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2024年4月10日02時55分 〜
記事 [政治・選挙・NHK293] 「岸田降ろし?」「党内分裂?」 泥船が沈むのをただ待っている自民党(日刊ゲンダイ)

※2024年3月9日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大


※紙面抜粋


※2024年3月9日 日刊ゲンダイ2面

「岸田降ろし?」「党内分裂?」 泥船が沈むのをただ待っている自民党
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/338674
2024/04/09 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし


幕引きは望むべくもなし、逃げるように米国へ(岸田首相夫妻)/(C)共同通信社

 自民党の裏金事件をめぐる党内処分で、岸田首相はますます男を下げた。全方位に禍根を残している。岸田派の元会計責任者も政治資金規正法違反の虚偽記載で有罪が確定したのに、会長の自分はおとがめナシ。立件を免れた現職では最多の3526万円の裏金をつくっていた二階俊博元幹事長についても、政界引退を表明して岸田に抜け道を与えた論功行賞で見逃した。弱き者や憎たらしいヤツには離党勧告し、再選を目指す9月の総裁選で敵に回したくない連中は総じてお目こぼし。公正もヘッタクレもありゃしない。

 そのあたりは報道などを通じ、世間もお見通しだ。NHKの世論調査(5〜7日実施)では、裏金議員ら85人のうち、半数以下の39人しか処分されなかった大甘裁定に「どちらかといえば納得できない」が22%、「納得できない」が41%に上った。岸田と二階が無罪放免となったことについては、「妥当ではない」がそれぞれ61%、68%に達した。

 当然、内閣支持率も下落。3月調査と比べ2ポイント減の23%に沈み、政権発足以降で最低だった昨年12月に並んだ。国民やメディアから総スカンを食う党内処分。幕引きは望むべくもないし、逃げるように米国へ向かった盤石ではない岸田が、「日米関係が盤石だということを確認したい。それを世界に発信する重要な機会になる」と意気込む姿はブラックジョークでしかない。

 憲政史上最長政権を率い、米国隷従を徹底した安倍元首相に対する国賓級を超える国賓待遇だと持ち上げられているが、売国の見返りだ。2022年末の安保関連3文書の改定で防衛費を倍増させ、米国軍需産業にとってさらに太客となった。バイデン政権の要望通りに日韓関係を改善させ、日米韓の軍事的連携を深めた。そして、防衛装備移転三原則を骨抜きにする下地も整え、米国中心の西側軍事同盟にもいそいそと加わろうとしている。〈首相は得意の外交で支持率回復に努めたい考えとみられる〉(読売新聞8日付朝刊)などと解説されているが、保身第一で政権与党の腐敗を看過し、国を売りまくる亡国首相が浮揚する術はない。お花畑を満喫するのは、永田町を去ってからにしてほしい。

閣内「ポスト岸田」の静けさ

 一方、あとの連中は何をやっているか。裏金づくりで最も悪質だった安倍派の座長の塩谷立元文科相は、離党勧告処分を決定した党紀委員会に「執行部の独裁的な党運営に断固として抗議する」などと怒りに震えた弁明書を提出し、再審査請求をチラつかせているが、支持する動きは広がらない。

 諸悪の根源とも言える森喜朗元首相の覚えめでたい「5人衆」の萩生田光一前政調会長は、党の役職停止1年間でダメージはない上、政党支部の都連会長は続投だから無罪も同然だ。参院側の清風会会長として威張り散らしてきた世耕弘成前参院幹事長は、知らぬ存ぜぬを貫き通して離党に追い込まれたが、無所属になったのをいいことに鞍替えを画策。成功したら焼け太りである。転んでもただでは起きない厚顔無恥の面々に党内はイライラ。処分に文句タラタラのくせに、表立っては誰も動かない情けなさだ。

 政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう指摘する。

「政治資金規正法改正が後半国会の焦点となることで、裏金事件への関心は徐々にしぼんでいく。岸田政権はそう踏んでいるのでしょう。平成の政治改革をめぐっても、自民党は『政治とカネ』の問題を選挙制度にすり替えて乗り切った成功体験がある。岸田首相が〈政治改革に向けた取り組みをご覧いただいた上で、最終的には国民、党員に判断してもらう〉などと発言したことから、通常国会が会期末を迎える6月解散シナリオがまたぞろ浮上していますが、世論の怒りはそう簡単には収まりません。首都圏の大半の選挙区、全国各地の1区では自民党に大逆風が吹き荒れている。衆院3補選(16日告示、28日投開票)で唯一の独自候補を擁立した島根1区を落とせば事実上の全敗で、お先真っ暗。かといって、ポスト岸田に意欲をみせる河野デジタル相や高市経済安保相は、閣内にいることを理由にほとんど発言しない。様子見する議員ばかりです」

「世論と結託」する絶好のチャンス


待望論にどう応える(石破茂元幹事長)/(C)日刊ゲンダイ

 ここへきて待望論が高まっているのが、依然として国民人気の高い石破茂元幹事長だ。世論調査のいわゆる「次の首相にふさわしい人」の常連。月刊誌「ZAITEN」(3月号)の連載「佐高信の賛否両論」で、ホスト役を務める評論家の佐高信氏が、石破にこうハッパをかけていた。

〈私は『正言は反のごとし』という本で松村謙三さんと河野謙三さんのことを書きました。ご承知のように自民党の一部と野党が結託して河野さんが参議院議長になりました。当時、河野さんは野党と結託したと言われた。しかし、河野さんは「いや違う。自分は“世論と結託”したんだ」と言ったのです。石破さんが自民党の中で異端だと言われている中で、もう“世論との結託”をするしかないだろうと思います〉

〈そんなに時間は残されていないと思います。日本の時間も残されていないでしょう。自民党の時間はもっと残されていない。無責任にけしかけているわけではないですが、決起は必要です〉

 こう畳みかけられても、石破は〈その“世論”が移ろいやすい、ということもありますが〉〈決起した時の挫折体験がすごいもので〉などと煮え切らない。

 週刊誌「サンデー毎日」(4月14日号)は〈「政治とカネ」の闇を暴け!〉と題し、ジャーナリストの田原総一朗氏と青木理氏が石破と議論する座談会を企画。田原氏から「僕はあなたがいいと思うが支持者が少ない」「石破さんを野党から担ごうとする動きが出たらどうする?」などと水を向けられた石破は、「私は意外と自民党が好きなんです」とかわしていた。

政権交代か、またもや敵失か

 自民党を割って出るかは横に置くとしても、このチャンスを逃せば石破は永遠に首相にはなれないゾ、という外野の声はそこかしこから聞こえてくる。散々ぱら「飛べない男」と揶揄された岸田は、今では羽が生えたように好き勝手している。もう一度だけ飛べないものか。

「石破氏にとって絶好のチャンス。党改革を強く訴え、党内や党員・党友をリードすれば、ポスト岸田レースで抜け出せる。河野氏や高市氏ができないことを今こそやるべきでしょう。安倍1強の恩恵で厳しい選挙を経験したことがない若手ほど浮足立っている。石破氏が覚悟を見せれば、勝ち馬に乗ろうとして雪崩を打つ展開は十分にあり得る」(角谷浩一氏=前出)

 言うまでもなく、自民党は人材が決定的に枯渇している。「岸田おろし」のざわめきも、「党内分裂」の蠢きもない。泥舟が沈むのをただただ待っている。

 政治評論家の本澤二郎氏はこう言った。

「自民党内から岸田首相に取って代わろうという動きが出てこないのは、ある意味もっけの幸い。下手をすればもっと悪いヤツが出てきかねません。それほど自民党は劣化しています。こうした政治状況に至った要因は野党にもある。果たして国民の声を理解しているのか。衆院3補選では、自民党議員の逮捕者を2人も出した東京15区も注目選挙区です。野党系候補が乱立し、取りこぼしてしまう可能性がある。一本化して勝利を収めれば、政権交代のうねりをつくり出せるのに、何をやっているのか」

 この流れで敵失なんてあり得ない。野党第1党の胆力が問われている。万年野党体質はもはや社会の敵だ。

http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/844.html

記事 [政治・選挙・NHK293] 「フザケルナ!」萩生田光一氏が自民安倍派で総スカン 裏金処分でのズルい立ち回りはもう限界(日刊ゲンダイ)

「フザケルナ!」萩生田光一氏が自民安倍派で総スカン 裏金処分でのズルい立ち回りはもう限界
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/338675
2024/04/10 日刊ゲンダイ


裏金が党内3位でも実質処分ゼロ、自分だけ生き残ろうと…(萩生田光一前政調会長)/(C)日刊ゲンダイ

 先週決定した派閥パーティー裏金事件をめぐる自民党の処分。7人の幹部間に“格差”がついた安倍派内で、萩生田前政調会長が総スカンだという。

 処分は、キックバックの復活謀議に参加していた塩谷元文科相と世耕前参院幹事長が「離党勧告」、下村元文科相と西村前経産相は「党員資格停止1年」。直近の事務総長だった高木前国対委員長が「党員資格停止6カ月」となった。

 離党すればもちろんのこと、党員資格停止中に選挙があれば無所属での出馬を余儀なくされ、党からの資金も受け取れない。

 一方、集団指導体制で「5人衆」の一角を占めた、松野前官房長官と萩生田氏は「党役職停止1年」。すでに2人とも昨年12月に官房長官と政調会長の職を辞任し無役となっているので、実害ゼロだ。

 そんな中で、安倍派内の怒りが萩生田氏に集中するのは、「裏金が党内3位の2728万円という高額」「政治倫理審査会にも出席せず逃げ回っていた」という理由に加え、ズルい立ち回りにあるという。

ベテランから中堅若手まで「フザケルナ」

「いま安倍派内では上から下まで、ベテランから若手・中堅までが萩生田さんに『フザケルナ』と怒り心頭に発しています。この間、萩生田さんは自分だけ生き残ろうとして、森元首相にすり寄り、茂木幹事長に近づき、岸田首相にも取り入った。秋の総裁選を睨んで、『安倍派をまとめますよ』と囁いたのだろうが、萩生田さんについていく中堅・若手は一部にとどまるだろう」(安倍派中堅議員)

 派閥の大ボスの森元首相が一番かわいがっているのが萩生田氏なのは、派内でも衆目の一致するところ。

「安倍派内では以前から、幹部らが閣僚や党のポストを独占してきたことへの風当たりが強い。中でも萩生田さんは、現在当選6回なのに、官房副長官、幹事長代行、文科相、経産相、政調会長とずっといいポストに就いてきた。適齢期の議員は特に苦々しく見ていましたよ」(安倍派若手議員)

 安倍派内は流動化が進み、「いくつものグループに分散化するのではないか」(前出の中堅議員)。すでに解散を宣言しているし、いよいよ名実ともに安倍派は溶けてなくなっていくのだろう。

 もっとも、相変わらずのコップの中の争いには、世論は辟易。8日公表されたNHKの世論調査で、裏金議員ら39人の処分について、どちらかといえばを含め「納得できない」は6割に上った。安倍派は上から下まで「総ざんげ」だ。

http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/845.html

記事 [政治・選挙・NHK293] 欺瞞だらけ「子育て支援金」に専門家も苦言…下支えするのは平均給与に満たない低・中所得者(日刊ゲンダイ)

欺瞞だらけ「子育て支援金」に専門家も苦言…下支えするのは平均給与に満たない低・中所得者
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/338721
2024/04/10 日刊ゲンダイ


社会保険料上乗せは制度の理屈も全く通らない(加藤鮎子・子ども担当相)/(C)日刊ゲンダイ

「筋が通らない」──。少子化対策の財源確保のため公的医療保険料に上乗せされる「子ども・子育て支援金」について、専門家も苦言を呈している。

 9日の衆院地域・こども・デジタル特別委員会で行われた参考人質疑で、日本総合研究所の西沢和彦理事は「少子化対策のために医療保険の仕組みを使うことは分かりにくい」と主張。「理論的に正当化されない財源が導入されようとしている」と喝破した。

 同じく参考人として出席した京都大学大学院の柴田悠教授(人間・環境学研究科)は、税や社会保険料による負担増と経済成長の関係について先行研究を紹介。経済成長率へのメリット・デメリットを考えた場合、「ベストなのは資産課税である」と訴えた。

 社会保険料に上乗せする現行案は、制度的な理屈が通らないばかりか、経済成長にもマイナス──。そんな指摘が専門家から出ているのに、政府は「子育て世代の支援に必要な財源」とゴリ押しして譲らない。

 問題は制度的な不備に加え、所得の低い人が負担の中心となる仕組みになっていることだ。

年収200万〜400万円の若者の犠牲の上に成り立つ


「子育て支援」とうたいながら、若者たちが犠牲に…(C)日刊ゲンダイ

 こども家庭庁は9日、支援金制度による年収別徴収額の試算(別表)を初めて公表。会社員らが入る被用者保険を対象にした。徴収は2026年度に始まり、段階的に引き上げられる。岸田首相は「実質負担はない」と強弁してきたが、ゴマカシも甚だしい。

 国税庁の「民間給与実態統計調査」(2022年分)によれば、給与所得者5078万人のうち年収600万円以下は実に77%に上る。男性の平均給与が563万円であることを踏まえれば、平均給与に満たない低・中所得者が支援金制度を下支えすることになる。

 2028年度の徴収額を基に年収200万円から600万円の所得層が負担する総額(月当たり)を計算すると、ザッと234億円。一方、年収600万円から1000万円の層は146億円(同)。支援金制度は若い世代の子育てを助けるとうたうが、年収200万〜400万円の若者の犠牲の上に成り立つという欺瞞に満ちているのだ。

 加藤こども担当相は9日の会見で、試算の意義について「議論のお役に立てていただければ」と、すまし顔だった。議論の余地があるなら、いっそイチから見直したらどうか。

http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/846.html

記事 [政治・選挙・NHK293] <致命的スクープ!>小池都知事「元側近」の爆弾告発「私は学歴詐称疑惑の“隠蔽工作”に手を貸してしまった」(文藝春秋)

※文藝春秋 2024年5月号 


※文藝春秋 2024年5月号 目次抜粋


※文藝春秋 2024年5月号 誌面抜粋 クリック拡大 続きは文藝春秋をご覧ください。



小池都知事「元側近」の爆弾告発「私は学歴詐称疑惑の“隠蔽工作”に手を貸してしまった」
https://bunshun.jp/articles/-/70026
2024/04/09 「文藝春秋」編集部 文藝春秋 2024年5月号 文春オンライン

 7月に都知事選挙を控える小池百合子氏は、3月末に議会で、過去最大約8兆5千億円の予算を成立させ、3期目に挑戦するとみられている。

 そんななか元側近、小島敏郎氏(当時は都民ファーストの会事務総長)による衝撃的な告発が月刊誌『文藝春秋』に掲載された。かねてから燻り続けている小池氏の学歴詐称疑惑に関して、「私は隠蔽工作に加担してしまった」というのだ。


小池氏は無言を貫くのか ©時事通信社

沈んだ声で「困っているのよ……」

〈部屋に入り小池さんをひと目見て、非常に驚きました。憔悴し、途方に暮れた表情をしていたからです。長い付き合いですが、彼女のそんな姿を見るのは初めてでした。小池さんは沈んだ声で、こう切り出しました。「困っているのよ……」〉

 2020年6月6日夕刻、小島氏は小池都知事から突然、電話で呼び出された。約1カ月後の7月5日には都知事選挙が迫っていた。

 小島氏は元環境省の官僚で、小池氏が環境大臣時代に「クールビズ」を共に推進。その縁で小池氏が都知事に就任すると都の特別顧問となった。


小島敏郎氏 ©文藝春秋

 現職で圧倒的に優位だった小池氏だったが、再選に向けてまだ出馬表明をしていなかった。理由は『女帝 小池百合子』(石井妙子著)が指摘していた問題にあった。

「カイロ大学から、声明文を出してもらえばいいのでは」

〈彼女はうろたえていました。原因は、ノンフィクション作家の石井妙子さんの著書『女帝 小池百合子』です。5月下旬頃から書店に並び、瞬く間にベストセラーになっていた。小池さんの半生が描かれていますが、話題を集めていたのが彼女のカイロ大学卒業の経歴を「虚偽である」と指摘している点でした。(中略)7月の都知事選での再選は間違いないと言われていた。それが『女帝』の出版により、揺らいだのです〉

 都議会でも「小池都知事のカイロ大学卒業証書・卒業証明書の提出に関する決議案」が提出されようとしていた。

 この学歴詐称疑惑を払拭するにはどうすればいいのか、小島氏は、カイロ大学学長から「卒業したこと」を明言する声明文のようなものを、PDFなどで送ってもらえばいいと考えて、こう助言した。

〈「カイロ大学から、声明文を出してもらえばいいのではないですか」

 彼女は私の案を聞いて、ホッとした様子でした。部屋にいたのは1、2時間ほどだったと思います〉

小池氏のあまりの手回しの早さ

 翌7日の朝、小池氏からメールが来る。そこにはこう書かれていたという。

〈カイロ学長(ママ)や関係政府当局から、どのような書類が必要か、確認お願いします。宛先はどうしますか? 大使宛て? 私宛? 内容は?ご教示下さい〉

 カイロ大学の声明文の宛先は、小池氏宛てでいいか、内容はどのようなものがいいか、小島氏に聞いてきたのだ。小島氏はこの問い合わせには答えなかった。すると2日後の9日、駐日エジプト大使館のフェイスブックにカイロ大学の声明が出された。小島氏はあまりの手回しの早さに驚いたという。

「1952年生まれのコイケユリコ氏が、1976年10月にカイロ大学文学部社会学科を卒業したことを証明する」

「声明:カイロ大学」(以下、「カイロ大学声明」)と題する文書には、こう記されていた。


カイロ大学声明文(エジプト大使館FBより)

 その効果は絶大だった。新聞・テレビはこの声明を一斉に報じ、学歴詐称疑惑を追及する声は一気に沈静化。都議会では、自民党、共産党、上田令子都議が「小池都知事のカイロ大学卒業証書・卒業証明書の提出に関する決議案」を提出したものの、間もなく自民党と共産党が提出者から離脱。決議案は否決された。

「“隠蔽工作”に手を貸してしまったのではないか」

 晴れて小池氏は10日に再選出馬のリリースを流し、出馬会見を開いた。都議会自民党も対抗馬を立てることは無く、迎えた都知事選では366万票を獲得、圧勝で再選を果たした。

 だが、しばらくして小島氏の中で疑念が湧いてきた。本当に卒業しているのなら、なぜあんなに憔悴していたのか。都議会の「小池都知事のカイロ大学卒業証書・卒業証明書の提出に関する決議案」を恐れたのはなぜか。単にこれは卒業証書や卒業証明書を見せろと言うだけの話で、むしろ疑惑を晴らすチャンスだったはずだ、と。

〈もしかしたら、本当は大学を卒業していないのではないか。だとしたら、自分は疑惑の“隠蔽工作”に手を貸してしまったのではないか。小池さんに、あんな提案をしなければ……。不安に苛まれるようになりました〉


「側近」時代の小島氏 ©時事通信社

「カイロ大学声明」を作った元ジャーナリストのA氏

 そんなある日、神宮外苑再開発について、ある人物と情報交換をしている時のこと。問わず語りに小島氏が自分の苦悩を口にすると、相手からこう尋ねられたという。

「小島さんには、小池さんと戦う気持ちがあるか」

 その人物は、表には出ていないが小池都知事のブレーンを務めていた元ジャーナリストのA氏だ。そして、彼は小島氏に打ち明けた。

「実は駐日エジプト大使館のフェイスブックに上げられたカイロ大学声明は、文案を小池さんに頼まれ、私が書いたんです」

「カイロ大学声明」は、カイロ大学が作成したものではなく、小池氏がA氏に依頼して作ったものだったのだ――。さらに、エジプト大使館のサイトに声明文を掲載することをアドバイスしたのもA氏だった。


カイロ大学 ©文藝春秋

「このままでは、日本の政治が危うくなる」

 政界混乱の影響で小池待望論が高まるなか、小島氏は告発することを決意した。

〈意を決して、私が手記を発表しようと思い立ったのは、このままでは、日本の政治が危うくなると感じたからです。民主主義を守りたい、そのために力を尽くしたい、と〉

『文藝春秋』編集部は小池氏に「声明文作成に関与したのか」など、事実関係を確認する質問状を送った。すると小池氏は「回答する義務はなく、回答する必要性も存在しないと考えている」と代理人弁護士を通じて回答した。

『文藝春秋』5月号(4月10日発売)及び「文藝春秋 電子版」(4月9日公開)には、小島氏の手記「小池百合子都知事 元側近の爆弾告発」が全16ページにわたり掲載されている。

【小池都知事「学歴」に新証言@】「私がカイロ大声明を発案した」 小島敏郎 元都民ファーストの会事務総長(月刊文藝春秋5月号掲載)

2024/04/09  文藝春秋 電子版

小池都知事を告発する小島氏のインタビュー動画

 小池氏の側近都議だった樋口高顕氏(現・千代田区長)がA氏に依頼をしてきたメール、A氏が小池氏らに送った声明文の文面案や大使館への掲載にあたっての助言、声明文掲載前夜に小池氏が〈全部済ませます〉とA氏に送ったメールの内容など、隠蔽工作の一部始終が明かされている。

http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/847.html

記事 [政治・選挙・NHK293] 破綻寸前の「アベ友」リニア利権(植草一秀の『知られざる真実』)
破綻寸前の「アベ友」リニア利権
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2024/04/post-edcca0.html
2024年4月10日 植草一秀の『知られざる真実』

静岡県の川勝平太知事が辞表を提出した。

細川ガラシャの辞世の句

「散りぬべき とき知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」

を紹介した。

川勝知事総攻撃が実行されている背景はリニア利権。

リニア利権の最大障害物が川勝知事である。

リニア利権派にとっての天敵が川勝知事。

川勝知事辞任を待望してきた。

他方、リニア建設反対派のよりどころが川勝平太知事だった。

JR東海は27年のリニア開業を正式に断念。

リニア開業は最速でも2034年以降になる。

この意味で川勝平太知事の業績は極めて大きい。

品川−名古屋のリニアが開業しても利用者は限定的だろう。

リニアは採算が取れず休止に追い込まれる可能性もある。

品川−名古屋の時間距離が短縮されてもデメリットも大きい。

8割がトンネルで景観を眺望できない。

多数の活断層を突き抜けるリニアは巨大地震発生の際に悲惨な事故を引き起こす可能性が高い。

品川も名古屋もリニアに乗車するためのアクセスに時間を要する。

東京−大阪を移動する者はリニア利用を回避するだろう。

リニアは巨大な電力を使用する。

これが原発再稼働とリンクする。

東京電力柏崎刈羽原発稼働とリニア開業が結び付けられる疑いも強い。

大都市部大深度工事のリスクは大きい。

2020年10月に東京外郭環状道路建設で調布市市道陥没事故が発生。

東京外郭環状道路建設で使用されたのが掘削機シールドマシン。

この掘削機シールドマシンがリニア建設で用いられている。

大深度工事の影響に対する不安と不信はまったく払拭されていない。

リニアを推進したのはJR東海の葛西敬之氏と安倍晋三氏。

3兆円の破格融資が財政投融資で提供されている。

政治との癒着の産物。

しかし、リニア巨大債務がJR東海に降りかかる。

コンコルドは採算性がないことが判明したが就航が強行された。

しかし、いくばくもなく廃止された。

同じ轍を踏むことが確実視される。

メディアの異常な川勝知事攻撃の背景にリニア利権があることを国民は知らなければならない。

『紙の爆弾』2024年5月号


https://x.gd/s9iMM

がアマゾンベストセラー1位(ジャーナリズム)にランクインしている。

同誌に

「”反川勝知事”報道急増の不可思議
すでに破綻寸前
「アベ友」リニア利権」

と題する記事が掲載されている。

執筆者はジャーナリストの横田一氏。

これ以外にも必読の優良記事満載である。

私も指摘してきた川勝知事攻撃の急先鋒となってきた人物を実名で紹介している。

雑誌『静岡人』編集長の小林一哉氏。

講談社ネットメディア「現代ビジネス」などの媒体に川勝知事攻撃の記事を頻繁に掲載してきた。

講談社は傘下の光文社「フラッシュ」なども動員して川勝知事攻撃を繰り返してきた。

小林氏に追随して川勝知事攻撃に「参戦」したのが元プレジデント編集長の小倉健一氏。

リニア利権勢力にとって頼もしい存在。

営利的な目的が各種活動の背後に存在することは容易に推察される。

驚くべきことは小林一哉氏がかつての主張を180度転換させていること。

横田氏の記事をご高覧賜り、ぜひ事実をご確認いただきたいと思う。

http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/848.html

記事 [政治・選挙・NHK293] 馬鹿なのか利口なのか…岸田首相の明暗を分ける衆院3補選の行方 永田町の裏を読む(日刊ゲンダイ)

馬鹿なのか利口なのか…岸田首相の明暗を分ける衆院3補選の行方 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/338731
2024/04/10 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし


あまりに鈍感で事態の深刻さに気付いていないのか…?(岸田首相)/(C)日刊ゲンダイ

 岸田文雄首相は「バカなのか利口なのか」が近頃の永田町内の話題である。この言い方は乱暴すぎるので、もう少し丁寧に言うと、これだけ支持率が下落し、いつ内閣が倒れてもおかしくない状況だというのに、あのように平気な顔をしているのは、あまりに鈍感で事態の深刻さに気がついていないからなのか、それとも何らかの隠し玉の用意も含めて自分なりの勝算が立っているからなのか、ということが誰にも分からなくて、みんな困っているのである。

 先日、ベテラン政治記者とその話になったが、彼の見方は面白い。「その岸田ファクターに加えて、もうひとつ分からないものに二階ファクターがある。ご承知のように、二階俊博元幹事長は先頃、自ら進んで会見を開き、次期衆院選に出馬しないことを表明した。この解釈は真っ二つに分かれていて、1つは彼もいよいよ年老いて戦う気力を失い、党から処分される前に舞台を降りてしまったというもの。もう1つは、いやいやとんでもない、あの時彼が『派閥の会計責任者と私の秘書が刑事処分を受けているが、政治責任は当然、すべて監督責任者の私自身にある』と述べたのは、他人事のような顔をしている岸田に対する強烈な皮肉で、『政治的な総責任者はおまえだろ』と、挑戦状を突きつけたに等しいというもの。私はどちらかというと後者の解釈をとる」と言う。

 うーん、岸田がバカか利口か分からず、二階が逃げ腰なのか本気で戦うつもりなのかも分からないのでは、《?×?=?》で答えは出ない。結局は、4月28日投開票の衆院3補選の結果次第ということか。「そうなんだよ」と政治記者。「島根1区は保守王国だが、亡くなった細田博之前衆院議長の裏金関与や統一教会ズブズブ関係が明るみに出て野党優勢。長崎3区は次期衆院選で消滅する選挙区なので自民党県連は候補者擁立を断念した。東京15区も柿沢未途の派手な買収事件の後で候補者がおらず、都民ファースト推薦の乙武洋匡が勝ったら自民党に勧誘しようというくらいしか知恵が出ない。自民党は事実上の全敗となる可能性大で、当然「岸田では次期総選挙は戦えない」という結論になる。その時に二階が本気なら菅義偉を動かして、石破茂で行くのか、誰か女性候補を担ぐのか、大波乱が始まるかもしれない」と。なるほど、補選が大きな分かれ目となりそうである。


高野孟 ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/849.html

記事 [政治・選挙・NHK293] 前川喜平氏、地元有権者に「萩生田さんを落として下さい」(田中龍作ジャーナル)
前川喜平氏、地元有権者に「萩生田さんを落として下さい」
https://tanakaryusaku.jp/2024/04/00030563
2024年4月9日 02:04 田中龍作ジャーナル


前川元文科次官。「萩生田さんは巧妙だった」などと明かした。=8日、八王子市 撮影:田中龍作=

 2728万円もの裏金を得ていながら、痛くも痒くもない処分となった萩生田元経産相。アベ派五人衆の一人である。

 処分は役職停止1年間だけなので、この間に選挙があっても自民党公認候補として出馬できるのだ。

 萩生田氏の地元八王子市(東京24区)では、早い時期から市民たちが落選運動を展開していた。

 8日、萩生田氏をよく知る前川喜平・元文科事務次官と有田芳生前参院議員が八王子市で対談をするというので聞きに出かけた。

 司会者から「八王子の人に求めることはありますか」と問われた前川氏は「萩生田さんを(選挙で)落として下さい」。

 仕えていた官僚からここまで否定される政治家も珍しい。

 文教族として文科行政を牛耳っていた萩生田氏の遣り口を、事務次官だった前川氏は間近で見ていた。

 安倍晋三の腹心の友が理事長をつとめる加計学園をめぐって、総理のご意向として開校を強行させたのが、萩生田文科相(当時)だった。


萩生田落選運動でマイクを握る有田氏。=2月、八王子駅前 撮影:田中龍作=

 萩生田氏は統一教会とのズブズブの関係も指摘されている。統一教会問題に詳しい有田氏は、萩生田氏の人間関係を明らかにした。

 「森喜朗から買われ、菅義偉とも良好で、麻生太郎とも悪くない」。

 再選を目指す岸田首相がバランサーとして温存したのが、萩生田氏だったのである。処分が甘かったはそのためだ。

 大物でも選挙で落とせることは、前回総選挙(2021年)の東京8区が示している。

 有権者と野党が結束して閣僚や党の要職を歴任した石原伸晃氏を比例復活さえできないほどに叩きのめしたのである。

 日本の政治をゆがめてきた悪徳政治家を葬ることができるか。八王子市民の良識が問われている。


獣医学部校舎前に立つ前川氏。文部行政官のトップとして、開学を許してしまったことに、忸怩たるものがあったのだろう。ここにも萩生田氏の影が。=2018年2月、今治市 撮影:田中龍作=

 〜終わり〜

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