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2024年1月20日06時10分 〜
記事 [政治・選挙・NHK293] 上から下まで裏金政党の猿芝居 岸田派も立件でいよいよ「お笑い」政治刷新(日刊ゲンダイ)

※2024年1月19日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大


※紙面抜粋


※2024年1月19日 日刊ゲンダイ2面

※文字起こし


突然の「解散」宣言(岸田文雄首相)/(C)共同通信社

 唐突な「解散」宣言だった。自民党派閥のパーティー裏金事件を受け、岸田首相は18日、自身が昨年12月まで会長を務めた岸田派について「解散を検討している」と表明した。

 東京地検特捜部が政治資金規正法違反(虚偽記載)の疑いで、岸田派の元会計責任者を立件する方針を固めたことが分かり、「派閥解散論」をブチ上げることで党内外の批判をかわす狙いがあるようだ。さも大層な決断を下したように見えるが、論点のスリ替えに国民は騙されてはダメだ。

 事件の本質は派閥うんぬんの問題ではない。組織的な裏金づくりが平然と行われてきたのはなぜか、ため込んだ裏金は何に使われたのか──、真相解明し膿を出し切ることが何より肝要なのだ。本気なのかどうかも分からない「派閥解消」という目くらましで幕引きなど決して許されない。

 18日は、岸田派のみならず、二階派についても派閥の収入を政治資金収支報告書に記載しなかったとして、特捜部が元会計責任者を立件する方針であることが判明。安倍派の悪辣ぶりが目立っているが、自民党は上から下まで裏金政党であることがハッキリした。どの派閥もせっせと裏金づくりに励んでいたということだ。

 岸田派は、規正法の時効にかからない2018〜20年の3年間で約3000万円の収入が不記載だったという。特捜部は元会計責任者の略式起訴を検討しているようだ。

 18年以降の5年間で計2億円超の不記載があった二階派については、元会計責任者を在宅起訴する方針。会長の二階元幹事長に至っては、事務所が5年間で3000万円を裏金化していた疑いを持たれている。二階本人の関与は認められず、秘書の略式起訴で終わりとみられている。

 岸田は自らの責任について「事務的なミスの積み重ねと報告を受けている」「それ以上のことは承知していない」と知らぬ存ぜぬだったが、納得する国民はほとんどいないのではないか。

 結局、刑事責任を問われるのは会計責任者や秘書ばかり。典型的な「トカゲの尻尾切り」である。安倍派では、池田佳隆元文科副大臣が逮捕され、谷川弥一、大野泰正両議員はそれぞれ略式起訴、在宅起訴される見込みだが、派閥幹部はいずれも逃げ切り濃厚というありさまだ。

「会長案件」なら岸田首相は知り得る立場

 しかし、安倍派幹部らの説明と、岸田、二階両派幹部の扱いには矛盾が浮かび上がる。18年以降に事務総長を務めた安倍派の4幹部は、裏金化について「会長案件だった」などと特捜部に説明。当時の会長は細田前衆院議長と安倍元首相で、「死人に口なし」だ。その結果、特捜部は事務総長経験者と会計責任者の「共謀」を問うのが困難、として立件見送りになるとみられている。

 安倍派幹部らの説明通りなら、派閥のカネを巡り、会長には絶対的な権限があるということ。岸田派と二階派の会計処理も同様に「会長案件」だとしたら、岸田と二階は「共謀」に当たる。まさか、岸田派と二階派は「会長案件」でなく事務方の「会計責任者案件」だったとでも言うつもりか。そんな理屈が通るとは思えない。

 派閥の不記載を刑事告発した神戸学院大教授の上脇博之氏はこう言う。

「岸田派の会計処理も『会長案件』だったなら、少なくとも岸田首相はカネの流れを知り得る立場にあったことになるでしょう。当然、会計責任者が勝手に不記載を決めたとは考えにくく、岸田首相をはじめ派閥幹部に相談があったと考えるのが自然です。『承知してない』という言い訳は通用しないでしょう。説明責任を果たすべきです」

 岸田は他人事のように振る舞っているが、まさに犯罪の当事者じゃないか。前出の上脇教授はさらにこう続ける。

「安倍派幹部らの立件が見送られたことにも疑問符がつきます。『会長案件』という説明は辻褄が合っていない。22年5月の安倍派パーティーでは、還流を取りやめる方針を示しながら、夏に撤回。その際、既に安倍元首相は他界しており会長不在です。ならば、撤回という重大な決断を誰が下したのか。会計責任者が独断でできるとは思えず、幹部の意図が働いたとみるべきでしょう」

“盗人”が「刷新」を叫ぶブラックジョーク

 フザケているのは、こんな連中が「政治改革」をエラソーに叫んでいることだ。岸田は自ら党内に「政治刷新本部」を設置し、政治改革に向けた議論を行っているが、組織的な裏金づくりを平気でやってのけるヤカラに「刷新」なんてできるわけがない。“盗人”に対策を検討させて何を「刷新」できるというのか。いよいよ「お笑い」だ。

 17日に開催した刷新本部会合では7人の有識者を招き、意見を聴取。「外部有識者招聘」と言えば聞こえはいいが、会合はたったの1時間半だ。7人の有識者からどれだけの意見が聞けたというのか。形だけの会合だったのは間違いない。16日の会合には約150人の議員が参加し「派閥を解消すべき」「安倍派を介錯する」などと大騒ぎだったが、党内からは「ただのガス抜きだ」という声が上がっている。

 要するに、刷新本部はヤラセの猿芝居。岸田は3回あった会合全てに参加し、計5時間半にわたって意見を聞いたというが、その狙いも今やメッキの剥げた「聞く力」アピールだったに違いない。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。

「刷新本部は、人選、期間、議論の中身全てに問題があります。第一に、『刷新』される対象の裏金受領議員がメンバーに入っている。期間については、たった2週間と短すぎます。これで25日に中間報告なんてあり得ない。議論の内容も『派閥解消』に矮小化している。本来、政治資金関連情報のデジタル化による全面的な透明化、企業・団体献金の禁止などを検討すべきです。刷新本部は『議論してます』というポーズに過ぎない。実際は、いかにして国民を騙すかについて相談しているとしか思えません」

SNSで吹き荒れる「検察いらない」

 あまりのデタラメぶりに、多くの国民は我慢の限界だろう。さすがに、自民党への怒りが頂点に達しつつある状況だ。

 時事通信が12〜15日に実施した1月の世論調査では、自民党の政党支持率が前月比3.7ポイント減の14.6%となった。これは、同社が1960年6月に調査を開始して以降で、野党だった期間を除き最低だという。

 国民の怒りは岸田自民だけでなく、派閥幹部の責任を問えない特捜部にも向けられている。

 X(旧ツイッター)では、つい先日まで〈#検察がんばれ〉がトレンドに入っていたが、いまや〈#もう検察いらないよね〉がトレンド入り。〈「強きを助け弱きを挫く」、今の検察はまさにそれ〉〈巨悪集団自民党を守るための組織であるなら要らん〉といった批判が続出している状況だ。

「大山鳴動してネズミ“3匹”では、国民は納得しないでしょう。組織的に裏金づくりを行っていたのが明らかなのですから、権限が強い派閥中枢を立件し、責任を取らせるべきです。これでは、真相解明もままならない。なぜ、検察は厳しく切り込まないのか。『今回は下っ端議員だけで見逃してやる』とばかりに政権に恩を売り、実を取ろうと考えているようにも見えてしまう。国民の不信感は高まるばかりです」(五十嵐仁氏=前出)

 92年の東京佐川急便事件では、金丸信副総裁が略式起訴と20万円の罰金刑でシャンシャンとなったが、国民が激怒し、検察庁の石看板にペンキがブチまけられた。今回も、再び同じことが起こるのではないか。国民の怒りは収まりそうにない。

http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/143.html

記事 [政治・選挙・NHK293] イワツバメさんの投稿:非常時、自治体への指示可能に 政府、特例規定へ改正案(東京新聞):カルト板リンク

イワツバメさんの投稿:

非常時、自治体への指示可能に 政府、特例規定へ改正案(東京新聞)

http://www.asyura2.com/23/cult48/msg/877.html


※コメントは元の記事のあるリンク先のスレッドの方に投稿してください。


http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/144.html
記事 [政治・選挙・NHK293] 安倍派解散に幹部は居直り、介錯センセーはご満悦…泣き、責任転嫁する「5人衆」(日刊ゲンダイ)

安倍派解散に幹部は居直り、介錯センセーはご満悦…泣き、責任転嫁する「5人衆」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/335000
2024/01/20 日刊ゲンダイ


宮澤博行前防衛副大臣は「介錯」できたらしい(C)日刊ゲンダイ

 自民党の裏金疑獄で最も悪質な安倍派が19日、党本部で解散を決めたと発表した。

 座長の塩谷元文科相は臨時総会の冒頭、事件について「心より深くおわび申し上げる」と謝罪。「5人衆」と呼ばれる世耕前参院幹事長と事務総長の高木前国対委員長と一緒に頭を下げた。

 総会には、あの“介錯センセー”も出席。16日の政治刷新本部で「私は派閥に残って安倍派を介錯する覚悟だ」と大ミエを切った宮澤博行前防衛副大臣のことだ。

 総会後の宮澤氏に「介錯できました?」と直撃すると、待ってましたとばかりにニヤリ。こう自説を開陳した。

「切腹する人に対して介錯をするわけです。私が申し上げた中に『(安倍派の)総意として解散をしよう』『私たちも改善の提案をしなかった責任がある』と。自分たちの責任だと思います。自分たちで腹を切って介錯がある。それでいいんじゃないでしょうか」

 何が「それでいい」のかサッパリだが、どうやら「自分たちで責任を取ったからよし」と言いたかったらしい。「介錯できたってことですか?」と質問を重ねたところ、「と、思います」と満足げだった。

 宮澤氏といえば昨年12月、裏金問題について「(派閥から)『しゃべるな、しゃべるな』と。これですよ」と口止めを暴露。しかし、この日も「誰がかん口令を敷いたか」には触れず、スタンドプレー感がにじんでいた。

 総会後に高木氏と並んで会見した塩谷氏は、地元支援者への説明不足を問われ「私個人のことを言えばいいという立場ではありません」と居直りつつ、「例えば宮澤さんは隣の選挙区ですけど、彼のように『自分はこうだ』と言って終わる話じゃありません」と宮澤の振る舞いをチクリ。

 一方、政治資金パーティーの販売ノルマ超過分の還流がいつ始まったのか経緯などについては「誰がということも分かっていない」「会長が決めてきたのだろう」とノラリクラリだった。

 故・安倍元首相の名前を冠する派閥が解散に至ったことに、高木氏は「亡くなってからも安倍派を名乗らせていただいたことは大変ありがたい」などと声を詰まらせた。泣きたいのは、不正に裏金をこさえる国会議員が「おとがめなし」で開き直る姿を見せつけられた国民である。

 検察の本丸とみられてきた西村前経産相は単独会見で、計100万円のキックバックを受けていたことについて「把握していなかった」と釈明。還流分は都内で開催したパーティーの収入として計上していたと説明し、「秘書がそういう判断でやってきた」と責任転嫁した。

http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/145.html

記事 [政治・選挙・NHK293] 「山場は検審 緊張して待つ」 政治資金問題は「民意」の判断へ(朝日新聞新聞デジタル)
https://www.asahi.com/articles/ASS1M7R8LS1JUTIL031.html?iref=comtop_7_04


「山場は検審。議決を緊張して待つことになる」。


この言葉は、不記載額が1千万円台の安倍派議員の関係者が発した言葉だそうだ。

この言葉は重大な意味を持つ。

すなわち、当人たちには「犯罪を犯したという自覚が有り」、とりあえず「その犯罪を検察によって見逃して貰った」という意識が図らずも吐露されたものだろう。

そして、公開で審理される「裁判」にかけられてしまえば「万事休す」。
彼らの犯罪が、国民の前に明らかにされる。
そのことを知っており、その不安を映し出したものだ。

裁判では、有罪か無罪の二者択一。
有罪の裁定の下で、初めて刑罰の軽重に差をつける。

その裁定の権限は、裁判官のみに与えられている。

決して「検察官」には非ず。

検察官が、犯罪が疑われる事案を前にして起訴しないということは、「司法の審判」を避けるということであり、「逃がし屋」と言われる所以だ。

「司法の審判」を避けることができるかどうか、「山場は検審」とは、そういうことを意味する。



以下に記事を転載する。(有料記事の為、途中まで)


自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる事件は安倍派の中枢幹部や3千万円に満たない受領議員は刑事処分の対象にならなかったが、事件は終わりとはいえない。

 今後、市民団体などの告発があっても、検察は結論は出ているとして不起訴にする方針で、その場合、舞台は検察審査会(検審)に移る。

 検審では、「不起訴は不当」という告発人の申し立てを受け、11人の市民が処分の妥当性を審査。裁判員裁判スタートと同じ2009年に、起訴すべきだとの議決が2回出れば「強制起訴」となる仕組みができた。

 「山場は検審。議決を緊張して待つことになる」。不記載額が1千万円台の安倍派議員の関係者は言う。

 小沢一郎衆院議員の資金管理…


記事の転載はここまで(以降有料・・・)。



「・・・自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる事件は安倍派の中枢幹部や3千万円に満たない受領議員は刑事処分の対象にならなかった・・・」

「刑事処分の対象にならなかった」とは一体どういうことなのか。


検察官は事件について必要な捜査を遂げた後に、終局処分をする。

この終局処分には、公訴の提起と不起訴処分とがある。

そして、不起訴処分にも以下のようにいくつか種類がある。

ネットから解説を拾うと、次のように書かれている。

⑴訴訟条件を欠く場合

 被疑者が死亡した場合や、法人が消滅した場合、親告罪の告訴等が無効または取り消された場合などです。

⑵被疑事件が罪とならない場合

 被疑者が犯罪時14歳に満たないとき、心神喪失であったときなどの場合です。

⑶犯罪の嫌疑がない場合

 @嫌疑なし

被疑事件につき、被疑者がその行為者でないことが明白でないときなどです。

 A嫌疑不十分

被疑事件につき、犯罪の成立を認定する証拠が不十分なときです。

⑷犯罪の嫌疑がある場合

 @刑の免除

 被疑事実が明白な場合において、法律上、刑が必要的に免除されるべきときにする処分をいいます。

 A起訴猶予

 被疑事実が明白な場合において、被疑者の性格、年齢及び境遇、犯罪の軽重及び情状並びに犯罪後の情況により訴追を必要としないときにする処分をいいます。


そして検察官は、「不起訴」の理由、すなわち嫌疑不十分なのか起訴猶予なのか、について、その説明はしなくてもよいとされている。


今回の政治資金問題。

東京新聞によれば、
https://www.tokyo-np.co.jp/article/303839

キックバックを受け取った議員の立件は、政治資金収支報告書への不記載額が「3500万円以上」に限られた。
安倍晋三元首相の後援会が「桜を見る会」前日に主催した夕食会を巡り約3000万円を記載しなかった秘書を略式起訴した過去の例などを、「線引き」の根拠としたとみられる。

とある。

「・・・とみられる。」

しかし、

検察は「過去の例」を「線引き」の根拠と出来るとは、何処にも書かれていない。
常識的に考えても、金額の大小で「線引き」をし、犯罪の有無を左右できる筈もない。

すなわち、そんな理由で起訴、不起訴を決める権限は与えられていないということだ。

過去の例を持ちだすのは、「役人の悪しき先例主義」でしかない。

裁判官が、判決を下す際に、過去の判例を重視する「判例法主義」というものがあるが、その事とは「似て非なるもの」と言わねばならない。

検察官が、先例を盾に、容疑ある者を不起訴とするとき、それは、「逃がし屋」が過去にもいたことを自白しているに過ぎない。


今回の事件の最大の焦点だったのは、派閥幹部の刑事責任。

検察は、会計責任者との「共謀」を示す証拠が見つからなかったということで、派閥幹部の刑事責任を問わなかった。

結果的には、1000万円超のキックバックを受け取っていた議員もほとんどが不問にされた。

このような判断は、国民の常識、正常な道徳感とは相当の乖離がある。

こんなことを許していいのか?

また新たな「悪しき先例」を生んでしまっただけではないか。

そして、1000万円の裏金作りは「犯罪ではない」とのメッセージが、あろうことか、犯罪を摘発すべき「検察」から発せられたことになる。

一方で、飢えに耐えかね、100円のアンパンを万引きして、窃盗罪で刑務所に送られる老人のニュースも流される。
賞味期限ぎりぎりで半額シールが張られたアンパンならば、万引きしても罪にならないことがあるだろうか。

こんな不条理が許されていい訳がない。

これほどまでに、日本は腐ってしまっているということなのか・・・。


検察は何を考えているのか・・・。

これは一検察官の問題ではないだろう。
「検察」という組織全体の問題と捉えなければならない。

<検察の理念>の中には、

「・・・我々が目指すのは,事案の真相に見合った,国民の良識にかなう,相応の処分,相応の科刑の実現である。・・・」

「・・・権限の行使に際し,いかなる誘引や圧力にも左右されないよう,どのような時にも,厳正公平,不偏不党を旨とすべきである。また,自己の名誉や評価を目的として行動することを潔しとせず,時としてこれが傷つくことをもおそれない胆力が必要である。・・・」

との記述がみられる。・・・本心か?

今回の問題での検察の判断、終局処分は、「検察の理念」に悉く反する、恥ずべきものだと断言する。


忘れてしまっているであろう全ての検察官に贈る<検察の理念>。

興味ある方は一般の方でも一読を。(きっと笑える、いや泣けてくる)


<検察の理念>


この規程は,検察の職員が,いかなる状況においても,目指すべき方向を見失うことなく,使命感を持って職務に当たるとともに,検察の活動全般が適正に行われ,国民の信頼という基盤に支えられ続けることができるよう,検察の精神及び基本姿勢を示すものである。

検察は,公共の福祉の維持と個人の基本的人権の保障とを全うしつつ,事案の真相を明らかにし,刑罰法令を適正かつ迅速に適用実現するため,重大な役割を担っている。我々は,その重責を深く自覚し,常に公正誠実に,熱意を持って職務に取り組まなければならない。

刑罰権の適正な行使を実現するためには,事案の真相解明が不可欠であるが,これには様々な困難が伴う。その困難に直面して,安易に妥協したり屈したりすることのないよう,あくまで真実を希求し,知力を尽くして真相解明に当たらなければならない。

あたかも常に有罪そのものを目的とし,より重い処分の実現自体を成果とみなすかのごとき姿勢となってはならない。我々が目指すのは,事案の真相に見合った,国民の良識にかなう,相応の処分,相応の科刑の実現である。

そのような処分,科刑を実現するためには,各々の判断が歪むことのないよう,公正な立場を堅持すべきである。権限の行使に際し,いかなる誘引や圧力にも左右されないよう,どのような時にも,厳正公平,不偏不党を旨とすべきである。また,自己の名誉や評価を目的として行動することを潔しとせず,時としてこれが傷つくことをもおそれない胆力が必要である。

同時に,権限行使の在り方が,独善に陥ることなく,真に国民の利益にかなうものとなっているかを常に内省しつつ行動する,謙虚な姿勢を保つべきである。

検察に求められる役割を果たし続けるには,過去の成果や蓄積のみに依拠して満足していてはならない。より強い検察活動の基盤を作り,より優れた刑事司法を実現することを目指して,不断の工夫を重ねるとともに,刑事司法の外,広く社会に目を向け,優れた知見を探求し,様々な分野の新しい成果を積極的に吸収する姿勢が求められる。

これらの姿勢を保ち,使命感を持って各々の職務に取り組むことを誇りとし,刑事司法の一翼を担う者として国民の負託に応えていく。


1 国民全体の奉仕者として公共の利益のために勤務すべき責務を自覚し,法令を遵守し,厳正公平,不偏不党を旨として,公正誠実に職務を行う。


2,以下、省略。



山場となるとされる、「検察審査会」の議決が、「検察が、「検察の理念」に従い、事案の真相に見合った,「国民の良識にかなう」,相応の処分,相応の科刑を実現する」ことを求める。

そのことに希望を持とう。


「国民の良識が求めるもの」は、「公開される公判が開かれる裁判」。

略式起訴ではない「起訴相当」の議決。

その為には、われわれ国民が声を上げ、メディアがその声を漏らさず拾い報じる。

それぞれの責務を全うし、権力に取り込まれた「検察」と対峙しなければならない。





http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/146.html
記事 [政治・選挙・NHK293] 田村智子「共産党新委員長」誕生の舞台裏…102年の歴史で初の女性党首(日刊ゲンダイ)

田村智子「共産党新委員長」誕生の舞台裏…102年の歴史で初の女性党首
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/334940
2024/01/19 日刊ゲンダイ


自由な改革が期待されるが…(共産党新委員長就任の田村智子氏と議長に就く志位和夫氏)/(C)共同通信社

 予想通りの世代交代だが、さて“ニュー共産党”に脱皮できるのかどうか。

 共産党は18日の党大会最終日に、新委員長人事を決定。志位和夫委員長(69)が退任し、田村智子政策委員長(58)が後任となった。今年で結党102年の歴史で初の女性党首だ。

 トップ交代は実に23年ぶり。志位氏は議長に就く。小池晃書記局長(63)は留任し、新たな政策委員長には山添拓参院議員(39)が決まった。

「田村さんは、故安倍元首相の後援会が主催した『桜を見る会』前夜祭を巡る疑惑を国会で追及し、頭角を現しました。人柄は庶民的で、お酒を飲むほどに冗舌になります」(野党関係者)

 実は、昨年7月、日刊ゲンダイを含む一部メディアが、共産党で女性党首が誕生する可能性について報じていた。2022年の参院選で3選したばかりだった田村氏が、次期衆院選で鞍替えすると発表されたからだ。「田村委員長誕生」へのレールが敷かれたと目されたのだ。田村氏は衆院比例東京ブロック単独1位での出馬になるとみられる。

 共産党が、志位退陣と女性党首というドラスチックな改革を迫られたのは、党勢退潮が止まらないことにある。党首公選制などを求めて組織の硬直化を批判した現役党員2人を昨年、除名処分にした問題も尾を引き、統一地方選で大きく議席を減らした。

「次の委員長には、小池書記局長が順当に昇格するとみられていましたが、一昨年に田村さんに対するパワハラを認定され、ミソをつけた。山添さんが将来のホープですが、若すぎるので、まずは田村さんということになったのでしょう」(共産党関係者)

 党勢立て直しを担う新委員長は重責。政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう言う。

「田村待望論が実現し、自由な改革が期待されるものの、党内にそうした意識は薄い。除名問題などで萎縮した党内の空気を打破できるのかどうか。田村さんは、党100年の歴史とは違うことをやらないと意味がない。志位さんや小池さんが驚くようなはじけっぷりを見せないと、何も変わりませんよ」

 早速、議長に就いた志位氏が「院政」を敷くのではないか、との見方もある。野党共闘での立ち位置も含め、田村共産党は難題山積だ。

http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/147.html

記事 [政治・選挙・NHK293] 「核廃絶は地球を残す手段だ」 ICANパーク氏、広島で講演(東京新聞・共同)
2024年1月20日 11時26分 (共同通信)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/304070?rct=national

 広島市を訪れている非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のメリッサ・パーク事務局長(57)が20日、市内で講演し「核廃絶はわれわれが住むことのできる地球を残す手段だ」と強調した。
 核兵器禁止条約の発効から22日で3年を迎えることについて「条約としてまだ新しいが、大きな影響を与えている。核兵器を巡る議論に人道面や環境面の影響にも目を向けさせた」と述べた。
 広島県原爆被害者団体協議会の箕牧智之理事長(81)らとも討論。
 パーク氏は日本の条約参加への機運を高めるため来日した。長崎市などを訪れる予定。ICANは条約制定に尽力し、2017年にノーベル平和賞を受賞した。
http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/148.html
記事 [政治・選挙・NHK293] 宏池会解散で自民党激震!「岸田の乱」は墓穴か乾坤一擲か…麻生派と茂木派は青天の霹靂(日刊ゲンダイ)


宏池会解散で自民党激震!「岸田の乱」は墓穴か乾坤一擲か…麻生派と茂木派は青天の霹靂
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/335002
2024/01/20 日刊ゲンダイ


岸田1強状態に(C)日刊ゲンダイ

 自民党の派閥裏金事件を受けて、18日夜に突然、宏池会(岸田派)の解散に言及した岸田首相。それから1日で永田町の風景は一変だ。

 岸田首相がなぜか半笑いで「宏池会解散」を表明したことは、党内に衝撃を与えた。多くの自民党議員にとって寝耳に水だったからだ。各派閥は対応に大わらわ。結局、19日に東京地検特捜部が安倍派、二階派、岸田派の会計責任者らを起訴し、岸田派に続いて安倍派と二階派も解散を決めた。

 岸田首相にしてみれば“してやったり”で、党内では「乾坤一擲の大勝負」とも「岸田の乱」とも言われている。

「総理になっても派閥会長にとどまり続けたほど宏池会に愛着がある“派閥大好き人間”の岸田さんが、自ら率先して派閥解散を表明するとは誰も想像していなかったので、岸田派と同様に立件された安倍派、二階派に対して相当なプレッシャーになりました。派閥がなくなれば、カネと人事が党に一元化され、総裁の力が強まる。派閥崩壊で“岸田1強”時代が始まるのかもしれない。ただ、派閥解散に関しては、これまで総理が重要局面で必ず相談してきた麻生副総裁と茂木幹事長にも事前相談がなかったそうで、『派閥は必要』という立場の麻生さんはスタンドプレーに怒っているそうです」(安倍派関係者)

「ポスト岸田」を潰す狙いも


派閥に固執(自民党の麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長=左)/(C)日刊ゲンダイ

 岸田首相は19日、党本部で麻生副総裁と50分間にわたって会談。当然、党内派閥解消の話をしたはずだ。麻生氏はその後、「政策集団として活動していくにあたり、そのあり方について志公会(麻生派)所属議員とよく相談してまいりたい」とコメントを出した。茂木派会長の茂木幹事長も「政治刷新本部が来週に取りまとめる中間報告も念頭に、グループの仲間とよく相談したい」と話すなど、派閥活動の継続を望んでいることが分かる。

「ポスト岸田を狙う茂木さんにとって、派閥存続は死活問題です。党内でまったく人望がない茂木さんが総理になれるとしたら、派閥の力学に乗っかるしかない。そのために麻生派、茂木派、岸田派の3派体制で政権を支えてきたのです。派閥が解散した瞬間に茂木さんはポスト岸田から転落してしまう。それに、茂木派は起訴されていないのだから、解散する必要があるとは思えません」(茂木派中堅議員)

 党内には、政治刷新本部で派閥のルール作りを議論している最中に岸田首相が派閥解散を言い出したのは身勝手だという声があるのも確かで、派閥存続派が岸田降ろしに走る可能性もある。それ以前に麻生氏、茂木氏がはしごを外せば、足元が揺らいで岸田首相は終わりだ。大勝負に打って出たつもりが墓穴を掘りかねない。

「岸田首相が珍しく先手を打って、3派閥が解散を決めた以上、麻生派や茂木派が派閥に固執していたら守旧派のレッテルを貼られかねません。派閥解散という首相の決断は、裏金問題で存在感を高めつつあった菅前首相や石破元幹事長ら無派閥議員への牽制にもなり、秋の総裁選に向けて現時点では岸田首相が優位に立った。もっとも、派閥存続派の巻き返しがあるかもしれず、岸田首相の勝負が吉と出るか凶と出るかは今後の世論次第です」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)

 宏池会には、2000年の「加藤の乱」でも世論を見誤った苦い経験がある。「岸田の乱」もどうなるか分からない。

http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/149.html

記事 [政治・選挙・NHK293] 日本共産党第29回大会 田村副委員長の結語(しんぶん赤旗)
2024年1月20日(土)

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik23/2024-01-20/2024012005_01_0.html

日本共産党第29回大会最終日の18日、田村智子副委員長が行った大会決議案と大会へのあいさつ、中央委員会報告についての討論の結語は、次の通りです。

 おはようございます。
 中央委員会を代表して、決議案、大会あいさつ、中央委員会報告についての討論の結語を行います。
 まず能登半島地震についてです。
 大会初日に石川県委員長から、深刻な被災状況と、被災地での活動の報告がありました。輪島の党事務所は1階が押しつぶされ、党員も避難所や車中生活をしながら、助け合って懸命に救援と支援活動を開始しています。輪島市の市議、志賀町(しかまち)の町議は自ら被災しながら、救助や避難所の改善要望など、切実な声を行政に届けて奮闘しています。支部も、早いところでは5日から支部会議を開き、「しんぶん赤旗」の配達も困難ななかで再開。羽咋(はくい)市の支部は「集い」を開いて被災状況や要望を語り合い、苦難解決の党の奮闘を訴えて入党も呼びかけ、その後も訪問活動で要望を聞き、どこでも歓迎されたということです。こうした被災地での党の奮闘に、みんなが目頭も胸も熱くなったと思います。
 過去に大災害を経験した県の代議員から、能登半島地震をわがこととして受け止め、ニュースも発行しながら救援募金などにとりくんでいるという発言もありました。
 日本共産党は、救援活動とともに、生活と生業(なりわい)の再建、能登で生きる希望を示せるように能登の復興へと、全力を挙げる、この決意を大会の総意としてあらためて表明するものです。

全国からの感想――全党討論での疑問に答えた報告が歓迎されている

 大会あいさつ、中央委員会報告など、大会初日のインターネットでの視聴は、党内外で約6万5000回となり、全国から寄せられた感想文は、456通となっています。
 感想のほとんどが、志位委員長のあいさつ、中央委員会報告を熱い感動をもって受け止め、党活動、党勢拡大への決意がみなぎるものでした。いくつか紹介します。
 昨年11月末に民青同盟に加盟し、12月中旬に入党したという茨城県の青年、「今回の党大会は感動の連続でした。目の前に映し出された真っ赤な壇上は圧巻そのもの、発言された方々の熱意とそれに呼応する会場の熱意が伝わって、終始目を輝かせ夢中になって聞いておりました。自民党政治が崖っぷちに立たされ、日本共産党への追い風を感じているなかでの党大会開催の歴史的瞬間に立ち会えたことは、私の人生にとっても非常に大きな意味があると感じています」。
 初めて党大会を視聴したという、静岡県の支部の党員は、「今こそ、国民的大運動をおこし、立ち上がらなくては、私たちに未来はありません。世代に合ったアピール方法で日本共産党を知ってもらい、みんなで変えていく『本当の政治』を実現していきたいと、勇気をもらった力強い党大会になりました。革命するという気持ちをもって生きることが誇りになる生き方をしていきたいです」。力強い感想が寄せられました。
 新しい決議が届くのが楽しみ、早く支部で討議したい、など沸き立つような受け止めは大変うれしく思います。こうした感想を力に、採択されるであろう大会決議案をただちに読了し、支部の討議を始めることを呼びかけます。
 寄せられた感想の大きな特徴として、二つあげたいと思います。
 一つは、東南アジア3カ国訪問でつかんだASEANの努力の最新の到達点、党の「外交ビジョン」の発展方向が、新鮮に躍動感をもって受け止められていることです。
 「いかにして東アジアを戦争の心配のない平和の地域にしていくかで、貴重な対話の材料、展望を得たと思う。『対話の習慣』が大事であり、ASEANでは、各国の多様性から対話せずにはいられなかったこと、大国の関与を歓迎する一方、どの特定の大国の立場にも立たず、包摂の立場、中立、自主独立の立場を堅持することに共感した。東南アジアの平和と安定のためには、北東アジアの平和と安定が欠かせないとしている姿勢にも本気さを感じた」――福井県からの感想です。
 そのほか「対話の習慣という言葉はとても印象的」「わかりやすい」「刺激的」「対話の習慣を北東アジアにどう広げていくか、市民団体とも協力していきたい」など、ASEANの努力が具体的なイメージをもってつかまれ、「外交ビジョン」を市民の中に広げる意欲も生まれています。
 いま一つは、志位委員長の大会へのあいさつで、「党勢の後退でなぜこんなに苦労しているのか、もっと解明してほしい」という全党討論で出された声にこたえ、「党建設の歴史的教訓」が解明されたことが歓迎され、党建設への新たな意欲が広がっている、ということです。
 「決議案19項を読んで、最大の要因が主体的要因より、客観的要因とすれば、党勢の後退はある意味避けられなかったということになってしまうなと、モヤモヤ感がありました。そのモヤモヤ感を、あいさつの『党建設の歴史的教訓』が吹き飛ばしてくれました。…党中央としての指導上の歴史的弱点を明確にしてくれたことでスッキリした気持ちで、心新たに党員拡大を根幹とした党勢拡大にとりくむ決意がわいてきました」、長崎県からの感想です。
 「今後の党建設に生かす教訓がより鮮明になった」「若い世代での党員拡大が死活的な問題であることが改めて実感できた」などの声も、多数寄せられています。
 また、多数者革命と日本共産党の役割、民主集中制の組織原則についての報告が「よくわかった」という受け止めも大変多く寄せられました。なかには、「大会あいさつと報告が、どうしてこんなによくわかるのか」という記述もありました。
 中央委員会が決議案を提案し、2カ月をかけて全党討論を行ってきました。支部での討論、地区党会議、都道府県党会議での討論の内容が中央委員会に報告され、そこで出された意見や疑問に対して、どういう点を深めて解明することが必要か、中央委員会で真剣に議論しました。個別に寄せられた意見も目を通しました。そのうえで、大会でのあいさつ、中央委員会報告が行われたのです。一方通行ではない、双方向での認識の発展だからこそ、全国から、「よくわかった」「スッキリした」という受け止めが圧倒的に寄せられているのだと確信します。
 ここには、民主集中制という組織原則の生命力の発揮があり、日本共産党ならではの認識の発展過程の醍醐味(だいごみ)があるということも強調するものです。

全党討論は全体として決議案を豊かに練り上げるものとなった

 次に討論の特徴についてです。大会は、3日間の討論で、60人が発言しました。全体として、決議案、大会へのあいさつ、中央委員会報告が、豊かに深められ、積極的で感動的な討論となり、決議案を豊かに練り上げるものとなりました。
 野党外交の最前線から、ASEANの力強い発展の姿と北東アジアの課題や、核兵器禁止条約第2回締約国会議の成功などが、臨場感をもって報告され、改定綱領の生命力への確信がさらに深められました。国会議員、総選挙の候補者からは、自民党政治の深刻なゆきづまりと日本共産党の出番だという激動の情勢が語られ、自民党政治を終わらせる国民的大運動が全体の決意となる討論となりました。支部や党機関の党建設の実践では、この4年間、第28回党大会・第二決議を指針に、重要な足がかりをつかんできた元気いっぱいの発言が相次ぎました。
 また、前回にもまして女性の発言が増えて、全体の45%、前回党大会の約10ポイント増となりました。LGBTQ当事者の代議員の発言も感動を呼びました。多様性を尊重し、ジェンダー平等の自己改革をさらにすすめる点でも、記録されるべき討論となったと思います。
 発言通告は175通出されました。残念ながら発言できなかった方も、用意した発言原稿があればぜひ事務局に届けてください。新しい中央委員会の責任で今後に生かすようにしたいと思います。

新しい党建設の目標へ――党づくりの豊かな教訓、開拓が語られた

 討論から学ぶべきことは豊富ですが、結語では、この党大会の最大の歴史的任務である、いかにして日本の未来をひらく強く大きな党をつくるかに絞って述べます。

支部の経験――支部が足をふみだせば、「130%の党」へ、一気に前進できる

 まず、支部が足をふみだせば「130%の党」へ、一気に前進できる、この教訓が豊かに示されました。
 長野県松本市議の代議員は、居住している島内(しまうち)支部が、「車の両輪」の活動を土台にしながら、前大会以降10人の党員を増やし、党員、日刊紙、日曜版読者すべてで130%を達成して党大会に参加しました。すべての読者に入党を訴えていくと、大概は「なんでもするから入党だけは勘弁」と断るが、なかには断らない方もいる。この方々に2度目、3度目と働きかけ、訪問した農業ハウスで、そのまま「ミニ集い」になるなど、入党者を迎えていきました。
 1月には、支部長が「130%をやって党大会に代議員を送り出そう。1人1部拡大しよう」と訴えると、支部の仲間はまっすぐ受け止めて、グループLINEに次々と、誰に働きかけたという報告があり、連帯と感動の広がりのなかで、130%をやりきったという発言でした。
 「歩く人が多くなれば、道はできる」と発言されましたが、全支部・全党員の運動にして、「歩く人が多くなれば」、「130%」の山への道ができることを示す発言だったと思います。
 千葉県・市原市の辰巳台地域支部の代議員は、2012年には10人、前回28回大会で20人、いまは31人の支部に成長したその軌跡を語りました。党員拡大の日常化、そして継続こそ力という活動は多くの教訓があると思います。
 支部では、2021年4月から、関心のあるテーマで、コーヒーやパンも用意して、毎月「集い」(カフェ)を開き、「集い」と並行して、訪問活動も行い、「今週は訪問していなかった」ということがないよう、コツコツと、「足を止めることなく」継続しているということです。「大運動では、読者の85%を訪問した。党員は155%に前進した。第30回党大会までに180%をめざします」――こういう発言でした。支部が自覚的にコツコツを積み重ねることが、飛躍につながるという確信に満ちた発言ではなかったでしょうか。
 支部が足をふみだせば、「130%」へ一気に前進できる。この事実は、党勢拡大運動を全支部の運動にすることこそ、大会決議案が提起した目標をやりぬく最大の力だということを示しています。

地区の経験――地区委員長の姿勢が支部を変える

 たちあがる支部を広げていくために、地区委員会の活動強化をどうはかるか。地区委員長が困難を乗り越えてチャレンジする姿勢、明るく支部を励ます姿勢は、党全体を激励することを示す発言がいくつもありました。
 山口県・北南地区の地区委員長の代議員。46年間、看護師として命の平等をめざしてがんばってきた力を、今度は地区委員長として、さらに衆議院の候補者として発揮し奮闘されています。支部は「手紙」の「返事」を書いたが、「130%」はなかなか正面に据えることができず、「大会で確認したからといって、一気にはできない、無理!無理!」といわれてしまう。
 ところが「ドラマが起きた」。地区委員長が小選挙区の候補者を引き受けると、「すごい。がんばらんといけん」と、もう当選したかのような雰囲気になったといいます。「総選挙勝利には130%しかない」「党勢拡大の飛躍は、候補者を先頭に」――これを自らの心の合言葉に、支部に正面から130%を呼びかけました。
 それでもなかなか増えない。地区委員長は、候補者でもあるので支部を訪問して支部長さんに「あなたの力が必要だ」と心から呼びかけ、支部とともに行動し、10支部と一緒に40人の入党者を迎えました。「党員増やしは、社会を変える、支部を変える、自分を変える、こんなに楽しい活動はありません」――地区委員長が困難にまけず、前向きに挑戦する姿勢が、党組織全体を変えることを、明るく元気に示した発言でした。
 愛媛・中予地区委員長の代議員は、松山市の市議会議員として活動しながら、地区委員長として奮闘しておられます。2023年は、その前の3年間の新入党者数の1・7倍の党員を迎えたと発言されました。「カギとなったのは、やっぱり『手紙』と『返事』からはじまった双方向・循環型の活動だ」「支部からの返事を冊子にして全地区委員がもち、できるだけ支部に入り、常任委員会でも一つ一つの支部の状況を、悩みも含めて共有することに時間をあててきた」といいます。
 「議会が始まれば会議の準備も十分できない。非専従の地区委員長でいいのかと悩みながらの4年間でした。…それでもなんとかやってこられたのは、8人の常任委員みんなの協力、中でも前地区委員長をはじめ、お父さんのような70代の3人の常任委員が、毎朝きちんと事務所を開けて実務を引き受けてくれています。このお父さんたちの休みを保障するために日直に入っているのも、実の父も含め70代の地区のみなさんです」――議員兼務の地区委員長をベテランの役員が支え、みんなで困難を乗り越えようというチームワークでの奮闘が目に浮かぶようでした。
 機関役員みんなで困難を乗り越えようと励まし合ってがんばる、こうした地区委員長の姿勢に学び、決議案の三つのスローガンを掲げて、党機関の強化をはかりましょう。

青年・学生の代議員の圧巻の発言は、飛躍的前進の教訓に満ちている

 青年・学生分野の飛躍的前進の可能性は、青年・学生の代議員の圧巻ともいえる発言で豊かに示されました。
 東北の学生集合支部の代議員は、2022年8月に3人で再結成した支部が、10人の支部になるという目標(その時点で倍加の目標)を立て、いま7人に前進して、楽しく元気の出る支部活動を続けていることを報告しました。7中総の「手紙」と「返事」の運動で、いち早く「返事」を書き、そのなかに「今度ぜひ支部に遊びにきてください」と書いたことから志位委員長との懇談が実現した、この懇談で志位さんから「倍加に挑戦してはどうか」「若い世代にぜひ科学的社会主義の古典学習に挑戦してほしい」と提起され、正面からこたえて支部活動を具体化していることに、心が洗われるような思いがしました。週1回の支部会議を行い、毎週1回の民青の班会も含めて、学生は週2回集まっています。「毎月ではなく毎週集まることで、学生が抱えている悩みや何気ない近況を共有できるので、みんな仲良く楽しい支部会議ができている」――毎週集まるから、楽しい支部会議ができる。これは、民青でがんばるみなさんが共通してあげる大切な教訓です。
 埼玉県委員会で学生分野を担当する27歳の代議員は、28党大会現勢から約4・75倍という、学生党員の飛躍をつくりだした経験を発言しました。
 民青に入るまでは首相の安倍さんの名前しか知らなかった学生が、党員になって自民党政治の矛盾を学んだり、他の大学の党員と交流するなかで、自分の大学に民青をつくりたいと成長し、同盟拡大にとりくみ学生班を結成した、こうした経験から、「学生が活動に自覚的になることがカギだと感じている」「綱領や科学的社会主義の学習で知的関心にこたえ、活動への学生の主体性を引き出し、学生をエンパワーメントする援助が、活動への自覚、多数者革命の主体としての自覚につながっていく」「自覚をもった学生党員たちは、民青の学生班でリーダー的存在となっている、学生党員の量的変化が学生組織の質的前進をつくり、さらにまた量的な発展にもつながっている、好循環がいま築かれている」――大変、多くの教訓がえられる発言でした。
 1992年末以降、最高となる年間372人の同盟員拡大をやりとげた、北海道の民青同盟グループの代議員は、「方針通りにやってみる。そして、やり続けること」だと明言しました。方針通り、民青の加盟呼びかけ文を活用すると、「二つの異常」の告発が青年とかみあう、「二つの異常」から抜け出す道を示す民青は「いい活動、すごく大切なことをしている」と加盟する。そして、方針通り、節目標を立てて毎月やりきる、目標と到達に開きがあるときは、方針との関係で何ができるのかを道常任委員会で議論して実践してきたとのことです。
 こうした前進をつくるきっかけは「進んだ経験から学び、北海道も方針通りやってみようと決意して、方針に基づく努力を続けたから」、「全国の実践から生み出された方針は、やってみるべきもの」「北海道でもできたのだから、絶対どこでも飛躍を起こせます」「みなさん、大会決議通りにやってみませんか?」と呼びかけました。背筋が伸びる思いです。代議員、評議員のみなさん、この呼びかけに、応えようではありませんか。

「人間の自由」という未来社会論は、日本共産党の大きな魅力となる

 「『人間の自由』こそ社会主義・共産主義の目的であり特質」という未来社会論が、日本共産党の大きな魅力となって、とりわけ若い世代を引き付けている経験が豊かに語られました。
 愛知県で青年学生部長をしている代議員は、若い世代が党の未来社会論に触れたときの驚くような反応を紹介しました。私の中央委員会報告で、高校生3人が愛知県委員会を訪ねてきて、社会主義について質問し、大会決議案第4章の説明に大変関心をもったということを紹介しましたが、これには続きがありました。2週間後、そのうちの1人が、友達をつれてもう一度県委員会にやってきて、「人間の自由」の三つの角度で深い話になった。「社会主義で民主主義が守られる保証はあるのか」など2時間近く社会主義談議になった結果、「マルクスはそこまで考えていたのですか。マルクス、すげー!」と、その場で2人とも民青に加盟。また、名古屋市内のある地区では、街頭での対話から民青に加盟した高校生が、タウンミーティングに友達2人を誘って参加し、「志位さんの言っている社会主義は自分たちが思っているものと全然違った」と加盟して、一気に民青の学園班ができたということです。
 東京の民青グループの代議員は、1年間で833人の同盟員を拡大し、過去30年間にない歴史的な到達を築いた経験から、「社会主義の三つの角度からの魅力が、青年に輝いている」「若者のなかで大きな党と民青をつくる歴史的時期」と強調しました。「青年の中で経済的な不安が共通認識となっています。だからこそ、『貧富の格差を広げる資本主義でいいのか』『物価高騰で苦しくてなんとかならないかと思っていたから、社会主義に興味を持った』など、資本主義への危機感が強まり、資本主義に代わるシステムへの期待や疑問が広がっています」ということです。
 東京都委員長の代議員も、昨年秋以降の民青拡大での176人の対話の内容について、「大きな特徴の一つが、資本主義社会の矛盾への関心の強さ」「今日の格差と貧困の拡大、若者のおかれた高学費や低賃金、長時間の非正規労働などから、資本主義の限界を感じている方々が、社会全体の中で一定の規模になっている。こうした模索にこたえて資本主義を乗り越える社会の展望を示すことができるのは日本共産党だけだ」と発言されました。
 これは青年・学生分野だけのものではないと思います。労働分野でも、資本主義の矛盾そのもののなかにおかれている労働者を党に迎え入れる経験の発言がありました。低賃金・長時間労働による搾取がまかりとおり、自分の時間が削り取られる多くの職場で、「人間の自由」の三つの角度での解明は、大きな希望となり、社会主義・共産主義が日本共産党の魅力となるのではないでしょうか。
 決議案を学んで、語って、党を大きくして、日本でも社会主義の復権といわれる情勢の変化をともにつくりだそうではありませんか。

党建設の歴史的教訓と大局的展望について

 中央委員会を代表しての志位委員長のあいさつでは、「党勢の後退でなぜこんなに苦労しているのか」という思いにこたえ、およそ10年にわたる新入党員の「空白の期間」が、党建設に大きな傷痕を残していること、党員拡大を後景においやる誤った方針を是正したのちも、「空白の期間」がもたらした困難を全党の自覚とし、それを打開する特別の集中したとりくみが行われなかったことを、中央の自己分析として述べました。この提起は、討論で真剣に受け止められ、「中央が全党を信頼してそこまで裸になって弱点を明らかにしたことを、しっかり受け止めたい」などの発言が続きました。
 長野県委員長の代議員は、「20年前にさかのぼって問題点を明らかにし、今に生かす。その姿勢に胸をうたれました」と発言し、「党中央が深いところから解明したことにより、客観的にも主体的にも、歴史的な党勢後退の根本的原因が、あれこれではなく、くっきりと鮮明になり、過去の話ではなく、今後の党建設の意義が鮮明になり、大局的展望が見えてきたと実感しています」と発言されました。
 これは大変大事な点だと思います。志位委員長のあいさつでは、党建設の後退について、なにものも恐れず、科学的分析を徹底的に行い、その教訓を全党に明らかにしています。そのことによってこそ、党建設の本格的な構えもつくられる、本腰を入れて打開しようという構えがつくられると考えてのものです。こうした主体的要因にもしっかりメスを入れてこそ、綱領路線に問題があるのではないか、党の組織のあり方に問題があるのではないか、ということに陥らずに、前を向いて本腰を入れて党建設に臨むことができます。
 では、この党建設の歴史的教訓をどう今後に生かすのか。3点述べたいと思います。
 一つは、党員拡大・入党の働きかけをいついかなるときでも継続し、日常化していくことです。大会の討論でも、とくに大会に向かう「大運動」でこのとりくみが、党に新しい息吹を生みはじめていることがたくさん語られました。このとりくみを絶対中断せず、新たな大会期でさらに強めようではありませんか。
 二つは、党員拡大を、5年後、10年後、30年後を展望しての戦略的課題として位置づけるということです。このことを明確にし、その弱まりがもし生まれてしまったら、ただちに是正し、取り戻すとりくみを集中して行うことを誓い合いたいと思います。
 三つは、今大会で提案した、第30回党大会まで――すなわち2年後をめざす前大会時回復の目標、そして5年後の2028年末をめざす目標、とりわけ青年・学生、労働者、30代〜50代の世代の党勢の倍加、この世代で10万の党を築く目標をやりぬくことが、この「空白の期間」がもたらした困難を根本から打開する歴史的事業となる、ということです。全党の力を集めて、新たな目標をやりとげるために全力をあげようではありませんか。

元党員の除名処分をめぐって

 この大会の討論のなかで、元党員の除名処分について、「問題は、出版したことより除名処分ではないか」――除名処分を行ったこと自体が問題だとする意見が出されました。この意見に対して、代議員、評議員から、処分をうけた元党員の言動は、党の綱領と規約の根幹を否定し、党の変質をねらった明らかな攻撃であったこと、メディアを利用して地方選挙の前に攻撃をしかけたのは元党員の側であること、わが党は「異論を許さない党」などでは決してないことなどが、この攻撃を打ち破る論戦を懸命に展開した経験に立って発言されました。
 除名処分が規約にもとづく当然の対応であったことは、すでに、山下副委員長から再審査請求の審査内容として明確に報告され、再審査請求を却下することに異議をとなえるものはなく、党大会で承認をえたことは、党の最高決定機関による、党への妨害者・攪乱(かくらん)者への断固とした回答を示したものとして重要です。
 党大会での発言は、一般的に自由であり、自由な発言を保障しています。しかし、この発言者の発言内容は極めて重大です。私は、「除名処分を行ったことが問題」という発言を行った発言者について、まず、発言者の姿勢に根本的な問題があることを厳しく指摘いたします。発言者は、「問題は、出版したことより除名処分ではないか」と発言しながら、除名処分のどこが問題なのかを、何も示していません。発言者は、元党員が、綱領と規約にどのような攻撃を行ったかを検証することも、公表している党の主張、見解の何が問題なのかも何一つ、具体的に指摘していません。
 発言者が述べたのは、ただ、「党内外の人がこう言っている」、ということだけです。党内外の人が言っていることのみをもって、「処分が問題」と断じるのは、あまりにも党員としての主体性を欠き、誠実さを欠く発言だといわなければなりません。
 発言者は、「希望の党」の小池百合子代表の「排除」発言をもちだして、「あのとき国民が感じた失意が、いま私たち共産党に向けられていると認識すべき」とまで発言しました。反共分裂主義によって野党共闘を破壊した大逆流と並べて、党の対応を批判するというのは、まったく節度を欠いた乱暴な発言というほかありません。
 発言者は、「除名というのは対話の拒否だ」と述べ、「包摂の論理を尊重することは、政党運営にも求められている」と述べました。しかし、対話を拒否したのは誰か、党を除名された元党員は、自分の意見を、一度として党の正規の会議で述べたことはなく、一度として正規のルールにのっとって党に意見を提出したこともない。党内での一切の対話の努力をしないまま、党外からいきなり党攻撃を開始したというのが事実です。ここでも発言者は、批判の矛先を百八十度間違えているといわなければなりません。
 党を除名された元党員の問題は、山下副委員長の報告で詳しく解明したように、「共産党の安保・自衛隊政策が野党共闘の障害になっている」「安保容認・自衛隊合憲に政策を変えよ」「民主集中制を放棄せよ」という支配勢力の攻撃にのみ込まれ、射落とされ、屈服したところに政治的本質があります。党外から出版という形で党の綱領と規約を攻撃したものを除名処分にしたことは当然です。問題のこの政治的本質をまったく理解していないことに、発言者の大きな問題があるといわなければなりません。
 わが党は、多数者革命に責任をもつ党として、綱領と組織原則への攻撃を断固として打ち破り、党の統一と団結を固めあい、これからも民主集中制の組織原則にもとづいて強く大きな党をつくり、歴史をひらく、この決意をここに表明するものです。

大会決議案の修正・補強について

 決議案の全党討論、大会へのあいさつ、中央委員会報告と大会での討論をふまえて、修正・補強した決議案を提案します。決議案の修正・補強箇所は、文書で配布している傍線部分です。
 全党討論では、1900件以上の意見・提案が寄せられました。その多くは、決議案の内容を歓迎し、その内容をよりよいものに練り上げる立場からのものでした。一つ一つの意見・提案を吟味し、可能なかぎり反映させる立場で作業を行いました。
 ただ、さまざまな政策課題を盛り込む要望については、すでに発表している政策上の見解や活動方針を、決議にすべて盛り込むのは難しいことを、ご了解いただきたいと思います。
 主な修正箇所について説明します。
 ――第1章第1項(2)、イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への攻撃が、ガザ地区に住むパレスチナ人を第三国へと排除する企図をもって行われているという重大な危機に直面していることを補強しました。
 ――第1章2項の(2)、日本共産党の「外交ビジョン」の部分について、東南アジア3カ国の訪問をふまえて発展させた二つの点、ASEANと協力してAOIPを発展させることとともに北東アジアの諸問題を解決するための「二重の努力」、また政府間のとりくみだけでなく、国民的・市民的運動が必要であることを補強しました。
 ――第2章第5項に、決議案発表後の情勢の進展をふまえ、政治資金パーティーをめぐって明らかになった金権腐敗政治について、企業・団体献金の全面禁止を求めるわが党の立場もふくめて、まとまった補強を行いました。
 ――第2章5項で、昨年末の国立大学法人法改悪の強行をふまえ、記述を補強しました。
 ――第2章の6項(1)の部分で、日本のIAMD参加をめぐって、自衛隊が常設の統合作戦司令部を新設し、本格的に米軍の指揮下に組み込まれようとしている重大な危険を補強しました。また、岸田政権が「防衛装備移転三原則」とその運用指針の改定で、「安保3文書」にもとづく際限のない武器輸出拡大をすすめている危険を記述しました。
 ――同じく6項の(2)では、鹿児島県屋久島沖での米軍オスプレイの墜落事故、自公政権による辺野古新基地建設の「代執行」の強行という、情勢の進展をふまえた記述を補強しました。
 ――第2章7項(4)で、元日の能登半島地震で、志賀原発、柏崎刈羽原発で深刻なトラブルが続出したこと、わが党としてただちに廃炉を求めることを補強しました。また、全党討論で福島原発事故に関する記述を補強してほしいとの意見がだされたことをふまえ、東京電力福島第1原発の事故によって、なお数万人が避難を余儀なくされ、事故収束の見通しもたっていないことも明記しました。
 ――第2章8項(1)で、決議案への意見で、痴漢ゼロのとりくみの記述の補強を求める意見がありました。これはこの4年間で各地に広がり、実際に対策が強められている大事なとりくみであり、記述を補強しました。ILOハラスメント禁止条約の早期批准を求める立場も明記しました。
 ――8項(2)の「子どもの権利」については、決議案で大変歓迎されたところですが、さらに全国学力テストをはじめ、教育を数値で評価し競わせていること、教育の自主性を損なう上からの締め付けが行われていることなどを補強しました。また保育、学童保育、社会的養護施設なども貧弱であるという課題も明記しました。
 ――第3章12項は、これまで第28回党大会・第二決議で掲げた目標と「大運動」について記述していましたが、党大会までの党づくりの到達点と教訓、運動の課題、そして中央委員会報告で提起した新しい大会期の党勢拡大の目標に大きく記述を入れ替えています。
 到達については、報告の内容を記述しています。
 教訓については、この間の奮闘によってつかんだ「前進の足がかり」として、「双方向・循環型の活動の新たな開拓」「世代的継承のとりくみの意識化」とあわせて、「党員拡大・入党の働きかけの日常化」を新たに加えました。
 また、私たちの運動の課題として、入党の働きかけは2割の支部、読者拡大は3割と、まだ一部の支部と党員による運動になっていることを記述しました。
 そのうえで、12項では、党建設の歴史的教訓と大局的展望として、志位委員長の大会へのあいさつで解明した党員拡大の「空白の期間」が、大きな傷痕をもたらしていること、その弱点の打開のためには特別の集中的なとりくみが必要だったことをまとまって記述しました。
 ――そのほかにも、記述の正確化や、出された意見を受けての表現、語句の修正、補強を施しています。
 以上、討論をふまえて修正・補強された第29回党大会決議案は、全党の英知と経験を総結集して立派にしあげられたと確信するものです。

党勢拡大の新しい目標の実現へ、代議員・評議員が先頭に立とう

 代議員、評議員のみなさん。
 第29回党大会の討論は、大会決議案を豊かに練り上げる充実したものとなったことを確信し、次は採択されるであろう大会決議を実践する先頭に立とうではありませんか。
 自民党政治を終わらせる国民的大運動を起こし、平和でも暮らしでも、ジェンダー平等など人権でも、希望の政策を広く知らせ、政治を変える展望を開こうではありませんか。
 政治をおおもとから変える綱領、国民に責任を果たす組織の在り方を堂々と語り、今度こそ、総選挙での日本共産党の躍進をかちとろうではありませんか。
 綱領、規約、科学的社会主義、100年党史の一大学習運動にとりくみましょう。
 そして何と言っても、新しい党勢拡大の目標にむかって、毎月毎月、前進する党になろうではありませんか。
 第29回党大会期の活動で、必ず党勢の前進を確かなものとし、日本の夜明けを切り開くことを心から呼びかけ、討論の結語といたします。
http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/150.html

   

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