★阿修羅♪ > アーカイブ > 2024年7月 > 09日02時10分 〜
 
 
2024年7月09日02時10分 〜
記事 [政治・選挙・NHK294] 都知事選で候補者は東京都民の生存に関わる重大な問題を取り上げたのか?(櫻井ジャーナル)
都知事選で候補者は東京都民の生存に関わる重大な問題を取り上げたのか?
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202407090000/
2024.07.09 櫻井ジャーナル

 次の東京都知事を決める選挙の投票が7月7日にあり、自民党、公明党、国民民主党都連、地域政党の都民ファーストの会を後ろ盾とする現職の小池百合子が当選、立憲民主党、共産党、社民党が支援した蓮舫は小池に敗れただけでなく、石丸伸二の後塵を拝した。「リセット」なるフレーズを使う時点でアウトである。

 石丸は三菱UFJ銀行の元社員で、2020年7月から安芸高田市の市長を務めていたが、今年5月に辞職して都知事選へ立候補していた。政治家として目立った業績はないようだが、経歴を見る限り、現支配体制に従っているように判断できる。

 この選挙結果からいくつかのことがわかる。例えば有権者は政治家の嘘に寛大だが、印象には敏感。今回の場合、2020年から現在に至るまで政府が強引に推進している「COVID-19ワクチン」と称する遺伝子操作薬の問題がある。この薬物の危険性を知る人が増える中、与党の自民党や公明党だけでなく、野党の立憲民主党、共産党、社民党も危険薬物を国民に打たせようとしてきた。

 小池が初めて東京都知事になったのは2016年8月のことである。その当時、築地市場を閉場して豊洲に新市場を作るという計画が進められていたのだが、この計画には例によって黒い噂が流れていた。しかも移転先は豊洲ガス埠頭跡地で、豊洲の安全性が懸念されていたのである。

 東京都が豊洲へ市場を移転させると決めたのは2001年のこと。同年7月に東京ガスと基本合意し、12月に正式決定したのだが、創業時のガス製造過程で排出されたベンジンや重金属などは工場の敷地内に放棄され、そのまま封じ込められていた。

 問題の土地が汚染されていることは明白で、東京ガスの調査でもベンゼンが環境基準の1500倍、ヒ素が49倍、水銀が24倍、六価クロムが15倍、鉛が9倍といった数値が出ている。その結果、東ガスは都と契約を結ぶ前に「豊洲用地の対策工事」を開始、地区全体の汚染土壌を掘削除去し、新しい汚染されていない土壌に入れ替える手法を採用したとされていた。

 2007年に再選された石原慎太郎都知事は土地の再調査を指示、その結果、ベンゼンは環境基準の4万3000倍、シアン化合物は860倍。しかも床の耐荷重が弱く、仲卸店舗の1区画の間口が狭くてマグロ包丁が使えないうえ、交通アクセスが貧弱で円滑な輸送は望めそうにないといったことが指摘された。汚染対策として盛り土をすることになっていたのだが、実際はコンクリートで囲まれた空間になっていたことが明らかにされ、移転を予定通りに行うことは不可能になった。

 ​小池知事は2017年の東京都議会議員選挙の際、築地市場で豊洲市場の土壌汚染問題を謝罪した上で、築地のブランド力を守ると述べた​。築地跡地の市場機能を有した「食のテーマパーク」構想をぶち上げ、築地市場へ戻ってくるかのようなことを口にしたのである。

 そして2018年10月、築地市場が閉場し、洲新市場が誕生、小池知事の約束は雲散霧消した。この時から小池百合子が嘘つきなことははっきりしていた。その後、東京の有権者は彼女の嘘を許してきたのである。その都民にとって学歴詐称など大した問題ではないのかもしれない。

 石原が市場を築地から豊洲へ移転させると強引に決めた背景には臨海副都心開発の赤字がある。この事実を誤魔化すために「臨海副都心事業会計」を黒字の「埋立事業会計」や「羽田沖埋立事業会計」と統合、帳簿の上で赤字と借金の一部を帳消しにするという詐欺的なことを東京都は行っている。勿論、地方債と金利負担がなくなるわけではない。

 都の財政にとって大きな負担になった臨海副都心開発は鈴木俊一知事の置き土産である。1979年に初当選した鈴木は巨大企業が求める政策を打ち出し、新宿へ都庁を移転させて巨大庁舎を建設したほか、江戸東京博物館や東京芸術劇場も作り、臨海副都心開発の検討を開始、1989年には臨海副都心で建設を始めている。

 臨海副都心の台場エリアにカジノを建設しようとした人物がいる。シオニストの富豪で、ドナルド・トランプに対する最大のスポンサーだったシェルドン・アデルソンである。

 彼はアメリカのラスベガス(ネバダ州)、ベスレヘム(ペンシルベニア州)、さらにマカオ(中国)、マリナ湾(シンガポール)でカジノを経営、日本にもカジノを作らせるように要求していた。

 アデルソンはイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と親しいことでも知られ、​2013年にはイランを核攻撃で脅すべきだと語っていた​。核攻撃発言から間もない2013年11月にアデルソンは来日、自民党幹事長代行だった細田博之と会った際、東京の台場エリアで複合リゾート施設、つまりカジノを作るという構想を模型やスライドを使って説明している。

 日本では2010年4月に「国際観光産業振興議員連盟(IR議連)」が発足していたが、このグループが動き、カジノ解禁を含めたIR(特定複合観光施設)を整備するための法案が国会に提出された。

 カジノ計画は2020年の東京オリンピックに間に合わせて実現するつもりで、アデルソンは14年2月に日本へ100億ドルを投資したいと語ったと伝えられている。

 アデルソンは単にカジノを経営したかっただけではないという見方もある。ラスベガス、マカオ、モナコといったカジノのある場所はタックスヘイブン(租税回避地)と関係があり、地下経済と地上経済を資金が移動する役割も果たしている。出所のわからない多額の資金が動くカジノはマネーロンダリングの拠点として好ましい環境にある。

 アデルソンの要望に対する日本側の動きが鈍かったため、2014年5月に来日したネタニヤフ首相は日本政府の高官に対し、アデルソンへカジノのライセンスを速やかに出すよう求めたとイスラエルのハーレツ紙が2015年2月5日付け紙面で伝えた。(​この記事をハーレツ紙はすぐに削除している​。)

 東京地下鉄株式会社(東京メトロ)や三井不動産グループを含む「天下り」が整備されているところを見ると、この騒動を経て東京都庁の腐敗は進んでいるのだろう。

 自然を破壊する「開発」を利用し、巨大企業は政治家や官僚を巻き込んで庶民から富を巻き上げてきた。最近では明治神宮外苑の「再開発」が問題になっている。石丸は神宮外苑再開発を「ひっくり返せば、むしろ混乱」と語ったようだが、すでに多額のカネが裏で企業から政治家や官僚をはじめとする関係者へ流れているはずで、確かに「大変」なことになるだろう。

 現在、世界は存続の危機にある。そうした問題を都知事選の候補者たちが取り上げたのだろうか?

 1991年12月のソ連消滅で自分たちが世界の覇者になったと認識したアメリカの好戦派のネオコンは世界制覇戦争を始めた。まずソ連を解体し、ユーゴスラビアを先制攻撃して破壊、さらにアフガニスタン、イラク、リビア、シリアを軍事侵略、ウクライナでは欧米への従属を拒否したビクトル・ヤヌコビッチ政権をクーデターで倒してネオ・ナチ体制を樹立、さらにガザでイスラエル軍によるパレスチナ人虐を支援、東アジアでの軍事的な緊張を高め、日本に戦争の準備をさせている。

 その一方、アメリカの国防総省は軍事作戦として「COVID-19ワクチン」の接種を世界規模で推進。世界の大多数は接種開始から1年ほどで危険性に気づいてブレーキをかけたが、日本はアクセルを踏み続けてきた。

 国防総省はウクライナで生物兵器の研究開発を実施、生体実験も行っていた。その研究に関した文書を改修したロシアでは議会が報告書を作成、その中で「アメリカは人間だけでなく動物や農作物も標的にできる普遍的な遺伝子操作生物兵器の開発を目指している。その使用はとりわけ敵に大規模で回復不可能な経済的損害を与えることを前提としている。」と書いている。この特性は日本で治験が始まった「レプリコン・ワクチン(自己増幅型COVIDワクチン)」のそれと似ている。

 日本をこうした国にした責任の一端はマスコミにある。むのたけじは1991年に開かれた「新聞・放送・出版・写真・広告の分野で働く800人の団体」が主催する講演会の冒頭、「ジャーナリズムはとうにくたばった」と発言したという(むのたけじ著『希望は絶望のど真ん中に』岩波新書、2011年)が、その通りだ。1980年代にメディアの腐敗は日本以外でも急速に進んだ。

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/835.html

記事 [政治・選挙・NHK294] すべてが異様だった都知事選を総括・分析 悪夢のような結末は歴史の分岐点になる予感(下)負けを逃れても岸田自民のレームダックは変わらない(日刊ゲンダイ)

※2024年㋆8日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大


※紙面抜粋


※2024年㋆8日 日刊ゲンダイ3面

すべてが異様だった都知事選を総括・分析 悪夢のような結末は歴史の分岐点になる予感(下)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/357279
2024/07/08 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし

負けを逃れても岸田自民のレームダックは変わらない


小池百合子都知事(左)圧勝を、「岸田自民の勝利」とは誰も思っていない(C)共同通信社

 ステルス支援を徹底した小池の3選で、大型選挙での岸田自民の連敗はストップ。小渕選対委員長が7日出した「今後の全国での選挙に大きな弾みになる」とのコメントにも、党内の安堵感がにじむ。小渕は「政治の信頼回復はまだ途上にある」と続けたが、小池の勝利が即、自民の勝利とは限らない。4月の衆院3補選全敗から続く、裏金事件の猛逆風が収まったと考えるのは早計だ。

 朝日新聞の出口調査によると、都知事選の投票の際、自民の裏金問題を「重視した」は「大いに」36%、「ある程度」34%を合わせて70%。しかし、その投票先は小池が最多で3割を超えた。

「特に小池知事に票を投じた無党派層は、小池知事の評価と岸田自民の評価を切り離して考えています。小池知事の勝利は『まあ、よくやっている』『大過なければいいや』という都民の投げやりな感覚を反映したもの。萩生田都連会長をはじめ、自民の国会議員は最後まで小池陣営の応援に入らず『自民隠し』がアダとなり、有権者の多くは自民が勝ったなんて思っていませんよ」(五野井郁夫氏=前出)

 首都決戦で負けを逃れても岸田自民のレームダックは変わらない。萩生田の地元・八王子市など自民惨敗の都議補選をみれば有権者の裏金事件への不満は根強いままだ。

「無党派層の3割超と自民支持層でも2割近くの票が石丸氏に流れたのは本人の人物像はともかく、裏金政治への変化を求める有権者の思いの表れ。石丸陣営のバックにはバリバリ右寄りの自民の支援者が付いていた。政権維持のためなら自民は何でもアリ。批判票の受け皿を潰すため、今から石丸氏を取り込もうとしかねません」(五野井郁夫氏=前出)

 裏金震源地の安倍派とカルトは相性がいいだけに、ますます不安だ。

英国と日本の違いは政治家の質か民意か大マスコミか


英国は政権交代(スターマー新首相)/(C)ロイター

 それにしてもこんな選挙結果を見せつけられると、彼我の差に暗澹たる気持ちになってくる。今月4日、14年ぶりに政権交代を実現させた英国との違いだ。

 裏金まみれの自民党に有権者は怒り狂い、退場を迫っているのに、岸田政権は選挙から逃げ回っている。ならばと、有権者が地方選挙で反旗のノロシを上げると、都知事選では小池をステルス支援の薄汚さ。立憲、共産が全面支援した蓮舫がボロ負けしたことで、自民は「負けを止めた」と一息ついている。有権者はますます苛立つという展開だ。

 今回の都知事選では多くの若者が石丸に投票したが、英国では労働党が若者の受け皿になった。格差を拡大させた保守党への批判票を受け止めた。労働党が勝つと、若者が街中で歌いだして歓喜したほどだ。立憲が若者の受け皿になれない日本とは大違いだ。

「2大政党制がきっちり根付いている英国に対して、日本では政党政治に対する不信感が広まっています。民主主義に対するシニシズム(冷笑主義)すら感じます。こうなったのは歴史に裏付けられた民主主義の根付き方の違いだと思う。英国では野党がシャドーキャビネットにおいて、自分たちが政権を取ったら、どういう政策をしていくのかを日常的に発信している。おかげで有権者は安心して野党に政権を託せるのです」(東大名誉教授・高橋哲哉氏=哲学)

 政権交代を実現させた労働党の党首、スターマー新首相の「人柄」も注目に値する。もともと人権派の弁護士で、派手な演説を好まず、規則に忠実で、ユーモアとは無縁の堅物だ。そんな人柄が受けたのは若者たちが嘘と詭弁で塗り固められた空約束にウンザリしていたからだろう。舌先三寸で少子化対策を「やってるふり」の岸田や小池とは大違い。立憲も見習って欲しいものだが、もう一つ、彼我の差はメディアの公平な報道だろう。それによって、民主主義は成熟していく。この国が変わらない理由をまざまざと見せつけられたようだ。

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/836.html

記事 [政治・選挙・NHK294] 都議補選、逆風で自民2勝6敗 萩生田氏地元で敗北、政権に打撃(東京新聞・共同)
2024年7月8日 12時29分 (共同通信)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/338607

 東京都議補欠選挙(欠員9)は8日、開票結果が確定し、全9選挙区のうち、自民党は派閥の政治資金パーティー裏金事件で党役職停止1年となった萩生田光一前政調会長の地元、八王子市選挙区で敗北するなど擁立した8選挙区で2勝6敗と負け越した。逆風が吹く中、次期衆院選を占う戦いとの位置付けだっただけに、岸田文雄首相の政権運営に打撃となった。
 7日投開票の東京都知事選は自民が支援した現職の小池百合子氏(71)が3選を果たしたが、都議補選は惨敗。党内から衆院選への懸念の声が出始めた。
 林芳正官房長官は8日の記者会見で「国民の政治に対する不信の声を真摯に受け止め、先送りできない課題に専念して、結果を出していきたい」と述べた。自民幹部は国政選挙について、取材に「壊滅的な結果になる可能性がある」と危機感を示した。立憲民主党の大串博志選対委員長は取材に「自民に対する『裏金逆風』は続いている」と述べた。
 萩生田氏は7日、支援者らに「自民党への逆風があり、原因をつくった一人としておわびからの選挙だった」と述べた。
http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/837.html
記事 [政治・選挙・NHK294] 蓮舫氏「この方は私の友人ではありません」東国原英夫氏の指摘に反論「たけしさんの側にいた方」(日刊スポーツ)
[2024年7月9日8時40分]

https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202407090000093.html
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202407090000093.html?Page=2

7日に投開票された東京都知事選で落選した蓮舫前参院議員(56)が9日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、テレビ番組で蓮舫氏の「昔から友人」を名乗って論評コメントをした元宮崎県知事で元衆院議員の東国原英夫氏(66)に対して「私の友人ではありません」などと指摘した。
蓮舫氏は、8日のTBS系番組で東国原氏が、蓮舫氏について「僕は昔から友人」とした上で厳しいコメントをしたことに対し、ラサール石井が「いやあ、友人じゃないでしょう」とリアクションした投稿を引用。東国原氏について「この方は、私の友人ではありません。知ってはいますが」とした上で「スーパージョッキーでたけしさんの側にいた方で。知事になられた時挨拶に行ったことはありますが、ご飯も行ったことがなく、もちろん連絡先も知りません」と説明。「ってか。友人ならなに言わせてもいいのかしら」と胸中をつづった。
続けての投稿では「問題指摘を『批判』。私的に会ったこともない連絡先も知らない『友人』が私を論評。週刊誌では創造力豊かな憶測で晒される。権力に頭を下げないと認められない屈辱だけには与しません」と記した上で「さあ、今日も暑くなりそうですね。体調管理にお気をつけてください」と呼びかけ。さらに、東国原氏の発言について指摘する投稿も引用しながら「『はて?』と大きく呟きましょう。私はこの人をほぼ知りません」と強調した。
東国原氏は8日のTBS系「ゴゴスマ〜GOGO!Smile!〜」(月〜金曜午後1時55分)で、蓮舫氏の落選について「僕は昔から友人なので厳しいこと言いますけど、今回の敗因は共産党さんを前に出し過ぎたとか、さまざまなこと言われますが。蓮ちゃん、やっぱり生理的に嫌いな人が多いと思います。本当に厳しいこと言いますけど。現場を見てそうでした」とコメント。また「蓮舫さんって非常に優秀で、切れ込んでいく、それを批判する、ものすごい能力はあるんですが。首長というのは、みんなをすべて包含しなきゃいけない部分もあって。その能力に欠けているのを都民が見抜いたかなという感じはしました」と解説し、「非常にいいヤツなんです、彼女は」とフォローもしていた。東国原氏は、その後Xでも、発言を伝える記事を引用しながら「意外に蓮舫アレルギーが都民に多かった。これは陣営も想定外だったのでは?神宮外苑再開発の反対派全体で70%。その内の3割しか蓮舫氏に投票していない」と分析する投稿をしていた。
http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/838.html
記事 [政治・選挙・NHK294] 「パワハラ上司」とスマートなプランナー:石丸伸二氏と言う謎
◆「恥を知れ!」◆

7日(日)投開票の東京都知事選挙で、再選した小池百合子都知事に続き、落選はしたものの蓮舫氏を抜き得票数2位に喰い込んだ石丸伸二氏が、開票後の一連のTV選挙番組インタビューを通じて一躍全国レベルの有名政治家となった。

これまで、1期の途中まで市長を務めた安芸高田市で議会及び地元メディアと数々の摩擦を起こしたが、「恥を知れ、恥を・・」「バッジを外して出て行ってください」等の芝居がかった口上のTikTokやYouTubeの切り抜き動画等が若者を中心に大バズリし、それを追い風に都知事選に臨んでからも勢いは倍増し、今回の結果に繋がった。

その姿勢が、地上波TVの生放送を通して、全国に可視化されたのが投開票の7日(日)の夜だった。

例えば、フジテレビ系都知事選選挙特番「Mr.サンデー“七夕決戦”都知事選SP」(日曜午後9時)での、慶大環境情報学部卒業の元乃木坂46、山崎怜奈(27)さん(れなっち)との公約を巡っての噛み合わないやり取りは構図だけ見れば、まるで上司がOLに対してパワハラで苛めているようにも映り、ネットを覗くと石丸氏に対する悪評が頗る多い。
<動画> https://x.com/chuzaiina/status/1810059341632065840

さて、これまで筆者は石丸氏について安芸高田市長時代についての情報は側聞程度に知っていたが、ネットに流れる7日夜のやり取りを見て石丸氏について俄然興味が湧いてきた。(筆者はこの時点で石丸氏の術中に嵌ったのかも知れない)

◆もう1つの顔◆

政策については、小池氏や蓮舫氏とあまり変わらないという認識のまま深くは調べていなかったが、夜な夜なネットを探して見ると丁度よく纏まった下記動画が見つかった。

【公約】『3本の柱』と『9つの軸』 〜インタビュー形式で詳しく解説〜 【目次付き】#石丸伸二 #東京を動かそう #東京都知事選挙 @YouTubeより
https://youtu.be/X8HU5s0YS8M?si=9-YgNHVp3BUyisn2

すると、決して目を見張るアイデアではないものの、都知事選公約として地方自治について日本を良くするためというオーソドックスで反論の余地のない基本政策を、説得力を持って理路整然とを説明する石丸氏の姿がそこに在った。三菱東京UFJ銀行での為替アナリスト時代は、分析し予測してレポートに書き講演会で話していたという事なので、そこで培われた能力なのだろう。英語で言えばclear and squareと言った感じで、オーバーに言えば前出の山崎怜奈さんを責めていた同一人物とは思えない程だった。

石丸ファンは、このギャップに燃えるのか? あるいは単に半沢直樹の出来損ないみたいなセリフを吐く石丸氏に熱狂しているのか? 恐らく両方タイプのファンが混ざっているのだろう。

さて、「パワハラ上司」とスマートなプランナー。石丸氏のこの2つの顔を架橋するものは何だろうか? 筆者が思い付くのは下記のような可能性だ。

@元々、石丸氏には「サイコパス的」な要素、2重人格的素質が在った。
A「パワハラ上司」は、バズるために演じていたキャラで、それを基に政策と「政治家石丸」を売り込む長期的戦略を練っていた。
B一方的に説明したり、決め打ちした質問に答えるのには天性の才があるが、対話は絶望的に不得手だった。
C頭の中が理路整然とし、clear and squareに出来上がっているが、それ故に夾雑物が入ると時々爆発させないと維持出来ない。
D上記の混合型。

石丸氏は、都知事選を挟んで数冊の著書を出版し、8月30日よりは何と自身がモデルとなった政治エンタメ映画が公開される。何れにしても、筆者には石丸氏が相当な戦略性、計画性、組織力を以て天下取りに向かっているように映る。
https://www.tokyoheadline.com/759717/

石丸氏からは、地方自治・国土政策についての概要は示されたが、外交、防衛、貿易・経済、エネルギー・食糧、医療、パンデミック対応、移民等については、まだ殆ど示されていない。筆者は今後この人物については期待と警戒心を持って臨んで行きたいと考えている。


佐藤戦略総研 http://blog.livedoor.jp/ksato123/

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/839.html
記事 [政治・選挙・NHK294] 小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは(日刊ゲンダイ)

小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/357323
2024/07/09 日刊ゲンダイ


喜びも束の間?(C)共同通信社


3選も…(C)日刊ゲンダイ


かつての側近、若狭勝弁護士(C)日刊ゲンダイ


告発の行方は(C)日刊ゲンダイ

 7.7首都決戦に勝利し、8日都庁で花束とともに職員に迎えられた小池百合子都知事だが、3選を果たしたばかりなのに、まさかの「失職」の可能性があるというから驚きだ。

 そう指摘するのは、かつて小池氏の側近でもあった元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士。3選が決まった後に自らの公式ユーチューブを更新し、小池氏について「都知事選の戦いは終わったが、これから、刑事責任と都知事という地位の失職を逃れるための新たな戦いが始まる」と話しているのだ。

 刑事責任とは、具体的には次のような話だ。

公選法の「公務員利用の地位利用」

 小池氏は5月28日、都内の区市町村長の有志52人から都知事選への「出馬要請」を受けた。しかし、小池氏サイドからの働きかけによる“自作自演”の疑いがあり、都民ら175人が先月26日、小池氏を公職選挙法(公務員の地位利用)容疑で刑事告発している。

 告発人らは「複数の市長から、出馬要請の打診があったという証言を得られたので告発した」と話した。公選法には「すべての公務員はその地位を利用して選挙運動をしてはいけない」という規定がある。都知事は市区町村に対し、巨大な権限を持つ。小池氏の行為はこの規定に抵触するとしている。

 都知事選が終わったので、検察は正式に告発を受理し、小池氏を被疑者とした捜査に入るとみられる。若狭氏は、検察官として選挙犯罪を捜査・指揮してきた経験から、「特捜部が力を入れて捜査する可能性がある」「相当数の区長や市町村長ら関係者から事情を聴くなど徹底捜査すれば、起訴できる可能性がある」と断言するのである。

 確かに、実際、日野市長が5月30日の記者会見で、「小池知事側から『支援してくれますか』という打診があった。応援依頼だったのが、なぜか出馬要請になってしまった」と発言している。日刊ゲンダイの取材にも、立川市選出の都議が「都と市区町村のパワーバランスを考えれば、従わざるを得ない部分もあるでしょう。実質的な『踏み絵』ですよ」と語っていた。

 あらためて、若狭氏に聞いた。

「関係者が多い。反小池の首長もいる。どういう経緯でどこから出馬要請の話が来たのか、証拠が集まりやすい。学歴詐称の告発の方は、カイロ大の認定があるのでなかなか難しいと思うが、出馬要請は小池氏の承諾がなければやれない。告発案件として筋がいい」

 悲願の3選を勝ち取っても、知事のイスにゆっくり座ってられそうにない。司直の手が小池知事に近づいている。

  ◇  ◇  ◇
 
●関連記事【もっと読む】では、テレビ朝日系「サンデーステーション」で暴かれた小池氏圧勝の“カラクリ”について詳しく報じている。

関連記事
小池都知事「公選法違反」の可能性を郷原信郎弁護士が指摘…公務員の地位利用し定例会見で選挙運動(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/822.html

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/840.html

記事 [政治・選挙・NHK294] 立憲・枝野氏「海兵隊機能、米軍依存でいいのか。自衛隊が持つべき」(朝日新聞デジタル)
https://www.asahi.com/articles/ASS773HJXS77UTFK00XM.html?iref=pc_politics_hatsugenroku_list_n




「対外戦争」において、つねに先陣を切り敵地に上陸する「海兵隊」の役割、そして装備とはどのようなものなのか。

いわば「海外での武力行使をになう専門部隊」で、そのため即応性の高い陸、海、空の戦力を持ち、独自に作戦を展開することが可能となっている。

そして、在日米軍のなかで最大規模の人員を誇る「海兵隊」は、陸、海、空すべての装備を持っている。


纏めると、

「海兵隊」=陸、海、空すべての装備を持ち、「海外での武力行使を担う専門部隊」


枝野氏が言う。

海兵隊機能・・・「自衛隊が持つべき」。

いいのかい?・・・そんなことを言って。

考えるだけでも憲法違反じゃないかと思うのだが。




以下に記事の全文を転載する。

立憲民主党・枝野幸男前代表(発言録)

 私的な意見だが、沖縄基地問題の大部分は(米軍の)海兵隊の問題だ。海兵隊機能は自衛隊が持つべきだというのが持論だ。米国が中国と正面から戦争するリスクは低いが、その時に米国は日本を守る。だけど、万が一のリスクが一番高いのは、中国と日本の小競り合いだ。米軍が日本のために直接、協力してくれるかどうか、100%信用してはいけない。実際に、ウクライナに兵隊を出していない。

 沖縄の様々な島を一時的に占拠された時に取り戻す機能は海兵隊だ。米国依存でいいのか。沖縄の海兵隊が米軍ではなく自衛隊になった瞬間、米軍の基地問題ではなくなる。いま(自衛隊には)小さな海兵隊的な部隊があるが、米国の海兵隊に代わりうるようなものをつくりうるのか、まず研究から始めなくてはならない。

 起こるリスクの高い紛争が何かを考えたときには、むしろ米軍に依存しない海兵隊的な能力が重要だ。そういったところから、米軍依存からの脱却をしていかないといけない。米国にどんどん従属している今の自民党は、むしろ安全保障に対するリアリティーがないと思う。(兵庫県宝塚市の講演で)


記事の転載はここまで。


発言の趣旨が今一つ分からない。

分かりずらい演説だったのか、切り出しているから分かりずらいのかは分からない。

しかし、政治家としては、不用意な発言であることには違わない。


「・・・沖縄基地問題の大部分は(米軍の)海兵隊の問題だ。・・・」

自衛隊に海兵隊機能を持たせれば、(米軍の)海兵隊は不要となり、沖縄基地問題の大部分は解決するといいたいのか・・・?

枝野氏は、在日米軍の存在が、日本を守るためだけのものと誤認識しているのではないか。

在日米軍は、日本の安全に寄与すると言いつつ、実はそれ以上に、極東における国際の平和及び安全の維持に寄与するためにあるとされていることを忘れてはいまいか。

日米安保条約の第6条には、次のように規定されている。

日本国の安全に寄与し、並びに極東における国際の平和及び安全の維持に寄与するため、アメリカ合衆国は、その陸軍、空軍及び海軍が日本国において施設及び区域を使用することを許される。


「・・・米国が中国と正面から戦争するリスクは低いが、その時に米国は日本を守る。・・・」

これは、間違いか、確信的な嘘。

その時には、日本の「存立危機事態」を宣言し、集団的自衛権を発動して、中国に宣戦布告もせず、突然横から「奇襲攻撃」をかけて、米軍部隊を支援する・・・。

その時には、日本が米軍を守る、或いは米軍を支援し、共に戦争をするということだ。


自衛隊のこの行動は憲法9条に違反する。


「・・・万が一のリスクが一番高いのは、中国と日本の小競り合いだ。米軍が日本のために直接、協力してくれるかどうか、100%信用してはいけない。・・・」

この認識は正しい。しかし、信用する、しないの問題ではない。

日米安保条約の第5条の規定を見れば理解できる。すなわち、

「各締約国は、日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃が、自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め、自国の憲法上の規定及び手続に従つて共通の危険に対処するように行動することを宣言する。」

日本が他国から武力攻撃を受けたとき、米国がどう対処するかは、米国の憲法上の規定と手続きに従って「検討する」。

と言っているわけで、

大統領の判断のほかに、議会によってなされる「戦争権限法」の成立も待たねばならない。

「アメリカは救援軍の派遣を含む軍事的行動をもって対処しなければならない」といった文言は全く記されていないのだ。

(ちなみに、NATOの安保条約には、軍事的行動をもって対処しなければならないとの文言が入っているらしい)


「・・・沖縄の様々な島を一時的に占拠された時に取り戻す機能は海兵隊だ。・・・」

この認識には誤りがある。

沖縄の様々な島を一時的に占拠される前には、海上保安庁による「領海警備」があり、「海賊」、「テロ」、「不審船、工作船」などへの対処行動がある。

海上保安庁のみでは対処できない事態となれば、海上自衛隊、必要であれば航空自衛隊、陸上自衛隊の派遣を想定しているのではなかったか。

占領された島の奪還のための「上陸作戦」=「海兵隊の任務」ではない。

そもそも海兵隊とは、母国から遠く離れた海外の敵地で上陸作戦を主任務とするものであり、陸、海、空軍の装備を必要とする所以でもある。

日本の領域内では、自衛隊による警察行動をするために、日本各地に自衛隊は既に配置されている。

日本の自衛隊の任務の内容と行動範囲を考えれば、「海兵隊機能」は屋上屋を重ねるものとなり不要だろう。


米国にどんどん従属している、今の政府の動きに対しての警鐘なのだろうが、目の付け所が悪い。

立憲民主党が憲法違反を煽ってどうするのか。














「・・・沖縄基地問題の大部分は(米軍の)海兵隊の問題だ。・・・」

自衛隊に海兵隊機能を持たせれば、(米軍の)海兵隊は不要となり、沖縄基地問題の大部分は解決すると?

枝野氏は、在日米軍の存在が、日本を守るためだけのものと誤認識しているのではないか。

在日米軍は、日本の安全に寄与すると言いつつ、実はそれ以上に、極東における国際の平和及び安全の維持に寄与するためにあるとされていることを忘れてはいまいか。

日米安保条約の第6条には、次のように規定されている。

日本国の安全に寄与し、並びに極東における国際の平和及び安全の維持に寄与するため、アメリカ合衆国は、その陸軍、空軍及び海軍が日本国において施設及び区域を使用することを許される。
http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/841.html
記事 [政治・選挙・NHK294] “石丸爆弾”に浮足立つ永田町…東京都知事選で大きな爪痕、まさかの2位に激震(日刊ゲンダイ)

“石丸爆弾”に浮足立つ永田町…東京都知事選で大きな爪痕、まさかの2位に激震
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/357332
2024/07/09 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし


「国政進出も考える」と発言(石丸伸二氏)/(C)日刊ゲンダイ

 驚きの結果だった。

 7日に投開票された東京都知事選挙で、女帝・小池知事の後塵を拝したものの、約165万票を獲得して2位につけた石丸伸二・前安芸高田市長に注目が集まっている。もともと、蓮舫前参院議員と小池による事実上の一騎打ちになるとみられていたが、割って入った石丸氏は蓮舫の得票を37万票も上回った。

 石丸氏とは面識のない人たちが、安芸高田市長時代に議会を糾弾する石丸氏の言葉を切り抜いたショート動画を拡散。こうした手法を活用することで支持を急拡大させた。陣営幹部は「圧巻の選挙戦だった。もう1週間あれば、小池さんともいい勝負になっただろう」と胸を張る。

 石丸氏が残した爪痕に、政界は大揺れ。物議を醸したのは、開票直後の会見で今後について「(国政は)選択肢としては当然考える。例えば広島1区、岸田首相の選挙区だ」と発言したことだ。

「さすがに冗談だろうが、総理としては苦々しいはずだ」(官邸事情通)

 さらに石丸氏は、新党立ち上げについても「可能性はあるんじゃないですか」と言っていた。国政進出や新党結成に前向きな姿勢を示したことに、永田町関係者はオタオタ。浮足立っている。

 蓮舫氏を支援した立憲民主党関係者は「胸くそが悪すぎる。石丸氏の顔はもう見たくない」と吐き捨て、自民党関係者は「石丸氏に国政に出てこられるとマズい。総裁選で若い小泉進次郎さんを顔にしないと対抗できないのではないか」と警戒する。

ボロボロ維新から“大移動”も


維新から大移動が起こるかもしれない(C)日刊ゲンダイ

 一方、石丸氏に接近する人物が続出する展開もあり得る。

「100万票以上も獲得し、蓮舫さんを上回ったインパクトはかなり大きい。政財界の関係者は彼を放っておかないだろう。今回、ドトールコーヒーなどの創業者がバックについていることが分かったが、他にも複数の財界人が目をつけている。政界からも石丸さんに接近する関係者が出てくるはずだ」(都政関係者)

 特に、党勢低迷でボロボロの日本維新の会からは“大移動”が始まってもおかしくない。

「都知事選の候補擁立を巡って、東京維新の会幹部が石丸さんへの推薦を打診しましたが、断られています。すると幹部はよほど頭にきたのか、党所属地方議員に『石丸を絶対に支援するな』と命令。これに多くの地方議員が呆れ返っている。頭を下げて『支援させて欲しい』と頼んでおけば、今頃は“勝ち組”だったかも知れないのに。今後、石丸さんに流れていく人が続出しても不思議ではありません。改革を標榜する石丸さんと維新は親和性も高い。実際、選挙期間中に世田谷区議が離党を表明し、石丸支援に回ると明言しました」(維新関係者)

 永田町は右往左往だが、この石丸ブームがいつまでも続くとは限らない。石丸氏の知人が言う。

「彼は頭脳明晰で非常に優秀です。従来と違う選挙戦も目を見張るものがある。しかし、本気で首長として地域を良くしようと考えているなら、安芸高田市長を1期も満たず辞めたのはおかしい。都知事選で訴えた政策も、現職の小池さんどころか蓮舫さんよりも中身がなかった。結局、都知事選出馬は今後の足がかりではないか。有権者に見透かされれば、短命に終わってしまう恐れもある」

 石丸氏にホイホイついていくと、最終的に「恥を知る」ことになるかも知れない。

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/842.html

記事 [政治・選挙・NHK294] 石丸氏メディア異常宣伝の黒幕(植草一秀の『知られざる真実』)
石丸氏メディア異常宣伝の黒幕
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2024/07/post-67a382.html
2024年7月 8日 植草一秀の『知られざる真実』

都知事選は政治の構造を考える多くのヒントを与えるものになった。

政治のあり方を端的に規定しているのが日本国憲法。

「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、

(中略)

ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。」

やや分かりにくい表現だが、核心は、

「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し」

「国政は、国民の厳粛な信託によるもの」

ということ。

選挙で代表者を選出して政治を行うが、その政治は国民の信託による。

選挙で主権者である国民が誰を選出するのかが最重要になる。

現在の国政与党は自公。

対立政党に立共が存在する。

今回都知事選では自公支援候補が勝利したが、小池氏が獲得した票が292万票、2位、3位の得票数合計が294万票だった。

2位は石丸伸二氏で166万票、3位は蓮舫氏で128万票だった。

自公対立共の対立での野党候補である蓮舫氏が128万票しか獲得できなかった。

新しいかたちの選挙を実行した石丸氏が166万票を獲得した。

2位、3位候補の得票数合計は小池氏の得票を超えた。

「小池3選アジェンダ」と表現して記述したとおり、小池氏を当選させる最大の方策=策略として「第三の候補」が用意されたと見ることができる。

石丸氏がどの程度意識してきたのかどうかは不明だが、石丸氏を浮上させた原動力は「メディアの大応援」にあった。

ここでいうメディアは地上波に留まらない。

現在のメディアは二本立て。

テレビ・新聞・雑誌等の既存メディアとネットメディアの二つ。

共通するのは、どちらも「大資本」が支配権を有しているということ。

この点で既存メディアとネットメディアに差は存在しない。

そのメディアが石丸氏を大宣伝したことが石丸氏浮上の最大の原動力になった。

もう一点、付け加えなければならないことは、石丸氏が巨大な選対を保持したこと。

巨大な選対保持という意味は巨大な資本が投下されたということ。

巨大資本の支援なしに、この選対運営は存在しない。

メディア大宣伝の対象が石丸氏でなく安野たかひろ氏であったなら、安野氏が大浮上したと考えられる。

大宣伝の対象が内海さとる氏であったなら内海氏が浮上したと考えられる。

ただし、石丸氏と安野氏・内海氏の相違は、安野氏も内海氏も、石丸氏のような巨大選対を保持していなかったこと。

この事実を見落とすことはできない。

小池3選アジェンダとして石丸氏を浮上させる「大きな力」を背景にした「方策」=「策略」が取られたことを認識することが重要だ。

同時に見落とせない点は、既存政治勢力を嫌悪する主権者が激増していること。

石丸氏はメディア大宣伝という追い風を受けて主権者の票を集めることに成功した。

蓮舫氏は「主権者多数が既存政治勢力を嫌悪している現実」を認識できなかった。

小池氏に投票した主権者が多数存在したのは、政治利権のおこぼれに群がる主権者が全体の25%存在するからだ。

自民批判よりも現世利益の利権志向が優先されたと言える。

この人々は雨が降ろうが、槍が降ろうが、投票所に足を運び、既得権勢力に票を投じる。

反既得権勢力が勝利を得るには、既存政治勢力を嫌悪する主権者の票を幅広く獲得することが必要。

野党の既存政治勢力を代表した蓮舫氏には、この主権者の票を獲得する力がなかった。

自公と同様に既存野党も主権者の支持を失っている。

利権与党の場合は利権の力で主権者の25%を引き付けられる。

しかし、野党にその魔力は存在しない。

次期衆院選において、反自公勢力は既得政治勢力を嫌う主権者の意思を踏まえた戦術を構築することが必要。

旧態依然の対応なら既得政治勢力の野党は粉砕されることになるだろう。

気鋭の政治学者・政治思想家である白井聡氏との共著が販売開始になった。

『沈む日本 4つの大罪
経済、政治、外交、メディアの大嘘にダマされるな!』
(ビジネス社)


https://x.gd/3proI

ぜひご高覧賜りたい。

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/843.html

   

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > アーカイブ > 2024年7月

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。