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2023年12月10日00時45分 〜
記事 [政治・選挙・NHK292] 使途は? 税金は? 派閥以外のパーティーは? 一言も説明できない裏金内閣 年内総辞職に現実味(日刊ゲンダイ)

※2023年12月9日 日刊ゲンダイ2面 紙面クリック拡大


※紙面抜粋

※文字起こし


フザけた答弁(松野博一官房長官)/(C)日刊ゲンダイ

「通常、街頭インタビューをすると、どんなに批判が多くても、擁護する人が2割くらいはいるもの。放送では我々も意見のバランスを取る。ところが、今回の疑惑については、驚くほど批判一色で擁護がない。物価高やインボイス導入など、庶民にばかり大変な思いをさせて、政治家は裏金か、という憤りがあるのだろう」

 民放テレビの情報番組のプロデューサーがこぼしていた。8日、衆参で行われた予算委員会での岸田内閣の態度は、そんな世論の怒りの火にさらなる油を注いだのは間違いない。

 自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金疑惑。“本丸”は最大派閥・安倍派だ。所属議員へのキックバックなどで5年間で1億円超を裏金化していたと報じられ、東京地検が関係者の事情聴取を進めている。

 13日に臨時国会が閉会したら、バッジ組の任意聴取も始まると言われるほどの「大疑獄」に発展しつつあり、国民の疑念も深まっているのだが、予算委の場で野党議員らがどんなにしつこく問いただしても、岸田内閣は一言も説明しないし、できなかった。首相は「捜査に影響を与える恐れがある。発言は控えなければならない」と繰り返すばかりだったのだ。

 安倍派の事務総長経験者で、「政府の立場ではお答えは差し控える」というフザけた発言を記者会見で連発してきた松野官房長官は、「派閥において事実確認がなされている最中であり、精査して適切に対応してまいりたい」と曖昧な答弁を繰り返すも、伏し目がちで力のない表情。心なしか血色も悪く見えた。

岸田も松野も論理破綻

 おそらく、8日の朝日新聞朝刊のスクープに震え上がったのだろう。松野は「直近5年間で派閥から1000万円を超える裏金のキックバックを受け、政治資金収支報告書に記載していない疑いがある」という。派閥の資金の流れを知る事務総長という立場だけでなく、10人以上いるとみられるノルマ以上のパー券売り上げが還流された議員のひとりだというのである。内閣の要の官房長官が自らの懐に裏金を入れていたとすれば、岸田政権は持たない。

 予算委では、安倍派所属の閣僚が順番に「キックバックを受け取ったことがあったかどうか」を問われ、鈴木淳司総務相は自身の還流について「ない」と答弁した。要は、政府の立場だろうが、何だろうが、キックバックがないなら「ない」と答えればいいだけのことだ。ところが、松野はくだんのように「精査して適切に対応してまいりたい」と逃げ、松野同様、過去に事務総長を務めた西村経産相も「改めて精査している」と具体的な説明を避けた。

 こうなると、ますます怪しい。立憲民主党や共産党から、松野と西村の更迭や証人喚問を求める声が上がったのは当然だ。

 ジャーナリストの鈴木哲夫氏が言う。

「予算委での答弁は酷かった。岸田首相も松野官房長官も論理破綻している。民主党政権下で野党自民党の国対委員長だった岸田首相は『司法への影響を気にするあまり、立法府が説明責任を放棄したら、三権分立に影響を与える。立法府は国民の疑念に応え、政治の信頼回復に努力していかねばならない』と言っていたそうです。そのことを予算委で問われると、『これはその通り。ただ今回は捜査に影響を与えるから発言を控える』と答えた。松野官房長官も『政府の立場』を強調するが、今回のことは政府の問題です。政治資金収支報告書は総務省の所管ですしね。2人とも訳がわからない答弁をしています。政府として、総理総裁として今すべきことは、ザル法の政治資金規正法を見直したり、派閥パーティーのスキームを是正したり、第三者機関をつくって調査をすることでしょう。岸田政権は何もしていません」

30年前のリクルート事件から、自民党は何も変わっていない

 巨額のキックバックを受けた疑いのある安倍派幹部は、やはり松野だけではないようだ。予算委終了後の昨夜、NHKなどが、「高木国対委員長や世耕参院幹事長側も5年間で1000万円超のキックバックを受け、収支報告書に記載されていない疑いがある」と伝えたのだ。さらには、複数のメディアが「西村経産相と萩生田政調会長側も収支報告書に記載のないキックバックを受けていたとみられる」と報じた。集団指導体制の安倍派「5人衆」総崩れである。

 国会会期末に向け、検察の捜査とリークが加速度的に進んでいるようだ。特捜部は収支報告書の不記載・虚偽記載での立件を視野に入れているとされるが、それだけで済むはずがない。

 組織的かつ常習的なスキームでつくり上げた裏金は一体、何に使われていたのか? きのうの産経新聞は、キックバック分を議員側が関連団体の支払いに流用したり、秘書の給与や奨励金に使われていたと報じていた。

 収支報告書に不記載の裏金は、脱税にはならないのか? 派閥の政治団体から受け取ったキックバックが政治資金として処理されず“贈与”ならば、一般的には「雑所得」になる。1000万円もの雑所得を申告していなければ、脱税に問われてしかるべきだ。そして、問題は派閥のパーティーだけなのか? 年間5万円超で報告書に記載しなければならない通常の寄付と異なり、政治資金パーティーは1回につき20万円以下の支出なら個人・団体名を記載しなくてもいい。そうした緩い規制が裏金づくりの温床になっているのだ。実際、麻生派に所属していた薗浦健太郎前衆院議員は、5000万円近いパーティー収入の過少記載を裏金づくりと認定され、略式起訴されたではないか。

13日を機に阿鼻叫喚

 なぜそうまでして裏金をつくる必要があるのか。自民党が長年慣習としてきたスキームには、メスを入れるべきことが山ほどあるのである。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)がこう言う。

「『政治にはカネがかかる』と言いますが、一晩何十万円もの店で飲食して政治資金から支出したりしているからです。あれは政治活動費じゃない。遊興費でしょう。派閥にしろ個人にしろ、パーティーで資金集めをするという政治資金規正法の“抜け穴”を利用して裏金をつくり、飲食に使ったり、税金をごまかしてきた。今回の裏金疑惑を『令和のリクルート事件』と呼ぶ人が出てきていますが、あれから30年。自民党は何も変わっていないどころか、ここまで腐ってしまったのかと愕然とします」

 国民には1円の税金逃れも許さないとばかりにインボイス制度で網をかける一方で、巨額の裏金キックバックが報道されても、何も答えない答えられない内閣がこの先も続くものなのか。

 13日の国会閉会を機に自民党内は阿鼻叫喚の地獄絵図と化す。パー券収入の不記載は、安倍派だけでなく二階派などでもあると疑われており、検察は数十人の自民党議員からの任意の事情聴取を検討しているという。既に、「松野官房長官や西村経産相ら閣僚は、検察から聴取された段階で辞任が避けられない。岸田首相は内閣改造に踏み切るだろう」という見方が自民党内で一気に広がっている。

 キックバックの額によっては逮捕者が続出する可能性もある。岸田は派閥パーティーの自粛を党内に指示し、自身は宏池会を離脱したが、そんな程度で終わらない。腐敗しきった派閥政治は崩壊、自民党には解党の劇的運命が待ち構えている。

「自民党にとって大政局になる可能性がある。このまま岸田政権でいいのか、ということです。内閣支持率だけでなく、自民党の支持率もさらに下がるでしょう。年明け、通常国会が開けるのか。野党は審議拒否や証人喚問を要求し、国会審議が止まるでしょう」(鈴木哲夫氏=前出)

 岸田政権はもう持たない。内閣改造だけでなく、年内総辞職もいよいよ現実味が増してきた。

http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/600.html

記事 [政治・選挙・NHK292] 小沢一郎氏、松野官房長官に痛烈「単なる読み上げロボット」政権には「怪獣を倒す方法はただ一つ」(日刊スポーツ)
2023年12月9日20時30分

https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202312090001147.html

立憲民主党の小沢一郎衆院議員が9日、自身のX(旧ツイッター)を更新。自民党安倍派の政治資金パーティーをめぐる裏金疑惑の渦中にある松野博一官房長官について、痛烈な表現で批判した。
小沢氏は、松野氏に辞任論が広がっているなどと報じる記事を引用し「読むだけの人。もともと彼は『内閣官房長官』などではなく、単なる『読み上げロボット』だったという証拠。情けない」と記述。裏金疑惑について詳細な発言や答弁をほぼ拒否している状態が続いている松野氏を、厳しく評した。
その後の投稿で小沢氏は、自民党政権などについて「この巨大怪獣はとても手強い。なかなか倒せない。頭が吹き飛んでも、すぐまた別のに再生して復活する。そして人々を苦しめる」とつづり、「怪獣を倒す方法はただ一つ。実は簡単なこと。皆を苦しめ国を滅ぼそうとしているのは、この怪獣だと国民が認識し、行動すること。つまり選挙に行くことで倒せる。刮目を」とした。
これらの投稿に「後任はAIかな」「そもそも差し控えたい。精査するしか言わないんだから」「官房長官ってAIでいいやん」「おっしゃる通りです」などとさまざまな意見が寄せられている。
http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/601.html
記事 [政治・選挙・NHK292] 旧ジャニーズ所属タレント「ほとんどは新会社に移籍」 「STARTO ENTERTAINMENT」福田淳CEOが説明(東京新聞 TOKYO Web)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/295151?rct=national




忘れてしまっていませんか?


旧ジャニーズ所属タレント「ほとんどは新会社に移籍」。

スマイルの社員240人は、マネジャー業務の約100〜120人が新会社に移るという。

結果的には、「ジャニーズ事務所」の悪しき文化、悪弊を引きずったままの船出と言うことになろうか。

そして、新会社CEOに就任した福田淳氏の口からは、「再発防止」の決意も、「再発防止」の言葉すらも聞くことは出来ない。

予想されていたこととはいえ、これでは、最も危惧されていた「看板の付け替え」でしかないと言われても仕方がない。

真新しい事務所のドアを開けたら、そこには「ジャニーの世界」「ジャニーの文化」が広がっていた。となりそうな予感。

「ジャニー」の痕跡を消しさり、その文化、悪弊と完全に決別し、芸能界を目指す未成年の少年、少女たちが安心して、その夢を追える環境を提供する会社であってほしいと願うところだ。

未成年の少年、少女たちの安全、安心をどう担保していくのか・・・ということが問われている。


以下に記事の全文を転載する。


旧ジャニーズ事務所のタレントのマネジメントなどを担う新会社「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)」の最高経営責任者(CEO)に就任した福田淳氏(58)が9日、新聞・通信社各社の取材に応じ、「韓国ポップスにも影響を与えてきた素晴らしいコンテンツがいろいろな批判の中でなくなっていいのか。自分の専門性でコンテンツを救うことができるならと思った」と就任理由を語った。

◆性被害への補償や謝罪「コメントしない」

 旧事務所創業者のジャニー喜多川氏の性加害問題については「世界的にも到底、許されるべきではない」と批判したが、被害者への補償や謝罪については、社名変更した「SMILE-UP.(スマイルアップ)」が行っているとして「コメントしない」とした。被害者への誹謗(ひぼう)中傷への対応は「社長としてでなく、一個人として政府に改善を求めていきたい」と述べた。

 新会社名はファンへの公募で集まった約14万件から選んだ。来年4月に本格業務を開始する予定で、スマイルに所属する木村拓哉さんら約160人のタレントとは、エージェント契約とするのか旧来のようなマネジメント契約でいくのか協議しているとした。福田氏は「ほとんどのタレントは新会社へ移籍すると思う」と話した。スマイルの社員240人は、マネジャー業務の約100〜120人が新会社に移るという。

 新会社は、藤島ジュリー景子前社長ら旧事務所経営陣の支援は受けていないとした。(望月衣塑子)


記事の転載はここまで。


「・・・新会社は、藤島ジュリー景子前社長ら旧事務所経営陣の支援は受けていないとした。」

このことは正確に言えば、金銭的支援、すなわち出資や貸し付けは受けていないと言っているのだろうが、金銭的な支援の有無は、隠そうと思えばいくらでも方法が有るのだろうから、そこを追及しても余り意味は無い。

「ジャニーズ事務所」とテレビ業界との悪しき関係は、「ジャニーズ事務所の権勢」に委縮した、或いは恫喝を受けるような「人間関係」に凝縮されている。

今回の新会社の発表を観察する限り、「人間関係」の改善を期待することは出来ない。


この辺りは、結局は持ちつ持たれつの関係に収束し、元に戻ってしまうのか。


そうだとしても、未成年の少年、少女たちを「食い物」にして恥じない、そんな文化とは決別してほしいものだ。










http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/602.html
記事 [政治・選挙・NHK292] あり得ない内閣不信任案不提出(植草一秀の『知られざる真実』)

※補足 2023年12月9日 朝日新聞1面トップ 紙面クリック拡大


あり得ない内閣不信任案不提出
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2023/12/post-0cdeb1.html
2023年12月10日 植草一秀の『知られざる真実』

ノルマ以上に販売したパーティー券の収入が派閥から議員個人に還流。

しかし、議員の資金管理団体の収入にその資金を計上しない。

当然のことながら、支出の記録も残さない。

まったく表に出ない金が作られていた。

自民党最大派閥の「清和政策研究会」(安倍派)は組織的に裏金作りを行っていたと見られる。

同派の事実上トップである「座長」を務める塩谷立・元文部科学相ほか、派閥の有力者で「5人衆」とされる松野博一官房長官、高木毅党国会対策委員長、世耕弘成党参院幹事長、萩生田光一党政調会長、西村康稔経済産業相に直近5年間で、それぞれ1000万円超〜約100万円の裏金が派閥からキックバックされ、政治資金収支報告書に記載されていなかった疑いがあることが報じられている。

1000万円と100万円では金額に大きな開きがあり、同列には扱えないが巨額の資金を意図的に裏金として創作していたことが事実であるなら重大な犯罪である。

一部報道では岸田首相が松野博一官房長官の更迭を決めたとされる。

この報道が事実なら、岸田内閣はこの問題で間違いなく崩壊する。

官房長官更迭は岸田首相がこの問題を重大問題であると認めることを意味するからだ。

重大問題でないなら官房長官を更迭する必要がない。

更迭するということは問題が重大であることを認めることを意味する。

重要であるのは問題が発覚したばかりで解決には長大な時間を要すると考えられること。

この段階で官房長官を更迭するのは、キックバック=収支報告書への不記載が重大であるから。

事件はここから大きく広がることになる。

パーティーで集めたお金を政治家自身が着服していたことになる。

派閥からキックバックを受けていたとしても、そのキックバックを政治家資金管理団体等の収支報告書に記載して届け出ていれば犯罪とは言えない。

しかし、収支報告に記載せず、闇に葬るなら政治資金規正法違反になる。

このプロセスを意図して実行していたなら極めて悪質性が高い。

捜査当局は厳正に刑事責任を問う必要がある。

議員本人を逮捕・起訴する必要が生じることになるだろう。

官房長官を更迭すれば済む話でない。

しかも、対象は松野博一官房長官一人でない。

高木毅国対委員長、西村康稔経産相にも波及する。

自民党参院幹事長の世耕弘成氏にも多額の資金が還流していたと報道されている。

問題を明らかにされた議員は報道が事実である場合には議員辞職を求められることになるだろう。

官房長官一人の更迭で済む話でない。

国民が生活苦にあえぐなかで、自民党議員が1000万円単位、億円単位の裏金を作り、懐に入れてきた事実を日本の主権者が許すわけがない。

立憲民主党の泉健太代表は内閣不信任案提出についての明言を避けているが、内閣不信任案を提出しない選択はあり得ない。

野党が内閣不信任案を提出した際、岸田首相が衆院解散で応じるなら、堂々と選挙で国民の審判を仰ぐべきだ。

野党が解散を恐れているのではお話にならない。

「政治とカネ」の不正に手を染める議員を全員落選させる必要がある。

与党議員を落選させるために、反自公陣営は小選挙区での候補者一本化を断行するべきだ。

選挙での1対1の構図を作り、「政治とカネ」を争点にして選挙を戦う。

自公陣営が衆議院過半数割れに追い込まれる可能性は高い。

政権交代が実現する。

野党は躊躇なく内閣不信任案を提出するべきだ。

裏金作りは組織的、意図的に実行されていた疑いが強い。

焦点は意図して政治資金収支報告書に記載しなかったこと。

政治資金管理団体の責任者のみならず、議員本人がこの点を認識していたと考えられる。

その裏付けの捜査が進められていると考えられる。

犯罪行為であり、当該議員は刑事責任を追及されることになる。

当然、議員辞職すべきということになる。

日本の主権者は検察が「忖度」しないよう、監視を強める必要がある。

この機会に検察審査会の機能を再点検する必要がある。

http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/603.html

記事 [政治・選挙・NHK292] 吉村府知事の威勢どこへ? 大阪万博宣伝「チャンス」連発から一転、“ダンマリ”にしれっと変節(日刊ゲンダイ)

吉村府知事の威勢どこへ? 大阪万博宣伝「チャンス」連発から一転、“ダンマリ”にしれっと変節
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/333080
2023/12/08 日刊ゲンダイ


威勢の良さはどこへやら…(大阪の吉村洋文府知事)/(C)日刊ゲンダイ

「(万博は)日本こそ最大のチャンス」「経済効果についても積極的に発信していきたい」──。2025年大阪・関西万博について、先月20日の会見で意気込みを語っていた大阪府の吉村知事。チャンス連呼の威勢の良さはどこへやら。増え続ける費用など問題続出で万博への風当たりが強まる中、最近はすっかりトーンダウンだ。

 吉村知事は自身のX(旧ツイッター)や会見で「万博はチャンス」「経済効果は2.4兆円」と繰り返してきた。

 ところが、先月18日に〈世界160ヶ国が結集する日本こそが最大のチャンス〉と自身のXに投稿して以来、現在まで日本のチャンスに触れたのは一度きり。

〈万博開催…18歳の7割が賛成 「経済効果」「文化発信の好機」〉(同21日)との投稿を最後に、万博の経済効果に関する発信もパタリとやんだ。

「積極的に発信していきたい」と表明してから、わずか2週間で“ダンマリ”。5日の会見は今までと明らかに様子が違っていた。

 万博の費用や会場建設の遅れなどの課題に自ら触れ、「そういった報道がほとんどですから、どんだけ機運醸成しても一気にかき消されますんで」とマスコミへの嫌みを込めて指摘。「課題をひとつひとつ乗り越えることが機運醸成につながると思っています」と珍しくまっとうな意見を述べたのだ。

 課題山積の中で機運醸成は難しいと諦めたのか、行き過ぎた宣伝への反省なのか。「チャンス吉村」から一転、万博アピールに必死な姿勢は鳴りを潜めている。

今度は「学費無償化」をアピール


大屋根(リング)は「貫工法」ではなく、実はボルトや金属プレートを使った“伝統工法もどき”(C)共同通信社

  ジャーナリストの横田一氏がこう言う。

「大屋根(リング)の巨額費用などを巡る批判が相次ぐ一方、吉村さんは万博協会副会長でありながら『身を切る改革』に後ろ向き。政治決断ができる立場なのに、コスト削減に向けた具体策すら出せていません。リングにはクギを使わない『貫工法』を使っていると喧伝していますが、実際はボルトや金属プレートを使った『伝統工法もどき』です。万博について口を開けば批判されるからか、最近の吉村さんは、東京都が高校授業料の実質無償化を打ち出したニュースに便乗。大阪の取り組みを引き合いに『高校授業料の無償化を全国でやるべきだ』と気炎を上げています」

 7日発売の週刊文春には、吉村知事の“親密企業”が万博関連事業を次々に受注していると報じられている。

 もはや2025年大阪・関西万博の機運醸成は雲散霧消。吉村知事の変わり身は、「ノーチャンス」を認めたに等しい。

http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/604.html

記事 [政治・選挙・NHK292] 最も闇の要素が強いカネ・官房機密費は政府を「反モラル」の活動に導く 日本外交と政治の正体(日刊ゲンダイ)

最も闇の要素が強いカネ・官房機密費は政府を「反モラル」の活動に導く 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/333083
2023/12/07 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし


東京五輪招致のために「金はいくらでも出す」(安倍元首相と、講演する石川県の馳浩知事=右)/(C)日刊ゲンダイ

 今の日本の政治を堕落させているのは何か。政府のバラまくカネと脅しである。第2次安倍政権や、続く菅政権で顕著だった。その実態は今も闇の中にある。使われている主なカネが官房機密費だからである。官房機密費(内閣官房報償費)は、「国の事務または事業を円滑かつ効果的に遂行するため、当面の任務と状況に応じその都度の判断で最も適当と認められる方法により機動的に使用する経費」とされ、誰にどのような形で使用されたかについて明確にされない。

 官房機密費の中でも「政策推進費」は官房長官にカネが渡った時点で「支出完了」となる。何に使ったかを知るのは官房長官のみ。官房機密費の中でも、最も闇の要素が強いカネである。言い換えれば、「闇のカネ」を操ることが出来るがゆえに官房長官やその経験者は政界で力を持つのである。

 話は少し変わるが、外交活動には外交官が行う活動と、情報機関の行う活動がある。

 かつて私は外国の情報機関員(スパイ)に「あなた方の活動と、外交官の活動はどこが違うのか」と問うたことがある。

 相手はしばらく考えてこう答えた。

「我々は目的の達成のため、非合法、反モラルの活動を行う」

 目的の達成には手段を選ばない。殺人も行うし、一般市民の巻き添えも平気になる。支出されるカネの「秘密性」がもたらす、なれの果てである。

 おそらく官房機密費も「非合法、反モラルを行う」ために使われているのだろう。

 マスコミを例に挙げる。米国で一流紙と呼ばれるメディアの関係者らは政府要人から食事を招待されることを厳しく禁じている。仮に応じれば「工作」をされたとみなされる。

 ところが日本では違う。政府が大手メディアの記者に豪華な食事を提供することが度々みられる。

 その費用はどこから出ているのかといえば、官房機密費が財源のひとつであろう。こうした「饗応」は、政府の視点からみれば「国の事務または事業を円滑かつ効果的に遂行するため」という目的に合致するのだろうが、権力を監視する役割を担ったメディアとの関係で考えれば相反する。いわば反モラルの関係である。

 石川県の馳知事は、東京都内の会合で講演した際、安倍晋三首相(当時)が「オリンピック招致を必ず勝ち取れ」「金はいくらでも出す」「官房機密費もあるから」と発言したことを明かした。

 安倍、馳両氏そろって官房機密費を「反モラル」に使うことに何の躊躇もなかった。つまり、それが官房機密費の怖さなのである。縮小・廃止するべきなのは言うまでもない。


孫崎享 外交評論家

1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。

http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/605.html

記事 [政治・選挙・NHK292] デマまみれの大阪・関西万博 夢洲は政界の“産業廃棄物”の処理場に 適菜収「それでもバカとは戦え」(日刊ゲンダイ)

デマまみれの大阪・関西万博 夢洲は政界の“産業廃棄物”の処理場に 適菜収「それでもバカとは戦え」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/333133
2023/12/08 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし


万博開催決定で報告に訪れ、安倍首相(右端)と握手する大阪府の松井一郎知事(右2)と大阪市の吉村洋文市長(左端)=2018年当時(C)共同通信社

 大阪・関西万博をめぐり、会場となる大阪湾の人工島・夢洲の下水道や電力などのインフラ整備が2025年4月の開幕に間に合わない可能性が出てきた。また、会場の変電所予定地の売却額が大阪市の諮問機関「不動産評価審議会」の審査に通らず、止まったままになっている。ではなぜこんな不便極まりない場所で万博を開催することになったのか?

 万博の後にカジノを中核とした統合型リゾート(IR)として利用するからだろう。だから連中は必死になっている。20年11月29日、橋下徹はイベントでこう発言。

「万博が実現したのは松井さんの政治力。安倍さんのおちょこに酒を注いで『(万博は)必要ですよね! 総理!』。安倍さんはお酒が強くないのに、安倍さんも『そうだよね!』。それまでは(世論は)シラ〜ッとしていたが、お酒を注ぎ倒して実現した」

 密室政治もいいところである。

 会場建設費はねずみ算式に膨れ上がり、建設も大幅に遅れ、開催中止を求める声が大きくなる中、例によって連中は嘘、デマを垂れ流し始めた。

 橋下は〈万博リング。京都清水寺の舞台と同じ懸造り。釘を一切使わないあの工法〉とX(旧ツイッター)に投稿。吉村洋文はテレビ番組で「日本の木材建築技術ってすごくて、清水の舞台ってあるじゃないですか。あれは貫工法といって釘を使わないのに耐震性がすごく強い芸術的な作り方。これと同じ工法で(リングは)作られています」と発言。

 これも大嘘。11月24日、経産省の審議官がリング建設に釘やボルトを使っている旨、国会で答弁している。

 前回も述べたが、馬場伸幸はネット上の動画番組で、国民の声への対応について「説明をし続ける。ご理解をいただくように頑張る。その結果、大阪ではほとんど反対がない」とデマを流した。共同通信の世論調査(11月3〜5日実施)で、日本維新の会の支持層ですら「不要」が65.7%で「必要」の33.1%を大きく上回っているにもかかわらず。

 大阪市役所正面玄関前には、でっぷりと腹を膨らませ寝そべる公式キャラクター「ミャクミャク」の巨大モニュメントが登場した。大阪に寄生する悪の象徴のようだ。夢洲はゴミの最終処分場だが、政界における“産業廃棄物”も、ここで終焉を迎えてほしい。


適菜収 作家

近著に「安倍晋三の正体」「ニッポンを蝕む全体主義」「思想の免疫力」(評論家・中野剛志氏との対談)など、著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も発行。本紙連載を書籍化した「それでもバカとは戦え」も好評発売中

http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/606.html

記事 [政治・選挙・NHK292] (2023年最新)岸田政権が計画する13のステルス増税!ターゲットはサラリーマンと高齢者? (TOKYOリスタイル)
【2023年最新】岸田政権が計画する13のステルス増税!ターゲットはサラリーマンと高齢者?
TOKYOリスタイル 2023/09/20配信
https://restyle.tokyo/forbeginners/stealth-tax-increase.html

最近「ステルス増税」という言葉をテレビのニュースやインターネットのメディアで見かけることが多くなってきました。ステルス増税とは、ざっくりいうと「いつの間にか国民の負担が増えている政策」のこと。話題になるほど国民の負担は直接的な増税以外の原因で増えており、ステルス増税を駆使して財源を確保しようという政府の思惑が透けて見えます。

今回は2023年8月1日時点で判明している情報をもとに、政府が計画している13個ものステルス増税を年度別にまとめました。どれだけ負担が増える可能性があるのか、ぜひ今からしっかり確認しておきましょう。

ステルス増税は「いつの間にか負担が増えている政策」のこと

ステルス増税とは「増税とは言っていないけど、実質的に負担が増えている政策」がいつの間にか行われていることを指します。たとえば最近騒がれている「異次元の少子化対策」関連でも「財源は社会保険料の加算でまかなう」と岸田首相が発言していました。これも「増税」とダイレクトに表現していないものの国民負担が増えるので、一種のステルス増税だといえるでしょう。

この記事を執筆している2023年8月以降にも、なんと少なくとも13のステルス増税が計画されています。主なターゲットは「サラリーマン」と「高齢者」。未確定の計画も多いものの「これだけ負担が増える可能性があるのか」という点を認識いただければ幸いです。

【年度別】計画されている13個のステルス増税

先述したように、政府はこれから少なくとも13ものステルス増税を計画しています。年度別に見ていきましょう。

2023年のステルス増税「インボイス制度」:個人事業主中心に負担増

2023年の大きな「ステルス増税」予定は、10月から始まる「インボイス制度」のスタートです。すでにニュース等で騒がれておりご存じの方も多いかと思いますが、インボイス制度が始まると個人事業主を中心に負担が増加します。

インボイス制度は企業や個人事業主の取引の際に、どの取引に対していくら消費税を支払ったか・もらったかを特定できる「適格請求書」の発行を義務付けます。「軽減税率」により8%と10%の消費税が混在しているため、どちらで取引したか明確化し、不当な利益を出させないようにするのが目的です。

しかしインボイス制度が始まると、今まで消費税をそのまま収入にできていた「年間売上が1,000万円以下の免税事業者」も適格請求書を発行しなければいけません。つまり、今後(※)は消費税を収入にできなくなってしまいます。
※インボイス制度には「緩和措置」があるため、消費税を満額収めるのは2030年から)

これだけ聞くと「そもそも消費税を収入にしているのがおかしいのでは」と思う方もいるかもしれませんが、報酬金額が消費税額の上乗せを前提に設定されているケースも少なくありません。そのため免税事業者にあたる個人事業主は、インボイス制度の影響で増税となり実質的に収入が減ってしまうといえるでしょう。

2024年のステルス増税一覧

2024年には下記5つのステルス増税が計画されています。

復興特別所得税
高齢者の介護保険
国民年金
森林環境税
生前贈与

それぞれ見ていきましょう。
復興特別所得税:徴収期間が14 〜 20年延長に!

震災復興を目的としていた「復興特別所得税」の徴収期間延長が、2024年までの制定を目標に計画されています。復興特別所得税は2037年までの徴収予定でしたが、増額する防衛費をまかなうために14年 〜 20年引き伸ばす形です。

財務省の「令和5年度税制改正の大綱」によれば「復興特別所得税の税率を1%引き下げる代わりに、課税期間を延長する」とのこと。しかし、同時に「所得税額に対し当分の間、税率1%の新たな付加税を課す」とも記載されています。つまり「2037年まで税収はトントンで、それ以降は増税」といっているのと変わりはありません。
高齢者の介護保険:ある程度の所得がある高齢者の負担増!

2024年の制度改正を目標に「高齢者の介護保険自己負担率増加」が計画されています。少子高齢化の日本で介護保険制度を維持するために、所得のある高齢者に対するある程度の負担増はやむを得ないだろうというのが政府の考えです。

現在の介護サービスを受けた際の自己負担割合は原則1割で、所得に応じて2割または3割負担する仕組みとなっています。低所得者は変わらず1割もしくは減額という形で検討を進めていますが、ある程度の所得がある高齢者の負担増は避けられないでしょう。
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001119097.pdf

国民年金:納付期間が5年延長に!

国民年金保険料の納付期間を5年延長する案について、2024年または2025年に結論を出す方向で進められています。現状の国民年金保険料の納付期間は最長40年となっていますが、この案が通れば45年に延び、金額にして約100万円の負担増となります。
https://www.sankei.com/article/20221024-NVJ7VZRTBRPP7J2SMW6RUXWTL4/

将来の年金支給額の維持が主な目的となっているため、特に現役世代にとっては悪いことばかりではないかもしれません。しかし少子高齢化が進む現代「そもそも将来的に年金制度を維持できるのか」という根本的な問題があり、現役世代が高齢者となるころにはさらなる負担増や期間延長もあり得るでしょう。
森林環境税:2024年から1世帯あたり年間1,000円課税!

2024年から、1世帯あたり年間1,000円を住民税とあわせて徴収する「森林環境税」がこっそりとスタートします。森林環境税創設の目的は「温室効果ガス排出削減目標の達成や災害防止のための森林整備の財源確保」です。
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/04000067.html

しかし同じ目的で2019年からスタートした「森林環境贈与税」で徴収した税金は、肝心の「森林整備」になんと47%しか活用されていません。大きく話題にはなっていませんが、気づいた人からは「使わない税金をまた集めるのか」と怒りの声も上がっています。

フル活用している自治体もあるため、一概に「不要な税金だ」とはいえないかもしれません。とはいえこれから徴収される年間620億円もの森林環境税が何に使われているか、国民は注視しておく必要があるのではないでしょうか。
生前贈与:相続税の対象期間が広がり実質増税!

これまでの生前贈与は亡くなる3年までが相続税の対象でしたが、2023年の税制改正により2024年1月1日から7年に引き延ばされます。対象期間が広がったため、実質的に増税と同じ効力を持つといえるでしょう。
https://www.mof.go.jp/tax_policy/tax_reform/outline/fy2023/05taikou_02.htm#02_04:~:text=2%EF%BC%89%E7%9B%B8%E7%B6%9A%E9%96%8B%E5%A7%8B,%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E9%81%A9%E7%94%A8%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%82

贈与税は年間110万円まで非課税とされていますが、今回の改正で万が一贈与者が数年以内に亡くなってしまった場合に相続税が発生するリスクが出てしまいました。他の贈与税特例制度を使ったり、相続人でない孫に贈与をしたりといった対策が必要になるかもしれません。
2025年のステルス増税一覧

2025年に計画されているステルス増税は下記の2つです。

後期高齢者医療保険
結婚子育て資金

それぞれ詳しく見ていきましょう。
後期高齢者医療保険:75歳以上の負担が最大14万円増!

2023年5月12日に「全世代対応型の持続可能な社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律案」が可決され、2025年度にかけて段階的に適用となります。年金収入が153万円を超える75歳以上の後期高齢者の医療保険料の上限が引き上げられ、最大で14万円まで納付額が増える予定です。

この法案による直接的な現役世代の負担増はありません。しかし「少子高齢化の影響で間違いなく将来的な医療費負担が増える」ことが分かるネガティブなニュースといえるでしょう。
結婚子育て資金:贈与の特例が2025年に廃止?

「結婚子育て資金の一括贈与の特例」が2025年3月31日で廃止される可能性が高いです。この特例は20歳 〜 49歳の子・孫のために結婚・出産・育児にかかる資金を一括で贈与した場合に、1,000万円まで贈与税が非課税になるというもの。2025年以降は贈与税がかかってしまうため、贈与を検討していた人にとっては増税といえます。
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/sozoku-zoyo/201504/01.htm

とはいえこの特例は平成31年時点で累計6,700件ほどしか利用されていないため、恩恵を受けていた人・これから受ける人は非常に少ないかもしれません。

2026年以降・時期未定のステルス増税一覧

2026年以降、または時期がまだ決まっていないステルス増税は下記の5つです。

退職金控除
給与所得控除
「異次元の少子化対策」の財源確保
配偶者控除・扶養控除
生命保険控除

それぞれ見ていきましょう。
退職金控除:実質的なサラリーマン増税の可能性大!

2023年6月30日に政府税制調査会が岸田首相に提出した答申に「退職金控除を見直す」ことを示唆する記述がありました。現在の退職金控除はおよそ「勤続年数 ✕ 40万円」ほど控除される仕組み(※)となっていますが、これが雇用の流動性を妨げる最大の原因だと政府は指摘しています。
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/html/02_3.htm

具体的な数値・割合についての言及はまだありませんが、今後ほぼ間違いなく退職金控除に何らかのテコ入れがされ、実質的にサラリーマンの負担が増える結果となるでしょう。
給与所得控除:30% → 3%まで下がる可能性

退職金控除と同じく、政府税制調査会の答申に記載されていたのが「給与所得控除の見直し」です。現在の給与所得控除は、収入金額のおよそ30%が控除される仕組み(※)。しかしサラリーマンの必要経費にあたる部分は給与収入の3%程度にすぎないといわれており「30%も引かれるのは手厚すぎる」というのが政府の意見です。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1410.htm

たとえば個人事業主の場合は給与所得控除の代わりに、65万円を控除できる「青色申告控除」の使用と事業にかかった経費の差し引きが認められています。しかし、多くの方はこれらを合算しても給与所得控除の控除額を超えません。「働き方の公平性を保つため」という名目で、今後サラリーマンの給与の天引き額を増やすことが予想されます。

この給与所得控除の増税については下記の記事で詳しく解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。
https://restyle.tokyo/forbeginners/change-income-deduction.html#no3

「異次元の少子化対策」の財源確保:国民ほぼ全員から毎月500円徴収!

記事の前半でも触れていますが「異次元の少子化対策」の財源確保のために、2026年から月500円を社会保険料に上乗せして徴収することを検討しています。対象には健康保険から後期高齢者医療保険まで幅広く含まれており、実質的にほぼすべての国民の負担増につながるでしょう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1847662324d89d9c3023d1df74af7ba63c63fcd7

国民からは「少子化対策のために国民の負担を増やしたら本末転倒だろう」という声が多く挙がっています。政府はこの異次元の少子化対策を「少子化の流れを反転するラストチャンス」としていますが、負担を増やす方向にばかり舵切りする現状となっており、国民の不信感は募るばかりです。
配偶者控除・扶養控除:廃止・見直しが示唆されている!

退職金控除や給与所得控除とともに、政府税制調査会の答申に含まれていたのが「配偶者控除・扶養控除」の廃止です。配偶者控除廃止は「年収103万円・130万円の壁が女性の社会進出を妨げている」のが主な理由。扶養控除廃止は「これからは16 〜 18歳にも児童手当が支給されるので、扶養控除のない15歳以下との公平性を保つため」というのが主な理由となっています。

それぞれ理由は挙げられていますが、結果的に国民の税金が増えることに変わりはありません。あげくの果てに扶養控除については、年収によって児童手当の支給額を超える損をしてしまう可能性も。国民が損をしない控除の形をとられる可能性はあるのでしょうか。
生命保険控除:投資商品と同じ扱いになる?

年末調整でおなじみの「生命保険控除」についても、廃止もしくは見直しの検討が示唆されています。見直しの理由は「投資信託などの投資商品と変わらないから」というのが主です。生命保険は元本よりも大きなお金がもらえる可能性がある点で、たしかに投資商品と似ているといえるでしょう。

しかし生命保険の本質は、死亡や障害など人生のリスクに備えること。投資商品とは目的がまったく異なり、ここに増税するのは横暴といえるのではないでしょうか。仮に配偶者控除・扶養控除・生命保険控除がすべて廃止となれば、サラリーマンは年間約45万円の大幅増税となってしまいます。

まとめ

ステルス増税とは「増税とは言っていないけど、実質的に負担が増えている政策」がいつの間にか行われていること。「控除を見直す・廃止する」「上乗せ」などの言葉で表現していますが、実質的に増税とほとんど変わりない政策がいくつも計画されています。

今後、ステルス増税の主なターゲットとなるのは「増え続ける高齢者」と「労働人口の約90%を占めるサラリーマン」であるのはほぼ間違いありません。実質的な増税が続くこれからの日本で生きていくには、各個人での資産形成が非常に重要なポイントとなるでしょう。

当社では資産形成と第2の収入源確保の手段として「不動産投資」を提案しています。不動産投資はリスキーな投資のイメージが強いかもしれませんが、しっかりとした知識をもって取り組めば失敗確率の低い投資といえます。興味のある方は、ぜひお気軽に当社へお声がけください。

https://restyle.tokyo/forbeginners/stealth-tax-increase.html

http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/607.html
記事 [政治・選挙・NHK292] 「庶民的で飾らない指導者」か、「権力の亡者」か 池田大作氏、ベールに包まれた実像 (J-CASTニュース)

「庶民的で飾らない指導者」か、「権力の亡者」か 池田大作氏、ベールに包まれた実像
J-CASTニュース 2023.11.18配信
https://www.j-cast.com/2023/11/18473262.html

2023年11月15日に亡くなった池田大作氏は、創価学会を発展させ、海外にも広げた最大の立役者だった。

華々しい学歴とは縁もなく、貧しかった少年時代――徒手空拳、社会の底辺から戦後の人生をスタートさせた池田氏は、なぜ組織の巨大化に成功し、神格化されるまでになったのか。

生家は東京湾の漁師。今の羽田空港の近く、海苔づくりが家業だった。父親が病気がちで家計は苦しく、新聞配達をしながら高等小学校を卒業、地元で大手鉄工所の工員になる。モーターの音が鳴り響き、旋盤で鉄棒を切断し、ねじをつくる重労働だった。最終学歴は富士短期大学卒だが、実際には昼間は油まみれ、汗まみれでくたくたになるまで働き、夜学で学ぶ勤労学生。田中角栄元首相の少年時代と同じように苦学の日々が続いた。

当時を振り返り、「勉強できる環境にはなかったが、本は読むように努力した。人に負けないほど読んだ」「近くの墓地に行って、終日、読んでいることもあった。詩が好きで、気に入った個所は何ページもまるまる暗記した」(『私の履歴書』、聖教新聞社)。

17歳で終戦を迎え、一切が信じられなくなる。あちこちの読書会に参加して人生の道しるべを探した。47(昭和22)年8月、「生命哲学について」の読書会に来ないかと友人に誘われ、そこで講師を務めていた戸田城聖氏(のちの学会第2代会長)と出会う。最初はベルグソンの「生の哲学」の読書会かと思ったという。

「正しい人生とは」「本当の愛国者とは」「天皇をどう考えるか」という3つの質問をしたところ、即座に答えが返ってきた。直感的に、「この人についていこう」と思ったという。戸田氏が戦前、治安維持法や不敬罪で投獄されていたというのも、決定的な要素だった。

池田氏の兄4人は次々と召集され、長兄は戦死。実家は空襲で丸焼けに。持ち出せたのは「コウモリ傘一本と、ひな人形の入った長持1箱」だけ。「戦争に反対して獄に入ったか否か」が人間を信用するかどうかの大きな尺度になっていた。「戦争の無残さは、津波のようにわが家を襲い、すべてをめちゃくちゃにした」「私の反戦平和への心の軌跡をたどるとき、こうした原体験から発していることは明らかである」(『履歴書』)。

ほどなく戸田氏が経営していた出版社など関係会社で働くようになる。少年雑誌の編集をしたこともあった。偉人の伝記などは自分で書いた。金融業にも関わった。この時期、宗教家で実業家でもあった戸田氏から直伝で、仏法はもとより、礼儀作法、情勢分析、組織運営などを習ったことが「無形の財産」になったと述懐している。

入会したころ学会員は、全国で数百人に過ぎなかった。それが戸田時代の後半から増え始め、3代目の池田会長体制になって爆発する。草創期から池田氏と行動を共にし、のちに批判の急先鋒となった藤原行正氏(元東京都議)も、「学会を今日の巨大組織に仕上げた功績は池田三代会長のもの。その事実は誰も否定はできない」(『池田大作の素顔』、講談社)と認める。

なぜ急成長させることができたのか。田原総一朗氏は『戦後五十年の生き証人が語る』(中央公論社、96年刊)で池田氏にインタビューし、秘密を探ろうとする。しかし池田氏は、「仏法自体に力がある。それが皆にわかるような指導をした」という程度のことしか語らなかった。

宗教学者の島田裕巳氏によれば、学会の急拡大は、戦後の高度成長期に零細企業で働く未組織労働者層など「都市下層」の庶民を取り込むことに成功したことが大きい。主に地方から都会に出てきた人たちを強力に勧誘し、地域に張り巡らせた強力な相互扶助ネットワークで彼らを支えた。会員にとって学会は、仲間や相談相手がいて実利もある「新しい村」「大きな村」になったと分析する(『創価学会』、新潮新書)。

池田氏は、めったに学会外のメディアに登場しないこともあって実像はベールに包まれ、評価は立場によって大きく異なる。内部では神格化された指導者、週刊誌などでは、離反者の声などをもとに「独裁者」として批判的に描かれることが多かった。どちらが正しいのか。

島田氏は、実際に池田氏にインタビューした内藤国夫、児玉隆也など著名ジャーナリストが、「庶民的で飾らない指導者」などと、たいがい好印象を持ったことを紹介する。離反者の多くは、池田氏を「学会を私物化」「権力の亡者」などと激しく糾弾するが、公明党の元委員長で、のちに学会と反目、訴訟で対決した矢野絢也氏は複雑な思いをつづっている。

矢野氏は長い政治歴の中で、佐藤栄作氏や田中角栄氏など歴代の首相や、松下幸之助氏ら政財界の大物・重鎮とも深く関わった。その誰と比較しても、「善悪、正邪両方の意味で、池田大作氏に匹敵する人物は一人もいなかった」「生涯でただ一人、『この人はすごい』と心底感じたのは池田氏だけ」「退会した今もその評価は変わらない」と語る。その「すごさ」が学会内部では「怖さ」となり、恐怖政治を生み出す源泉にもなったと分析している。(『私が愛した池田大作――「虚飾の王」との五〇年』、講談社、09年刊)。

類まれなるカリスマ性。天才的なオルガナイザー。演説の名人で、人心掌握術の達人。コンプレックスの塊で猜疑心が強く、執念深さは想像を絶し、自分に敵対する者への攻撃性はすさまじい。一方で、ざっくばらんで愛嬌もある。こうした矛盾、二律背反が一人の人間の中に同居しているのが池田大作という人間、と評している。

池田氏は10代半ばで結核を患い、長く血痰や咳、寝汗と微熱の日々が続いた。北向きの4畳半のアパートの一室で、タクアンだけの夕食をとり、靴下のほころびを繕う。寝床に就いたが、熱にうなされ、眼が覚める――これが22、3歳のころの自分の青春だった、と回想している。

その後も頻繁に、「背中に焼けたる鉄板を一枚入れたるがごとし」という激痛に襲われた。会長時代も結核がぶりかえし、40度前後の高熱が何か月も続いたことがあった。79年に、学会の名誉会長に退いたときも、理由の一つに「健康問題」を挙げていた。

でっぷりと太った姿で知られる池田氏だが、「30歳まで生きられないかも」と思っていた時期もあったという。香峯子夫人も著書『香峯子抄』(主婦の友社、05年刊)の中で、たびたび池田氏の体調管理に言及、「私は、主人の健康を守るために生まれてきたようなもの」と記していた。

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創価学会に詳しいジャーナリストは、池田氏の過去を書籍で詳しく説明しています。

「高利貸し営業部長」だった極貧「池田大作」の知られざる屈辱人生
(新「創価学会」を斬る【第7回】)
ジャーナリスト 山田直樹
https://ameblo.jp/cultsoudan/entry-12676133108.html

32歳で創価学会3代会長に就任以来、実に43年。池由大作名誉会長ほと離反者を生み、さまざまな告発を受けた人物はいない。学会員の絶対的な崇拝の対象となる一方で、この人物の特異な人間性は、常に多くの裏切りを生み続けた。今や与党・公明党の事実上のオーナーとして法王の座を手に入れた池田氏。連載第7回は、とうしても触れられたくないその知られざる過去に迫る。

これまで指摘してきたように、創価学会の行動原理・思考形態は、日本の新興宗教団体の中でも極めて特殊と言える。教祖様″を絶対視し、崇拝し、その言葉を無批判に受け入れる点は、多くの新興宗教団体と共通しているが、敵対者への強い攻撃性や憎悪は、やはり、この団体の持つ大きな特徴と言っていいだろう。

しかし、これは同時に、「脱会すれば、このようになる」との恐怖を学金員に植えつける、組織を守るための絶大な効果をもたらしてもいる。そのような恐怖と憎悪こそが創価学会(員)のエネルギーを引き出す源泉″であり、同時に、「自分たちのしている事は正しい。世間も驚嘆する偉業をなし遂げている」というカタルシスを多くの学会員に抱かせる基となっているのも特色だ。目を輝かせて池田大作氏の偉大さ、素晴らしさを訴える学会員を見ていると、これだけの陶酔感、使命感を多くの学会員にもたらす池田氏のパワーには驚嘆せざるを得ない。

今回は、その池田大作という人物の人間性を解明する中から、学会の根本的な病理を検証したい。

公称550万部の創価学会の機関紙・聖教新聞は、これまでの連載でも触れたように敵対者への口汚い誹謗・中傷記事で溢れている。しかし、もちろんそれだけではない。常に1面を飾るのは、池田大作氏の業績紹介であり、礼賛記事である。

例えば、先月(11月)1ヵ月間の同紙はどうか。この中で、勲章など池田氏の受賞関連の1面トップ記事は実に13にのぼる。名誉博士2件、名誉市民4件、顕彰状・感謝状3件、受賞4件という具合だ。繰り返すが、これはたったひと月の間である。

<ブラジル マイリンケ市SGI会長夫妻を名誉市民に>(3日付)
<人間革命の哲学が21世紀の扉を開いた 台湾各地から池田SGI会長に感謝状>(9日付)
<フィリピン キャピトル大学が決定 池田SGI会長に名誉博士第1号)(11日付)
<カリブ海永遠の美の島ドミニカ SGI会長夫妻に国家賓客称号>(15日付)

……等々である。

12月に入っても、それは変わらない。12月4日付聖教新聞には、

<非暴力 源流の国・インドで大反響 ガンジー・キング・イケダ展>という特大の記事が載っている。これは、アメリカ、パナマ、イギリス、ニュージーランド、ウルグアイなど世界中を巡回している、ガンジーとキング牧師、そして池田大作氏の偉業を称える展覧会の紹介記事だ。その展覧会が当のガンジーの国・インドで開催されたというのである。

敵対者を口汚く罵り、これまで言論出版妨害事件や宗門との激しい抗争を繰り返し、脱会者への徹底した攻撃を行なってきた池田大作氏が、よりによって非暴力・不服従″のマハトマ・ガンジーや黒人公民権運動の指導者マーティン・ルーサー・キング牧師と肩を並べたという展覧会なのだから、いくら創価学会が後援するイベントとはいえ、鼻白む人は少なくあるまい。

貧困の中の虚と実
日本人の美徳の一つに「恥を知る」 があることは、これまで欧米の文化人類学者が幾度となく指摘してきた。

慎み深さや奥ゆかしさという言葉でもそれは言い換えられるが、しかし、多くの日本人には、毎日毎日、自らが全権を握る機関紙に自分が勲章や名誉称号を受けたことを写真つきで大々的に報じさせ、あるいは世界中でノ「ガンジー・キング・イケダ展」なるものを開催させる池田がどう映るだろうか。少なくとも彼が、その「恥を知る」日本人の特性とは無線な人物であることだけはお分りいただけるだろう。

いずれにせよ、他の宗教団体指導者と最も乖離しているのは、池田氏の異様なまでの勲章へのこだわりや名誉欲、そして自己顕示欲である。それが何に起因するかを知るには、やはり彼の生い立ちから遡らねばなるまい。

池田氏が産声をあげたのは、1928年1月2日。現在の大田区大森北2丁目あたりだ。海苔業者、池田子之吉・一夫婦の第6子(五男)、本名・大作(のち大作と改名)として生を受けた。

頭脳も肉体も取り立てて誇るべき点のなかった池田少年は、極貧の少年・青年期を送っている。

創価学会側が出している『年譜・池田大作』(第三文明社刊、以下『年譜』と略)によれば、7歳頃から、父・子之吉がリューマチで寝込むようになり、この後、家業の海苔作りを手伝い始めたと記述されている。

兄たちの出征でますます貧しくなった池田少年は、午前2時に起床して、海で海苔張り、4時から新開配達、学校が終われば、海苔はがし、夕刊配達、夜は海苔のごみとりといった生活を送る。尋常小卒業後は、後に萩中国民学校と改称される高等小学校に進学、卒業後は、新潟鉄工所に勤務。強制疎開や空襲によるバラック住まいなど、池田家の貧困生活は子沢山だっただけに厳しかったようだ。

地元に残る数少ない小学校時代の同級生によると、「昭和17年に萩中国民学校を卒業する時、池田君は4組にいました。彼はとにかく印象のない男だったね。勉強も目立たないし、身体も強くない。それに海苔漁師はみんな貧乏だった。彼の家はたしか分家で、生活は特に苦しかったはずです。後で創価学会会長があの池田だなんていう話になって、みんな驚いたものですよ」

戦争が終わっても、池田青年の極貧生活は変わらかった。

その貧しさは、まだ2代会長戸田城聖氏の弟子時代の池田青年が、東大の宗教学者・小口偉一氏に答えたインタビューでも窺える。

<小学校では栄養不良で三・四回も死にそこない、がんらい身体が非常に弱かったんです。終戦の年には六回目の肋膜をしていましたし、肛門性もので、耳や鼻などみんな悪く、血痰がでてたんです。(略)三年目の八月に戸田さんの出版に小僧から入りました。信用組合にも入っていたんですが、給与もなく乞食同然で苦しくてしかたなかったんです。(略)信仰しなかったならば二三くらいで死んだだろうといわれています)(56年・『新心理学講座4宗教と信仰の心理学』)

当時、池田氏が住んでいたアパート、青葉荘の元管理人(78)が述懐する。「池田さんは、ここに住んでいました。当時、アパートはコの字型に3棟ありましてね、その一つの東向きの4畳半に住んでましたよ。結核で一時期酷かったようです。祖母が熱にうなされる池田さんに薬を持っていったこともあるそうです。冬の寒い日、熱があるので、池田さんが窓を開けて、鏡だけそこから出して寝ていたこともあったと開きました。当時すでに宗教に人っていて、経を唱える声が大きくて注意したこともあったようです」

極貧の上、結核にまで侵されているのでは、その生活の悲惨さは想像を絶するものだっただろう。

ジャーナリストの溝口敦氏は、『池田大作ドキュメント 堕ちた庶民の神』で、

<ふつう新興宗教に入信する動機は、一口に病・貧・争といわれるが、池田はそのすべてを体験したわけである>と指摘しているが、池田氏の特異な人間性は、こういったどん底の環境の中で形づくられたと思われる。

先の『年譜』は、池田氏と創価学会の出会いを以下のように記している。

<47年(19歳) 8月14日 小学校時代の同級生に誘われ、創価学会の座談会に、「協友会」の友人二人を伴って出席(蒲田・三宅ゆたか宅)。戸田城聖と出会>)

この時、池田氏は、戸田の人柄に感銘して突然立ち上がり、こう述べたという。

「先生が、青年らしく勉強し、実践してごらんと、おっしゃったことを信じて、先生について、勉強させていただきます」

さらに、即興詩を披露して感謝の意を表したことになっている。

これは、学会・池田氏の「正史」だが、池田氏の貧困からの脱出ストーリー、学会への入信、さらに現在に至るサクセス物語には、しばしば手が入れられ、美談に仕立て上げられている。実は、この戸田氏との出会いも虚偽である。

ここに登場する三宅宅での出会いを詳細に語りうる人物がいる。その家の娘・三宅妙子さんだ。三宅さんは父親が地元・蒲田の支部長を務め、しばしば自宅で座談会が開かれていた。そこには多くの信者が集った。池田青年は確かに妙子さんの姉が誘ってきた3人の小学校時代の同級生の〕人として、座談会に現れてはいる。が、「いま創価学会で言われているような、池田と戸田先生の伝説的な出会いはそこではありませんでした」と妙子さんはいう。

「『人間革命』や学会の書物には、美化された出会いが描かれていますが、その日、我が家には戸田先生はいらっしゃらなかったのです。もちろん、池田は詩も詠んでいませんでしたよ。彼は我が家に来てから、10日後に入信します。私は池田にデートに誘われ、日比谷に映画を見に行ったこともあるので、当時のことはよく覚えています。あの頃の池田は、今に見ていて下さい、僕のこれからを見て下さい″と、よく言っていました。上昇志向が非常に強い人でした」

金融取り立てで辣腕
創価学会に入信し、戸田と出会った池田氏は、やがて権力への階段を駆け上がっていく。

上の名刺と写真をご覧いただきたい。大蔵商事 − 現在の池田氏を語る上で、避けて通ることのできないキーワードである。当時、戸田が自分の愛人らを役員に据え、小口金融、今でいう消費者金融の大蔵商事を設立、ここでメキメキ頭角を現したのが池田氏だったのだ。池田氏は、この大蔵商事営業部長という職をきっかけに一気にそれまでの貧困から抜け出し、創価学会第3代会長への道を実き進み始めるのである。

創価学会元教学部長の原島嵩氏が振り返る。「大蔵商事というのは、今のサラ金の原型とでもいうものです。利回りがいいという売り文句で資金調達をし、それを貸し付ける。貸付先の多くは個人、会社もあったようですが、いずれにしても学会員たちでした。彼はそこで、資金調達や取立てに殊腕を振るい、やがて学会を資金面で牛耳っていったわけです」

どの世界でも、財布の紐を握るものは一番強い。

小川頼宣・創価学会本部元広報部副部長がいう。「戸田城聖第2代会長は金の面は自分で何とかしようとして、大蔵商事など金貸しや信用金庫などを随分とやったんです。その尻拭いと言うか、酷な言い方をすれば金貸しの手代をしていたのが池田大作です。彼も当初は好きでやっていたわけではないと思うのですよ。しかし、彼には才能があったようで、池田がここ金あるよ″という家には、見た目は貧乏な家でも必ず金があった、ということを古参の幹部から開きました。逆に門構えの立派な家の前でここはどうだ?″なんて聞いても、池田がここにはない″と言えば、その通りだったそうです」

先の池田氏の小学校時代の同級生は、大蔵商事に入った頃の池田氏をこう語る。「昭和25年に池上でやった最初の同窓会に現れた時だったな。あの時のことは今でも忘れられない。昭和17年卒業組は今昔会という同窓会を開くんだけど、その時、池田は遅刻してきた。同窓会に顔を出したのは後にも先にもその時だけだよ。遅刻してきたのに、恩師に挨拶もせずに、どっかりと席をおろして、いきなり演説を始めたんだ。大きな声で。みんな驚いたよ。遅刻してきたのに、いきなりですからね。ひとしきり自分の話が終わったら、初めておっ先生、元気か″なんて片手をあげた。田中角栄みたいなあれだよ。目立たないだけのあの男が、いつの間にかそういう尊大さを身につけていたんだ」

大蔵商事時代の彼が、水を得た魚のごとく活き活きとし、さらに周囲が驚くほどの尊大さを身につけ始めたのは注目に値する。

やがて戸田から信頼を得た池田氏は本部の青年部を経て、参謀室長に抜擢されることになる。池田氏は後に、大蔵商事時代について、こんな発言を残している。

「大蔵商事では一番いやな仕事をした。どうしてこんないやな仕事をするのかと思った。鶴見で、まったく未開の所へ地盤をつくりながら、同時に学会員を起してきた。私は何もないところから闘った。当時は戸田先生が世界一だと云っても通用しない。本当に苦戦の連続であった」

「戸田先生は葉っぱを御札にする。本当にする。そうしなければ広宣流布は出来ない。必ずそうする。広宣流布の為ならば葉っぱを札にしてみせる、.と云う戸田先生のきょう信が今日の学会を築いた。それだけにきびしかった。学会はこの精神を忘れてはならない」(いずれも68年2月10日の『社長会』にて)

この高利貸し時代は、あらゆる面において、今の池田氏をつくる基となったことは間違いない。

そして58年4月、肝臓と糖尿が悪化して戸田が鬼籍に入った後、池田氏は権力闘争に勝ち抜き、60年5月、第3代創価学会会長に上り詰めるのである。

池田氏はよほどこの大蔵商事時代に触れられたくないのか、先の『年譜』でも、<・50年(22歳) 11月27日 この年の秋より戸田城聖を顧問として営業を開始していた大蔵商事の営業部長となる>と、簡単な記述があるのみだ。

やはり、「消費者金融の営業部長」の肩書は、「池田博士」 にはあってはならないものなのだろう。

怨念とコンプレックス
長い長い池田氏の人生を語るにはとても紙幅が足りないが、彼の人生を振り返ると少年・青年期の貧困や病気、そして学歴へのコンプレックスや怨念が権力を手中にした途端、それまでの鬱憤を晴らすかのように一気に解き放たれたように思えてならない。

会長就任の5年後、37歳の池田会長にインタビューした評論家・高瀬広居氏の『人間革命をめざす池田大作 その思想と生き方』(65年)の一節は興味深い。

<池田会長は、モダンな本部応接室のアームチェア一にアグラをかき直すと、煙草を一服し、静かに、そして激しい語気でいった。

「私は、日本の国主であり、大統領であり、精神界の王者であり、思想文化一切の指導者・最高権力者である」

同席の大幹部数人は深く肯き、息をのんだ>

何年か前までは、拭い難いコンプレックスの只中にいた青年が、短期間にこれだけの言葉を吐くほど変貌したことに驚くのは、筆者だけではあるまい。そして同時にこの37歳という年齢で、すでに池田氏を諌める人物もいなくなったのは、学会にとってだけでなく、池田氏本人にとっても不幸なことだったに違いない。

池田氏、そしてその周囲は、その後、池田神格化″のために、滑稽なまでにあらゆる手を講じるようになるのである。

元学会幹部の解説では、「日蓮大聖人が修行したという由緒ある千葉県の清澄寺というお寺では、寺を初めて訪ねた池田氏が、境内にある杉の大木をなでながら久しぶりだな″と呟くエピソードがあります。池田先生は700年前の日蓮大聖人の事を知っていらっしゃる。きっと大聖人の生まれ変わりに違いない、と会員に思わせるわけです。しかし、その木は実際には樹齢400年だったそうです」

また、池田氏はよく会員の前でピアノを弾くが、これも鍵盤を叩くだけで、実際には自動演奏のピアノだったり、うしろからメロディーを流しているのだそうだ。それでも女子部員たちは感激で、涙、涙なのだという。「池田が訪れる会場周辺の花を咲かせるという古典的な演出もあります。期日に合わせ、地元の人が何週間も前からドライヤーで花の蕾を温めるのです。多くの会員が梯子を持ち出して延々とその作業を行い、見事、満開の桜を咲かせたこともあります。先生のお陰で一夜にして桜が咲いた、というわけです。池田は見事だ。よくやったね″と満足気に言い、それを開いて会員達はまた涙を流すのです。魚など1匹もいないドブ他に事前に鯉を放流して池田に餌を撒かせ、ここには魚はいないのに、先生が餌付けすると蝕まで現れてしまった″と会員達を感激させた例もあります」(同)

冒頭にも触れた異常な勲章や博士号のコレクターぶりといい、池田氏がここまで自分を神格化する根本は一体なんなのか。

前出の原島嵩氏によれば、「やはり根底にあるのは池田のコンプレックスでしょう。例えば、彼の学歴は富士短大中退です。しかし、20年近く経ってから、卒論を桐村という教学部の幹部に書かせてまで卒業しました。幹部には東大卒や早慶卒なども多いのですが、彼らを前にして お前たち、馬鹿だろう″などといってははい″と答えさせ、悦にいっていましたね。最高学府を出た人たちをひれ伏させることに彼は喜びを感じるわけです。そしてもう一つは、権力へのコンプレックスです。彼は57年の参院補選で選挙違反で逮捕(大阪事件)されたわけですが、この時に権力の恐ろしさを学び、復讐を誓い、それが今の行動につながっているのだと思います」

こうして独裁者となった池田は、折々にこんな発言を残すようになる。

「今の政治家は、やれ勲章を貰うとか、金をとるとか、また有名人は利己主義になって、自分の名だけ売って、金儲けをするとか、めちやくちやな世界であります。私ども創価学会員は、位もいらない、有名でなくともよに、大臣もいらない、また権力もいらない」(63年8月3日付、聖教新聞)

「勝つか負けるか。やられたらやりかえせ。世間などなんだ。私は恐れなど微塵もない。勇者は私だ。(中略)反逆者には『この野郎、馬鹿野郎』でいいんだ」(埼玉指導 89年3月12日)

「2001年5月3日、広宣流布の同志を裏切った者の大罪を、厳然と天下に公表したい。(略)宗門の悪侶、学会の反逆者を書き連ね、その罪科を、血涙をもって後世に残したい。永久追放の証としたい」(94年9月2日付、聖教新聞)

「師である私が迫害を受けている。仇を討て。言われたら言い返す。打ち返す。切り返す。叫ばなければ負けである。戸田先生も、牧口先生の仇をとると立ち上がった。私も戸田先生の仇を取るために立った。私の仇を討つのは、創価同窓の諸君だ」(96年11月3日 『創価同窓の集い』にて)

その言葉の激しさには、やはり驚嘆させられる。創価学会が持つ、敵対者への激しい憎悪や復讐心は、彼の屈折した半生から出てきたものと思わざるをえないのだ。

日本支配の欲望
「彼特有の他人や敵への異常な攻撃性というのは、持って生まれた性格の他に自身の極貧、病弱体質、能力の凡庸さへのコンプレックスからくる世間への怨念が影響していると思います」

というのは、ジャーナリストの乙骨正生氏だ。

「池田氏は口癖のように自分は戸田先生の復讐のために立ち上がった″師である自分が迫害された時は、自分の仇を討ってくれ″と言いますが、これは自分を認めようとしない世間への強い恨みに満ちたものだと思います。海外から何百という勲章をもらおうと、池田氏をよく知る日本では、静岡の富士宮市の名誉市民以外、なんの称号ももらえないのです。海外の大学から名誉教授の肩書をもらい、様々な勲章をもらって悦にいっているのは、いまだにそのコンプレックスを克服できない証拠ではないでしょうか」

宗教学者の山崎龍明氏(武蔵野大学教授)も、やはりコンプレックスをキーワードに、こう総括する。

「オウムの麻原もそうでしたが、私もやはり池田氏を考える場合にこの言葉が第一に浮かびます。大森海岸の海苔屋に生まれ、学歴もない彼が、社会的に認知されている人をコントロールできる快感を覚えたのではないでしょうか。彼らの共通点はエリートを支配することに喜びを感じることです。池田さんは実は非常に小心で、自信のない人だと思います。自信あるリーダーというのは、相手を一方的に支配しようとはしません。気が小さいからこそ、怖いのです。しかし、問題はそのリーダーに率いられ、肥大化した集団が信者どころか、日本全体を支配しようとしていることです。宗教、教団が持っている暴力性、.排他性、差別性というものは物凄く強い。ヨーロッパの歴史を見れば分ると思いますが、肥大化したこういう集団を動かした時には無限の力が働き、人間一人一人を蹂躙していくことは歴史が証明しています。排他、除外というものは、宗教によって美化されます。普通の組織、政治とは違った、宗教自身の持つ恐ろしさを忘れてはなりません」

日本人は、この特異な人間性を持つ人物にわが国の将来を託すのだろうか。それは果して国民の総意なのだろうか。

衆院でわずか34議席をとるだけの政党と、その事実上のオーナー・池田大作氏に国の政策を壟断されることを容認するとしたら、それは民主主義の放棄に等しい行為なのではないか。

次回は、この特異なカサスマが亡き後、この巨大教団がどこへ進むのか、その将来を検証してみたい。(次号につづく)

https://ameblo.jp/cultsoudan/entry-12676133108.html

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池田氏のカリスマ的発言「脱会者は自殺に追い込め」「仏敵が野垂れ死ぬまで攻め抜け」は伝説になっています。
https://ameblo.jp/cultsoudan/entry-12776669707.html

以前から池田氏は

「威張りくさりやがってねェ、ほんとにブン殴って(笑)、あの日顕なんか、そのイヤな奴の代表だってんだ。ほんな針金でゆわえて、あの頭、トンカチでぶっ叩いてね。」
◇青年部幹部会での池田大作発言 ・ 平成四年十二月十三日◇
http://soka-news.jp/ikeda-sido.html

など、創価学会の敵への [ 誹謗中傷、暴力、殺人 ] は許されると繰り返し、部下に言い続けてきました。


具体的には、このような内容です。

◇池田大作から脱会者を自殺に追い詰めるよう強要された公明党議員◇

公明福井県会議員・福井一成氏が池田氏が総講頭資格喪失後も本山参詣を続けることに対し、止めるよう森岡正昭副会長ら幹部が執拗に迫る。
(福井氏が創価と対立関係にあるお寺に参拝することに池田と副会長が抗議)
次女が昨年暮れに脱会していたことから、嫌がらせが激化。副会長らは会館に呼び寄せ吊るし上げた。

1.日顕の悪口を言って歩くことが君の目的だ。ただちに実行せよ。

2.脱会した者が自殺するまで追い詰めろ、それが池田先生の指令だ・・・ と強烈に詰め寄った。
氏が副会長に『脱会した娘を自殺に追い詰めろということですか?』と聞き直すと『そのとおりだよ』と答えた。
http://www.soka-news.jp/jiken.html


◇創価学会では殺しもあると脅された公明党議員◇

元公明党参議院議員 福本潤一
「創価学会・公明党 カネと品位」

『藤原(公明党議員)氏の暗殺計画があった(邪魔な部下を殺害する計画)と、2008年に発売された月刊誌『文藝春秋』8月号に、元公明党委員長の矢野絢也氏が手記に書いています。

親しかった公明党関係者が私の事務所にきて、応接間のソファで、「殺しもあるからな」という怖い言葉を吐いて帰っていかれたこともありましたが、私は政治家としての政治決断をしたのであって、心変わりすることはありませんでした。

ただ「殺しもあるからな」という言葉が頭にこびりついておりました。4月の統一地方選の時に伊藤一長(いとうかずなが)長崎市市長が選挙期間中に銃で暗殺されたばかりでした。私も防弾チョッキにあたるものを身に着けて選挙カーでの街頭演説をしました。」
http://cultbokumetsukonzetsu.web.fc2.com/04s08.html


◇創価学会アメリカ支部では、銃器を大量に買い集め、武器庫を作った◇

ベンジャミン・フルフォード(米経済誌フォーブス 太平洋支局長)(著)
「ケダ先生の世界 青い目の記者がみた創価学会」

『SGIの初代理事長、ジョージ・ウィリアム時代の話だ。彼の周囲に『特別警備隊』と呼ばれる男性会員から構成された
グループがあったウィリアムス自身もそれを持っていた。
そして、彼らは武器を持っていた。サンタモニカのワールドカルチャーセンターには、本当に武器庫があったという。私にとっては、とても恐ろしいことだ。
SGIはフロリダに『トレーニングセンター』を持っている。ここが何に使われているか、私には分からなかった。それにしても、武器は何に使われていたのだろうか。仏教の訓えを守るために、銃を所持していたのだろうか。
(中略)
山崎元弁護士は、常に尾行されているという。彼と一緒に外を歩くと、たしかに不審な男がつけてくる。
「あの人は、私を尾行しています」
山崎がそう言うので、私がその男に、
「あなたは、尾行しているのですか?」
と、誰何したら逃げてしまった。』
http://cultbokumetsukonzetsu.web.fc2.com/04s02.html

こうした結果、狂信的信者たちが、対立宗派を襲撃し、脱会者や批判的活動をするジャーナリスト・議員・活動家に嫌がらせや暴力するという事件が多発したのです。

これが行き過ぎたときに、殺人事件、集団暴行事件、公明党を使い法律を捻じ曲げる国家犯罪に発展するわけです。

http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/608.html

   

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