけじゃない」といった指摘が党内外で相次いでおり、人気取りの河野の思い付き発言と指摘せざるを得ないだろう。

 そしてハナから裏金事件に頬かむりしているのが小林前経済安保担当相だ。

「一人一人の政治家が自ら説明責任を果たしていく。これが原則」と他人事のように言い放っていたが、裏金事件は発覚してから半年以上経つのだ。それなのに誰一人として何ら説明していないからこそ、いまだに世論批判が収まらないわけで、原則もヘッタクレもないだろう。

 裏金事件の“震源地”となった安倍派の所属議員はもともと94人。裏金議員の支持が総裁選の勝敗を左右するとはいえ、党内世論を気にして、口だけ「改革」のメンメンに心底、国民は呆れているに違いない。

総裁選ポスターにそっくり「アウトレイジ」のコピーは「全員悪人」

 自民党にいると、政治家はどんどん劣化する。繰り返すが、これが腐った自民党の体質なのだ。その象徴が安倍派の議員だろう。「一度決めた処分を蒸し返すべきではない」「非公認をほのめかす候補は応援できない」。総裁選候補が裏金事件に触れるたび、こう言って不快感をあらわにしているといい、衛藤元衆院副議長に至っては河野の返納発言について、「返せという考えは、我々としては理解できない」と色をなして反論したらしいが、何を寝ぼけたことを言っているのか。

 長年にわたって組織的、常習的に繰り返されてきた裏金づくりは専門家からも脱税行為と指摘されている違法、脱法行為。つまり犯罪なのだ。

 それをいまだに何ら反省もせず、返納と言われただけで過剰に反応し、逆ギレするとは言語道断。「理解できない」のは国民の方だろう。カネと利権にどっぷり漬かり、批判されたらシャッポを取り換えて、反省のフリ。そんな集団にいれば、丸ごと全員腐っていくのも当然なのだ。

 安倍元首相ら歴代総裁26人の白黒写真が並び、中央に「THE MATCH」と赤い文字で書かれた総裁選の宣伝ポスター。構図が北野武監督のヤクザ映画「アウトレイジ」そっくりと話題になったが、SNS上では映画のキャッチコピーとの共通点を指摘する声も続出。「全員悪人」だったからで、<その通り><全員悪人自民党>といった投稿が相次いだのも無理はないだろう。

 元参院議員の平野貞夫氏がこう言う。

「国民が裏金事件にいまだに強い関心を寄せているのは、今回の事件を通じて、自民党は他にもまだ何らかの不正行為を行っているのではないかと疑っているからです。裏金事件で見えたものは、自民議員や一部の取り巻きが税金を中抜きして懐を肥やしているという実態。カネの流れが極めて不透明で、不公平、不公正な政治の姿です。一般国民はひたすら税金を収奪されるだけで、何ら恩恵もない。この怪しい構図に国民が気付いたのであり、コトは裏金事件の問題だけではないのです」

 総裁選であらためてハッキリしたのは腐敗政党の限界だ。「腐ったリンゴは箱ごと捨てるべき」とはよく言ったもの。自民党そのものを瓦解させることこそ、この国がまっとうな政治を取り戻す唯一の手段なのだ。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/412.html

記事 [政治・選挙・NHK295] フィフィ「日本人ウケ狙ってる」批判に反論「なぜそんなにこの国を嫌っていながら…」「住んでいるんですか?そんなに嫌いなら…ここから抜け出せばいい」日刊スポーツ
フィフィ「日本人ウケ狙ってる」批判に反論「なぜそんなにこの国を嫌っていながら…」  「住んでいるんですか?そんなに嫌いなら…ここから抜け出せばいい」
[2024年8月27日9時58分]

エジプト出身のタレント、フィフィ(48)が27日までにX(旧ツイッター)を更新。自身の発言などに対する「日本人ウケを 狙ってる」などと批判的な声を受け、反論した。

フィフィは中国や韓国との外交問題などについても自身の考えを頻繁に発信しているが、「フィフィは日本人ウケを狙ってる、日本人にウケる発言をしていると批判してくる人がいるけど」と一部の指摘に言及。「逆に不思議なんですけど、なぜそんなにこの国を嫌っていながら住んでいるんですか?」と疑問を投げかけた。

続けて「そんなに嫌いなら努力してでもここから抜け出せばいい、その方が気が楽になりますよ?」とうながし、「私は日本が好きで、今ここにいます」とつづった。

h ttps://www.nikkansports.com/entertainment/news/202408270000182.html

26日には「なんか日本の印象を下げ犯罪を助長するインフルエンサーがいる様ですが、見に行っちゃダメですよ、彼らの思う壺です」とSNS上で話題となっている投稿に対する注意を呼びかけ、「インフルエンサーはどんな意味だろうが、影響力が糧になります、それにしても迷惑インフルエンサーが速やかにパンされる様にはならないのかね、バズったもん勝ちにしちゃダメですよ」と訴えていた。
http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/413.html
記事 [政治・選挙・NHK295] 自民総裁選は小泉進次郎の独走にブレーキ…黒幕の菅前首相が操る“腹話術内閣”に広がる忌避感(日刊ゲンダイ)


自民総裁選は小泉進次郎の独走にブレーキ…黒幕の菅前首相が操る“腹話術内閣”に広がる忌避感
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/359847
2024/08/31 日刊ゲンダイ


「伝家の宝刀」を切ったはいいものの…(小泉進次郎元環境相)/(C)日刊ゲンダイ

 本番まで2週間を切った自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)が日増しにヒートアップしている。来週以降は出馬表明ラッシュだ。林芳正官房長官(63)、小泉進次郎元環境相(43)、高市早苗経済安保相(63)の順に会見が開かれる予定で、茂木敏充幹事長(68)が隙間に割って入る見通し。「刷新感ありき」で最年少の進次郎が本命視される中、独走に“ブレーキ”がかかり始めた。原因は言わずもがなの本人、そして黒幕だ。

  ◇  ◇  ◇

 総裁選に一番乗りした「コバホーク」こと小林鷹之前経済安保相(49)はメディア出演を重ね、認知度アップに躍起。河野太郎デジタル相(61)や石破茂元幹事長(67)も政策発表の体で会見をセットし、露出度アップを狙っている。自民に対する国民的嫌悪感を一掃するため、過去最多の10人前後が出馬し、史上最ハデのお祭り騒ぎにまっしぐらだ。決選投票にもつれ込むのは必至で、「進次郎VS石破」の一騎打ちが見込まれているが、ここへきて大本命の進次郎が失速し始めたという。

「進次郎氏は党にとって伝家の宝刀。最後の切り札です。それを切ったはいいものの、党勢衰退に歯止めをかけられないどころか、あの独特な言動が世論に疎まれ始めたら失墜は一瞬。アッという間に政権を追われかねません。進次郎氏を使い捨てにできるほど党の人材は潤沢ではない。コバホークも40代ですが、進次郎氏ほどの輝きは期待できない。最終兵器を使うのは早すぎる」(自民中堅議員)

 進次郎首相による選挙管理内閣を発足し、早々の解散・総選挙で勝利。来夏の参院選も乗り切る──というシナリオが永田町の共通認識になりつつあるが、「伝家の宝刀」を切ってズッコケ、お家断絶なんてシャレにもならない。歴史に刻まれるドジだ。

独裁と機能不全が隣り合わせ


一心同体、腹話術内閣に?(C)日刊ゲンダイ

 進次郎の陰りに拍車をかけているのが、ドス黒い闇将軍の存在。総理総裁のイスを奪われた恨み骨髄で岸田降ろしに動き、いまは党神奈川県連つながりの進次郎をド真ん中で支える菅義偉前首相(75)だ。

「進次郎氏が菅氏の振り付けで動いているのは衆知の事実。進次郎総裁体制となれば、カネも人事も政策も菅氏が差配するのは目に見えている。進次郎氏はあの調子ですから、一から十まで菅氏に相談し、操り人形化した腹話術内閣になってしまう。『菅幹事長』『菅副総理』なんていう人事構想まで流れています。菅氏が本格的に体調を崩そうものなら、官邸は即機能不全に陥る。『進次郎首相』は今はない」(自民関係者)

 立憲民主党代表選(9月7日告示、23日投開票)に29日名乗りを上げ、再登板にヤル気満々の野田佳彦元首相(67)は進次郎を「金魚」と揶揄。おととい放送されたラジオ日本の番組で「進次郎総裁」が「一番怖い」としたものの、「一定期間があれば馬脚を現す可能性は十分ある」と余裕の構えを見せた。

 もっとも、国政第1党も2党もこんな体たらくでは政治不信は収まりっこない。

  ◇  ◇  ◇

 ●関連記事『【もっと読む】自民党総裁選で新キングメーカー争いの醜悪…「麻生太郎vs菅義偉」に岸田首相も参戦』では、自民党総裁選めぐる、麻生太郎副総裁、菅義偉前首相、岸田首相の動向とその狙いを詳報している。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/414.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 岸田首相が残す「原発再稼働」という負のレガシー…任期終了まで“延命”を政策で後押し(日刊ゲンダイ)

岸田首相が残す「原発再稼働」という負のレガシー…任期終了まで“延命”を政策で後押し
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/359845
2024/08/31 日刊ゲンダイ


敦賀原発2号機(C)共同通信社

 岸田首相の総裁任期満了まで、30日で残り1カ月。「任期終了まで国内外の課題への対応に全力を尽くす」と鼻息荒いが、「負のレガシー」を残してもらっては困る。原発の再稼働をめぐる問題だ。

 原子力規制委員会は28日、日本原子力発電(原電)の敦賀原発2号機(福井県)について、新規制基準に不適合とする審査書案を了承。29日から約1カ月間、パブリックコメントを実施した上で正式に決定する。

 原電は再申請を目指す考えだが、先は見通せない。

「敦賀2号機の審査は2015年から9年に及び、原電側のデータ書き換えや資料の不備などで2度中断しました。そもそも、不正に手を染めた会社に原発の運転を任せられるでしょうか。原電は東海第2原発でも安全対策工事の不備が判明しています。保有する原発を稼働できていない原電は現状、電力大手5社が基本料金などを払って支援しています。再申請をしても再稼働は絶望的で、再審査の判断までどれだけの期間を要するか分からない中、いつまで延命させるつもりなのでしょう」(「原子力規制を監視する市民の会」代表・阪上武氏)

原発再稼働に前のめり

 それでも岸田首相は原発再稼働に前のめりだ。27日の「GX(グリーントランスフォーメーション)実行会議」で、運転停止中の東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)を念頭に「残された任期の間に、GXを一歩でも前進するため尽力する」「そのひとつが、東日本における原子力発電の再稼働の準備」などと強調。地元の理解を得るため、来週に原子力関係閣僚会議を開催すると決めた。

 政府の地震調査委員会が今月2日に発表した海域活断層の評価を受け、規制委が電力会社に地震や津波の原発への影響を確認するよう指示したばかりだ。

「原発は『安価』『脱炭素』と言われますが、本当でしょうか。事故が起きれば環境負荷は極めて重く、地震などの災害や運営する会社の能力の劣化によって事故リスクは高まっています。消費者の払った料金が、いつ動くか分からない原発の延命に使われているのに、それを政策として後押しすることに疑問を抱かざるを得ません」(阪上武氏)

 GXにせよ原発再稼働にせよ、岸田首相がレガシーづくりで自己満足を得るための道具ではない。

  ◇  ◇  ◇

 ●関連記事【もっと読む】『東電福島原発がようやくデブリ取り出し作業開始も…ささやかれる《今世紀中に廃炉は無理》の必然』では、福島原発をめぐる混乱を取り上げている。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/415.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 河野太郎デジタル相は強調も「データセンターのために原発必要」は世界の非常識…古賀茂明氏が喝破(日刊ゲンダイ)

河野太郎デジタル相は強調も「データセンターのために原発必要」は世界の非常識…古賀茂明氏が喝破
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/359846
2024/08/31 日刊ゲンダイ


データセンター建設には「脱炭素」と「クリーン電力」稼働が条件なのに?(河野太郎デジタル相)/(C)日刊ゲンダイ

 自民党総裁選に出馬表明した河野太郎デジタル相が「脱原発」を封印して変節。原発の新増設の必要性にまで踏み込んだ。その理由として、「データセンターとAIで電力需要が跳ね上がる。再生可能エネルギーを2倍のペースで入れても、原子炉を再稼働しても足らない」と強調していた。

 同じことを、原発活用へ旗振りする経産省もキャンペーンしている。データセンターやAIを“人質”に出されると仕方ないか、となりがちだが、これは本当なのか。

 エネルギー政策に詳しい元経産官僚の古賀茂明氏に聞いてみると、「いえいえ。世界の常識から完全に外れています」とこう続ける。

原発はもはやお荷物

「電力自由化が進んでいる各国では、原発は発電コストが高く、もはやお荷物という認識。ましてや新増設という話はあっても実は非現実的です。太陽光や風力などの再生可能エネルギーは、発電コストは安くても発電量が変動するため安定しないと言われてきましたが、蓄電池の価格が急激に下がり、いまや『再エネ+蓄電池』の組み合わせの方がはるかに優れている。これが世界の常識です」

 こんなデータがある。ドイツのフラウンホーファー研究機構による、エネルギー源別発電コストだ(今年7月現在)。原発は16電源のうち最もコストが高く、48ユーロセント/kWh(約77円)。一方、太陽光+蓄電池は12ユーロセント/kWh(約19円)。4分の1なのだ。

 AIやデータセンターのため、原発の再稼働や新増設を急ぐ必要──という理屈にも“盲点”がある。

「データセンターを建設しようとしているGAFAM(米主要IT企業)は『脱炭素』を進めており、すべてクリーン電力で稼働させることを条件としています。マイクロソフトは原発容認ですが、その他は脱炭素イコール再エネ。データセンターをつくる際、『再エネ電源があるか』が重要になってくる。GAFAMは取引先にも脱炭素を求めており、日本企業が焦り始めています」(古賀茂明氏)

 共同通信の主要企業111社アンケートでは、「政府のエネルギー基本計画の見直しで盛り込んで欲しい事項」のトップが「電源構成の再生可能エネルギーの比率拡大」の59%で、「原発の新増設」は17%だった。企業マインドは変化している。

「自民党も日本も内向きになっていますが、原発の再稼働はそう簡単ではないし、新増設は20年くらいかかる。数年先の電力不足への対応なんて絵に描いた餅です。再エネ+蓄電池を拡大させる方が早い」(古賀茂明氏)

  ◇  ◇  ◇

 総裁選で国会議員票を得るためとはいえ、世界の非常識を喧伝する河野氏は罪つくりだ。

 ●関連記事『【もっと読む】もはや任意じゃなくて強制…12月2日のマイナ保険証一本化に向けて強まる国民への包囲網』では、河野太郎デジタル相がゴリ押しするマイナ保険証一本化への国民の不信感などを詳報している。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/416.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 自民党の信頼は地に落ちたまま…石破茂「ルール守る」に《そこから?》と総ツッコミの当然(日刊ゲンダイ)
自民党の信頼は地に落ちたまま…石破茂「ルール守る」に《そこから?》と総ツッコミの当然
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/359887
2024/08/30 日刊ゲンダイ


5度目の行方は…(C)日刊ゲンダイ

《つまり「守っていなかった」と認めたわけだな》《これまでは透明じゃなかった。怪しかったと言っている(笑)》

 ネット上でこんな冷ややかな声が出ているのが、自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)に立候補を表明した石破茂元幹事長(67)が30日の陣営選対本部の会合で訴えたあいさつに対してだ。

「ルールを守る自民党にしたい。政治資金の透明性を確保することから信頼回復を成し遂げたい」

 故・安倍晋三元首相と競った2018年の総裁選では、「正直で公正、謙虚で丁寧」を掲げた石破氏。今回は「日本の未来を守り抜く」をスローガンに、@ルールA日本B国民C地方D5若者・女性の機会――という「五つの守る」を掲げたのだが、実現不可能な大風呂敷を広げるのは論外としても、真っ先に挙げたのが「ルール」なのだから、受け止める国民の中には複雑な思いを抱く人も少なくないようだ。

《「信号が青になったら横断歩道を渡る」と同レベルでは。そんな当たり前のことを総裁選で掲げなければならないほど落ちぶれた自民党》

《不良ばかりの学校の立て直しに来た新校長のようだな。校則、風紀を守る学校にしますって。そこからですか?》

過去の総裁選で繰り返されてきた「信頼回復」の言葉

「信頼回復」という言葉に反応を示す声もある。過去の総裁選でも繰り返されてきたからだ。

 例えば、2021年9月に行われた総裁選の共同会見でも、岸田文雄首相(67)はこう言っていた。

「党の信頼回復、党改革だ。(党役員に)中堅・若手を登用し、権力の集中、惰性を防ぐ。新たな組織を設立し、外部の目も入れながら近代的な政党に変えていく」

 2020年9月の総裁選でも、日本記者クラブ主催の公開討論会で菅義偉元首相(75)は「縦割り行政や前例主義、既得権益を打破し、規制改革を進め、国民の皆さんに信頼される社会をつくる」と声を張り上げていた。

 そして今回の総裁選でも「信頼回復」が最重要視されているのだから、裏を返せば自民党は少なくとも菅元首相が総裁に就く以前から、ずっと「信頼は地に落ちていた」ということだ。

 ルールを守らず、信頼が地に落ちたままの国会議員が長く政権与党の座に居座り、立法府として法律を作り、それを国民に守らせる。考えれば考えるほどおかしな話ではないか。

  ◇  ◇  ◇

 ●関連記事【もっと読む】『小泉進次郎は裏金議員を「再処分」か? 安倍派は戦々恐々…総裁選出馬表明「1週間延期」の思惑』、【さらに読む】『コバホーク小林鷹之もう完全失速…総裁選出馬表明直後に「政治とカネ」問題発覚の“間の悪さ”』では、総裁選を巡る候補の動きを取り上げている。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/417.html

記事 [政治・選挙・NHK295] いつまでやってんのか、茶番劇 緊急事態条項とか言うくせに このくだらない政治空白(日刊ゲンダイ)

※2024年8月31日 日刊ゲンダイ2面 紙面クリック拡大 文字起こし


※紙面抜粋


「政策実行に一意専心」とか言っていたが……(C)共同通信社

 緊急事態の政治機能を巡り、改憲を声高に叫ぶ集団が、この台風の季節に五月雨式ボス争いとは優雅なものだ。首相は思い出づくり訪米、そのために総裁選日程を後ろ倒し、中国の領空侵犯も不気味な最中の能天気。

  ◇  ◇  ◇

 史上最強クラスの台風10号が猛威を振るっている。30日は、九州北部を横断し、ノロノロと北東に進行。九州を中心に西・東日本の広範囲で記録的な大雨が続き、土砂崩れで死者が出るなど人的被害のみならず、物的被害も甚大である。9月1日にも熱帯低気圧に変わる見込みだが、線状降水帯の発生リスクは残る。まだまだ予断を許さない状況だ。

 気象庁が「命を守る行動を」と呼びかけるほどの危機的状況の中、「そんなの関係ねぇ」とばかりに来月の総裁選に血道を上げているのが、現政権を担う自民党である。この台風シーズンに季節外れの「五月雨式」で総裁候補たちが次々と出馬表明し、ボス争いに興じるなんて、随分と優雅なものだ。

 週明け以降、林芳正官房長官(63)が9月3日、茂木敏充幹事長(68)が翌4日、小泉進次郎元環境相(43)が6日、高市早苗経済安保相(63)が9日と立て続けに名乗りを上げる見込み。見事に日付がばらけているのは、おのおのにスポットが当たるよう日程調整したからに違いない。タイミングがかぶれば、その分、一人一人のニュースの扱いが小さくなってしまうと懸念したのは明らかだ。

 一票を持つ「有権者」の議員側も醜いったらありゃしない。麻生太郎副総裁や菅前首相といった重鎮はキングメーカー争いに血道を上げ、中堅・若手は「勝ち馬」探しに血眼である。

 彼らが、大規模災害の発生や外国からの武力攻撃などによって国家が危機にさらされた時、政府の権限を一時的に強化する「緊急事態条項」を、改憲によって創設することを党是として掲げていることを忘れてもらっては困る。台風被害をよそに、党を挙げた勢力争いとは、国民の人命軽視としか言いようがない。

台風被害をよそに「お疲れさま会」

 誰よりもヒドイのが、この国の危機管理トップであるはずの岸田首相だ。

 14日に総裁選への不出馬を表明して以降、公務日程はスカスカ。台風対策にも本腰を入れている様子はうかがえない。

 29日、台風10号に関する関係閣僚会議を行ったものの、当日の夜には都内の高級ウナギ料理店で地元・広島県の県議らと懇談。地元の仲間たちと共に上機嫌で舌鼓を打っていたそうだ。同席した中本隆志県議会議長は「(岸田首相からは)いろいろあったけども、また一議員となって皆と一緒に頑張ると、そういうことですね」と語っていたから、単なる「お疲れさま会」を楽しんでいたわけだ。

 30日は、都内の高級日本料理店で麻生、茂木、林とランチ会合。総裁選絡みで“密談”が行われたとの見方もある。この期に及んでミエミエの政局を展開しているのだから、どうかしている。

 もっとも、岸田は党の政調会長だった2018年、甚大な被害をもたらした西日本豪雨の夜に同僚議員と一緒に「赤坂自民亭」なる宴会に興じていたほどの男だ。災害対応よりも“身内”のイベントを優先するのが、板についているのだろう。

 さらにご執心なのが「思い出づくり」である。

「岸田総理は9月22〜25日に、ニューヨークの国連総会に合わせて訪米する予定ですが、相当、意欲満々なようです。『外交の岸田』として最後の晴れ舞台。もともと、総裁選の投開票日は同月20日か、27日のどちらかになると目されていましたが、最終的に後者に決まった。その裏には、次の総裁が決まる前に現職として訪米したい岸田総理の意向が働いたともっぱらです」(官邸事情通)

「南海トラフ地震」警戒中に「退陣表明」の能天気


キングメーカー争いを展開(C)日刊ゲンダイ

 そもそも、岸田は不出馬表明の際、「今後も総理・総裁として最後の一日まで政策実行に一意専心、当たってまいります」と国民に誓ったはずだ。だったら、総裁選を巡る「密談」や「思い出づくり」にかまけている暇はない。国民の命を守るために台風10号対策を何よりも優先し、リーダーシップを発揮すべきである。

シン・防災論」の著者でジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう言う。

「岸田首相は危機管理への意識が低すぎます。気候変動に伴い、近年の台風はコースもスピードも従来とは別物で、非常に予測がしづらくなっている。さらに、今週は夏休みの最終週で人の移動が多くなることも予想されます。本来、台風上陸が分かった今週頭から1週間程度は官邸に張り付いて、危機対応の陣頭指揮を執るべきでした。ところが、このタイミングで政局的な動きを見せているのですから、危機意識の欠如もはなはだしい。そもそも、不出馬表明した時期にしても、宮崎県を震源とする地震発生に伴い『南海トラフ地震臨時情報』が発表され、気象庁が注意を呼びかけていたさなかのこと。情報の発表は初めてのことで、多くの国民が不安を感じていました。そんな中で不出馬を表明するなど、やはり感覚がズレているとしか思えません」

 能天気な死に体首相と、ボス選びで頭がいっぱいの自民党議員たちのせいで、くだらない政治空白が生じてしまっているのだ。国民は不幸としか言いようがない。目下の政治空白を見透かすかのような、中国軍機の領空侵犯も不気味である。

「改憲すべし」も口だけ

 そもそも、今回の総裁選は裏金事件をリセットし、ゴマカすためのセレモニーに過ぎない。茶番劇をいつまで続けるつもりなのか。

 台風10号の脅威を脇に置き、愚にもつかない政争に走っている集団に、国の非常事態における政治機能を語る資格はない。結局、改憲のために声高に叫ぶ「緊急事態条項」も看板に偽りアリということではないのか。

 政治評論家の本澤二郎氏はこう言う。

「大規模災害が起きた場合には、政府一丸となって対処するのは当然の話で、わざわざ緊急事態条項を創設する必要はないはずです。結局、改憲の必要性を訴えるために、大規模災害や武力闘争を口実に利用しているのが実態でしょう。もっと言えば、改憲自体も今の自民党にとっては、ただのスローガンに過ぎない。本気で改憲を目指すならば、衆参両院の議員の3分の2以上の賛成が必要な国会発議だけでなく、最終的に国民投票で過半数の賛成が必要となります。ところが、裏金事件で信用を失っている自民党に、それを実現する覚悟は本当にあるのでしょうか。国民投票では反対多数となる可能性が高い。そうなれば自民党は面目丸つぶれです。望み薄の現状では、本気で改憲に取り組む気などないでしょう。『改憲すべし』と口にしているのは、岩盤保守層の支持を引き留めるためだけだと思います」

 今回の総裁選は自民党議員が常々口にしているように「刷新感」の演出でしかない。有権者をけむに巻くのが目的の偽りの儀式に過ぎないのだ。

 その裏で、菅に麻生、進次郎の陰にチラつく森元首相ら、危機管理の元トップたちが、キングメーカー争いを繰り広げ、現トップの岸田をいさめもせず人命軽視の政治空白は放ったらかし。こんなくだらないショーをあと1カ月も続けるなんて、フザケるにもほどがある。あまりにも国民をバカにした話である。

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