自民4戦全敗で岸田退陣論加速
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2024年5月27日 植草一秀の『知られざる真実』
5月26日に実施された静岡県知事選で立憲、国民が推薦する前浜松市長の鈴木康友氏が勝利した。
自民が推薦した元静岡県副知事の大村慎一氏は落選した。
本ブログ、メルマガが求めた結果が実現した。
川勝平太氏前知事は4月1日の静岡県入庁式でのあいさつで失言があり知事を辞職した。
その辞職に伴う県知事選で自民推薦候補の大村慎一氏の応援演説をした上川陽子外相が問題発言をした。
「産まずして何が女性か」
「産みの苦しみは本当にすごい」
と述べた。
「産まずして何が女性か」の発言は、明らかに子を産まぬ女性に対する侮辱発言。
川勝知事を辞職に追い込んだメディアが公平なら上川陽子外相も辞職に追い込むのが順当だった。
しかし、政治権力と癒着するメディアは上川外相に対しては激しい攻撃を展開しなかった。
メディアの偏向。
これが日本をダメにしている大きな要因だ。
川勝平太知事は4月1日の発言以前から激しい攻撃を受け続けてきた。
リニア中央新幹線建設を止めてきたからだ。
利権に群がるシロアリやハイエナやゴキブリがかまびすしい。
コロナも同じ。
利権に群がるシロアリ、ハイエナ、ゴキブリがワクチン大合唱を演じた。
しかし、ワクチン接種に連動して日本の死亡者が激増。
2020年比で死亡数が年間20万人も増えた。
史上最悪の薬害問題が広がっていると見られる。
しかし、ワクチンの危険性を指摘した優れた人々は脇に置かれ、ワクチン利権に狂奔したシロアリの類が跋扈する。
川勝知事がリニア新幹線工事を止めてきたことは大きな功績。
JR東海は無謀な計画を掲げ、安倍元首相との癒着関係をテコとして活用してリニア新幹線建設を強行してきた。
しかし、多数の問題が噴出しており、建設完了の見通しはまったく立っていない。
川勝平太知事が止めてきたのはリニア新幹線の静岡工区。
リニアが大井川上流の地下を通過する。
このため、JR東海は大井川上流を管理する静岡県の許可を得なければ大井川上流の地下を通過するトンネル工事に着工できない。
工事で大井川の流量が減少すると見込まれ、川勝知事は工事着工に許可を出さずに来た。
JR東海は2027年度の竣工を目指してきたが、ついにこれを断念した。
リニア開業が2034年以降になることをJR東海が公表した。
建設の遅れは静岡県の工事の遅れだけが原因でない。
重大な問題が噴出してJR東海が立ち往生しているのが現実である。
今回の知事選ではリニア反対を明示した共産党推薦の森大介氏が立候補した。
リニア建設を中止に追い込むには森氏の当選が有効だったが、情勢調査で森氏の当選可能性は低いと想定された。
この現実を踏まえるなら、できるだけリニア建設に前のめりでない候補者を当選させることが次善の策になる。
この観点から、自民党推薦の大村慎一候補を落選させ、立憲・国民推薦の鈴木康友氏を当選させることが望ましいとの見解を表出してきた。
その期待通りの結果が出た。
4月28日の衆院3補選で自民党は3戦全敗を喫した。
今回の静岡知事選で4戦全敗になる。
これは岸田首相への不信任である。
岸田文雄氏は国民の支持を完全に失っている。
政治は民意の信託によって成り立つもの。
民意の信託を失った岸田文雄氏は現実を謙虚に受け止めて首相を辞任する考えを示すべきだ。
次の衆院総選挙で政権を刷新することが求められる。
その方向に大きく歩を進める静岡県知事選結果になった。
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