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2024年2月10日00時00分 〜
記事 [政治・選挙・NHK293] 二階元幹事長1.5億円、茂木幹事長4.2億円…深まる脱税疑惑「使途不明金」支出は年末に集中(日刊ゲンダイ)


二階元幹事長1.5億円、茂木幹事長4.2億円…深まる脱税疑惑「使途不明金」支出は年末に集中
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/335959
2024/02/09 日刊ゲンダイ


二階俊博元幹事長(左)と茂木敏充幹事長(C)日刊ゲンダイ

 まさに「裏金・脱税追及」国会だ。衆院予算委員会は8日の理事会で、政治資金問題に関する集中審議を14日に行うことで合意。自民党の裏金事件に端を発し、先月29日にも同じ議題で集中審議を実施しており、短期間に同一の個別案件をテーマに開催するのは異例だ。目下の焦点は、政党が国会議員に支出する「政策活動費」。過去に50億円もの「掴み金」を手にした二階俊博元幹事長の脱税疑惑もくすぶる中、日刊ゲンダイの調べでさらに怪しい支出が判明した。

 ◇  ◇  ◇

「5年間、365日24時間、雨の日も晴れの日も寝てるときも起きてるときも、1時間ごとに10万円。ひたすら政治のためにお金を支出し続けた。あり得ますか、あり得ないですよ」(立憲民主党の米山隆一衆院議員)

 野党は衆院予算委で連日、「脱税疑惑」を追及。主なターゲットは巨額の政策活動費を受け取ってきた二階元幹事長だ。政策活動費はいったん支給されたら、使途公開の義務のないブラックボックス。領収書不要の「合法的裏金」で、特に自民党では重点的に支給される幹事長の「力の源泉」となっている。

 二階氏は過去に計約50億6000万円、うち47億7000万円を歴代最長の5年に及んだ幹事長在任中に受け取った。5年間の使途不明額はおよそ50億円。単純計算で1年10億円、1時間あたり10万円近い額となる。

 問題は、残額が生じると課税の対象となることだ。国税庁幹部は国会で「年末に余っていれば納税の義務がある」と一貫して答弁。これだけの額を使い切っていなければ、確定申告の形跡がうかがえない以上、二階氏には脱税の疑いが生じる。

 日刊ゲンダイは公開中の自民党本部の政治資金収支報告書(22年までの3年分)から年内ギリギリの12月分に絞り、政策活動費の支出を確認。改めて非常識な実態が浮上した。

 2020年12月8日には「5310万円」「5000万円」「5000万円」と同じ日に3回に分け、二階氏に計1億5310万円も支出。この年、二階氏が受け取った総額6億3000万円のうち、4分の1がたった1日に集中していた。異常だ。

「1時間に27万円」を使い切らなければ脱税対象に

 当日も含めて大みそかまで残り24日。使い切るためのノルマはキツい。1日あたり約638万円、1時間に約27万円、1分換算で約4430円を消費しなければ、二階は納税の義務を課される。

 自民党現幹事長の茂木敏充氏も二階氏の手口を踏襲。21年11月の就任から22年末までに総額12億1670万円を受け取ったが、21年12月10日には「5520万円」「5000万円」「5000万円」と、やはり同じ日に3回、計1億5520万円を受領。この年の12月は7〜8日にも2日連続で3000万円ずつもらい、締めて2億1520万円に上る。

 翌22年も12月7日に3回に分け、計1億7850万円を受け取ったほか、同月9日にも3000万円を受領し、計2億850万円。両年とも年内に残金を発生させないためのノルマは、二階氏よりも跳ね上がっているのだ。

「党所属議員に配る年末の“餅代”に充てているのでしょうが、各議員とも血税からボーナスをどっさり得ています。まだカネが欲しいのか。使途を公開しない限り、脱税疑惑は晴れないのに、岸田首相はかたくなに拒む。よほど、後ろ暗い実態があるとしか思えません。自民党への政党交付金は年間約160億円。幹事長に10億円もの掴み金を渡せるほどカネ回りが潤沢なら、血税を原資とする交付金は必要ない。返上するのが筋です」(政治評論家・本澤二郎氏)

 茂木氏の政策活動費が残っていれば、まだ脱税の時効は迎えていない。現職幹事長の税務調査に、国税庁は乗り出すべきだ。

http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/322.html

記事 [政治・選挙・NHK293] 1年前のことが「記憶にない」 嘘つきは泥棒の始まりだよ、文科相(日刊ゲンダイ)

※2024年2月9日 日刊ゲンダイ1面 紙面うリック拡大


※紙面抜粋


※2024年2月9日 日刊ゲンダイ2面

※文字起こし


写真があっても「記憶にない」(答弁する盛山正仁文科相=衆院予算委、昨8日)/(C)日刊ゲンダイ

「記憶にございません」

「まったく記憶がございません」「覚えておりません」──。「記憶にない」の連発でいつまで持ちこたえられるだろうか。

 盛山正仁文科相が2021年の衆院選の際、旧統一教会の関連団体「世界平和連合」から推薦状を受け取り、選挙支援を受けていたとされる問題。6日の朝日新聞が推薦状を手にした盛山と教団関係者の写真を1面トップで報じてから、盛山の答弁はブレブレだ。

 この問題が衆院予算委員会で追及され、当初は「写真があるのであれば、推薦状を受け取ったのではないか」(6日)とスットボケていたが、教団側との事実上の「政策協定」にあたる推薦確認書にも署名していたことが報じられると、「うすうす思い出してきた」「(推薦確認書の)内容をよく読むことなくサインをしたかもしれない」「軽率にサインした」(7日)と少しずつ変遷してきた。

「LGBT問題や、同性婚の合法化は慎重に扱う」など、教団側が掲げる政策への賛同を求める確認書にサインしたことを認めたわけだ。それが推薦状の条件でもあり、選挙期間中は教団信者10〜20人が連日、有権者に投票を呼びかける電話作戦を展開。こうした支援状況は、世界平和連合の地元幹部が盛山の事務所に報告していたという。

 文科省は宗教法人を所管し、昨年10月に旧統一教会の解散命令請求を出した。22日には東京地裁が当事者の意見を聞く「審問」が初めて開かれる予定だ。

 これから教団側と厳しく対峙していくはずの役所のトップが教団とズブズブで、選挙支援を受けてバッジを手にしていたなんて、悪い冗談でしかない。野党は盛山の更迭を要求しているが、岸田首相は拒否。「職責を果たしていただきたい」と、続投させる方針だ。

記憶喪失のおかげで文科相に就任

 それにしても、なぜ岸田は盛山をよりによって文科相に任命したのか。

 確認書に署名したことを「うすうす思い出してきた」と言っていた盛山は、8日になって一転、「記憶にない」と発言を後退させた。8日の衆院予算委員会では、10回以上も「記憶ない」と答弁。推薦確認書は「頂戴していないのではないか」と言い出し、写真付きで報じられた推薦状についても「破棄してしまって確認できない」というのだ。さすがに苦しい。無理がある。

 盛山が旧統一教会側の推薦確認書にサインしたとされるのは、前回衆院選の公示直前だった21年10月17日だ。その後、22年7月に安倍元首相が銃撃され横死したことをきっかけに自民党と旧統一教会との関係が浮上し、自民党は22年9月に所属議員と旧統一教会との接点を調査。選挙の支援を受けたと回答した議員名を公表したが、盛山は含まれていなかった。「関連団体の会合に出席し、あいさつ」とだけ申告していたからだ。推薦確認書へのサインも、選挙支援も申告していなかった。

 当時の盛山は、わずか1年前のことも覚えていなかったのか? 自民党がこの調査を実施した時には、旧統一教会との関係について世論の厳しい目が注がれていたのに、直近選挙の推薦状況や選挙支援について調べ直すこともせずに回答していたのか。1年前の記憶もなくしてしまう御仁では心もとないが、“記憶喪失”のおかげで盛山は23年9月に文科相として初入閣を果たす。

「統一教会」も「裏金」も自己申告のずさんな調査

「事実上の政策協定である推薦確認書を読まずにサインしたのなら軽率に過ぎるし、本当に記憶にないとすれば政策遂行能力に疑問符がつきます。政治家にとって選挙は何より重要なはずなのに、1年前のことも覚えていられない大臣で大丈夫なのか。もちろん、本当は覚えているのに党の調査に嘘をついていたとすれば言語道断です。いずれにしても、大臣としての能力も資質もないことを自ら告白しているに過ぎない。旧統一教会に解散命令請求をする資格はどこにもありません。文科省は宗教法人だけでなく、教育行政を所管しているのです。道徳教育もつかさどる役所のトップがこんなことでいいのでしょうか。岸田首相の任命責任は重大です」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)

 盛山は灘中・灘高から東大法学部の超エリートだ。大学卒業後は運輸省(現・国交省)に入省し、通産相や運輸相、衆院議長を歴任した自民党の田村元の娘と結婚。ピカピカの経歴だが、子どものころに「嘘つきは泥棒の始まり」と教わらなかったのだろうか。

 もっとも、盛山は選挙に弱い。21年衆院選も小選挙区で敗れ、比例復活。教団信者の熱心な支援がなければ、比例復活もままならなかったかもしれない。選挙に弱い議員ほど、怪しげな団体が付け込む余地が生まれるものだ。

 とはいえ、旧統一教会は選挙に強い議員にも食い込んでいる。7日には林官房長官にも旧統一教会との関係が浮上したし、岸田自身も政調会長時代の19年に教団関連団体「天宙平和連合(UPF)ジャパン」のトップらと並んで撮った親しげな写真が昨年、報じられた。盛山も、林も岸田派。とりわけ関係が深かった安倍派のみならず、岸田派中枢も教団と関係を持っていたことに震撼する。旧統一教会と自民党はどこまで一体化していたのか。

自民党に自浄作用は期待できない

 岸田も「写真があるということは会ったのではないか」「どなたがいらしたかは覚えておりません」と、今回の盛山と同じような弁明をしていた。証拠写真があっても、シラを切り通せば何とかなるという成功体験。それを盛山も実践しようとしているのか。

「盛山大臣を辞めさせると、『林官房長官はいいのか』『岸田首相はどうなんだ』と波及する可能性がある。それを恐れて、岸田首相は更迭にも踏み切れないのでしょう。盛山大臣が教団側から推薦状を受け取った際の写真に写っていた幹部のひとりは、岸田首相との写真にも収まっていましたからね。しかし、こうやって教団側からの反撃を恐れているようでは、首根っこを掴まれているも同然で、関係を断ち切ることなどできません。自己保身に走れば、教団側からのリークを恐れて顔色をうかがうようになってしまう。教団側の思うつぼです」(五十嵐仁氏=前出)

 党の調査に虚偽の申告をしてもバレなければOK、「記憶にない」で逃げられるということになれば、いま自民党が行っている「裏金問題」での全議員アンケートだって、誰が信じるものか。8日締め切りで自民党スタッフが回収していたが、自己申告で、虚偽の申告をしても罰則はない。調査をしたというアリバイづくりをしているだけなのだ。自民党に自浄作用など絶対に期待できない。

「岸田首相は口では『先頭に立って』『火の玉になって』と言いますが、旧統一教会の問題も、裏金問題も、徹底調査してウミを出し切る覚悟は見えない。調査したという形だけ整えて“やってる感”をアピールし、問題にフタをするアリバイづくりでしかありません。すべてがその場しのぎの小手先なのです。将棋の藤井聡太名人は100手先まで読んでいるといわれますが、岸田首相はどうすれば政権が少しでも延命できるかという“次の一手”しか考えていないように見えます。今回も自分の保身のために盛山文科相を続投させると言っていますが、いずれ辞任は免れない。こんな問題で予算委の時間を浪費すれば、岸田首相の責任ですよ。早く自分の任命責任を認めて文科相を交代させ、国民に謝るしかないでしょう」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)

 盛山文科相も、旧統一教会との関係がバレたら岸田派の親分にも政権に迷惑をかけるし、国民からの信頼が失われることが分かっていながら、なぜ申告しなかったのか謎だ。他のポストならまだしも、少しでも教団との接点が記憶にあれば、普通は文科相就任は断るだろう。

 大臣になれるなら、党に迷惑をかけてもいい、国民を裏切っても構わないと思ったのか。この国の政治家は、ここまで落ちてしまったか。モラルも何もあったもんじゃない。

http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/323.html

記事 [政治・選挙・NHK293] 裏金事件、旧統一教会…4.28衆院3補選「自民全敗」に現実味 長崎3区と東京15区は“お通夜”状態(日刊ゲンダイ)

裏金事件、旧統一教会…4.28衆院3補選「自民全敗」に現実味 長崎3区と東京15区は“お通夜”状態
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/335967
2024/02/10 日刊ゲンダイ


裏金疑惑で谷川弥一前衆院議員(左)が辞職した長崎3区、空席となった島根1区(安倍派議員総会であいさつする細田博之前衆院議長=右)/(C)日刊ゲンダイ

 岸田首相の命運を分ける4月28日投開票の衆院3つの補欠選挙に、永田町関係者の注目が集まっている。派閥裏金事件で内閣支持率が過去最低を更新する中、自民党が「全敗」する可能性が高まっているからだ。

 予定されているのは、谷川弥一前衆院議員が裏金事件で辞職してあいた長崎3区、細田博之前衆院議長が死去し、空席となった島根1区、東京・江東区長選を巡り公職選挙法違反の罪で起訴された柿沢未途前法務副大臣が議員辞職した東京15区での3選挙だ。

 長崎3区では自民の「不戦敗論」が浮上。区割り変更の「10増10減」に伴い、次期衆院選から長崎県内の選挙区は4から3に減る。現3区の大部分が現4区と合流し「新3区」となる。既に新3区の自民の候補者は決まっているため、補選当選者が次の衆院選で新3区から出馬するのは無理筋。「負けたら恥だから無理に立てなくていい」(地元自民関係者)という声が上がっている。

 保守王国の島根1区では自民が元財務官僚の新人の擁立を決めたが、苦戦必至だ。

「目下、盛山文科相と旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の関連団体との接点が明らかになり、国会は大炎上。下火だった教団問題が再燃しています。前職の細田さんは教団との接点をロクに説明せず、猛批判を浴びた。『政治とカネ』でも、細田さんは巨額の裏金をつくっていた安倍派の会長を務め、実態を知り得る立場にいた。2つの不祥事が直撃し、自民は大逆風です」(官邸事情通)

 対立候補も強敵だ。立憲民主党公認の亀井亜紀子元衆院議員は、父に亀井久興元国土庁長官を持ち、知名度は抜群。共産党も新人擁立を決めたため、野党票が割れる可能性もあるが、自民は盤石とは言えない。

東京15区からは「誰も出馬しようとしない」とため息


東京・江東区は自民党候補に誰も手を挙げない…(選挙法違反で逮捕に議員辞職、保釈された柿沢未途被告)/(C)日刊ゲンダイ

 カオスなのが東京15区だ。既に、日本維新の会と国民民主党、共産が擁立を決定。立憲と小池都知事が特別顧問を務める都民ファーストの会もそれぞれ擁立を模索中だ。野党票がバラバラになり、自民は好機に沸いているかと思いきや、そうではない。地元・江東区の自民関係者は「出てくれる人がいない」と嘆息。“お通夜”状態である。

「江東区議会関係者が候補選定の協議をしているのですが、誰も『私が出る』と手を挙げない。区長選での事件に多くの支援者が怒っているから、勝てる見込みが薄いのです。もともと15区選出だった秋元司元衆院議員が『補選は自分が自民から出ます』と支援者に言っているようですが、IR(カジノ)汚職で公判中の彼を担ごうという声もない。『不戦敗でいい』と言う人もいるほどです」(同前)

 3補選で全敗したら、岸田首相は大ピンチ。一気に「岸田降ろし」が始まってもおかしくない。

http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/324.html

記事 [政治・選挙・NHK293] 唐突なバラマキ給付、台湾訪問…小池都知事が「国政復帰」へ虎視眈々と布石(日刊ゲンダイ)

唐突なバラマキ給付、台湾訪問…小池都知事が「国政復帰」へ虎視眈々と布石
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/335960
2024/02/09 日刊ゲンダイ


いよいよ国政復帰か?(小池百合子都知事)/(C)日刊ゲンダイ

 小池百合子都知事が国政復帰の布石を打ちつつある。

 昨年「都内の18歳までの子どもに一律月額5000円を切れ目なく給付」を打ち出した。都政担当者はその唐突感に戸惑った。

 そして今月7〜8日の台湾訪問。蔡英文総統、頼清徳次期総統、デジタル担当大臣のオードリー・タンと相次いで対談。「台湾海峡の安定と地域平和を守る」などの外交問題から「少子化対策」まで話し合い、小池知事本人も「実り多い出張だった」と胸を張った。まるで外交政治家だ。

 そこで浮上した小池知事の国政復帰論だ。

「都知事選は今年の7月ですが小池さんは出馬を明らかにしていません。矢継ぎ早のばらまき給付や台湾外交など国政復帰への布石とみられているのです」(都政関係者)

 自民党内には低迷岸田首相に加えて、二階氏ら小池待望論もある。小池知事の狙いはズバリ4月28日衆院補選の東京15区。柿沢未途さんがコケて自民党も候補者がいないから当選確実……。

 自民党はまた小池百合子に引っかき回される。

http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/325.html

記事 [政治・選挙・NHK293] 政治家が裏金を良しとし脱税も簡単にできるって、これ以上の裏切りはあるだろうか。 室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」(日刊ゲンダイ)

政治家が裏金を良しとし脱税も簡単にできるって、これ以上の裏切りはあるだろうか。 室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/335935
2024/02/09 日刊ゲンダイ


「裏金議員は辞職か離党、それでも足りないぐらいだ」と自民党の村上誠一郎衆院議員(C)日刊ゲンダイ

『新型コロナウイルスの感染が拡大した際、自民党は酒席に行っただけで3人に離党勧告を出している。今回の裏金問題で、自民党と政治に対する信頼を失墜させた罪は大変重い。何人衆なのかは分からないが、もしもサムライだったら、谷川弥一さんのように辞職するか、離党するか──。それでもはっきり言って足りないぐらいだ』(村上誠一郎・自由民主党衆議院議員)

 これは2月2日付の朝日新聞DIGITALの村上さんのインタビュー記事の冒頭の言葉だ。

 自民党において、いつもまっとうな発言をする村上さん。いや、本当に今回もそうだわ。

 日本の首相で、自民党の総裁の岸田さん、あなたはこの問題が露わになったときの総理だということに意味を見出して欲しい。あなたは自民党の総裁より重い、日本国首相でもある。きちんとしようよ。

 今回の裏金問題は、コロナ禍で酒席にいったよりも軽いことなのか?

 裏金問題こそ、議員辞職、当たり前の案件なのではなかろうか。これ以上、ないくらいの。

 国会議員の大きな仕事は予算の配分の仕方を考えることだ。予算というのは、あたしたちの税金で成り立っている。

 あたしたちは国や自治体を支えるため、税金を納めている。それは厳しく、徴収されている。

 べつにそのことに疑問や不満はない。国や自治体がうまく運営されなければ、自分の生活もままならなくなってしまうし、弱っている仲間も救えない。ただし、税金の徴収は公平に行われ、適切に使ってくれよと切に思う。

 あたしたちの代表である政治家が、裏金を良しとし脱税も簡単にできるって(していると思われる)、あたしたちにとって、これ以上の裏切りはあるだろうか。

 村上さんは、「政治の信頼の失墜は、取り戻すには大変な時間と労力がかかる」といい、春の補欠選挙の心配をされていた。が、春の補欠選挙で自民が大敗するという瑣末な問題ではないだろう。


室井佑月 作家

1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。

http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/326.html

   

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