蓮舫氏の立候補表明で都知事選は注目度が高まった。メディアはもっと報道すべき ラサール石井 東憤西笑
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2024/05/30 日刊ゲンダイ
小池百合子氏(左)と蓮舫氏(C)日刊ゲンダイ
都知事選に蓮舫氏が名乗りを上げた。これで一気に選挙が面白くなった。さぞやニュースはそのことで持ち切りかと思ったら、どこもトップニュースではない。どうしたことかと思ったが、そうか、全国ネットにしてみれば、たとえ都知事選であろうとローカルニュースであるから、トップというわけにはいかないようだ。
蓮舫氏が立候補することで注目が集まり、報道が増えるのではと期待しているのだが、果たしてどうだろうか。というのも、4年前の都知事選は投票日までほとんどテレビで取り上げられず、候補者の声も聞けなかったからだ。
出来れば今回は事実上の一騎打ちであるから、お互いの主張を見聞きし、何よりも小池都政がやってきたことの検証が行われるべきだし、小池氏自身もそれに答えるべきだ。
うやむやになったままの「7つの0」の公約。緑をテーマカラーにしながら次々と木を切っていく、神宮外苑などのゼネコン開発。「築地は守る。豊洲は生かす」と耳当たりのいいキャッチフレーズで、「築地を食のテーマパークにする」と言い、仲卸の皆さんが望めば築地に帰れるようなことを言いながら、いつの間にか大きなスタジアムと商業施設をつくる計画に変貌してしまった。
それらに全く説明がない。
小池氏のこれまでの生き方は「流れを読み、キャッチコピーで人気を得て、その時々の大物に媚を売って出世するというパターン」と言われ、また元都庁幹部の澤章氏は著書で「彼女は独自の“世渡りのスキル”を磨いてきた。『敵か味方か・損か得か』の二者択一思考である。味方と定めた相手には全身ですり寄り、仮想敵を設定して徹底的に排除する」と言っている。
カイロ大卒の学歴詐称疑惑もある。それらの全てがいわれのない中傷だろうか。
多くの身近な人が語る姿は、やはりそれなりに正しいのではないか。私から見た印象もそれと大きく外れてはいない。
では蓮舫氏はどうか。もちろんタレント時代の彼女は知っているが、政治家になってからも1度食事を共にした。その時は私は何か要請を受けたのだが、諸般の事情でお断りした。彼女の他に男性議員が2人いて、能弁に熱く語っていた。しかし私が断ったと分かると、露骨に態度が変わり、会話中にスマホなどを見始めた。しかし蓮舫氏だけは態度が変わらず、真っすぐ目をそらさないで真剣に話を続けた。その時に「ああ、この人は誠実で真摯な心の持ち主だ」と感心したものだ。
お二方には出来るだけ心をさらけ出し、嘘のない選挙活動をお願いしたい。マスコミも、他の候補を含め、出来るだけ報道していただきたい。
ラサール石井 タレント
1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。
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