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2023年10月22日01時25分 〜
記事 [政治・選挙・NHK292] こんな経済対策ではどうにもならない 中東戦争恐慌と迷走日本の今後(日刊ゲンダイ)

※2023年10月20日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大


※紙面抜粋


※2023年10月20日 日刊ゲンダイ2面

※文字起こし


経済対策ではなく支持率対策(岸田首相)/(C)日刊ゲンダイ

 20日召集の臨時国会。第2次岸田文雄再改造内閣発足後、初の論戦の舞台となる。

 政府は今月中にまとめる物価高対応などの経済対策を11月2日に閣議決定し、その裏付けとなる2023年度補正予算案を今国会に提出する方針だ。

「増税メガネ」に過剰に反応

「増税メガネ」の呼び名を気にしているという岸田首相は、増税イメージの払拭に躍起で、このところ「成長の成果である税収増を国民に還元」と呪文のように唱えていた。どのような形で還元するつもりなのかと思ったら、期限付きの所得税減税を検討すると言い出した。それも、与党からの提言を受けた形ではなく、岸田が自ら言い出した体裁にして“減税イニシアチブ”をアピールしようという算段だ。

 きょう官邸に自民・公明両党の政調会長と税調会長を呼んで、期間限定の所得税減税を具体化するよう指示。来週23日の所信表明演説で高らかに宣言する流れだ。

「減税は続ければ効果がありますが、期間限定では無意味なバラマキと変わりません。仮に1回きりなら、何の効果もない。当初は企業向けの減税メニューばかりだった経済対策が酷評され、『増税メガネ』のあだ名が定着して内閣支持率も下落したものだから、急ごしらえで所得減税を言い出したのでしょうが、国民の不満をなだめるためだけの弥縫策という他ない。そもそもが選挙のための経済対策であり、今の日本経済にとって何が必要なのかを真剣に考えたわけではないから、所得減税も小手先の対応だと国民に見透かされて、ますます支持率が下がるのがオチでしょう」(経済評論家・斎藤満氏)

 木曜日の19日は自民党各派閥・グループの定例会が開かれ、政府が打ち出す経済対策についての発言が相次いだ。

 とりわけ驚いたのが、谷垣グループ代表世話人で岸田と昵懇の遠藤利明・前総務会長が「(岸田は)増税メガネということに少し過剰に反応されてますし、選挙を意識して減税ということがありますが、まずは生活に不安を感じている皆さん方にしっかりと国が支援をしていくことが優先すべき課題だ」と話していたことだ。

 増税イメージ払拭と選挙のための減税策だとゲロったわけで、所得税減税が定額にしろ定率にしろ、そんな口先のゴマカシで国民の支持を得られると考える方がおかしい。

 なにしろ、岸田が打ち出した防衛費増額や異次元の少子化対策には多額の財源が必要で、実現するには国民負担増が避けられない。少なくとも、今後5年間で43兆円に増やす防衛費の年1兆円分は増税で賄うと岸田自身が表明している。いま3万円減税されたところで、その後に30万円の負担増が待っているのなら、これはもう「減税詐欺メガネ」ではないか。

 どうしても防衛費増額をしたいのなら、税収増をそのまま回してもらった方がマシなくらいだ。期間限定で還元されても、その先に消費税や社会保険料の恒久的アップが待っているのでは、たまったものではない。

 それに、岸田が指示する「税収増の還元措置」が定率減税だとすれば税制改正が必要で、早くて来年度からの実施になり、足元の物価高対策には間に合わない。年度途中の定額減税ならば非課税世帯への給付金とセットで、税収増分を還付する1回こっきりで終わる可能性大だ。

ホルムズ海峡封鎖、宗教戦争のリスクにも危機感ゼロ

「岸田政権が迷走している間に、中東情勢が緊迫化していることも非常に大きな懸念材料です。イスラエルとパレスチナのイスラム原理主義組織ハマスの衝突は、周辺国も巻き込んで一触即発の状況にある。もし、イランが参戦するような事態になれば、ホルムズ海峡が封鎖される可能性があります。日本は原油輸入の9割を中東に頼っていて、そのほとんどがホルムズ海峡を通って日本に運ばれてくる。中東情勢が不安定になれば、まずエネルギー供給の問題もあるし、石油価格が高騰すれば電気代や物流などすべてのコストが上がり、すさまじい影響が国民生活に降りかかってきます。いま政府がまとめようとしている経済対策では、とても対応できません。イスラエルが地上侵攻に踏み切れば、中東全体を巻き込んだ戦争に広がりかねないし、それがユダヤVSイスラムの世界的な宗教戦争に発展する可能性もある。ところが岸田政権には危機感がまったく感じられず、目先の選挙と自身の地位を守ることを最優先しているのだから呆れます」(斎藤満氏=前出)

 17日にはハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザの病院で爆発が起き、パレスチナ人約500人が死亡したとされる。イスラエル軍は病院空爆を否定し、パレスチナの過激派組織「イスラム聖戦」のロケット弾発射失敗によるものだと主張しているが、真相はハッキリしない。

 18日にイスラエルを訪れた米国のバイデン大統領は、病院爆破は「ガザのテロリスト」による犯行だと断定。今週中にもイスラエルの軍事支援に「前例のない」規模の予算を議会に要請することを明らかにした。20日、米国民向けにテレビ演説を行って、ウクライナとイスラエルへの連帯のメッセージを掲げる予定だ。

「やってる感アピール」だけ

 だが、この混乱に出口も見通しも立たないことはハッキリしている。米国は2つの戦争を抱え、来年に大統領選が控えるバイデンはガンジガラメだ。そのうえ3日に米国史上初めて解任された連邦下院議長の後任も決まらない。19日に2回目の投票が行われたが、候補者が誰も過半数を得られず、決着しなかった。議長人事に振り回されているのは日本だけではない。

 民主主義のチャンピオンだったはずの米国が分断と瓦解の危機に瀕し、ロシアとウクライナの戦争も中東情勢も先行きが見通せず、世界は混迷を極めている。問題は、こういう非常時に米国に付き従うだけの日本でいいのかということだ。

 その日にもイスラエルがガザに地上侵攻を始めようかと国際社会の緊張が高まっていた16日に都内のスーパーマーケットを視察して、「野菜が高くなっている」などと能天気に話していた岸田は、さすがにマズイと思ったのか、17日から中東諸国の首脳らとの電話会談を始めた。

 すでにエジプトのシシ大統領やサウジアラビアのムハンマド皇太子、欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長ら6つの国・組織の首脳と電話会談を行ったが、当事国のイスラエル、パレスチナ自治政府とは話ができていない。

「やってる感をアピールしているだけなのです。本来なら、イスラエルとアラブ諸国の双方と関係を積み上げてきた日本の立ち位置を生かして、緊張緩和を主導することも可能なはずです。イランとも独自のパイプを維持しているし、今年はG7の議長国でもある。ところが岸田首相は、イスラエルの同盟国である米国の顔色をうかがって、主体性のある外交を展開することができない。自分の政権延命しか考えていないからです。これは経済対策にも通じるところで、国民の生活支援より支持率アップが目的になっている。こんな政権が続けば、国民は奈落の底に突き落とされてしまいますよ」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)

 岸田の無能無策を嘲笑うかのように、19日の東京株式市場でも日経平均は暴落。前日比611円63銭安の3万1430円62銭で取引を終え、これまで心理的節目として意識されていた3万1500円を下回ってしまった。

 トップの保身と場当たりに振り回される国民は、このままでは本当に万事休すだ。

http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/206.html

記事 [政治・選挙・NHK292] 補選2敗なら菅と同じく野垂れ死に 10.22は岸田政権の終戦記念日(日刊ゲンダイ)

※2023年10月21日 日刊ゲンダイ2面 紙面クリック拡大


※紙面抜粋

※文字起こし


打つ手がない(C)日刊ゲンダイ

 自民VS野党の一騎打ちとなった「衆参ダブル補欠選挙」は、いよいよ、22日投開票される。いま頃、自民党は真っ青になっているのではないか。

 補欠選挙が行われている参院徳島・高知と、衆院長崎4区は、もともと2つとも自民党が持っていた議席だけに、当初は「自民2勝」と予測されていた。ところが「自民2敗」という大波乱もあり得る状況となっているのだ。

 大手メディアなどの情勢調査によると、参院徳島・高知は野党系候補がリードし、すでに自民党には諦めムードが広がっている。

 一方、衆院長崎4区は、大接戦。野党候補が猛追し、自民候補は予想外の苦戦を強いられている状況だ。

 長崎での苦戦は、自民党には大誤算だろう。保守の地盤が強いだけでなく、弔い合戦であり、しかも世襲である自民候補は親から盤石な地盤を引き継いだ。通常なら絶対に負けない選挙である。

 ここまで自民党が苦戦をしているのは、岸田政権に対する有権者の“不満”と“怒り”が渦巻いているからだ。岸田首相が徳島で応援演説した時は、「増税メガネ」とヤジが飛んだ。ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう言う。

「内閣支持率が過去最低を更新しているように、有権者の間に“岸田嫌い”が急速に広がっています。大きいのは国民生活に対して無関心だということでしょう。国民が物価高に苦しんでいるのに手を打とうとしない。国民はモノを買うたびに鬱憤をため込んでいるはずです。しかも、感覚が国民とズレまくっている。夏休みには、夫人と一緒に三越百貨店で食材を買い、その姿をメディアに公開しています。果たして高級店で食材を買える国民がどれほどいるでしょうか。かと思うと、先日は、わざとらしくスーパーの野菜売り場を視察し、『たしかに高くなっている』とシタリ顔でコメントしている。岸田首相にイライラしている国民は相当いるはずです」

「減税」で有権者を釣る

 さらに、ダメ押しになりそうなのが、投票日の直前に打ち出した「所得税減税」である。

 なんとしても補欠選挙を「1勝1敗」で乗り切りたい岸田は、20日、自民党と公明党の幹部に「所得税減税」を検討するように指示している。

「物価高に苦しむ国民を支援したい」などとしているが、誰がどう見ても、選挙対策なのはミエミエだけに、さすがに自民党からも「補欠選挙を前に減税をアピールしたいってことだろう」「だれがこんな知恵を首相につけているんだ」と怒りの声が上がっている。

「投票日の2日前に減税を打ち出すのは、さすがに逆効果でしょう。有権者だって選挙対策だと見抜きますよ。しかも、岸田首相は防衛費増税を宣言している。片方で増税を唱えながら、減税を掲げるのはつじつまが合わない。真剣に政策を考えているのでしょうか。これでは有権者から不信を買うだけです」(鈴木哲夫氏=前出)

 しかも、この「所得税減税」は、期限付きになりそうだから、経済効果はほとんど期待ができない。

 1年や2年、わずかな額を減税されても貯蓄に回るだけだろう。それに、実際に減税が実施されるのは、早くても来年6月以降だ。足元の物価高にはまったく間に合わない。

 岸田政権が発足してからの2年間で暮らし向きが「良くなった」は、わずか3%しかなく、「悪くなった」は60%に達している。多くの有権者が怒りの一票を投じても不思議はない。

だかりこの男は嫌われる

 10.22補欠選挙で自民党が2敗したら、さすがに岸田はアウトだ。

 党内から「選挙の顔にならない」という声が噴出し、自民党の水面下で「岸田降ろし」が動き出すのは間違いない。

 2021年の衆参3補選で全敗した菅前首相も、解散を打てないまま退陣に追い込まれている。あの時の二の舞いである。

 なにしろ、岸田の嫌われっぷりはハンパではない。内閣支持率は、朝日、読売、毎日と軒並み過去最低を更新している。岸田内閣の特徴は「支持しない」が異常に多いことだ。毎日新聞の9月の調査では、「(岸田に)早く辞めてほしい」が51%に達している。

 自民党の閣僚経験者も「増税と言ってみたり、減税と言ってみたり。地元を回ると面白いほど批判される」と突き放していた。

 岸田がここまで嫌われる理由はハッキリしている。2年経っても何がしたいのかよく分からず、国民に向き合っているようには見えないことだ。

 毎日新聞(20日付)のインタビューで上西充子法政大教授が岸田の本質を突く発言をしていた。

〈こだわりや信念があって言っていることなのか。それとも、そうではないのか。岸田首相の言葉を聞く度に私が感じる疑問です〉〈子ども予算の「倍増」を打ち出しておきながら、予算や財源の問題が取り沙汰されると、「数字ありきではない」と発言を修正しました。「倍増」と言ったのは何だったのでしょうか。一度示した方針を、言ったそばから全く別の言葉で塗り替えていく。そんなパターンが目立ちます〉〈岸田首相を見ていると、誰に向かってしゃべっているのだろうと思う時があります〉

 なにをやりたいのかもハッキリせず、仕事もしない、そのくせ見え透いた人気取りだけはしてくる──。これでは国民の支持を失うのは当然だ。

小細工人事も水の泡

 国民の支持を失った政権が力を失っていくのは、あっという間だ。世論調査なら「一喜一憂しない」などと強弁できるだろうが、選挙で「0勝2敗」の審判を下されたら、さすがに尊重せざるを得ないだろう。

 岸田政権がキツイのは、支持率を回復させるカードがほとんど残っていないことだ。

「支持率をアップさせるために、女性閣僚を5人も登用し、ガソリン補助金も延長した。旧統一教会の解散命令請求も提出した。なのに支持率は上がらず、逆に過去最低を更新してしまった。所得税減税を打ち出しても国民から支持されないとなると、もう岸田政権には打つ手がない。非常に厳しい状況です」(自民党関係者)

「政局」に絶対の自信を持っている岸田は、来年秋の総裁選で再選されるために、ライバルになりそうな政治家を、ことごとく潰している。

 総裁選に出馬できないように茂木幹事長を留任させ、河野デジタル相と高市経済安保相も閣内に取り込んで封印。最大派閥の安倍派が反乱しないように、森元首相の覚えがめでたい「5人衆」も全員留任させている。

 しかし、補選2連敗となったら、そんな戦略はすべて吹き飛んでしまうのではないか。政治評論家の本澤二郎氏はこう言う。

「首相になってやりたいことを問われ『人事』と言っていましたが、ある意味、正直だったということでしょう。岸田首相本人は、人事で足元を固め、次期総裁選は盤石と思っているのかもしれませんが、衆参2補選で『NO』を突きつけられたら、さすがに党内で『反岸田』の動きが出てくるでしょう。来年秋の総裁選の前に、イチかバチか解散総選挙に打って出ることも考えられますが、岸田首相のカオで果たして勝てるのか。今後は求心力を失って“野垂れ死に”ではないか」

「10.22」は岸田政権の終戦記念日になるだろう。

http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/207.html

記事 [政治・選挙・NHK292] 岸田首相が導入意欲「ライドシェア」問題点こんなに…見切り発車でマイナカードの二の舞?(日刊ゲンダイ)
岸田首相が導入意欲「ライドシェア」問題点こんなに…見切り発車でマイナカードの二の舞?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/330784
2023/10/19 日刊ゲンダイ


盛山正仁文科相(左3)はライドシェアに反対姿勢(自民党の「タクシー・ハイヤー議員連盟」=17日)/(C)日刊ゲンダイ

《また見切り発車か》《早くして。待ったなしだ》《大丈夫なのか》

 岸田文雄首相(66)が、20日に召集される臨時国会の所信表明演説で表明するとされる「ライドシェア」導入の方針をめぐり、賛否を含む様々な意見がSNS上で広がっている。

「ライドシェア」は一般ドライバーが自家用車を使って有料で乗客を運ぶことを認めるものだ。

 道路運送法は現在、第2種運転免許を持たない一般人による有償運送を「白タク行為」として原則禁止しているが、岸田政権はこの解禁を目指すらしい。

 岸田首相は過疎地域での新たな交通手段としての活用や、観光地の代用タクシーといった利用を描いているようだが、自民党の「タクシー・ハイヤー議員連盟」(会長・渡辺博道元復興相)が17日に党本部で開いた会合では、「ライドシェア」導入に反対意見が続出。議連幹事長で岸田政権の閣僚でもある盛山正仁文部科学相(69)も、「安易なライドシェアを認めるわけにはいかない」などと反対姿勢を崩さなかった。

米国ライドシェア企業では年間1000件もの性的暴行事件が

「ライドシェア」導入をめぐっては、過去の国会でも度々議論されてきた。タクシー不足や巡回バスが1日数本しか来ない──といった過疎地域での交通手段として活用が検討されてきたわけだが、実現しなかったのは理由がある。例えば、「ライドシェア」を導入した場合の犯罪、交通事故の問題だ。

「ライドシェア」に関して質疑が行われた3月22日の衆院国土交通委員会では、政府参考人の国交省自動車局長が、日本のタクシー会社と米国のライドシェア企業を比較しつつ、こう答弁している。

「日本のタクシーと米国の主要ライドシェア企業の比較として、輸送回数では、日本のタクシー約5.6億回、米国主要ライドシェア企業が約6.5億回と、おおむね似たような数字となっておりますが、例えば、令和2年における交通事故死者数につきましては、日本のタクシーで16人、米国の主要ライドシェア企業では42人、身体的暴行による死者数につきましては、日本のタクシーにおいてはゼロ、それに対し、米国の主要ライドシェア企業では11名、性的暴行件数につきましては、日本のタクシーでは19件、米国ライドシェア企業におきましては998件となっております」

 どんなに注意を払っていても交通事故は起きる可能性があるとはいえ、乗車前に会社で健康状態や飲酒などのチェックを受けた上で乗務するタクシー運転手と「一般人」では、とっさの判断力などに違いが出る可能性もあるだろう。米国とはいえ性的暴行件数が1000件近いことも衝撃だ。これではとてもじゃないが女性は単身で利用するのに躊躇するのではないか。過疎地域であればなおさらだ。

顧客獲得競争の激化でタクシー運転手が収入減に

 課題はまだある。タクシー運転手の収入減など労働環境への影響だ。

 過去の国会審議でも、「ライドシェア」を解禁した場合、結局は大資本企業の進出によって顧客の獲得競争が激化し、タクシー運転手の収入が大きく減る可能性のほか、大資本企業の「ライドシェア」システムに参加する「一般人」は労働者なのか、個人事業主になるのかといった課題が浮上する恐れも指摘されていた。

 飲食宅配代行サービス大手「ウーバーイーツジャパン」(東京)が導入した配達員への報酬システムをめぐってトラブルが起きたが、「ライドシェア」でも同様の事態になりかねないわけだ。

 いずれにしても「ライドシェア」の導入をめぐっては、マイナンバーカードのような拙速な制度設計だけは避けてほしい。

http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/208.html

記事 [政治・選挙・NHK292] 野党支援の広田氏が当選確実 自民候補抑え 参議院補選徳島高知(NHK)


野党支援の広田氏が当選確実 自民候補抑え 参議院補選徳島高知
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231022/k10014233711000.html
2023年10月22日 20時00分 NHK


与野党対決の構図となった参議院徳島高知選挙区の補欠選挙は、無所属の元参議院議員で野党4党が支援した広田一氏(55)の3回目の当選が確実になりました。


【開票速報】参議院補欠選挙 徳島高知選挙区
立候補者の得票、開票所別の得票を速報します

参議院徳島高知選挙区の補欠選挙の投票は午後8時までに締め切られました。

開票状況について選挙管理委員会の発表はまだありませんが、NHKの事前の情勢取材やきょう投票を済ませた有権者を対象に行った出口調査では、無所属の元参議院議員で立憲民主党と共産党、それに国民民主党や社民党の地方組織が支援した広田氏が、自民党の新人で公明党が推薦した西内健氏(56)を大きく引き離してきわめて優勢です。

また、きのうまでに期日前投票をした人を対象に行った調査でも広田氏が大きく上回っていて、今後、順調に得票を伸ばすと見込まれることから広田氏の3回目の当選が確実になりました。

広田氏は高知県土佐清水市出身の55歳。

これまで参議院議員を2期、衆議院議員を1期務めました。

選挙戦で広田氏は、元議員としての実績や経験をアピールするとともに、ガソリン税の減税といった物価高騰対策や児童手当の拡充など子育て支援の充実を訴えました。

その結果、支援を受けた各党の支持層を固めるとともに、いわゆる無党派層からも幅広く支持を集めました。




http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/209.html
記事 [政治・選挙・NHK292] 一度に出せるのは「耳かき1杯」…福島第1原発のデブリ取り出しが準備段階で直面する「想定外」(東京新聞 TOKYO Web)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/285173?rct=national




「埒が明かない」とはこのことを言う。

出来ないことは、正直に「出来ません」と言うべき時が訪れたということなのだろう。

東電には、当事者能力はもとより、問題解決能力が無いことは、既に明らかになったではないか。

東電に出来ることは、「汚染水」を海水で1200倍に薄めて、国際基準に合致していると言い繕い、お茶を濁す代わりに、「汚染水」で海洋を汚してしまうことくらいだ。

東電と心中するのは「真っ平御免」こうむりたい。

ここまでくれば、政府が責任をもって、日本の科学と技術の粋を集め、国家の存亡をかけて取り組むべきではないか。・・・と思うのだが。

その日本政府も、東電に押し付けるばかりで、問題から逃げ回って「埒が明かない」。



以下に記事の抜粋を記す。

東京電力福島第1原発事故で、2号機原子炉内に溶け落ちた核燃料(デブリ)の取り出しが、大幅な計画見直しを迫られつつある。取り出し試験用に開発したロボットアームが、現場で使えない恐れが出てきた。事故収束で最難関とされる作業は、準備段階で「想定外」の壁にぶつかった。(渡辺聖子)

◆アームが入らないかもしれない

 10月16日朝、2号機の原子炉格納容器内につながる直径約55センチの横穴の扉が全開すると、内部は灰色の堆積物で埋め尽くされていた。計画では、2023年度後半に横穴からアームを入れ、遠隔操作で数グラムのデブリを取り出す。

 この計画はまず、扉を開けるのに手こずった。・・・全て抜き取るまでに約4カ月かかった。
・・・扉の先を埋める堆積物も同様に固まっているかもしれない―。・・・横穴ぎりぎりの大きさのアームが入らない可能性が出てきた。

◆「釣りざお」でOK? でも被ばくの恐れ

 長さ約2メートルの横穴にある堆積物は、事故前にあったケーブル類が事故時に熱で溶けたものとみられる。東電は今年末ごろに高圧の水で堆積物を押し流し、アームの通り道をつくる計画だが、固まって流せない場合の対処として新たな装置の検討を始めた。

 装置は、伸び縮みする直径20センチほどの棒。先端にデブリの採取機器を付け、格納容器の底部までつり下ろす、釣りざおのような仕組みだ。2019年の炉内調査でも使い、デブリとみられる堆積物に触れたという「実績」もある。

 ただ、アームよりも動ける範囲が狭く、格納容器内の状況把握が限られる。扉の外側で作業員が装置を設置する必要があり、高い放射線量の現場ゆえ被ばくが避けられない。・・・

◆「取り出し開始」が2年遅れ、完了への道筋は

 デブリの取り出し開始は、アームの開発に時間がかかり2回延期し、当初予定の「21年中」から2年以上遅れている。現工法の準備と同時並行で新装置を開発し始めた東電には、焦りがにじむ。

 デブリは2号機だけではなく、1、3号機にもある。総量は推計約880トン。アームで一度に取り出せるのは耳かき1杯程度で、この方法で廃炉完了目標の51年までに全てを取り出すことは不可能だ。3号機では建屋全体を水没させるなどの案が浮上するが、構想段階にとどまっている。

 東電は8月に汚染水を浄化処理した水の海洋放出を開始。処理水の貯蔵タンクを減らし、跡地にデブリの保管施設を造ると放出の必要性を説いてきた。しかし、施設が必要なほどの量のデブリを取り出せるのか。事故から13年が近づく中でも、道筋は描けていない。


記事の抜粋はここまで。


記事の内容に新しさは無い。

「・・・10月16日朝、2号機の原子炉格納容器内につながる直径約55センチの横穴の扉が全開すると、内部は灰色の堆積物で埋め尽くされていた。・・・」

という事実が判明したことくらいだ。

そして誤りが一つ。

東電は、当初の計画では、「2号機で2019年度下期に少量のサンプルを取り出す」、としていた。
既に4年の歳月が費やされていることになる。

記事で言う、

「・・・デブリは2号機だけではなく、1、3号機にもある。総量は推計約880トン。アームで一度に取り出せるのは耳かき1杯程度・・・」。

「埒が明かない」とはこのことを言う。

さらに記者が言う。

「・・・東電は8月に・・・海洋放出を開始。処理水の貯蔵タンクを減らし、跡地にデブリの保管施設を造ると放出の必要性を説いてきた。しかし、施設が必要なほどの量のデブリを取り出せるのか。・・・」

と。

「汚染水」の海洋放出を急がなければならなかった「訳」は他にあるということだ。

そのことは、国民には絶対に知られてはいけない。・・・「アレ」だ。

かくして、本来は消滅して当然の東電は、半永久的に倒産しない優良企業として復活した。
どんなに成果が出なくても、人員整理による失業の不安は無い。

おそらく、メルトダウンした核燃料と同様、従業員のモラルは既に崩壊してしまっている。

東電に、燃料デブリの取り出しが出来ると考えるのは、非科学的な新たな「神話」だろう。

燃料デブリの取り出しが出来ないとき、日本はどうなるのか。
その責任は誰が負うのか。

危機管理上からすれば、今から、燃料デブリの取り出しが出来ない場合への備えが必要ではないのか。

そのことを実行する責任と義務は、日本政府にある。

東電と心中するのは「真っ平御免」こうむりたい。






http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/210.html
記事 [政治・選挙・NHK292] 日本は貧しい国へまっしぐら…エンゲル係数が過去最高レベル、物価上昇の“体感温度”に大きなギャップ 人生100年時代の歩き方(日刊ゲンダイ)

※2023年10月18日 日刊ゲンダイ19面 紙面クリック拡大

日本は貧しい国へまっしぐら…エンゲル係数が過去最高レベル、物価上昇の“体感温度”に大きなギャップ 人生100年時代の歩き方
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/330783
2023/10/22 日刊ゲンダイ


食費はかさむばかり

 食費が大変で……。多くの家庭から、そんな声が聞こえてくる。値上げラッシュにも慣れてきたが、この10月はハム・ソーセージから日本酒、ソフトドリンク、オリーブオイルなどが値上がり。家計の負担は増す一方で、エンゲル係数が過去最高水準になっている。

 ◇  ◇  ◇

 家計の約3分の1が食費に回っている。衝撃の調査リポートだ。第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミストは「エンゲル係数が過去43年間で最高域〜食料費の負担増のしわ寄せ」と題するリポートをまとめた。2022年9月〜23年8月の12カ月間の累計エンゲル係数が29%に達し、過去最高に並んだと指摘している。

「極端な表現をすれば、これまでは家計の約4分の1が食費でしたが、3分の1程度まで高まったといえます」(熊野氏)

 エンゲル係数とは、家計の消費支出のうち、食費が占める割合。所得がアップすればエンゲル係数は低下していく。生活水準と密接に関係する数値で、低いほうが生活に余裕がある。戦後の日本は66%あった。それに比べれば、いまのほうがずっとマシだが、2000年代以降はしばらく25%程度で安定していた。「食費は4分の1」だった。

 それが15年、16年、17年と急カーブで上昇。高止まりが続き、「食費は3分の1」に迫ろうとしている。ちなみに世界のエンゲル係数(2019年)は、統計の取り方に違いはあるものの、米国15.3%、ドイツ18.3%、英国20.8%だ。

高齢者ほど影響は大きい


高齢者ほどつらい(C)日刊ゲンダイ

 熊野氏のリポートはどんな食料が値上がりしているかを分析している。食料費全体では、この10年間で15.1%アップした。調理食品42.7%、飲料28.1%、肉類26.3%、乳卵類25.0%、菓子類25.0%、油脂・調味料18.1%と凄まじい上昇だ。

 2000年以降、エンゲル係数はほぼ横這いだっただけに、15年以降の急上昇は家計を直撃。ここ1、2年はロシアのウクライナ侵攻、米中の経済対立などの影響が色濃くなり、ガソリンをはじめ、電気・ガス代といったエネルギー価格も激しく上昇し、家計を圧迫している。そこにイスラエルとイスラム組織ハマスの衝突が重なり、一段と厳しさを増してきた。

 なかでも影響が大きいのは高齢者世帯だ。

「年金生活者にはつらい値上がりです。年金の支給額はほとんど増えないのに、食費は増えるばかり。エンゲル係数に高齢者世帯の苦しさがクッキリとあらわれています」(熊野氏)

 年代別で見ると、最も低いのは50〜54歳の22.9%。55歳を越えると上がっていき、55〜59歳は23.9%、60〜64歳は26.5%、65〜69歳は27.5%、70〜74歳は29.4%だ。75歳以上は30%を超す。年を重ねるほど、食費高騰の影響を受けているのがよく分かる。

体感温度は物価8%アップ


(C)日刊ゲンダイ

 物価上昇の“体感温度”が数字のマジックによって低く抑えられている面がある。

 8月の消費者物価指数(CPI、総合)は前年同月比3.2%増だった。生鮮食品を除く「コアCPI」は3.1%増、生鮮食品・エネルギーを除く「コアコアCPI」は4.3%増となっている。ニュース番組などが頻繁に伝えるのは総合の3.2%。「ああ、そのぐらいか」と素直に受け入れる人もいるだろうが、毎日のようにスーパーで買い物をする主婦の感想は全く違う。

「3%程度? それって100円の総菜が103円に値上がりしたという感覚ですよね。そんなもんじゃない。実態とかけ離れていると思います」(50代主婦)

 実際、8月のCPIから食料品をピックアップすると8.6%増だ。熊野氏も「体感物価は7〜8%の上昇」と指摘する。

 さらにもうひとつ。“経済指標のカラクリ”がある。帰属家賃だ。これは持ち家に住んでいる人の家賃分を架空計算するもの。CPIも帰属家賃を構成比に入れている。

「帰属家賃の上昇率はほぼ0%で推移しています。つまり、帰属家賃を品目ウエートに含めることで、物価上昇率は低く見えます。仮に帰属家賃を外して8月の総合指数を算出すると、物価上昇率は3.7%。帰属家賃は0.5%ほど物価上昇率を下げているといえます」(熊野氏)

経済指標のカラクリとは


政府発表の数値は信用しないほうが…(C)JMPA

 そればかりじゃない。熊野氏によると、値上がりの激しい食料品とエネルギー消費(電気・ガス代、その他の光熱費、自動車関係費)は、消費支出全体の42%を占めている。ところが、コアCPIやコアコアCPIは価格高騰の著しい2つの項目を外して算出する。これでは実態とかけ離れるのは当然だ。

 政府や日銀の公表する経済指標に騙されてはダメだ。だいたい政府は賃上げムードを印象づけているが、物価を考慮した8月の実質賃金は2.5%マイナスだった。賃金アップより、物価上昇が上回っているのだ。しかもマイナスは17カ月連続。自身で生活防衛するしかないが、どうすればいい?

「少し前までは、値下がりしている品を中心とした料理でしのげたと思います。でも、今は値下がり品がほぼなくなってしまっています。消費者物価などの調査から探すのは困難な状況です。そうなると、あまり値上がりしていない品を選ぶか、食卓に並ぶ品数を減らすしかありません」(熊野氏)

 エンゲル係数の上昇を防ぐには食費を削るか、収入を増やすかだ。賃上げに期待したいところだが……。

http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/211.html

記事 [政治・選挙・NHK292] 衆院補選 長崎4区 自民新人の金子容三氏が当選確実(NHK)

衆院補選 長崎4区 自民新人の金子容三氏が当選確実
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231022/k10014233761000.html
2023年10月22日 23時00分 NHK

与野党対決の構図となった衆議院長崎4区の補欠選挙は、自民党の新人で公明党が推薦した金子容三氏(40)の初めての当選が確実になりました。


【開票速報】最新の開票状況はこちら
立候補者の得票、開票所別の得票を速報します

22:42
開票率 84%

現在の得票数
金子 容三 46,971(54.6パーセント)
末次 精一 39,099(45.4パーセント)


自民党の新人で公明党が推薦した金子氏が立憲民主党の前の衆議院議員で社民党が推薦した末次氏を抑え、初めての当選を確実にしました。

金子氏は長崎市出身の40歳。父親は長崎県知事や農林水産大臣を務めた金子原二郎氏で、証券会社に勤務したあと、今回の補欠選挙に立候補しました。

選挙戦で金子氏は、
▼民間での経験や行動力をアピールするとともに、
▼物価高騰対策や
▼革新的な技術をいかした地方の活性化などを訴えました。

その結果、自民党の支持層や推薦を受けた公明党の支持層から支持を集めました。

投票率は過去最低を更新

長崎県選挙管理委員会は衆議院長崎4区の補欠選挙の投票率を発表しました。

それによりますと、今回の補欠選挙の投票率は42.19%でおととしの衆議院選挙の長崎4区の投票率と比べ12.89ポイント低くなりました。また、過去最低だった平成26年の衆議院選挙と比べても10.25ポイント低くなり、過去最低を更新しました。

今回は、全国的に行われる総選挙とは違い補欠選挙であったため、選挙前から投票率の大幅な低下を懸念する声が出ており、投票率の行方も注目点の1つとなっていました。

http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/212.html

   

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