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2024年8月02日06時00分 〜
記事 [政治・選挙・NHK295] 俎上に上るのは雑魚ばかり…東京地検特捜部の「ワルは野放し」に国民怒り(日刊ゲンダイ)

※2024年8月1日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大


※紙面抜粋


※2024年8月1日 日刊ゲンダイ2面

俎上に上るのは雑魚ばかり…東京地検特捜部の「ワルは野放し」に国民怒り
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/358471
2024/08/01 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし


利上げを決めたが…(日銀の植田和男総裁)/(C)共同通信社

 ようやく日銀が利上げを決めたが、脆弱ハリボテ経済は 相当な後遺症を受けるだろう。場当たり政府に振り回される庶民を尻目に裏金でヌクヌクの自民党。大物に迫る気もない東京地検に再びペンキがかけられる日。

  ◇  ◇  ◇

 ようやくの決断である。日銀が31日の金融政策決定会合で、政策金利の短期金利(無担保コール翌日物レート)の誘導目標を「0〜0.1%程度」から「0.25%程度」に引き上げることを決めた。3月のマイナス金利政策の解除に続く利上げで、リーマン・ショック直後の2008年12月以来、約16年ぶりの水準となる。国債買い入れ額の段階的縮小も併せて決定した。

 植田和男総裁は会合後の記者会見で「2%の物価目標の持続的・安定的な実現という観点から、金融緩和の度合いを調整することが適切と判断した」と利上げの理由を説明。国債買い入れについては、現在の月間6兆円程度から2025年度末に同3兆円程度になるよう、3カ月ごとに4000億円のペースで減らしていくと示した。

 コロナ禍の収束による経済の回復に、ロシアによるウクライナ侵攻が影響し、世界中でインフレが発生。先進諸国が次々と利上げを決めたのに、日本だけがかたくなにゼロ金利を維持し続けてきた。周回遅れでようやく利上げに踏み切った格好だ。

 利上げ決定の最大の要因は円安物価高である。この間、1ドル=161円台まで円安が進行。財務省が複数回にわたって為替介入し約15兆円を投入したが、効果は限定的だった。もはや「物価の番人」の日銀が動かざるを得ず、物価高の主因である円安をこれ以上無視できなくなったわけだ。

 政治家のプレッシャーが影響した可能性もある。

「日銀は前回6月の決定会合で、国債買い入れの減額幅を7月の会合で示すとアナウンスしていました。市場では、日銀が減額に加えて利上げも実施するような大胆な決定はできない、との見方があった。そのため、今回は利上げ見送り観測もあったのですが、自民党の茂木幹事長が『円安は日本経済にマイナス』と発言し、河野デジタル相も利上げに言及。植田総裁は31日の会見で『政治的な動きとはかかわりはない』と否定しましたが、政治の圧力で利上げに踏み切らざるを得なかったとみられています」(市場関係者)

インフレ解消は無理筋

 しかし、0.25%程度利上げしたからといって、すぐさま円安物価高が解消されて消費が活性化し、日本経済がパッと上向くわけではない。31日は一時、1ドル=149円台まで円高が進んだが、今後、140円台前半になることはあっても、つい2年半ほど前の「110円台」の水準まで進むような展開は考えづらい。輸入物価が一気に下がることはないだろう。

 こうした円安の常態化を招いた元凶は、第2次安倍政権以降、約10年も続いたアベノミクスの大規模金融緩和だ。異次元の規模の国債大量買い入れで、貨幣を大量に刷って円安に誘導。これで儲かったのは輸出大企業と富裕層だけだ。トリクルダウンは起きず、中小零細と弱者はとことん苦しめられてきた。官製相場による株高、好景気はただのハリボテで、実体経済はボロボロだ。今さら、ちょこちょこ金利を上げてもどうにもならないのが実態である。それだけ、アベノミクスの後遺症は深刻ということだ。

「今回の利上げで円安インフレが解消し、経済が好転するとは思えません」と言うのは、淑徳大大学院客員教授の金子勝氏(財政学)だ。

「わずかに利上げしたとしても、日米金利差は開いたままで、恒常的な円高にはつながらないでしょう。それに、貿易収支も赤字続きで、新興産業がない日本は投資対象としての魅力もありません。円に対する需要は依然として低調なままですから、円高進行によるインフレ解消は期待できません。当然、国民生活の改善にもつながらない。一方、インフレを一気に解消しようとして、急激に利上げすれば国債の利払い増を招き、国が財政危機に陥るリスクがある。完全なジレンマです」

巨悪はことごとくお咎めナシ


裏金議員は82人。しょっ引かれるのは小物ばかり(広瀬めぐみ参院議員)/(C)日刊ゲンダイ

 日本経済を破壊したアベノミクスのツケを国民はトコトン払わされているわけだ。なのに、一方でアベノミクスを礼賛してきた自民党議員がせっせと裏金で蓄財し、ヌクヌクと過ごしているのだから許しがたい。

 目下、火を噴いているのは自民党を離党した広瀬めぐみ参院議員の秘書給与の詐取疑惑だ。

 22年参院選で初当選した広瀬は、同年12月〜23年8月、公設第1秘書の妻を公設第2秘書として雇った。しかし、第2秘書には勤務実態がなく、広瀬は計数百万円の秘書給与を国からだまし取った疑いがあるという。

 1日発売の週刊新潮には、第1秘書が電話で「(広瀬)先生には(妻の)12月分(の給与)は渡しています」と政策秘書とやりとりする様子が詳述されている。懐に入れた秘書給与を一体何に使ったのか。公設秘書の給与の原資である血税を私物化し、裏金にしていたのなら極めて悪質だ。都内の広瀬の自宅や選挙区の岩手事務所を家宅捜索した東京地検特捜部は、今後、広瀬本人に任意聴取する方針だが、自ら進んで釈明すべきではないのか。

「政治とカネ」で言えば、裏金2196万円が発覚している堀井学衆院議員(自民離党)もメチャクチャだ。22年に選挙区内の有権者に秘書らを通じて香典を配布した公選法違反(寄付行為)容疑で、やはり特捜部に捜査されている。

 フザケているのは、疑惑の香典のみならず、スーツや靴の購入費、本人が大好きなサウナ代などの原資が裏金だったとみられていることだ。違法な裏金でさらなる違法行為を重ねるなど、国会議員どころか、人としていかがなものというレベルだ。

政権幹部を忖度

 広瀬も堀井も徹底的に追及されるべきだが、こんな木っ端議員を断罪するだけで終わらせてはダメだ。何しろ、これまで明らかになった裏金議員は82人。うち、逮捕・起訴されるなど、俎上に上ったのは一部の雑魚ばかりで、本物のワルは今なお野放し状態だ。特捜部は巨悪に切り込むべきではないのか。

 組織的な裏金づくりに手を染めた安倍派の幹部らは政治倫理審査会や会見で「知らぬ存ぜぬ」を繰り返し、裏金スキームを知り得る立場にいる森元首相の責任もウヤムヤなままだ。政治資金収支報告書に記載せず、懐に入れたカネは課税対象の雑所得に当たる可能性大だが、脱税疑惑も全く手つかずである。そもそも、いつから、誰の意図で裏金づくりが始まったのか、裏金を何に使ったのか──、といった実態解明もまるで進んじゃいない。

 大物に迫らず巨悪をのさばらせている特捜部は、小物ばかりつるし上げて“やってるふり”を演じているだけではないのか。

 政治評論家の本澤二郎氏はこう言う。

「東京五輪を巡る汚職事件でも、森元首相の名前が挙がったのに、罪を問われたのは雑魚ばかりでした。裏金事件を巡っても、咎めを受けたのは名前も聞いたことがないような議員ばかり。結局、検察も政権幹部の顔色をうかがっているから、巨悪には切り込めないわけです。小物をつるし上げることで、国民を納得させようとしているのでしょう。しかし、そんなことで国民の怒りは収まりません。円安物価高で生活が苦しいのに、自民党議員は裏金で蓄財です。最近は検察庁前でのデモが増えていると聞きますが、巨悪を野放しにしていては、国民の怒りは検察に向きかねません」

 1992年の東京佐川急便事件では、金丸信副総裁が略式起訴と20万円の罰金刑でシャンシャンとなったことに国民が激怒し検察庁の看板にペンキがぶちまけられた。また同じことが繰り返されてもおかしくない。幹部も含めて裏金議員をまとめて断罪しなければ、国民は納得しないだろう。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/204.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 安倍派「香典」疑惑が丸川珠代氏にも拡大!違法な会計処理は10年以上前からの悪しき慣習か(日刊ゲンダイ)

安倍派「香典」疑惑が丸川珠代氏にも拡大!違法な会計処理は10年以上前からの悪しき慣習か
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/358472/2
2024/08/02 日刊ゲンダイ


様式、日付、金額も全く同じ(C)日刊ゲンダイ

 日刊ゲンダイの手元には全く同じ様式の領収書が2枚ある。どちらも発行は安倍派の政治団体「清和政策研究会」(清和研)。金額はそれぞれ1万円、日付は同じ2015年10月28日。ただし書きに「香典として」とある方の宛名は安倍派幹部だった世耕弘成前参院幹事長の資金管理団体「紀成会」、ただし書きが空欄の宛名は安倍派の丸川珠代元五輪相の資金管理団体「丸川珠代の会」だ。

 2枚とも数年前、政治資金収支報告書に明細を記載する必要のない「1万円以下の少額領収書」の写しを開示請求して入手したもの。

 支出先や領収書の様式、日付、金額まで同じことから、丸川氏の領収書も世耕と同様に香典代と察せられる。

 日刊ゲンダイは7月30日付で安倍派の「宙に浮いた香典」疑惑を報じた。清和研は20〜22年に世耕の紀成会から計20万円分の香典代などを受け取った領収書を発行しながら、同期間の収支報告書にその記載が一切ないのだ。政治資金規正法違反(不記載)の疑いが生じる。

 さらに冒頭の領収書2枚は氷山の一角。安倍派内では少なくとも9年前から香典の違法な会計処理が蔓延し、慣習化している疑念すら浮かび上がってくる。政治資金に詳しい神戸学院大教授の上脇博之氏が指摘する。

「所属議員1人の政治団体の香典代だけが記載ナシという『たまたま』の問題ではない以上、派閥ぐるみの違法な会計処理を疑わざるを得ません。1件1万円の香典代でも、収入を記載しなかった期間が10年近い長期に及べば、相当な不記載額に達するはずです」

「裏金スキームと同様の根深さ」と上脇博之氏


安倍派は少なくとも9年前から香典の違法会計処理が蔓延か(C)日刊ゲンダイ

 実は15年には安倍派議員が政治資金からの香典支出により、国会で追及された。10月の内閣改造で高木毅・前国対委員長が復興相として初入閣すると、翌月に自らの政治団体から選挙区内で香典を支出した問題が噴出した。その額は11〜14年に計230件、185万円。議員本人が葬儀で直接渡す以外は公選法違反(寄付の禁止)となる。その疑いで堀井学衆院議員が検察の強制捜査を受けたばかりだが、高木も当時「代理の人が持ってきた」との地元証言が飛び出し、火ダルマとなった。

 二の舞いはごめんと政治資金からの香典支出を見えにくくする手口を考えたなら、いざ知らず。紀成会は15年8月にも清和研に香典代を支出。高木の疑惑が火を噴く前からの常態化をうかがわせる。

「安倍派内の香典の違法な会計処理は政治資金パーティーを巡る裏金スキームと同様の根深さを感じます。かなり古くからの慣習で1万円以下の少額ならバレないとタカをくくっていたのではないか」(上脇博之氏)

 裏金同様「20年以上前」からの悪しき慣習の可能性がある。

  ◇  ◇  ◇

『自民党と裏金秘話』を上梓したフリージャーナリスト村山治氏は、政治とカネを巡る大手メディアの報道姿勢を強く批判している。●関連記事【特別寄稿】は必読だ。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/205.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 枝野幸男氏が立憲民主党代表選に出馬の意向を固める 官房長官、党代表など歴任…最近の動きは(東京新聞)
2024年8月1日 06時00分

https://www.tokyo-np.co.jp/article/344288

 立憲民主党の枝野幸男前代表が9月の党代表選に出馬する意向を固めたことが31日、分かった。複数の関係者が明らかにした。代表選の日程が確定した後、正式に表明する。代表選は泉健太代表の任期満了に伴う。泉氏が再選に意欲を示しているほか、野田佳彦元首相の登板を期待する声もあり、今後代表選に向けた動きが活発化する。
 日程は今月7日の両院議員総会で決定される。9月16日投開票を軸に検討が進められる。同時期には自民党総裁選も実施される。枝野氏ら複数の候補者による激戦となれば自民の総裁選と同様、注目度が高まりそうだ。

◆一部の自治体議員から再登板を求める声を受け
 枝野氏は党内最大グループ「サンクチュアリ」に所属し、グループ創設者の赤松広隆前衆院副議長らと面会するなどして代表選の対応を検討してきた。枝野氏周辺によると、7月下旬、自治体議員の有志から出馬を促され、最終判断した。
 枝野氏は旧民主党政権で官房長官などを歴任。2017年、東京都の小池百合子知事が希望の党を立ち上げたことで当時の民進党が分裂したため、立民を結党。排除された議員らの受け皿となって、直後の衆院選で野党第1党となった。
 希望の党を源流とする国民民主党の一部議員らとの合流を主導し、衆参で150人の体制を築いた。だが、21年衆院選で議席を大きく減らし、責任を取って代表を退いた。辞任後も代表時代の政権構想を更新し、集会やネットで発表。「自己責任や競争をあおる社会から公共サービスが充実した支え合う社会へ」と訴えてきた。(大野暢子)
http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/206.html
記事 [政治・選挙・NHK295] 石丸伸二氏「ファン離れ」早くも加速…“時の人”のはずがトークライブは定員の半分以下(日刊ゲンダイ)

石丸伸二氏「ファン離れ」早くも加速…“時の人”のはずがトークライブは定員の半分以下
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/358527
2024/08/02 日刊ゲンダイ


政治的な動きは一向になく、テレビに出てニコニコしてるだけ…(C)日刊ゲンダイ

 東京都知事選で2位につけ、一躍、時の人となった石丸伸二・前安芸高田市長。選挙後はテレビやネット番組に出演し、話題にはなっているが、どうも雲行きが怪しくなってきた。

 選挙直後から石丸氏は、国政進出の可能性を問われ「選択肢としては当然考える」と言い、出馬し得る選挙区として岸田首相の衆院広島1区などを例示。新党結成の可能性も示唆したのに、一向に政治的な動きを見せない。これに、石丸氏を支援する政界関係者から不満の声が上がり始めている。

「都知事選から3週間が過ぎた。勢いがあるうちにどんどん政治的に動くべきなのに、石丸さんにはそんな様子が全くない。テレビに出てニコニコしているだけで、何がしたいのか……。このままグズグズしていると、ファンがアンチに変わってしまいかねません」

 動かない石丸氏の“推し活”を続けるか否か、逡巡している政界関係者は複数いるようだ。そんな彼らが注目したのが、1日、滋賀県彦根市が主催した石丸氏と和田裕行彦根市長によるトークライブ。このイベントの盛り上がりを「今後、支援を続けるか否かの判断材料にする」(前出の政界関係者)というのだ。

定員6300人に対し事前予約は「2288人」

 トークライブの会場は市内の「平和堂HATOスタジアム」。定員は実に6300人だ。事前のネット予約が必要だったが、入場は無料。ライブ配信も行われた。市長だけでなく、石丸氏もXでイベントを事前告知。〈皆さん、ぜひお越し下さい しかし、会場の定員が6300人とは笑〉と投稿していた。

 ところが、ライブ配信を見ると、ちょっとお寒い状況だった。グラウンドに設置されたイスについた石丸氏はスタンドの客席に向かって「こんなにたくさんの方が!」と満面に笑み。確かに2階席はほぼ埋まっていたが、3階席はガラガラ。市によると、事前の予約申込数は「2288人分」(広報戦略課)と、定員の半分以下だった。

 予約受け付け開始が7月27日と急だったとはいえ、石丸氏が都知事選の街宣で連日、数千人の聴衆を集めたことと比較すると、見劣り感は否めない。

「週刊文春によると、石丸さんはユニクロを運営するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長と面会。ところが、柳井会長の質問に対する石丸さんの反応が期待していたものと違ったようで、最終的に記念撮影も断られてしまった。この一件を巡っても『やっぱり石丸はダメか』とシンパに受け止められています。今後、どんどん評価が下がっていってもおかしくありません」(永田町関係者)

 早くもファン離れである。やはり石丸ブームは一過性なのか。

  ◇  ◇  ◇

 石丸伸二氏はテレビ番組でも“中身なし”を露呈していた。■関連記事【もっと読む】石丸伸二ブーム終焉の兆し…「そこまで言って委員会」で泉房穂氏の舌鋒にフリーズし“中身ナシ”露呈…では、その一部始終を報じている。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/207.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 小池知事は3選後まるで別人…選挙での「怒濤の現場視察」はマヤカシ、都内いまだゼロ(日刊ゲンダイ)

小池知事は3選後まるで別人…選挙での「怒濤の現場視察」はマヤカシ、都内いまだゼロ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/358529
2024/08/02 日刊ゲンダイ


選挙中は視察ざんまい、視察先で給食をモグモグのパフォーマンス(C)日刊ゲンダイ

 怒涛の視察ラッシュはやはり選挙向けのパフォーマンスに過ぎなかった。先の東京都知事選で小池知事が3選してから間もなく1カ月。選挙期間中は「公務」を理由にテレビ討論会の呼びかけも無視し、失点回避の「逃げの選挙」を徹底させた。代わりに重点を置いたのが「現場視察」だった。

 都立墨東病院や八王子の学校給食センター、都の防災施設、民間の介護施設に幼稚園などなど、実に20カ所近くを回り、1日4カ所をハシゴすることも。訪問先は「子育て」「防災」と選挙公約に関連する場所を選び、同行メディアだけでなく、そのつど自身のXでも情報発信。「都政優先」を猛アピールし、現職知事の強みを見せつけた。

 ところが、この積極性が当選した途端、すっかり豹変。小池知事のXは投開票日を最後に沈黙し、1日まで一度も更新されていない。あれだけ重ねた現場視察も鳴りを潜め、ようやく7月31日になって石川県に出張。能登半島地震の被災地・輪島市を1時間ほど見て回ったのが、知事選後は初の視察だ。都内の視察はいまだゼロで、まるで別人である。

街頭演説会場近くまで公用車を使用

 選挙中に小池知事が視察日程をガンガン入れたことに「公務と政務の混同」を懸念する声が、支援した都議からも漏れ聞こえてきた。女帝の行動規範は分かりやすい。「利用できるものは利用する」で視察と選挙運動はワンセット。その価値観は選挙期間中の知事公用車の使い方にも表れている。

 例えば都知事選最初の日曜となった6月23日。小池知事は奥多摩町のダムを視察後、JR奥多摩駅前で街頭演説を行った。日刊ゲンダイが開示請求により入手した知事公用車の「運転日誌」によれば、小池知事はこの日、新宿の都庁から視察先の奥多摩町まで公用車で移動していた。

 7月4日は夕方6時にJR立川駅北口で街頭演説。この日は小池知事自ら「多摩デー」と称し、昼前に練馬区の自宅から公用車に乗ると、杉並区、武蔵野市、立川市の各視察先を回り、徐々に演説会場へと近づいていった。

「街頭演説の場所ありきで後から訪問先を決め、公用車という使える“足”は利用しておこうという発想が透けて見えます。公務にかこつけ、政務の移動手段を確保したとも言えます」(ジャーナリスト・横田一氏)

 公選法は「すべての公務員はその地位を利用して選挙運動をしてはいけない」と規定。選挙中の小池知事の振る舞いは、現職知事の「地位利用」に抵触しかねない。

  ◇  ◇  ◇

 小池都知事の記者会見も酷いことで有名だ。兵庫県パワハラ知事と“雲泥の差”を詳しく報じた■関連記事【もっと読む】は必読だ。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/208.html

記事 [政治・選挙・NHK295] 埋没免れない立憲民主代表選(植草一秀の『知られざる真実』)
埋没免れない立憲民主代表選
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2024/08/post-67a0b1.html
2024年8月 2日 植草一秀の『知られざる真実』

2022年7月の参院選比例代表選挙。

政党別得票数は以下の通り。

自民  1826万
公明   618万

立民   677万
共産   362万
れいわ  232万
社民   126万

維新   785万

東京都の比例代表得票数は以下の通り。

自民  196万
公明   63万

立民   79万
共産   59万
れいわ  40万
社民   18万

維新   87万

7月7日の都知事選での得票数は以下の通り。

小池百合子 292万
石丸伸二  166万
蓮舫    128万

22年参院選での自公得票は259万。

これに対して立民と共産の得票は合わせて138万。

基礎票に100万票以上の開きがある。

自公陣営の候補に対抗して勝利するには野党共闘を構築することが必要不可欠。

立民・共産にれいわ、社民得票を加えれば186万になる。

都知事選では投票率が6割を超えた。

有権者数1135万人の1割が113万。

投票率が5割から6割に上昇する際の増加分である113万を186万に加えれば299万になる。

野党共闘を確立すること。

その上で、投票率上昇で新たに投票所に足を運ぶ有権者の投票を取り込むことで対与党での勝利が見えてくる。

しかし、立憲民主党単独では与党に勝利する力を有していない。

4月28日の衆院3補選で立憲民主党は3戦全勝を果たした。

しかし、勝利の要因は共産党の支援と反自公陣営の候補者乱立にあった。

立憲民主党の自力で勝利したものではない。

立憲民主党の凋落は2021年10月総選挙から始動している。

この選挙で立憲民主の枝野幸男氏が基本路線の全面転換を宣言した。

それは共産党を含む野党共闘路線からの決別だ。

枝野氏は2021年10月総選挙期間中に共闘の対象は連合と国民民主だと宣言した。

2017年に創設された立憲民主党が躍進して野党第一党に躍り出る原動力になったのは共産党の選挙協力だった。

主権者は共産党を含む野党共闘路線を支持して立憲民主党を支援した。

ところが、この路線を枝野氏が否定した。

背後には「勝共の連合」の画策があったと見られる。

しかし、枝野氏が野党共闘路線に背を向けた瞬間から立憲民主党の凋落が始動した。

2021年10月衆院総選挙に立憲民主党は大敗。

枝野代表は引責辞任した。

後継代表に就任したのが泉健太氏。

泉健太氏は反共路線をさらに強化した。

その結果、2022年7月参院選で立憲民主党はさらなる惨敗を喫したのである。

泉健太氏は引責辞任するべきだったが代表の座に居座った。

このなかで本年4月の衆院補選では共産党との選挙協力を実施して3勝を上げた。

しかし、その主因は共産との選挙協力である。

れいわ、社民を含めて野党共闘を構築しなければ政権交代の見通しは見えてこない。

ところが、立憲民主党は反共=勝共に軸足を置こうとしている。

9月の代表選で明確な路線論争が提示される状況も示されていない。

次期総選挙を契機に立憲民主党が解党に向かう可能性が高まっている。

気鋭の政治学者・政治思想家である白井聡氏との共著が販売開始になった。

『沈む日本 4つの大罪
経済、政治、外交、メディアの大嘘にダマされるな!』
(ビジネス社)


https://x.gd/3proI

ぜひご高覧賜りたい。

http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/209.html

   

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