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2024年8月22日00時00分 〜
記事 [政治・選挙・NHK295] 野党勝利のためには自民党は「高市早苗新総裁」が望ましい 古谷経衡 猫と保守と憂国(日刊ゲンダイ)

野党勝利のためには自民党は「高市早苗新総裁」が望ましい 古谷経衡 猫と保守と憂国
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/359392
2024/08/21 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし


古谷経衡氏(提供写真)

 9月27日に行われる自民党総裁選で、出馬に意欲を示している者だけでも10人を超える混戦になっている。もっとも実際には、ここから数人が脱落するだろう。しかし自民党始まって以来の総裁候補者数になる可能性は高い。

 自民党内力学の筋論で言えば、本命は河野太郎、林芳正、茂木敏充、加藤勝信あたりになるだろうが、党員党友票を加味し、きたる選挙に勝てる総裁でなければならず、そうなると石破茂、上川陽子、小泉進次郎、野田聖子、高市早苗などが十分に射程に入ってくる。総裁選は一度の投票では決せず、決選投票になろう。票読みは極めて難しい。

 旧統一教会や裏金問題などのマイナスイメージの払拭、そして宏池会にもかかわらず第2次安倍政権よりタカ派色を鮮明にした岸田政権と一線を画するとすれば、石破、野田、林、河野、小泉あたりが次期総裁になると、ひとまず自民党の負のイメージは「なんとなく」刷新された印象を与える。早期解散となれば、議席は増えはしないが減りも少ない、という自民党にとって「理想的状況」が出現しよう。よって自民党政権はまず「延命」されることになるが、日本の根本的構造は何ら変わらない。根本的構造とは、旧態依然とした産業構造や団体と政官の癒着による、経済における新陳代謝の阻害である。新産業の勃興と、移民の受け入れ、それによる社会意識や民主的自意識の進歩が成されなければ、日本復興の可能性はゼロである。自民党政権である以上、これら諸改革は1世紀を経ても達成できない。

 そうすると、次期総裁に最もふさわしいのは高市早苗になる。高市は前掲したすべての「進歩」と無縁どころか逆行する政治家だからである。そうなると対する野党は、高市総理総裁であれば強力な対立軸を生み出すことが容易となる。非改革、非人権意識、親米ならぬ「拝米」の高市総裁なら、野党は取り立てて対立軸を意識する必要はない。野党にとっては高市が最も戦いやすい。自民党政権がだらだらと延命するよりも、この宿痾に終止符を打つには逆説的に高市がふさわしいというわけだ。もし高市が総裁になれば、最後の自民党総裁として記憶される目が出てくる。

「日本がもっと酷くなった果てにある再生」。このような考え方を加速主義などと言うが、私もこの立場を支持する以上、なまじ「まとも」な人間が総裁になることには反対である。

 だが、そうやすやすと「筋書き」通りにはいかないだろう。高市新総裁となれば、岩盤保守からの熱狂的な支持により、大手メディアは強く忖度する。加えて史上初の女性首相の誕生で、世論一般の批判は抑制される。海外メディアも「女性」という一点で称揚し、その評価が逆輸入され国内での支持率にはポジティブだろう。結局、翼賛体制は継続され、野党の低落は続く、というシナリオは容易に予想される。

 さすれば、「意味不明な答弁」で墓穴を掘る小泉あたりが御の字だろうか。どのみち、私は次期総裁にまったく期待していない。誰が新総裁になっても、もはやそれを覆すだけの民主的パワーが日本には存在していない、という諦観もある。個人的には石破が好きだが、この中でもっとも「まとも」な政治家であるがゆえに、自民党総裁にはもったいないという気もする。


古谷経衡 作家

1982年生まれ。立命館大学文学部史学科卒。令和政治社会問題研究所所長。「左翼も右翼もウソばかり」「日本を蝕む『極論』の正体」「毒親と絶縁する」「敗軍の名将」「シニア右翼」など著書多数。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/345.html

記事 [政治・選挙・NHK295] あと1カ月もやるのか、TY茶番劇 総裁選で鮮明になる腐敗堕落政党の正体(日刊ゲンダイ)

※2024年8月21日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大 文字起こし


※紙面抜粋


※2024年8月21日 日刊ゲンダイ2面


オシマイ(左から茂木幹事長、岸田首相、麻生副総裁)/(C)共同通信社

 何人立っても同じ穴のムジナ。企業・団体献金による利権政治をやめない以上、裏金の総括など出来るわけがない。どの候補者も似たようなゴマカシで、有権者にさらされる賞味期限切れの自民党政治の限界。

  ◇  ◇  ◇

「反五輪でボイコットをしている」

 日本中がパリ五輪メダリストの話題であふれていた7月29日。TBS系ニュース番組で、東大の斎藤幸平准教授がこう断言し、大きな話題となったのは記憶に新しい。

 斎藤准教授は「ボイコット」の理由として、イスラエルによるガザ地区攻撃などを示唆しつつ、「スポーツウオッシュ」を挙げていた。

「スポーツウオッシュ」とは、国家や団体などが都合の悪い事を覆い隠すためにスポーツを利用する、という意味だが、パリ五輪から一転して「ポスト岸田」を巡る自民党総裁選のニュース一色に様変わりした今のTV報道も、さながら「総裁選ウオッシュ」のよう。同党の不祥事や醜聞を隠したり、忘れさせたりするための“政治イベント”と化しているからだ。

 1972年に推薦人による立候補制度を導入して以降、候補者が最多だった2008年と12年(ともに5人)を超え、過去最高の10人以上が出馬を検討しているとされる総裁選。総裁選挙管理委員会は20日、党本部で会合を開き、「9月12日告示、27日投開票」の日程で行うことを決めた。

 現行のルールとなった1995年以降、選挙期間は12日間とするケースが多かったが、今回は最長となる15日間。立憲民主党の代表選が9月7日告示、23日投開票の日程で行われることを踏まえ、期間拡大を決めたというのだが、おそらく狙いは違う。派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で逆風が吹く中、メディア露出を増やして新体制をアピールするためだろう。

反社集団に等しい愚劣政党に政策通はいない

「新生自民党を国民に示すものとなる。真剣勝負の議論を国民の前で展開してもらいたい」「主流派も反主流派もなく、一致団結し、真のドリームチームをつくって、きたるべき国政選挙に臨んでほしい」(岸田首相)

「自民にはさまざまな政策に精通した人材がいる。地方遊説や討論を党員や国民に届けるためにも、長い期間をつくったのは望ましい」(茂木幹事長)

 総裁選の日程が決まった20日、党役員会などでこんな意見が出ていたらしいが、へそで茶を沸かすとはこのことだ。

 長年にわたって組織的かつ常習的に違法・脱法行為の裏金をせっせとつくり、表沙汰になった今もなお、真相解明もせず、誰一人として責任を取らない自民党。そんな反社会的集団に等しい愚劣政党の一体どこに「政策に精通した人材」がいるというのか。

 そもそも、「民主主義の危機」を訴えていたにもかかわらず、安倍・菅の両独裁政権をしのぐ強権ぶりを発揮し、「平凡なチーム」さえもつくれなかった男が「真のドリームチームをつくって」などとよくぞ言えたものだろう。

 何人立っても同じ穴のムジナ。にもかかわらず、TVは「刷新」「新生自民なるか」などと大騒ぎ。こんなバカバカしい茶番劇をあと1カ月もやるのかと思うとクラクラするではないか。

 政治評論家の本澤二郎氏がこう言う。

「総裁選だと浮かれているのは永田町の自民議員とメディアの政治部ぐらい。多くの国民はほとんど興味も関心もないでしょう。頭を変えたところで、中身は変わらないことが分かっているからです。立候補を検討している議員が多いのは総裁選よりも、次の選挙のために名前を売っておきたいからではないか。大騒ぎしているメディアもメディアです」

候補者はミニミニ安倍かプチ安倍


ポンコツばかり(総裁選挙管理委員会)/(C)共同通信社

「行動を起こす。より先の未来に責任を持てる世代として、先頭に立つ」

 そろって期待薄のポンコツ候補の乱立が予想される中、先陣を切って立候補表明した小林前経済安全保障担当相。19日の会見では、滑り出しこそ「自民党は生まれ変わる」「脱派閥選挙を徹底する」と勢いがあったが、裏金事件の再調査を問われると、「党の調査は限界がある。新たな事実が出てきた場合は考える」などと途端にトーンダウン。

 支援を受ける元安倍派議員らをおもんぱかるような言動が目立ち、自身と旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の関係についても歯切れの悪い応答に終始していた。

 小林は会見で、「(日本の)経済力、科学技術力は国際的に低下をしています」「物価が高騰し、実質賃金がなかなか上がってこない」「暮らしが良くなったという実感を得られない」「人口が減少し、特に地方は疲弊しています」「この停滞感を打破し、活力ある社会を取り戻さなければ日本は世界の中で埋没してしまう」……とも言っていたが、ちょっと待て。

 経済力が低下し、物価が高騰し、実質賃金が上がらない状況を招いた政権与党は誰なのか。

 人口減少に有効な手を打たず、地方を疲弊させたのは誰なのか。いずれも答えは長期政権を担ってきた自民党ではないか。

自民議員は皆、絵に描いたような悪代官ばかり

 そもそも第2次安倍政権が誕生した総選挙で初当選した元財務官僚の小林は、政権与党の一員としてアベノミクスを進めてきた当事者と言っていい。

 異次元金融緩和でトリクルダウンを起こし、経済の好循環を生む。全国津々浦々に景気の実感を届ける──。国民にはそう喧伝されてきたはずなのに、今さら他人事のように「暮らしが良くなったという実感が得られない」なんて無責任にも程がある発言だろう。

 結局、自民党が企業・団体献金による利権政治をやめない以上、裏金の総括などできるわけがない。この約1年間を振り返るだけでも、自民党国会議員による利権絡みのカネ問題は枚挙にいとまがないからだ。

 洋上風力発電事業を巡る汚職事件で逮捕、起訴された秋本、東京・江東区長選をめぐる公職選挙法違反事件で逮捕、起訴された柿沢のほか、裏金事件では池田、大野、谷川らが逮捕されたり、在宅起訴されたりした。

 カネの問題以外でも、「パパ活疑惑」報道を機に辞職した宮沢、選挙区の有権者に香典を渡した疑惑で強制捜査を受けた堀井、公設秘書の給与を騙し取った疑惑で家宅捜索を受け、辞職した広瀬など醜聞を挙げればきりがない。

 繰り返すが自民党議員が「政策に精通」などとんでもない。皆、そろって絵に描いたような悪代官ばかり。総裁選では、そんな腐敗堕落政党の正体、賞味期限切れの自民政治の限界があらためて有権者にさらされることになるだろう。

 ジャーナリストの横田一氏はこう言う。

「小林議員の会見の発言を聞く限り、ミニミニ安倍元首相というのか、プチ安倍元首相というのか。言っている内容が安倍政権と変わりません。つまり、また同じ愚策を続けるということ。おそらく今後も似たような主張をする議員が立候補するのでしょう。自民党の狙いは総裁選でメディアジャックしてご祝儀相場のまま解散、総選挙です。TVメディアは今、自民党の宣伝部隊となっているかのようです」

 有権者は「総裁選ウオッシュ」に騙されてはダメだ。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/346.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 総裁選に出馬表明の小林鷹之氏やたら強調も…育った家庭は全然「普通」じゃなかった(日刊ゲンダイ)

総裁選に出馬表明の小林鷹之氏やたら強調も…育った家庭は全然「普通」じゃなかった
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/359389
2024/08/22 日刊ゲンダイ


仮面浪人も留年も許され…(C)日刊ゲンダイ

「普通のサラリーマン家庭で育った」──小林鷹之前経済安保相(49)が、やたらに自分の出自を強調している。自民党総裁選に一番乗りで正式に出馬表明した19日の会見や、出演した民放番組、HPのプロフィルでも「サラリーマン家庭の長男」を猛アピールだ。

 とはいえ、1974年生まれの小林氏は、小学校こそ千葉県浦安市内の公立校に通ったが、中学・高校は東京の名門私立の開成に進学。東大法学部を卒業後、旧大蔵省に入省し、在籍時は米ハーバード大に留学--就職氷河期の「ロスジェネ」世代の中で、ピカピカのエリート街道を歩んだ。

「普通の家庭を繰り返すのは『世襲』の小泉進次郎元環境相や河野太郎デジタル相ら、他の総裁候補との違いを際立たせるため」(自民党関係者)

 そもそも、中学から都内の私立校に通わせている時点で、普通と言うよりも「中流より上」の家庭な気もする。調べてみると、やはり「普通」じゃなかった。

東大合格時は「社長の長男」

 2015年に73歳で他界した小林氏の父・泰芳さんは香川県三豊市出身。地元の公立高校を出て、大学卒業後に中堅総合商社「大倉商事」に就職した。同じ香川出身の女性と結婚。小林氏を授かると、80年代にはインドネシアの首都ジャカルタに駐在し、木材調達を担うなど順調にキャリアを重ね、94年4月にはグループ会社「カナダ大倉」の社長に就いた。「社長の長男」となった小林氏が1年間の仮面浪人後、東大に合格したのもこの年だ。

 しかし、98年に転機が訪れる。大倉商事が不動産開発の失敗などで経営が悪化し、倒産したのだ。泰芳さんは56歳。小林氏は4年時に留年し、まだ東大在学中だった。

「人生の憂き目に遭った泰芳さんですが、00年には都内の老舗建材メーカー『ノダ』に再就職。商社マン時代の経験がモノをいったのか、いきなり貿易事業部長を任され、02年には取締役に出世しています」(知人)

 ノダは従業員1000人超の上場企業だ。08年に泰芳さんは常任監査役に就き、12年に退社した。キャリアの崖っぷちからV字回復を果たしたコバホークの父は、決して「普通のサラリーマン」ではない。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/347.html

記事 [政治・選挙・NHK295] <石破・進次郎両氏の決選投票か>自民総裁選「重要6争点」を徹底比較 出馬表明・模索11人のアタマの中が丸わかり 一覧表付き(日刊ゲンダイ)


自民総裁選「重要6争点」を徹底比較 出馬表明・模索11人のアタマの中が丸わかり【一覧表付き】
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/359381
2024/08/21 日刊ゲンダイ


左上から時計回りで、小林鷹之前経済安保相、小泉進次郎元環境相、林芳正官房長官、河野太郎デジタル相(C)日刊ゲンダイ

 韓国、そして米国へ。「卒業旅行」の組み立てに熱を上げる岸田首相をよそに、後継を決める自民党総裁選が本格化している。

 日程は「9月12日告示-27日投開票」に決定。一番乗りした小林鷹之前経済安保相(49)に続き、河野太郎デジタル相(61)が26日に、林芳正官房長官(63)は27日に出馬を正式表明する見通しだ。言葉を濁してきた小泉進次郎元環境相(43)も立候補の意向を周囲に伝えた。現状、11人が出馬を模索しているが、国民に寄り添うマトモな人物はいるのか、いないのか。

 総裁選で争点にすべき岸田退陣のダメ押しとなった裏金事件の実態解明、反日カルト集団の旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との関係、そして置き土産化された憲法改正だ。伝統的家族観を押し付ける右派組織「日本会議」の国会議員懇談会のメンバーかどうかも外せないポイントだ。世論の反対が根強い原発再稼働、導入を求める声が高まる選択的夫婦別姓制度へのスタンスも合わせて別表にまとめた。裏金解明はほぼ全員ヤル気なし、改憲にはそろって前のめりだ。

石破・進次郎両氏の決選投票か


【重要6政策】を徹底比較(C)日刊ゲンダイ

 世論人気断トツの石破茂元幹事長(67)は旧統一教会と関わりが深く、教団関連団体の会合で講演したり、代表を務める党支部へ寄付を受領。戦力不保持をうたった9条2項を削除した上で、現在の自衛隊を「国防軍」に改めて憲法に明記すべきと主張している。刷新感を打ち出す小林氏は、3年前は推薦人として推した高市早苗経済安保相(63)も顔負けのゴリゴリのタカ派。河野氏は「脱原発」から完全に転向した。どいつもこいつも国民目線とは乖離していると言っていい。

 総裁選は367人の国会議員票と党員・党友による地方票367票の計734票で争われる。1回目の投票で過半数に達する候補がいない場合、上位2人による決選投票となり、前回は河野氏が岸田氏に敗れた。

「石破氏と進次郎氏が決選投票でぶつかり、進次郎氏が勝つ展開ではないか。そうなれば臨時国会で首相指名を受けて組閣後、所信表明演説などをこなしたら即解散。米大統領選前に総選挙を終えてしまう算段です」(官邸事情通)

 ポスト岸田が意味不明な空疎首相なんて、絶望的。だが、首相になりたいだけだった岸田氏も予算委員会の論戦を経ずに2021年10月に解散を打ち、ご祝儀相場で圧勝した。異常な政治状況になす術がない野党第1党の存在感のなさは、こうなってくると犯罪レベルだ。

  ◇  ◇  ◇

 ●関連記事『【もっと読む】茂木幹事長が自民総裁選出馬の推薦人集めで脱落か…麻生副総裁にフラれ、加藤の乱のWショック』では、出馬できるかどうかの「イス取りゲーム」の様相を呈する自民党総裁選で雲行きが怪しくなってきたのが茂木敏充幹事長の近況などを詳報している。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/348.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 枝野幸男氏「自民に代わる新たな国民政党を目指す」 立憲民主党の代表選で挙がるのはベテランの名前ばかり(東京新聞 TOKYO Web)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/348861




「人間中心の経済」(ヒューマンエコノミクス)。

キャッチコピーとしては、インパクトに欠けるかなぁ〜。

それに、分りずらいから、聞いている方はイメージが描けない。

「人間中心・・・」というのはいいと思うけど。

「国民の生活が第一」と比較したら・・・いま一つだけどね。

「経済」も「economy」の訳語ではなく、本来の「経世済民」で行くべきだったかなぁ〜。


「凡(およそ)天下国家を治むるを経済と云、世を経め民を済ふ義なり」



以下に記事の全文を転載する。


立憲民主党の枝野幸男前代表(60)は21日、国会内で記者会見し、党代表選(9月7日告示、23日投開票)への立候補を正式に表明した。出馬表明は枝野氏が初めて。選挙戦は党幹部や閣僚を経験した議員による争いになるとみられる。政権選択選挙となる衆院選に向け、次の首相候補を選ぶ党首選となる。自民との違いを明確にする論戦を目指す。(中沢穣)

◆「人間中心の経済」を掲げる枝野氏

 枝野氏は会見で自民党派閥の裏金事件を踏まえ「国民は新しい政治の選択肢を求めている。自民に代わる新たな国民政党を目指す」と政権交代への意欲を語り、政策骨子を発表した。

 骨子では「人間中心の経済」を目指すとし、最低賃金の引き上げや同性婚の法制化などを掲げた。所得税などの累進性を強化すると訴えた一方、消費税減税には踏み込まなかった。原発政策は「原子力エネルギーに依存しない社会を目指す」と言及したが、党綱領に掲げた「原発ゼロ」に触れなかった。

 焦点となっている共産党など他の野党との連携については「全国一律ではなく地域ごとの連携をつくる」としたが、具体的な連携のあり方は明言しなかった。

◆「政権運営の失敗を繰り返さないために経験値ほど必要なものはない」

 代表選は泉健太代表(50)が再選に意欲を示しており、21日には記者団に「党改革を加速させていくとの思いは仲間たちに伝えていく」と話した。また、野田佳彦元首相(67)や馬淵澄夫元国土交通相(63)、江田憲司元代表代行(68)の出馬を求める動きがあり、各議員とも「熟慮したい」(野田氏)などと含みを持たせる。

 今のところ、ベテラン中心の顔触れだが、9月27日投開票の自民総裁選では40代の議員や女性議員も立候補に意欲を示す。立民内からは「若手や女性の候補者が必要」(閣僚経験者)との声が漏れる。枝野氏は21日の会見で世代交代について問われ「民主党政権の失敗は経験不足に尽きる。失敗を繰り返さないために政権運営の経験値ほど必要なものはない」と訴えた。

 立民内では時期が近接する自民総裁選に埋没する危機感もある。立民の岡田克也幹事長は20日の会見で「(自民の)報道がずいぶん多いなと感じる。(二つの党首選は)首相を選ぶ選挙の前哨戦。公平に報道してほしい」と不満をあらわにした。野田氏も18日のテレビ番組で「自民にできないような改革を党内で競い、違いを見せつけるべきだ」と話している。


記事の転載はここまで。


立候補にあたって、政治家として「逃げない」と言った枝野氏。

しかし、会見では逃げの姿勢が目立つ。

「自民に代わる新たな国民政党を目指す」と政権交代への意欲を語るものの、政権交代への道筋は描けていないように見える。

記事が伝える。

「・・・焦点となっている共産党など他の野党との連携については「全国一律ではなく地域ごとの連携をつくる」としたが、具体的な連携のあり方は明言しなかった。・・・」

「野党共闘」に対する決別宣言に等しい。

統一地方選挙、或いは国政の補選ならいざ知らず、事は政権を目指す総選挙に関して、政党の中枢同士が関与せずに、どうやって他党との連携を形作れるというのだろうか。

立憲民主党の現状を見れば、衆議院の過半数にも満たない200人の候補擁立にも四苦八苦している状況がある。

これで、単独政権を目指すなどと言うのは、余りにも「ノー天気」過ぎないか。

来たる総選挙で政権奪取を目指すのであれば、当初から連立政権を前提に、他党との「共闘」をもって臨むしかないのだろうと思うのだが。

個別の政策については、当然ながら立憲民主党の「政策集」の域を脱していないが、記事でも触れているように、

「・・・原発政策は「原子力エネルギーに依存しない社会を目指す」と言及したが、党綱領に掲げた「原発ゼロ」に触れなかった。・・・」

この点については、「原発ゼロ」を期待する有権者からは「後退」あるいは「変節」と捉えられる危険を抱えたことになる。

もう一つ記事で触れているのが、「消費税減税」。

「・・・所得税などの累進性を強化すると訴えた一方、消費税減税には踏み込まなかった。」

ただ、記事には載っていないが、これについては「消費税の逆進性対策」として、消費税の5%分を無収入層から中間層まで幅広く負担を軽減する還付制度(給付付き税額控除)を導入するとした。

官僚の考えそうな弥縫策でしかない。

そもそも、生活必需品や食料品にまで課税するから、このような対策が必要になってくる。

幼稚園児や、小中学生にまで消費税の負担を負わせておいて、子供、子育て支援もくそもないだろうと思うのだが。



憲法関連では、

憲法改正については、自衛隊明記は「国民的な合意が得られるとは思っていない」として反対を表明。

緊急事態条項の創設も「(権力の乱用につながる)独裁条項と言うべきで論外だ」と批判した。


安全保障については、

日米安全保障体制を基盤としつつ、「自分の国は自分で守る」という「専守防衛の基本」に立ち返り・・・

とある。

「核抑止論」、「拡大抑止」については触れていない。


いずれにせよ、政権奪取の千載一遇のチャンスと誰もが思っている次期衆院選に向け、「政権を取るため」に他の野党との連携のあり方が最大の課題となる。

政権を取らなければ、どんな立派な政策も、ただの画餅でしかない訳だから・・・。

他の候補者はどんな連携策を提案するだろうか。

結局、女性で名乗りを上げる人はいないままに終わるのだろうか。

女性或いは若い人の目線の「連携策」も聞いてみたい。





http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/349.html
記事 [政治・選挙・NHK295] 大慌てで自民総裁選出馬へ…“後出しジャンケン”やめた小泉進次郎の思惑と「アキレス腱」(日刊ゲンダイ)


大慌てで自民総裁選出馬へ…“後出しジャンケン”やめた小泉進次郎の思惑と「アキレス腱」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/359446
2024/08/22 日刊ゲンダイ


正式表明の時期は未定(C)日刊ゲンダイ

 あの“客寄せパンダ”の出馬が確定的になってきた。

 自民党の小泉進次郎元環境相が、総裁選(9月12日告示、27日投開票)に出馬する意向を固めたとして、21日メディアが一斉に報じた。本人は報道陣の問いに「一つ一つお答えすることは控える」と認めなかったが、立候補に必要な推薦人20人の確保もメドをつけたという。正式表明の時期は調整中だ。

 進次郎は出馬表明のタイミングについて「最後の最後までもったいぶる」(永田町関係者)と、後出しジャンケンになるとみられていた。知名度バツグンなだけに「急いで表明する必要はない」(同前)からだ。告示まで1カ月近く残す今、出馬観測が突如、出てきたのには理由がある。「コバホーク」こと小林鷹之前経済安保相の存在だ。

「一番乗りで出馬表明した小林さんの陣営に複数の中堅・若手議員が流れてしまっています。進次郎さんに近い議員が支援要請したのに『もう小林支援を決めてしまった』と断られたケースもあるそうだ。何とか引き留めるため、進次郎さんは慌てて出馬意向を周囲に伝えたということ。小林さんに注目が集まり埋没してしまうことも恐れているのでしょう」(官邸事情通)

 他にも思惑がある。

「小林さんは出馬会見での発言が迫力不足で、特に裏金事件への踏み込みが足りなかった。支援する議員の多くが組織的な裏金づくりをやっていた安倍派所属のため、彼らに配慮しているとみられています。一方、進次郎さんを支援するのは菅前首相に近い無派閥議員が中心で、裏金事件とは無関係。進次郎さんは事件に厳しい姿勢を示して『真の改革派』を前面に出し、小林さんとの違いを強調するつもりだろう」(同前)

長老の存在はかき消したい?


最大のネック(C)共同通信社

 ただ、進次郎の狙いが奏功するとは限らない。出馬の意向がハッキリしたことで、今後、投開票までの約5週間、メディアに根掘り葉掘り探られ続けることになる。

「注目度が高い進次郎さんは、過去の失言やスキャンダルを徹底的にほじくり返されるのは確実。新たな女性問題などが噴出したら、大ダメージだ」(自民党関係者)

 早速、「気候変動問題にはクールでセクシーに取り組む」といった過去の“迷言”がテレビで報じられているほど。

 進次郎と面識がある政界関係者によると「進次郎さんはサービス精神旺盛で、演説で面白いエピソードを盛り込もうとするが、ピントが外れてスベってしまう」そうだ。長い選挙期間中に、さらなるトンデモ発言が飛び出し、ボロが出る可能性もある。

 最大のネックは背後にいるとされる長老・森喜朗元首相の存在だ。

「森さんは進次郎さんをバックアップすることで、バラバラになった安倍派の一部をまとめたいと考えているようだ。森さんの姿が見えれば見えるほど、『刷新感』は薄れ、進次郎さんにとってマイナスです。進次郎さん本人は、何とか森さんの存在をかき消したいと考えているはずだ」(閣僚経験者)

 やっぱり、告示ギリギリまで黙っていた方が良かったんじゃないか。

  ◇  ◇  ◇

 ■関連記事では、自民党総裁選をさまざまな角度から切って報じている。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/350.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 立憲民主党代表選が自民の“お祭り騒ぎ”で完全埋没…若手や女性候補以上に大事な起死回生策(日刊ゲンダイ)

立憲民主党代表選が自民の“お祭り騒ぎ”で完全埋没…若手や女性候補以上に大事な起死回生策
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/359444
2024/08/22 日刊ゲンダイ


枝野幸男前代表はトップバッターで表明会見(C)日刊ゲンダイ

 立憲民主党の代表選(9月7日告示、23日投開票)は、21日トップを切って枝野幸男前代表(60)が記者会見を開き、正式に出馬表明した。「人間中心の経済」を掲げ、教育やエネルギー、雇用など8つの柱の公約を発表。「立憲民主党を自民党に代わる新たな時代の国民政党へ進化させる」「裏金問題に怒っている自民支持者の明確な選択肢になる」などと力を込めた。

 これで立憲も本格的に代表選が号砲、ということだが、集まった報道陣は自民党の小林鷹之前経済安保相(49)の出馬会見の3分の2ほどだった。自民党は11人も名前が挙がる乱戦のうえ、小林に続き若手の小泉進次郎元環境相(43)の出馬も確定的でメディアもお祭り騒ぎだ。野党の悲哀もあるが、立憲の代表選は完全に埋没してしまっている。

「早くから名前が出ていた候補者が新味に欠けたことも埋没の要因です。枝野さんと泉健太代表(50)。前代表と現代表で戦っても誰も興味を示さないでしょう」(立憲関係者)

 第3の候補として、野田佳彦元首相(67)を推す動きが出てきたが、本人が「昔の名前で出ていますで本当にいいのか」と自虐的に発言するほどで、世間の関心が高まる気配はない。そこで、ベテランながら「昔の名前」ではない江田憲司元代表代行(68)や馬淵澄夫元国土交通相(63)への出馬要請も始まった。

 しかし、これでは起死回生策にはほど遠い。

 ジャーナリストの鈴木哲夫氏が言う。

「知った顔ぶればかりでは、『世代交代』を訴え、40代の候補者が出てきている自民党に対抗できません。若手や女性の第4の候補が必要です。実は、そうした動きは水面下で出てきているようで、若手や女性が出馬にこぎつけられればインパクトを与えられる」

 そして、顔ぶれ以上に大事な起死回生策は「代表選での議論のテーマ」だと、鈴木氏はこう続ける。

「政策や公約も大事ですが、今回の代表選は野党共闘で政権交代をどう目指すかの道筋をメインに具体的な議論を行うべきです。例えば、維新と組めるのか、国民民主と現実的な話ができるのか、共産党とはどんな協力関係を結ぶのか。世論調査で自民党の支持率が下がり、政権交代を期待する数字が上がっている。野党にとってこんなチャンスはない。野党共闘と政権交代の具体的な道筋を議論し、政権交代に現実味が出てくれば、世論の関心が集まってくると思います」

 21日、枝野は野党共闘について、「永田町の論理の数合わせではなく、地域ごとに最も自民に勝てる連携の形を模索する」と話していた。

 自民はダメだけど、立憲も期待できない──。こうした声を払拭できるか。代表選は正念場だ。

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