★阿修羅♪ > アーカイブ > 2024年1月 > 13日07時55分 〜
 
 
2024年1月13日07時55分 〜
記事 [政治・選挙・NHK292] 能登半島地震で国家溶解と自己責任社会の完全到来がハッキリ 自民は危機管理能力が完全欠如 適菜収「それでもバカとは戦え」(日刊ゲンダイ)

能登半島地震で国家溶解と自己責任社会の完全到来がハッキリ 自民は危機管理能力が完全欠如 適菜収「それでもバカとは戦え」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/334617
2024/01/12 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし


何かの冗談か?!震災から何日も経っているのに、政治家が民間人から小銭を集めるって(菅前首相)/(C)日刊ゲンダイ

 1月1日、石川県能登半島で最大震度7の大地震が発生。死者・行方不明者は増え続け、いまだ全容はつかめていない。一方ではっきりしたことがある。それは自民党に危機管理能力が完全に欠如しているということだ。もっと言えば、権力の中枢に食い込んだ新自由主義勢力と財界の手下がこの30年かけて目指してきた国家の否定と「自分の身は自分で守れ」という社会が完全な形で到来したわけだ。

 2020年9月14日、自民党総裁に選出された菅義偉は目指す社会像として「自助・共助・公助」を掲げ、「まずは、自分でできることは自分でやってみる。そして、地域や家族で助け合う。その上で、政府がセーフティーネットで守る」と発言。

 1月6日、菅のX(旧ツイッター)アカウントは次のように投稿した。

〈こんにちは。スタッフから報告です。本日、能登半島地震被災地への救援募金活動を実施しました。皆様から156、280円お預かりしました。自民党県連を通じて早急に被災地へお届けします。ご協力、本当にありがとうございました〉

 どこからツッコんでほしいのか?

 震災から何日も経っているのに、政治家が民間人から小銭を集めるって冗談にも程がある。

 小泉進次郎もインスタグラムで募金活動を写真付きでアピール。

〈こどもも高校生も大人もお年寄りも、皆さまありがとうございました〉

〈「募金をやってくれてありがとう」と何人からも声をかけて頂きましたが、支援をしたくても何をしたらいいかわからない、居ても立っても居られないという想いを持つ方々がいかに多いか、肌で感じる時間でした〉

 小学生の感想文か。募金箱を持って歩くだけなら、それこそ「こども」でもできる。集まった募金は、日本赤十字社を通じて被災地支援に使用されるというが、だったら赤十字社に直接振り込めばいい。

 要するに、自分たちがやるべき仕事を理解していない連中が、被災地を追い込んでいるのである。

 1月5日、岸田文雄は時事通信社などが主催の新年互礼会に参加。作業着姿のコスプレに胸に赤い花をつけていた。挨拶の冒頭で震災に軽く触れたものの、最後はにやにや笑っていた。

 現在わが国で発生しているのはナショナリズムの衰退である。特に安倍政権以降、国家という意識が完全に溶解してしまった。


適菜収 作家

近著に「安倍晋三の正体」「ニッポンを蝕む全体主義」「思想の免疫力」(評論家・中野剛志氏との対談)など、著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も発行。本紙連載を書籍化した「それでもバカとは戦え」も好評発売中

http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/881.html

記事 [政治・選挙・NHK292] 維新・音喜多駿氏 れいわ・山本太郎氏を神格化する声に「間違っている」(東スポ WEB)
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/288742


今日から大学入学共通テストが始まった。

受験生にとっては、将来の夢に向かっての一つの関門に違いない。

若い彼らは、将来の日本を背負って立つ貴重な人材であり、間違いなく日本の宝だ。

寒い中、体調を崩してしまったり、能登半島地震の被災という悪条件を抱えてしまった受験生も含めて、全力を出し切って問題に取り組んでもらいたいと、応援しよう。

今、日本の社会は、事の善悪の区別もままならないほど人心が乱れ、混沌としている。
そこはまさに「弱肉強食の原始社会」の如し。

その中には、こんな人間になってはいけないという見本のような人がいる。
されど、このような人物を目指してほしいという見本のような人もそこにいる。

そしてここにも・・・。

今は時間が無いから見ることは出来ないだろうが、いずれ、自分の大志を育み、理想の人間像に思いをはせる時、参考になると思うので、スレ建てし、阿修羅掲示板のシステムを借りて、後々の検索を可能としたい。


若者に贈る。

「絶対にこんな人間になってはいけない」。・・・の一席。


以下に記事の全文を転載し、阿修羅掲示板のシステムに記録したい。。


日本維新の会の音喜多駿政調会長が12日、自身のユーチューブチャンネルを更新し、能登半島地震で現地視察を決めた岸田文雄首相と現地入りしたれいわ新選組の山本太郎代表について言及した。

 岸田首相は13日に初となる現地視察の予定だったが、天候不順を理由に14日以降に見送られた。

 音喜多氏は「発災から約2週間で、総理が入るタイミングとしては適切。ヘリコプターも含めて、しかるべき交通手段をとって、現地と連携していく。よく我慢されたというか、早く行きたいというプレッシャーもあった。判断は是としたい」と問題がないとした。

 一方、5日に現地入りした山本氏ついては、変わらず厳しく批判した。一部では山本氏が岸田氏の現地入りを訴えていたことが実行されようとしていることで称賛の声も上がっている。

 音喜多氏は「『総理が方針転換』とか『山本太郎さんがいち早く訴えたからだ』というのは完全に間違っている。5日時点の山本太郎さんの行動は間違っていた。被災地にいち早く駆け付けた人が偉い、良い政治家という風潮は抑えていく必要がある。負担が生じないところなら話は別だが、最初は人命救助。国会議員が行っても足を引っ張ることが多い。行ったことがもてはやされて、『総理の行動を変えたのは彼のおかげだ』と神格化するのは望ましいことではない」と強調した。


記事の転載はここまで。


音喜多氏は言う。

「発災から約2週間で、総理が入るタイミングとしては適切。」と。

そして「5日時点の山本太郎さんの行動は間違っていた。」とも言う。

しかし、その根拠は言わない。

まるで、言いっぱなしの「迷惑系ユーチューバー」か、スポーツ新聞にしか載らない「売れない評論家」と同じ。

そんな音喜多氏は、まがりなりにも国会議員だ。

我らが納める血税から、歳費と政党助成金などの名目で、年間数千万円という大金が支出され、彼の懐を肥やしている。

その責任を考えたら、「迷惑系ユーチューバー」や「売れない評論家」のごとき振舞いは、不適切だ。

被災者の苦しみに目を向け、その苦しみを知るべき時に、そして一刻も早く救済の手を差し伸べるべき時に、山本太郎氏を妬み、根拠も示さず中傷する行動も、間違っている。

音喜多氏は言う。

「被災地にいち早く駆け付けた人が偉い、良い政治家という風潮は抑えていく必要がある。」

しかし、その理由は述べていない。

理由が述べられないくらいだから、意味も分からない。・・・何を言っているのか。

社会が、そこに暮らす多くの人が、自分と真逆の山本太郎氏に「声援を送る」ことが「ただ我慢できない」・・・、そういう事なのか。

「・・・負担が生じないところなら話は別だが・・」

と、しっかり防衛線を張る事だけは忘れない。

被災し、避難所に逃れるも、明日を想うと湧き起こる不安と格闘しているであろう被災者の状況をみずから確認し、声を聴き取る行動を起すこともなく、

「みんなで現地入りは止めようぜ。」

との談合を免罪符として、2週間もの貴重な時間を無駄にしてしまうような首相が「良い政治家」との風潮を広めていこうとでもいうのか。

もし、山本太郎という人物が羨ましいなら、彼を見習い、彼の行動を範とし、被災して困っている人に寄り添うべきだろう。
それが出来れば、非難すべきは相手は、未だに緩慢な行動しかとれない「首相」だと分かる。

被災された人達の行動も、今は「避難」だが、政府がこのまま埒が明かない状態を続けるならば、その行動は時を待たずに「非難」に変わるに違いない。

よく我慢しているのは被災者であり、今尚、絶望的な重圧に耐えているのは、被災者ではないのか。

首相には、批判されなければならない重たい責任がある。

音喜多氏が、

「・・・国会議員が行っても足を引っ張ることが多い。」

と言う。これは一部正しい。

言葉を付け加え、正確に言うならば、

「自分のような、そして首相のような国会議員が行っても足を引っ張ることが多い。」

となろうか。

確かにそうだ。

しかし、そうでない国会議員がいる、ということも確かだ。

音喜多氏に、この自身の誤りが分かるだろうか。


音喜多氏が、

「・・・行ったことがもてはやされて、「総理の行動を変えたのは彼のおかげだ』と神格化するのは望ましいことではない」・・・」

と言ったとすれば、もはや救いようがない。

自身のユーチューブチャンネルを利用し、「妬ましい人物を中傷し、ただ貶めたいがため」という動機で行動するその政治家には、国民は見えていないし、被災者の悲痛な声も聞こえているはずがない。

こうしてみると、音喜多氏にとっては、政治家というのも、ただ「金儲け」と「自己顕示の欲望」を満たすための「擬態」であり、そのために利用するユーチューブチャンネルなども「迷惑系ユーチューバー」にも劣る。


将来政治家を目指さんと大志を抱く若者に告ぐ。

社会が期待する政治家に相応しい人とは。

・社会をより良くするためのアイデアがあり、それを実現するための意欲があり、行動できる人。
・さまざまな意見を聞いて、自分の意見を改善できる人。
・人のために働くことが好な人。
・自分の利害や損得を考えず、常にみんなの幸せのために働ける人。

夢を追い、社会に役立ちたいと努力する君たちは、どんな進路に進もうとも、

そんな立派な人であってほしい。


間違っても、記事に出てくるような人間、

「絶対にこんな人間になってはいけない。」


















http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/882.html
記事 [政治・選挙・NHK292] 自民裏金疑獄「森元首相包囲網」着々と狭まる… 西村前経産相・下村元文科相“再聴取”が意味するもの(日刊ゲンダイ)


自民裏金疑獄「森元首相包囲網」着々と狭まる… 西村前経産相・下村元文科相“再聴取”が意味するもの
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/334540
2024/01/12 日刊ゲンダイ


首相の夢果てる…(西村康稔前経産相=左)、恨み骨髄か…(下村博文元文科相)/(C)日刊ゲンダイ

 通常国会が26日に召集される運びとなり、自民党派閥の政治資金パーティー収入裏金化事件をめぐる東京地検特捜部の捜査はいよいよ大詰めだ。とりわけ安倍派(清和政策研究会)の汚いカネの流れをどこまで解明できるのか。

 政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で事務方の会計責任者の立件が確実視される中、西村康稔前経産相や下村博文元文科相ら幹部が再び任意で事情聴取を受けたという。オーナー気取りだった森元首相に対する包囲網がどうやら狭まっているようだ。

 ◇  ◇  ◇

 西村氏と下村氏は、ともに派閥の実務を取り仕切る事務総長経験者。販売ノルマを超えたパーティー券収入をそれぞれの議員にキックバックする裏金スキームを把握していたとみられている。還流と一部議員による「中抜き」を合わせた安倍派の裏金は、時効が未成立の2018年からの5年間で約6億円。特に西村氏については、会長だった安倍元首相の意向でキックバック廃止を決定し、安倍元首相の死去後に撤回した際の事務総長だった。一昨年のことだ。

「還流廃止と復活のタイミングで事務総長だった西村氏は、報告や了承などといった事務方とのやりとりがどうしたって避けられず、共謀の構図をとらえやすい。立件は不可避でしょう。証拠固めのための再聴取にしても、下村氏にまでまた聞くのは腑に落ちない。本人を挙げるというよりは、別の狙いが透けて見える。裏金スキームが動き出した当時の清和会会長だった森氏の関与の度合いを調べ上げるためではないか」(司法関係者)

 18年1月以降の事務総長は、下村氏→松野博一前官房長官→西村氏→高木毅前国対委員長の順。キーマンとは言えない下村氏が再び呼ばれたのは、森元首相との因縁ゆえか。

小悪も巨悪も眠らせるな


夫婦でセレブ介護施設に入所中(森元首相)/(C)JMPA

 総理総裁への野心をたぎらせる下村氏は安倍元首相死去後に会長就任をもくろんだが、シャシャリ出てきた森元首相があの手この手で阻止。森元首相に土下座したエピソードを暴露し、西村氏ら「5人衆」をさんざっぱら持ち上げ、下村氏を中枢から徹底的にパージした。

「森さんは引退後も億単位のカネを集め、とかく資金力を誇ってきた。カネに対するこだわりは強く、会長昇格を狙った塩谷立座長に『カネはあるのか?』と詰め寄ったほど。安倍さんの鬼籍入り以降、中ぶらりんの清和会を事実上取り仕切ってきたのは森さんです。ポスト岸田の座を狙う西村氏がこれ見よがしの忠誠心で森さんに逐一報告していたのは想像に難くない。森さんから蛇蝎のごとく嫌われ、痛めつけられた下村さんは事情をよく知る一人なのも間違いないでしょう」(自民党関係者)

 そもそも、安倍元首相が還流廃止を言い出した意図も判然としない。特捜部が聴取した安倍派議員に対し、「キックバックの一部を森元首相に上納していなかったか」と聞いているとの情報もある。東京五輪汚職をめぐり、特捜部の遺恨はくすぶる。小悪も巨悪も眠らせないでほしい。国民の切なる願いだ。

http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/883.html

記事 [政治・選挙・NHK292] 「小出し」批判の自衛隊派遣だけじゃない…ちぐはぐな災害対応続ける岸田政権に見えない「危機感」(東京新聞)
2024年1月13日 12時00分

https://www.tokyo-np.co.jp/article/302441

 能登半島地震発生から15日で2週間。岸田文雄首相が「総力を挙げる」とした政府の対応が問われている。家屋倒壊による生き埋め多発で「時間との闘い」となる中、自衛隊や消防は適切に派遣されたのか。司令塔である首相官邸の危機対応は十分だったのか。交通網寸断で陸の孤島となった半島での救助作戦も検証が求められている。(森本智之、曽田晋太郎)

◆「総力を挙げて」と首相は言うけれど
 「総力を挙げて一人でも多くの方を救命、救助できるよう全力で取り組んでほしい」。生存率が急激に下がる「発生72時間」を目前にした4日午前、岸田文雄首相は非常災害対策本部の会議で閣僚らに指示した。
 だが、その要を担うはずの自衛隊の派遣を巡っては批判が噴出している。時事通信によると、秋田県の佐竹敬久知事は9日、「対応が少し後手後手だ」と批判。2日目に1000人、3日目に2000人、5日目に5000人と派遣規模を段階的に増やしていることについて「最初から1万人規模の投入が必要だった」「東日本大震災を経験したものとして非常にはがゆい」と訴えた。

◆部隊を小出し、旧日本軍に例えられ
 熊本地震(2016年)では3日目に1万4000人余を投入しており、この違いも批判に拍車をかけた。立憲民主党の泉健太代表は、ガダルカナル島の戦いで部隊を小出しにして敗退を続けた旧日本軍になぞらえ、「逐次投入になっており、遅い」と指摘した。
 7日には、陸上自衛隊第1空挺(くうてい)団が千葉・習志野演習場で米英など計8カ国でヘリなどを使う「降下訓練始め」を行い、SNSなどで「こんな時に行わなくても」などと批判を受けた。航空自衛隊は埼玉・入間基地で20日に予定されていた航空祭を、災害派遣活動を理由に中止している。

◆こんな時に陸自幕僚副長ら靖国集団参拝も判明
 陸自を巡っては、小林弘樹陸上幕僚副長(陸将)ら数十人が9日、靖国神社に集団参拝していたことも判明。宗教の礼拝所を部隊で参拝することを禁じた事務次官通達に違反している可能性があるとして、防衛省は調査を始めた。災害対応とは直接関係ないかもしれないが、「総力」を挙げている最中のはずだけにきまりが悪い。
 「逐次投入」批判について政府側は、能登半島全体が被災して道路が寸断されるなど陸の孤島となった点を示し、「道路の復旧状況など見ながら受け入れ人数を増やしていった」(木原稔防衛相)と反論する。

◆東日本大震災では3日目で10万人体制
 阪神大震災の対応に当たった陸上自衛隊の冨澤暉(ひかる)・元陸上幕僚長も「災害対応は隊員を送り込んで終わりではない。どこに宿泊するか、水や電源など補給は確保できるか、現地の状況が確認できなければ、二次災害の可能性もあり、大量動員はできない」と理解を示す。元陸自レンジャー隊員で災害出動の経験もある井筒高雄氏も「能登半島はもともと交通アクセスが限られている上、被災で余計にルートの確保が難しくなった。初日に1万人を突っ込むことはできないだろう」と述べる。
 一方、防衛ジャーナリストの半田滋氏は「情報収集が先決なのは事実だが、今回は発生直後からヘリが現地に飛んでいた。なぜこんなに人員の増強がモタモタしているのか。後手に回っている」と指摘。岸田首相が現在も被災地に入っていない対応も疑問視。「東日本大震災の時は安全保障政策が弱点と言われていた民主党政権で、それもあってか2日目に5万人、3日目には10万人体制とした。熊本地震も安倍晋三首相のトップダウンが見えた。今回は岸田首相をはじめとする政治家の危機感が感じられない」

◆「5日の晩に届いたおにぎりの消費期限が5日だった」
 「支援をいただいて本当に助かっているが、5日の晩に届いたおにぎりの消費期限が5日だった。これを次の日に被災者に届けるのはいかがなものかと思い非常に悩んだ。ぜひ、消費期限の少し長いものとか、できるだけ早い段階での物資の輸送をお願いしたい」
 6日に開かれた石川県の災害対策本部員会議で、大森凡世・能登町長は、混乱する現地の様子をこう訴えた。

◆「司令塔として機能していない首相官邸」
 被災地のニーズを把握し、「プッシュ型」で積極的に支援するとしている首相官邸。だが、政府関係者や被災地を取材する経済ジャーナリスト小倉健一氏は「岸田首相が政府内や地元との調整なく、現場を無視してトップダウンで対応を決めているため、混乱を来している。官邸の司令塔としての役割が機能していない」と指摘する。
 小倉氏によると、出所不明の孤立者リストのチェックや、被災地のニーズを把握する「御用聞き部隊」編成などの指示もあったという。「首相は低迷する内閣支持率を何とか持ち直そうとするのに一生懸命。被災者のためではなく、自分や政権のために行動する姿が透ける」
 当の岸田首相は「私自身が陣頭指揮を執る」として、地震発生後、連日政府の非常災害対策本部会議に出席。防災服姿で記者会見などにも臨んでいる。

◆5日には経済団体の新年会に参加
 一方、5日には経済団体の新年会に参加。「震災対応に万全を期すため、政府総力を挙げて取り組んでいる」と述べつつ、賃上げや投資、株価の上昇に言及した。
 地震対応の遅れも指摘される中だったが、官邸内の雰囲気はどうだったのか。ある自民党関係者は「当初から官邸はピリピリしている。首相はやれることは全力でやるという姿勢だ」と解説。ある官邸関係者も「緊張感を持って、淡々といろんな対応を考えている」と説明する。

◆半島という特殊な地域、危機管理甘く
 だが、政治ジャーナリストの泉宏氏は「半島という特殊な地域での危機管理の認識が甘く、やるべきことが遅きに失している。官邸の危機管理体制が穴だらけであることを国民に印象付けてしまった」と指摘。「政府は危機管理体制を検証し、可及的速やかに『半島有事』の対応策を示すべきだ」と語る。
 今回は、消防も発災直後から被災地での救助、救急活動を実施。総務省消防庁の災害対策本部の発表(消防のみの集計)では、12日発表の最新の救助人数は計359人、搬送人数は計1818人。

◆能登半島での地震「最悪の想定されていなかった」
 そもそも「陸の孤島」である能登半島での備えは十分だったのか。神戸大の室崎益輝名誉教授(防災計画)は「能登半島で三つの断層が同時に動く地震が起こる最悪の想定が認識されていなかった」と指摘する。
 半島や山岳部で救助隊がすぐ到着できない地域は他にもある。「本来は発生直後から大量の人員を派遣しないといけないが、直後には深刻な被害状況がつかめず、初動が遅れたことは問題だ。避難所での資材の備蓄なども想定が十分ではなく、阪神大震災や東日本大震災などの教訓が学ばれていなかった」として、こう戒める。
 「国も地方自治体も油断があったのかもしれないが、陸の孤島で大災害が起きた際の対応が今後問われる」

◆デスクメモ
 阪神大震災直後、市役所の隅で毛布をかぶり、ぼうぜんとしていた消防隊員が忘れられない。現在は消防も警察も自衛隊も応援態勢が整い、救助機材も充実。だが、今回は交通の途絶に年始や降雪の悪条件も加わっている。現場の人々を支える上層部の判断がこれまで以上に問われる。(本)
http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/884.html
記事 [政治・選挙・NHK292] 死人に口なし!自民党安倍派の還流処置は「会長マター」、複数の事務総長経験者が供述(日刊ゲンダイ)

死人に口なし!自民党安倍派の還流処置は「会長マター」、複数の事務総長経験者が供述
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/334525
2024/01/11 日刊ゲンダイ


故人に責任なすりつけ、自身の共謀は否定(左から安倍元首相、細田前衆院議長)/(C)日刊ゲンダイ

 自民党安倍派の裏金事件で、派閥の実務を取り仕切る事務総長だった複数の幹部が、東京地検特捜部の聴取に対し、政治資金パーティー収入のノルマ超過分のキックバック処理は、派閥の会計責任者である事務局長から会長に直接報告される「会長マターだった」と供述しているという。11日の毎日新聞が報じた。

 安倍派の会長は2018年から21年11月までは、昨年11月に死去した細田前衆院議長、それ以降は22年7月に銃撃事件で死去するまで安倍元首相が務めていた。

 同紙は、事務総長を務めた下村、松野、西村、高木の4氏のうち誰が死者に責任をなすりつけるような供述をしているかは明らかにしていないが、全員、収支報告書への不記載について事務局長との共謀を否定しているという。

 まさに「死人に口なし」で、醜悪としか言いようがない。

http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/885.html

記事 [政治・選挙・NHK292] 安倍派幹部の立件見送り検討 特捜部、共謀の立証困難か(東京新聞 TOKYO Web)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/302645



かつて、検察で「逃がし屋」の利権を貪っていた黒川という悪徳検事がいた。

検事総長の座を狙うも頓挫し、自らは、麻雀賭博という犯罪を犯し、検察を追われた。

その時、「逃がし屋利権」は、検察に残る黒川の残党が引き取ったか。

その残党が、犯罪を犯した黒川を、「略式起訴」という方法によって、裁判所による公開での審理を阻止し、よって国民の真実を知る権利をも奪い、闇に隠れる巨悪を逃がした。

検察の「伝統」は途切れることなく、脈々と受け継がれていくことを、国民の前で宣言して見せたということになる。

今回も、その「逃がし屋利権」は大繁盛と言った様相を呈していくことになるのか。

取り敢えず、手慣れた、そして確実な方法、でと。

証拠不十分で「不起訴」。

起訴して、やってるふりを見せつつ、「略式起訴」。

検察の狙いはただ一つ。

いずれも、「公開で行われる」裁判所の審理を阻止し、国民の真実を知る権利を奪い、闇に隠れる巨悪を逃がす。

「秋霜烈日」のバッジは既に汚れてしまっている。

国民が検察に期待する「正義」などは既に無い。

然して、国民の不信と不満、批判は「検察官僚」に向かう。

今や、国民が願うのは、検察庁の解体。



以下に記事の全文を転載する。

自民党安倍派の政治資金パーティーを巡る事件で、東京地検特捜部が実力者「5人組」や事務総長経験者ら幹部議員の立件を見送る方向で検討していることが13日、関係者への取材で分かった。パーティー券の販売ノルマ超過分を議員側に還流させた際の支出を、派閥の政治資金収支報告書に記載しなかった政治資金規正法違反容疑について、客観的な証拠が乏しく派閥の会計責任者との共謀を問うのは難しいとみているもようだ。

 特捜部は規正法違反の罪で会計責任者を在宅起訴する方向で検討。高額の裏金を受領した大野泰正参院議員、谷川弥一衆院議員についても在宅起訴か略式起訴する方向で詰めの捜査を進めている。特捜部は通常国会召集前週の19日までに刑事処分の判断をするとみられる。

 特捜部は2022年の還流取りやめ撤回の経緯に着目して捜査。取りやめは安倍晋三元首相の意向を受け、西村康稔前経済産業相が事務総長だった22年4月に決まったとされる。同年7月に安倍氏が死去した後、幹部らが協議。翌8月に高木毅前国対委員長が後任の事務総長に就いた後、還流が実施された。


記事の転載はここまで。


「・・・在宅起訴か略式起訴する方向で詰めの捜査を進めている。・・・」

というのは、おかしい。

在宅起訴とは身柄の拘束をしないで起訴するということ。

略式起訴とは、裁判所は審理を行うが、書面のみを見て審理を行うため、公開法廷における公判は行われない。
その為、裁判を傍聴することも出来ない。・・・公然と密室審理で済ませ、真実の隠蔽はお手の物というわけだ。

検察の方針は「在宅起訴で略式起訴とする」というものだろう。

要するに、国民は真実を何も知ることが出来ないまま、この騒動に幕が下ろされると言うことになる。

特捜検事は、どこの地位まで約束されたのか・・・。

文春砲が「砲声」を響かせるのは、いつか。

国会は、「逃がし屋利権」が入り込む余地のない、真っ当な「法制」を検討し、禍根を断つべきだろう。

犯罪の存在が疑われる事案が、「司法」の裁判所での審理をすべきか、すなわち起訴すべきかどうかの判断を「検察が行うシステム」が、「逃がし屋利権」の温床なのだろう。

検察など即刻解体し、検察組織を無くしても、起訴、不起訴を決めるにあたっては、裁判官による予備審査等を導入することで解決できる。

犯罪は警察が摘発し、有罪、無罪は公開された裁判で審理し、罪状は裁判官が裁定する。

それでいいではないか。

社会の正義を守る責任を忘れ、裁判手続きの簡素化、効率化を優先することは本末転倒と言わざるを得ない。

それまでは、法の裁きを逃れた巨悪には国民が鉄槌を下すしかない。

巨悪に飼い慣らされた検察は要らない。

巨悪は国民が眠らせない。









http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/886.html
記事 [政治・選挙・NHK292] <現場を見ろ、安心させろ>能登地震被災地で政府と行政が今すぐすべきこと れいわ・山本太郎参議院議員が現地から発信(全文)(長周新聞)
能登地震被災地で政府と行政が今すぐすべきこと れいわ・山本太郎参議院議員が現地から発信(全文)
https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/28708
2024年1月8日 長周新聞


 れいわ新選組の山本太郎参議院議員は5日から2日間、元日に発生した能登半島地震の被災地・石川県に視察に入り、被災者や災害支援をおこなうNPOから聞き取りをおこない、被災現地の現状とともに国・行政がすぐさまおこなうべき施策についてX(旧ツイッター)で発信している。

 以下、全文紹介する。(写真は山本氏が投稿したもの)

■1月5日の投稿


「この混乱状態も含めて国会議員に知ってもらいたい。」
「あまりの政府の後手後手に、命が蔑ろにされている」

電話ではなく、現場のNPOから直接話を聞くため、本日、能登半島は能登町に入った。

来週にも国会では災害特別委員会を開くような開かないような、
生ぬるい動きがあるので、
現場の声を、状況を知っておく必要がある。

始発でレンタカーに空きがある駅まで移動し、
能登町に到着したのは午後6時。
役場の駐車場には全国から集まったNPOが
片付けと翌日の準備に忙しい。
雨よけのテントを組み立てていた
全国の被災地で何度も顔を合わせた人たちに混じりながら状況を聞く。
 
ある避難所では
700人に対する一食の食料配布が、
昨日はおにぎり一個だった。
今日、NPOがその避難所に食材を届けたら、被災者から拍手が生まれ、
「お礼に炊き出しで作ったものをお裾分けする」と、
約束をしてくれたと言う。被災者自ら料理をすることは気晴らしや
誰かに喜んでもらえるばかりでなく、
温かいものを口にできることは大きい。

避難生活が続けば
お弁当も高カロリーの似た内容が続き、
高血圧や成人病などにもあまり良いとは言えない。

ただお世話をされる立場に被災者をおくと
再び立ち上がる力を奪ってしまう。
積極的に何かをやれる空気作りは、
その後の街の復旧にも大きく影響する、
とこれまで数十もの復興を手伝ってきたNPOの方はいう。

炊事環境がある避難所であれば、これが可能になるが、
その様な避難所は少ない。

そこで自衛隊のキッチンカーの出番だ。
自衛隊は自走式と牽引式キッチンカーを持っている。
その数、合わせて800を超える。
牽引式は約45分のうちに250人分、
自走式は約60分で150人分の炊事を行う
素晴らしい能力を持っている。

2018年西日本豪雨の国会質疑( https://taro-yamamoto.jp/national-diet/8706 )から
この件をお願いし続けているが未だ叶っておらず、
今回は実現したい。

そんな話をしながら彼らの晩ごはんの炊き出しに誘われ
凍える寒さの中、カレーをいただく。

明日は当事者に直接話を聞き、
今、何が必要かをしっかりと勉強させてもらうと意気込み、
車の中で眠ります。



■1月7日の投稿

能登半島に入り能登町、珠洲市をまわって、
当事者の声を約2日間に渡り、様々聞きとりした。

以下、
総理
県知事に提案する。
特に県知事には政府に強く要求いただきたい。

今回、私が事前に、
そして現地でやり取りをしたNPO団体は10近い。
彼らはこれまで様々な災害現場で活動をしてきている。

能登に入る直前まで福岡、佐賀、千葉、茨城、福島、秋田など全国各地で起こった災害の発災から生活再建に至るまで、
自分の生活を顧みず被災地を支え続ける人たちだ。

政府は、能登半島地震の被害を
どれくらい深刻に受け止めているだろうか。

彼ら(現地で活動する方々)は今回、
能登の災害を、
「東日本大震災の次くらいのレベル」と
受け止めている。

熊本地震も深刻な災害だったが、
熊本は福岡、大分、宮崎、鹿児島に囲まれている。
何かあってもどこかのルートから
確実な輸送が可能になる。

一方で、今回の舞台は半島。
陸路での輸送ルートは限定的。
すでに寸断されている道もある。
そして、
いつ起こるかわからない土砂崩れや雪による倒木などで
新たに道路が寸断される恐れも大きい。

外的要因(外部からの流入)が
様々な搬入のネックと考えるならば、
一刻も早く入り口から制限する以外ない。


【提案◎ 半島の根っこ手前に関所(検問)を置き交通をコントロールせよ】

住民とその家族、特定の支援団体、
行政・政府関係者、それらから業務委託を受けている業者、
報道など復旧復興に関わる関係者以外は、
一定期間、能登半島への出入りを制限する。

現在、国や行政で行われているのは、
「来ないでください」とのお願いと
与野党国会議員と総理大臣の現地視察を控える申し合わせ、というズレた対応のみ。
これでは本質的な問題は何も解決されない。

今の状況のままでは本来、
ボランティア受け入れは
長期間無理であり見通しは全く立たないはずだ。

ボランティア受け入れに関しては、
半島の根っこの関所で交通をコントロールした上で、
主要駅からシャトルバスを出し、
ボランティアセンターとのピストン輸送を
基本とするべきである。


【提案◎ 大幅増員のプッシュ型支援を】

物資の滞りの原因の全てが、
交通渋滞と説明されているが、
それだけではない。

発災から6日が過ぎている。
すでに様々な集積所、大型避難所には
物資が運び込まれ積み上がっている。

問題は集積された物資を
そこからどう分配するかが、交通整理されていない。
これこそが最大の目詰まりの原因である。

必要なところに必要な物資や支援が届くためには、
誰がどこにいて、何が必要か理解しなければならない。
小規模な避難所や自主避難所(公民館などで自主的に身を寄せ合う)への
配分はすでに始まっているだろうが、これまでの災害でも課題となっていた
更に見えない部分へのカバーを強化する時だ。

避難者としてカウントされる人々は
避難所で避難されている被災者である。

その数に在宅避難、車中泊はカウントされない。

行政からのお知らせを、
「HPでお知らせしています」、とよく説明されるが、
電波やネット環境がない、もしくは不安定であれば、そもそもアクセスが難しい。

在宅避難、車中泊避難では、
健康状態や食事についてのケアも孤立することになりかねない。

例えば、
全国の保健師の方々を1人でも多く被災地に派遣し、
在宅避難者や車中泊避難の方々の状態を把握することが
何より優先させなければならない。
行政からの情報が手に入らない人々が
大勢いる前提に立った運用を大幅な人員増強で行う必要がある。

車中泊ではエコノミー症候群など有名であるが、
寝る際、燃料節約のためエンジンを切る者が多い。
底冷えする中で毛布もなく
凍える被災者を想像して欲しい。

私が短い滞在時間で知っただけでも
家族で2台の車に分かれて車中泊を続ける者。
ペットがいるために避難所を諦め車中泊する者。
幼子の夜泣きなどを考えると避難所を遠慮し車中泊する若い家族などがいた。
眠りは浅く、健康状態を保つことが厳しい上に、
駐車場の空き状況によっては移動を余儀なくされ、
どれくらいの車中泊避難が存在するかを把握することは難しい。

行政からのフォローを受けることも、
行政からの情報発信をキャッチすることも難しくなる恐れがあり、
必要な支援に繋がれる確率も大幅に下がってしまう。

一時的な車中泊避難のための敷地を用意し、
仮説トイレや配食を確実に受け取れる場として、
誰が車中泊避難を余儀なくされているかを行政が知る必要がある。
それと並行して、
早急に車中泊避難を解消するための、みなし仮設への誘導、
またはそれぞれの事情にマッチした新たな避難所の開設
(福祉避難所、ペット同伴可など)を急ぐべきである。

ここ数年で何度か被災したという自治体であれば、
経験が積み上がり有事の仕組みは何とか機能するかもしれない。
でもほとんどがそうではない。
初めての経験である。

被災自治体の職員も関係者も被災者のひとりである。
被災者対応と被災者としての自分を両立させる苦しみを背負わせるな。
その皺寄せは、住民に、被災地の復興の遅れに跳ね返る。

今の時点で24時間寝ていない、
他の職員で2日、3日徹夜状態の人もいるなど、
何人にもの被災自治体職員から直接聞いた。

被災者丸投げに近い復旧復興はもうやめていただきたい。

プッシュ型というならモノだけでなく、
ロジスティックのノウハウ、
それを達成するための人的・経済的リソースを
国が責任持って全面的に支援するべきである。

災害対応に関して、
国や地方自治体などからのリエゾン(応援要員)を
すでに送り込んでいると言われることもあるだろう。

これまでのように、
災害対応一年生の職員を
多く送り込まれても機能しない。

国の防災担当も2年〜3年で配置換えとなり
これまでの経験の蓄積ができていない原因となっていることを改める時期だ。

過去に被災経験、対応経験のある腕利きを国や各自治体から多く、
出来る限り各被災町村に長期間派遣するべきである。
(派遣元には人材穴埋めの財政措置が必要なことは言うまでもない)

物はあるのに物がない状態を作り出しているのは、
政府の無責任であり、
それこそが最大の目詰まりの原因である。

プッシュ型とは物資提供だけでないことを
心得るべきである。


【提案◎ ニーズを聞きとるではなく、支援メニューを示せ】

「何をやって欲しいですか?」

パニック状態、
目の前のことで精一杯の状態の時に
そう聞かれても、答えられないのが人間ではないだろうか。
それはいち市民でも首長でも同じである。

明日の家族の食事は?明日の住民への食事の提供は?

頭に浮かぶのは目の前のこととなる。

ニーズを聞き取って対応する、とは聞こえが良い。
でも実は丸投げに近いことを意識していただきたい。

例えば、自衛隊は要望があれば炊き出しを行えます、お風呂を提供できます、
過去には例外的にこのようなこともやりました、
などなど支援メニューを細かく示しながら被災自治体をバックアップすることはあまり行われていない。

あくまで例として示したが、
それ以外でも細かくメニューを示し、
国の支援の具体を説明、伴走することを求める。

要望がないからやっていない、のではなく、
何ができるか知らないから要望できない、と
理解していただきたい。

被災自治体の首長も被災者の1人である。

長期的視点を持って被災住民のために
職務を遂行していただけるよう
意識して国がサポートするべきである。


【提案◎ いつまでに出来るかの見通しを示せ】

今回聞きとりを行った全ての被災者に、
最後の質問として「政府が一つだけ何でもやってくれると言うなら何を望むか」と聞いた。
この災害で自宅全壊となった者でも
国のお金で自宅を再建して欲しい、
とは言わなかった。

出された要望は、
「水」「食事」「トイレ」「お風呂」「電波」が最も多かった。
控えめで自立心旺盛、我慢強い能登の人々が望んだことは目の前のこと。

加えて、欲しいものは「見通し」であった。
元旦からお風呂に入っていない被災者たち。
いつお風呂に入れるか、
見通しがわかれば待てる、という。

避難所で自前の灯油で暖をとる被災者。
いつ灯油が届くかの見通しがあれば、
節約しながら何とか凌ぐという。
でもそのようなインフォメーションはない。
暗闇の中にいるようだと話されていた。

被災者は無理なお願いを政府にしているのだろうか?
見通しを示してほしい。
現実的で最低限のお願いではないだろうか。


【提案◎ 現場を見ろ。安心させろ】

交通渋滞による物資の滞りを理由に
総理が被災地入りを見合わせるとの報道があった。
国会議員の視察を含めて控えることを与野党でも合意されたと。
それについてどう思うかを被災者に聞いた。
「意味がわからないんですけど」
「どうしてですか?」
「ヘリで来れば良いじゃないですか」
との意見が相次いだ。

総理や政治家が役人からの報告や
テキストだけでわかった気になり
被災地のことを決めていくことへの不安感ではないだろうか。

この極限状態を前に、
現場を自分の眼で見ずに知らずに
政治決定を行えるというなら、
AIが代行すれば良いのではないか?
AIなら裏金問題や
一部の者だけへの忖度も、
権力維持のことしか考えない振る舞いもしないだろう。

一方で、目の前で困っているのは
血の通った人間で、この国に生きる大切な宝だ。

総理の被災地訪問の見合わせに対して、
現場を直接見て、被災者の声を聞いて、
しっかり取り組むと約束をして欲しい、
との声が多かった。

心配するな。国がちゃんとやる、
と能登半島で約束をして、
不安の中にいる能登の人々を安心させていただきたい。


【最悪の事態を想定しているか】

政府は、
この災害が最悪の場合、
何を生み出すことになるか想像できているだろうか。
先述のNPOの方々は、
このままでは、
「熊本地震以上の災害関連死を出す恐れがある」、
と懸念している。
その危機感が政府や永田町にあるだろうか。

発災時期を考えて貰いたい。
東北の大震災は3月。
熊本地震は4月。
春に向かって、もしくは春に起こった災害だ。

能登半島地震は元旦。
これから更に厳しい寒さへ向かう中で起きた災害だ。
能登半島を含む石川県全域が豪雪地帯である。

今日から雪は降り始め、
明日には積雪予想20cmの市町村もある。

降雪、積雪の中、
道路の修復や復旧作業は困難。
加えて、通常時、
除雪作業は地元建設業者なども請け負うという。
除雪作業と復旧作業の両輪を廻せると考えるのは
現実を見ているとは言えない。
(もちろん全国の建設業者を大々的に雇って行うならば可能だろう。その場合、当然万博は中止、徹底した積極財政で被災地も支える覚悟が必要だ。)

道路だけの話ではない。
報道にあった首長の話で、
市内の9割全壊・半壊、という状態から考えれば、
この時期からの復旧・復興作業は困難と言える。

仮設住宅ができるのはいつになるだろう。

避難世帯分の仮設住宅、その土地を賄うならば、
少なくとも更地にしたあとになるのではないか。
完成はGW?それよりも後だろうか。

その間も避難所での生活を続けるのは無理だ。
すでに衛生環境が良いとは言えず、
ストレスを溜める方々も多く、
避難所によってはインフルエンザが拡大していると聞いた。
トイレ後に手を洗うこともできない避難所が多くを占める。

【提案◎ 広域避難を求める】

地域ごとにコミュニティーを壊さない広域避難が必要ではないか。
仮設住宅が整備されるまでの間(春以降までか)、
半島の外で安全で快適に過ごせる宿泊施設を利用した避難所のプランを早急に実行すべき。

2040年問題(少子高齢化による経済や社会維持が危機的状況に陥る)の
最悪シナリオを現時点ですでに上回った状態にあるのが、
現在の珠洲市であると現地の理学療法士から聞いた。

高齢者はもちろん、
生活をともにする家族を含めて命と暮らしを守るために、
避難所生活を無理に続けさせない大胆な策が今、求められる。


【提案◎ ノウハウある者の雇用・経済的支援を】

正月明けから本格スタートとなった災害対応の初動の遅れ、
これまでの災害対応の蓄積を行なって来なかったことによる対応のマズさ、
復旧・復興作業が滞る厳しい冬の本格化など、
様々な影響により大幅な災害関連死の増に繋がることを
現場で活動するエキスパートのNPOたちが懸念している。

災害省などを立ち上げ、このようなエキスパートを
国が雇用、または活動への経済的支援を100%にするなどし、
そのノウハウの蓄積を始めなければ、毎年増え続ける災害に、
彼らが倒れてしまうのも時間の問題かも知れない。

今も被災地で身を粉にする人々の善意にいつまで甘えるつもりか。
使命感の搾取をいい加減止めなければならない。

何より言葉だけではない危機感と合わせて、
能登半島の被災者や昨年の豪雨被害も含めた
忘れられた被災者対応を行うと、今こそ政治が使命感を持つべき時である。

【最後に◎ いわゆる避難弱者への配慮】

女性や高齢者、障害者、病気がある人、
薬が必要な人に対する緊急的な支援や配慮が必要であることは言うまでもないが、
現場ではそこまでカバーできる状況でないことが気がかりである。
ここにおいてのサポート人員増も絶対的に必要であることは最後に書いておく。

以上、現地から荒削りの文だが、現時点で確認した上で政府に提案し、
県知事にも政府に強く要求していただけるよう要望する。




関連記事
れいわ山本太郎氏 「国会議員に知ってもらいたい」現場のSOSに…被災地入り「今、何が必要かを勉強」(スポニチ)
http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/825.html

http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/887.html

   

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > アーカイブ > 2024年1月

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。