衆参2補選あるぞ「自民0勝2敗」…解散封じどころか“岸田おろし”にも現実味
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2023/10/05 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
小渕優子選対委員長の応援は逆効果?(C)日刊ゲンダイ
今月22日が投開票の衆参2つの補欠選挙。参院徳島・高知選挙区は5日告示を迎える。衆院長崎4区は10日告示だ。いずれも自民党の議席だった選挙区で自民が強いとみられていたが、岸田政権が不人気のうえ、地元の自民組織がガタガタしていて、まさかの自民0勝2敗もありうる状況だ。
参院補選は自民新人・西内健氏(56)VS野党系無所属の元職・広田一氏(54)の事実上の一騎打ちになりそうだ。
「先週、立憲民主党が行ったという情勢調査が出回った。高知は野党がリードで、徳島と合わせても自民が負けていた。確かにそんな空気だ。自民議員が暴行で辞職したことによる補選だし、野党の広田氏は高知選出で16年の衆参議員経験があり、高知では知名度がある。勝負は徳島で自民がどこまで引き離せるかだ」(自民党関係者)
もっとも徳島は、今年4月の知事選で保守3分裂となったシコリが残る。自民は、後藤田正純知事と長年対決してきた野党系無所属の現職を次期衆院選の徳島1区の支部長に決めるなどの手を打っているが、“奇策”は吉と出るのかどうか。
告示日の5日は、小渕優子選対委員長が徳島に応援に入る。
「小渕さんは知名度はあるが、要職起用を世論は評価していない。応援は逆効果にならないか」(地元メディア関係者)
一方の衆院補選は、北村誠吾元地方創生相の死去にともなうもので、自民新人・金子容三氏(40)VS立憲現職(比例)末次精一氏(60)という、こちらも一騎打ちの見通しだ。自民が圧勝かと思いきや、「調査でわずか3ポイントのリードだったため慌てている」(別の自民党関係者)らしい。
衆院長崎4区は組織分裂
長崎も昨年の県知事選と今年4月の佐世保市長選が保守分裂だった。親知事・親市長系と反知事・反市長系が反目している。さらに、自民候補は金子原二郎元農相の長男で、金子系VS北村系の戦いもシ烈。北村系は後継に県議を擁立しようとしたがかなわず、金子に決まった経緯があり、「金子側が北村側に補選での支援をお願いに行ったが、北村側は断った」(同)という。
最近は世襲批判も根強い。一昨年の総選挙では、自民はわずか391票差の辛勝だっただけに、何が起こるか分からない。
「補選とはいえ国政選挙です。物価高の影響は大きく、岸田政権に対する視線は、生活基盤が脆弱な地方ほど厳しい。自民が2敗してもおかしくありません」(政治評論家・野上忠興氏)
2敗したら、解散が封じられるだけでなく、岸田おろしが始まるか。
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