セコすぎ岸田首相 血税使いお膝元で大宣伝!衆院広島1区に「G7広島サミット記念館」開館
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2024/07/13 日刊ゲンダイ
「広島サミット記念館」内は岸田首相だらけ(C)日刊ゲンダイ
自民党総裁選まで2カ月あまり。勇退を求める党内外の声に耳を傾けない岸田首相は再選に向け、全力投球している。11日まで米ワシントンでNATO(北大西洋条約機構)の首脳会議に出席。さらにドイツへ飛ぶなど、政権浮揚に血眼だ。人気取りのためには見境がない。その極致と言えるのが、昨年のG7広島サミットの選挙利用だ。お膝元の衆院広島1区では血税を使った岸田首相の大宣伝が展開されている。
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ウクライナのゼレンスキー大統領の電撃出席で沸いた広島サミットの開会から1年経った5月19日、各国首脳が原爆死没者慰霊碑への献花などで訪れた広島平和記念公園内に新施設がオープンした。「G7広島サミット記念館」だ。G7首脳も見学した広島平和記念資料館の出口の真正面という抜群の立地で、見学は無料。広さ約111平方メートルの平屋建て、冷暖房完備だ。県によると、整備費は5000万円。今年度の運営費は1900万円で、管理を担う広島市といずれも折半するという。
「歴史的なサミットが広島で開催されるのは、最初で最後かもしれません。(2016年に伊勢志摩サミットが開かれた)三重県でも(伊勢志摩サミット記念館を)やっているので参考にしつつ、平和について考えるきっかけになればということで開館しました。(持ち回りの議長国を日本が務める)次回サミットが開催される見通しの2030年末まで公開予定です」(県地域政策局地域政策総務課)
入り口の真正面には慰霊碑前の記念写真を使った特大パネルがドーン。センターはむろん岸田首相だ。3日間のプログラムを詳細に説明したパネルのほか、会議で使用された円卓やイスなども展示。モニターに映し出されているのは、首相官邸の公式ユーチューブチャンネルが配信している岸田首相が主役の動画「G7広島サミットの軌跡」だ。右を見ても左を見ても岸田、岸田、岸田。文雄、文雄、文雄。ものすごい情報量だ。
「9日までの集計で延べ3万5928人が来場しました。1日平均で691人です」(市企画総務局秘書課)
6年8カ月も猛烈アピール
建物脇は休憩する外国人観光客が鈴なり(C)日刊ゲンダイ
サミットの日本開催は1979年の東京を皮切りに7回。そのうち、2008年の洞爺湖と16年の伊勢志摩については、地元自治体が記念館を現在も運営しているが、ホスト役だった福田元首相の地盤の群馬、安倍元首相の山口からはだいぶ距離があった。
一方の広島をめぐっては、岸田首相が就任から7カ月後に「広島ほど平和へのコミットメントを示すのにふさわしい場所はない」と打ち出し、衆院広島1区内にメイン会場を集約させた。県と市が財政負担する記念館設置によってさらに6年半、身銭を切らずに選挙区内でアピールできる。
その宣伝効果はプライスレス。ただでさえ落選危機がささやかれる中、東京都知事選で善戦した前安芸高田市長の石丸伸二氏が殴り込みをにおわせ、現職首相なのに首の皮一枚だからなおさらだ。何をやってもダメダメな上にセコ過ぎる。一刻も早い退場が筋だ。
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能登半島地震から半年経ち、被災者たちは今も避難所生活を余儀なくされている。だが岸田首相が果たして、どれほど「寄り添う気持ち」があるのか……。
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