2024年2月11日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/308685/1
https://www.tokyo-np.co.jp/article/308685/2
共産党トップの委員長に女性で初めて田村智子氏(58)が就任して間もなく1カ月。安倍晋三元首相が主催した「桜を見る会」を巡る問題への舌鋒鋭い追及で注目され、親しみやすい人柄でも知られる田村氏だが、直面する課題は山積みだ。志位和夫前委員長が主導した「野党共闘」路線は、他党の思惑も絡んで先行き不透明。古参党員の除名問題では党の組織体質に内外から批判が集まる。伸び悩む党勢を盛り返すことはできるのか。そして、1月の党大会での「あの事件」の真相は—。全ての疑問を本人にぶつけた。(聞き手・大野暢子、小椋由紀子)
田村智子(たむら・ともこ) 1965年、長野県小諸市生まれ。早稲田大卒。在学中、学費値上げへの抗議行動を機に共産系の青年組織「日本民主青年同盟」(民青)に参加。卒業後は民青の専従職員、共産の国会議員秘書を経て2010年参院選で初当選し、現在3期目。20年、女性初の党政策委員長に。今年1月の党大会で女性初の党委員長に就任した。次期衆院選で比例東京ブロックへのくら替え出馬を予定している。愛称は「タムトモ」。
◆自民党政治への怒りを、政治を変える希望に
Q 委員長として取り組むべき仕事は。
A 国民に広がる自民党政治への怒りを、政治を変える希望に変えていきたい。そして、多くの人を党に迎え入れたい。この間、残念ながら党勢が後退してきたが、今、前進に転じる大きなチャンスがある。私も実感してきたが、共産党は政治を変えたいという立場で自由に議論できるし、学べる。それが楽しい。そういう楽しさを広げていきたい。
Q 「政治とカネ」の問題に揺れる現下の政治情勢をどうみるか。
A 自民党政権の中枢を担ってきた政治家が、モラルのかけらもなく、政治を語る資格もないことが明白になった。金権政治の温床である企業・団体献金を、岸田文雄首相は擁護している。自民党をカネで支える経済界の要請で、国民多数が反対しても消費税増税が強行され、法人税減税がセットで行われてきた。経済界の目先の利益で政治がゆがめられ、結果的に実質賃金が下がり続けるなど、経済の停滞も引き起こしている。
◆「綱領や民主集中制は継承する」
Q 党勢が低迷する理由をどう考える。打開策はあるか。
A 90年代を前後してソ連・東欧の旧体制の崩壊があり、社会主義へのマイナスイメージが大きく広がった。しかし今では、貧富の格差の拡大、気候危機の深刻化のもと、資本主義の方が「やっていけるのか」となっている。
共産党は先月の大会で、人類社会にいろいろな矛盾をもたらしている資本主義の利潤第一主義を乗り越えて「人間の自由」が全面的に花開く社会が、私たちの目指す社会主義・共産主義だと打ち出した。若い人たちの中に「資本主義のままでいいのか」という問いがある。その答えを持っているのは、共産党だけだ。
Q 党の何を残し、何を変えたいか
A 政策の柱となる綱領や民主集中制(民主的に議論し、行動を統一する組織原則)は継承する。その上で、もっと1人1人の党員の力が発揮される党へと発展させたい。1人の力持ちに責任も活動も集中したら、女性役員も増えないし、若い人たちが力をのびのびと力を発揮できない。
私も経験したが、女性は妊娠・出産、生理の時も含め、活動を抑える時期がある。ばりばりと活動しなければ責任ある役割を果たせないというのではなく、自分を大切にしながら活動できる党にしていくのが理想だ。
◆3月の予算案審議「私もつらかった」
Q 自身は自分を大切にしながらキャリアを築いてこられたか。
A 日本社会はジェンダー平等が非常に立ち遅れている。子どもにはかなり我慢をさせたと思う。予算委員会や予算関連法案の審議は毎年3〜4月。子どもの入学式や卒業式に出られない時もあった。子どももつらかっただろうし、私もつらかった。どう両立するのか、もっと議論して変えることはできるはず。
私も1人で頑張るわけではない。志位和夫前委員長が議長になり、指導部の体制もベテランから若手まで層が厚い。困った時には率直に相談できて、その人を支えるような強い組織づくりに挑戦したい。
Q 「桜を見る会」問題の追及で名をはせた。
A 当時問題になった「政治の私物化」は、国民よりも官邸の方を向く政府にしてしまったのではないか。能登半島地震では、1カ月がたってもプライバシーやジェンダー視点の欠如が避難所で頻発している。政府は「マニュアルを徹底する」と言うだけ。各省庁が何とかしようと乗り出して進める姿勢が見えない。一部の政治家が官僚を言いなりにさせ、官邸の主導権を強めたことで、省庁を「指示待ち」にしたのではないか。
Q 安倍政権以降、自民党が改憲への意欲を強めている。特に緊急事態条項の創設を巡っては、一部の野党の協力を取り付けた自民が議論の進展を狙っており、岸田首相も施政方針演説で改めて任期中の改正に意欲を示した。
A 法律を守ることもできない政治家たちに憲法を語る資格があるのか。改憲ではなく、自民党の政治資金を巡る違法行為を徹底究明してほしいというのが圧倒的な世論だ。この国会で憲法の何を語るつもりなのか。緊急事態条項は「国会をやらなくていい。権限をすべて政府に委ねる」のが目的。震災などが起きるたびに持ち出されるが、緊急時ほど国会で各党が国民の代弁者として、現場でつかんだ問題点を政府に突きつけるべきだ。
◆「真剣に政権交代を求めるなら共闘が必要。話し合いの用意はある」
Q 問題のある与党を追い詰めようと「野党共闘」を打ち出した。目指す共闘とは。
A これだけ自民党政治への怒りが広がり、国民が政治を変えてほしいと願っている時、対抗の軸を示す責任が野党にはあり、共闘が必要だ。企業・団体献金の禁止、連座制も含めた政治資金規正法改定では一致している。
野党共闘の1丁目1番地が、立憲主義を破壊した安全保障法制の廃止だ。憲法に背く動きを自民党政治が着々と進めている。軍事費の(対GDP比2%への)倍増や殺傷武器の輸出、戦闘機の国際共同開発などは許されない。消費税減税など経済政策の転換、選択的夫婦別姓・同性婚など、野党が一致できる政策を大いに議論したい。
Q 立憲民主党の泉健太代表が最近、政治改革や教育無償化といった共通政策を持つ野党による連立構想「ミッション(使命)型内閣」を提唱している。
A 真剣に政権交代を求めるなら共闘が必要だし、話し合いの用意はある。政策課題についても、本当に国民の暮らしの要求に応えようと思ったら「軍事費2倍」とはどうしたって矛盾する。軍事費や不要不急の予算、大型事業はいったん見直し、教育や医療介護に回すことが急がれる。こうした重要な課題について協議していく用意はある。
◆「パワハラ」とまで指摘された…あの批判の理由は
Q 「除名問題」に加え、党大会で委員長選出を控えた田村氏自身が党員の除名問題に反発した神奈川県議の発言を厳しく批判した件は、「パワハラ」とも言われ耳目を集めた。党員やサポーターになろうとしている人が「入党すれば自由にものが言えなくなるのではないか」と不安にならないか。
A 党内の議論は自由に行っている。「そういう意見を言ってはならない」という対応はしていない。大会決議案も2カ月前に示し、支部や各地の会議での議論だけでなく個人の意見も応募原稿で寄せてもらい、誰でも読めるように(党機関誌の)しんぶん赤旗号外という形で発行した。自由な議論を保障している。ただ、自由な議論だけで終わってしまったら一致結束して政治を変えていくことはできない。
除名された元党員の主張の柱の一つは、共産党が日米安全保障条約の廃棄を掲げているから野党共闘が進まない、党の基本政策からこれを降ろせというものだった。党綱領のもっとも核心の部分だ。わが党が安保条約廃棄の旗を降ろしたら、国内の全ての主要政党が(日米安保条約を)認め、在日米軍を認めることになる。オスプレイが墜落事故を起こし、危険な訓練を繰り返し、沖縄でどれだけの人権侵害が在日米軍によってもたらされてきたのか。そんな(安保条約を認める)立場に私たちが立つなんて、ありえないことだ。それを党内で議論せず、いきなり出版や会見で主張した。最も重い処分を下すしかなかった。
党大会で「処分は間違いだった」という発言が出た以上、「こういう意見がありました」では済まない。発言の内容に対して、どこに問題があるのかを厳しく批判しなければ、一番の核心部分で党の団結をつくることができない。中央委員会でこれらを議論し、私の討論のまとめで批判を行った。
Q 記者が知っている「タムトモ」のイメージにはなかった。
A (苦笑いしながら)「ええっ?」という感じだっただろうか。
Q 葛藤はなかったか。
A 党内の議論は自由闊達(かったつ)であるべきだが、ばらばらで終わっていいとは思わない。問題点があれば率直に述べる。冷静な議論を尽くし、方針を決定したら、団結していくことが大切だ。
◆「政策の違いがあるから各政党に分かれている」
Q 党の政策を変えたり、曖昧にしたりしてまで、野党共闘を追求するつもりはないということか。
A 政策の違いがあるから各政党に分かれている。共闘できる政策しか持ち合わせないのであれば、違いのない政党になってしまう。私たちが日米安保条約廃棄という立場を掲げ、在日米軍にも厳しくものを言い、米国言いなりの外交でいいのかという問題提起ができる党であることは、世界の中でも大きな意味を持つ。(日本政府は)イスラエルのガザ攻撃についてイスラエルをまともに批判できず、停戦すら促せない。米国の顔色をうかがっており、その根底には安保条約がある。
各党と一致できるところが安保条約の廃棄ではないのは百も承知だ。しかし、安保条約には重大な問題があり、廃棄という立場に立つからこそできる共産党の国会論戦がある。
Q 野党共闘のために政策を変える必要はない、と。
A 他の野党も私たちと違う政策を持っており、それを投げ捨てろなんて私たちは言っていない。共闘で連立政権を実現したら、国民に約束した一致点まで仕事をやって、選挙で信を問う。その時に新たな政策の一致点を議論するのが筋だろう。
http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/334.html
【加筆最終稿】憲法改正:九条改正は必要だが、緊急事態条項は不要だ - 佐藤戦略総研
http://blog.livedoor.jp/ksato123/archives/55125270.html
http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/335.html
石破茂元幹事長「いつ何時、何があってもいいように」…自民総裁選に意欲にじませる
読売新聞 によるストーリー
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E7%9F%B3%E7%A0%B4%E8%8C%82%E5%85%83%E5%B9%B9%E4%BA%8B%E9%95%B7-%E3%81%84%E3%81%A4%E4%BD%95%E6%99%82-%E4%BD%95%E3%81%8C%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%82%82%E3%81%84%E3%81%84%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB-%E8%87%AA%E6%B0%91%E7%B7%8F%E8%A3%81%E9%81%B8%E3%81%AB%E6%84%8F%E6%AC%B2%E3%81%AB%E3%81%98%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%8B/ar-BB1i4t9V?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=dbc3aa8b24cd4c3a89c921fd41604c78&ei=12
自民党の石破茂・元幹事長は10日、9月の岸田首相(党総裁)の任期満了に伴う総裁選に関し、「いつ何時、何があってもいいように(準備を)しておかないといけない」と述べ、出馬に意欲をにじませた。鳥取県米子市内で記者団の質問に答えた。
これに先立ち、石破氏は党鳥取県連が同市内で開いた政治資金パーティーに出席し、「(地元の)鳥取から、自民党、日本を変えていきたい。いろんな日本の課題を解決する年にしたい」と訴えた。
http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/336.html
野党共闘再興なくして政治刷新なし
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2024/02/post-027fc7.html
2024年2月11日 植草一秀の『知られざる真実』
立憲民主党の岡田克也幹事長が2月11日放送のBS番組で次期衆院選に向けた国民民主党との関係に関して「もう一回大きな固まりを目指したい。連合も一本で応援しやすくなる」と述べた。
立憲民主党幹事長を岡田克也氏が務めていること自体がこの政党の旧態依然を示している。
また、発言の中で示した連合への言及も、この政党の限界を如実に示している。
2017年10月の衆院総選挙を目前にして民進党が二つに分裂した。
安倍内閣を打倒するために連帯を構築するのであれば意味はあった。
「希望の党」が創設され、安倍内閣打倒に向けての大きな連帯を構築しようとするものに見えた。
ところが、ここで希望の党は本性をむき出しにした。
安保法制への賛成を入党条件に設定したのである。
現実に踏み絵を踏まされた現職議員から聞いた話であるから間違いない。
この騒動から立憲民主党が誕生した。
そもそも、旧民主党、旧民進党には重大な問題があった。
守旧勢力と革新勢力の同居体だったのだ。
2009年に樹立された鳩山内閣は「米国にもものを言う」政権として誕生した。
ところが、この内閣のなかに対米隷属勢力が潜伏していた。
鳩山総理が目指す普天間の県外・国外移設方針に対して面従腹背の行動を取った閣僚が存在した。
彼らは鳩山総理の指令ではなく、横田政府の指令に従って行動した。
この勢力が普天間の県外・国外移設を妨害し、鳩山内閣を破壊した。
鳩山内閣を破壊した民主党は完全に転向。
米国・官僚機構・大資本が支配する日本政治構造への回帰を実行した。
この守旧勢力が現在の立憲民主党中枢部に回帰している。
2017年に旧民進党が分離・分割された。
新たに樹立された立憲民主党は革新勢力として純化したものと理解されて主権者に歓迎された。
旧民主党・旧民進党の「水と油の同居」がようやく解消されたと思われた。
革新勢力としての立憲民主党の躍進を支えたのが共産党の選挙協力であった。
共産党を含む野党共闘が確立され、立憲民主党が躍進したのである。
ここで危機感を強めたのが日本支配維持を最重要課題とする米国支配勢力だ。
立憲民主党に対する介入、工作を強めたと考えられる。
1960年以降、米国は日本における革新政権誕生を阻止するために、野党を分断する戦略を展開し続けてきた。
この目的のために創設されたのが民社党であり、民社党の支援母体として御用組合連合である同盟が創設された。
同盟の系譜に属するのが現在の連合6産別。
この6産別が連合を支配して政治への介入を行っている。
旧民進党が立憲民主党と国民民主党に分離・分割され、対米隷属の連合6産別は国民民主党支持になった。
立憲民主党が対米隷属勢力である連合6産別と決別し、真の野党共闘構築に進めば、政権交代は実現したはずである。
このリスクを認識した米国支配勢力は立憲民主党への再介入に突き進んだ。
その結果として立憲民主党創設者である枝野幸男氏が転向した。
2021年総選挙に際して野党共闘を否定し、共闘関係にあるのは国民民主党と連合であると明言したのである。
立憲民主党の右旋回である。
これを契機に立憲民主党が主権者支持を一気に失った。
その後の立憲民主党の惨状は説明するまでもない。
このまま衆院総選挙を迎えるなら立憲民主党は消滅の危機に直面するだろう。
その危機を回避するために浮上しているのが立憲民主党と国民民主党の再合流である。
選挙目当ての数合わせそのものである。
そもそも、立憲民主党執行部の顔ぶれが2010年に鳩山内閣を破壊した主要メンバーで染め抜かれている。
この動きの延長線上に日本政治刷新の姿はまったく浮かび上がらない。
http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/337.html
京都市長選の違和感…立憲民主党は本気で政権交代する気はあるのか? ラサール石井 東憤西笑
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/335889
2024/02/08 日刊ゲンダイ
京都市長選で僅差で敗れた福山和人氏(C)共同通信社
相次いで地方都市の市長選が行われた。
自民王国である群馬の前橋市長選では、自公が推薦する現職に対して、立民、共産、社民が応援する無所属の女性弁護士、小川晶さんが見事当選した。これは快挙だ。自民党の裏金問題などが大きく影響したことは間違いないだろう。
喜んでいたら今度は京都市長選。4期にわたった前職の後、オール新人での戦い。
自民、公明、立民、国民民主が推薦した松井孝治氏が、共産の支持を受けた市民派の福山和人氏に辛勝した。1万6000票という僅差だった。
こちらもかなりの逆風だったであろう。最初は維新が推薦する村井祥栄氏もいて三つ巴かと思われたが、直前に政治と金のスキャンダルで脱落。結局共産対非共産の対立になった。なんだかサッカーの日本代表が前半で得点し、喜んでいたら後半で失点して追いつかれたみたいなモヤモヤした気持ちだ。
小川氏も福山氏も市民レベルでものを考え、市民のための政策を主張していた。弁護士なのも同じ。だったらそのほうがいいから当選しそうなものだが、企業や自治体の思惑もあり、組織票もある。投票率が40%と低いのも同じで、そうなると自民系が有利だ。松井氏に至っては、京都市の人口のたった1%の差で勝っているのだ。
2つの市の違いは、京都は立民が推薦している。地方選挙では、与野党が相乗りすることは珍しくはない。国レベルの話とはまた事情が違うからだ。
しかし、松井陣営で自民の裏金の西田昌司議員と立民・福山哲郎議員が並んで喜びあっているのは、さすがに違和感があった。もちろん前職の時代から相乗りしてきた流れはあるが、今これだけ自民党を叩いているのに、本気で政権交代する気があるのかと言いたくなる。
泉健太氏も地元は京都、松井氏当選を祝ったその日に、Xで自民を批判し政権交代を訴えていたが、これがダブルスタンダードではないのか。
辻元清美氏まで松井氏を応援して、動画で「お友達だから」と言っていたのには驚いた。なんかガッカリだ。
結局自分の支持母体が反共だからだろう。自分の選挙のことしか考えてない。
「前橋が共産党になっていいのか」(小川氏は共産党ではないのだが)とか「大切な京都に共産党はNO」(福山氏も無所属)とか、日本が中国になるみたいなネガティブキャンペーンをしているが、そんなに共産党ってダメなのか。今んところ一番まともなこと言ってる気がするが。
とにかく立憲民主党はファンを減らしたことは間違いない。私も新宿駅前で枝野氏の演説に心震わせた日が懐かしいよ。
http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/338.html
【京都市長選挙】ファシズムに道を開く自・公・立・国の結託
https://tanakaryusaku.jp/2024/02/00030248
2024年2月5日 01:52 田中龍作ジャーナル
相手候補に当確が出て、福山氏は敗戦の挨拶のため支持者の前に現れた。=4日23時16分、京都市下京区 撮影:田中龍作=
弁護士の福山和人氏(共産支援)と元官房副長官の松井こうじ氏(自・公・立・国推薦)による事実上の一騎打ちとなった京都市長選挙は4日、投開票が行われ、松井氏が逃げ切った。
松井氏が組織力と資金力で圧倒的に優位であることは分かっていたが、最終盤になってマスコミの出口調査で競り合っているということを聞き、居ても立ってもいられなくなった。
死にたくなるような重税を国民に課しておきながら、自民党の国会議員であれば、何億円でも脱税できる。その自民党を支えているのが公・立・国だ。
日本政治の宿痾ともいえる自・公・立・国を京都市民が倒そうとしている。今、ここで一矢報いなければ、我々国民は永遠に奴隷だ。
パレスチナ、能登、柏崎原発取材ですでに巨額な赤字を抱えていても、京都市民の戦いを取材し記事にしたかった。
左から自民、公明、立憲の京都府連トップ。松井氏の当選が決まりニンマリと。=4日23時56分、京都市中京区 撮影:田中龍作=
京都まで遠征し投票所で有権者の話を聞いた。案の定だった。
候補者が当選して市長となったら、どちらを向いて政治をするかが手に取るように分かるような選挙だ。大企業を向くのか、市民を向くのか。
医療費は高い。敬老乗車証は値上げされる・・・福祉はバッサバッサと削る一方で市役所の増改築などハコモノには湯水のごとく予算を使う。
人口145万人の大都市京都を支配しているのは典型的な大企業優先政治だ。
自他ともに認める庶民派の福山氏は「市の予算の1%があれば、子供の医療費を18歳まで無償化できる。高齢乗車証の値上げ見直しができる」と訴えた。
ハコモノよりくらしを再生させることが京都の活性化につながるとする考えだ。
福山氏は町の弁護士としてお年寄りや若者の血のにじむような悲鳴を直接聞いてきた。選挙期間中は辻説法を重ねた。行く先々で福山氏を囲む輪ができた。
涙をぬぐう福山氏の支持者。=4日23時24分、 京都市下京区 撮影:田中龍作=
一方の松井氏は大企業回りに力を入れた。ある有権者は街で松井氏を見かけたことがあまりないと話す。
松井氏は大企業と巨大宗教組織からなる自公立国が全面バックアップしている。
2児の母である左京区の主婦は「(現在の門川市政は)子どもの方を向いていないのを肌で感じる。子育て政策が掲げられていても手間がかかる。遅い。頼れない」。
東山区の主婦は京都市庁舎建設を決め豪華茶室を作った門川市政に不信感を露わにする。そのうえで「松井にマンマ受け継がれる」と警戒感さえ示す。
自・公・立・国の結託は大政翼賛会にも等しい。市民の生活は蔑ろにされファシズムに道を開く。
※週刊文春 2024年2月8日号 各誌面クリック拡大
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万博強行の裏に“維新&吉本”蜜月41億円 吉本元ドンが週刊文春に「万博、何が悪いんや」
https://bunshun.jp/denshiban/articles/b7900
2024/01/31 「週刊文春」編集部 週刊文春 2024年2月8日号
閣内からも延期論が飛び出すなど、暗雲が垂れ込めている大阪・関西万博。国民負担も増大していく中、維新の吉村知事らは予定通りの開催を主張し続けている。その背後にあったのは、あの吉本興業との深すぎる関係だった。
▶介護事業から公園管理まで…吉本が府市事業を大量受注
▶ゼネコン幹部連続直撃「海外パビリオンはもう間に合わん」
▶謎予算 ミャクミャク像623万円、石のトイレ6000万円
▶松本司会正月番組に吉村登場、堺市長選に吉本芸人続々
▶中田ボタンと親密 維新馬場政治資金500万円が吉本劇場に
▶高市大臣が明かす「万博延期を岸田首相に伝えると電話が」
ダウンタウンの“生みの親”として知られる男は、大阪から北に800キロ離れたスキーの聖地にいた。
「吉本興業で40年以上サラリーマンをやっていました。今は万博の座長をやらせてもらっています。万博も様々な声がある。えらいこっちゃな、受けなかったほうがよかったかなとも思ったんですが……(笑)」
1月28日、蔵王山の麓にある小劇場「東ソーアリーナ」(山形市)。白髪にグレーのスーツ姿で聴衆を沸かせていたのは、吉本興業の大ア洋前会長(70)だ。2009年の社長就任以降、昨年4月に会長を退くまで“吉本のドン”として君臨。現在は、25年大阪・関西万博の催事検討会議の共同座長を務めている。
ダウンタウンを育てた大ア氏
自身が無名時代に見出したダウンタウンは「アンバサダー」に任命され、万博PRに一役買ってきた。だが、小誌が昨年末に報じた性的行為強要を巡る問題で、松本人志は芸能活動を休止。本件については「ノーコメント」を貫く“ドン”だが、90分の講演ではこう吐露する場面もあった。…
※以下有料記事、続きはトップ誌面をご覧ください。
http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/340.html
https://www.tokyo-np.co.jp/article/308649?rct=politics
「この女、愚昧につき。」・・・問答無用。
共同通信社の堂々の主張。
碑文に書かれた「普遍的な歴史認識」。
(1)植民地支配下で朝鮮人が鉱山などに動員され、事故などで尊い命が失われた
(2)多大な損害と苦痛を与えた歴史を深く記憶にとどめる
普遍的とは、すべてのものに共通しているさまを表す言葉だ。
すなわち、「普遍的な歴史認識」とは、全ての人々の共通した歴史認識という意味になる。
そして、歴史的な事実は一つしか無い。
そのことを否定することは、歴史的な事実を歪める。いわゆる「歴史の捏造」「歴史の改竄」あるいは「歴史の隠蔽」ということになろうか。
以下に記事(共同通信配信)の全文を転載する。
自民党の杉田水脈衆院議員は10日までに、朝鮮人労働者追悼碑を撤去した群馬県の動きを踏まえて「うそのモニュメントは日本に必要ありません」と書き込んだ3日付のX(旧ツイッター)投稿を正当化した。6日付の新たな投稿で、碑が伝える負の歴史を否定する主張を「正しい歴史」と表現。「歴史修正主義ではありません」と強弁した。
群馬の追悼碑は(1)植民地支配下で朝鮮人が鉱山などに動員され、事故などで尊い命が失われた(2)多大な損害と苦痛を与えた歴史を深く記憶にとどめる―との普遍的な歴史認識を記していた。県は設置ルールが守られなかったとして撤去したが、碑文については「何か問題があるとは思っていない」(山本一太知事)としている。「うそ」と決め付ける杉田氏は、批判にさらされそうだ。
6日付の投稿で杉田氏は、自らの歴史認識を「日本の立場」だと主張。杉田氏を問題視した共同通信記事に触れ「『歴史修正主義』とレッテル貼りする報道機関に驚きです」と反発した。
記事の転載はここまで。
杉田水脈が、どのように足掻こうと、歴史に刻まれた事実を消すことも出来ないし、歪めることも出来ない。
ましてや、杉田水脈の言う「正しい歴史」などは、「歴史の改竄」と同義であり、「愚かさ」丸出しだろう。
歴史的な事実は一つしか無い。
すなわち、立場によって「歴史的な事実」が変わろうはずもない。
どんなに忌わしくとも、どんなに屈辱的であろうとも、どんなに非道な行為であったとしても、それが事実である限り、事実として、歴史に刻まれなければならない。
杉田水脈の行動の根本には、汚れた「レイシズム(人種主義):人種を差別し、政治的には一方の人種に優越性を認めようとするもの」がある。
そして、そのことを正当化し、煽るものであり、人として許されざる行為と言わねばならない。
碑には「記憶 反省 そして友好」と刻まれていたという。
「レイシズム」を撲滅しなければならない理由を、図らずも、杉田水脈がその行動で示していると言えよう。
「この女、凶暴につき。」
http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/341.html
※しんぶん赤旗日曜版 2024年02月11日号1面 紙面クリック拡大
※しんぶん赤旗日曜版 2024年02月11日号6面 紙面クリック拡大
※しんぶん赤旗日曜版 2024年02月11日号7面 紙面クリック拡大
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懲りない自民党 パー券裏金とんでも釈明次々 党内調査もいいかげん 全ての関係議員の証人喚問を
https://www.jcp.or.jp/akahata/web_weekly/#2024021101
しんぶん赤旗日曜版 2024年02月11日号
自民党派閥の裏金について安倍派幹部らは記者会見で「秘書が」「秘書が」を連発しています。自民党の組織的犯罪である裏金問題。全容の解明が求められます。
・
裏金問題に国民の怒り沸騰 使途含め全容解明を 衆院予算委員会で宮本議員が追及
https://www.jcp.or.jp/akahata/web_weekly/#2024021107
しんぶん赤旗日曜版 2024年02月11日号
能登半島地震の被災者支援、暮らし、自民党裏金問題をめぐり論戦が始まった衆院予算委員会。6日には日本共産党の宮本徹議員が質問に立ちました。
・
この秘書の言葉、かなり驚きました😲
— 盛田隆二 🌐™ (@product1954) February 8, 2024
安倍派議員の現職秘書の証言の続き
>「だって、うちの事務所ではバックされた金の保管場所や使い道は議員本人しか知らないんですから」
顔出しで証言してくれたら永田町ひっくり返りますね。まあ自民党内では周知の事実かもしれないが。#しんぶん赤旗 日曜版 https://t.co/CwYrOye5eB
>「だって、うちの事務所ではバックされた金の保管場所や使い道は議員本人しか知らないんですから」
— しんじろう『宮崎愼二』 (@mi89s1) February 8, 2024
この証言は自民党の違法裏金作り事件解明の重要なカギですね。なのに立件されたのは会計責任者。当事者の萩生田議員らは「訂正」で逃げ通す考え。
これを許したらこの国はもう“独裁国家”! https://t.co/NX7GpI0N1a
安倍派議員の現職秘書の証言の続き >「だって、うちの事務所ではバックされた金の保管場所や使い道は議員本人しか知らないんですから」
— 翔空 (@vwTTRD9sBJiXGeX) February 8, 2024
全員逮捕やな! https://t.co/I30d5DuInj
「保管場所は議員本人しか知らないけど、秘書が勝手にやった」
— Baron Lepoussin<ひよこ男爵> (@baronpiyo) February 8, 2024
「秘書が勝手に引き出しに入れた」
全部合わせると、自民党議員たちアウト。
擁護してる岸田くんもアウト。 https://t.co/KQcFCW7Hjd
金の保管場所は議員しか知らない?
— さぼうる三号🍉ceasefire right now (@novooh) February 8, 2024
秘書の証言らしいけど、検察何してたん?#自民党裏金問題 https://t.co/tseHs9imxQ
http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/342.html
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