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2023年9月21日11時30分 〜
記事 [政治・選挙・NHK291] タカ派で軽佻浮薄な木原稔防衛大臣という内閣改造人事の危うさ 永田町の裏を読む(日刊ゲンダイ)

タカ派で軽佻浮薄な木原稔防衛大臣という内閣改造人事の危うさ 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/329367
2023/09/20 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし


2015年「文化芸術懇話会事件」、即刻木原稔氏は自民党青年局長を更迭となった(当時、会見をする同氏)/(C)共同通信社

 大手紙のベテラン政治記者に岸田改造内閣の見どころはどこかと尋ねると、予想外の答えが返ってきた。

「皆さんあまり注目していないと思うが、木原稔の防衛大臣というのは余りに“はまり役”すぎて、危ない。真っ先に舌禍事件か何か起こすんじゃないか」と。

 確かに、茂木派の所属ながら安倍晋三元首相に近いタカ派グループの中心の一人で、安倍政権の下では防衛政務官や安保担当の首相補佐官を務めた防衛政策通と聞いている。

「いや、それだけならまだいいんだが、彼は日本会議やその裏を仕切る『日本青年協議会』に直結する、《ド》が付くほどの右翼活動家であり、おまけに腰が軽く考えが浅いタイプの行動派だから、岸田大軍拡を推進しようと張り切りすぎて、やらずもがなの勇み足をするような気がしてならない」と同記者は言う。

 なるほど、そう言われてみれば、彼の名が多少とも知られることになったのは2015年6月25日の「文化芸術懇話会事件」だった。ご記憶かと思うが、木原が呼びかけ、自ら代表となってこの日に開かれた初会合では、「保守系文化人に安倍政権の考え方を発信してもらう」という趣旨にふさわしく作家の百田尚樹が講演し、「沖縄の2つの新聞社は潰さなあかん」「普天間基地は田んぼの中にあったのにその周りが商売になるとみんな住み始めた」「基地の地主たちは大金持ち」「沖縄では米兵のレイプ犯罪よりも沖縄人が起こしたレイプ事件の方がはるかに率が高い」などと、およそ文化とも芸術ともかけ離れたけがらわしいデマゴギーを吹きまくり、出席した議員らもこれに興奮し同調して沖縄県民への侮辱と罵倒で大いに盛り上がった。

 これが報道されると、さすがに当時の安倍晋三首相と菅義偉官房長官も許容するところではなく、木原は即刻、党青年局長の任を解かれ、文化芸術懇話会はそれっきりで二度と開かれることはなかった。その結末に、この人の軽佻浮薄さがにじみ出ているのである。

 ちなみに、木原とその文化芸術懇話会がいかなるものであったかについては、ベストセラーとなった菅野完「日本会議の研究」(扶桑社、16年刊)の116〜120ページにも記述されている。


高野孟 ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

http://www.asyura2.com/23/senkyo291/msg/783.html

記事 [政治・選挙・NHK291] 改造大失敗で露呈した正体 この低支持率は率直な国民の退陣要求(日刊ゲンダイ)

※2023年9月28日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大


※紙面抜粋


※2023年9月28日 日刊ゲンダイ2面

※文字起こし


国民の期待がまるっきりない(自民党役員会での岸田首相=中央、麻生副総理=右、茂木幹事長)/(C)日刊ゲンダイ

読売 35%(横ばい)
日経 42%(横ばい)
産経 38.9%(2.6   ポイント減)
朝日 37%(4ポイント増)
毎日 25%(1ポイント減)

 いよいよ国民の岸田首相離れが鮮明になってきた。

 先週行われた内閣改造・自民党役員人事を受けた報道各社の世論調査は、ご覧の通り、内閣支持率が低水準のまま浮上せず、ご祝儀相場ナシ。各社揃って、改造人事について「評価しない」が多数となった。

 中でも、岸田首相にいつまで首相を続けて欲しいかを聞いた毎日新聞の調査は衝撃的。「早く辞めてほしい」が51%で最多となったのだ。

「来年9月の自民党総裁任期まで」が25%、「できるだけ長くつづけてほしい」「わからない」が各12%だった。過去の各社の同様の質問では、「来年9月の総裁任期まで」がトップだった。しかし、多くが「もう我慢ならない。早く退陣して」の叫びに転じたということである。

 こうした世論調査の結果について岸田は19日、「一喜一憂するのではなく、先送りできない課題に取り組み、結果を出すことによって国民の期待に応えていく」と強気だったが、国民の期待がないからこの数字なのだ。もっと憂慮した方がいい。

 伸び悩む世論調査の数字をネットメディアも面白がるように伝えている。「原因はやっぱりドリル優子」という見出しの「スマートフラッシュ」の記事には、コメントが1000以上。

〈ドリルも当然一因だろうけど、岸田が国民を見ずに如何に総理の座に長く居られるかだけの人事をしているのが見透かされているのが一番大きな理由でしょ〉〈はじめから国民の不満を全く理解していなかったということ〉などと、小渕優子選対委員長の抜擢以上に、岸田に対する批判が目立った。

骨格維持で悪政継続

 そう。有権者はすべてお見通しだ。岸田の今度の改造はなりふり構わぬ保身と権力死守が目的の内向き人事で、国民のことなどこれっぽっちも気にかけていないことを。

 政権の骨格を維持するとして、茂木幹事長、麻生副総裁、萩生田政調会長、松野官房長官、鈴木財務相、西村経産相、河野デジタル相、高市経済安保相がズラリ留任した。

 これは、来年の総裁再選を睨んだライバルつぶしと主流派閥への配慮。初入閣11人は、派閥の推薦リスト通りの滞貨一掃。そんなだから、記者会見では「あすはきょうより良くなる」「変化をチャンスに」など空疎で陳腐な言葉しか出てこない。

 女性閣僚を過去最多タイの5人起用して、「女性活躍」をアピールするつもりだったのだろう。しかし、「女性ならではの感性や共感」という岸田の発言がジェンダー平等の欠如だと反感を買ったうえ、54人の副大臣・政務官は女性登用ゼロで、全てオジャンだ。「口だけ女性活躍」がバレバレである。

 ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう言う。

「こんな改造で支持率が上がるわけがありません。岸田内閣の支持率が低いのは、物価高や増税、マイナ問題など、政策への批判が大きいからです。ところが、骨格を維持する、つまり、それらを担当する財務相、経産相、デジタル相がいずれも留任では、今の政策をこのまま続けるということ。国民の声に耳を傾けず、このまま突っ走るということなのです」

岸田首相はもういらない。国民は愛想を尽かした

 敬老の日を含む3連休。前出の鈴木哲夫氏が取材で立ち寄った栃木県の観光地で、土産物店の店主が苦しい心情をこう吐露したという。

「コロナが5類になってお客さんは戻ってきたけれど、お土産を買ってくれない。物価高で宿泊費や食事代が高いので、お土産はいつもより少なめにするか、やめておこうか、となってしまうんです。この物価高、どうにかなりませんか。原材料費が上がっているうえ、消費者は物を買わない。コロナ禍で借りた融資の返済が始まっているけれど、返せないから金融機関に借り換えを頼むしかない。そんな小売業者ばかりですよ」

 岸田は19日の自民党役員会で、新たな経済対策の策定を表明した。来週25日にも重点項目を閣僚に指示し、10月中にとりまとめるというが、大企業や業界団体向けの毎度のメニューばかりになるのが関の山。石油元売りに補助金を支給したって、ガソリン代は微々たる金額しか下がらない。

 帝国データバンクによると、今年1月から9月末までの値上げ食品は2万6490品目に上り、すでに昨年1年間の値上げ品目数を超えた。10月は年内最多の6500品目で値上げが予定されている。

 10月からは消費税の納付義務を免除されている中小零細企業から税を徴収する「インボイス制度」も始まる。その場しのぎの物価対策では、どうにもならない。

「いまの物価高は、ガソリンや電気代など一部の品目だけではなく、あらゆる物が値上がりしています。一部に補助金を出すだけでは効果は薄い。すべての人が恩恵を受けられるように、時限的にでも消費税を下げるべきです。ガソリンもトリガー条項を発動した方が効果的。ところが、官僚主導の岸田政権では、重要な税収源がなくなるとして財務省がOKしない」(鈴木哲夫氏=前出)

もはや民主主義じゃない

 国民から怨嗟の声が飛んでも聞く耳持たずの岸田は、国連総会出席のため、19日に喜々として訪米した。先週の記者会見で「首脳外交」を自画自賛していたが、岸田がやっているのは単なる対米隷従。バイデン大統領が「日本は飛躍的に防衛費を増やした」と口を滑らせたように、米国に褒めてもらえれば政権安泰とほくそ笑んでいるのだろう。

 そんな保身しか頭にない首相の下で、経済破綻だけでなく、モラル崩壊も加速している。特に、安倍政権以来の隠蔽体質はますますひどくなっている。

 昨年9月の安倍元首相の国葬に関し、共同通信が招待者名簿などを情報公開請求したら、74%が黒塗りだった。多額の公費を支出しながら、招待基準は不透明のまま。安倍が私物化した「桜を見る会」を彷彿とさせる。

 財務省の公文書改ざんで命を絶った赤木俊夫さんの妻、雅子さんの裁判では、司法が政権に“忖度”したかのような決定が続いている。

 改ざんを命じた佐川宣寿元理財局長を相手にした裁判では、佐川氏に法廷で尋問をすべきだという雅子さん側の申請を大阪高裁が認めず結審。財務省が大阪地検に提出した文書の開示を求めた裁判では、大阪地裁が請求棄却の判決を下した。

 政治評論家の本澤二郎氏が言う。

「もはやこの国は民主主義じゃないんですよ。戦争準備のために防衛費を43兆円もに膨らませ、アベノミクスに固執して円を安くして物価高を招いている。やっていることは、国民を地獄へ突き落とすようなことばかりで、評価できるものは何もありません。国民はみな、そんな岸田首相に苛立っている。低支持率は国民の率直な退陣要求です。岸田首相はもういらない、ということです」

 大失敗の内閣改造で岸田政権の正体が露呈し、国民も愛想を尽かした。岸田は自らを恥じて、自主的に退いたらどうか。

http://www.asyura2.com/23/senkyo291/msg/784.html

記事 [政治・選挙・NHK291] 岸田首相のように「一見利口そうに見えて無能」なヤカラは無能な人間より始末が悪い ラサール石井 東憤西笑(日刊ゲンダイ)

岸田首相のように「一見利口そうに見えて無能」なヤカラは無能な人間より始末が悪い ラサール石井 東憤西笑
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/329394
2023/09/20 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし


無能というよりは…(C)JMPA

 毎日新聞の世論調査で、岸田首相にいつまで首相を続けてほしいかとの質問で「早く辞めてほしい」が51%に上った。これは内閣支持率ではわからない、なかなか気の利いた質問だ。

「来年9月の自民党総裁任期まで」が25%、「できるだけ長く続けてほしい」「わからない」が各12%だった。つまり「続けてほしい」が25+12=37%、「辞めてほしい」が51%と圧倒的結果だ。

 アンケート調査というものは聞き方によって変わる。内閣支持率が新聞によって変わるのはこれが原因だ。「支持する」「支持しない」が曖昧な場合、「どちらかと言えば支持する」という項目があれば、そちらに流される人も多い。聞いているのがオペレーターであれば、誘導するのも可能だ。もちろん「どちらかと言えば支持しない」もあるが、人は否定より肯定したいものだ。

 毎日新聞は自動音声で項目を選択する方式だ。本音を出しやすい。物価高対策の評価では「評価しない」が76%もあった。みんな怒っているのがよくわかる。

 そして今回の内閣支持率は25%だった(十分低い。しかしそれでも自民党が選挙で勝つのは投票率が低いからだ。物価高を怒っている76%がみんな選挙に行かないからだ)。内閣改造したのに支持率が下がるのは前代未聞だ。当たり前だ。顔ぶれを見ればわかる。「女性が増えた」と言ってもたった5人。目玉はドリル優子だし、その分副大臣・政務官は女性が11人減って0だ。差し引き8人減ってるし。

 初入閣が11人もいて、70歳の人も。70歳で初入閣って、その方の隠された能力に今まで誰も気が付かなかったってことなのか。「適材適所」とは「適当に人材選んで、適当な所に放り込む」って意味なのか。これは「派閥が推薦してくるリストをそのまま当てはめたらこうなりました内閣」ではないのか。 

 無能な人間は始末に困るが、岸田首相のように「一見利口そうに見えて無能」なヤカラはもっと始末が悪い(遠慮して「無能」と書いている。もっとハッキリ「○カ」と書きたい)。

 マイナカード、インボイス、物価高、増税、統一教会、樹木伐採。みんな怒っている。解散総選挙、やってもらおうじゃないか。


ラサール石井 タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

http://www.asyura2.com/23/senkyo291/msg/785.html

記事 [政治・選挙・NHK291] 中国、8月の日本産水産物輸入は67%減 処理水放出で全面禁輸(BBC NEWS JAPAN)
https://www.bbc.com/japanese/66862636


あのBBCも権力に阿る点では、日本のメディアと大差は無かったということなのか。

そんな残念な記事を取り上げる。


BBC NEWSの記者は、権力に阿ることなく、日本では埋もれてしまっていたジャニー喜多川の性犯罪を掘り起こし、「噂」を「事実」として白日の下に晒した。

そのことで、見て見ぬふりをされ、泣き寝入りを余儀なくされていた被害者の救済に、わずかながらも希望の光が差しつつある。
今後、さらなる事実が明かされ、被害者の数も想像を絶するものになるのだろう。
被害者のプライバシーを保護しつつ、全ての被害者が平等に救済され、それぞれの社会復帰が叶うよう、メディアの支援も必要だ。

同時に、ジャニーズ事務所の関係者、タレント、そしてテレビ局他のメディアを含めて、これまで「見て見ぬふり」をし、自らの保身に走った者については、その不作為は加害にも等しく、相応の社会的制裁を受けてもらわねばならないだろう。

そのことが、忌まわしい犯罪の再発防止にも繋がっていく。

それが、60年もの間、権力を振りかざし、犯罪を重ねた男の忌わしい行為を見て見ぬふりをし、被害者を増やしてしまったメディア、そして関係者の、せめてもの罪滅ぼしではないか。

今後「見て見ぬふり」の卑怯から決別しようとすれば、当然、他の事務所の「少年たち」のみならず、「少女たち」が、同様に被害に会い、食い物にされていないか、「噂」レベルで埋没している事案を掘り起こし、救い出す行動が伴ってくるに違いない。

真のジャーナリズムの力を見せられた思いだった。

しかし、それは勘違いだったかもしれない。


その同じBBC NEWS の記事とは思えない記事を目にした。


以下に記事の抜粋を記す。

中国の税関当局は18日、8月に日本から輸入した水産物の総額が前年同月比67.6%減の1億4902万元(約30億2000万円)だったと発表した。日本は先月24日に、東京電力福島第一原発にたまる処理水を太平洋に放出する作業を開始し、中国はこれに反発している。・・・

・・・アジア最大の経済大国である中国は昨年、日本から総額約844億円の水産物を輸入していた。

・・・中国への輸出は急激に落ち込んだ。

福島第一原発では2011年3月の東日本大震災以降、原子炉の冷却に使用された134万立方メートルの水が処理され、ためられてきた。これまでに1000基以上のタンクが満杯になっていた。

日本は先月24日に海洋放出を始めた。放出完了には、30年程度という長い年月がかかると見込まれている。中国は同日午後、日本の水産物の輸入を全面的に禁止すると発表した。

当時、日本とその周辺地域の漁業団体も、海洋放出による生活への影響について懸念を表明していた。

処理水の安全性は

日本は処理水は安全だとしており、多くの科学者もこれに同意している。国際原子力機関(IAEA)は2年にわたる評価の末、処理水の放出が人や環境に与える影響は「無視できる程度」だとして放出計画を承認している。

東電は福島原発の汚染水を多核種除去設備(ALPS)でろ過し、トリチウムと炭素14以外のほとんどの放射性物質を、許容できる安全基準まで減らしている。

日本政府は、中国やフランスの原発からも同様の廃水放出が行われていると強調している。

東電は放出開始から約1カ月は毎日10カ所で海水を採取し、翌日に分析結果を公表する方針。さらにその後も、分析を続けていく方針という。

これまでの報告では、福島原発周辺の海水からは、検出可能な濃度の放射性物質は確認されていないことが示されている。

投石やいたずら電話

中国はこの放出に強く抗議している。こうした中、青島市の日本人学校に石が投げつけられる出来事があった。放出をめぐる偽情報も出回っている。・・・

・・・東電は、処理水放出により風評被害が発生した場合、「統計データなどを活用して、対象地域における風評被害の有無を確認し、適切に賠償」するとしている。

日本政府は、岸田首相が福島県産の刺身を食べて、「おいしい」と言う動画を公開し、安全性を示そうとしている。小泉進次郎元環境相は南相馬市の海岸を訪れ、サーフィンをして福島の海は安全だとアピールした。

エコノミストたちは、日本から中国への輸出は自動車と機械が中心だと指摘。水産物の輸出の落ち込みが日本経済全体に大きな影響を与える可能性は低いとしている。


記事の抜粋は以上。


一読して感じることは、「政府の投げ込み記事」ではないかとの疑念だ。

記事の内容に独自取材の印象は無く、一つ一つ「裏取り」している気配も感じない。
際立つのは「・・・中国はこれに反発している。」等に見られる言葉使いのいやらしさ。
「反発」とは・・・反抗してうけつけないこと。
直感的に、虚勢を張る者の「上から目線」を感じるのは私だけではないだろう。

まさに政府の「広報紙」を読むがごとし。

なぜそう感じるのか。
「処理水の安全性は」の節から2〜3指摘しておきたい。

最初に「処理水」との表現。

いかにも、日本政府「ヨイショ」の臭いがする。
イギリスのBBC本社ではどう表現しているのだろうか。
「treated water(処理水)」か、「contaminated water(汚染水)」または「radioactive water(放射性廃水)」か、「treated contaminated water(処理済みの汚染水)」か、あるいは「treated radioactive wastewater(処理済みの放射性廃水)」か。

それとも、「処理水」と表現しなければ報道すら出来ない国になっているのか。
大臣でなくても、総理大臣から「謝罪と撤回」を強要されるのか。

韓国では、政府を含めて今でも「汚染水」というのが正式呼称だ。・・・そうだ。
そうだ・・・、韓国政府には「謝罪と撤回」を強く申し入れたのだろうか、


次に、
「日本は処理水は安全だとしており、多くの科学者もこれに同意している。」
と書かれている。

安全だという「科学的根拠」は示されていない。
「多くの科学者」以上の多くの科学者が、「海洋が放射性物質で汚染された」ことによる、将来にわたっての、人体への影響、生物への影響、環境への影響に懸念を表明している。

この「汚染水」の海洋放出をいつまで続けなければならないのか、誰にも分っていない。

記事では、「・・・30年程度という長い年月がかかると見込まれている。」と書いているが、「燃料デブリの取り出し」に全く見通しが立たない今、「30年程度という見通し」を信じる者はいない。
終りが見通せない以上、「汚染水の海洋放出」で、海洋に投棄される放射性物質の「総量」も想定できない。
放射性物質の「総量」を無視しては、将来にわたっての、人体への影響、生物への影響、環境への影響を科学的に検証も論証も出来ない。

そこに議論の余地は無い。

つまりは、「日本は処理水は安全だとしており、多くの科学者もこれに同意している。」
と、「安全」と断言するのは、科学的根拠のない「嘘」であり、科学者が同意しているというのも「嘘」か、そんな人がいるとしたら、その人たちは「似非科学者」ということになる。

新華社通信は、

国連人権理事会は19日、「有害物質および廃棄物の環境面での適切な管理と廃棄の人権への影響」に関する特別報告者との対話会合を開催した。・・・

・・・人権理事会の特別報告者は、放射線量が低い放射能汚染水であっても、大量に海洋放出された後は生態系に予測不能な結果をもたらすことが研究で示されていると強調。」

したと、報じている。


海洋に投棄される放射性物質の「総量」が見通せない今、「人体への影響、生物への影響、環境への影響に懸念を表明する」のが、科学的な姿勢といえる。

そして、

「国際原子力機関(IAEA)は2年にわたる評価の末、処理水の放出が人や環境に与える影響は「無視できる程度」だとして放出計画を承認している。」

と書くに至っては、ジャーナリストが書く記事とは思えない。

IAEAの包括報告書には、

海洋放出の方針を「推奨するものでも承認するものでもない」

と明記している。

もう面倒くさくなってきた。

最後にしよう。

「東電は福島原発の汚染水を多核種除去設備(ALPS)でろ過し、トリチウムと炭素14以外のほとんどの放射性物質を、許容できる安全基準まで減らしている。」

とも書いているが、BBC としては「裏どり」は出来ていないだろう。

IAEAですら、多核種除去設備(ALPS)の性能を一度たりとも検証していないと公言している。
東電が言っているのか。政府が言っているのか。
政府ですら、最近は「許容できる安全基準以下になるまで、処理を繰り返す」としか言わなくなった。
処理を繰り返せば、基準値以下になるかどうかすら、我々はもちろんIAEAですら分からない。


BBC が独自取材をもとに書いた記事でないことを願う。

こんな記事を繰り返すことがあれば、それはジャーナリストの自殺行為に等しい。


そして、日本政府が、隣国、あるいは利害関係国の反対を尻目に、「汚染水の海洋放出」という蛮行を強行することは、日本人ばかりではなく、人類の自殺行為に等しいといえよう。



「汚染水の海洋放出、絶対反対!」








http://www.asyura2.com/23/senkyo291/msg/786.html
記事 [政治・選挙・NHK291] 杉田水脈氏の「人権侵犯」認定で…国連演説で「人間の尊厳」を唱えた岸田首相に怒りの矛先(日刊ゲンダイ)
杉田水脈氏の「人権侵犯」認定で…国連演説で「人間の尊厳」を唱えた岸田首相に怒りの矛先
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/329410
2023/09/21 日刊ゲンダイ


杉田水脈議員(C)日刊ゲンダイ

 20日、X(旧ツイッター)で「人権侵犯」がトレンド入りした。ジャニーズ事務所の性加害問題で世界中から日本の「人権」意識が問われているなか、法務省に差別発言が認定された自民党の杉田水脈議員(56)の今後が注目されている。

 杉田氏は、7年前の2016年、国連の会議に参加したときのことについて、自身のブログで「国連の会議室では小汚い格好に加え、チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場」「完全に品格に問題があります」「同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなる」などとアイヌ民族を差別する投稿を行った。これに対し、今年3月、アイヌの女性が札幌法務局に人権救済を求める申し立てをし、今月7日付で札幌法務局は「人権侵犯の事実があった」と認定した。

 だが、当の本人は報道で明るみに出るまで、事実を公表しておらず、報道後もコメントを出していない。

 一方、自身のXでは7日以降も"通常運転"。12日には「石ノ森章太郎 テレビヒーロー大全」の写真とともに、「石垣島から山口県を経由して東京の家に帰ってきたら、届いてました!! きゃー! 家にこもってずっと見ていたい…。そんな訳にはいきません。かと言って、移動の飛行機や新幹線のなかで読んでたら隣の人にギョッとされそうで怖い」とお気楽投稿。その後もヒーローに関する投稿や、15日には「阪神優勝!おめでとうございます。…中略…セールに行っている時間は無さそうですが、どこかでお祝いモードに浸りたいです♪」と盛り上がっていた。

 また、今回の問題が北海道新聞に報じられた19日には、Xで「文京区で行われた『新しい教科書をつくる会 東京支部』主催の講演会へ。用意した席では足らず、追加した椅子も満杯になるくらい、多くの皆さんがお越しくださいました」と報告。これには《新しい歴史教科書からアイヌを削除するのはやめましょう》《政治家が教科書に介入するな。歴史学者に任せろ》などと批判の声も出ていたが、杉田議員には響いてなさそうだ。

 国民の怒りは、人権侵犯が認められた議員を総務大臣政務官に任命していた岸田文雄首相(66)にも向いている。しかも、このタイミングで、ニューヨークの国連本部で開かれている国連総会の一般討論演説でロシアのウクライナ侵攻などに触れつつ「『人間の尊厳』が尊重される国際社会を」と訴えたことから、SNSはツッコミと批判で炎上中。

《杉田水脈議員を政務官にしたり、「政府に記録がない」と逃げたり。言行不一致も甚だしい》《差別発言を繰り返す杉田水脈を政務官に任命した癖に》

《国連まで出かけて人間の尊厳を唱える岸田には、法務省に人権侵害を指摘された杉田水脈についての見解を伺いたい》

《岸田首相、人間の尊厳を言うなら杉田水脈を最低限自民党から追放しろよ》

 などと、責任を問う声で溢れている。

http://www.asyura2.com/23/senkyo291/msg/787.html

記事 [政治・選挙・NHK291] 岸田首相 国連総会演説 ガラガラ 無能さは国際社会に気づかれてる… 








http://www.asyura2.com/23/senkyo291/msg/788.html

   

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