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2024年8月18日02時00分 〜
記事 [政治・選挙・NHK295] これで刷新? 岸田退陣会見も嘘八百 この総裁選は悪あがきの政治ショー(日刊ゲンダイ)

※2024年8月16日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大 文字起こし


※紙面抜粋


※2024年8月16日 日刊ゲンダイ2面


再登板狙いで一回休みか(C)共同通信社

 これまで変わらなかった政党がなぜ、岸田が退き、別の顔になると変わるのか。すべてが自己保身の目くらましだが、候補者の顔ぶれを見ても、裏金問題に頬かむりしてきた面々ばかり。派閥の暗躍も相変わらずで、自民党は一回、解党以外に再生の道なし。

  ◇  ◇  ◇

 どこまで行っても保身しか頭にない岸田文雄首相(67)の唐突な退陣表明により、号砲が鳴った自民党総裁選が本格化している。15日の閣議と閣僚懇談会を終えた後、岸田が「総裁選に名乗りを上げることを考えている方もいると思う。気兼ねなく、閣僚としての職務に支障のない範囲で堂々と論戦を行ってほしい」と呼びかけたとかで、くびきが解けた途端に「われもわれも」状態だ。

 3年前の総裁選決選投票で岸田に敗れた河野太郎デジタル相(61)が会見で「非常に多くの閣僚を経験し、今の日本が抱えている大きな課題を担当してきた。いつか、この経験を生かせる日が来ればというふうに思っている」と言えば、同じく再挑戦となる高市早苗経済安保担当相(63)は靖国神社参拝後に「日本を強く豊かにし、次世代に引き渡す使命を負っている」とタカ派むき出しで前のめり。横死した安倍元首相の路線の継承を強調した。キングメーカー気取りの麻生太郎副総裁(83)の放言でスポットライトを浴び、化けの皮が剥がれた感のある上川陽子外相(71)も「何をすべきか熟慮した上で決断し、行動に移す覚悟だ」と言い出し、世間的には無名の斎藤健経産相(65)までもが「(出馬を求める)声を真剣に聞かないといけない」などと意欲をにじませた。

向こう1カ月はお祭り騒ぎ

 世論人気は断トツの石破茂元幹事長(67)はすでに「私のような者でも一緒にやろうという方々が20人いれば、ぜひとも総裁選に出馬したい」と言っていて、党ナンバー2の茂木敏充幹事長(68)も麻生に出馬意向を伝えたという。正式な立候補には推薦人を20人集める必要がある。何人が本選に出るかは別として、雰囲気だけは百花繚乱だ。

 ジャーナリストの青木理氏はこう言う。

「自民党というのは、本当にしぶとい。思想信条なし、理念なしの選挙互助会の本領を発揮し、向こう1カ月はお祭り騒ぎを繰り広げ、裏金事件をはじめとする金権腐敗に対する嫌悪感を吹き飛ばそうというのでしょう。野党第1党とは良くも悪くも力量が違う。もっとも、世論が求める政治改革を断行する意思を持つ人物は見当たらない。誰がポスト岸田の座を射止めても、自民党は変わらないでしょう」

 直前まで揺れていた岸田が総裁選不出馬の理由に挙げたのが、銃撃事件につながった統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との半世紀を超える癒着、そして裏金事件が招いた国民の政治不信だ。被害者救済法を成立させ、政治資金規正法改正にも手を付けたが、内閣支持率は上向かない。賃上げ、原発再稼働、少子化対策、防衛費倍増、G7広島サミット開催、日韓関係の改善などなど、イイコトをたくさんやっても、ちっとも評価されない--。岸田の発言を丸めると、そんなところ。にっちもさっちも行かず、「総裁選では自民党が変わる姿、新生自民党を国民の前にしっかりと示すことが必要」「自民党が変わることを示す最も分かりやすい最初の一歩は、私が身を引くこと」となったわけだが、岸田が前回総裁選で「生まれ変わった自民党をしっかりと示す」と約束してから3年。これまで変わらなかった政党の顔をすげ替えただけで、なぜ変わると言えるのか。最後まで嘘八百だ。

推薦人20人は同志か、烏合の衆か


あれから3年(C)J MPA

 政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう言う。

「岸田首相の言葉を引けば、自民党再生の第一歩を踏み出すべく、退陣を決断した。再生とは、要するに改革です。誰にその後を託すのか。誰なら実現できるのか。疑似政権交代だとか、疑似リセットでごまかされたらたまらない。推薦人20人の顔ぶれも重要です。改革を志向する同志の集まりなのか、数合わせの烏合の衆なのか。クリーンな20人を集めるのは至難の業です」

 刷新感を打ち出したい中堅・若手から待望論がある「コバホーク」こと小林鷹之前経済安保担当相(49)は推薦人の確保にメドが付いたようだが、大臣室で口利きワイロをポケットに入れた甘利明前幹事長のひも付きだ。

 しかも、ゴリゴリのタカ派。一体どんなメンツをそろえたのか。若手枠のお株を小林に奪われつつある小泉進次郎元環境相(43)は、菅義偉前首相の推し。続投を阻まれた恨み骨髄で「岸田降ろし」の急先鋒だった菅の手持ちカードではあったが、岸田退陣で情勢は変わった。「今回は見送る公算大だが、コバホークに先を越されたら『進次郎総裁』の目はなくなる」(永田町関係者)なんて言われている。

 菅政権で官房長官を務めた加藤勝信前厚労相(68)、事実上温存している岸田派ナンバー2の林芳正官房長官(63)、3年前の総裁選に滑り込み出馬した野田聖子元総務相(63)の立候補も取り沙汰されているが、裏金問題に頬かむりしてきた面々ばかりだ。

懸念される改憲の争点化

 とりわけ茂木をめぐっては、政治資金を移動させ、使途を分かりにくくさせるマネーロンダリングさながらの手法で裏金をつくっていた疑惑がある。党政治刷新本部の本部長代行に就きながら、超が付くほど消極的だった。進次郎も幹事だったが、口先だけ。当初は「中途半端な結論になれば刷新にはならない」と威勢がよかったが、「派閥から人事と金を切り離したという決断がいかに自民党の運営にとって大きいことか」と尻すぼみ。石破にしても、裏金問題に言及したのは国会の外だけ。この総裁選は悪あがきの政治ショーだ。立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)はこう指摘した。

「裏金問題に決着をつけない限り、買収の温床を絶つことはできません。国民の審判から何としても逃れようと仕組む自民党にメディアが加担する懸念と同時に、改憲が争点化する危惧を感じています。岸田首相は先週、党憲法改正実現本部で自衛隊の明記について今月中に論点整理を行うよう指示し、会見でも〈自衛隊の明記と緊急事態条項について、条文の形で詰め、初の発議までつなげていかなければならない〉と発言した。この国に9条がある限り、米軍と自衛隊が一体化し、海外で戦争する理論づくりは非常に難しい。集団的自衛権の行使を容認した第2次安倍政権以降、軍国化が進められていますが、9条は最後の歯止めになっている。ですが、高市氏や小林氏は言うまでもない改憲論者で、石破氏についても戦力不保持をうたう9条2項を削除した上で、自衛隊を『国防軍』に改めて明記すべきとの主張。総裁選を足がかりに焼け太りしはしまいか。そうなれば、岸田首相は身を引いたことで改憲議論を前進させた総裁として、自民党のレジェンドになりかねない」

 そうでなくても、岸田は再選のお墨付きを与えなかった麻生に対抗する構えで、キングメーカーの座を奪いにかかっている。つまり、派閥の暗躍は相変わらず。自民党は解党以外に再生の道はない。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/317.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 自民裏金議員ビクビク…“広瀬めぐみショック”で解散総選挙「10.27投開票」へ前倒し説(日刊ゲンダイ)

自民裏金議員ビクビク…“広瀬めぐみショック”で解散総選挙「10.27投開票」へ前倒し説
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/359227
2024/08/18 日刊ゲンダイ


ドサクサに紛れて議員辞職(C)日刊ゲンダイ

 岸田首相の退陣表明によって政治日程は流動的になった。9月下旬予定の自民党総裁選後、ご祝儀相場のうちに解散総選挙になだれ込むとの見方が与野党問わず広がっている。永田町では「10月29日公示、11月10日投開票」というスケジュールが囁かれるが、さらに前倒しする可能性が浮上。「チョメ姉さん」の裏金問題だ。

 国から公設秘書給与をだまし取った詐欺容疑で関係先をガサ入れされた広瀬めぐみ参院議員(岩手選挙区=自民党を離党)が15日に辞職。10月に補選が実施されることになった。

「公選法の規定で、補選は10月27日投開票。近い時期に衆院選があったとしても、参院補選のため統合されません。衆院選の投開票が11月10日だと、補選は前哨戦と位置づけられてしまう。広瀬氏の不祥事が招いた補選は自民党に大逆風が吹くのは必至。負ければ衆院選への勢いがそがれるため、党内で『解散前倒しして補選と同日にすべき』との声が上がっています」(永田町関係者)

 岩手といえば、高露出度の女性ダンサーを呼んでドンチャン騒ぎした「ハレンチ会合」に出ていた藤原崇衆院議員(岩手3区)の地元。党青年局長辞任に追い込まれたが「半年経っても、まだ尾を引いている」(県政関係者)という。立憲民主党の重鎮・小沢一郎衆院議員のお膝元であることから、そもそもは野党が強い地域だ。

自民党の都合でどんどん前倒し

 しかし、自民党だけの都合で衆院選の日程をあれこれできるのか。「総裁選を『9月20日投開票』にすれば可能」と言うのは、ある政界関係者だ。

「新総裁選出後、新内閣の閣僚・党役員人事を巡る党内調整をやり、9月末に臨時国会を召集。首班指名選挙を経て組閣する。その後、10月第1週に所信表明演説などを行い、第2週の早い時期に解散に踏み切れば、『10月15日公示、27日投開票』は実現可能だ。ただ、総裁選が後ろにズレれば日程が窮屈になり、補選との同日選は難しくなる」

 ポイントは新内閣発足後の会見で、新首相が10月第2週の解散を「事前表明」することだ。2021年の前回総裁選で勝った岸田は、10月4日の首相としての初会見で「10.14解散」を宣言。事実上、全国の選挙管理委員会に衆院選の準備期間を与える奇策を取り、「10.31投開票」を実現したのだった。

 一方、裏金議員は戦々恐々だ。

「事件のほとぼりが冷めるまでの時間が少しでも欲しいのが本音。とりわけ、裏金2728万円の萩生田前政調会長は先月の都議補選の八王子市選挙区で、お膝元にもかかわらず子飼い候補が大惨敗した。本人は復権を期して地元回りを徹底している。まだまだ時間が欲しいはずです」(官邸事情通)

 赤ベンツ不倫に秘書給与ちょろまかし。広瀬への恨み節が聞こえてきそうだが、トンデモない弁護士に党を挙げてバッジをつけさせた自業自得だ。

  ◇  ◇  ◇

「週刊現代」「フライデー」元編集長の元木昌彦がコラムで広瀬めぐみ氏をバッサリ斬っている。●関連記事【もっと読む】は必読だ。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/318.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 埋没する立憲代表選…ポスト泉健太に「昭和のえばりんぼ」こと江田憲司氏が急浮上(日刊ゲンダイ)

埋没する立憲代表選…ポスト泉健太に「昭和のえばりんぼ」こと江田憲司氏が急浮上
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/359228
2024/08/18 日刊ゲンダイ


常にドヤ顔(C)日刊ゲンダイ

 ただでさえ世間が関心を寄せない立憲民主党の代表選(9月7日告示、23日投開票)が、岸田首相の退陣表明によって一段と埋没している。再選を狙う泉健太代表は「首相が辞めても自民党の体質が変わるわけではない」と訴えるが、広がりを欠く。ポスト岸田を迎え撃つアクの強さが欲しいところ。それで急浮上しているのが「古くて新しい顔」だ。

 立憲代表選のキーマンのひとりは、泉降ろしの急先鋒に立つ小沢一郎衆院議員だ。泉代表誕生を支援したのに冷や飯食いで怒り心頭。出馬表明した枝野幸男前代表のほか、野田佳彦元首相、馬淵澄夫元国交相、前回敗れた小川淳也前政調会長、江田憲司元代表代行、重徳和彦衆院議員ら、党内の重鎮や有力中堅議員と相次いで面会。「その中から選ぶ以外にない」と公言している。

「小沢氏は〈野党共闘を実現できる代表〉にこだわっている。その点では野田氏が理想に近く、すでに複数回会談しています。政権交代に現実味を持たせるため、閣僚経験の有無が取り沙汰されますが、有資格者は野田氏や枝野氏ばかりじゃない。元通産官僚の江田氏は橋本政権で首相秘書官を務め、官邸を知り尽くしている。自民党との連立がぐらついている公明党とのパイプもある。ポスト岸田に差し向かうには、あれぐらい、とがっていた方がいい」(立憲関係者)

 かつて「官邸の森蘭丸」とあだ名されるほどイキっていた江田は、橋本行革の立役者を自負。「そんなのはね、改革とは言えないんですよ」が口癖で、どんな時もどんな相手でもドヤ顔を崩さない。今年4月の衆院予算委員会では、野放図な財政運営をめぐって「政策というのはタイムリーに打たなければ意味がないんですよ」と岸田にこう説教を垂れた。

「この無駄なお金を積んだことで、しかも30兆(円)という。お分かりですか」

「税金を負担する能力の高い人からまともに税金を取らずに、いつも庶民を苦しめる消費増税に走っているというのが自民党政権じゃないですか。何か反論はございますか」

 上から目線にみじんもブレなし。濃ゆいキャラはある意味で秀逸だ。

「江田氏は、言うなれば『昭和のえばりんぼ』。若者世代には衝撃とともに新鮮に映るかもしれない」(与党関係者)

 昭和レトロブームに乗るチャンスは今しかない。

  ◇  ◇  ◇

 立憲の若手・中堅ら18人でつくるグループ〈次なる国家ビジョン「インパクト立国へ」〉と題した政策提言を発表したものの、どうも歯切れが悪いのナゼだ? ●関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/319.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 9/4PM3ガーベラの風国会イベント(植草一秀の『知られざる真実』)
9/4PM3ガーベラの風国会イベント
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2024/08/post-993b7c.html
2024年8月17日 植草一秀の『知られざる真実』

自民党は党首を交代させて新しい内閣を発足させる。

新内閣が発足するとご祝儀で支持率が上昇する。

このタイミングで衆議院を解散し、総選挙を挙行するだろう。

米国大統領選は11月5日に投票日を迎える。

衆院総選挙は11月10日に投票日が設定される可能性もある。

岸田内閣支持率は2022年秋に3割を割り込んだ。

政権危機ラインである。

2024年には内閣支持率が多くの調査で2割を割り込んだ。

政権交代を求める声も高まっている。

だが、この状況下で岸田内閣は約2年も延命した。

延命した最大の要因は野党不人気である。

2009年に政権交代が実現した。

2008年に発足した麻生太郎内閣は支持率低迷にあえいだ。

他方、民主党は2006年4月に小沢一郎氏が代表に就任してから、怒涛の大躍進を遂げた。

衆議院任期満了で総選挙が行われることになる2009年、政権交代を阻止しようとする勢力が卑劣な行動に突き進んだ。

小沢一郎代表に対する冤罪を仕掛けた。

政権交代を阻止しようとする既得権勢力は民主党の小沢−鳩山ラインを排除しようとした。

しかし、冤罪事案を仕掛けられた小沢一郎氏が引責辞任ではなく、総選挙への悪影響を回避するために筋を曲げて辞任するとしたことから、幹事長であった鳩山由紀夫氏が後継代表に就任することができた。

この鳩山民主党が政権交代を担う主役として主権者から待望された。

麻生内閣支持率が10%を割り込むなかで鳩山民主党支持率は4割水準にまで跳ね上がった。

政権与党に対する主権者の厳しい視線は2009年と2024年で共通しているが、野党に対する主権者の期待がまったく異なる。

現在の立憲民主党は凋落する自民党以上に人気がない。

この立憲民主党も9月に代表選を実施する。

立憲民主党に対するイメージを刷新する魅惑的な代表選を挙行する必要がある。

しかしながら、現時点でその可能性はゼロに近い状況だ。

これでは、9月を通じてお祭り騒ぎを演じる自民党の思惑通りの衆院総選挙になってしまう。

「ガーベラの風(オールジャパン平和と共生)」はこの状況を踏まえて9月4日(水)に国会イベントを開催することを決めた。

概要は以下の通り。

「災害・食料・消費税
総選挙で日本をアップデート
ガーベラの風″国会イベント」

日 時:2024年9月4日(水)午後3時〜6時
会 場:衆議院第二議員会館多目的会議室
主 催:ガーベラの風(オールジャパン平和と共生)

未確定だが、以下のプログラムを予定している(敬称略)。

1.日本政治の根本問題  元内閣総理大臣 鳩山友紀夫
2.原発・温暖化問題の真相        田中 一郎
3.食料自給と食の安全          安田 節子
4.独立・命・成長      衆議院議員 原口 一博
5.消費税減税・廃止     衆議院議員 川内 博史
6.消費税問題        衆議院議員 たがや 亮
7.消費税減税・廃止           植草 一秀
8.日航123便墜落の真相解明      吉備 素子
9.総選挙に向けての連帯   野党国会議員
10.総選挙に向けての連帯   野党国会議員
11.総選挙に向けての連帯   野党国会議員
12.総選挙に向けての連帯   野党国会議員
13.主権者国民による主体的行動と独立宣言 真田 信秋
14.種子法廃止違憲訴訟他 元農林水産大臣 山田 正彦
15.総選挙に向けてのガーベラの風″イニシアティブ採択

参加費は無料

事前申込制で定員に達し次第、受け付けを終了する予定。

参加希望者は

info@alljapan25.com

まで、お名前、よみがな、電話番号を明記の上、9月4日イベント参加希望と明記の上、メールをお送り賜りたい。

開会は午後3時、受付開始は午後2時半。

主権者にとって重要な基本政策を明らかにし、この政策を軸に主権者と政治勢力の連帯を呼び掛ける。

政策を基軸に、基本政策を共有する国会議員が衆院過半数を制することを目指す。

多くの市民の参加を呼び掛けたい。

なお、イベントを収録した動画を後日公開する。

イベントに参加できない主権者は公開動画を視聴賜りたい。

気鋭の政治学者・政治思想家である白井聡氏との共著が好評販売中です。

『沈む日本 4つの大罪
経済、政治、外交、メディアの大嘘にダマされるな!』
(ビジネス社)


https://x.gd/3proI

ぜひご高覧賜りたい。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/320.html

記事 [政治・選挙・NHK295] <主張>立憲民主の代表選 現実的な安保政策を語れ(産経新聞)
https://www.sankei.com/article/20240818-LVJDFYE2UROGJPF2UM52PIDVNE/



これは、産経新聞の「社説」として書かれた記事だ。


社説は、時事のさまざまな問題に対し、社としての意見や主張が書かれる。

すなわち、社説は「社論の中核を成すもの」といえるのだそうだ。

新聞社は多数の論説委員を擁しており、論説会議を経て担当の論説委員が社説を執筆するのが一般的ということのようだ。

その社のエースが書いた論説記事ということになる。

「社説」を読めば、その社のレベルが分かる。



以下に記事の全文を転載する。


立憲民主党は任期満了に伴う代表選を9月7日告示、23日投開票の日程で行うことを決めた。

枝野幸男前代表が立候補する意向を表明したほか、泉健太代表は再選への意欲をにじませている。野田佳彦元首相の出馬を求める声もある。

自民党は派閥パーティー収入不記載事件に端を発した「政治とカネ」問題が響き、国民から厳しい目で見られている。それにもかかわらず立民に対する世論の期待は高まっていない。

原因の一つに、外交・安全保障政策で現実的な政策を示していないことがある。いまだに集団的自衛権の限定行使に反対し、反撃能力の保有には後ろ向きだ。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設工事にも反対している。

この政策のまま立民が政権を取れば日米同盟は空洞化する。日本の平和と安全を確保することはできない。旧民主党政権では普天間移設を巡って迷走し、日米関係を弱体化させた。同じ過ちを繰り返すつもりか。

その一方で、「政策集2022」には「健全な日米同盟の一層の強化」と矛盾したことを記し、平然としている。中国と北朝鮮は核ミサイル戦力の強化に走り、ロシアは核の恫喝(どうかつ)を繰り返している。国民を守るため、緊迫した安保環境にどう臨むのか。候補者は明確にしてもらいたい。

立民が抱える問題はほかにもある。国の根幹をなす憲法の改正を妨げていることだ。先の通常国会では、改憲と無関係な不記載事件に対する首相や自民の対応の不十分さを理由に、衆参の憲法審査会に積極的に応じなかった。閉会中審査も拒んでいる。「論憲」とは名ばかりで、改憲を阻むために議論を避けていると言わざるを得ない。

代表選は各種選挙における野党共闘の在り方も争点になる。日米安保条約の廃棄を訴え、自衛隊違憲の立場を崩していない共産党と共闘していては、国民の信頼は得られまい。共産との共闘路線から決別できるかが問われる。

泉代表も、泉氏の党運営に批判的な小沢一郎衆院議員も次期衆院選での政権交代を訴えている。だが現実路線の政党に生まれ変わらなければ、政権は担えない。候補者のみならず立民の全議員は銘記すべきだ。


記事の転載はここまで。


記事によれば、

産経新聞の「社論の中核」は、自民党の、かの「裏金事件」も、「派閥パーティー収入不記載事件」という形式犯罪に矮小化して報じる。

自民党が組織的に、しかも長期間、繰り返し、犯行を重ねてきた悪質事件。

自民党が犯した犯罪なるがゆえの、矮小化なのか・・・。

産経新聞社の「姿勢」は、既に「派閥パーティー収入不記載事件」と呼ぶ、この一点に歴然と現れている。


記事は、

「・・・立民に対する世論の期待は高まっていない」

として、その原因を「・・・外交・安全保障政策で現実的な政策を示していないことがある。」とし、

「・・・いまだに集団的自衛権の限定行使に反対し、反撃能力の保有には後ろ向きだ。」

ということを、現実的ではないとしている理由に掲げる。

はて?

集団的自衛権の限定行使は現実的なのか?・・・実際に行使できるのか?

反撃能力の保有は現実的なのか?・・・実際にトマホークを使用できるのか?


これらの「自衛隊の行為」「自衛隊を使った政府の行為」は、明かに憲法9条に違反しているのだが・・・。


2023年版の防衛白書に、改定した国家安全保障戦略に盛り込んだ敵基地攻撃能力(反撃能力)保有を初めて明記している。

防衛白書では、「反撃能力」(敵基地攻撃能力)を次の文章で説明している。

「反撃能力」
わが国への侵攻を抑止するうえでの鍵
ミサイル防衛網により、飛来するミサイルを防ぎつつ、相手からのさらなる武力攻撃を防ぐため、有効な反撃を加える能力。
これにより、相手に攻撃を思い止まらせ、武力攻撃そのものを抑止。


政府は、「敵基地攻撃能力」を「反撃能力」と言い換え、それでも「専守防衛」の理念から逸脱する「攻撃性」を払拭しきれずに、今度は、「自衛の為」を印象操作するために、「抑止力」だと言い出した。

「懲罰的抑止」は攻撃されたら相手に耐えがたい打撃を与えると「威嚇」し、そのための報復能力を保持し、相手に対する報復意思を明示することで、「反撃能力」(敵基地攻撃能力)という「武力の行使」を表明するものだ。

明らかに、「武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」という憲法9条に違反するものであることは説明を待たない。


日本政府は、国民に対して何の説明も無いまま、唐突に

「相手が攻撃に着手した(と日本が主観的に判断した)段階で、保有する敵基地攻撃能力を行使できる」

と世界に向けて発信している。

まるで言外に、近隣諸国に対して、
「なので、あんた方もそうしたらいいよ。」
と言っているような口振りで・・・。

にも拘らず、未だに、安全保障関連3文書改定により保有を決めた「敵基地攻撃能力(反撃能力)」の検討過程は不透明なままだ。


憲法9条の理念は、簡単に言えば、日本は他国に対して「永久に・・軍事的脅威とはならない」というものであり、それが「専守防衛」の理念でもある。

専守防衛の理念は、自衛隊の武力の行使は、日本の主権の及ぶ範囲、すなわち日本の領土、領海、領空内でしか認めていない。

そもそも、国家公務員でしかない自衛隊員に、トマホークの発射ボタンを押せるだろうか。

自衛隊員は押すだろうか。

上司の業務命令に従ってトマホークの発射ボタンを押せば、その自衛官は、無差別大量殺人鬼として、歴史に名を刻み、自らは、日本の公開された裁判員裁判で裁かれ、刑法に従って「絞首」による死刑を宣告される。

命令に従えば刑法に従って「死刑」、命令に違反すれば公務員規定に従って「懲戒処分」。

あなたならどうする?

「敵基地攻撃能力(反撃能力)」を行使できる、と考えることの方が「妄想」であり、「非現実的」なのだ。


「集団的自衛権の限定行使」についても同じことだ。

仮に「台湾有事」が発生し、米国が軍事介入を決断して、台湾近海に米軍を展開したとして、そこで米軍が危機的状況に陥ったとしても、日米安保条約は発動されない。
何故ならば、日米安保条約では、発動の第一要件は、共通の危険が日本の施政下において発生した場合、となっているからだ。

そもそも、「日本の存立危機事態」とは、日本の施政下「以外の領域」で発生した米軍等への武力攻撃を対象としたものだ。
この際に「集団的自衛権の限定使用」を可能とすると言ったところで、集団的自衛権行使の根拠となる日米安保条約は、日本の施政下における危機を対象にしている以上、その法的根拠は何処にも無い。

つまるところ、「集団的自衛権の限定行使」も妄想であり、虚勢でしかないのだ。

法治国家を自認する日本においては、法的根拠のない行為、行動は行えない道理だ。


産経新聞が抱える問題はほかにもある。

「国の根幹をなす憲法の改正」をしなければならないと、硬直した考えを捨てきれない事だ。

自民党が憲法改正を「党是」として、どんな改正をも「正当化」しようとしていることに盲目的に同調しているということなのだろう。

この社説での「主張」は、政府・自民党の「自衛隊を使った政府の行為」の違憲性を、後付けで、憲法を書き直し、憲法違反を隠蔽しようとするものでしかない。

しかし、憲法の条文を書き変えようとも、憲法の理念は書き変えることは出来ない。

その憲法の理念は、次のように国民に教えている。

「・・・われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。」


総選挙が近づいてきた今、産経新聞がこのような記事を書いた真の目的は、

「・・・共産党と共闘していては、国民の信頼は得られまい。共産との共闘路線から決別できるかが問われる。」

このことを新聞紙上に載せたいが為なのだろう。

体制側は、かように「野党共闘」の成就を恐れていることの証左だ。


産経新聞に言われたからではないだろうが、泉立憲民主党の行動はおかしい。

未だに、共産党、れいわ新選組との「意見交換」すら実施できていない。

別のスレでも書いたが、

上川外相が、「拡大抑止」の強化の重要性を述べている。

「拡大抑止」とは、アメリカ産の核兵器に頼る「核抑止論」だ。

時を同じくして、立憲民主党の泉代表までもが、「拡大抑止」について、強化する必要があるとの認識を示している。

我も我もと、盲目的に「核の傘」に頼る風潮は、恐ろしい結果を招いた戦前の「大政翼賛」のそれだ。

今、日本国民は、ロシアのウクライナ武力侵攻、台湾有事などなど、戦争の脅威を煽られ、恐怖による集団催眠にかかったように「核抑止論」に惑わされている。


「核抑止論」とは、「核兵器を使うと宣言すること」であることを忘れていまいか。

「非核三原則」は何処へ仕舞い込んだのか。

そんな中、ひとり共産党の田村智子委員長は、

「核抑止論の見直しに向けた議論を国会で求める」と訴える。


もし、「歴史は繰り返す」という格言が真実だとすれば、戦前、「共産党」のみが反対しても侵略戦争を止められなかった史実に照らせば、ひとり共産党だけが「核抑止論」の誤りを指摘しても、「核兵器の使用」を止めることが出来ないのは必定。

真の意味での「野党共闘」が必要な所以だ。

「核兵器の使用」、それはそのまま「人類の滅亡」を意味する。

それでも「「拡大抑止」の強化」と言う。

ただ、「虚勢」を張っているだけなのか?

戦前の日本も、「虚勢」を張って無謀な戦争を始め、2発の「核兵器」の洗礼を浴びて、己の愚かさを知った。

歴史は繰り返すのか。


日米安保条約は、日本国民を守らない。

アメリカの「核の傘」は日本国民を守らない。

なぜなら、「どうせ死ぬのは日本国民だから」と。


私達は、日本国民を守っているのは日本の「平和憲法」だということを自覚しなければならないのだろう。
















http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/321.html
記事 [政治・選挙・NHK295] ウーマンラッシュアワー村本大輔さんの記事には、まったく同意見だわ。 室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」(日刊ゲンダイ)

ウーマンラッシュアワー村本大輔さんの記事には、まったく同意見だわ。 室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/359133
2024/08/16 日刊ゲンダイ


ウーマンラッシュアワーの村本大輔(C)日刊ゲンダイ

『死ねって言葉もどうかと思うけど実際にパレスチナではたくさんの人たちが殺されてるんだぞ。日本人』(村本大輔・ウーマンラッシュアワー・芸人)

 これは9日、村本さんが自身のノートに書いた言葉(9日付の『日刊スポーツ』『ウーマン村本「日本はイスラエルパレスチナよりフワちゃんやすこ問題のほうが大きいみたいで」』という記事より)。

 まったく同意見だわ。

 それまで飛ばしてた人間がちょっとやらかすと、嬉々としてネットリンチがはじまる昨今。運の良さそうだった人を、引きずり落としても、自分の運が上がるわけじゃないのに。てか、そういう金のかからない娯楽を楽しんでいる人が多いような。

 元ジャニの不倫もそう。それは彼と彼の奥さんと、彼女の問題である。うちらにはなに一つ関係ないわさ。

 不道徳だって怒ってる人らは、マジでそう思ってる? 本当に?

「美男美女が、楽しくセックスしてそう(否定してるけど)、羨ましい」

 あたしはただ、そう感じたけどな。

 それにしても、村本さんのいってることは正しい。日本人というか、この国のメディアはどうなっておるのだ? 売れっ子をリンチする薄暗い喜びを完全にアシストしている。聴衆ターゲットにしてるのは、リンチ族かよ。先行き暗いな。

 6日に開かれた広島の平和記念式典、9日に開かれた長崎の平和祈念式典、広島市がイスラエルを招待し、長崎は不測の事態を恐れてイスラエルを招待しなかった。そしたら、イスラエルに気を使ったのか、日本以外の先進7カ国(G7の面々)と、欧州連合(EU)の在日大使が欠席した。

 政治的な配慮から国として非難できないのだとしても、日本に原爆を落としたアメリカ大使が来ないって、日本のメディアはその事実をもっと大々的に報じるべきだったと思う。国民みんながその話題で持ちきりになるくらいに。

 それは政府見解でなくても、この国の意思として各国に伝わったはずだし、伝わったほうが良かった。平和を願う式典をする意味はそういうものなんじゃないか。

 ちなみにあたしは、各国の事情など考慮せず、どの国も招待すれば良かったと思う。平和は尊い、そう一緒に感じてくれたら最高だった。


室井佑月 作家

1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/322.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 自民総裁選に出馬する小林鷹之を「シン・保守」などと持ち上げるTVメディアの醜悪(日刊ゲンダイ)
自民総裁選に出馬する小林鷹之を「シン・保守」などと持ち上げるTVメディアの醜悪
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/359254
2024/08/18 日刊ゲンダイ


なぜか注目?(C)日刊ゲンダイ

「今、複数の同僚議員からそういう声をいただいているのは事実。それをしっかりと受け止め、自分で最終的には判断したい」

 9月に予定される自民党総裁選を巡り、17日、新潟県燕市内で記者団の質問に対してこう答えた小林鷹之・前経済安全保障相(49)。19日にも会見を開き、立候補を表明するとみられる。

「ポスト岸田」として注目が集まる小林氏。TVメディアは早速、「話題になれば何でもいい」とばかり、小林氏を「コバホーク」「若手のホープ」などと持ち上げ始めているのだが、良識ある有権者には忘れてほしくないことがある。小林氏は自民党との不適切な関係が指摘された旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)と近しい関係にあるのではないか、とメディアに報じられていたことだ。

 東京新聞は2022年8月10日付の記事で、小林氏が21年7月に旧統一教会の友好団体が共催したイベントに出席し、参加者らと記念撮影をした写真を掲載。イベントは小林氏の地元・八千代市で開会式が行われた「ピースロード2021in千葉」で、開会式に出た男性の話として、<ほとんどが旧統一教会の信者だった>と報道。小林氏は来賓として2分間ほどあいさつし、その際、<旧統一教会の教義に共感を示すような発言をした>と語っていたという。

 東京新聞の取材に対し、小林氏は「一言一句は覚えていないが、発言はしていないと思う。旧統一教会の教えを存じ上げないので、それを肯定するような発言はしていない」と答えたというのだが、当時、旧統一教会との接点が問題化し、その後、説明が二転三転した揚げ句に大臣辞任に追い込まれた山際大志郎・経済再生相(55)のケースと変わらない。

脱法・違法行為を繰り返していた議員のどこが優秀なのか

 小林氏は今年7月下旬の「BSフジ」の番組に伊吹文明元衆院議長(86)と出演した際も、「保守とは」について、「それは自助自立の気概、公への貢献、勤勉さ、謙虚さ、地域や家族の絆など」と持論を展開。「自助・公助・共助」を強く訴えていた政治家と言えば菅義偉前首相(75)だが、教義で「家族の絆」などを必要以上に強調しているのは旧統一教会だ。

 小林氏はまた、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件について、最大派閥安倍派(清和政策研究会)の所属議員が要職から外された状況に触れ、「処分を受けた方も一人一人は優秀だ。挙党一致で取り組まないと国難を乗り越えるのは難しい」と振り返っていたが、脱税が指摘される脱法・違法行為を繰り返していた議員のどの部分が「優秀」なのか。さらに「国難」とは誰にとってなのかは多くの国民が疑問に思うところではないか。

 そもそも、TVメディアが「ホープ」と取り上げるほど優秀であれば、違法・脱法行為を繰り返していたことが発覚した時点で、とっくに自民党に三行半を突きつけているだろうし、岸田文雄首相(67)が退陣表明する前に倒閣運動を起こしていても不思議ではない。

 国民は小林氏を「シン・保守」などと煽るTVメディアの「お祭り報道」を鵜吞みにしないよう注意することが大事だ。

  ◇  ◇  ◇

 ●関連記事【もっと読む】【さらに読む】では、自民党総裁選をめぐるドタバタ劇を取り上げている。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/323.html

記事 [政治・選挙・NHK295] <国のトップがチンポになる>国民的大人気・小泉進次郎総理大臣はこの先、誕生するのか? 適菜収 だから何度も言ったのに(BEST TiMES)


国民的大人気・小泉進次郎総理大臣はこの先、誕生するのか?【適菜収】
https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/3073129/
2024.08.15 適菜 収 だから何度も言ったのに 第69回 写真:アフロ BEST TiMES

8月14日、岸田総理大臣は記者会見で「自民党が変わることを示す最もわかりやすい最初の一歩は私が身を引くことだ」と述べ、自民党総裁選挙に立候補しない意向を表明。小泉進次郎が自民党総裁選に出馬するという話が出てきたが、日本はどこへ向かうのか? 『自民党の大罪』(祥伝社新書)で平成元年以降、30年以上かけて、自民党が腐っていった過程を描写した適菜収氏の「だから何度も言ったのに」第69回。


小泉進次郎

■国のトップがチンポになる

小泉進次郎が自民党総裁選に出馬するという話が出てきた。思わず笑ってしまったが、笑いごとではない。自民党は世代交代をアピールしたいのかもしれないが、世の中にはやっていいことと悪いことがある。その判断すらできなくなるまで自民党は劣化した。

    *

 口から先に生まれてきたような政治家は多いが、進次郎はチンポから先に生まれてきたような政治家である。万が一、進次郎が総裁になり、そのまま総理になったら、国のトップがチンポになる。

    *

 先日『自民党の大罪』(祥伝社)という新書を上梓した。そこでは、自民党がわが国にとって、害しかないことを明らかにした。今の自民党は、昔の自民党とは完全に別物である。昔の自民党が素晴らしい政党だったなどと言うつもりはない。指摘したいのは、自民党が質的・内容的にまったく別の政党になってしまったことだ。今の自民党にはすでに保守的な要素はない。現在は新自由主義勢力、財界、政商、カルト、反日勢力の複合体となっている。劣化の過程で極端におかしな議員が発生するようになった。進次郎についても、一節を使って説明した。

    *

 結局、進次郎とは何だったのか? 本書から要点をいくつか抜粋する。問題のある「息子」は多い。河野洋平の息子、岸信夫の息子、石原慎太郎の息子、岸田文雄の息子……。小泉純一郎のジュニアに至っては、さらにそのジュニアが暴走した。耳目を集めたのは、ホテル代を政治資金で支払っていた三股不倫騒動くらい。

    *

 進次郎は人妻と不倫。人妻は小さい子供を実家に預けながら逢瀬を繰り返し、夫にバレて離婚。家庭崩壊に追い込んだ揚げ句、進次郎は逃げ切り、滝川クリステルとデキ婚を発表した。さらには、同時期に復興庁の元部下の女性とホテルで密会、さらにメーキャップアーティストの女性を赤坂の議員宿舎に呼びつけていた。これではチンポの乾く暇もない

    *

 二〇二〇年一月二八日、赤坂に議員宿舎があるのに年に何回も十数万円級の高級ホテルに泊まっていることを国会で追及されると「大半のものは秘書が宿泊した」と無理な答弁。「週刊文春」は疑惑を裏付ける領収書と進次郎のメールを入手した。

人妻《待ちきれない〜!今日は進次郎さんの夢見られますように》

進次郎《今新幹線で着いたよ^_^今夜は楽しみにしてるよ^_^》

 絵文字が哀しい。政治資金も下半身も管理できない男が「将来の総理候補」って悪い冗談である。

■進次郎の心に響く名言

 私は当初から進次郎に注目していた。党内では客寄せパンダとして扱われていたが、発言がすべて面白いので、私の中では出オチ芸人のカテゴリーに入っていた。私が好きな進次郎の言葉ベスト10を挙げておく。

    *

 【第10位】「今のままではいけないと思います。だからこそ、日本は今のままではいけないと思っている」。トートロジー(同義語反復)の数々もイラク復興支援特措法の定義を巡って「自衛隊の活動しているところが非戦闘地域」と暴言を吐いた父親の純一郎と同じ頭の構造。

 【第9位】「私の中で30年後ということを考えた時に、30年後の自分は何歳かなとあの発災直後から考えていました」。30年後の自分の年齢は今の年齢に30を足せばいいだけである。

 【第8位】「必要なことをやるべき」。「やるべき」だから必要なのである。要するに何も言っていない。

 【第7位】「驚きはない。受賞理由を聞いて私が演説で発信した効果だと思った。的確に国際社会に発信できていると思う」。化石賞(気候変動対策を後退させる言動を行なった国に与える不名誉な賞)をもらったことについてのコメント。

 【第6位】「気候変動問題への取り組みは、楽しく、カッコよく、そしてセクシーであるべきだ」。チン次郎と呼ばれる所以である。

 【第5位】「反省しているんです。ただ、これは私の問題だと思うが、反省をしていると言いながら、反省をしている色が見えない、というご指摘は、私自身の問題だと反省をしている」。こいつに投票したやつも深く反省したほうがいい。

 【第4位】「プラスチックの原料って石油なんですよ。意外に知られていないですけど」「色もにおいもないから分からないと思うんですけど、石油って化石燃料なんです」。小学校で習ったよね。

 【第3位】「自分でスプーンを持ち歩く人が増えていく。ライフスタイルが変わるのは間違いない」。レジ袋有料化だけでは物足りなかったのか。

 【第2位】「オレ、今、食べてるって感じ」。試食したときの感想。

 【第1位】「退院後、リモートワークができてるおかげで、公務もリモートでできるものができたというのは、リモートワークのおかげです」。こうした発言は狙ってできるものではない。すがすがしいまでの天性のバカである。

    *

 進次郎が鼻息を荒くして日本変革への決意を語ったことがあった。何を変えるかというと、衆議院でマイボトルが持ち込み禁止になっていることだと言う。頭がクラクラ。

    *

 気候行動サミット中に外国人記者が「石炭は温暖化の大きな原因だが、脱石炭火力発電に向けて今後どうしますか?」と質問すると、一言「減らす……」。記者が「どうやって?」と問うと、黙りこくり、しばらくして「私は大臣に先週なったばかりです」。総理になったら同じことをやるかもしれない。「私は総理に先週なったばかりです」と。

   *

 進次郎政権では党内のポコチン勢力を結集させたほうがいい。副総裁は財務事務次官のセクハラ問題について「セクハラ罪という罪はない」と言い放った麻生太郎。フィギュアスケートの高橋大輔に無理やりキスしたセクハラ・パワハラ野郎の橋本聖子、買春疑惑報道を受けて政務官を辞職した山田太郎、18歳の女子学生に酒を飲ませ、4万円を渡してホテルに連れていったとされる吉川赳の入閣も期待したい。なお、「NEWSポストセブン」によると、女子学生は「ルームサービスでお酒を頼んだあと、すぐに吉川さんにベッドで服を脱がされて……。私、経験がなかったから、怖くて過呼吸になってしまい。経験がないからと何度も拒否をしたら、『胸を見せて』と言われて、吉川さんは私を見て自慰行為を始めて……」と述べている。人材があふれているのが自民党。

    *

 進次郎が自分のことを「政治バカ」と言っていたけど、「政治」はつけなくてもいい。

文:適菜収

適菜 収 てきな おさむ
1975年山梨県生まれ。作家。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志との共著『思想の免疫力 賢者はいかにして危機を乗り越えたか』、『遅読術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、『日本をダメにした新B層の研究』(KKベストセラーズ)、『ニッポンを蝕む全体主義』『安倍晋三の正体』(祥伝社新書)など著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も好評。https://foomii.com/00171

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