★阿修羅♪ > アーカイブ > 2024年8月 > 21日02時30分 〜
 
 
2024年8月21日02時30分 〜
記事 [政治・選挙・NHK295] 電波ジャック? 逆効果だろう 乱立総裁選 「人材払底」見本市(日刊ゲンダイ)

※2024年8月20日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大 文字起こし


※紙面抜粋


※2024年8月20日 日刊ゲンダイ2面


イメージはだいだい色(小林鷹之前経済安保相)/(C)日刊ゲンダイ

 猫も杓子もと総裁選に名乗りを上げているが、ここまで劣化したのかと驚くばかり。投票までにボロが出る候補がほとんどだろう。そもそも、裏金まみれに頼ったり、自分がマネロンまがいのことをしていたり、裏金議員に隠蔽を求める勘違いなど、前代未聞のグロテスク。

  ◇  ◇  ◇

 お盆の最中の退陣表明を境に、かすかだった存在感すら消え失せた岸田首相の後継を選ぶ自民党総裁選の火ぶたが切られた。「コバホーク」とあだ名される小林鷹之前経済安保相(49)が19日、一番乗りで出馬を表明。自民を下野前夜へ追い込んでいる裏金事件を意識して「脱派閥選挙を徹底する。旧派閥に対する支援は一切求めない」とタンカを切り、「当選4回、40代、普通のサラリーマン家庭で育った私が派閥に関係なく、今この場にこうして立っている事実こそが自民党が本気で変わろうとする象徴になる」と政治改革や党改革の実行を力強く訴えた。

 国会内の会見場には立ち見を含め200人超が詰めかけ、小林を支持する衆参両院の24議員も出席。小林と同じ当選4回が10人、当選1回9人、当選3回3人、当選5回1人、当選2回が1人。裏金事件の震源地となった安倍派11人、小林の古巣の二階派4人、麻生派3人、岸田派1人、森山派1人、無派閥4人──という内訳だった。中堅若手にもり立てられ、出馬に必要な20人の推薦人を確保したとの演出は当然、出足からけつまずいた。政治倫理審査会での弁明から逃げ回っている裏金議員が晴れの舞台にのこのこ現れたのだから、ドン引きである。呼ぶ方も呼ぶ方だし、来る方も来る方だ。

 問題の安倍派11人のうち、キックバックの受け取りが判明しているのは7人、総額4404万円。このメンツの中で最も悪質なのが当選3回の宗清皇一衆院議員(比例近畿)で、1408万円の還流を受け、役職停止6カ月の処分中の身だ。当選5回の大塚拓衆院議員(埼玉9区)ら3人も戒告を食らっている。

ウラガネ烏合の衆の思惑

「同じ安倍派でも、中堅若手ホープと目される福田達夫元総務会長(群馬4区=当選4回)は議員席には着席しなかった。写真に収められ、同列に扱われるのを避けたようです」(議員秘書)

 こうヒソヒソ言われている福田もまた、処分は免れたものの、98万円の裏金受領が判明している。小林は、大臣室で口利きワイロをポケットに入れた甘利明前幹事長のひも付きだ。えてして、金銭感覚の狂いは倫理観の緩さにも通じる。ガテン系の愛人を私設秘書としている疑惑を「週刊文春」(8月15.22日号)に報じられた森由起子衆院議員(比例東海)が議員席を占めていたのもア然。パパ活がバレて辞職した安倍派の宮沢博行前衆院議員の辞職に伴い、繰り上げ当選してわずか3カ月だ。小林のもとに集ったのが、選挙で勝つことを目的とした烏合の衆であることが透けて見える。選挙互助会は自民の本質である。

 その一方で、NHKは「高校野球・準々決勝」の放送を中断し、小林の会場入りの瞬間から10分超にわたって生中継。首相会見さながらの手厚さだった。スタジオで会見の内容や立候補予定者の顔ぶれなどを解説する丁寧な仕事ぶり。今後、出馬会見が開かれるたびに生中継する構えなのか。現状、11人が色気を見せている。小林だけ特別扱いをするわけにはいくまい。世論人気は断トツ、党内ではぐれ者の石破茂元幹事長(67)は週内にも地元の鳥取県で5度目となる立候補を正式表明する見通しだ。刷新感を打ち出したい自民の思惑通りにメディアジャックが展開されているわけだが、逆効果だろう。過去最多の立候補者が見込まれる乱立総裁選は「人材払底」の見本市。度し難い集団であることを満天下にさらされることになる。

隠しきれない悪しき保守のDNA


小林前経済安保相を支持する議員の面々(C)日刊ゲンダイ

 政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう言う。

「小林氏は〈自民党は、生まれ変わる。日本は、生まれ変わる。この国を、より高く、より遠くへ〉というキャッチフレーズを掲げていますが、どこをどう新しくしようというのかサッパリ分かりません。岸田首相の退陣理由のひとつとなった裏金事件をめぐっては、世論の感覚と明らかに乖離している。発言に若干の修正をかけましたが、党内処分を受けなかった安倍派議員の人事を『適材適所』で行うというのでは、自民党に対する世間の冷たい視線は強まるばかりでしょう。小林氏は終戦の日に靖国神社を参拝した。近隣諸国を刺激する悪しき保守のDNAをまるっと継承している。党刷新は言葉遊びに聞こえます」

 猫も杓子も総裁選に名乗りを上げているが、ここまで政権政党が劣化したのかと驚くばかりだ。日程は20日の選挙管理委員会で「9月12日告示、27日投開票」が正式決定される見通し。これはこれで、退場する岸田への配慮の末。「新時代リアリズム外交」と称し、米国隷従で軍拡を推し進めた岸田は、9月下旬にニューヨークで開かれる国連総会への出席に未練たらたら。新総裁選出後の訪米は格好がつかないため、思い出づくりの調整をしたという。一事が万事この調子だから、投票までにボロを出す候補がほとんどだろう。

 ポスト岸田に前のめりだった茂木敏充幹事長(68)は、頼みの綱の麻生太郎副総裁の支持を取り付けられず、勢いを失っているが、そもそも政治資金パーティーとは別の裏金疑惑がある。政治資金を移動させ、使途を分かりにくくさせるマネーロンダリングさながらの手法で脱法資金をつくっていた疑いだ。親分である麻生からようやくお墨付きを得た河野太郎デジタル相(61)は、周知の通りの人格破綻者。茂木派が足場の加藤勝信元官房長官(68)は地味だが、どう転ぶか分からない。

空疎であり続ける「改革」

 岸田派ナンバー2の林芳正官房長官(63)はセクシー個室ヨガ通いを報じられた過去があり、いっとき持ち上げられた同じく岸田派の上川陽子外相(71)も一癖ある。野田聖子元総務相(63)については、夫の存在がネックだ。元暴力団員であることが「真実」との認定が最高裁で確定している。斎藤健経産相(65)は一体どうしたいのか、腹の底が見えない気味の悪さがある。裏金まみれに頼ったり、自分がマネロンまがいのことをしていたり、裏金議員に恩赦を求める勘違いなど、前代未聞のグロテスクな様相だ。

 高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう指摘した。

「総裁選は茶番。国民的行事のようになっていることが非常にバカバカしい。選挙戦を通じて有権者と議論し、理解を深めようという姿勢が全く見えません。一番乗りした小林氏は若いだとか、高身長だとか、外形的な要因ばかりが関心を集めていますが、ゴリゴリの改憲派。選択的夫婦別姓も同性婚も反対の立場で、安倍路線の継承をアピールしている高市早苗経済安保相(63)と同等か、それ以上に危うい。彼らの言う『改革』というのは空疎で、単に物事を前に進めるというだけのこと。各方面から期待が高まっているとされる小泉進次郎元環境相(43)がいい例で、バッジを15年つけ続けてもスカスカ。だからこそと言うべきか、背後には影響力を誇示したい森喜朗元首相だとか、菅義偉前首相の存在が見え隠れする。刷新イメージを振りまき、この危機を乗り越えようとする自民党の思惑に乗せられたら、どうしようもない歴史を繰り返すことになります」

 総裁選はまるで小悪の棚卸し。この先40日近くもお祭り騒ぎを続けられるのか。自民も国民も正念場だ。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/338.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 新型コロナワクチン遺族・被害者が国に無念訴え、「河野大臣に助け求めるも即日ブロック」、集団訴訟第1回口頭弁論(高橋清隆の文書館)
元記事http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/archives/2063539.html
http:/

 新型コロナワクチン被害集団訴訟の第1回口頭弁論が19日、東京地裁(103号法廷・田中寛明裁判長)で開かれ、被害者遺族2人と被害者2人が、同ワクチンの効果を誇大宣伝し危険性を隠し続ける国を批判した。被害者の1人は、SNS(会員制交流サイト)で河野太郎元ワクチン担当相に助けを求めるも即日ブロックされていた無念な体験も吐露した。

IMG_7964
記者会見に臨む青山弁護士(右から3人目)ら原告団(2024.8.19筆者撮影)

 この裁判は新型コロナワクチン接種後に伴い死亡した遺族8人と健康被害者5人が、同ワクチンの危険性を伝えないまま接種を推奨したのは違法だとして、国に総額9152万円の賠償を求め4月17日、集団提訴したもの。同ワクチン被害者遺族でつくる「繋(つな)ぐ会」と「新型コロナワクチン後遺症患者の会」が合同で起こした。

 損害賠償請求額は、原告1人につき330万円。予防接種健康被害救済制度の死亡認定を受けながら葬祭料しか支給されない遺族原告が1人、4862万円。同救済制度は未婚の単身者や婚姻関係にない同居人には給付がされず、制度の欠陥を問う意味もある。

 初の口頭弁論は、傍聴席が98ある大法廷で開かれた。傍聴は券整理券配布による先着順で、記者席以外はほぼ埋まった。原告側は10人のうち1人がマスクを着用。被告側は11人のうち4人がマスク着用。裁判官は秘書官を含め4人全員ノーマスクだった。

 法廷は、原告側の被害者・遺族・代理人の計5人による意見陳述と、進行についてのやり取りを含め、25分開かれた。

 河野明樹子さん(60)は、21年6月に同ワクチン接種した2日後に死亡した夫(当時55)について語った。大阪では基礎疾患のある人から接種を呼び掛けていたため、基礎疾患のあった夫は接種。河野ワクチン担当相も「ワクチンで死亡0人」と言っていたことを信じた。

 「甚大な被害が出ているワクチンに対して、国はスルーし続けています。ワクチンの危険、国民に共有されていない情報をマスコミに流さないで接種を続けています」と糾弾。「国は責任を取ってください」と求めた。

 東正秋さん(74)は、21年9月に2回目の接種4日後、39歳で亡くなった長男について語った。

 「病気一つしたことのない健康なスポーツマンでした。真面目で几帳面な息子は、スマホで体調とワクチンとの関連性を毎日調べておりました。しかし、いくら調べてもワクチン副反応が長引く情報はなく、死に至る情報など皆無でした」

 長男は河野大臣や京大の山中伸弥教授、メディアに登場する専門医の言葉を信じたという。

 「副反応は体全体に悪影響を及ぼし、長引くこともあり、最悪死に至ることもあるという文言がどこかにあれば、慎重な息子は絶対に2回目の接種は避けています」とやりきれない思いを吐露した。

 櫻川博文(さくらがわ・ひろふみ)さん(51)は、21年8月に1回目を接種してから2週間後に意識不明の重体に。車椅子生活になり、排泄(はいせつ)障害が残り、休職中。

 「主治医からワクチンが原因とはっきり言われ、令和3(2021)年9月時点での厚労省分科会の資料を基に本件は死亡する例や、ファイザーでは8例の報告があると説明を受けました。厚労省は、この事実やリスクを国民に周知せず、あまりにもワクチン情報について偏りがあり、隠蔽(いんぺい)しているとしか思えない」と不信感をあらわに。

 「国はこの健康被害を何事もなかったのかのように風化させようとしており、絶対に許しません」と謝罪と補償を求めた。

 宍戸千穂(ししど・ちほ)さん(46)は21年10月の1回目接種直後にアナフィラキシーを起こしてから体調を崩し、就労困難に。退職により、生活資金の借入を余儀なくされた。

 「どの医療機関に言っても、『ワクチンは関係ない』『副反応は4日で終わる』『こんな症状は出ない』と言われ続けました。心因性だと笑われることもありました」と無念な体験を回想。

 「2021年10月の時点で膨大な数の副反応疑い報告がされていましたが、その情報は医療機関には全く届いておらず、真摯(しんし)に向き合ってくれる医療機関はほぼ皆無でした」と強調。

 「SNSで河野大臣に助けてほしいと訴えたことがありますが、その日のうちに大臣アカウントからブロックされました」と告白。「まさか、こんな扱いを受けるなんて、接種前には夢にも思いませんでした」と無念さをにじませた。

 宍戸さんは22年12月8日午前11:55、旧統一教会による霊感商法の被害者救済に取り組む姿勢を報じたNHK記事を貼り付けた河野大臣の前日のX(旧ツイッター)投稿に次の返信をした。

 「1年前のワクチン接種後から体調不良で生活も苦しくもう限界です。救済制度申請したけど結果来るまで保ちそうにありません。
どうかワクチン被害者も助けてください。
何かあったら責任取るって言ってましたよね? その言葉は嘘(うそ)なんですか?」

 その日の17時台に再び見ると、ブロックされていたことに気づいた。

IMG_0437

IMG_0440
河野大臣のSNS投稿に対し返信(上、スクリーンショット画像)すると、夕方までにアカウントが制限された表示が(下)

 続いて、原告代理人の青山雅幸弁護士が意見陳述した。20年11月、「予防接種法及び検疫法の一部を改正する法律案」(ワクチン法案)の国会審議では当時の菅義偉(すが・よしひで)首相や田村憲久厚労相が「感染症予防の効果や副反応のリスクを含め、正確な情報について、国民への周知、広報にしっかりと取り組んでまいります」と異口同音に繰り返し答弁したにもかかわらず、莫大な予算を投じた広報では死亡や深刻な副作用が生じていることは一切報じられず、人気ユーチューバーとの対談で河野ワクチン担当相が「米国では、2億回打ってワクチンで死んでる人は1人もいない」と発言したり、CMで「家族・友達・恋人をコロナから守る」などと誤導した結果、若い世代にも死者や深刻な後遺障害を生じさせたと指摘。

 「コロナウイルス感染症が5類となり、軽症化が一段と進んだ現在に至っても国・厚労省の責任は検証も行われておらず、コロナワクチン政策の見直しはなされていないし、被害に見合った補償や適切な治療の提供もなされていない」と批判。司法が薬害に対し、積極的な役割を果たすべきと訴えた。

 河野氏はワクチン担当相だった21年7月、チャンネル登録者数1080万人のユーチューバー「はじめしゃちょー」の動画に出演。この収録前日の同年6月23日の副反応検討部会では、すでに254件の死亡が報告されている。

 裁判長から被告の国に「確認したいことがあればと発言を」と促されたが、「特にない」との返答。裁判が原告に対し、「損害賠償請求の対象とする公権力の行使というのは、どのような行為か」と確認を求めた。青山氏は9月20ごろまでに書面で提出する意向を示す。被告の国はこれに対する答弁書を11月下旬ごろまでに提出することを約した。12月上旬に進行協議の場を設けることで合意。大法廷が年内に押さえられないこともあり、次回口頭弁論は来年持ち越される見通しになった。

 閉廷後の記者会見で、さらに2人の原告被害者が後遺症の苦しみとやり場のない気持ちを訴えた。このうち、18歳の女性は高校2年生の当時、「思いやりワクチン」の言葉に促され3回目を接種した。その日の夜から全身に倦怠(けんたい)感が生じ、歩行も困難になり、一時登校ができなくなった。

 病院をたらい回しに去れ、大きな病院でさえ、「心の問題でしょう」と突き放される。学校に出すため必要な診断書の話さえ、聞いてもらえなかった。学校では登校して授業を受けることを求められ、「できないなら違う学校へどうぞ」「サボりか」と心ない言葉を向けられたという。

 「私は思いやりの心が大事だと思ってワクチンを打ったのに、当時の病院も学校にも、人に対する、温かな『思いやり』を感じたことはありませんでした。もし、健康被害に遭った人が出たと分かった時点でワクチン後遺症を国が認め、一般の病院や学校や社会へ広めていたら、病院も学校も心ない言葉や態度ではなく、『思いやり』のある言葉や対応になっていたかもしれません」と涙ながらに語った。

 車椅子姿で会見に出席した櫻川さんは、「ここに集まっていただいたマスコミの方々に申し上げます。この事実を報道して、国民を救ってください。そして、これを記事にしてください」と切に訴えた。

 「ワクチン法案」は自民・公明から共産・れいわ新選組まで全会一致で可決・成立している。新型コロナワクチン接種を「努力義務」と位置付け、接種は市町村が行い、費用は全額国が負担することを定めた。健康被害についての製薬会社の損害賠償は、政府が肩代わりすることも盛り込まれている。

 予防接種健康被害救済制度による新型コロナワクチン接種の被害認定は8月5日まで7899人(うち死亡762人)で、過去45年間の他のワクチン全ての累計3522人(うち死亡151人)の倍以上。副反応検討部会の7月29日報告でも、累計死亡者は2200人を超えている。超過死亡は2020年からの累計で50万人に達する。

 空前の副作用被害を出し続ける同ワクチン接種が止まり、無念の連鎖が止まるかどうかは、どれだけ多くの国民が政府・マスコミの誘導を超えて気付くかにかかっている。

 
■募金サイト
https://congrant.com/project/npokakekomidera/9683

https://voice.charity/events/766

■関連記事





http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/339.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 「高市早苗、小泉進次郎はA級戦犯だ」「本音は野田聖子推し」中国は《自民党総裁選》11人の候補者をこう評価している(現代ビジネス)
2024.08.20

https://gendai.media/articles/-/135890

近藤 大介『現代ビジネス』編集次長

自民党総裁選が、9月27日に行われる見込みとなった。19日には49歳の小林鷹之前経済安保担当相が、トップを切って正式に出馬会見を行った。
激震が起こったのは、先週、終戦記念日を翌日に控えた8月14日だった。岸田文雄首相が臨時記者会見に臨み、「来月の自民党総裁選に出馬しない」と発表した。
内閣支持率の低迷に喘(あえ)ぎながらも、本命に数えられていた岸田首相の突然の「勇退宣言」。ここから事実上、自民党総裁選は、「本命なき乱戦」に突入した。

岸田首相の「迷走」
日本の各メディアの「岸田首相不出馬報道」を見ていて、最も心に響いたのは、TBSのニュース番組に生出演した作家の保阪正康氏の発言だった。保阪氏はこう述べた。
「お辞めになるのはご本人の意思でしょうが、それにしてもなぜこの日だったのか。8月14日や15日が日本にとってどんな日なのかは、ご本人もよくお分かりでしょうに。このことに岸田政治の歴史観のなさが表れているように思います」
昭和史研究の第一人者の保阪氏らしいコメントだった。周知のように日本では毎年、8月6日の広島への原爆投下の日から、15日の終戦記念日までの10日間は、「戦争時代を振り返る期間」というのが慣習だ。まして岸田首相は広島市の出身で、核廃絶が政治家としてのライフワークである。
だが、本人にはもう余裕がなくなっていたのだろう。8月9日の長崎で原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参加した後、そこからカザフスタン、ウズベキスタン、モンゴルと歴訪する予定だったのを、ドタキャンしてしまった。首相に同行してきた外遊随行者たちも、唖然である。
いまにして振り返れば、このあたりから首相の「迷走」が始まっていた。そして首相官邸関係者によれば、「総理の各種日程や、ライバルたちが出馬宣言していくことを鑑みれば、14日のタイミングしかなかった」。つまりは、「歴史より現実の日程」を優先させたのである。
「中国ウォッチャー」である私のスマホには、14日の昼前から、速報を伝える中国メディアの通信が次々に入り始めた。新華社やCCTV(中国中央広播電視総台)などが、「岸田首相9月退陣」の事実を伝えた。

中国政府は「岸田退陣」をどう見たか
中国を代表する国際紙『環球時報』は15日、「岸田が選挙を棄権 日本の政局はまたもや流動的に」というタイトルで、長文の論評を掲載した。
于海龍(う・かいりゅう)中国共産党中央党校国際戦略研究院学者という署名が、一応入っている。だがこの記事は、まさしく中国政府の岸田政権に対する見方を代表していると言えよう。

記事では、「岸田退陣」の原因は、主に3点あると分析している。
〈第一に、経済発展の成果が思わしくない。新型コロナウイルス、ロシアとウクライナの衝突、日本円の暴落などの影響下で、国際的なエネルギー価格は上昇し、日本国内の物価はうなぎ上りとなっていった。岸田政権の「新しい資本主義」という政策は、予期していたような効果を生まず、昨年の日本の名目GDPは、ドイツに抜かれて世界第4位に後退してしまった。
第二に、政治スキャンダルが絶え間なく続いた。閣僚のスキャンダル、統一教会問題、自民党の裏金スキャンダルなどだ。岸田政権は何度も内閣改造を行ったが、それは岸田政権の不安定性と、日本国民の不信感を増幅させることとなった。岸田首相は自らがリーダーを務める宏池会を解散したが、そのことも自民党内で固定支持層を失う結果となった。そうして執政を進めるにつれ、他の政治勢力と交渉していく資本を失って行った。
第三に、安保政策がさらに軍事化していった。岸田政権は、国内の保守勢力に迎合するため、国家安保三文書の改正を推進し、OSA(政府安全保障能力強化支援)の制度を制定した。平和憲法と防衛装備品移転三原則を越えて、安保の軍事化の色彩を、日に日に濃くしていった。その防衛費を増加させるため、増税政策に打って出ようとして、国内の平和主義勢力の強い牽制を受けた〉
以上である。3番目の「軍事化」というのは、日本から見るとちょっと眉唾(まゆつば)物だが、中国政府の日本観は、日本の左派の人々に近いスタンスなので、このようなものが加わる。8月15日の日本の終戦記念日のニュースでも、CCTVは、日本の左派の人々が東京で開いた「反戦集会」を、まるで日本人の「民意」がここにあるかのように、延々と報じていた。

自民党が直面する重要な課題
次に、今後の自民党総裁選の展開だが、記事では現状をこう分析している。
〈自民党の執政の地位は、なお揺らいでいないので、来月選出される新総裁が日本の新首相になることは、ほとんど疑いがない。ただし自民党の各派閥が相次いで解散した影響を受けて、もとの派閥で残っているのは麻生派ただ一つになってしまった。
石破茂、茂木敏充、高市早苗、菅義偉などが、「勉強会」などの形で、それぞれ政治団体を改造したり結成したりしている。自民党内の各方の勢力は、新たな分化、再構成の段階であると言える。
野党はいま積極的に次の衆院選に備えていて、自民党の政策を攻撃している。日本の政局の断続的な混乱と変革は根絶されない。
今後、自民党内の各勢力がどの程度まで団結していけるか、また日本国民の自民党に対するマイナス評価を改善していけるのかは、自民党が直面する重要な課題である。経済の発展と政権の安定は均しく、自民党政権が近未来の一時期に優先的に行う任務である。しかしながら、自民党の右傾化の傾向が根本的に変わるのは難しいだろう〉

このあたりは、読んでいて納得がいった。

「どうせ日本は変わらないよ」
続いて、岸田政権の外交についても総括している。やや長いが、そのまま訳す。

〈中国と再度新たに戦略的互恵関係を全面的に推進することを確認し、日韓の徴用工問題の争議などを緩和したのは、一定の成果である。しかし、岸田政権の外交政策は、全般的に冷戦時代のイデオロギーモデルから脱却できていない。アメリカに対する外交では、自主性を著しく欠いている。
岸田政権は、日米関係を「グローバルなパートナーシップ関係」に格上げさせようとしているだけでなく、ロシア・ウクライナ衝突などの問題でしっかりアメリカに歩調を合わせた。アメリカの軍艦を日本で修理することや、アメリカへの武器装備輸出を許可した。アメリカがリードするIPEF(インド太平洋経済枠組み)に加入し、アメリカの加速する対冲抑止戦略に、あからさまに組み入れられた。そして中国を、「前代未聞の最大の戦略的挑戦」と位置づけている。
同時に岸田政権は、米日韓、米日比、米日豪などの小さな多国間の枠組みに、参加したり組成したりし、イギリス、オーストラリア、フィリピンなどと、2国間のRAA(部隊間協力円滑化協定)を締結した。そしてイギリス、イタリアとは、次世代戦闘機の共同開発協定を結んだ。
岸田政権の排他性や対抗的な外交政策は、アジア太平洋地域の安全の局面の均衡を破った。地域の国家間の安全の苦境を加速させ、中日関係と日ロ関係の安定的な発展に、深刻な挑戦をもたらした。
(アメリカの)「Small Yard, High Fence」(高い柵で囲われた小さな庭)式の安保戦略を推進したが、それは日本経済の復活と生活レベルの向上にすでに悪影響を与えている。このことはまた、RCEP(地域的な包括的経済連携)など地域の経済貿易協力の機構が効力を発揮するのを阻害している。
おそらく次の日本政府の外交政策も、アメリカ大統領選の結果の直接的な影響を受けるだろう。しかしながら、岸田政権と関係国との間で展開している協力は、比較的強固な制度的慣性が働いているので、日本が短期間のうちに根本的に外交を転換することは難しいだろう〉

長々と書き連ねているが、要は言いたいことは、「どうせ次の首相が現れても、アメリカにくっついていくだけなんだから、日本は変わらないよ」ということだ。それはある意味、そうなのかもしれないが、日本が危機感を募らせる根本的原因である、中国が日本を含む近隣諸国に対して行っている威圧的な行為については、頬をかむっている。

中国政府は「茂木・石破」勝利を予想
もう一つ、『中国新聞ネット』(8月14日)も、「岸田が突然選挙から撤退、原因を暴露する」と題した記事をアップさせた。記事の全体は3部構成で、こちらもかなりの長文だ。遼寧大学日本研究センターの陳洋(ちん・よう)客員研究員に話を聞いたとしているが、やはり中国政府の意思を代弁していると考えてよいだろう。以下、その要旨を箇条書きにしてみる。
・岸田文雄首相の自民党総裁選への不出馬宣言は、先日のバイデン大統領の米大統領選への不出馬と似たところがある。両者ともに党内及び社会の民意の圧力に遭い、支持を低迷させたのだ。
・岸田首相は、支持を回復させようと、多くの措置を取った。例えば、憲法改正を加速させるとして、自民党保守勢力に擦り寄った。同様に、国民が好む内政や外交の政策を通して、社会の民意に擦り寄った。そうして各方面の支持を得ようとしたが、全体的にこの種の手法は、効果が限定的だった。
・岸田首相は、自民党内の「大ボス」麻生太郎副総裁の支持を得ようとしたが、おそらくうまくいかなかった。
・自民党の主要派閥が解散したことや、岸田首相の不出馬宣言により、自民党総裁選には多くの立候補者が現れることが予想される。その結果は、これまでと違って予測しにくい。
・出馬が予想されるのは、「令和の明智光秀」こと茂木敏充幹事長、林芳正官房長官、高市早苗経済安保担当大臣、石破茂元幹事長、小泉進次郎元環境大臣、小林鷹之元経済安保担当大臣らである。
・全体的に見て、茂木幹事長と石破元幹事長が、最終的に勝利する可能性がやや高いと言える。茂木幹事長は、日本社会での知名度は高くないが、自民党内での影響力が比較的あり、実務能力も高い。加えて麻生副総裁は、茂木幹事長に必ずしも反感を持っていない。
・石破元幹事長は、やはり実務能力が高く、政治的な抱負も持っており、社会的な知名度も比較的高い。ただ自民党内では、あまり歓迎されていない。

「岸田=バイデン説」には同感
・今回の自民党総裁選挙は、自民党が引き続き安定して執政していけるかを左右する。衆議院選挙は来年10月までに行われ、参議院選挙も来年7月に行われるからだ。
・この3年で日本はさらに積極的に、大国間の確執の先兵部隊の道を進んだ。それは、日本国内と周辺国が懸念するところとなっている。
・岸田首相は2021年10月の就任以来、32ヵ国・地域を訪問した。これらの特徴は、ウクライナ危機と中国の動向を睨んだものだということだ。
・ウクライナ危機が始まって以来、岸田首相はウクライナを支援する態度を明瞭にしてきた。2022年6月、岸田首相は初めてNATO(北大西洋条約機構)首脳会議に出席した日本の首相となった。そこで、「ウクライナは明日の東アジアかもしれない」と強調した。昨年3月には、ウクライナを電撃訪問した。
・同時に、尹錫悦(ユン・ソンニョル)韓国大統領との間で、日韓関係正常化の共通認識を得て、「シャトル外交」を復活させた。日本と米韓は、3ヵ国の防衛協力、及び海洋安全などの分野で東南アジア各国との協力を深化させた。
・その一方で、日中関係は、次の自民党総裁・首相が必ず直面する重要課題となっている。

以上である。冒頭の「岸田=バイデン説」は、私も同感である。ジョー・バイデン大統領は先月21日、次期大統領選への出馬を断念すると発表した。その時、私はこれで岸田総裁の再選もなくなったと考え、各メディアの記事にそのように書いたり、テレビで発言したりしてきた。

この両首脳は、「一蓮托生の運命」なのだ。おそらく本人同士もそう考えていたに違いない。岸田首相が4月に訪米した際には、9日の晩に両首脳夫妻だけでディナーをともにしている。その時に、互いの再選に向けて最大限の協力を行っていこうと、固く誓い合ったことだろう。

日中関係を停滞させた「4大問題」
その意味で、「バイデン大統領不出馬」という一報を聞いた際、すでに岸田首相の心は、半ば折れてしまったと思われる。その後、カマラ・ハリス副大統領が支持を伸ばしたので、ほくそ笑んだことだろうが、ともかく2期目のドナルド・トランプ政権が発足したら、岸田首相ではとても伍していけない気がする。
換言すれば、今回の自民党総裁選は、「誰がトランプ大統領と伍していけるか」という争いとも言える。トランプ大統領と見事な蜜月関係を築いた、往年の安倍晋三元首相のようなイメージが期待されているのだ。

上述の記事に戻ると、次の自民党総裁が、茂木幹事長と石破元幹事長が優勢という分析は、中国側の願望が多分に入っている。中国側としては、「親中」でなくとも、「反中」でない政治家に日本の首相になってほしいのだ。
おしまいの日中関係については、停滞させたのは、主に中国側である。(1)日本産の水産物の輸入再開、(2)スパイ容疑をかけている日本人の即時解放、(3)尖閣諸島のEEZ(排他的経済水域)内に中国側が設置したブイの撤去、(4)日本人の中国へのビザなし渡航の再開という「4大問題」について、日本側は昨年来、再三にわたって要求してきた。
ところが中国側は、馬耳東風。その理由を推察するに、一つの仮説として考えられるのは、過去にもたびたび見られた中国側の「態度」である。
それは、「日本の政権の支持率が2割を切ると相手にしない」というものだ。なぜなら、半年以内に崩壊する可能性が高いからだ。
岸田政権も、今年に入って毎日新聞や時事通信の世論調査などで、「2割ライン」を切り始めた。そのため、中国側が「次の政権待ち」の状態に入ったということだ。その意味で、記事が指摘する「日中関係は、次の自民党総裁・首相が必ず直面する重要課題」というのは、その通りだ。

中国が最も警戒している総裁選候補者は
おしまいに、中国側から見て、いま俎上に上っている自民党総裁選の候補者たち11人が、どのくらい望ましいか、もしくは警戒しているかということを示そう

☆☆☆☆☆が最も望ましい。逆に☆が、最も望ましくない、すなわち最大限の警戒人物である。星はあくまでも、私見であることを断っておく。

〇野田聖子元総務会長…☆☆☆☆☆
中国にとっては、野田総理・総裁誕生が、ベストのシナリオである。たびたび訪中しており、中国が南シナ海に人工島を築き始めた時は、「日本と直接関係ない」と言い放ってくれた。党内「親中派」筆頭の二階俊博元幹事長との息もピッタリである。
〇石破茂元幹事長…☆☆☆☆
元防衛相でタカ派のイメージもあるが、中国側は必ずしもそう見ていない。石破氏のような「自分の言葉で議論できるタイプ」を中国側は好む。
〇茂木敏充幹事長…☆☆☆☆
やはり「井戸を掘った」(日中国交正常化を成し遂げた)田中角栄元首相に連なる政治家ということで、期待感を持っている。
〇林芳正官房長官…☆☆☆☆
林氏を「親中派」と呼ぶ右派人士もいるが、私は「知中派」と見ている。昨年4月に外相として訪中した際には、かなり厳しく中国側に詰め寄っている。それでもかつて日中友好議連会長を務めるなど、中国側も熟知した政治家である。
〇河野太郎デジタル担当相…☆☆
やはり右派人士は、父親の河野洋平元衆院議長が「親中派」だったことなどから「親中派」とみなしたりしているが、中国側は「ミニトランプ」と見ている。すなわち、行動が予測不能な政治家ということで、一定の警戒感を持っている。
〇上川陽子外相…☆☆
現在の外相として、中国の王毅外相らと渡り合っているが、中国側の評価は「極めて官僚的な政治家」。実は中国にもそのような政治家は多いのだが、だからこそ「アメリカの言いなりにならない首相」を求める。
〇加藤勝信元官房長官…☆☆
比較的、中国に寛容な茂木派に属し、やはり比較的、中国に寛容な財務省の出身。とはいうものの、中国は「ミニ安倍晋三」と見て警戒している。
〇斎藤健経済産業相…☆☆
経済産業省の官僚出身で、米ハーバード大留学時代は林官房長官とも交流があった。中国から見ると「アメリカの代理人」のイメージである。
〇高市早苗経済安保担当相…☆
今年も8月15日に靖国神社を参拝したが、その時点で中国側からすれば「A級戦犯」。高市氏のこれまでの言動から見ても、「最も首相になってほしくない政治家」である。
〇小林鷹之前経済安保担当相…☆
同様に、8月15日に靖国神社を参拝した「A級戦犯」。経済安保相時代にも、名前の通り「タカ派」として鳴らし、中国側は警戒感を抱いている。
〇小泉進次郎元環境相…☆
同じく「A級戦犯」。父親の小泉純一郎元首相も首相在任時代、毎年靖国神社を参拝し、中国とは折り合いが悪かった。純一郎氏は「反中派」というわけではなかったが、中国側からすれば、靖国神社を参拝する政治家というだけで、即アウトとみなす。
以上である。日本の外交を考えると、やはり首相としての最大の「適正」は、大統領に返り咲く可能性があるトランプ氏とうまくやっていけるかである。だがその陰で、「対中スタンス」も注視しておく必要があるだろう。

今月下旬には、二階俊博元幹事長の訪中も噂される。中国側としても、日本の政局から目が離せないこれからの1ヵ月となるだろう。(連載第741回)
http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/340.html
記事 [政治・選挙・NHK295] 「建築界のノーベル賞」受賞の権威が大阪万博をバッサリ!“350億円リング”「犯罪だと思う」(日刊ゲンダイ)

「建築界のノーベル賞」受賞の権威が大阪万博をバッサリ!“350億円リング”「犯罪だと思う」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/359380
2024/08/21 日刊ゲンダイ


山本理顕氏が危機感をあらわに(C)日刊ゲンダイ

「これを『成功』させてはマズイ」──。来年4月開幕の大阪・関西万博について、そう危機感をあらわにしたのは建築家の山本理顕氏(79)。今年3月、「建築界のノーベル賞」といわれるプリツカー賞を受賞した建築界の世界的権威だ。

 山本氏は20日、都内で開かれた〈緊急シンポジウム 大阪・関西万博の迷走と建築家の退廃〉にパネリストとして出席。350億円もの巨額の予算を投じて整備中の大屋根(リング)や不透明な意思決定プロセスなどについて、建築エコノミストの森山高至氏と建築家の山口隆氏を交えた講演・議論は約4時間に及んだ。

「維新の会はあまりに未熟」

 圧巻だったのが、山本氏の歯に衣着せぬ物言いだ。〈独裁政権による大阪・関西万博〉と題した基調講演で、万博推進の中心にいる「維新の会」を「政治集団としてはあまりにも未熟」「未熟というのも、『権力者が何をすべきか』を分かっているとは思えないから」とバッサリ。万博会場のデザインプロデューサーを務める藤本壮介氏を名指しして、こう続けた。

「大阪府は完全に(維新による)独裁政権で、そこで決まったことは全て実現するような状態になっている。この時、プロデューサーは『こうしたらいいんじゃないですか』ということを本来ならできるはず。しかし、藤本氏はその役割を完全に放棄しています」

 山本氏に言わせれば、建築家とは「政治権力と住民との調停役」。万博開催の主体である大阪府・市と住民との間を専門家としてつなぐはずのプロデューサーが職務放棄していると訴え、「誰が責任者なのか分からないのが最大の問題」と一刀両断にした。

リングは「パクリにもなっていない」とダメ押し


木造巨大屋根「リング」(C)共同通信社

 さらに、藤本氏がデザインしたリングに関しても徹底的に批判。350億円もの巨額予算に「なぜ、こういう見積もりになるのか、設計者は根拠を全部示さなくてはなりません」と主張し、自身が過去に手掛けた事例を引き合いに出しながら、次のように喝破した。

「はこだて未来大学(の事業費)は150億円に届かずにできましたし、名古屋造形大学は150億円でした。(350億円あれば)2つもできちゃう。何の目的もないリングに350億円近いお金をかけること自体が異常です」

 さらにダメ押しのごとく、「リングがパクリである」との指摘について「パクリにもなっていない。全然なっていない」と強調。不透明な巨額費用の支出と、説明を果たさない藤本氏の無責任さを非難して「“犯罪”だと僕は思います」と語気を強め、「大阪の住民側から監査請求を出した方がいい」と繰り返した。

 東京五輪はフタを開けてみれば、主催者による犯罪の温床と化していた。果たして、万博は違うと言い切れるのか。

  ◇  ◇  ◇

関連記事『【もっと読む】大阪万博はうっすらウンコ臭い? “腐った卵”硫化水素が流出も「対策これから」の体たらく』では、会場となる夢洲1区はタマゴが腐ったニオイがする硫化水素などが地下から発生する実態などを詳報している。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/341.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 小泉進次郎氏が自民総裁選に出馬意向も評価真っ二つ…《こいつだけはダメ》が噴出するワケ(日刊ゲンダイ)
小泉進次郎氏が自民総裁選に出馬意向も評価真っ二つ…《こいつだけはダメ》が噴出するワケ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/359423
2024/08/21 日刊ゲンダイ


ポエムじゃ務まらない…(C)日刊ゲンダイ

《大混戦?大混乱の間違いではないのか?》

《カネの切れ目は縁の切れ目。裏金がなくなったら足の引っ張り合いが始まったな》

 とうとうこんな声がSNSで出始めた。9月12日告示、27日投開票の日程が決まった、自民党総裁の岸田文雄首相(67)の後継を選ぶ総裁選のことだ。

 過去最多の10人超が出馬するとみられている総裁選。19日には小林鷹之前経済安全保障担当相(49)が先陣を切って立候補表明の会見を開き、「自民党は生まれ変わる」「脱派閥選挙を徹底する」と気炎を揚げた。他にも「熟慮している」「20人の推薦人集めの目途が立った」などと話している議員がいて、今後続々と名乗りを上げていくとみられている。

 そんな中、“本命”と目されながらも、一方で《こいつだけはダメ》と意見が割れているのが小泉進次郎元環境相(43)だ。

 小泉氏はすでに出馬する意向を固めたと報じられていて、周囲に「顔を替えればいいという問題ではなく、この総裁選は、党を変えるための真剣勝負にしないといけない」と語っているという。

当たり前の事をもっともらしく話すのが「進次郎節」

 前代未聞の裏金事件や旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)の問題で大揺れとなる中、「顔を変えればいいという問題ではない」「党を変える真剣勝負」は誰が考えても当然と言えば当然のことなのだが、当たり前の事を「新たな発見」のように話すのが「進次郎節」だ。

 2021年にラジオ番組に出演した際には「プラスチックの原料って石油なんですよ。意外に知られていないですけど」「色もにおいもないから分からないと思うんですけど、石油って化石燃料」などと得意げに語り、ネット上で《小学生でも知っとるわ》《どんなギャグ?》と総ツッコミ状態に。

 ピントが外れた受け答えも数知れず。福島第1原発から排出される汚染水の海洋放出について質問された際に「ノドグロが好き」と答えたり、気候変動対策について問われた時も、「気候変動問題への取り組みは、楽しく、カッコよく、そしてセクシーであるべきだ」と言ったり。あまりのトンチンカンぶりに「進次郎構文」「ポエム」と揶揄する造語も生まれた。

 このため、SNS上ではこんな不安の声が出ている。

《進次郎が総裁、総理になったら、官僚はもちろん、諸外国の首脳に簡単に言い負かされるな》

《さすがに総裁=首相の器じゃないだろ》

 ところで、2023年末時点の自民党員数は約109万人で、都道府県別の人口でいえば35位の宮崎県(約106万人)ほど。総裁選とはいえ、日本全体(約1億2600万人)の「1%」にも満たない組織の人事であり、TVメディアがそれほど力を入れて取り上げるべきニュースなのだろうか。

関連記事
<国のトップがチンポになる>国民的大人気・小泉進次郎総理大臣はこの先、誕生するのか? 適菜収 だから何度も言ったのに(BEST TiMES)
http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/324.html

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/342.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 刹傷事件による犠牲者の正確な数は掴めない(災害教訓の継承に関する専門調査会報告書 より)他


日本ファクトチェックセンター「『朝鮮人6000人虐殺は100%嘘』は根拠不明。なぜなら色んな説があるからです」 ←まさかのコミュノ被弾『刹傷事件による犠牲者の正確な数は掴めないが、震災による死者数の1〜数パーセントにあたり、人的損失の原因として軽視できない。』

「役に立ちましたか? 」



日本ファクトチェックセンター(JFC)@fact_check_jp 関東大震災で起きた韓国人虐刹に関して「6000人虐刹は『100%嘘』で確定」という言説が拡散しましたが、【根拠不明】です。犠牲者数の調査は複数あり、韓国人死者数を6000人以上とするものもあります。国の公表資料は、虐刹の犠牲者は最低でも1000人だとしています。h ttps://www.factcheckcenter.jp/fact-check/history/false-claim-korean-massacre-6000-lie/

・閲覧したユーザーが他のユーザーにとって役立つと思う背景情報を追加しました


『被害者数は最低でも1000人』は仮定に基づく数値である点に注意が必要です。

災害教訓の継承に関する専門調査会報告書[1]
の p206〜213[2] にて

『刹傷事件による犠牲者の正確な数は掴めないが、震災による死者数の1〜数パーセントにあたり、人的損失の原因として軽視できない。』

との記載があることから関東大震災の犠牲者約10万人の1〜数%=最低千人〜数千人と計算していますが同資料にて官庁記録による刹傷事件被害死者数の記載があり、韓国人は合計488人です。こちらに基づくと最低値は488人になります。

h ttps://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/kyoukunnokeishou/rep/1923_kanto_daishinsai_2/
h ttps://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/kyoukunnokeishou/rep/1923_kanto_daishinsai_2/pdf/19_chap4-2.pdf

役に立ちましたか?


37: 名無し 2024/08/19(月) 17:37:18.07 ID:aQqVBn6R0
>>1
488人って本当?
一件もなかったのでは?

41: 名無し 2024/08/19(月) 17:39:39.15 ID:w3LPbe2o0
>>37
250人くらいだよ
当時国会で明かされた

43: 名無し 2024/08/19(月) 17:42:01.55 ID:aQqVBn6R0
>>41
なんだ、じゃあコミュニティノートが間違ってるのか

127: 名無し 2024/08/19(月) 18:37:13.57 ID:VVm+IW0F0
>>1
色んな説があるのでJFCという機関は無意味
根拠不明なJFC

4: 名無し 2024/08/19(月) 17:25:26.40 ID:VWhJzwtv0
いろんな説があるなら6000人虐刹も本当なのでは?
論理的思考ができないとこうなっちゃうのね…🥺

5: 名無し 2024/08/19(月) 17:25:42.46 ID:TcW4M+4e0
488人って確定してるのに6000人はない

7: 名無し 2024/08/19(月) 17:27:57.77 ID:4QLjscJc0
嘘の塊みたいなもんだからな

8: 名無し 2024/08/19(月) 17:28:01.15 ID:RDRTTEdy0
3000しかいなかったのにどうしたら6000も刹せるんだろう
在日はもちろん本国韓国人も答えられない問題

9: 名無し 2024/08/19(月) 17:28:04.91 ID:WrEJzDPL0
運転免許試験みたいだな
100%とか書いてるのは×みたいな

10: 名無し 2024/08/19(月) 17:28:52.57 ID:FJDVMU070
と言うことは6000人は嘘で確定やんw

11: 名無し 2024/08/19(月) 17:29:07.84 ID:YIV5lgGE0
本当に虐刹があったのなら今日本に住んでないんじゃないの
いつ刹されるかわからんし

12: 名無し 2024/08/19(月) 17:29:39.69 ID:YW22twiZ0
なんだJFCってジャパンフライドチキン的な?🙄

13: 名無し 2024/08/19(月) 17:30:05.81 ID:IRfOAAQY0
6000人ピッタリなんて事ある?

14: 名無し 2024/08/19(月) 17:30:14.16 ID:5rBMLWnc0
何で帰国してなかったの

15: 名無し 2024/08/19(月) 17:30:47.21 ID:XNaCXsVJ0
コミュニティーノート付けられるファクトチェックw


18: 名無し 2024/08/19(月) 17:31:21.64 ID:i1eETo2P0
6000人の根拠が推定に推定を重ねた物で、信憑性に乏しいのは確か。
治安悪化と後の朝日新聞の扇動で、犠牲者が出たのは政府も認めてはいる。

19: 名無し 2024/08/19(月) 17:32:27.75 ID:H/dDPSeQ0
ファクトセンターがフェイクだらけじゃねえか

20: 名無し 2024/08/19(月) 17:32:28.85 ID:zGv531ss0
刹傷数が488人なら、そのうち死んだのは何人だよっていう話だよな
殴って怪我させたやつも、虐刹された人の中に入っちゃうの?

33: 名無し 2024/08/19(月) 17:36:01.80 ID:jZPMTRFV0
>>20
刹傷事件の被害死者数だから
488人がそのまま死んだ数
刹傷事件の認知件数はもっと多いということだろう

21: 名無し 2024/08/19(月) 17:32:30.46 ID:GzHxzlD90
ファクトチェックセンターってなに
怪しげな感じがする

26: 名無し 2024/08/19(月) 17:34:37.57 ID:BzziaPiz0
>>21
日本文化センターの安心感

23: 名無し 2024/08/19(月) 17:33:19.94 ID:eHr93ZfT0
一次資料で論じないやつは詐欺師

27: 名無し 2024/08/19(月) 17:34:47.32 ID:jZPMTRFV0
そもそも虎に翼は6000人なんて断定してないだろ
ただ6000人説もあるというだけで
ごめんなさい言えってなんなんだこれ?
誰が誰にごめんなさい言うんだ?

28: 名無し 2024/08/19(月) 17:35:21.24 ID:ierIs1Tf0
日本ファクトチェックセンター(JFC)自体が根拠不明。

35: 名無し 2024/08/19(月) 17:36:49.93 ID:i4uSV6BR0
根拠不明なものをデマと断定するのも根拠不明だからデマだ

39: 名無し 2024/08/19(月) 17:38:53.08 ID:zFx3oeU90
この書き方だと99%嘘ならオッケーと読めてしまうが

40: 名無し 2024/08/19(月) 17:38:58.21 ID:w3LPbe2o0
じゃあ嘘で確定という説もそういう説があるで終わりじゃね?

50: 名無し 2024/08/19(月) 17:45:32.49 ID:2m44TpI60
488人すら盛られた数の可能性もあるよね

67: 名無し 2024/08/19(月) 17:54:07.71 ID:W4mfetyG0
1世紀前の事をいつまで引っ張ってんねんて話でしかない

68: 名無し 2024/08/19(月) 17:56:02.24 ID:a0bgV19E0
根拠なんて誰にも出せるわけないじゃん…タイムマシンでもない限り

84: 名無し 2024/08/19(月) 18:09:57.99 ID:Lpcm3ipW0
10個嘘言って1個本当になったら儲けもんみたいな国だろ最初から

h ttps://crx7601.com/archives/61735117.html

JFC「『朝鮮人6000人虐殺は100%嘘』は根拠不明。なぜなら色んな説があるからです」
h ttps://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/news/1724055825/

コメント

自虐史観したい人は個人でやっていてください。否定派に擦り寄って反日史観の強要をするのはやめろ、ということです。
http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/343.html
記事 [政治・選挙・NHK295] 総選挙に向けての国会イベント(植草一秀の『知られざる真実』)
総選挙に向けての国会イベント
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2024/08/post-70a722.html
2024年8月21日 植草一秀の『知られざる真実』

裏金事件をあいまいに処理した自民党。

裏金事件は巨大組織犯罪だ。

自民党を巨大犯罪組織と認定することもできる。

政治資金規正法は

「政治活動が国民の不断の監視と批判の下に行われるようにするため」に、

「政治資金の収支の公開並びに政治資金の授受の規正その他の措置を講ずることにより」、

「政治活動の公明と公正を確保し、もつて民主政治の健全な発達に寄与すること」

を目的として制定されたもの。

したがって、政治資金の収支公開は「政治とカネ」問題に対応する一丁目一番地。

自民党は組織的に、かつ意図的に法律の根幹を犯した。

85名の議員が犯罪行為に手を染めた。

1000万円で区分しても21人が抵触。

しかし、検察は摘発の境界を4000万円に引き上げて、たった3人しか刑事責任を追及しなかった。

4000万円の理由は3526万円の二階俊博元幹事長をセーフにすることにあったと見られる。

政治資金規正法の最大の抜け穴は政党から政治家個人への寄附を認めていること。

同法21条の2の2項が政治家個人への寄附を禁止の例外として定めている。

この条項を削除することが法改正の最低ラインだった。

自民党では幹事長に年間10億円が寄付され、使途が一切公表されない。

21条の2の2項は規正法を有名無実化している条項だ。

ところが、国会の法改正で同条項が削除されなかった。

もぬけの殻の「ザル法改正」を強行した。

岸田首相が政治とカネ問題の責任を取って辞任するなら、後継を目指す候補者は政治資金規正法抜本改正を公約に明示すべきだ。

しかし、誰も21条の2の2項削除を公約に掲げない見通しだ。

表の顔を変えても裏の腐敗の泥沼はそのまま放置。

これが自民党総裁選の実相と思われる。

ここで期待しなければならないのが野党だが野党第一党が冴えない。

「昔の名前で出ています」を課題曲にした合唱コンクールを挙行するようにしか見えない。

自民党はトップを挿げ替えてイメージが新しい間に解散・総選挙に打って出るだろう。

その総選挙で主権者はどのように対応するべきか。

主権者は政策を基軸に、主権者が求める政策を明示する候補者に投票を集中させるべきだ。

衆院選に向けての対応を念頭に「ガーベラの風(オールジャパン平和)」は9月4日(水)午後3時から6時の日程で、衆議院第二議員会館多目的会議室で国会イベントを開催する。

参加は無料だが、事前申し込みが必要。

info@alljapan25.com

まで、お名前、よみがな、電話番号を明記の上、9月4日イベント参加希望と明記の上、メールをお送り賜りたい。

定員に達し次第、受付を終了するので、お早めにお申し込み賜りたい。

開催予定プログラムは以下のもの。

災害・食料・消費税
総選挙 で 日本 を アップデート
ガーベラの風″国会イベント
日 時:2024年9月4日(水)午後3時〜6時
会 場:衆議院第二議員会館多目的会議室
主 催:ガーベラの風(オールジャパン平和と共生)

プログラム(予定)
1. 日本政治の根本問題       元内閣総理大臣 鳩山 友紀夫
2. 原発・温暖化問題の真相    新ちょぼゼミ主宰 田中 一郎
3. 食料自給と食の安全 食政策センターVISION21代表 安田 節子
4. 独立・命・成長           衆議院議員 原口 一博
5. 消費税減税・廃止          衆議院議員 川内 博史
6. 消費税問題             衆議院議員 たがや 亮
7. 消費税減税・廃止        政治経済学者  植草 一秀
8. 日航123便墜落の真相解明 JAL123便訴訟原告  吉備 素子
9. 総選挙に向けての連帯     参議院議員 小池 晃(未確定)
10. 総選挙に向けての連帯     衆議院議員 末松 義規
11. 総選挙に向けての連帯    参議院議員 福島みずほ(予定)
12. 主権者国民による主体的行動と独立宣言 作家 真田 信秋
13. 種子法廃止違憲訴訟他    元農林水産大臣 山田 正彦
14. 総選挙に向けてのガーベラの風″イニシアティブ採択

123便墜落事故は2013年9月に重大新証拠が開示され、局面が全面的に変化した。

事故で最愛の夫を亡くされた吉備素子氏がJALに対してフライトレコーダー等の完全開示を求める訴訟を提起したが裁判所が請求を棄却した。

しかし、123便墜落の真相を解明することは日本国民の責務、日本の責務である。

イベントには原告の吉備素子氏が演壇に立ち、真相解明を広く呼び掛ける。

鳩山友紀夫元内閣総理大臣、山田正彦元農林水産大臣も生出演される。

早めにお申し込みを賜りたい。

気鋭の政治学者・政治思想家である白井聡氏との共著が好評販売中です。

『沈む日本 4つの大罪
経済、政治、外交、メディアの大嘘にダマされるな!』
(ビジネス社)


https://x.gd/3proI

ぜひご高覧賜りたい。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/344.html

   

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > アーカイブ > 2024年8月

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。