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2024年5月30日04時20分 〜
記事 [政治・選挙・NHK294] 救いがたい自民党のカネとモラル 裏金で寄付金控除とは盗人猛々しいにも程がある(日刊ゲンダイ)

※2024年5月29日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大


※紙面抜粋


※2024年5月29日 日刊ゲンダイ2面

※文字起こし


裏金化、私物化、税優遇控除まで。救い難い自民党のモラル(岸田首相、裏金を寄付で税控除の菅家一郎衆院議員=右)/(C)日刊ゲンダイ

 どこまで腐り切った連中なのか。自民党の裏金議員が、裏金を使って税の優遇まで受けていたことが分かった。毎日新聞の1面トップ記事を読んだ読者は、怒りに震えたに違いない。「安倍派裏金で税優遇疑い」「稲田氏も税優遇疑い」と、27、28日と2日つづけて報じている。

 裏金を原資にして、税の優遇を受けていたのは、自民党の菅家一郎衆院議員だ。2018〜21年、安倍派からキックバックされた裏金1289万円を、自身が代表をつとめる自民党の政党支部「福島県第4選挙区支部」に寄付することで、約148万円の税控除を受けていた。

 さらに、196万円の裏金をつくっていた稲田朋美衆院議員も、自身が代表をつとめる「福井県第1選挙区支部」に202万円を寄付していた。

 租税特別措置法では、個人が政党や政党支部などに寄付した場合、寄付額の約3割が税額控除されるか、あるいは、課税対象の所得総額から寄付分が差し引かれる。たとえば、500万円を寄付した者は、約3割の150万円が納めた税金の中から戻ってくる仕組みだ。1995年1月、個人献金を促し、国民の政治参加を推し進めるために導入された。寄付金の3割というのは、世界でも有数の高い税額控除だ。

 しかし、菅家の寄付は、特別措置法の趣旨とは程遠く、自分が自分に寄付して税金を取り戻す──という寄付金控除を悪用したものだ。脱税に近い。しかも、寄付した原資は裏金である。こんなことが許されるのか。

 そのうえ、会見した菅家は、税還付について「なんら法に違反していない」と開き直り、1289万円という多額の裏金をつくっていたことについても「派閥が『記載するな』という違法な会計処理をしてきたことが問題だ」と言い放つ始末だ。

「はたして、自民党議員にはモラルがあるのでしょうか。裏金をつくっていただけでも問題なのに、裏金を使って税の還付まで受けていたとは。国民は怒り狂っているはずです。よくも、寄付金控除を利用してまで私腹を肥やしたものです。いったい、自民党議員は、なにがやりたくて政治家になったのでしょうか。甘い汁を吸うために政治家になったのが大半なのではないか。80人以上が裏金づくりに手を染め、6億円以上もの裏金をつくっていたことを考えると、そうとしか思えません」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

「抜け道」を温存させた自民


稲田朋美幹事長代理の裏金は196万円(C)日刊ゲンダイ

 政治家が自らの政党支部に寄付し、その還付申告によって税金を取り戻す──租税特別措置法の“抜け道”を利用した「錬金術」は、以前、問題になったものだ。

 2017年には、自民党の高市早苗総務相(当時)が、自ら代表をつとめる「自民党奈良県第2選挙区支部」に寄付し、所得税の還付を不当に受けたとして、市民から詐欺容疑で奈良地検に刑事告発されている(結果は不起訴)。

 もちろん租税特別措置法も、政治家の不正利用を防ぐために「寄付をした者に特別な利益が及ぶ」場合には優遇措置は受けられないと規定している。政治家が互いの後援会に寄付し合う場合などは、寄付金控除を申請できない。

 しかし、なぜか政党支部に寄付したケースに限っては、寄付金控除の対象にされているのだ。還付を受ける唯一の抜け道が政党支部への寄付となっている。

 さすがに野党サイドからは“抜け道”を塞ぐべきだとの声があがっていたが、自民党が法改正を拒否してきたため、抜け道が温存されたままになっていた。案の定、自民党議員は、抜け道を悪用していた形だ。こうなると、菅家のように、裏金を原資にして寄付金控除を悪用していた議員が、他にいてもおかしくない。

 岸田首相が「火の玉」になると宣言しながら、自民党が裏金事件の全容解明に後ろ向きなのも、自民党議員の「税逃れ」に問題が発展していくことを恐れているからなのではないか。「不都合な真実」が表沙汰になるのはヤバイと考えているのではないか。実際、裏金議員の寄付金控除の悪用が次々に発覚したら、国民の怒りがさらに大きくなるのは間違いない。

「野党も大手メディアも、約80人の裏金議員が寄付金控除を利用していたのかどうか、ひとり残らず徹底的に調べるべきです。本来、国会議員は、法律や制度に穴があったら、新しく法律や制度をつくるのが仕事のはずです。そのための立法府でしょう。なのに自民党議員は、租税特別措置法に穴があることを知りながら、これは好都合だと放置し、法の穴を利用して自分たちの利益をはかっていたのだから酷すぎます。法の穴を利用した議員は、立法府から去るべきです」(五十嵐仁氏=前出)

「カネがかかる」の大嘘

 一連の裏金事件でよく分かったのは、自民党議員は3日やったらやめられない、ボロい商売だということだ。

 利益率80%の政治資金パーティーを頻繁に開き、裏金はつくり放題。そのうえ、自身の政党支部に寄付すれば、税金まで還付される。なるほど、これでは世襲議員が絶えないはずである。

 そもそも、自民党議員は「政治にはカネがかかる」などと、もっともらしいことを口にしているが、「政治にカネがかかる」なんて大嘘である。カネがかかるのは、高級レストランでの美食三昧など、ぜいたくな暮らしをしているからだ。1542万円の裏金をつくっていた世耕弘成参院議員は、政治資金でドンペリをバンバン買っていた。バカな使い方をすれば、カネがかかるのは当然である。

 国会議員には相当な国費も使われている。公設秘書3人を国費で雇うことができる。領収書のいらない「調査研究広報滞在費」も月額100万円入る。さらに「立法事務費」として月額65万円が支給される。JRパス・航空券の無料クーポン券ももらえる。なにより、議員歳費は年間2100万円である。これだけ恵まれていれば、ムリな金集めなど必要ないのではないか。

 それでも、自民党議員は「政治にはカネがかかる」と嘯いているのだから、話にならない。

 立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)はこう言う。

「世論調査を見るかぎり、国民の“自民離れ”は、そう簡単に止まりそうにありません。4月の衆院3補選に敗北しただけでなく、各地の地方選挙も負けつづけている。いかに自民党の裏金事件と、その後の対応に対し、国民の不信と怒りが強いかということでしょう。なのに自民党は、この期に及んでも、批判の強い『政策活動費』と『政治資金パーティー』を、ほぼ現状のまま維持しようとしている。自分たちにとって使い勝手のいいカネは絶対に手放そうとしない。もはや、国民がなにを要求しているのかさえ分からなくなっているのでしょう。そうしたタイミングで、自民党の裏金議員が、裏金を原資にして税の優遇を受けていたことが発覚した。もう、国民の我慢も限界に達していると思います」

 自民党は自滅に向かっているのではないか。この政党のカネとモラルは救いがたい。

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/479.html

記事 [政治・選挙・NHK294] 岸田首相自身が「次期衆院選」落選危機! “お膝元”広島1区町長選で連敗→長男翔太郎氏もがっくり(日刊ゲンダイ)


岸田首相自身が「次期衆院選」落選危機! “お膝元”広島1区町長選で連敗→長男翔太郎氏もがっくり
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/340856
2024/05/30 日刊ゲンダイ


を祝う会であいさつする岸田首相)/(C)共同通信社
長男・翔太郎氏(右)は「文雄の代理できました」と挨拶(岸田首相=左)/(C)共同通信社

 もはや目も当てられない。先月の衆院3補欠選挙に続き、今月26日投開票の静岡県知事選でも敗北を喫した岸田自民党。「4連敗」は大打撃だが、実はこの日、他にも自民に「NO」が突きつけられた選挙があった。

 静岡県議補選(清水区=欠員1)では、立憲民主、国民民主両党が推薦した新人が自民の新人を抑えて当選。東京都議補選(目黒区=欠員2)でも、立憲元職と無所属新人が当選し、自民の新人は落選した。極め付きは岸田首相の“お膝元”である。

 岸田首相の地元、広島県府中町の町長選で、自公が推薦した新人・前町議が落選したのだ。岸田首相の地元では、昨年11月にも海田町長選で自民推薦の現職が負けている。両町は、区割り変更に伴い、岸田首相の選挙区である衆院広島1区に新たに加わった。岸田首相の牙城で、自民はまさかの連敗なのである。

 府中町長選の結果には驚く。当選した無所属新人の寺尾光司前町議の6242票に対し、自公で推した川上翔一郎前町議は3385票。ダブルスコアに近い票差で負けてしまった。

長男・翔太郎氏も応援に入ったのに…


2022年では、いち早く地元・広島は歓迎お祝いムードだったが….(地元の首相就任を祝う会であいさつする岸田首相)/(C)共同通信社

「自公の推薦どころか、川上さんは事実上、岸田総理のバックアップを受けていたのですが……」と言うのは、ある県政関係者。

 こう続ける。

「3月末の事務所開きには、総理の事務所から長男・翔太郎さんを含む秘書が3人駆けつけました。翔太郎さんは『内閣総理大臣、岸田文雄の代理で来ました』などと挨拶。他にも、前町長や県議会議長ら大物が出席していた。ガチガチの支援体制を組んで臨んだのに、この大差です。翔太郎さんは相当、ショックを受けているようです」

 影響したのはもちろん自民党の裏金事件だ。河井元法相による2019年参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で、府中町議が辞職した経緯があることから「有権者はカネの問題にかなり敏感」(地元関係者)という。さらに別の敗因もある。

「いわゆる内部分裂です。川上さんも寺尾さんも自民系の前町議で、共に党の町支部に推薦を依頼していたのですが、全会一致が難しく、町支部は年初にどちらにも推薦を出さない方針を決定。ところが川上さんが、岸田総理が代表を務める党支部を通じて県連に推薦を要請したのです。すると、総理の意向が働いたのか、町支部の決定を無視して県連が川上さんの推薦を決めてしまった。この動きに一部の町議から不満が噴出。多くの支援者も寺尾さんに流れた。今回の分裂騒動のおかげで、地元には大きなしこりが残った。広島の自民組織は『このままでは衆院選に影響しかねない……』と嘆いています」(前出の県政関係者)

 つまり、裏金事件だけでなく、岸田首相は自らのポカでお膝元の選挙を落としたということだ。

 国会会期末解散説が依然、くすぶっているが、いま選挙をやったら、岸田自首相身が落選の憂き目に遭いかねない。とても、解散など打てないだろう。

「19日投開票だった神奈川・小田原市長選でも、自民推薦の現職が大差をつけられ敗れました。選挙戦では、人気者の河野太郎デジタル相や小泉進次郎元環境相が応援に入ったのに、大敗を喫してしまった。手の打ちようがない状態です」(官邸事情通)

 万策尽きた岸田自民。もう岸田首相は潔く退陣するしかない。

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/480.html

記事 [政治・選挙・NHK294] 小池都知事「出馬要請」に“自作自演”疑惑…「実質的な『踏み絵』」と立憲都議が舞台裏を明かす(日刊ゲンダイ)


小池都知事「出馬要請」に“自作自演”疑惑…「実質的な『踏み絵』」と立憲都議が舞台裏を明かす
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/340910
2024/05/30 日刊ゲンダイ


出馬しない可能性はほぼゼロなのに、開会初日には表明せず(所信表明演説をする小池百合子都知事=昨30日)/(C)日刊ゲンダイ

「小池劇場」に翻弄されている。東京都議会の定例会が29日、開会。7月30日に任期満了を迎える小池都知事にとって、2期目最後の定例会だ。都知事選(来月20日告示、7月7日投開票)に向けて出馬表明するとみられていたが、肩透かし。大新聞やワイドショーはあっさりと予想を裏切った小池知事の動向を固唾をのんで見つめている。世の中に絶対はないが、出馬は既定路線。表明時期よりも、小池知事による露骨な「踏み絵」の方が問題だ。

  ◇  ◇  ◇

「まずは議会にしっかりと取り組んでいくことが現職の務め」──。29日の本会議終了後の会見で、出馬表明の時期を問われた小池知事は、そうはぐらかした。イメージカラーの緑ではなく水色の千鳥格子柄のジャケットに身を包み、「行政は継続してこそ力なりってあります」と3選出馬へのにおわせも忘れなかった。

 どうせ出馬するのだからサッサと「出る」と言えばいいのに、もったいぶるのは女帝ならでは。じらしにじらして一分一秒でも長く注目を浴びるための常套手段である。

 開会前日の28日に都内の区市町村長の有志52人から連名で出馬要請を受け、神妙な面持ちで「重く受け止める」と答えたのだって芝居がかっていた。小池知事が「出ない」と明言していればまだしも、出馬しない可能性はほぼゼロなのに「出てください」とは茶番以外の何モノでもない。要請しなかった区市長10人に称賛の声が上がっているのもうなずける。

 実際、要請自体が「小池劇場」の一幕だった可能性すら浮上している。

 コトの発端は、立憲民主党の鈴木烈都議(立川市選出)が自身のXに投じたエピソード。出馬要請のニュースを受けて鈴木都議はXで〈私たちのところにも事前に情報が寄せられていたのですが、これはひどい〉と訴え、こう続けた。

〈小池知事から、都内の市長会、区長会に小池知事宛の出馬要請文に名前を連ねるように、依頼があったそうです〉

古臭い自民党と同じ穴のムジナ


「小池劇場」のただの一幕パフォーマンス?(C)共同通信社
出馬しない可能性はほぼゼロなのに、開会初日には表明せず(所信表明演説をする小池百合子都知事=昨30日)/(C)日刊ゲンダイ

 これでは“小池知事による小池知事のための要請”じゃないか。まさか自作自演なのか。改めて鈴木都議に聞いた。

「蓮舫議員が出馬表明した27日、地元自治体の議員が集まる場で耳にした話です。市長会と区長会で、ある首長が小池知事からの要望をにおわせつつ、小池知事の出馬への賛同を募っていたというのです。知事は表立って『依頼した』とは言わないでしょうけど、ある自治体の市長は『知事からと受け止めている』『賛同しない場合は報復があるかもしれず、受け入れざるを得ない』と言っていました。出馬要請した首長を責めるつもりはありません。都と市区町村のパワーバランスを考えれば、従わざるを得ない部分もあるでしょう。実質的な『踏み絵』ですよ」

 市長会と区長会に小池知事から依頼があったのか問い合わせると、「事務局として把握していない」と口をそろえた。

 2016年の都知事選では、自民党が前岩手県知事の増田寛也氏の擁立を目指す中、都内21人の区長が出馬要請。この古臭い体質に「ノー」を突き付けて旋風を起こしたはずの小池知事も、結局は同じ穴のムジナだ。今回の出馬要請に賛同しなかった世田谷区の保坂展人区長がこう言う。

「本来、首長がそろって出馬要請すれば、知事にとって『画になる』のでしょうが、都民に不自然さを見透かされているように思います。実際、賛同した側よりも賛同しなかった側にスポットが当たっている状況です。小池知事に対する世間の“空気感”を表しているように思えてなりません」

「画作り」のためのパフォーマンスも世間の空気を読めなくては逆効果。「小池劇場」の終わりも近い。

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/481.html

記事 [政治・選挙・NHK294] 4年前と様変わり都知事選情勢(植草一秀の『知られざる真実』)
4年前と様変わり都知事選情勢
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2024/05/post-012f34.html
2024年5月29日 植草一秀の『知られざる真実』

東京都知事選は6月20日に告示され、7月7日に投開票日を迎える。

2024年政治決戦の前半戦最大のヤマ場になる。

現職の小池百合子氏が3選出馬の決意を固めたと報じられている。

これに対して、立憲民主党の蓮舫氏が出馬の意向を表明した。

小池陣営にとっては一大事である。

小池氏を支援する陣営が懸命に「小池氏有利」の情報を流すが信じる者はいない。

5月26日に投開票日を迎えた静岡県知事選では立憲・国民推薦の鈴木康友氏が大差で勝利した。

自民党推薦の大村慎一氏を何とか当選させたいと考えていたと見られるフジサンケイ系列の報道機関が、選挙戦終盤で大村氏が鈴木氏を猛追しているとの情報を流布したが、これもガセネタであったと判断される。

投票日に大村氏に投票する有権者を増やすための質の悪い情報操作であったと推察される。

鈴木氏の優位はまったく揺らいでいなかった。

東京都知事選での小池百合子氏3戦には猛烈な逆風が吹き荒れている。

4月21日の目黒区長選。

小池氏が熱烈に支援した候補者が大惨敗。

このときから、すでに小池氏支持の空気は消えている。

4月28日の東京15区衆院補欠選挙。

小池氏が擁立した乙武洋匡氏が大惨敗した。

この選挙に小池氏は全力投球したが大惨敗だった。

最大の背景は学歴詐称疑惑。

小池氏はカイロ大学卒業と選挙広報に明記。

これまで、カイロ大学を首席で卒業したと吹聴してきた。

しかし、小池百合子氏がカイロ大学を卒業していないとの疑惑が浮上。

さまざまな証拠から、小池氏はカイロ大学を卒業していないと判断することが妥当との状況が生じている。

前回の都知事選で小池氏が再選出馬を表明する直前、弁護士の郷原信郎氏と作家の黒木亮氏が外国特派員協会で記者会見を開いた。

2020年6月9日の午後4時である。

両氏の記者会見は小池氏の学歴詐称疑惑を追及するものだった。

この動きを察知した小池百合子氏は6月6日の夕刻に側近の小島敏郎氏を呼び出した。

学歴詐称疑惑への対応についての知恵を拝借したいと述べたという。

小島氏はカイロ大学から声明を発してもらうのがいいのではないかとのアドバイスをした。

その後、小島氏は、この事案についての追加的な依頼があったものの返答を保留した。

そのなかで、6月9日午後2時に駐日エジプト大使館フェイスブックに小池氏がカイロ大学を卒業したとするカイロ大学声明が掲載された。

この「工作」は小池氏が、郷原氏と黒木氏による記者会見の効果を打ち消すために創作したものだと見られている。

実際にエジプト大使館フェイスブックの影響は大きく、6月9日に開かれた郷原氏と黒木氏の記者会見のインパクトは大きなものにならなかった。

エジプト大使館フェイスブックにカイロ大学声明が掲載されたことは事実だが、これで疑惑が解消されたわけではない。

カイロ大学は小池氏がカイロ大学を卒業したとの声明を出したが、現実の事実として、小池氏がカイロ大学を卒業していないとの疑惑はまったく解消されていない。

現実を確実に知る関係者の極めて有力な証言等が存在するからだ。

小池氏が都知事選に出馬する場合、選挙広報に「カイロ大学卒業」と記載すれば、「虚偽記載」の疑いで刑事告発がなされる可能性も指摘されている。

それでも、この刑事告発によってカイロ大学卒業が裁判所の判断で否定されるかどうかは不透明。

カイロ大学自体が卒業を認める声明を出していることが事実なら、裁判所がカイロ大学卒業を裁判所判断として否定することができるのかどうか。

判定し難い部分がある。

カイロ大学が小池氏の卒業を認める声明を出した背景に、カイロ大学とエジプト政府の関係、そして、日本とエジプト政府との関係があると考えられる。

日本政府が巨額の資金をエジプト政府に提供してきた事実を踏まえれば、エジプト政府やカイロ大学が事実を捻じ曲げる「政治判断」を下す余地は十分にあると考えられるからだ。

重要なのは日本の主権者が小池氏に対する評価をどう変化させているかだ。

4月21日目黒区長選、4月28日東京15区衆院補選結果は、日本の有権者が小池百合子氏に対する見方を激変させていることを示唆する。

かなり多くの主権者が小池百合子氏の欺瞞を洞察しているのだと思われる。

この意味で小池百合子氏の東京都知事3選の道は極めて厳しいものだと考えられる。

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/482.html

記事 [政治・選挙・NHK294] 小池百合子都知事の立候補表明見送りで「政界引退説」浮上 命運握るKY℃R本太郎氏の動向(東スポ WEB)
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/304154



小池東京都知事が都議会での所信表明で都知事選の立候補表明を見送った。

繰り返してきた「後出しじゃんけん」。

何番煎じなのだろうか。

蓮舫氏の立候補表明は想定外だっただろうが、その前に、6月発売の「文芸春秋」の記事の内容に「戦々恐々」の毎日だろう。

有権者は「興味津々」の毎日だ。

元ジャーナリストのA氏とは一体誰なのか。

立候補の表明は、6月発売の「文芸春秋」の内容を見た上でということなのか、はたまた、蓮舫氏の発する「公約」を見た上でということなのか。

蓮舫氏も小池氏の立候補表明を待ち、「公約」を見た上で、自身の公約を発表するのが良さそうだ。

小池都知事が「後出しじゃんけん」で狙うのは、「学歴詐称隠し」、と「選挙の争点隠し」。


蓮舫氏が「後出しじゃんけん」で狙うべきは、「学歴詐称暴き」、と「選挙の争点の明確化」。

戦では、敵の嫌がることをするのが鉄則。

すでに立候補者は20名を超えると報道されている。

しかし、今のところ正式に「公約」を発表している立候補予定者はいない。

蓮舫氏が立候補を表明しただけで、「雨後の筍のごとく」出てくるは出てくるは、ある者は公共の電波を利用し、ある者はSNSを利用し、蓮舫氏に対する「難癖」のアラシ。

公平を偽装した「どっちもどっち論」も目に付くが、狙いとその内容は明らかに、ためにする「蓮舫潰し」。

報道の自由は、「国民の知る権利に奉仕している」ことを前提にして尊重されている。

憲法21条で表現の自由が保障されているが、ここに報道の自由が含まれると解釈されているのは、報道が「国民の知る権利に奉仕している」(筈だ)としているからに他ならない。

先進国の中でも報道の自由度はダントツで下位に位置している日本では、「そのこと」はもはや「幻想」なのかもしれないが・・・

テレビや新聞は、政策論争を盛り上げるために、「都政の現状の問題点」を洗い出し、掘り下げていくことに「汗を流す」べきではないのか。

その事が、そしてその方が、「有権者の知る権利に奉仕することになる。」


それが憲法が期待する「報道の姿」ではないかと思うのだが。

「現実」は見る影もない、惨憺たる「惨状」。



以下に記事の全文を転載する。


小池都政の命運を握るのはKY太郎=\―。小池百合子東京都知事が29日、都議会での所信表明で都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)の立候補表明を見送った。6月12日の閉会日以降に仕切り直しの公算で、立候補断念の政界引退説≠烽ウさやかれ始めた。

 小池氏は都議会定例会初日に立候補を表明する意向とみられていたが、前日になって、急転、先送りとなった。報道陣には「この定例会に取り組んでいくのが現職の務め。『継続してこそ力なり』とある」と前向きな発言こそしたが、立候補には言及しなかった。

 この日、都議会にあいさつ回りで姿を見せた立憲民主党の蓮舫氏は「(小池氏の所信表明は)熱がないなぁと思って、聞いていました。この後も(立候補を)表明されないのかしら?」と肩透かしを食らった。

 永田町関係者は「小池氏が推した候補者は衆院東京15区補選や目黒区の都議補選などで、3連敗を喫していて、陰りが見えているところで突如、蓮舫氏が出てきた。勢いは完全に蓮舫氏にあって、計算が狂ったのは間違いない。今後は情勢調査や文春砲の出方を見極めていくことになるのでは」と指摘する。

 小池氏元側近の小島敏郎氏は先月発売された「文芸春秋」で4年前の都知事選で、小池氏の学歴詐称疑惑に対する裏工作を告白していた。6月発売の文芸春秋では工作に加担しながらも匿名だった元ジャーナリストのA氏が登場するのではないかとウワサされている。

「小島氏はいずれA氏が実名で表に出てくることを予告していて、裏工作を否定していた小池氏にとってはダメージは大きい。小池氏が最も恐れるのは、カイロ大卒業の肩書で都知事選に出て、落選するケースです。小島氏は刑事告発すると宣言しており、事前の情勢調査で色よい数字が出てこなければ、乙武洋匡氏を後継に指名して、政界から身を退く可能性もある」(同)

 他の陣営の動きもまだ不透明だ。立憲、共産、社民は統一候補で蓮舫氏を推すが、日本維新の会や百田尚樹氏が代表を務める日本保守党は独自候補者の擁立を目指しながらも、まだ発表していない。

「維新や保守党の候補者が出てくれば、リベラル陣営の蓮舫氏ではなく、小池氏側の票がそがれることになり、ますます窮地に追い込まれる。小池氏が願っているのは前回の都知事選で65万票を獲得したれいわ新選組の山本太郎代表が野党共闘に加わらないことでしょう」(同)

 2020年の都知事選で、立憲や共産は弁護士の宇都宮健児氏を支援したが、空気を読まない山本氏が後出しで立候補し、野党共闘をぶち壊していた。前回の失敗を避けるために共産党は蓮舫氏の支援で、れいわに協力を呼び掛けたが、独自色を出したい山本氏は自身の再出馬の可能性も含めて、都知事選の対応についてはまだ決めかねている様子。

 告示まで3週間あり、小池氏や各陣営の動向次第で、都知事選の情勢はガラリと一変することになりそうだ。


記事の転載はここまで。


記事の最初に出てくる。

「小池都政の命運を握るのはKY太郎=E・・」

一見「褒め殺し」を装っているが、「KY・・・]などとレッテルを貼っている時点で、「山本太郎」をディスる目的が透けて見える。

「・・・共産党は蓮舫氏の支援で、れいわに協力を呼び掛けたが、独自色を出したい山本氏は自身の再出馬の可能性も含めて、都知事選の対応についてはまだ決めかねている様子・・・」

決めかねているというよりも、全ては、蓮舫氏の打ち出す「公約」を見てから・・・・、というところだろう。


「東スポ」に報道機関の矜持を求める気はない。

しかし、東京都知事選挙は、地方公共団体の首長を選ぶ選挙であり、地方公共団体の基本的責務が「住民の福祉の増進」にある以上、基本的な争点は「住民の福祉」でなければならない。

「住民の福祉のために」どのように税金を投じるか。

どのようにして住民にあまねく「福祉」を行き渡らせるか。

そして、いま東京都において「増進すべき福祉とは」・・・。


そんなことを考えていたら、少し前に読んだ「ある記事」を思い出した。

その記事で、東京都には「意地悪ベンチ」なるものが設置されているということをに知った。


4月10日に東京新聞が取り上げ報じていた。


「SNSで広がった「意地悪ベンチ」論争 排除の対象はホームレス?酔っぱらい?それとも…」

https://www.tokyo-np.co.jp/article/320267

以下記事の転載。

東京都新宿区の区立公園のベンチを巡り「意地悪ベンチ」と、交流サイト(SNS)で批判が相次いでいる。区はホームレスの人たちを排除する意図はなく酒盛りや騒音を防ぐため、と説明するが、不安定な形状のベンチは誰にとっても居心地が悪い。人の居場所を失わせるようなベンチやオブジェは、東京で目立つ。公共空間における「排除」の機能を考えた。(曽田晋太郎、中村真暁、森本智之)

◆新宿区長「ユッタリ座れます」と反論に

 「ベンチは約30年前から近隣住民の要望を受けてこの形状になっています」「地元からの苦情はありません」—。新宿区の吉住健一区長は3月28日、自身のX(旧ツイッター)で、区立公園に設置されたアーチ状のベンチが座りにくい「意地悪ベンチ」だ、とするネット記事に対し、記事を引用した上でこう反論した。

 ホームレスを見えない所へと追いやる「排除アート」ではないか、という見方もあったが、吉住区長は「ホームレス対策ではなく住宅地における夜間の騒音防止です」と記した。

 さらには「ユッタリと本も読め、お茶やカップも置けます」と自身が現地でベンチに座る写真を添えて、座り心地をPRする投稿も。「子どもや高齢者が転倒してけがをする恐れがある」「貧血時に寝そべれない」など寄せられた批判には、来たことも使ったこともない人たちによる「非現実的な投稿」と応酬した。

◆新宿区「酔っぱらいの長時間滞留対策」

 にわかにSNSで広がった「意地悪ベンチ」論争。不安定に見えるが、実際はどうか。「こちら特報部」の記者は、JR大久保駅から徒歩5分ほどの公園のベンチに座ってみた。一休みする分には不自由はないが、背もたれがなく座面が硬いので高齢者が長く座るのはつらいかもしれない。

 新宿区みどり公園課によると、設置は1996年。区内には同型ベンチが5公園に14基あるそうだ。なぜこんな形のベンチができたのか。担当者は「大きな繁華街がある新宿ならではの地域特性」と説明する。

 終電をなくすなどした人たちが公園で夜間から早朝にかけて酒盛りをしたり、大きな声で騒いだりする状況があるとし、背もたれがないアーチの形状にしたのは「苦肉の策」という。「酔っぱらいが寝たり、たくさんお酒を並べたりできない工夫で、長時間滞留を抑止するため」と話す。

 長居させないようにする一方で、遊ぶ子どもを保護者が見守ることも想定し、ベンチ自体は残した。担当者は「ホームレスは多いが、区職員が声かけしたり、支援施設への入居を促したりして粘り強く対応している。行政が意地悪するわけがない」と嘆いた。

◆住民は賛否両論「危ない」「やむを得ない」

 周辺には一軒家のほか、集合住宅が点在し、子どもを乗せて自転車で通る人も多い。近所の女性会社員(25)は「あまり気にしたことはなかったが、座りにくそう。背もたれや手すりがあった方がいい」。通りがかった40代の女性会社員も「転んだら危ない。みんなが安心して座れる形の方がいい」と心配する。

 一方、2歳の子どもを連れた近くの30代の男性会社員は「公園にはよく来るが、子どもも問題なく座れる」と言う。公園向かいで米穀店を営む男性(75)は「夜中に酔っぱらって大声で騒ぐ若者が多く、ホームレスも集まるので、住民が区に要望して今のベンチを作ってもらった。おかげで今は静かになって良かった。ちょっと座りにくいかもしれないけど、地域の治安を考えればやむを得ない」と受け止める。

◆1990年代半ばから目立ちだした「排除アート」

 仕切りが設けられ寝そべることができないベンチ、他にも段差があったり、座面が極端に狭かったり。SNSで「意地悪ベンチ」と検索すると、こんなベンチの画像が次々に出てくる。

 東北大の五十嵐太郎教授(建築史)によると、ベンチを含め、公共空間の利用を物理的に妨げる「排除アート」は、1990年代半ばから目立つようになった。最初期のものとみるのが、東京・新宿駅地下通路からホームレスの人たちを追い出した後、戻って来られないように置かれた円筒形のオブジェ群だ。

 95年に地下鉄サリン事件が起き、都市部の治安対策が強化された時期と重なる。「テロ対策名目で駅のごみ箱が減るなど、日本の中でいろいろな場所や物がつぶされ不寛容になった時代だった」。時は流れ、排除アートは公園や広場などの空間で当たり前に存在するように。五十嵐氏は「誰もが自由に使えるはずの公共空間が特定の層を排除するものに変容した」と指摘する。

◆ホームレスがいなくなっても貧困問題がなくなるわけではない

 2020年、東京・渋谷でホームレスとみられる高齢女性が男に襲われ死亡した事件でも、女性が夜間過ごしていたベンチには仕切りがあり「排除ベンチ」と指摘された。「座面が狭く、そもそも座りにくい。でも同じようなベンチは日本中どこにでもある。ホームレスを排除するという理由は入り口だったが、今では誰にとっても不便で不幸になっている」

 これは持続可能な開発目標(SDGs)の「誰ひとり取り残さない」という原則にも逆行する。五十嵐氏は今回問題となった新宿のベンチはその典型例として、こう述べる。「誰かを排除するベンチではなく、まさに誰もが座りにくいベンチ。そのことを問題にすべきだ」

 10年前後に東京・渋谷の宮下公園でホームレス追い出しへの抗議運動に携わり、その後も支援に参加する高千穂大の五野井郁夫教授は「行政は彼らが目障りだと思う人々を排除しようとし、そのために排除ベンチをつくる。でも、ホームレスが公園からいなくなっても、貧困問題がなくなるわけではない。ただ問題を見えなくしているだけだ」と批判する。

◆野宿者問題は本来、福祉政策で対応すべき

 過去に排除にあらがった例もある。公共空間の設計やプロデュースを手がける「グランドレベル」の田中元子代表は20年、東京・京橋の複合施設の空間に木製ベンチを設置するにあたり、監修者として携わった。その際、管理者側からホームレスを避けるため仕切りを付けるよう要望が出たが、議論を重ね、仕切りを取り外し可能とする折衷案で落ち着いた。

 田中氏は「街に排除アートがあふれる中で、誰でも自由に寝っ転がれるベンチを作りたかった。仕切りがあれば、一般の人も使いにくい。そんなものが増えることに違和感がある」と抵抗の理由を述べた。一方で「酔っぱらってベンチを汚損する人もいる。管理する側はホームレスだけを問題にしているわけではなく、誰もが排除されるリスクがある」と提起した。

 神奈川県平塚市は昨夏、JR平塚駅前のベンチの座面の仕切りを取り外した。働きかけた江口友子市議は「リーマン・ショック後は市内でも野宿者が急増し、野宿者を避けるためベンチを置くことすら慎重だった。だが、市の担当者は今回『いまは市民からクレームもないし、クレームが来たらその時考える』と引き受けてくれた。社会全体が高齢化する中で、弱者の目線へと下がってきているのでは」とみる。「野宿者問題は本来、地道な福祉政策を講じる必要がある。行政は税金を使ってわざわざベンチに仕切りを付けるのではなく、そのためにこそ税金を使うべきだ」

◆デスクメモ

 前任地の川崎でホームレス支援の団体を取材した。橋や道路の下、駅の柱…。雨風をよけ安全な場所を選んでひっそりと暮らす人たちに食べ物やカイロを届け、路上で孤立しないようにと願っていた。行き場がないと思った人に、都会に冷たく光るベンチやオブジェはどう映るだろうか。(恭)


東京新聞の記事はここまで。


どのような発想をすれば、「このようなベンチ」を思い付き、設置できるのか。

「排除アート」という言葉があることも、この記事で知った。

東京都のお役人さんがどう言い繕おうとも、誰を「排除」しようとしているのかは明らかだ。

一般都民は、知ってか知らずか、そのことに対して非難の声を上げ、行動を起さない。

その「排除」は何時の日か、自分の身に降りかかってくるかも知れないことを想像出来ない、想像しようともしない。

何時か「排除」された側にいる自分に気が付いても、その時はすでに遅し。

ご存じの通り、小池都知事は、「希望の党」騒動で、国会議員に「踏み絵」を踏ませ、「排除」の論理を振りかざして勇名を馳せた人物だ。

その性癖は、今も変わっていない。東京都の区町村の首長に己の都知事選挙への出馬を要請させるような茶番を平然として実行する。

要請に同調しなければ「排除」という無言の脅し。

小沢一郎氏も茶番劇と喝破していたが、そんな都知事にして「排除アート」。

未だに存続し、拡大しているのも、当然の帰結かもしれない。。

一方の蓮舫氏。

彼女が発した「二番ではいけないんですか」というフレーズが、否定的な印象操作に利用され、ついて回る。

私の様に、見方を少し変えれば、「二番でも「排除」などはしない人」と言えるのだが・・・。

地方公共団体の責務として、「住民の福祉の増進」を基本とし、「誰ひとり取り残さない」という原則に立てば、「排除」はその対極にある「禁忌」といえよう。


「東スポ」の記事の最後にこうある。

「・・・小池氏が願っているのは前回の都知事選で65万票を獲得したれいわ新選組の山本太郎代表が野党共闘に加わらないことでしょう」

戦では、敵の嫌がることをするのが鉄則。

そして、東京新聞の記事の最後の言葉。

「野宿者問題は本来、地道な福祉政策を講じる必要がある。行政は税金を使ってわざわざベンチに仕切りを付けるのではなく、そのためにこそ税金を使うべきだ」

地方公共団体の行政の鉄則。

新しい東京都知事は、5億円もの税金を投じて都庁を照らすのではなく、福祉が行き届いていない大勢の人々に暖かい光をあて、照らす重たい責務を負うことになる。


蓮舫氏は、どのような「公約」を発表するだろうか。









http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/483.html
記事 [政治・選挙・NHK294] 維新が自主公開した政活費“塗りつぶし”領収書にア然…身を太らせる高額会食ラッシュだった(日刊ゲンダイ)

維新が自主公開した政活費“塗りつぶし”領収書にア然…身を太らせる高額会食ラッシュだった
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/340909
2024/05/30 日刊ゲンダイ


自主公表に得意満面(「日本維新の会」の藤田文武幹事長)/(C)日刊ゲンダイ

「有言実行、言行一致」──。藤田幹事長は29日の会見でも得意顔だった。いわゆる「政策活動費」の見直しを求める日本維新の会が28日、政活費の明細と領収書を自主公表した。対象は「日本維新の会国会議員団」が昨年11〜12月の2カ月間に支出した約620万円分。内訳は「渉外費」32件(約345万円)と「調査研究費」5件(約275万円)で、計37件の領収書も開示したが、支出先の情報は全て黄色く塗り潰されてある。

 藤田氏は「先方に迷惑をかけないため」の措置だと説明し、「後ろめたい使い方はひとつもない」とキッパリ。しかし「渉外費」の領収書を見ると驚きの連続である。

 大半は飲食代で維新の「代表室」「幹事長室」「国会対策委員会」などが、それぞれの会合費を支出。飲食を共にした相手は「政治関係者や有識者など」(藤田氏)と言うのだが、一般の感覚とはズレまくった怒涛の高額領収書ラッシュだ。

上脇博之教授「『公開』の名に値しない」とバッサリ


大半は飲食代で、半数以上が10万円超!(C)日刊ゲンダイ

 1件5万〜6万円はまだマシで、10万円超が計16件と半分を占め、「宛名」や「但し書き」の抜けた領収書も複数ある。最高額は昨年11月22日の27万1282円也だ。当日、維新は大阪万博の関連経費も盛り込まれた政府の補正予算案への賛成を決定。この日だけで4件、計約50万円分の領収書が存在する。

 高額領収書について、藤田氏は「1人1万円でも20人で使えば20万円」と弁明したが、だったら参加者の数まで公開すればいい。民間なら会合の参加人数まで求められるのが経理精算の常識だ。一方で藤田氏は「1人10万〜20万円のお店は世の中にあるが、我々がそんな高い所に行くのはレアケース」とも語った。はて?

「レア」でも高級店には行くのか。語るに落ちるとは、このことだ。

「支出先が“黄塗り”なんて『公開』の名に値しません。『国民の不断の監視』を目的とする政治資金規正法の趣旨にも反します。そもそも多くの国会議員の政治団体は、収支報告書に『会合費』の支出先まで記載しています。よっぽど後ろめたい使い方だから隠すのではないか。まさに『政治にカネがかかる』と言い張る自民の補完勢力。規正法改正の維新案では政活費を『特定支出』に改め、『10年後に使途を公開する』とありますが、10年先にも維新が残っている保証はないのです」(政治資金に詳しい神戸学院大教授・上脇博之氏)

 維新は「身を切る改革」ではなく、非常識な「身を太らせる会食」ばかり。ブラックボックスを手放したくないわけだ。

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/484.html

   

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