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2024年5月10日03時20分 〜
記事 [政治・選挙・NHK294] バカバカしい政治改革案をタレ流し 結局 この国をここまで腐らせたのは大マスコミと自民党(日刊ゲンダイ)

※2024年5月9日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大


※紙面抜粋


※2024年5月9日 日刊ゲンダイ2面

※文字起こし


これのどこが改革案か、大マスコミも無批判報道(法改正について会見する岸田首相)/(C)共同通信社

 まったく、ようやるわ。また、岸田自民党が“やっている感”を演出している。突然「政治改革法案」の成立に前向きなポーズをみせているのだ。あれほど「政治とカネ」の規制強化や罰則強化に後ろ向きだったのが嘘のようである。

 大手メディアも「政治改革 首相、前のめり」「自民 早期決着へ譲歩」──と、自民党が本気で政治改革に取り組みはじめたかのように報じている。

 自民党が打ち出した改革案は「政治資金パーティー券の購入者の公開基準額の引き下げ」と、「政策活動費の透明化」の2つだ。

 現在、パーティー券の公開基準額は20万円超となっている。購入額20万円以下の企業や個人については、社名や氏名を明らかにする必要がない。自民党内では10万円超まで引き下げるプランが浮上している。

 一方、政党から政治家個人に支出される「政策活動費」は、現在、何に使ったか使途を公開する義務がない。自民党の二階元幹事長が5年間で50億円も受け取っていた例のカネだ。それを自民党は、「調査研究」など使い道を10項目程度に分けて、それぞれ支給額を公表する案を検討しているという。

 しかし、これのどこが「改革」なのか。裏金の温床となった政治資金パーティーは「全面禁止」、政策活動費は「廃止」にするのが当たり前だろう。もちろん、野党は「全面禁止」と「廃止」を掲げている。公明党だって、パー券の公開基準額を5万円超とし、政策活動費については使途の全面公開を掲げているくらいだ。自民党が本気じゃないのは明らかだ。

 ある自民党関係者がこう言う。

「さすがに自民党だって、自分たちが掲げた案が、そのまま通るとは思っていませんよ。すべては痛みを小さくするための戦略です。まず大甘な案を出し、妥協を重ね、議論の末にゴールにたどりつく。そうすれば、結果的に痛みの小さい法案に着地します。自民党には成功体験がある。裏金事件で追及された時、『証人喚問』を避けるために、あたかも『政倫審』が一大イベントかのように演出し、もったいぶって政倫審に出席することで、狙い通り、証人喚問を避けることができた。最初から厳しい案を出したら、どこまで話が進むか分からない。自民党は、なるべくいまの制度を維持したい。防衛ラインは『政治献金制度』の死守です。これだけは絶対に譲れない。政治献金の廃止まで議論をエスカレートさせないためにも、ファイアウオールは手前に敷いておく必要があります」

「政治とカネ」の肝は企業献金の廃止


カネまみれ(C)日刊ゲンダイ

 それにしても、よくも大手メディアは自民党のバカバカしい政治改革案を「自民 早期決着へ譲歩」などと、まともに取り上げたものだ。

 しかも「踏み込んだ対応を示さなければ、世論の理解は得られないと判断したためだ」などと、まるで自民党が踏み込んだ案を打ち出したかのように伝えているのだから、どうかしている。これでは、なにも知らない国民は勘違いしてしまうのではないか。

 さすがに、大新聞テレビだって自民党案が箸にも棒にもかからない、論評に値しないシロモノだということは分かっているはずだ。なのに、自民党案に対する批判がほとんどないのだから信じられない。

 大手メディアは「自民、公明の実務者協議がはじまった」とか、「首相が自民党の実務者に与党案とりまとめを指示した」などと、自民党の動きを追っているが、それだって“やっている感”を演出したい岸田自民党をニンマリさせているだけなのではないか。

 自民党が裏金事件を追及された時、自民党と一緒になって、さも「政倫審」を一大イベントかのように仕立てた時とほとんど同じ構図である。

 政治評論家の本澤二郎氏がこう言う。

「政治記者のレベルが低いのか、それとも分かっていて自民党をアシストしているのか不明ですが、『永田町新聞』のように自民党の動きを追っている大手メディアは、まんまと自民党の策略に乗せられている形です。いまメディアが報じるべきは、愚にもつかない永田町の動きではなく、どんな政治改革が必要なのか、国民に提示することのはずです。『政治とカネ』の問題は、企業献金を禁止するかどうかに尽きる。パー券の公開基準額の引き下げや、政策活動費の透明化も必要ですが、本丸は企業献金です。企業献金が禁止になれば『政治とカネ』の問題は、あらかたカタがつく。政官財の癒着もなくなるでしょう。大手メディアは、自民党のバカバカしい政治改革案をタレ流す暇があったら、企業献金の是非を国民に訴えるべきでしょう」

「政治とカネ」の本質を突こうとしない大手メディアに自民党はニンマリしているはずだ。

アベノミクスを礼賛した大罪

 このままでは、裏金事件をキッカケに行われる「政治改革」も、デタラメな自民党案が軸になってしまうだろう。「政治とカネ」の問題は永遠につづくに違いない。結局、この国をここまで腐らせたのは、大マスコミと自民党ということだ。

 大手メディアと自民党との癒着は、もう以前からのことだが、第2次安倍政権以降、深まったのは間違いない。

 どんなに安倍政権が悪政をつづけても、正面から対峙する大手メディアは、ほとんどなかった。アベノミクスが日本経済を破壊することがわかっていたのに、それでも大新聞テレビは異を唱えようとしなかった。それどころか、いまだにアベノミクスの総括もしようとしない。

「アベノミクスが失敗に終わったことは、数字が証明しています。民主党政権の末期だった2012年、日本の名目GDPは6.2兆ドルと史上最高だった。ところが、安倍政権の末期である2019年は5.1兆ドルに落ち込んでいます。アベノミクスのせいで、日本は本当に貧しくなってしまった。円の価値は急速に下がり、高級ホテルや人気レストランは、外国人に席巻されている状況です。当時、アベノミクスを礼賛していた大手メディアは、どう責任を取るつもりなのでしょうか」(本澤二郎氏=前出)

 安倍政権をヨイショしていた大手メディアが、いまは岸田自民党の「政治改革案」を批判もせずにタレ流している。

 立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)が言う。

「政・官・財の癒着、トライアングルと指摘されますが、そこに大マスコミが組み込まれているのが実態なのだと思う。実際、大手メディアにとっては、政界も官界も財界も、取材対象ということもあり、近い関係なのは間違いない。大手メディアには、いまの体制のほうが好都合なのだと思う。だから、企業献金の全面廃止も訴えないのでしょう。もし、自民党が下野するような厳しい選挙となったら、大手メディアが『自民にも野党にも期待できない』などと、一見、野党批判に見えないような、巧妙な野党批判をしてくることもあるかも知れない。しかし、国民の信用を失ったら、メディアは存続できないのも事実です」

 いったい、大手メディアはどこを向いて報道をしているのか。誰のために存在しているのか。

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/307.html

記事 [政治・選挙・NHK294] 伊藤信太郎環境相は“ボンボン”2世議員…六本木の大豪邸、幼稚舎から慶応育ちで「弱者の気持ち」分かるワケなし(日刊ゲンダイ)


伊藤信太郎環境相は“ボンボン”2世議員…六本木の大豪邸、幼稚舎から慶応育ちで「弱者の気持ち」分かるワケなし
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/339954
2024/05/1 日刊ゲンダイ


泣いて謝って済む話ではない(左から、取材に応じる伊藤信太郎環境相、熊本に行き被害者側に謝罪する同相=8日)/(C)共同通信社

 裏金事件でボロボロの岸田政権から、新たなトンデモ大臣が飛び出した。

 水俣病患者・被害者の団体が今月1日に伊藤信太郎環境相と懇談した際、環境省職員が被害者側の発言中にマイクの音をオフにした問題。伊藤大臣は8日午後、熊本県水俣市に出向き、被害者側に直接謝罪した。これに先立ち、都内で報道陣の取材に応じた伊藤大臣は「水俣病は環境省が生まれた原点……。いかに大切に思っているかを(被害者に)伝えたい」と涙ながらに語っていた。

 しかし、泣いて謝って済む問題ではない。1日の懇談では、水俣病患者連合の松崎重光副会長が、水俣病に認定されないまま昨年亡くなった妻について「痛いよ痛いよと言いながら死んでいきました」と窮状を訴えたところで、強制的にマイクが切られた。

 発言時間が1団体3分に制限されていたことが原因だが、不誠実な対応に被害者側から「聞いてやれーな、大臣」といった声が上がり、会は紛糾。終了間際に「マイクオフ」の見解を問われた伊藤大臣は「私はマイクを切ったことを認識していません」と冷たく言い放ち、そそくさとその場を立ち去っていた。

ひときわ異彩を放つ「大豪邸」


当日はマイクが切られ発言が妨害された問題について「認識していない」と冷たく言い放ち、すぐに退席(C)共同通信社

 環境省の前身の環境庁は、水俣病を含む四大公害病などを教訓に、被害者救済のために1971年に設置された。今なお患者と認定されないまま苦しむ人が全国にいる。伊藤大臣の態度は環境相としてふさわしくないどころか、人として問題アリだ。

「衆院議長を務めた宗一郎さんを父に持つ伊藤さんは、東京・六本木育ちで幼稚舎から大学院まで慶応通い。2001年、父の死去に伴う衆院宮城4区の補欠選挙で初当選しました。自民党が下野した09年衆院選で落選したものの、以降は連続当選。7期務めています。20年には、自宅と隣接する焼き肉店と煙や騒音を巡るトラブルを起こし、週刊新潮に報じられた。昨秋の入閣時には『わが家の住環境ばかり気にする伊藤さんが環境相かよ』と揶揄されたものです」(官邸事情通)

 典型的なボンボン2世の伊藤大臣には、弱い立場にいる人の気持ちが分からないのだろう。伊藤大臣は議員宿舎ではなく六本木の「大豪邸」を住居としている。日刊ゲンダイ記者が訪ねると、庶民とはかけ離れた暮らしぶりが垣間見えた。

 伊藤大臣の自宅は東京メトロ六本木駅から徒歩3分。積み上げられた石垣の上に立つ2階建て住宅は、ベージュの外壁に屋根はダークグレー。庭に青々とした木々が植えられている。周囲には低層マンションやデザイナーズオフィス、しゃれたカフェが立ち並ぶ。そんな中でも、「大豪邸」の重厚な石垣はひときわ異彩を放っている。現職閣僚であるため、門前では警察官が周囲に目を光らせていた。

 登記簿によると、土地面積は380平方メートルと広大だ。敷地内に2つの2階建て住居があり、床面積は計約266平方メートル。庶民にはとても手が届かない豪華物件だ。

 ボンボン3世の超セレブである岸田首相は伊藤大臣について「職責を全うしてほしい」と不問に付す構え。弱者の声に耳をふさぐような大臣の責任を問わないとは、揃いも揃って「聞く力」のない連中である。

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/308.html

記事 [政治・選挙・NHK294] 実質賃金24ヵ月連続減少と外貨準備(植草一秀の『知られざる真実』)

※補足 2024年5月9日 日刊ゲンダイ3面


実質賃金24ヵ月連続減少と外貨準備
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2024/05/post-27a956.html
2024年5月 9日 植草一秀の『知られざる真実』

5月9日、二つの重要な統計が発表された。

厚労省発表の毎月勤労統計。

2024年3月の賃金の動きが発表された。

もう一つの統計は財務省の外貨準備統計。

4月末時点の外貨準備を3月末と比較することで4月中に実施された為替介入の輪郭を掴むことができる。

毎月勤労統計で注目されるのは実質賃金の動き。

労働者が受け取る賃金は三つに分類できる。

固定給、時間外、ボーナスの三つだ。

これらをすべて合算したものが「現金給与総額」。

これが労働者の受け取る賃金だ。

しかし、労働者にとって重要なのは、物価変動を差し引いた賃金が増えるのか減るのかという点。

実質賃金の伸びが重要になる。

2024年3月の実質賃金(現金給与総額)は前年同月比2.5%減少した。

実質賃金が前年同月比減少するのは24ヵ月連続。


※グラフ、クリック拡大

丸2年間、労働者の実質賃金は減り続けている。

連続24ヵ月減少は比較可能な1991年以降で最長。

日本の労働者は悲惨な状況に置かれている。

労働者の実質賃金は1996年から2023年までの27年間に16.7%減少した。

日本は世界最悪の賃金減少国である。

アベノミクスが始動したのは2012年12月。

2012年から2023年までの11年間にも実質賃金は8.3%減った。


※グラフ、クリック拡大

月次推移を見ると2021年5月には実質賃金が前年同月比で3.1%増加した。

前年比3%以上の賃金増加が観測された。

岸田文雄氏が首相に就任したのが2021年10月。

日本の実質賃金は2022年4月に前年比マイナスに沈み込んだ。

これ以来、24ヵ月連続で賃金減少が続いている。

岸田首相は「賃上げ」を叫んできた。

昨年も春闘で賃上げが実現したと騒いでいた。

今年も春闘で賃上げだと騒いできた。

しかし、論より証拠。

結果がすべて。

実質賃金は24ヵ月連続の減少なのだ。

最大の問題はインフレが進行してきたのに、政府・日銀がタイアップしてインフレ推進キャンペーンを展開してきたこと。

わずかな賃上げが実現しても、これをはるかに上回るインフレが日本を襲った。

インフレを抑止しない限り実質賃金増加を見込めない。

過去27年間に5回だけ、実質賃金が小幅に増加したことがある。

その背景は何か。

物価下落である。

物価下落のことをデフレと表現するが、デフレのときだけ実質賃金が小幅に増加した。

インフレは実質賃金を減らすから企業にとって利益になる。

逆に労働者の実質賃金はインフレで減少するからインフレは労働者にとって害悪でしかない。

政府・日銀がインフレを推進してきたのは大企業に利益を供与するためだった。

労働者を踏みつけにして大資本を潤わせる。

これが日本の経済政策運営の根幹に置かれてきた。

日銀総裁が交代して、ようやく金融政策運営の正常化が始動することになった。

もう一つの統計である外貨準備統計は、4月に日本政府保有外貨証券が169億ドル減少したことを示した。

2024年3月末(単位:百万ドル)

※表、クリック拡大

2024年4月末(単位:百万ドル)

※表、クリック拡大

1ドル=155円で換算すると2兆6195億円相当。

4月中に2.6兆円分のドル売り、円買い介入が行われたことを示唆している。

3月末の外貨証券残高は9949億ドル。

155円で換算して154兆円分ある。

この全額を日本政府は売却すべきだ。

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/309.html

記事 [政治・選挙・NHK294] <ビッグニュース>「国政選挙で機密費から100万円」元官房長官が証言 陣中見舞いに現金(中国新聞スクープ!)

※2024年5月10日 中国新聞1面トップ 紙面クリック拡大



「国政選挙で機密費から100万円」元官房長官が証言 陣中見舞いに現金
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/462572
2024.5.10 05:00(最終更新: 07:21)

 2000年以降の自民党政権で官房長官を務めた元政権幹部が中国新聞の取材に対し、国政選挙の候補者に陣中見舞いの現金を渡す際に内閣官房報償費(機密費)を使ったと証言した。機密費は国の施策推進のために予算化され、機密を理由に使途は公表されていない。選挙への使用は目的外使用の可能性があり、元官房長官は不適切な支出だったと認めた。専門家は「外部チェックの仕組みを取り入れるべきだ」としている。

※以下会員記事、続きはトップ紙面をご覧ください。

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中国新聞が安倍元首相「現金100万円手渡し」報道… “こんにゃく”疑惑で真実味帯びる「森友事件の100万円寄付」(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/306.html

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/310.html
記事 [政治・選挙・NHK294] 山本太郎「腐敗、劣化、詐欺師、ドロボウ、イカサマ、この犯罪者集団が法改正 現在の国会こそ憲法違反ではないのか」


https://twitter.com/kodama1234567/status/1788205088626151825

コダマ
@kodama1234567

憲法審査会で正論を連発する山本太郎代表!
『憲法遵守よりも私腹を肥やすことだけに熱心な国会議員。その存在自体が憲法違反な者達が訴える薄っぺらい憲法改正を数の力で進めようとする現在こそが日本における憲法問題』

『自民党の4分の1の議員が裏金問題に関与。自ら辞職することも自首することもなくネコババした金を還付金と欺き知らぬ存ぜぬで逃げ切ろうとする泥棒達が今日ものうのうと国権の最高機関で活動する。その面の皮の厚さ世界一』

『犯罪者集団が法改正や立法にも関わり粛々とそれらを成立させている現在の国会こそ憲法違反ではないのか。犯罪者集団に国の行く末を決めさせないというのは当たり前。全力阻止以外ない』

『国民の為に勝ち取れるものを取りにいこうともせずドヤ顔で小さなアメ玉を自慢し、もの分かりの良い国会運営に徹する衆議院・野党第一党の姿は自民党に並ぶ憲法違反が疑われる存在に思う』

『災害は終わったと切り捨て続けているのが自民党。憲法は勿論、コミュニティを守る気もない。返事だけは元気でポンコツな大臣。口だけで気持ちのない腐れ外道のような総理。それに対して声を挙げない自分の身だけがかわいい国会議員達の共通点は憲法改正』

『「災害が」と声を揃えて憲法改正の必要性は訴えるが彼らの口から災害の中で基本的人権さえも守られていない被災住民の状況は殆ど聞こえてこない。憲法改正を語る前に今の憲法を守れ!やるべきことをやれ!』

#れいわ新選組 #国会


山本太郎の国会質問!参議院・憲法審査会(2024年5月8日13:42頃〜)

2024/05/08  参議院議員 山本太郎 チャンネル

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/311.html

記事 [政治・選挙・NHK294] 裏金を自民は絶対手放さない!政治資金規正法改正「与党案」政活費“温存合意”でクッキリ(日刊ゲンダイ)

裏金を自民は絶対手放さない!政治資金規正法改正「与党案」政活費“温存合意”でクッキリ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/340002
2024/05/10 日刊ゲンダイ


「政活費」は使途報告義務なし&領収書も不要、透明化にはほど遠い自公案(自民党の茂木幹事長=右2、公明党の石井幹事長=左2)/(C)共同通信社

 絶対に「掴み金」を手放す気はないようだ。自民党の裏金事件を受けた政治資金規正法改正を巡り、自公両党が9日、与党案の大筋合意にこぎつけた。週内決着の日程ありきで合意を急いだため、肝心の中身は生煮えだ。

 政治資金パーティー券購入者の公開基準を現行「20万円超」から引き下げる方針だが、下げ幅は先送り。焦点の政治活動費(政活費)の扱いも〈支払いを受けた者がその使途を報告し、収支報告書に記載する〉とあるのみ。ザックリし過ぎてピンとこない。

「公明は受け取った議員に使途の明細書作成を義務付ける案を主張。一方、自民は『調査研究』や『党勢拡大』など大まかな支出項目を公表する方式を訴えていた。典型的な折衷案で結局、具体的な公開の範囲などは棚上げです」(与党関係者)

 裏金事件の当事者ながら、自民は主張を譲らず玉虫決着。「党勢拡大」などフワッとした名目で金額を公開されても具体的な使い道はサッパリで、透明化にはほど遠い。

 政活費は使途報告の義務はなく、領収書も不要。自民の二階元幹事長が在任5年で手にした約50億円は全額、使途不明という事実上の「裏金」だ。自民には幹部が選挙応援に入る際、政活費を使って陣中見舞いを渡す悪しき慣行があり、2019年の参院選では選挙対策委員長だった甘利元経産相が全国の候補に、陣中見舞い100万円をバラまいた疑いがある。甘利氏は中国新聞に「(原資は)党からの金」と答え、政活費の可能性が高い。

「自由に使える『表に出せない金』が自民幹部の力の源泉。主権者・国民に使途を知らせたくないのは、後ろめたい金である証拠です。正真正銘の『裏金』ですよ」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)

安倍元首相は茶封筒に現金100万円


国民に知らせたくない、自由に使える「表に出せない金」を自民党は絶対手放さない(2013年参院選開票で、花をつける安倍元首相)/(C)日刊ゲンダイ

 新たに13年の参院選で当時の安倍首相が出所不明の現金を候補に渡していた疑惑が浮上。9日の中国新聞がスッパ抜いた。受け取った候補が匿名を条件に〈A4判の茶封筒の中には白い封筒が入っており、その中に100万円が入っていた〉と生々しく証言。「表にしないカネ」と受け止め、選挙運動費用や政治団体の収支報告書に記載しなかったという。

 原資は内閣官房報償費(機密費)とみられ、こちらも使途公開の義務はない。裏金温存で自民の選挙はやりたい放題。少なくとも政活費は、野党各党が一致した「廃止」がスジだ。

http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/312.html

   

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