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2024年5月18日01時20分 〜
記事 [政治・選挙・NHK294] 大丈夫か⁉︎自民党 やっていることは何から何まで「自爆テロ」(日刊ゲンダイ)

※2024年5月17日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大


※紙面抜粋


※2024年5月17日 日刊ゲンダイ2面

※文字起こし


正気を失っている自民党、裏金幹部にも寛大(三男が地盤を継ぐ二階俊博元幹事長、続投する萩生田光一都連会長)/(C)日刊ゲンダイ

 自民党は大丈夫か──裏金事件への無反省を通り越し、最近は国民の神経を逆なですることばかり繰り返している。もはや政権与党として正気を失っているとしか思えないのだ。

 16日午前には総務部会と政治刷新本部作業部会の合同会議を開催。政治資金規正法改正の条文案を了承したが、続く政調審議会での審査では了承を見送った。条文案に異論が出たためで、きょう午後にも再審査し、その後の総務会で党内手続きを終える方針だ。

 異論が総意にならないあたりが、今の自民を心配するゆえんだ。条文案は抜け穴だらけで「裏金づくりを続けます」と宣言したも同然だ。裏金の原資となった政治資金パーティーの券売収入を断念する気はさらさらなく、購入者の公開基準を現行20万円超から「10万円超」に引き下げるだけ。連立を組む公明党案の「5万円超」とは倍の開きがある。

 合同会議では、出席者から「さらに引き下げないと国民の理解が得られない」との意見も出たというが、勘違いもはなはだしい。裏金の原資は根本から断たなきゃダメ。政治資金パーティーの全面禁止で許しを請わなければ国民の理解は得られない。今後の継続を前提に議論すること自体、虫がよすぎる。

 自民は領収書不要で使途の記載報告の義務もない「政策活動費」(政活費)も温存。党幹部の手に渡る事実上の裏金も絶対に手放そうとしない。条文案には政活費の使途公開を盛り込み、「改革」のポーズを取っているが、インチキである。

 公開対象は政党から議員への「50万円超」の支出だけ。それも与党間協議ではおおまかな項目ごとの支出額しか公開しようとせず、公明にまでソッポを向かれる始末だ。

ジャンキーに国政を任せるのは危険すぎる

 22年分の政治資金収支報告書によると、自民党本部の政活費は14億1630万円。うち7割近くの9億7150万円を手にしたのは茂木幹事長だ。

 茂木は使途公開ルールの緩い「その他の政治団体」へ4億円超の政治資金を移動させた張本人。脱法行為もヘッチャラの小ズルい男にかかれば「1回50万円以下に小分けし、複数回にわたって政活費をもらえば公開しなくてもいいんじゃね?」などと、すぐワルさを思いつくに違いない。

 裏金政党に「政治改革」を求めるのはどだい、ムリ。泥棒に泥棒の取り締まりを期待するようなものだ。自民は公明との共同提出を断念し、改正案を単独で提出するらしいが、こんなナメ切った茶番法案を数の力で押し切れば、国民全体を敵に回すことになる。

 よっぽど、自民は次の総選挙で負ける気マンマンなのか。マトモな神経でないことは確かだ。法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)も裏金政党の居直りに驚愕する国民のひとりだ。こう語る。

「裏だろうが、表だろうが、自民党はいかがわしいカネまみれ。そうしなければ存続不可能なレベルにまで陥っています。危ないクスリに侵されているかのようで、民意に鈍感となり、裏金の何が問題なのかさえ理解する能力を失っているのです。裏金事件を受けた規正法改正を巡り、『自民党の力をそぎたいという政局的な話がごっちゃになっている』と言った議員もいましたが、大半の自民党議員の本心でしょう。裏金事件は事故みたいなもので『何が悪い?』という感覚です。危険薬物に侵されていれば、正常な判断がつかなくなるのも当然です」

 これ以上、「ジャンキー」に国政を任せるのは危険である。

肌感覚で怒りを思い知らせる手段は下野のみ


「手心」と「被害者面」も(世耕弘成前参院議長=左、下村博文元文科相)/(C)日刊ゲンダイ

 自民は裏金派閥の幹部にも寛容すぎる。先週末には離党勧告処分を受けた世耕前参院幹事長の地元・和歌山で、森山総務会長が「将来のある方だ」と世耕を持ち上げ、党として対抗馬の擁立を見送る考えを示した。世耕は組織的な裏金づくりに手を染めた安倍派の参院議員グループの元トップだ。責任を重く見て、詰め腹を切らせたはずの相手への「手心」は「形だけの処分」を自白したに等しい。

 裏金事件の責任を取り、次期衆院選への不出馬を表明した二階元幹事長は処分見送りにとどまらず、世襲も容認だ。三男がきょうにも二階の地元・新和歌山2区からの出馬を表明。裏金派閥の解散会見で「派閥は悪くないもん」と開き直った二階に党内では誰も頭が上がらず、望み通り地盤を継がせるしかないのだ。

 国民には理解しがたいセンスだが、自民のマヒした感覚を物語る逸話はまだまだある。東京都連は、裏金2728万円で党から1年間の役職停止処分を受けた都連会長の萩生田前政調会長の続投方針を決定した。

 都連は来月20日告示の都知事選で小池都知事にひれ伏し、独自候補を立てない「不戦敗」が既定路線だ。そのため、女帝とパイプのある萩生田を温存。党による「推薦」など形式はともかく、3選出馬を目指すとみられる小池の支援に回り、他力本願でも衆院3補選全敗など大型選挙に負け続きのイメージを払拭したいのだろう。浅はかな思惑が透けて見える。

 かと思えば、同じく処分を受けた下村元文科相は15日、都内の講演で「真相解明がなくて、ただスケープゴートのような形で処分された」と被害者ヅラ。そのクセ、「どんな組織でも部下が問題を起こしたら、最終的には社長が責任を取る。岸田総理にも責任はある」とエラソーに言い放ち、「森元総理にはもっと詳しく聴取をする必要がある」と注文を付けた。裏金処分を巡る醜悪なバトルである。

 下村本人は否定しているが、月刊「文芸春秋」最新号でも森に土下座して2000万円の裏金を渡そうとしたと暴露されたことへの腹いせだろう。「おまえが言える立場か」と突っ込みたくなる。

常に献金先の顔色をうかがう「カネ欲しさ」

 こんなイカレタ政権が、エネルギー基本計画の見直し議論に着手。「人工知能(AI)時代の電力需要拡大」を理由に「原発回帰」にだけはシャカリキだから、目まいがしてくる。

 高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう言った。

「AI時代を見すえた政府の原発回帰は、電気を大量に使うデータセンターや半導体工場の新増設とワンセット。半導体関連株の上昇が目的で、それで潤うのは半導体企業と海外投資家です。円安放置も同様で喜んでいるのは輸出大企業とインバウンドの訪日客のみ。自民党政権は常に米国中心の『外圧』に弱く、巨額献金の送り主である大企業の顔色をうかがってばかり。原発回帰もその一環で、円安物価高に苦しむ庶民の悲鳴には絶対に聞く耳を持たない。企業・団体献金の廃止で自民党の『カネ欲しさ』の体質にメスを入れなければ、利権をエサに政権基盤を安定させる金権腐敗政治が永久に続きます」

 自民のやっていることは何から何まで「自爆テロ」。その自覚があるのか、下村は先の講演で6月の国会会期末に合わせた解散論を巡り、「自爆選挙になる」と発言。広報本部長の平井元デジタル相もきのう、岸田の地元・広島市の政治刷新車座対話後、記者団に「今したら大変不都合な結果になる」と打ち明けた。

 平井は岸田派所属。岸田がもくろむ6月解散論に「身内」が待ったをかけた形だが、自民はどいつもこいつも往生際が悪い。有権者の鉄槌を恐れて、選挙から逃げ回っている。

「危険薬物に侵された自民党には荒療治が必要です。罪の深さを理解させるには、下野という大きな罰を与えるしかない。民意の激しい怒りを肌感覚で思い知らせる上でも、次の衆院選で有権者は目に物を見せるべきです」(五十嵐仁氏=前出)

「大丈夫か⁉」と本紙にまで心配されるようでは、いよいよ自民党もオシマイだ。

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/377.html

記事 [政治・選挙・NHK294] 吉村維新はアホちゃう?「0歳児選挙権」で金権選挙さらに蔓延確実 “腐敗政治”いらっしゃ〜い!(日刊ゲンダイ)

吉村維新はアホちゃう?「0歳児選挙権」で金権選挙さらに蔓延確実 “腐敗政治”いらっしゃ〜い!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/340336
2024/05/18 日刊ゲンダイ


人気取りなら何でもアリ。歪んだ形での権利行使は許されない(C)日刊ゲンダイ

 違法行為なんて何のその、脱法上等の日本維新の会が、その本質をいかんなくさらけ出した。共同代表の吉村大阪府知事が、0歳児へ選挙権付与を党の公約に盛り込む方針を打ち出し、世間をア然とさせている。吉村府知事は弁護士資格を持つ法律家であり、憲法尊重擁護義務を負う公務員。違憲公約を堂々と掲げるなんて公人失格だ。維新丸ごと退場した方がいい。

 先月末の定例会見で0歳児投票に言及していた吉村府知事は13日、「人口構造と投票率等を組み合わせて見たときに、僕らの子どもや孫の世代は圧倒的に政治的に影響力がない。これだけ少子高齢化が進んでいる日本だからこそ、やるべきだと思う」と強調。「マニフェストに組み込んで、次の総選挙でしっかりと訴えたい」と踏み込んだのだが、荒唐無稽にもほどがある。

 選挙権について規定した憲法15条は3項で〈公務員の選挙については、成年者による普通選挙を保障する〉とうたっている。日本の成年年齢は18歳だ。

 立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)はこう指摘する。

「そもそも、基本的人権のひとつである選挙権は年齢に関係なく、すべての主権者国民が持っています。その行使にあたって、主体的に行動できる適正な年齢を指しているのが『成年』で、教育や文化水準によって定められる。日本は2022年の改正民法施行で20歳から18歳に引き下げました。世界を見渡せば16歳以下の国もあります」

買収横行の可能性

 維新案の肝は、親による選挙権の代理行使だ。3子の父親である吉村府知事が「僕は4票の影響力がある」と力んでいたように、子だくさんの親ほど投票数を増やそうというのである。

「親がいない子の1票はどうなるのか。憲法14条は法の下の平等を定めており、0歳児だろうが何だろうが、不平等を生じさせてはならないし、歪んだ形での権利行使は許されない。選挙権は譲り渡す性質のものではないのです。『第2自民党』を自負する維新がいかにも言いそうなことですが、実現したら買収が横行し、金権選挙がさらに蔓延してしまう」(金子勝氏)

 普通、平等、秘密、直接──。民主的選挙を担保する4原則をぶっ壊そうとする権威主義のヤカラに政治をやる資格はない。

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/378.html

記事 [政治・選挙・NHK294] 連合の「立憲・共産共闘」批判に共産が反発 「共闘壊すもので絶対容認できない」(産経新聞)
https://www.sankei.com/article/20240517-Z7YVDDD32BJG3EIBRQKZRC4EYU/



あの女、共産党の小池晃書記局長に厳しく叱られる。


紹介しよう。・・・叱られて当然の振舞だ。

悲しいかな、これも、あの女の「嫉妬」のなせる業か。

いい加減、誰か優しく諭してはくれまいか。


今回の補選での立憲民主党勝利の影の立役者は「共産党」であったことは、論を待たない。

一方「連合」はその影すら見えないありさまだった。

連合の「あの女」が、そんな「共産党」を妬み、嫉妬するのもむべなるかな。

今回の補選では、「連合東京」は、都民ファーストに近づき、さらに立憲民主党と共に支援していることになっている国民民主党も都民ファーストの候補を推薦した。

本来であれば、「連合」が「看過できない」と指弾すべきは、こちらの方の対応、行動ではないのか。

連合の「あの女」の口から出る言葉といえば、共産党の支援を受ける候補は、連合として「支援しない」というヤクザまがいの「脅し」ばかり。

労働者の貴重な投票権の私物化と言うべきものだ。

「連合」は本気で立憲民主党を支援する意思があるのか、はなはだ疑問と言わざるを得ない。

「連合」が推薦したいのは「原発推進」の企業内候補のみ。

「連合」の憎む相手は「原発反対」を主張する組織、団体、そして「原発反対」を訴えてきた国会議員。

その憎しみたるや、自民党に対するそれよりもはるかに強い。

人はそれを見て「常軌を逸している」と感じる。



以下に記事の全文を転載する。

共産党の小池晃書記局長は17日の記者会見で、立憲民主党を支援する連合が、4月の衆院東京15区補欠選挙での立共共闘を批判していることに反発した。「政党間の取り組みに関する不当な干渉というほかない。市民と野党の共闘を壊すもので、絶対に容認できない」と述べ、連合に撤回を求めた。

小池氏は、連合が16日の中央執行委員会で、立民が補選で共産と並んで街宣活動を行ったことなどについて「連合が連携する政党の取り組みとして看過できない」との文書を決定したと指摘した。そのうえで小池氏は「政党間できちんと協議して決めたことに対して『看過できない』と言ってきた。今までの連合の方針文書とは性格が異なる。全く容認できない」と強調した。


記事の転載はここまで。


少し前の報道になるが、

連合の芳野友子会長は東京15区補選で立憲が共産党から支援を受けていることに「容認できない」と発言している。これに岡田氏は「連合が紙でまとめたこの選挙(同補選)に関する考え方は、私たちは尊重しながら活動しています。そこに矛盾はないと考えております」と語った。



立憲民主党の岡田幹事長自ら「・・・そこに矛盾はないと考えております」と言う、共産党との、そして市民団体との選挙協力の進め方。

「あの女」今度は、「看過できない」とうそぶく。

どうすると言うのか。・・・聞いてみたい気もする。

「立憲民主党は支援しない」とヤクザまがいの「脅し」を言うかもしれない。



小池氏が問題にしている件の「連合の16日の中央執行委員会」に関する記事は、東京新聞も共同通信配信として報じている。

「連合「与党過半数割れ追い込む」 次期衆院選、立民・国民を仲介」

https://www.tokyo-np.co.jp/article/327503?rct=politics

連合は16日の中央執行委員会で、次期衆院選の基本方針を改定した。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け「与党を過半数割れに追い込み、今の政治をリセットする」と明記、岸田政権と対峙する姿勢を明確にした。共に支援する立憲民主、国民民主両党の連携に向けて、両党を仲介する考えを打ち出した。

 芳野友子会長は記者会見で、立民が全勝した4月の衆院3補欠選挙の結果を念頭に「政治を変える最大のチャンスだ」と強調した。

 昨年11月策定の基本方針で示した「働く者、生活者の立場に立つ政治勢力の最大化」は維持する。立民、国民両党を「もう一つの政治勢力の結集の核」と位置付けた。


東京新聞の記事はここまで。


立憲民主党の補選勝利が、あたかも「連合」の支援によるものと言いたげな「あの女」の言。

補欠選挙では仲介どころか仲を裂いた「連合」。

おかげで、立憲民主党の酒井なつみ候補は当選できた。

共産党の大人対応が際立った。

れいわの櫛渕万里氏も、酒井なつみ候補の応援演説入りしている。

その時、国民民主党の玉木代表は、「五体不満足」だけが取り柄の候補を尻目に、小池都知事と選挙カーの上に並んで、ご満悦の表情を見せていた。

推薦候補は泡沫候補以下の得票しか得られず、あえなく落選。

ここでの「野党共闘」の構図は、立憲民主党、共産党、れいわ新選組、社民党、そして市民団体。

「野党共闘」の当然の成果、そして結果として酒井なつみ候補は当選した。

この実績を前にしても、「野党共闘」が全国展開されない不可思議。

何が障害になっているのか。

誰が邪魔をしているのか。・・・「あいつ」か?、そして「あの女」。

一方は国民の味方を騙り、もう一方は労働者、生活者の味方を騙る。

その腐った心根は似た者同士。

決して国民から支持されることはない。



野党共闘!


原発は廃炉。

安保法制は排除。

消費税は廃止。

現行健康保険証は廃止の撤回。


「頑張れ 野党共闘!」








http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/379.html
記事 [政治・選挙・NHK294] “絶対に断らない女”山田真貴子元報道官がフジテレビに天下りへ 総務官僚時代に高額接待で猛批判浴びる(日刊ゲンダイ)

“絶対に断らない女”山田真貴子元報道官がフジテレビに天下りへ 総務官僚時代に高額接待で猛批判浴びる
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/340331
2024/05/17 日刊ゲンダイ


よりによって所管先のテレビ局に(C)日刊ゲンダイ

 高額接待で批判を浴びた総務官僚が、よりによって所管先のテレビ局に天下りとは──。

 菅政権の時、内閣広報官を務めていた山田真貴子氏が、フジ・メディア・ホールディングスの取締役に就任することが分かった。5月15日に内示があり、5月17日の取締役会の決議後、6月26日の株主総会で承認される予定だ。フジテレビジョンの取締役も兼務する。

 山田真貴子氏は、いわくつきの元高級官僚だ。総務審議官時代、菅前首相の長男が勤めていた放送事業会社「東北新社」から、一晩7万4203円もの高額接待を受けていたことが発覚して、批判を浴び、内閣広報官を辞任している。

 山田氏は早大卒、1984年に旧郵政省(現総務省)に入省している。菅前首相の覚えがめでたく、2013年、第2次安倍内閣で女性初の首相秘書官に抜擢され、菅政権が誕生すると、内閣の顔である内閣広報官に取り立てられている。私大卒、女性、しかも総務省の本流である旧自治省の出身でもないのに、総務省のナンバー2、審議官まで出世している。本人は、若者に向けた動画メッセージで「飲み会を絶対に断らない女としてやってきた」と語っていた。

 しかし、内閣広報官の時、高額接待が発覚し、あえなく辞任している。

 旧郵政省の3年後輩と結婚し、戸籍上の名字は吉田だ。

 それにしても、利害関係者である所管先から高額接待を受け、あれだけ批判されたのに、所管していたテレビ局に天下りとは、どういうつもりなのか。

 人事についてフジ・メディア・ホールディングスはこう言う。

「当社は、なにも発表していません」

 正式決定したら、山田氏は天下りについて説明すべきではないか。

関連記事
<スカスカの終焉か>山田内閣広報官の国会招致、総務省と農水省のダブル接待問題で菅政権を見切る声が自民党から続々〈週刊朝日〉
http://www.asyura2.com/21/senkyo279/msg/384.html

<速報>山田真貴子広報官が入院、予算委は欠席へ 辞職願を提出 
http://www.asyura2.com/21/senkyo279/msg/402.html

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/380.html

記事 [政治・選挙・NHK294] つばさの党代表が公選法違反で逮捕 温和だった黒川敦彦容疑者はなぜ“キャラ変”したのか(日刊ゲンダイ)
つばさの党代表が公選法違反で逮捕 温和だった黒川敦彦容疑者はなぜ“キャラ変”したのか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/340366
2024/05/17 日刊ゲンダイ


何があった…(右が黒川容疑者)(C)共同通信社

「いったい何があったのか」「ああいう人物ではなかったはずだが……」

 新聞、テレビの社会、政治部記者の間からは疑問の声が少なくない。衆院東京15区補欠選挙(4月28日投開票)を巡り、他陣営の演説を妨害したなどとして、17日、警視庁に公選法違反(選挙の自由妨害)容疑で逮捕された、政治団体「つばさの党」代表の黒川敦彦容疑者(45)のことだ。

 他に逮捕されたのは、同党幹事長で同補選に立候補していた根本良輔(29)、同党運動員の杉田勇人(39)両容疑者。選挙の自由妨害を巡る政治団体代表や立候補者の逮捕は異例で、同庁は捜査本部を設置して全容解明を進める方針。

 他陣営の選挙カーを執拗に追い回したり、電話ボックスに上って拡声器で怒声を上げたり……。選挙期間中に見せた黒川容疑者の様子はかつて、市民団体「今治加計獣医学部問題を考える会」の共同代表として、疑惑解明に奔走する姿とは“別人”だったと言っていい。

 大阪大学工学部を卒業し、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の研究員となり、大阪大学ベンチャー・ビジネス・ラボラトリーの研究員にも就任するなど、研究員として注目、将来を期待された人物だった黒川容疑者。

地道に資料を入手し、分析している姿が印象的だった

 その後、故郷の今治市に戻り、国会で激しい論争となった岡山理科大学(加計学園)獣医学部の新設を巡る問題では、県内外の住民らと一緒に市に対して情報公開を迫ったり、野党の勉強会で講師を務めたりして疑惑解明に取り組んだ。

「話は理路整然として分かりやすい。終始笑顔で性格は穏やか。今のように怒りの感情を激しく表すこともなかった。こつこつと地道に資料を入手し、分析している姿が印象的で、当時、新聞、テレビなど多くのメディア記者が取材で話を聞きに来ていた」(週刊誌記者)

 温和な雰囲気が徐々に変わり始めたのが2017年の衆院選で、故・安倍晋三元首相の選挙区である「山口県第4区」から無所属で立候補した頃からだろう。メディア記者からは、その後、NHK党(当時)と関りを持ったことが「キャラ変のきっかけになったのでは」と指摘する声もある。

「『NHKをぶっ壊〜す』というフレーズで世間の注目を集め、票を得る。悪目立ち戦法というのか、悪名は無名に勝る戦法というのか。地道に静かに政策を訴える手法では世論は動いてくれないと考えたのかもしれません」(週刊誌記者=前出)

 警視庁の車両で同庁本部に入る際、後部座席からテレビカメラに向かって不敵な笑みを浮かべ、両手でピースサインをしていた黒川容疑者。「逮捕」という最悪の展開を受け、今、何を思うのか。

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/381.html

記事 [政治・選挙・NHK294] 自民・二階元幹事長の入院で不穏…衆院和歌山2区は「三男の世襲」か「世耕弘成氏の鞍替え」か(日刊ゲンダイ)

自民・二階元幹事長の入院で不穏…衆院和歌山2区は「三男の世襲」か「世耕弘成氏の鞍替え」か
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/340383
2024/05/18 日刊ゲンダイ


衆院選立候補を表明した二階俊博元幹事長の三男・伸康氏(C)日刊ゲンダイ

 地元有権者の意向は不明だが、“二階王国”は維持に向かって突き進んでいる。

 今期限りの政界引退で裏金事件を乗り切った自民党の二階俊博元幹事長(85)の三男・伸康氏が17日、次期衆院選で和歌山2区から立候補すると表明した。会見した元公設秘書の伸康氏は「二階代議士自身が政治的責任を明らかにした以上、責任は連帯して負うべき」としつつ、世襲批判について「いろいろな意見は承知しているが、最終的には有権者の判断を仰ぎたい」とケムに巻いた。

 二階氏が不出馬を発表後、県内の町村長でつくる町村会などが三男に出馬を要請。想定通りの展開なのだが、気になるのは二階氏の健康状態だ。4月中旬から体調不良説が駆け巡っていて、現在は入院中。三男によると、「大型連休前に風邪をこじらせた」ところに、検査で数値に異常が見つかり、退院が先延ばしになっているという。

 二階氏の存在感の軽重は、和歌山2区の今後を左右する。裏金事件で自民党を離党した安倍派の世耕弘成前参院幹事長(61)が虎視眈々と鞍替えを狙っているからだ。二階氏は「間もなく復帰できる見込み」(三男)というものの、年齢が年齢。どうなるか。

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/382.html

記事 [政治・選挙・NHK294] 沖縄県知事「緊張もたらす」 駐日米大使の先島訪問に(東京新聞・共同)
沖縄県知事「緊張もたらす」 駐日米大使の先島訪問に(東京新聞・共同)
2024年5月18日 17時00分 (共同通信)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/327917?rct=national

 沖縄県の玉城デニー知事は18日、エマニュエル駐日米大使が日本最西端の同県・与那国島と石垣島の先島諸島を訪れたことに懸念を示した。「台湾に近い場所を訪れるのは緊張感をもたらすものだ。新たな火種を呼ぶことがないよう注視したい」と宜野湾市で記者団に述べた。
 エマニュエル氏は17日、米海兵隊の輸送機で与那国・新石垣の両空港に降り立った。これについて玉城氏は「民間空港が一つ使われてしまえば、連鎖的に他も大丈夫となってしまわないか」と改めて不安を口にした。
 訪問は緊迫化する台湾情勢を背景に中国をけん制する狙いがある。

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/383.html
記事 [政治・選挙・NHK294] “広島の論破王”が東京都知事選に殴り込み!小池3選危うし…「カイロ大卒」争点化は確実(日刊ゲンダイ)

“広島の論破王”が東京都知事選に殴り込み!小池3選危うし…「カイロ大卒」争点化は確実
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/340384
2024/05/18 日刊ゲンダイ


安芸高田市の石丸伸二市長は維新と組むのか?(C)共同通信社

 夏の首都決戦に、新たな挑戦者が殴り込みだ。

 広島県安芸高田市の石丸伸二市長(41)が17日、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に無所属で出馬する意向を表明。「東京の過密を解消し、世界で一番住みやすい街にする」と意気込んだ。

 石丸氏は京大経済学部卒業後、三菱UFJ銀行に勤務。河井克行元法相らによる選挙買収事件をめぐり、前市長の辞職に伴って実施された2020年の市長選に無所属で立ち、初当選した。先週、次期選挙(7月21日告示、同28日投開票)への不出馬を発表し、動向が注目されていた。市議の居眠りをSNSで批判したり、会見で地元紙記者とやり合う様子がネットで話題を呼び、“広島の論破王”の異名をとる。

 知事選についても無所属を前提としているが、日本維新の会の支援を受ける可能性もある。維新関係者が言う。

「改革志向の石丸さんは自公や立憲民主党、共産党といった既存政党に批判的ですから、我々との親和性は高い。既に、党幹部と知事選の対応を巡って協議しています。前回20年の都知事選では、熊本県副知事だった小野泰輔さん(現衆院議員)が無所属で出馬表明した後、維新の推薦を得ています。今回も同じパターンになるかもしれません」

急ピッチ調整中の立憲も手ぐすね


小池百合子都知事はまだ態度を明らかにしていない(C)日刊ゲンダイ

 一方、態度を明らかにしていない小池百合子都知事(71)は17日の定例会見で、石丸氏の参戦について見解を問われ、「いろんな方が手を挙げられるんだろうなあと思う」とニヤニヤしていたが、内心では大慌てのようだ。選挙戦を通じて「カイロ大卒業」という学歴をめぐる詐称疑惑にますます焦点が当たりかねないからだ。小池都知事が特別顧問を務める都民ファーストの会の関係者がこう言う。

「石丸さんは先月、うちの都議のX(旧ツイッター)の投稿にコメントする形で《(学歴詐称疑惑に対して)丁寧に反駁を加えてはどうでしょうか?》《それをしない明確な理由があれば、是非お聞きしてみたいです》と皮肉っていた。この問題を選挙の争点にするつもりだろう。どう『論破』してくるのか……」

 候補者調整を急いでいる立憲も疑惑の争点化を見据えている。

「『文藝春秋』(5月号)で、小池知事の卒業を証明するカイロ大声明の捏造を告発した元側近の小島敏郎氏(都ファ元事務総長)が、立憲の関係者と接触。知事選の戦略について話し合ったとみられています。疑惑をどう追及するか、検討しているようです。参院議員や首長経験者、都議、大学教授が候補に挙がっており、執行部は近日中に絞り込むとみられています」(都政関係者)

 小池3選危うし──。そうならなければウソだ。

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/384.html

記事 [政治・選挙・NHK294] まずは政策活動費の全面廃止(植草一秀の『知られざる真実』)
まずは政策活動費の全面廃止
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2024/05/post-10e44b.html
2024年5月17日 植草一秀の『知られざる真実』

今国会の最重要議題は政治資金規正法改正。

昨年秋に問題が表面化して半年以上の時間が経過した。

国会では裏金議員を政倫審に呼ぶことが繰り返されたが、政倫審に裏金議員を呼んでもほとんど意味がない。

政倫審ではウソを証言しても罪に問われず、都合の悪いことは知らぬ存ぜぬ、記憶にないと言い逃れできてしまう。

問題が拡大するなかで予算審議が行われた。

野党に本気で問題を解決する気があるなら、予算審議で核心を衝く必要があった。

最終的に焦点になるのは政治資金規正法改正。

政治資金規正法改正の具体案について、与党の確約を取り付けるべきだった。

与党が真摯な対応を示さぬなら予算審議に応じないとの強い姿勢を示すべきだった。

野党の主張に理があるわけだから、与党が誠実な姿勢を示さずに予算審議が進まず、予算成立が遅れれば、批判は与党に向かう。

この時点で「政治とカネ」問題の核心に踏み込むべきだった。

本ブログ・メルマガでこのことを繰り返し主張した。

しかし、野党第一党の立憲民主党は何もしなかった。

本会議で長い時間をかけて演説をしたところで成果を得ることなどできないことは自明だった。

立憲民主党は予算の年度内成立に全面協力した。

このことから、実は、野党の側も抜本法改正を望んでいないとの疑いが生じる。

最大の問題は政策活動費。

二階俊博元自民党幹事長は幹事長時代の5年間に47億円もの政策活動費を受け取っていた。

政治資金規正法第21条の2の2項は、政党が政治家個人に対する寄附を容認している。

この条文によって50億円近い政治資金が自民党幹事長に寄附され、その政治資金が何にどのように使われたのかが一切分からない。

これが最大の「裏金」問題。

2022年の政治資金収支報告書によると自民党は幹部15人に計14億1630万円の政策活動費を支出している。

最多は茂木敏充幹事長に対する9億7150万円。

22年の参院選公示前後に同氏には1億3000万円が渡されている。

政治資金の流れを透明にする。

政治活動が国民の不断の監視と批判の下に行われるようにするため、政治資金の収支を公開し、政治活動の公明と公正を確保し、もって民主政治の健全な発達に寄与することを目的に政治資金規正法が制定されている。

年間10億円もの資金の収支が闇に葬られていること自体が政治資金規正法の形骸化そのもの。

21条の2の2項削除、すなわち、政策活動費の廃止が法改正の出発点に位置付けられるべきだ。

加えて重要になるのが連座制の適用。

とはいえ、政治資金犯罪を警察・検察が取り締まらないのではお話にならない。

自民党裏金犯罪事件では警察と検察が巨大犯罪のほんの一部しか摘発しなかった。

この状態を放置したままでは連座制を導入しても意味がない。

法規制が有効に機能するためには警察・検察当局の厳正な対応が必要不可欠になる。

政治資金犯罪を刑事司法当局が厳正に取り締まることを明文化することが必要。

さらに、議員に総括収支報告の義務を課すことも必要。

企業団体献金を全面禁止し、併せて政治資金パーティーを全面禁止することも必要不可欠だ。

ところが、野党が結束して法改正に取り組む姿勢を示さない。

自民党はほとんど内容のない法改正案を提出。

会期末までに実効性のある法改正が実現する見通しは存在しない。

政策活動費の一部は野党のために使われているとの見方がある。

このために、野党も同じ穴のムジナで、抜本法改正を真剣に実現しようと考えていないことが強く疑われている。

今次通常国会で政治資金規正法抜本改正が実現しない場合、批判の矛先は与党だけでなく野党にも向けられることになる。

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/385.html

記事 [政治・選挙・NHK294] さすが、維新。馬場代表の「意味がない」発言は自民へのナイスアシスト! 室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」(日刊ゲンダイ)

さすが、維新。馬場代表の「意味がない」発言は自民へのナイスアシスト! 室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/340290
2024/05/17 日刊ゲンダイ


日本維新の会・馬場代表(C)日刊ゲンダイ

『やっても意味がない』(馬場伸幸・衆議院議員・日本維新の会代表)

 これは維新の馬場代表の言葉。なにについて、意味がないといっているかというと、政治倫理審査会や証人喚問について。

 5月11日の『FLASH』の『「自民党救済党にしか見えん」維新・馬場代表、裏金事件めぐり政倫審も証人喚問も「意味ない」発言で批判殺到』という記事によれば、5月9日の会見で馬場代表が冒頭のように述べたとか。

 やっべ、政治家である自分のことも否定してんじゃん。馬場さん、大丈夫か?

 馬場さん曰く、

「立法府の一員である我々がどこまで事実を究明できるかと考えれば、無理じゃないか」

「証人喚問すれば偽証罪に問われるが、これも立証する必要性がある。どこが偽証なのかという証拠を持っていなければ、やっても意味がない」

 とのこと。

 議員は警察じゃない。だから、ガサ入れしたり、直接の取り調べなどできない。だけど、政府の間違いや問題を、国会で追求できる。あたしたち有権者は、国会のやりとりを見て、「あいつ、シドロモドロになってやがる。やっぱ、嘘ついてんな」などと判断する。馬場さんの今回の発言って、国会についても否定する発言でしょ。議員である自分についても。

 だって、警察のように捜査できないのなら、問題を扱ってもしょうがない、っていってるんだからね。

 馬場さんが考える、政府に問題があったとき、すべき議員の行動とは、

「一般の国民が『政治をもう一度信頼してやろう』ということを実現していくところに、力を使っていくべきではないか」だって。

 は? 真相の究明・責任の追求もしないまま、もう一度信頼? 一般の国民は、ストレートに「うちらはズルしないで税金納めているのに、自民党議員、酷くね?」と感じておるよ。

 さすが、維新。自民へのナイスアシスト!


室井佑月 作家

1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/386.html

記事 [政治・選挙・NHK294] 積年の悪政、成れの果て  自公は「決裂」ではなく「共倒れ」(日刊ゲンダイ)

※2024年5月18日 日刊ゲンダイ2面 紙面クリック拡大


※紙面抜粋

※文字起こし


一蓮托生(岸田首相と公明党の山口代表)/(C)日刊ゲンダイ

 自民党の派閥パーティー裏金事件を受けた政治資金規正法の改正をめぐり、合意文書を交わしたはずの自公が具体的な法案の中身で決裂。自民は17日、単独で衆院に改正案を提出した。野党は、立憲民主党と国民民主党、衆院会派「有志の会」が改正案を来週20日に共同提出する方針。日本維新の会も来週前半に独自の改正案を出す。22日の衆院政治改革特別委員会で、各党案が審議入りとなる方向だ。

「政治とカネの問題に対する抜本的解決策。実効性のある再発防止策だ」

 岸田首相は、17日の参院本会議で自民案についてこうヌカしていたが、一体、どうやったら抜本的に解決するというのか。

 自民案は“なんちゃって改革”の噴飯モノだ。議員本人が責任逃れできるいわゆる連座制。裏金づくりの温床となったパーティー券は、購入者の公開基準を現行の20万円超から「10万円超」へとわずかに引き下げただけ。政党から議員個人に支給される“掴み金”の政策活動費も、使途公開は1件当たり「50万円超」と条件をつけたうえ、「組織活動費」「選挙関係費」など項目を報告するだけの曖昧さ。裏金を温存したい意図がアリアリで、与党とはいえ公明がソッポを向くのは当然である。

 岸田自民は来月23日の国会会期末までの改正法成立を目指しているが、自民は参院では単独で過半数に達しておらず、先行き不透明だ。

自民案を蹴ったのは衆院選対策

 とはいえ、公明がいつまでも自民と反目するのかどうか。公明はパー券の公開基準で「5万円超」を譲らず、「10万円超」の自民と決裂した。だが、政治資金パーティーなどほとんどやらず、パー券収入に頼っていない公明が、なぜ「パーティー禁止」の抜本改革に踏み込まないのか。自民に配慮したのは明らかで、「5万円超」という修正の落としどころを自民のために用意してあげた、ということではないのか。

 つまり、自民案がヒドすぎるのは間違いないが、公明だって乗らないふりの目眩ましだ。その証拠に、山口那津男代表は一昨日の党会合で「法改正が成し遂げられるよう自民、公明が力を合わせ、推進していきたい」と発言している。なんだ、やっぱり協力するわけだ。

 公明が自民案を蹴った理由と目的はハッキリしている。早ければ今夏にあるかもしれない衆院選対策だ。政治改革に本気なワケじゃない。

 公明は衆院の選挙区で現状、9議席を保有している。うち4つが大阪、2つが兵庫だ。「常勝関西」と言われてきたが、前回までは維新との選挙協力ですみ分けしたから6議席を確保できたまでで、次回は選挙協力がなく、全面対決する。

 税金無駄遣いの大阪・関西万博への批判などで全国的には評判ガタ落ちの維新ながら、大阪や兵庫では依然、強く、公明は関西全敗もあり得る状況。公明は全体でも選挙区擁立を11に増やし、必勝体制を敷くが、「勝てても1つか2つ。全滅してもおかしくない」というのが選挙のプロの見方だ。比例単独から埼玉14区に移った石井啓一幹事長も当落線上だとされる。

 政治評論家の野上忠興氏がこう言う。

「公明党にとって結党以来の最大の危機です。『どこまでも ついて行きます 下駄の雪』でやってきたが、今回ばかりは自民党の道連れはゴメンということでしょう。支持母体の創価学会は高齢化が進んでいるうえ、池田大作名誉会長が昨年、死去した。組織の衰退と比例するように公明票がガタ減りし、比例は過去最悪だった2022年参院選の618万票が、次は600万票割れどころか、500万票を切るのではとも言われています。明確な自民党離れを支持者に見せないとマズい、と相当焦っている。ただ一方で、自公は『選挙区は自民、比例は公明』の掛け声で長年“選挙互助会”を続けてきた。規正法改正をめぐる亀裂も、お互いに離れられない関係だというお家事情を分かったうえでの茶番に見えます」

戦争国家と安いニッポンを招いた因果応報


国民の総意(C)日刊ゲンダイ

 焦る公明、自業自得だ。「平和の党」を掲げながら、国民生活そっちのけの強権・腐敗政党に、ただただついていく下駄の雪に成り下がった。

 安倍元首相が第2次政権で、集団的自衛権の行使を容認する解釈改憲と安保法制に突き進んだ際は、創価学会員のモーレツな反対や署名運動まで行われたのに、結局、戦争国家への道に加担した。

 失敗したアベノミクスが招いた安いニッポンもそうだ。ガッポリ献金をもらって大企業優先の政治に邁進する自民と、一蓮托生で庶民生活を苦しめてきた。裏金自民だけでなく、公明に厳しい目が向けられるのも当然の因果応報である。

 慶大名誉教授(憲法学)の小林節氏が言う。

「1990年代の細川連立政権時に小選挙区比例代表並立制という今の選挙制度ができました。当時、私は参考人として国会でこの新しい選挙制度に賛成しましたが、それは『政権交代によって権力の腐敗を掃除できる』ということだったからです。公明党は当時、連立側にいて、自民党と敵対していた。それがいつのまにか自民と結託し、全国の各小選挙区に1万〜2万票あるという公明票によって、自民党を絶対的権力に増長させ、政権交代があり得ない状態にしてしまいました。いまや公明は自民のいち派閥。権力のうまみを覚えさせられ、戦争法では『ダメよダメよ』と言いながら、ちゃっかり自民に手を貸した。今回も出来レースでしょう。気づけば日本は貧乏な国になってしまいました。国民は大きな苦労を背負わされ、さすがに怒っている」

次の選挙は自公過半数割れ

 国民の怒りは、各種世論調査で政権交代を望む声が増えていることに象徴されている。自公も自らが崖っぷちに立たされつつあることを分かっているだろう。規正法改正をめぐる自公のゴタゴタは、権力からの転落危機に右往左往する様であり、醜悪としか言いようがない。

 自民はここへきて、維新を取り込もうと、旧文通費(調査研究広報滞在費)の使途公開で秋波を送る。ずっと公開に反対し、放置してきたのに、やることが分かりやす過ぎる。規正法改正の自民案については、自民党内の了承手続きギリギリになって「小手先の改革ではダメ」だとか、「問題を起こした自民がとがった案を示すべき」などの声が上がったというが、何を今ごろ、というマンガだ。

 そして、そんな自民に距離を取ろうとする公明も、何を今さら、である。長年やりたい放題をしてきた権力亡者の両党は「同じ穴のムジナ」。国民はお見通しだ。積年の悪政の成れの果て。自公は「決裂」ではなく、「共倒れ」がふさわしい。

 前出の野上忠興氏が、5月6日付の本紙で今国会会期末の衆院解散・総選挙となった場合の議席予想をしているが、自公で81減の207議席、過半数(233議席)を割り込むという結果だった。

「控えめに分析しても、過半数割れです。自公はもっと減らす可能性もあり、81議席減どころか最悪、3ケタ減だってあり得ます。国民に物価高や負担増を押しつけ、自分たちだけヌクヌクなんて、世論は許しませんよ」(野上忠興氏)

 今回ばかりは、国民は冷ややかだ。20年超にわたった自公連立政権の終わりが見えてきた。

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/387.html

   

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